ホラー・オカルト
7481 のレビュー-
断罪室「断罪室」というタイトルと鮮やかなサムネイルに引き寄せられてプレイさせていただきました。 とても興味深い内容と鮮やかで綺麗なグラフィックで頭に残る作品でした。 曲も雰囲気に合っていて、世界観がとても素敵でした。 @ネタバレ開始 虐待に関する内容の部屋で私は被害者側の感情的な主張と母親の言葉の端々から見えたような本性を頼りに復讐を認めましたが、果たしてそれは正しかったのだろうか、と今でも気になっています。 本当に虐待を受けたのなら復讐を認めたいですし、私なりに慎重に答えを選んだつもりでしたが、あの短い会話の中で彼女達の本心や本当にされたのか、というのは分からず、憶測で判断を下すしか無く…。 例え復讐を認めようとも、復讐を認めなくとも最終的に事実は分からず判決は本当にそれで良かったのだろうか、という疑問が残ったままなのがまた考えさせられます。 @ネタバレ終了 とても後味が良いとは言えませんが、考えさせられる興味深いゲームでした。 語彙力のある感想は書くことができませんし、具体的な感想は伝えることが出来ないのでプレイして体感して欲しいと思いました。 兎に角考えさせられるゲームでしたので知人にも勧めてみようと思います。 素敵なゲームをありがとうございました。 (戒)
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鬼語大正の村で自らを「鬼」と名乗るざくろちゃんとのお話でした。 座敷牢に通い詰め、ざくろちゃんに昔話を語ってもらうだけなのですが 色々「おや?」となっていき、色々と気が付きます。 文末にはいる鈴の音が心地よく、仄暗い世界観にも マッチしていて、ホラーではないのに何故かドキドキしてしまいました。 @ネタバレ開始 家系図が複雑だ・・・!と思い、読みながら書き出していたのですが 「おまけ」にしっかりあったので、とても親切設計でした。 鬼=両方の性を持った体、というのも昔の人が考えそうで とてもリアルなお話だなと感じました。 @ネタバレ終了 じっとりとした感じが終始つきまとっていて、 その中で聞く「昔話」は格別でした。 とても面白かったです! 素敵な作品を有難うございました!
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断罪室鮮烈なサムネイルとあらすじに惹かれてプレイしました。とても面白かったです! ホラーは苦手なのですが脅かし要素は一切ないので、そこまで恐怖を抱かず最後まで遊べました。 一つ一つのお話が短いこともあり、サクッと遊べることも良かったです。「短いからあっさり終わる」というわけでは決してなく、短いながらも濃縮された「うまみ」を味わうことができる作品でした。 クラシック音楽のチョイスやグラフィック、色彩など…作者様のセンスの高さがうかがえます。 追加された「管理人と遊ぶ」モードも楽しかったです。ついいろいろな選択肢を試してしまいました。 @ネタバレ開始 復讐を許すか否かの選択後、選択が正しかったかどうかぼんやりと分かる場合があるのですが、それがはっきりとは明示されないため、考察の余地があるのが尚よかったです。 3番の部屋での会話を聞き「いじめはあったと思うが死刑にするほどではないだろう」と考え復讐しない方を選択したのですが、あの結末を知って「部外者が当事者の気持ちを理解することなどどうあっても不可能なのだな」とやるせない気持ちになりました。 @ネタバレ終了 まさに発想の勝利…ですが、それだけにとどまらない強烈なお話でした。ありがとうございました。
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じごくのインターネッツ謎の占い師「奈落ちゃん」とインターネットの呪いを解いていくお話です。 日常に潜む怪奇的な事象を扱ったオカルト作品ですが、 怖さよりもコメディ色が強めで、楽しく遊ぶことができました。 オカルトの中でも話題が身近でタイムリーなので、あるあるが多く共感度も高かったです。 @ネタバレ開始 一章ではホラーな配達員たちにビビり、二章ではミニゲームに苦戦し、 三章では自分のキャラメイクのセンスのなさにがっくりしながら、 迎えた四章…からのエンディングは胸アツでした。 それぞれ面白いENDでしたが、 Bは美しいけれど奈落ちゃんはいないし記憶もないしで切なく、 Cは奈落ちゃんとの再会を推察できる結末でしたが人間やめてしまったのがやはり辛く…。 なので、自分で蒔いてしまった悪の種を回収・対処することでほんの少し成長した主人公が、 奈落ちゃんと再会できるEND-Aが特に好きでした。奈落ちゃんを発見した時はめちゃくちゃ嬉しかったです…! あまり変わり映えしない日常に見えるけれど、 インターネットって最低だな!と言えるくらい「悪くない日常」を過ごせているのかな?と思える爽快な結末でした。 @ネタバレ終了 奈落ちゃんと主人公のやり取りの面白さや、 上手く時世を取り込んだストーリーの面白味だけでなく、 美麗イラストやデザイン性の高いUI・演出で、目でも楽しむことができました。 全体的にクオリティが高く、これがフリーなのか…と感嘆するばかりです。 また、奈落ちゃんは毒のある可愛さでキャラクターとしてとても魅力的でした。大好きキャラです! 今回限りでは寂しく…いつかどこかで再び出会えたら嬉しいな、と思いました。 とても面白く、素敵な作品でした。ありがとうございました!
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絶望の螺旋第一章をプレイ後、完結編を心待ちにしていた。 完結編が実装されたという知らせに、胸躍らせながらプレイ。 画面分割された複数のキャラを時間・場所のタイミングを考慮に入れながら能動的に読み進めてゆくシステムは非常に面白く、 どのように実装されているのかという技術面の興味も尽きない。 ストーリーの展開は、一寸先は闇の急展開の連続。一気に読了した。 素晴らしい作品に、心からの敬意と感謝を。
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絶望の螺旋画面分割という手法や先が読めないストーリ展開がとても斬新でした。大変楽しめました!ありがとうございました。
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断罪室管理人さんのサムネに引き寄せられてプレイしました! ビジュアルのパワーがすごい作品です! ゲームはかなり考えさせられる内容でした。 特に「死に値する罪ってなんだろう?」ということをずっと考えていました。 @ネタバレ開始 全てのエピソードをプレイしましたが、そのどれもが日本で死刑に値しない罪に関してなんですよね。 あのうちどれかが、「家族を殺された」とかだったら論理的(法律的?)に考えることもできたと思うのですが 完全に感情に委ねる作りで、上手いなあと思いました。 感情論で他人を殺すことに抵抗があり、全てにNOの判断をしましたが、それはそれで死人が出てしまったり… @ネタバレ終了 うーん、罪の重さをはかるのって難しいんだなあと思った矢先 @ネタバレ開始 赤エピソードで、そもそも事実の証明することが不可能だよね、と言われて「たしかに!」となりました。 罪の重さのことばかり考えていて、証明に関しては全く考えていませんでした! 自分の愚かさを思い知った瞬間でしたね。 @ネタバレ終了 ある意味、生死の価値観を問われるすごい作品だったと思います。 プレイヤーとしても、他の方がどのような選択をなさるのか気になりますね! 面白いゲームをありがとうございました。
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雨にして人を外れ起動して最初に驚くのは、マウスに追従して動くタイトル画面。 それからUIの動きの面白さや、OPムービーのアニメーション、 テキストの文学的な表現など、多方面にこだわりが見受けられ、 個人ではなくサークル制作だからこその良さが感じられました。 @ネタバレ開始 しいて言えばもう少し、人間同士としての2人の、微妙な距離感での恋の駆け引きみたいなのを長く見たかった。見せつけられたかった、焦らされたかった(笑) そんな魅力的な関係の2人でした。 @ネタバレ終了
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雨にして人を外れ端的に面白かったです! @ネタバレ開始 私には、ヒロインの少女の作り物染みた綺麗さやその顔が、何故か怖く見え、そこが最後に繋がってとても納得しました。 @ネタバレ終了 全体的に、アニメーション、絵が綺麗で、映し出されるものに無駄がなく、世界に入り込みやすかった。 @ネタバレ開始 個人的には最後はもう少しグロい文章だと、より好きです。 @ネタバレ終了
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穴の中プレイし始めたら、先が気になる作品です! 吸い込まれる様に、読んでしまいます。 怖いけど、ストーリーを楽しめました。 そして、キャラの特徴の表現の仕方がツボにハマってしまいました(*'▽') 想像しやすくて、更にストーリーを楽しむことが出来ました! @ネタバレ開始 それから、『藤岡か?』を『寿司 おかか』とか(>_<)面白すぎます! そして、1番怖かったのは 扉の隙間から顔が覗くシーンでした。 2周目からは目を閉じてしまいました(;'∀') ENDは、個人的に『門出』が良かったです。 色々な出来事があったけど、ホッとした瞬間でした♪ @ネタバレ終了 楽しい時間をありがとうございました!
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じごくのインターネッツ奈落ちゃんと主人公くんの掛け合いがとても楽しかったです!! @ネタバレ開始 特に第三章の主人公くんと奈落ちゃんのスチル絵がかわいくて大好きです!! @ネタバレ終了 画面デザインやUIの色合いがオシャレで魅力的でした! 素敵な作品をありがとうございました!
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よぉ!今からお前んち遊びに行ってもいいか?適度にブッ飛んでる世界観が癖になりました! 高橋くんいい奴だけど、ヤバい…いや単にいい奴……? @ネタバレ開始 逆にこれだけの怨霊に好かれてる主人公の方が怖い人物なのかもしれない @ネタバレ終了
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絶望の螺旋作者様のTwitterで既に「4画面でプレイするゲーム」という事を 知っており期待度MAXだったので、 完成版・・・心よりお待ちしておりました! 速攻、エンドロールまで回収しましたが 本当に4画面(5画面)ならではの物語で面白かったです! それぞれ小窓でプレイしていても 「おそらく、このキャラとこのキャラを会わせるんだろうな~」 と想像出来る展開で、進めやすかったです! @ネタバレ開始 まさかのブラックアウトした画面も、 別な小窓で物語を進めていると復活してたりで それぞれの画面の使い方がお上手でした! @ネタバレ終了 ホラーテイストも、バトル展開も どちらも見応えありでとっても面白かったです! 素敵な作品を有難うございました!
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よぉ!今からお前んち遊びに行ってもいいか?結構コメディ色強めのホラーだったので楽しみながらプレイできました。高橋くん普通にいいキャラなんですが真相を知るとちょっとゾワっとしました。楽しかったです!
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トキゴエ列車からの脱出呪われた五両の電車の中を、記憶を取り戻しながら進む女の子の物語です。探索要素もあり、時子ちゃんと一緒に、知らない場所を怖々歩いていく感覚を共有できました。 ひとりひとりの登場人物に残る記憶が切なく、一方で温かな思い出もあって、総じて「人間!!」という想いがする作品でした。それぞれに生きがいがあって、でも理不尽に亡くなってしまったという無情感、一日を大事にしようという気持ちにさせてくれますね…。 案内やMAPなど親切な機能も多く、特に躓くこともなく読了できました。 以下は内容を含むため畳みます。 @ネタバレ開始 始めはオムニバス的な形式なのかと思っていたら、どんどん話が繋がってきて、物語の終わりがとても気になりながら読みました…! 何事も距離感って大事だなあと思わされる… ノーマルエンドも「これはこれで仕方ないのかな」と思ってしまうような寂寥感がありました。 現実は巻き戻せないということを改めて突き付けられているような、選択肢はいつも目の前にあると実感させてくれるというか…色んなことを考えてしまいますね… そして賢治さんかっこよーー!!! お前を救えなくて済まない!! 間違いなくMVPだった…! でもそれもめぐりめぐってきたことなんですよね…なんという素敵な読後感…。だとすれば大介さんがMVPだ…! 個人的にあっためてくれる霊さんも大好きです。 まさかあの始まりからこれほどの大団円に辿り着くなんて思いませんでした。素敵なストーリー構成…。敬礼しているふたりを見て涙腺が緩みました…。これからも仲良くやるんだぞ… @ネタバレ終了
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カノジョクイズかわいい子おるやんけ!と嬉々としてプレイしました。 @ネタバレ開始 彼女さん!?彼女さん!?!? だから正解のはずのことを答えても微妙な反応だったのか…と納得したと同時にぞっとしました。エンド1の演出があまりにも怖すぎます… エンド2の彼女さん、不謹慎ながらもかなりセクシーでどきっとしてしまいましたね… エンド3のいいなぁ、がほんと心から言ってそうで…幽霊さん?もなにかしら辛いことがあったのかもしれないとちょっと同情しました。でも彼女さん返して欲しい……帰ってくるのでしょうか?すごく気になります… 素敵なゲームをありがとうございました!
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じごくのインターネッツ全体的にオカルトコメディっぽい雰囲気でしたが、ちゃんと怖さが(色んな意味で)あり、でもめっちゃ親切でタイミングよく現れてくれる奈落ちゃんにホッとしつつ全ルートクリアできました! 演出がとても凝っていて、作品にとてもマッチしていて一体感がありました。 長すぎず短すぎず最後まで楽しかったです! @ネタバレ開始 主人公のスマホに現れる奈落ちゃんが羨ましすぎてっ……つい描いてしましました。 最後まで面倒を見てくれた奈落ちゃんに感謝です! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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穴の中寿司、おかか!……そんなわけないですよね。そうだったらどれだけよかったか。正体不明の穴とそれにまつわる物語がとてもよく練り込まれている、まさに正体不明の穴の吸引力に一気に引き込まれるようなホラーでした。 @ネタバレ開始 奇跡的に良い選択肢を選んでいたようで、初回でチヨさんも主人公も生き残って幸せになることができる門出エンドに行くことができました。 初めのお面への助言で「え、今だと何も分からないし……」と素直に選び、次章で「色」が増えていた瞬間に「あ、増えてる! 色にしよう!」と思ったのがよかったようです。 単純に選んでいたら、幸運が起きました。 その後、別のエンドを回収しようと思いましたが、これがかなり難しく、攻略を頼りました。 穴にまつわる過去から今に続く子落としの呪われた物語がとてもよくできていて、最後の最後まで楽しくプレイさせていただきました。 門出エンドで主人公が考察していた3人目に、なるほど!となりました。 一番怖かったのが自宅にいるときにドアが開いてチラッと「コンニチハ……」と怨霊融合体の顔が見えるシーンでした。 ホラーが大の苦手な私には、この部分が一番怖かったです…! @ネタバレ終了 穴にまつわる物語が出てきたあたりからグイグイと引き込まれて、最後まで手に汗握りながら読破させていただきました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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穴の中和風伝奇系ホラーとでもいうべきジャンルと思いますが、とても面白かったです!!! 作者様の攻略記事も参考に、夢中で全ルートプレイいたしました! どのエンディングも選択肢と結末が良くリンクして、異なる味わいがあり大満足でした! バイト先の工事現場という一風変わった場所がゲームの舞台なのですが、 仕事風景や生活ぶり、周囲の登場人物になんともいえないリアル感が溢れています。 ストーリー冒頭に某先輩が現れたあたりでこれはテキストが面白いゲームだな!と感じまして、 場所が変わって仲間と先輩の4人で会話しているシーンあたりでそれは確信に変わりました。 登場キャラや会話シーンのセンスが凄く好きです! ストーリーはとても巧みな構成で、話の転び方が絶妙だと感じました。 あっという間にグイグイと作品世界に引きまれました! ラストに向けての盛り上げる展開も本当に凄いなと感服しました。 シルエットなのに個性豊かに描かれるキャラクターたちも最高です。 個人的に好きだったのは社長とヒロインの女の子ですね。 本作のヒロインはシルエットだからこそ想像が働いて可愛く感じられた気がします。 画面差分も相当量が準備されており、イベントシーンの演出はかなり凝っています。 ホラーシーンもかなりホラーなのでそちらとしても大満足です。 @ネタバレ開始 寿司おかかのくだらなすぎる展開が懐かしいテイストも感じて凄くツボに入ったのと、 あれをオフサイドトラップと表現するのもお上手すぎだと思いました。 @ネタバレ終了 シルエットからSFCサウンドノベル流行期のようなレトロな味わいを感じましたが、 もし当時本作が世に放たれていたら、確実に名作認定を受けていたと思います。 プレイ時間は1時間強くらいですがプレイ時間以上に大満足でしたので、 こちらの作品はとてもおススメです!
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静かな場所全編、煙るようなモノクロのトーンで、じわじわとした恐ろしさが迫る作品でした。 童話や、異界や、海や霧によって迷い込んでしまう場所の怖さを、短いストーリーで充分伝えていて(そして「おおっ!」と思う展開も!)どこに辿り着くのか怖いもの見たさが募る作品でした。 怖いながら楽しませて頂きました。 ありがとうございました。