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7932 のレビュー
  • 凍れる果実
    凍れる果実
    約10分程でサクッと読めるお話です。 最初の冒頭から心鷲掴みにされました。 電波少女氷室ちゃんがいい味を出していて、 重たくなりすぎない、面白い悲劇だなと思います。 素敵な作品を有難うございました!
  • 藹々鬼譚
    藹々鬼譚
    プレイ前からそんな予感はしていましたが、とんでもない作品でした。グラフィックとシナリオはいずれも素晴らしく、混然一体となって壮大かつ神秘的な世界を醸成しておりました。UIやレイアウト、環境音やBGMの要素も含めた総合芸術です。 プレイ中は次々と画面上に映し出される繊細で美麗なグラフィックにため息が出っぱなしでした。もしかしたら目が点になって口は常に半開きだったかもしれません。細部まで画面を眺める時間がこれほど長いことも相当に稀で自分でも驚きました。絵に全く素養のない自分ですらこうなので、他の方にはもっとたまらないのではないかと思いました。個人的には鬼の人間味ある表情や脈動を感じる木々や動物が印象的でした。いきなりグラフィックに全振りの感想になってしまいましたが、それだけ質にも量にも圧倒されてしまいました。 グラフィックはプレイ前から素晴らしいのが分かっていたのですが、シナリオも圧巻でした。舞台は江戸時代。人間の活動領域が広がる中で因習や伝説との向き合い方≒価値観が徐々に変化するような時代の中で必死に生きる登場人物たちが描かれます。自然が多く残る時代の空気感の描写が丁寧であり解像度もとても高いため、まるで自分がその場にいるかのような臨場感が常に感じられました。また、登場するキャラクターたちの感情の機微も丹念に描かれており、複雑な感情が絡み合う様を見届けられます。語彙が豊富で描写が多種多様なのでそれだけ奥深い表現に繋がっているのだな、と感じました。 エンディングは2つ。大きな決断を下した後は一気に結末まで進んでいきますが、この部分がプレイしていて最も感情が揺さぶられました。どちらの結末も非常に印象的でした。どちらかというと人の業や因縁を強く感じたED1がより心に残りました。(後にプレイしたから、ということだけかも) つらつらと書きましたが、私自身の素養ではこの作品の真価を感じ取れていないんだろうな、となぜか悔しいような感情を覚えながらプレイしました。言語化された感想を何度振り返っても陳腐だなぁと恥ずかしくなるくらいです。 プレイ中は作品世界に没頭しましたが、プレイ後はこれだけの作品を最後まで作り切った継続的な情熱にただただ感服しました。今後の開発の応援および支援のお礼データにも興味があるので、早速boothで制作支援版を購入します!
  • ルドルフのおくりもの
    ルドルフのおくりもの
    淡いタッチのたくさんの温かみのあるイラストとBGMで紡がれるお話です。プレイすると少し人に優しくなれるような気がする、そんな作品です。 最後の選択はどちらが正解ということは軽々しく判断できませんし、結果論でしか分からないんだろうな、というのが自分の認識です。置かれた状況は自らが招いたものだけではないし難しいところだよなぁ、と。 世の中の思いやりの総量が今よりもう少しだけ増えれば、それだけ生きやすくなるんだろうなぁ、なんてこの作品をプレイして思いました。
  • 春が過ぎたら
    春が過ぎたら
    あらすじを読んで気になり、プレイしました。 隕石が降ってきて世界が滅ぶなんて話題が冒頭から出てきますが 波乱や絶望とは無縁のゆったり読める作品です。 世界が滅ぶかもしれないなんて言われても、 受験生であるがゆえ危機感は皆無……なところが割と現実的。 風祭ちゃんがゆるくてとても可愛いです。 キャラクターデザインも斬新で好きです。 こんな子が幼馴染なんて羨ましい。
  • Bar Flor
    Bar Flor
    一見おしゃれなバーの話だけど、カクテル難しいのかな……と思いつつプレイ開始。 @ネタバレ開始 いや待って、このお客さんたちの話とマスターから送られるカクテル…… 主人公何やらかした!? 裏の応酬が怖い怖い!! そして難しい!! 途中からは色も外見も見ずに裏の意味とにらみ合い。 メモ取りながら2時間位粘ったけどNo19とNo20が出せなくて攻略に頼り切り……。チョットクヤシイ でも……No20での反応と、No21のストレートで大人な対応にホッとしました。 何だか解らないけどあれ俺のせいなんですね? 心中めちゃくちゃ複雑で気になりますが、……一番の被害者に謝ります……。 @ネタバレ終了 カクテルを作る演出と、複雑な人間模様が描き出される雰囲気のあるバーでの凝縮された時間を堪能させて頂きました。 外見よりずっと濃い想像と体験が出来る店でした。
  • 海辺のかたらい
    海辺のかたらい
    作者さんのファンであることがきっかけでプレイしました。絶妙なキャラクターの関係性がとても好きで、各エンディングで気持ちがザワザワしたりほわほわしたりして、プレイ後の余韻が素晴らしいゲームです。ゲーム全体の薄暗いトーンの中で最後に希望を持てるエンディングは心の中がほんのりあたたかくなる私の好きな感じで最高でした!!! 次回作も期待しています!!!
  • ヨツバナサクラ~春へと紡ぐ雪どけの手紙~
    ヨツバナサクラ~春へと紡ぐ雪どけの手紙~
    主人公がとても人間的で創作者が抱える嫉妬や羨望の描写がとてもリアルで目頭が熱くなりました。 縦書のノベルゲームという形も小説のようで主人公の心理描写もあって素晴らしい表現だと思いました。 @ネタバレ開始 主人公へ手紙を送るファンの子は絶対ヒロインの中にいる!と予想しながら読むのはとても楽しかったです。 @ネタバレ終了 ムービーやヒロイン達の動作などとてもクオリティが高くまたストーリーも重厚で素敵な作品です!ありがとうございました!
  • 猫ノ目のような世界で
    猫ノ目のような世界で
    グラフィックもストーリーもとても丁寧に作り込まれ、羽ネコちゃんの語りはとても優しくて、美しい絵本を読んでいるような感覚でした! 不思議な世界を舞台にしていながら、キャラクター1人1人の発言がスッと心に染みるものばかりで、最後まで楽しくプレイすることができました。 @ネタバレ開始 自殺表現や猟奇的表現を使って目を引くような作品が世間に多いなか、こちらの作品は"苦悩"そのものをキャラクターに模しているという斬新さに驚きました。 きっとみんな悩みを乗り越えて今に至るけれど、その悩みの1つ1つに彼らがいたんだなぁと想像すると胸が熱くなります(´;ω;`) 振り返ってみれば、苦しかった経験こそ良い思い出に変わっていたりするし、悲しみも苦しみもそんなに悪いもんじゃないよね…… @ネタバレ終了 こんなに優しい作品をプレイしたのは初めてです!作者様の世界観の深さに脱帽です。 とっても素敵な作品をありがとうございました♪
  • Bar Flor
    Bar Flor
    すごくオシャレなゲームだ、と思いながら最初は気軽な気持ちでカクテルを作っていましたが、読み進めていくうちに登場人物たちの裏側にあるストーリーや様々な感情を想像してしまい、大変面白かったです。 カクテルをコンプリートするには、ある程度の周回が必要になりますが、最後まで楽しくプレイすることができました。詳しいストーリーは明かされない構成ですが、登場する様々な花言葉の意味を噛みしめながら、余白の部分をじっくりと考えさせるパワーを持った作品だと感じました。 @ネタバレ開始 個人的に好きなのは、やはりNo.21のカクテルが出てきた時です。エピローグに入った時、どんな結末が待っているんだろうと思いながら読み始めましたが、想像以上にシンプルでストレートでしたね。彼の中では複雑な感情があるんだろうなと想像しつつも、どこかすっきりとした感じで読み終えることができました。
  • 燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    綺麗に切り取られた死の断片が美しいゲームでした。 @ネタバレ開始 彼はこの後どこに行くんでしょうね。 @ネタバレ終了 短編の妙味をありがとうございました。
  • 燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    引き込まれるストーリーで、全エンド回収せずにはいられませんでした。 短編ながらも、魅力あるシナリオ、色の使い方、素晴らしかったです。 切なさが残る、とても素敵な作品でした♪
  • あなたの命の価値外伝 井畑沙希と児童相談所の話
    あなたの命の価値外伝 井畑沙希と児童相談所の話
    あなたの命の価値では描かれなかった、沙希さんのその後の物語。 前作に引き続き、所々でうるうるしながら進めました。 作品の冒頭に案内がありますが「あなたの命の価値」をプレイ済で開始されることを絶対にオススメします! もちろん、未プレイでも本作を楽しむことはできますが、感動の度合は100倍くらい違ってくると思います。 (どちらも作品の性質上、性的な表現がありますので苦手な方は注意です) 沙希さんのことが好きだったので、沙希さんのお話を読めることがまず嬉しかったです! 間違った言葉を口走ってしまうことはあれど、真っ直ぐで心優しい沙希さん。 今作でも彼女の魅力は健在で、変わらず貴女が大好きです! @ネタバレ開始 そして途中で夏美さんが出てくるシーンがあるのですが、前作のことを思い出して彼女が登場するたび目が潤んでました。 特に終盤で、「夏美さんのようになりたい」と真美ちゃんが言った所で涙腺崩壊。 あの夏美さんが、今では誰かの希望になっているんだと思うと、感動の気持ちが溢れて止まらなかったです。なんだか娘の成長を見届けたような不思議な気持ちですね。 最初は「仕事を辞めたい」となっちゃっていた沙希さんが、最終的には前向きになっていくのもとても良かったと思います!頑張ってね沙希さん!ずっとずっと応援してる!! @ネタバレ終了 音楽がオリジナルということで、どれも素晴らしかったですが特にタイトル画面の曲がお気に入りです。 もはやこの曲聞いてるだけで、歴代名シーンが再生されて涙腺が緩みます。 素敵な作品をありがとうございました。
  • Silent Film_
    Silent Film_
    猫でもあって、人間でもあって、 不思議な主人公。 終始思考をフル回転で ラストに語られる説明に 「そういう事か」と納得し、 エンドロール後に またグルグル考え始めました。 短編ですが読み応えのある作品でした。 面白かったです!
  • ナニシテモイイコ
    ナニシテモイイコ
    2か月ほどかけてじっくりプレイして、先程コンプできました。 イチコちゃんのデザインが大変愛らしく、またお声もイメージにぴったりです。 見た目相応にはしゃいでみせたと思ったら、不意に大人びた雰囲気になったり。どこかミステリアスなイチコちゃんの魅力にとりつかれて、何度も会いに行きました。 @ネタバレ開始 時間がかかったのは単に自分がストーリーを噛み砕くのに精神を削りまくったからです。 こんなにも心が揺さぶられるのに、いざ言葉にしようとすると難しくて……。 ただひとつ言えるのは、黒山君、いい奴でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • マキの命の火
    マキの命の火
    儚くて暖かくて良かったです! マキちゃんの目が好きです
  • Re:quiem[Spring is in the air.]
    Re:quiem[Spring is in the air.]
    イラストはもちろん、UIや章タイトルに至るまで、何から何までとてもオシャレでした。 演出も一つ一つ丁寧に作られていて、小百合ちゃんをはじめ、それぞれの登場人物にぴったりのボイスも合わさって、世界観を彩っています。 どこか儚げな印象のイラストと、危うさを抱えたキャラクターたち、桜の木の下の死体というドキッとするワード……調和が見事な作品です! @ネタバレ開始 みんなのお顔もすごく好きなのですが、お洋服が本当にオシャレ! 巴ちゃんおしとやかな感じなのに、私服がカジュアルで大人っぽくて、そこがすごく好きでした! センスの塊……。 正義感があって、友達思いのあやめちゃんがとても可愛いかったです! お嬢様だけれどパワフル、というギャップがまたよいですね。 けれどもお友達の叫び声でひっくり返っちゃって。表情がコロコロ変わる魅力的な女の子でした。彼女の存在に、ほっとしてました。 大きな二つのみつあみもキュートです! 杏子さんも大変美しく、創作に対する向き合い方が素敵な方でした。 それだけに巴ちゃんが彼女といた日々を思うと、なんともいたたまれない気持ちにもなりました。 二人とも、互いが本当に好きだったんだと思うと余計に。 そして優君のセリフがどれも印象的です。 今まではずっと小百合ちゃんと一緒だったのが、彼女は少しずつ前を向いて歩き出していて、それを喜びたい気持ちと自分だけ止まってしまっているような気持で、とてももどかしかったのだろうなぁと。 唯一自分を褒められる点であった勉強も、次第に自分が思うような成績を残せなくなっていって、余計に焦っていたんでしょうね。 彼女が大事な時に自分が支えたい、けどそれはいつも兄の役目で。 彼の中では小百合ちゃんが全てで、ただ優しいだけでなく、その真っ直ぐで切実な感情が痛いほど伝わってきました。 巴ちゃんと再会した時も、優しいのに変わりはないのですが、小百合ちゃんと話す時とのギャップを感じて……彼の感情が本当に深くて、人間臭くて大好きです。 彼と小百合ちゃんが、一歩前に進んで、自分の気持ちを素直に言葉にできた。ラストシーンでは目頭が熱くなりました。 青春って言葉だけを聞くと、とても良いものに思うのですが、自分で味わうと苦くて苦しくて痛いものなんですよね。 他人がそれを前に頑張ったり、葛藤する姿を見ると、いいなぁって感じるけれど。 人を好きになったり、羨んだり、妬んだり、そんな自分を嫌いになったり、挫折したり、現状を変えようともがいたり、分からないことに悔しくなったり。 それぞれの「青春」の表現の仕方も、すごく好きだなぁと感じました。 @ネタバレ終了 彼女たちのこれからは、まだまだ辛いこともいっぱいあるのだと思いますが、いつかこんなこともあったね、と思えるように前に進んで行ってほしいと思うお話でした。
  • オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    二部あるうち、こちらの『槐夏の章』からプレイさせていただきました。 エイプリルフール企画だったということで、「嘘」をテーマとしたシナリオでしたが、最後まで登場人物の嘘に気づくことができませんでした。主人公が傷つくようなひどい嘘でなくて安心しました。 またもう一人のメインキャラが気になるので、もう一つの『花飛の章』も後ほど楽しませていただきたいと思います。 素敵な作品をありがとうございました。
  • 遥かなるトゥーレへの旅人
    遥かなるトゥーレへの旅人
    物語の舞台がアイスランドということで北欧神話ネタあるかなーと軽い気持ちでDLさせていただきましたが軽い気持ちでは読了できない超大作でした。旅行体験の密度があまりにも高くて……あとヒロイン達が直球でエロくてすごい。すごい作品です。 @ネタバレ開始 序盤は大人しかったのに徐々に本性を見せ始め、中盤からなりふり構わずエロに走り始める主人公が面白かったです。その選択肢を選んだのはプレイヤーなんですけど、まさかこの状況でエロはないだろうというところでも迷わずダイブするのでメチャクチャ笑いました。おかげでBADエンド回収が捗りました。後半はほとんど四足歩行で絵面が混沌の極みなんですけど人間の時よりイキイキしてるのがまた面白かったです。ひとしきり笑ったあと悲しくなりました… ヒロイン達の中では比較的大人しめのサラさんが好きです。旅の道中エルフちゃん達とヒメがガンガン攻めてくるので逆に攻めに弱そうなサラさんが恋しくなるというか大人のボクっ娘非常に好みです。 作中で見ることができる大量の写真の中には作者さんの撮影したものもあったりするのでしょうか。あれだけ集めるのは相当な労力だったと思いますがおかげで旅の説得力が半端じゃなかったです。旅行系のゲームで舞台が海外ってだけでもかなり難易度高いのにそれを高クオリティでこの密度で書ききる作者さんの技量に感服致しました。BGMのチョイスも世界観にハマっていて良かったです。さらには航空写真を使った自由旅行システムまで本当に至れり尽くせり…めちゃくちゃ惹き込まれました。プレイ中の昼食がホットドッグになるくらいガッツリ実生活に響きました。とても楽しかったです。 @ネタバレ終了 旅の終わりには貴重な体験をさせてもらったという満足感の中に現実世界に戻らなければならないという寂しさが混ざり、まさに主人公の気持ちを追体験しているような気持ちになりました。しんみりしつつ旅の思い出を振り返ると頭に浮かぶのはヒロイン達のエロいシーンばかりで情緒がおかしくなる。この作品が実はすごいえっちなことを不特定多数の方に知ってもらいたかったので感想を書かせていただきました。 感想が長くなってしまいすみません。 素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 廃館の月 ~The Moon over the ××××~
    廃館の月 ~The Moon over the ××××~
    グラフィックの綺麗さに圧倒されました。言霊というシステム自体も斬新で面白いと思いました。言霊はもっと内容が推理できるような漢字だとより良いと思いました。
  • Bar Flor
    Bar Flor
    初プレイ時、就寝前に遊んだらいい夢が見られそう……とロマンチックな気分で読み進めていたら @ネタバレ開始 突然マスターにカクテルで心をチクチクされて最高でした。明日から毎日この職場でマスターと二人三脚していくと思うとワクワクしちゃいますね。 必然的に2週目からはカクテルの色味よりマスターの顔色をうかがいながらシェイカーを振ることになるのですが(震え)、花言葉に詳しい人なら1杯目の時点でピンとくるのではないでしょうか。私は「うーん…この花ネガティブな意味もあった気がするな…」とぼんやり思いつつ「可愛いのでヨシ!」と振る舞った1杯でマスターの胃を何度もシクシクさせてしまいました。 @ネタバレ終了 カクテル好きにも花好きにも眼鏡男子好きにもオススメしたい素敵なゲームです。ありがとうございました。