ティラノゲームフェス2022参加作品
8814 のレビュー-
占い師レイ様の助言レイ様の元を訪ね始めて早2週間が経とうとしています! 暖かく迎えてくれるレイ様に癒される日々です。 @ネタバレ開始 日に日に甘さをましていくレイ様にドキドキしっぱなしです!会話にて増える選択肢に、なんど声が出たことか…そんな、キスなんてねだってもいいんですか!? また、帰ると伝えた時の切なそうな目にいつも胸を締め付けられています。 また明日も来るからね〜!? @ネタバレ終了 1日1回数分という短時間なのに、その時間分以上に癒されるゲームです。 幸せな時間をありがとうございます!!
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ファースト・ヒロインすーっとノベコレを巡回していた時に出会ってしまいました。一目惚れでした。菜月くん、出会ってくれて本当にありがとう。 作者様解説からCPを壁になって眺めるゲームなのかな?くらいに思って脳内恋愛フィルターをオフにしてプレイしていたのですが、とんでもなかったです! こんなに綺麗で純粋で鋭くて、痛みを伴う気持ちになったのは久々です。速攻でフルコンプしてしまいました。 まず、ストーリーがとても良い。 途中くらいから物語の顛末がなんとなく把握出来るのですが、ぁーこういう事なのねーとちょっと冷めた目でみていました。 そんな私も、「結果」なんて些事に過ぎない事を思い知らされます。 @ネタバレ開始 物語は3章構成になっていて、好きなところで中断。もできるのですが、私は先が気になりすぎて結局駆け抜けてしまいました。 みんな一生懸命で素敵なんですよ。ほんとに一生懸命生きている。 結論から言うとこの世界の住人はゲームの存在でしかなくて、最終的に主人公も「はるちゃん」も別れるしかない。それでも、だとしても!なんです……。 乙女ゲームの中に入るちょっと異世界転生じみた内容ではあるものの、別れの予感みたいなモノを随所に感じて、なんというか青春のオフタイムみたいなそんな気持ちにさせられました。 終盤でのタカアキ先生と見春先輩のやりとりは乙女ゲーマーとしてグッと来ましたし、 その後の主人公と菜月くんのお別れは、すっかり大人になって、最早見春先輩の年齢すら軽く飛び越えてしまった私「たち」へ向けられているようでホロっときてしまいました。 たとえこの出会いがバグだったとしても、菜月くんと恋した事を忘れない。 余談ですが、続編が無かったら菜月ロスで一週間くらい廃人になっていた事でしょう。 命拾いした……(オーバーキルされませんように) 1番好きなのは、1章での颯くんの起こした嵐?が見春先輩が一度きりのチートを使った結果だったということ。 壊れてしまったゲームとキャラクター達。 彼らを変えてしまったのは自分。 彼女はヨシアキ先生の彼女である以前にゲームそのものを愛していて、どこまで行ってもヒロインの「はるちゃん」なんだなと。 「菜月くんがまだ「はるちゃん」と呼んでくれるなら〜」の下りが凄く涙腺に来ました。 テストプレイでは邪険に扱っていても、根底にはお助けキャラとして仲良くしていた頃の気持ちがあったんだなー。。。 そういえば、病んでて危ういのに見栄は張っていたいみたいな私の好きを詰め込んであった双優先輩でしたが、何故か菜月くんが圧勝していきました。 君可愛すぎるよ…… 凄い長くなってしまいましたが、結果とカラクリが既に分かっている事でも、思いの力って偉大だわと感じました。 私も久々に古の乙女ゲームないしRPGを引っ張り出そうかな…… @ネタバレ終了 この後すぐに続編もやろうと思います! 製作者様のシナリオ、イラストすべて好みドンピシャでした! こんな素敵な作品を世に出していただき、ありがとうございます!
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運と推理と幼なじみと。やさしい色合い、かわいらしい2人、いかにもゲームらしいテンションの上がるBGMと共に取り組むパズルは、どこか懐かしさを感じられました。 やりとりもお似合いな幼馴染だな~とニマニマできました。ありがとうございます! @ネタバレ開始 スチルも大変可愛らしくて、特にシュークリームを食べる2人にほっこりさせられましたね…!
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FILE6印象的なサムネと作品ポイントに惹かれてプレイしました。 全てのエンドの回収し……ああ……ああ…… @ネタバレ開始 救いが!!!ない!!!やったあ!!!!! 血涙を流しながら鬱展開に喜んでしまう人間です。最高~~~~でもエワちゃんたちが報われてほしい気持ちもあり心がふたつある~~~ いやほんと、システム含め演出が素晴らしいんですよ…… ディストピア飯かと思いきやそういう……ロボットだから油を……… どうあがいても先生を信用する方向にもっていくエワちゃんに「あ~~~」となり、それを踏まえたうえでの最後………… エワちゃんはプログラムに抗ったというか、凌駕したのか…?だとしても先生の人形であることに変わりはなく……無情! ヒヤちゃんもほんとうにおつらい おつらい…… トーレさん、「こいつ信用していいのか…?」→「ヤンデレの匂いがする!先生助けて~!!」→「ワア……」と感想がぐるぐるかわっていきます。彼も感情に踊らされた一人なんだなあ… エワちゃんを閉じ込めたルートでも、いつか先生の実験が完成し全員矯正停止になっちゃうんでしょうか…… トピーくん!!!!一番推しかもしれません 最後の行動が本当に、本当に……一歩踏み出したんだ…でも無理だったんだ……そんな無情な運命が、好き…… 瞳をみせない表情が続いたとき、まさかな…と嫌な予感がしたのですが満を持して赤い瞳が見えたときの…もう終わりだ…という気持ち………何物にも代えがたい… 赤い瞳の少女も、色々と思うところがあったんだろうなあ、と思うと先生~~~~!!!!! 器が違うだけの人間を作ったということなんでしょうか 彼の研究がどう評価されるのか……でもこの研究が認可されている世界という可能性が高い……? プレイヤーは4人の物語を記憶に刻むことしかできないんですよね…… 光がなくなっただけでエワちゃんの表情から生気がなくなるの、よすぎます 毎回お目目ぱっちり演出がここで効いてくる……ああ…… あとキャラデザもめちゃくちゃ好きです!あえて植物をからめたことで無機物のイメージを排除してるのが、本当によすぎて…… エワちゃんの瞳が緑なのもいいんですよね……赤の補色…ずっと正気…… @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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僕らの都市伝説通常エンド6個分の感想からの続きです。 もう少し各エンド等について掘り下げた感想等となります。 @ネタバレ開始 これは人によってどの都市伝説から読み始め進めるか?でかなり印象は変わりそうですが、結果として軽いジャブになる『浦越西団地の宇宙人』から読めたのは正解だった気がします。 『浦越西団地の宇宙人』と『新興宗教エマラ・テッド教団』は日常侵食系でありながらも前者は柳沢君が宇宙人疑惑はあれどまだ死人が出ていない分、序盤のジャブか間に挟んでおくと箸休めの立ち位置になりそうな印象がしたので。 4人は無事(先生は除く)の分、エマラ・テッド教団の方が来年も犠牲者が出る事がなければ一過性の恐怖といつかは忘れられていく(忘れたいと思う)記憶として薄れていくだろうリアルな不思議体験になるそうな点も含め。 逆に、明確に4人の中から死人が出る 『耳をふさぐ女生徒』『カッパの幽霊』は前者が呪いを扱った直球のホラーでありながら実はあの田畑君にこんな話が…という部分が意外性として良く、彼が何を思っていたのか答えを求めずっと考え続けてしまいそうになる感覚が後味として好みです。 後者は一見すると広まらないハズレの場合もあるのかと思わせてから、ウワサを口実に死者の出る上に冒涜すれば連れていかれるしっかり怖い話だった締めくくりなのが変化球もありつつ途中にあった柳沢君の独白も踏まえいい終わりと思えます。 『宮白橋のおばあさん』は4人から死者は出ていないけどウワサの舞台にした場所で白骨遺体が発見されるという作らされた疑惑がある分ホラー感も強め。 かつ、実は嶋君が何かに憑かれているという問題は解決していない点が描写される事で、じわじわとした侵食でなく大き目の不穏要素を残しにいく展開として好きです。 後日お祓いなりに行っていればまだ…ワンチャン思い出話として済む可能性もあると判断すべきか悩むライン。 主要人物が4人もいればその人間関係に焦点を当てた話があってもいい。 『ガラガラ男』はその意味でも1話位こんな話が欲しいと思える需要にジャストな内容でしたね。 友達関係というと、基本は明るい部分だけを取り上げられながら進むのもありですが人間である以上その中でも抱えているコンプレックスとか闇の部分だって存在する事。 4人の誰かが加害者になる・都市伝説に成ってしまう、そんなパターンも確かにバリエーションとしてあったら面白い所ですし、それをこの話でこう絡めてきたのか…と。 順番としては、4人がどんな関係や人物かがある程度わかってから読んだ方が面白かったという点で最後に読んだのがこの話なのは良かったです。 ゲームの性質上、組み合わせとして6種類の話を用意するとなればそれぞれの話に色があった方がいいという点でこれだけお題が違うテーマとはいえ話が豊かな事。 被害規模(これは、主要人物である4人の安否を中心として)の大きさや、そのウワサを広める事で何が起こるのか? がっつり怖いホラーだけでなく、同じ恐怖という括りの中でも違い味付けを提供する事で緩急も生まれる。 感想文をまとめながら、これは間違いなく面白い理由しかなかったと改めて思いました。 被害に遭う時はみんなそれなりに大変な事にはなってますが、全体的に嶋君の被害率とダメージの割合が高いですね。 (カッパの幽霊で)1回死亡(おばあさん?に)1回憑かれ(田畑君が死んで)1回重めの精神ダメージ。 1回話によっては死んでいるという点では田畑君もそうなのですが、後はガラガラ男の際に殺されかけた以外は比較的軽症かなと。 寺尾君は宇宙人の件で1人だけ精神負荷を背負っているのを除くとむしろ加害者側に回るので…軽症?むしろ、精神的には重症なのか? 柳沢君は自分が宇宙人になる時以外だと、他の生存メンバーとそこまで差のないダメージ割合で済んでそうなので軽症でしょうね。 ◆各人物について ◇嶋君 その辺りを考えると、嶋君は憑かれやすい体質だったのか。 心優しい、当人に言わせれば事なかれ主義という事でもあまり自分を主張しないタイプなのが霊にしてみれば入りやすい条件だった所はありそうですね。 (他のメンバーに比べると一番隙が大きそうとも言うのか) メンタルはこの中では一番脆い分、カッパの幽霊の際には限界を迎えた結果連れていかれた事。 あの話では柳沢君の視点で話は進みましたが、元々立案者の片割れは彼だったと思えばその意味でも内心背負っていた物が重かったのが予想できます。 でも、行動を誤れば命がないのはこういった物語においてのお約束ですからね…。 ◇柳沢君 柳沢君は最初にあった紹介の通り、お喋りが好きで暇だから都市伝説を作ろうとこのゲームにおける発端になった人物であり。 行動原理や性格もあえて詳細に裏を読む必要もない位読んだままな人なのだろうと3話分の案内人としても仕事のできる好奇心が旺盛なだけの男子中学生でした。 ちょっとお調子者な所もあるのでそれが原因で話が進展し…結果は先生が誘拐される理由になったり自殺の口実を与えたりとロクでもない事にはなってますが、中学男子の目線という点では一番イキイキとした印象を受けました。 彼の視点ではないルートでも、基本はメンタルが強めというか必死に自分達の責任ではないと仲間にも言い聞かせようとした振る舞いが目立った印象だったからこそ「もう遊びたいなんて思わないから」というモノローグの重みも大きかったと思います。 ◇田畑君 田畑君は初見印象のまま進み、特定の話を読むかどうかで見方が変わるのが印象的でしたね。 クラスでも1、2を争う秀才であり、聡明で冷静である事。それ以外に関しても絵が下手な事以外は至って平均的な普通の少年。 だから彼の視点で物語を進めるとオカルトな事を科学的な理由で説明がつくと冷静に分析ができそうな分、語り手としては扱いが難しいと思います。 ですが、そんな彼だからこそ彼にとってわからない物と合わせた際に輝いたというべきなのか。 どちらも田畑君が大変な目に遭う話ですが、私はこのゲームで特に好きな都市伝説を挙げるなら『耳をふさぐ女生徒』と『ガラガラ男』の2本です。 秀才少年の意外な過去というべきか、距離の近い友達である寺尾君から見ても『何でもできて、自慢できることがたくさんある』と思われている彼に、実は彼よりも優れていた妹がいた事。 その妹の存在も、後日談として誰かのしている会話という形でのみ明かされた事。 もしかしたら、3人の中には妹の存在やすでに亡くなっている事について知ってる人がいないかもしれないと思うと…。 田畑君にとっては、隠しておきたかったか忘れていたかった事だったのかなと予想できます。 果たして彼は本当に、何でもできる人間だったのか? 「なんだかんだ言って本当に怖いのは、人間だと思う。身近にいる人間が恐怖の対象になるっていうのは………下手に幽霊の話をされるよりキツイんじゃないか?」 「不審者………とかの類になるのかな、こういうのは。リアリティがあれば、皆好んで話すと思う」 田畑君に案を聞いた際の台詞ですが『耳をふさぐ女生徒』の感想でも読後では重みが違ってくると前述した通り、さらに後々になると後者の台詞も結果的にはリアリティがあるを通り越してリアルになったという結果になった事でどんな表情をすればいいのか悩ましくなるのが好きで好きでたまりません。 ガラガラ男では、身近にいる人間がまさしく恐怖の対象となり世間的にいう不審者として都市伝説に成ってしまった事。 この話ではどちらかと言えば寺尾君側の方がまだ考え方というか、私と立場は近い分考えている事は読めたと思います。 だけど、妹の件を抜きに田畑君個人だけを見るなら彼が勉強ができ頭も良く、平均的という事は別段欠点もない(絵は除く)という一般から少し落ちる位置にいる者としては羨ましくて仕方のない対象でしょう。 特定の何かを当然にできる人にとって、それができない人が何故躓いているのかを理解できない。 自分の通っていない道は理解できないのが人間の相互理解を難しくする点でもあるので、いくら田畑君が聡明でもこれだけは理解できなかったというのが実に美しい。 ◇寺尾君 寺尾君は紹介を見る限りだとよくあるアニメや漫画等が好きなオタクであり、人並み以上にロマンを求めていた事。 おまけのキャラ紹介で判明しますが、実は創作小説を書いているという遊ぶ側だけでなく作る側としてもそういった物を愛していた事を把握すればそれが作中にもしっかり出ている裏が取れましたね。 彼を語る上で『ガラガラ男』は欠かせないというのはありますが、同時に何故この話だけ彼がおかしくなったのか? それは彼が立案者として関わる話の中で唯一、広がり方が順調だった事や介入の余地があったと気づけばこれ以外では起こり得なかった事にも納得がいきました。 『カッパの幽霊』は失敗の扱いかつ話は柳沢君視点でもう1人の主要人物が嶋君だった事。 『浦越西団地の宇宙人』は広まる気配が弱い上に自分以上に柳沢君が熱を上げていた事。 ついでに、宇宙人のモデルとして寺尾君が自身の住んでいる団地のおじさんを挙げていた時点で彼がそれ以上介入できる要素はありませんでした。 しかし『ガラガラ男』だけは完全に0から生み出した架空の人物であり、設定はあっても具体的なモデルとなった実在の人物はいない。 だから都市伝説らしく怖さもありつつキャラとしてのポテンシャルも秘めているとあれだけ歓喜していたのだと今ならわかります。 この遊びにおける当初の目的は柳沢君の言う、退屈な日常を面白くする為といった主旨であった事。 だけど自身の創作物への思い入れがある傾向を持った寺尾君としてはその結果生まれたウワサの完成度が良く、実際にウワサそのものだってかなり広まった方と田畑君が思う位には成功だった。 そうなれば、もっと自身の創作物が評価されて欲しい。ガラガラ男にはそのポテンシャルはあるはずだ。 ただのウワサの枠組みだけでなくそのキャラクター性から小説やゲームといった媒体に舞台を移してもいいはずだと思えたのでしょう。 休み時間等の使える時間を全てガラガラ男のウワサを拡散する為に費やしていた事も、そういった事へ熱を持つ人でない田畑君には理解のできない行動であり心理だった。 「な、何でもできて……自慢できることがたくさんある克明にはわからないんだよ!」 この台詞も、恐らく別段人に自慢できる何かがないと思っている寺尾君にとっては唯一熱を燃やし今まさに成長の可能性があるガラガラ男のウワサへ執着するしかなかった事を表現しているのでしょう。 シンプルな承認欲求とも違う、それは自分の作品をただ広めて多くの人に知られ愛されて欲しいという心理。 それが田畑君に理解できなかったのは仕方ないと思いつつ、どこかで止める手はなかったのか?最後の一線を越えないでいられる解答はあったのか? そもそもウワサ作りに関わらなければ良かったというのはなしで考えるなら、誰かが彼の心を理解するなりちゃんと何故そう思っているか話を聞く事は必要だったのかなと思いますね。 ◆真シナリオ 真シナリオという、大人になった4人の後日談。 かつて中学生だった彼らも今では30前半になり、自分達の作った都市伝説が今も地元に根付いている様子を微笑ましく見ている様子。 背が大きくなった事による物理的な景色の違いや環境の変化。 子供から大人になるまで時を刻んでいく事は、それだけ多くの変化を体験していく事ではあります。 だからこそ変わらない物がある事に嬉しさを感じるというのは、大人になったからこそ感じる視点というのでしょうか。 この未来では、当初の目的は果たされた上で実害もなく皆の日常の一部として馴染んでいった平和な歩みだったようですね。 基本的に本編ではそこそこの確率で死人が出ていたり、洗脳された先生がいたり、殺人鬼が生まれたりと大惨事しかなかったと思いますが。 とはいえ、もしも本編で作ったウワサを広めても何も事件が起きなければこんな未来になっていたのかもしれませんね。 友情が壊れる事もなく、日常に不穏な影を落とす事もなく。 また作るか?なんて冗談ぽく田畑君が笑うのも、本編を経由すると以前と比べ何となく彼が柔らかくなったような印象を受けますね。 「…いや、やめようぜ。それはまた、次の子達がやればいいよ」 かつて、自分達が遊びとしてやったようにまた次世代の都市伝説を生み出す子達もいるのかもしれない。 そうやって新しい物が生まれ、だけど形を変えながらも根付いて親しまれ続ける物もある。 あの頃の自分達の事を思い返しながら、そうやっていつまでも子供達の娯楽として親しまれていて欲しい。 綺麗な思い出としていつまでも残る、僕らの都市伝説。 …色々あったけど、これが一番平和であり4人がいつまでも友達でいられる…あるべき終わりなんだろうなとほっとしました。 @ネタバレ終了 それと、感想文をまとめるにあたって真エンドを見た後に不具合だろう点。 +プレイする際の手順によっては詰む可能性のある不具合があった為報告させていただきます。 @ネタバレ開始 真シナリオがタイトルに出ている状態で再び本編を遊ぶと、タイトルから真シナリオへ行く選択肢が消えました。 なので、そこから本来真シナリオを出すのと同じように全エンドを見る。 駄目ならもう1~2回何かしらのエンドを通過で解放されるという手順を試しました。 ですが、何周しても真シナリオが出てこないまま変化がなかったです。 一度タイトルから消えたら無理と判断し、真シナリオ観賞用のゲームファイルをもう1個DLして確保する事で解決をしようとしました。 しかし、全エンドを見る+真シナリオが出なかったのでもう+4エンドを見る→真エンドが解放されない と、以前なら有効だった対処法が効果なしでした。 全エンドを見た上でオマケの内容を全て閲覧している事も条件かと途中で試しましたがこれも空振り。 ただ、1つ不具合の条件になりそうな事に心当たりがあった為試してみた結果、原因がわかりました。 【最初に提案の内容を全員分見ている事】+全エンド回収(+今回は3エンドを追加で見た)がフラグのようです。 すでに各自の提案内容は把握している為、新規のゲームファイルを起動した際は提案を聞く過程を無視して話を作るようにしていました。 (提案を聞かないまま話を作る段階でセーブを取り、そこから周回をする流れ) これでは駄目だった為、配信時に成功した時との違いを比較した結果上記の提案がフラグではないかと行きつきました。 そこから提案を全員分見たセーブデータを作り、ここを起点に全エンド回収+1~2の流れを試そうとして結果的にまた全エンドを見る。 と進めましたがやはり出ないままでした。 もしかすると、途中から提案を見ても駄目なのではないか?と思ったのでさらに新規のゲームファイルを用意。 今度は最初に提案を全員分確認してから周回起点のセーブを用意し、全エンドを回収+3エンド追加で真シナリオへの解放を確認できました。 初見プレイならばまず、提案内容を全員分見てから進行すると思いますが万一うっかり飛ばしてしまった人がいた場合同様の不具合が発生するかもしれません。 環境はブラウザ版ではく、現在最新となっているDL版のデータです。 @ネタバレ終了 2つの提案を組み合わせて1つの都市伝説を作る事や、そこからできる話が予想外の内容だったりという面白さはもちろん。 持ち寄る提案の傾向や性格に、話を読み進める事で見えてくる4人の人物像を知る程に抜け出せなくなっていく深みがあります。 どんな話ができるのか、興味本位で試してみるもよし。 何故彼らがそんな提案を思いついたのか、背景を観察して考察するもよし。 どこか懐かしい雰囲気もあり、中学生の目線に混じって楽しめる素敵な作品でした。 長文となりましたが、どっぷりと楽しめる作品をありがとうございました。
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僕らの都市伝説感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 都市伝説を題材にしたゲームは数あれど、都市伝説がないなら作ってしまえばいいというなかなか新しい発想に面白い着眼点。 どこにでもいるような、普通の中学男児が4人集まってネタを持ち寄るちょっとした遊びとしてありそうなノリ。 4人の個性もこういう子いそうだな~と結構リアルさがありながら個性も綺麗にばらけており自然と彼らと同じ目線でワイワイしている気分になりました。 プレイ前の時点から面白い予感しかしない(ただし、作った後も無事とは思っていない)要素は満点! 期待に胸を膨らませスタート。 @ネタバレ開始 各自の持ち寄った案から、どう組み合わせる事でどんな都市伝説ができるのか? その内容を予想しながら選択するのがもうすでに楽しかったです。 柳沢君は「心霊スポット」 市内に存在する建物にウワサをくっつけてより日常に近づける、地元の都市伝説という意味ではなかなかいい目線です。 田畑君は「人間」 所謂人怖という下手をすれば幽霊よりキツイかもしれない、リアリティがあれば皆好んで話しそうというのもわかると思えるチョイス。 嶋君は「お化け」 あまりアイデアの引き出しがないと謝っていますが、シンプルイズベストかつバリエーションも多いのはその通り。 寺尾君は「未確認生物」 UMA、もしくは「現代妖怪」といったテケテケや花子さんのようなものに宇宙人なんてのも斬新でアリとロマンを求める系統を。 ここの案も結構各自の個性が出ている印象がありますね。 柳沢君はそういった話が元から好きなので外せない定番を入れるつもりで。 田畑君はどちらかといえば霊や妖怪といった存在証明の難しい存在よりは、より現実的にありえそうという事を重視する。 嶋君は定番でありながら趣旨として外れがない選択を、大雑把すぎないか心配しつつも協力しようとしている。 寺尾君は人物紹介の時にあったようにロマンを求めて生物的なまだ見ぬ存在を求めている。 最終的に全ての組み合わせを試すとしても、まずはシンプルに自分が見たいとか気になった物を選ぶ方針で。 ◆浦越西団地の宇宙人 UMA、もしくは現代妖怪という表現が胸を撃ちぬいたので迷わず寺尾君の案は採用。 柳沢君の心霊スポットは定番ながらも面白い話ができる強みはありそうと合体! 曰くつきな心霊スポットに出るUMA…もしくは妖怪こい!!と思いきや、場所は随分日常的な所!? といきなり予想を良い意味で裏切る物が爆誕。 自分なら真っすぐな怖い話を考えるだろうという点で、その発想はなかったと脱帽でした。 地元の団地に宇宙人というパワーワードがなかなかです。 しかし、案外人が来ない森の奥とかいかにも何かが隠れている場所よりは、その想定をする人がいない分見つからない点で盲点だからアリな発想なのかも…? 地元の都市伝説という柳沢君のテーマとも合っているとは思いますし。 (個人的に、今の人間が視認していない事が必ずしもない事の証明ではないと思っているので寺尾君の言うロマンのカタマリな可能性も否定はできず) しかし、いざ実際に広めてみれば話題にはなってもあまり信じられていないという結果に…。 『団地の宇宙人』なんて突飛な話、と田畑君も言っていますが確かに何故その2つを組み合わせたウワサなのか…当事者達にはわかっても第三者にしてみれば謎しかないでしょう。 その宇宙人が擬態しているとされるおじさんも、実名を出してないにしても寺尾君が実際に住んでいる団地の住人をモデルにしているので結構話題になると予想していたというのがいけそうでいけないライン感として絶妙ですね。 他3人が諦めモードに入るも、柳沢君だけは意地でも流行らせてやると情熱的な態度を崩さず。 休日にウワサの信ぴょう性を高める材料を探す為に、わざわざ西団地までやってきて件のおじさんの後をつけていたという電話が入るというその熱意はどこからきているんだ?と言わんばかりの勢い。 とはいえ、通話内容を詳しく聞けばそのおじさんが部屋に入った瞬間何やら不思議な事は起きているようで…寺尾君はオカルトと結びつけなくても説明できると思いつつ、柳沢君の勢いの凄まじさに思わず一緒に確かめる流れへと。 合流し、いざ現場へ向かう流れになった際に出た違和感。 宇宙人のウワサは自分達が作った嘘なのだから、ウワサを補強する材料探しならまだしも宇宙人が本当にいるのが前提という話し方は確かにおかしいです。 現場に来てヒントを得ようとするのはまだ、実際に目にした方が考えやすい人もいるという事でわかるのですが。 宇宙人のウワサの為に熱心な柳沢君と、早く部屋に戻ってポテチを食べながらゲームをしたいという寺尾君の温度差。 この両者の違いも『学は元よりこうだから仕方ない』と思いつつな点と合わせ、普段の関係が良い感じに滲み出ているように思います。 そして、目的地に到着し待機すればおじさんが部屋へと戻っていく場面を目撃。 確かに不思議な現象として窓から謎の光と聞いた事もない音が聞こえてくるようですが、寺尾君に言わせればどうとでも説明がつくので驚きもしないクオリティとの評価。 人物紹介にあった情報から推測するに寺尾君からだと、所謂そういった物特有のリアリティに欠けるというか…パーティーグッズで再現できる範囲とでも思ったのでしょうか。 元よりUMA等へ興味があるなら、目は肥えていてもおかしくないでしょうし。 しかし、柳沢君はスマホのカメラを起動したまま走り出し「決定的な証拠を撮るんだ!」とさらにやる気スイッチが入ってしまった様子。 自分達が作り出したウワサなのに「宇宙人は絶対にいる!俺が最初の交信者になる!」と勢いも凄い。 これには寺尾君も夏の暑さにやられたのかと思いながら、柳沢君を止めようとしたところで玄関の扉が開き……。 そこにはタコのような頭をした、見た事もない生命体が!? ここで突然の展開になりこれからどうなってしまうのかとパニックになった寺尾君の脳内が大変愉快でした。 脳を改造されるのか別の生き物にされてしまうのかという恐怖。 死を覚悟して家族に最後の別れを始めてしまったり、ちゃっかりと来世があるなら…とそれ完全に異世界転生物のシナリオだよね!?みたいな希望を述べたり。 と、危機的状況かと思いきやどうやらおじさんが被り物をしてからかっていただけと判明。 どうやらウワサのせいもあり、最近子供達がおじさんの事を宇宙人扱いするようになったのでそれに悪乗りをしたという話で。 その為に謎の光としてミラーボールや音源としてB級SF映画の流れるモニターを用意するとはなかなか遊び心のあるいいおじさんですね。 おじさんが部屋に戻り調査も終了。 寺尾君としては予想外の結果で楽しめたのでオーライと思うも、柳沢君は悔しがり残念なのが隠し切れない様子。 「ザンネン ダ」 …そして、聞こえてきたのはむちゃくちゃに加工した人工音声のような声。 横目にうつった柳沢君の顔は、両目が緑色に光っており人間のようには見えません。 寺尾君が声をかけると、何事もなかったかのようにいつも通りに戻るも…これは見間違いだったのか? 後日、おじさんが協力してくれているという話をあの時現場にいなかった二人に共有する寺尾君。 それでも、両目が光っていたあの柳沢君の話は言ってはいけないような気がして友達である二人にも話せないままで…。 それからも相変わらず、柳沢君はいつも通りの振る舞いをして毎日を過ごしていくも誰にも見られていない時に表情が消える瞬間があり。 その頻度も、日に日に増えていくといういつもの日常が徐々に浸食されていく恐怖。 柳沢君が宇宙人の存在を信じていたのは、自分と同じ宇宙人という存在に会えるのを信じていたからだったのか…。 じわりとした尾を引く後味の中終幕へ。 ◆新興宗教エマラ・テッド教団 次は心霊スポット×人間が怖い話というこれもなかなか面白い物ができるだろう組み合わせを選択。 内容的には通り魔とか?位に予想をしていたらかすりもしない内容がまたもや爆誕! …どうしてこの組み合わせでこの話ができあがるんだ!? (サンプルサムネから、この話が存在している事のみは知っていましたが…ここなの!?と) 王道なら、怖い人間が原因で心霊スポットになった場所に関する話とか…先に述べた通り心霊スポットに肝試しへ来た人を狙う通り魔とか。 そういう方向性だろうという予想をことごとく裏切っていく中学男児の発想力。 「謎の新興宗教!いいんじゃね!?なんかただの都市伝説じゃないですよ~って感じじゃん!」 いや、ガチのヤバイウワサになりそうって感じでは危なくない…!? しかし、人怖というテーマで謎のカルト宗教を選ぶというのはなかなかセンスとしては良く発想力として凄いというのか。 自分なら狂気を持った人や実は身近な人、友人が…といった物が先に出るのもありますし。 それに、信仰の為なら何をするかわからない人間というのが自分の中で人怖にカテゴライズされていなかったというのは怪談好きとして引き出しを増やす上で勉強になった部分はあります。 儀式の為に、特定の条件に当てはまる人を決まったタイミングでさらいにくる謎の教団。 回避方法もあるので、一応の逃げ道もあるという辺りは都市伝説のお約束としてもちゃんとポイントをわかっている印象を受けます。 結果として、ウワサを流す事には大成功。 しかも当初はなかった後付け設定もくっつけて流されるという、まさしくウワサがウワサを呼び拡散される状態に。 その中でも、教団の狙う該当者…6月6日生まれのB型の人は内心怯えているようでウワサが広まりだしてから挙動不審になるという事態まで発生。 こうなれば立案者である柳沢君としても内心笑いが止まらないのは当然。 田畑君も、皆意外と単純だよな。と楽しんではいる様子。 そして、何故教団に狙われる人の設定がこうなったのか? それは気に入らない先生をおどかしてみたかったので、先生の誕生日と血液型を設定に組み込んだという意外な真相でした。 6月6日生まれの人間を6月6日の朝6時にさらうとだけ聞いた時は、所謂悪魔数字を採用したとばかり思っていましたので。 カンシャク持ちであり、よく怒鳴っているとされる先生もどうやらここ最近は穏やかなようで実はウワサを信じるタイプだったのか?と笑いの種に。 説明された先生の様子も、完全にウワサを信じて怯え切っている人のそれでしたね。 そして、運命の6月5日…。 ここから6日の朝6時まで誰とも口をきかなければ回避はできるという、該当者にとっての正念場です。 生徒達の間でも影響は確実に出ており、欠席をする人やマスクをして会話を拒否する人と対策をしている様子が見て取れます。 果たして『本命』である先生はどうするのか? 次の授業が数学という事で、準備の為に教室へ入ってくる笹山先生。 マスクこそしていないものの、口をダルマのようにキュッと結ぶ『絶対に喋らないという意志表示』の構え。 目を見開き中腰のまま授業を始めるというのはどうみても怯えきった態度でしょう。 その様にはウワサの関係者である4人は当然として、クラスメイトも内心笑っているようで。 普段ならつまらない数学の授業が、ウワサ1つでこんなに変わるのか!と柳沢君も喜びを感じている様子。 先生からすればたまったものではないでしょうが、中学生のノリとしては結構この辺がまたリアルというか。 「なあ……誰か笹山先生喋らせろよ」 誰かのそんな言葉を聞いてしまえば、一気に盛り上がるだろうと悪ふざけをしたくなるのも予定調和でしょう。 先生の背後に近づき、クラスの皆の期待を一身に背負いながら大きく息を吸い込んで…思いっきり叫びながら先生の両肩を勢いよく掴む! すると、柳沢君の声量をはるかに上回る大声量で絶叫してしまう笹山先生。 ついでに前のめりに大きくズッコケてしまうというおまけ付で。 瞬間、教室内に割れんばかりの笑い声が溢れ出すという皆にしてみれば普段の先生からは想像できない様子がツボに入ったようで。 ウワサが作り話である以上、明日には先生も元通りになるだろうという意味では今しか楽しめないイベントとはいえなかなか容赦がない。 やっと笑いがおさまってきた頃、一向に反撃どころか何の反応もしない笹山先生。 その顔を覗き込んでみれば、大量の汗をかき、目を見開いたまま床の一点を見つけ続けていて…。 口元はかすかに何かをぼそぼそ呟いているも、しっかり聞き取る事はできず。 拾えた文字から、恐らく「~が、くる。~が、くる」と教団がやってくる事を恐れているのでは?と予想をしましたが様子がおかしい事に違いはありません。 そして、さすがにやりすぎたと柳沢君が謝ろうとした瞬間に先生は凄まじい形相で教室を飛び出してしまった。 その様子に再び教室に笑いが起きるも、その日に結局早退をした先生は学校へ戻ってくる事はないまま2ヶ月近くも休み続けている。 さすがにウワサの当事者である4人はこうなると気まずいというのか。 あの新興宗教は、実は本当にある教団を元にしたのではないか?と不安そうに寺尾君が柳沢君に確認をすればあの場で作ったデタラメだと言い。 実際に、この4人は目の前で話ができあがっていく過程を知っているのだから創作である事は当然知っている。 実在しない事は自分達が1番よく知っている。 なのに、どうして先生は戻ってこない…? 消せない不安に怯えていれば、田畑君が窓越しに笹山先生が校門から校内へ入ってくる場面を目撃し大声をあげる。 慌てて3人もそれを確認し、先生に特に変わった様子がなさそうなのも判明。 どうしていきなり2ヶ月も休んでいたのかは謎ながら、安心感から脱力をする4人。 先生の無事がわかればまたいつもの調子に戻った柳沢君は、先生の所へ行き洗脳された痕とかないか見ようと皆で駆け出していく。 とはいえ、さすがに謝るつもりではあったようで先生に声をかけてみれば…? …そこにいたのは、先生の姿をしているのに今まで聞いた事もない声色を使う笹山先生だった。 喋っている内容も、すべてひらがな表記である点もですが明らかにこれはやられた後だとしか言いようがない様子で…。 驚いていたのは柳沢君だけではなく、他の3人も同じ様子。 果たしてあれは…笹山先生なのか? 以降の笹山先生は相変わらず学校にきており、以前とまったく違う様子には他の生徒も最初は驚いたようで「教団に人格を変えられた」とか騒ぐ始末。 それでも現状に慣れてしまえば、ウワサとは関係ない別の解釈をしだして誰も疑問を抱かなくなっていく。 立案者である柳沢君は教団の存在は創作だと理解しながらも、何かがおかしい現状に慣れる事もできず真相を笹山先生に聞く訳にもいかない。 知る術がない以上、残る選択肢は今の状況を受け入れるしかないという真相は闇の中という終幕へ。 日常が浸食されていくという点では先の宇宙人もその系統ではありましたが、今度は4人は無事でも身近な誰かが犠牲になるパターン。 かつ、最初はあれだけ騒いでいた生徒達がいつの間にか目の前にある異変に慣れてしまい誰も疑問に思わなくなっていくというのも人の噂も七十五日というのか。 人の興味の移り変わりも実際そんな物という生々しさがあり。 自身の創作のはずなのに、それを完全に否定できない状況ができてしまったという不気味さ。 そして、これって一番まずいのはウワサが鳴りを潜めた結果来年の6月6日にも同様に犠牲者が出る可能性があるのにもう該当者が対策をしない可能性が生まれてしまったという事ではないかと…。 時限爆弾が残っているのに誰か気づいて…と祈るしかありません。 ◆耳をふさぐ女生徒 ここまで、心霊スポットという扱いやすい案に頼りすぎた感があったので違う物を選ぶ事に。 嶋君のお化けというのもテーマとしては扱いやすい部類だしまだ見ていない組み合わせは確定という事でまずは選択。 心霊スポットとの組み合わせでは『お化けの出る心霊スポット』という直球なネタになるのが想定でき。 かといってUMAと組み合わせてもお化けとUMAを両立させる話って何だ?となるので一旦保留。 (この2つ自体がそれぞれ特定の場所なり条件との組み合わせでシナジーを持つ、その都市伝説における‟登場人物”的な題材だろうという判断) という事で、残る選択肢である田畑君の人間と組み合わせる事にしましたが…まさかあんな事になろうとは。 都市伝説の内容としては良い意味でオーソドックスな印象。 呪いをかけた結果、今度は自分が祟られてしまい結果死後幽霊になって悪霊のような存在となる…人呪わば穴二つ展開。 大体田畑君が考えたという事で彼の発想力に感心しつつ、良い感じの生々しさもあるのでこれはいけるのでは?と思いました。 実際、広まり方としても成功と言える反応でしょう。 ウワサに怯える人や勝手に対処法を後付けで考える人、そのウワサの背景にあるであろう人物の事へ思いをはせる人。 唯一これまでと違う意外な点としては、他のウワサの時には塩対応気味だった田畑君がウワサを広めるのに積極的であり「見た」という嘘までついている事。 嶋君もそこを疑問に思っているようですが、柳沢君は気に留める事はなく当人に意図を確認しようにも体調不良で学校へ来ていない状況。 ここで『バカは風邪を引かない』に対するマジレスをする寺尾君の反応が好きです。 知ってるけど!そういう意味だって知ってるけど!今はそれを言うタイミングじゃない…!! そしてそれをぶち切る感じでお見舞いの提案が入り、学校が終わってから向かう流れへ。 田畑君は純粋な体調不良のように見え、さすがにウワサの話題も出せなかったという事で真相を知るのは先送りに。 そんな不穏な要素が残る中、ウワサはさらに広まっていき中には実際にウワサにあった呪いを試そうとする人まで出るという始末。 もしウワサと同じ効力があった場合には死人が出る以上軽率に試していい内容じゃない事も含め「ヒェッ」となり。 ウワサの影響力から、嶋君が罪悪感を持つのは立案者でもある点や彼の性格から当然でしょう。 柳沢君の言う、ウワサがきっかけで仲が悪くなるのは~というのも一理あり。 寺尾君は真相を知っている観測者視点で、日常生活に及ぼす影響の強さに感動をするというのも理解はできる視点です。 …そんな呑気な事を言ってられる状況とは思えないけどな!? この辺は、ウワサが創作であると知っているか否かで感じ方が変わるという点やそれ位の気持ちでやった事でしかない。 どのルートでも共通の点ながらそれを表現している描写と思います。 問題は、内容として今回はウワサに出る呪いを実行した時点でそれは禁忌と言える物である事。 元が創作であれ、その中にある内容だったとしても…誰かを呪うという行為そのものがまずいけないのです。 悪意を持って誰かを殺そうとした事に違いはないのですから。 宇宙人の時はまだ冗談としてもおじさんが本当に宇宙人だとしても、近づかない限り危険度は比較的低めであった事。 教団の時は対象が限られており、恐れるべきタイミングは年に1回で対処法もセットで存在している事。 オチがバッドと言えるエンドにはなれど、人の悪意が主体として大きく蔓延するタイプではありませんでした。 本当に怖いのは人間。田畑君の言っていた事が結果的にその通りだったのが何とも言えないところですね。 そしてその田畑君は相変わらず学校を休み続けている。 嶋君はそれを、頭の良い彼だからこそ自分達のせいで学校がどんな状況になったのかを察する事ができ学校に行きたくないと思っているのではないかと想像をしているようで。 そんなある夜、おつかいの為に学校の横を通り過ぎようとした嶋君は田畑君を見つける事に。 夜の校舎をぼんやり眺めながら、声をかけられても反応を示す様子もない。 背中を叩いた事でようやく気付いてくれたものの、驚いた素振りもなく無表情でこちらを向くというのはどこか精気の抜けた印象を受けます。 …彼がただ単に、自分の責任を直視したくないという現実逃避だけで欠席を続けているなら正直この反応は不自然でしょう。 実際、こちらを向いた際に彼の耳からは耳栓が落ちており『何かの音』を意図的に聞こえないようにしていた。 家や自室ならまだしも、外でつけているのはいつ事故に遭うかわからない点としても危険ですし。 それに、耳栓のせいで声が聞こえていなかったのはまだしも普通背中をいきなり叩かれたら少しは驚くのではないか? この異常性のある彼の状態と、しっかりした足取りで去っていったという部分がどこか噛み合わず間違いなく何かは起きていると見て良さそうなのに踏み込みには勇気のいる状況。 3日後、田畑君が亡くなったと聞かされた事からやはりあの時点で…という予想は当たっていたのでしょう。 他の生徒がするウワサが本当ならば、彼は部屋で首を吊って自殺をしたという事に。 自分の友達をウワサ話のネタにする事へ怒る柳沢君の反応が真っ当であると同時に、最後に家族以外で接触していたであろう嶋君にはあの時自分が何かをすれば結果が変わったのではないか? その不安に押しつぶされるという、どうしようもない感情が本当にやるせなく。 柳沢君は誰も悪くないし、あれは創作なのだから全てウソだと断言します。 皆が勝手にウソをついている、皆ウソつきなんだと。 「最初にウソをついたのは……僕達だよ」 だからと言って、始まりのウソに対する責任がなくなるのかは話がまた別であり。 とうとう4人の中から死人が出ただけでも衝撃ではありました。 しかし、後に語られるウサワ話。田畑君に関するエピソード。 彼の机から、あの呪いに使用される赤い紙が出てきた事。 実は彼には妹がいた事。 作中でも優秀と語れている田畑君よりも優秀な妹であり、しかし中学に上がる前に亡くなっていた事。 嘘や作り話をするにおいて、信ぴょう性を持たせる手法として真実の中にわずかに嘘を入れるのが信じられやすいという話があります。 彼はウワサの中にある呪いの手法はよくある物を参考にでっちあげたと言いました。 姉が弟を呪い殺した結果起きた話だと、彼がこのウワサ作りにおいて大部分を担当しました。 だけどそこに、信ぴょう性を持たせる為の真実が混ぜられていたとしたら? この話は実際とは性別を逆にしただけの、兄が妹を呪い殺した実話だったのかもしれず。 彼が耳栓をしていたのは妹の泣き声から逃れようとしたからではないか。 もしそうなら、彼は一体どんな気持ちでこの過去をウワサに組み込んでしまったのか。 過去の罪を告白したかったのか。ウワサとして昇華する事で吹っ切る為にだったのか。元々悪びれもせず考えもなしにだったのか。 個人的には、ウワサという形であれ過去の罪を誰かに聞いて欲しかった。 もう、抱えきる事ができなかったのではないかとは予想します。 「なんだかんだ言って本当に怖いのは、人間だと思う。身近にいる人間が恐怖の対象になるっていうのは………下手に幽霊の話をされるよりキツイんじゃないか?」 「うん、人間より怖いものはない」 ウワサを作成する際、提案を聞く場面と採用した場面で語る彼の台詞もこうなるとまた重みがあるというか聞こえ方の印象が変わりますね。 意外性も合わせ人の業という点において、とても好きな話でした。 ◆カッパの幽霊 ここまで3パターンを出したので、被らないように選ぶ方向へ。 前回、何ができるか想定のできなかった組み合わせをあえて選択。 カッパと幽霊、それぞれ個別ならわかるけどこうくっつけてきたかぁ~?と全力の困惑。 というか、カッパはもうそれだけで一つの怪談というか妖怪なんだよ!なのにさらに幽霊にする為に殺さないであげて!? と、ツッコミをしていれば案を持ち寄った二人も無言という何で立案者が二人共その反応なんだよと柳沢君にも突っ込まれる始末。 個人的に、水に関する属性のある幽霊なり妖怪だからターゲットになると水のある場所ならどこからでも侵入してきて殺そうとしてくる。 この部分は結構アリな設定だと思ったので『どうしてカッパの幽霊にした!?』感が余計に際立っていたように思います。 この話だけ、話を作り終わった後に共通で流れる文章の流れが違うというのが『内心失敗したのはわかっている』のを表現していて好きです。 そしていつもなら入る、ウワサについての会話が挟まった後に本編が始まるような流れすら起きず。 「全っ然ウワサになってない!!」 頭を抱える3人に、田畑君が正論パンチとして「カッパの幽霊のウワサが流行る中学校って、ハッキリ言ってヤバイぞ」というのが腹筋を破壊にきました。 柳沢君のわかりきっているけどちょっとは期待する気持ちもわかりつつ。お前らちゃんと広めたの!?と言う勢いで腹筋に二撃目が入り。 寺尾君の「どんなに笑われようとも!マジな顔して話しましたとも!」と語る剣幕でさらに腹筋への3コンボ目が続き。 嶋君の、やったけど体調を心配されたというのが完全に体調というより頭を心配されてるのだー!?と追撃が止まらない。 結果的にウワサも広まらず計画は失敗に終わって4人としてはつまらないオチになったのでしょうが、前回成功した結果死人が出ている事を考えると何もないルートもあるのは正直ほっとした部分もありました。 なので、次に挑戦して広まるまでやるとその意味で心配ですが…まぁわからないでもないのはある意味微笑ましい。 今ある日々が嫌いという訳でないけど、少し遊びたいだけ。 ちょっとでいいからいつもと違うものが見たいだけ。 この部分が冒頭にあった、地元から出られない中学生ならではの行動範囲の狭さ。 そこまで娯楽がある訳ではない地域という若者には暇を持て余すだろう条件。 ちょっとしたイベントや刺激が欲しいと感じてしまう人間心理。 そこへちょっとしたスパイスを加えようと都市伝説作りを始めた柳沢君らしい気持ちだと思います。 しかし、上げて落とすならぬ油断させてから本命を叩き込むというのか…。 このゲームに都市伝説を作った時点で無事な終わりを迎えられる結末がなかった事を思い知る事になろうとは…。 嶋君と二人で河原に行き、小石を川の中に向かって投げていく。 その際の会話で、嶋君が自分に気を遣っており困らせている事を自覚する流れもまたこのメンバーの関係性を感じる場面として好きです。 (その後に起きる展開を知っていると、ほんとに一時の和みパートでしかないとなるのはありますが…) 投げる小石もなくなりもう帰ろうかと思ったその時、真後ろから突然かけられる声に呼び止められ振り返ってみればそこには同じ学校の女生徒が。 それは1年の時に柳沢君と同じクラスだった安藤さんであり、同じクラスだった頃にも1回会話をしただけで今回が2回目の会話であった事。 そして、その2回目の会話の内容として彼女がカッパの幽霊の話を出してきたという予想外の展開でした。 安藤さん曰く、柳沢君はオカルト好きだったので最近聞いたこの話について知っているのではないかと声をかけたらしく。 久々の会話とその内容が何故カッパの幽霊についてなのか?普通なら疑問に思うところではありますが、柳沢君としてはまだこの都市伝説が広まる可能性を持っているという期待の方が先行しているようで横で目を丸くさせて押し黙っている嶋君を無視したまま語り出す流れへ。 自分はそのウワサを信じているし、今いるこの川がちょうどカッパの幽霊が出るというウワサの川だから見に来たというでまかせを並べ立て。 嶋君に『何言ってんのお前』という目で見られつつもお構いなし。 「本当?すごい!じゃあさ……」 と、まさか安藤さんはこの話を信じたのか?と思わせてからの 「私のことは、カッパの幽霊のせいにしてね」 その言葉の直後に鳴り響く、水面に何かが重いものが落ちた音。 安藤さんは引き留めるなんて考えも起きないくらい一瞬の間に、橋から川へと向かい落ちていってしまった。 硬直する柳沢君。 後日彼が知ったのは、あの川はとても深く泳げるような川ではないこと。 安藤さんは泳げず、同級生が目の前で自殺したという現実を目撃したという事実だった。 この事は軽いネットニュースとなっており、記事には何故安藤さんが自殺をしたのかを推測できるような事も書かれていたようですが柳沢君はただひたすら自分のせいじゃないと思い込むので精一杯だった事。 もしあの時、自分があんな事を言わなければ安藤さんは死ななかったのではないか?そんな考えが頭に浮かんでしまうのを必死に抑え込むしかなかったというのが当事者の意識としてまずくるだろう反応という意味でも痛々しかったです。 これは『耳をふさぐ女生徒』において彼が言っていた、ウワサがきっかけで仲が悪くなるのは~と結果的には同じ事だとは思いますが明確に自分の言葉がトリガーになったかもしれないという立場になるとやはり受ける精神的ダメージは違いますね。 柳沢君でさえこの調子なのだから当然というべきか、嶋君はもっと重度にメンタルをやられてしまったようで。 目の前で人が死ぬ場面を目撃するだけでもかなり衝撃的な事ではありますが、その言い訳として自分が立案したウワサを利用していた事。 嶋君の立場としてもかなり受けるダメージが大きいのは想像に難しくありません。 後日、他のイツメンに声をかけ公園に集まり嶋君を助ける流れに。 田畑君や寺尾君が優しく声をかけるも、全く反応を示さない嶋君。 ここはあの時隣にいた自分が声をかけるべきだろうと柳沢君が自分を責めないようにと諭す流れへ。 あれは事故であり、自分達にはどうしようもなかった。 カッパの幽霊の話だって、偶然あんな結果に繋がっただけで防ぎようなんてなかったはずだと。 それに対し、不安そうにそうなのかと問う嶋君。 安心させるように自分達には責任はないと言い、田畑君や寺尾君にも同調してもらう事で説得に成功したかと思いきや… 「そうだよ!俺達は悪くない!」 「うん………あの女の子が悪いんだよね」 待って、どうした嶋君? ゆっくりと顔をあげた嶋君、その目元は連日泣き続け寝不足もあったのかすっかり黒ずんでおり追い詰められた表情をしていた。 そして彼は続ける。 「こんなくだらないウワサなんかで後押しされるような奴、ウワサを聞かなくてもとっくに死んでたよね?」 実際、そこまで追い詰められている事情がある人間なら口実は何でも良かったかもしれません。 本質的には前途した柳沢君の耳をふさぐ女生徒における反論と変わりはしないのでしょう。 ただし、今回は死人が目の前で発生しているという違いはありますが。 さらに言い過ぎだと止められても嶋君の安藤さんに対する文句は止まらない。 今まで散々メンタルに負ったダメージの反動か、もう何かのせいにしないと耐えられなくなってしまったのか。 完全に目がいってしまった嶋君の肩を掴もうと手を伸ばした時、それよりも先に嶋君の肩を掴む何者かの手。 それはカッパの幽霊となったであろう安藤さんであり、彼女は嶋君の後ろにある水たまりから飛び出てきた事。 嶋君をがっちり掴み込んだ彼女は、とてつもない力でこちらの抵抗も虚しく嶋君を水たまりの中へ連れていってしまった。 だけどその水たまりは、触れてみても手首にすら届かない浅い物であり今は何の変哲もないただの水たまりである事。 でも、今目の前で起きた事は? 嶋君を助けようと手を引いたのは柳沢君だけのようでしたが、田畑君や寺尾君も一連の場面は目撃しており混乱した様子である以上夢ではない。 田畑君が大人を呼びに走って行ったようですが、果たしてそれで解決する問題なのか? その後、皮肉にもこの件がきっかけとなりカッパの幽霊の都市伝説は広まる事となった。 最初の無反応すぎるあまり「全っ然ウワサになってない!!」なんて叫んだ事が嘘であるように。 しかし、柳沢君はこんな事を望んでいた訳ではなかった。 目の前で友達を失った事。 もう、いつものメンバーで一緒に遊ばなくなった事。 失った事で知る、今までの娯楽は少なくとも4人でバカをやって笑っていた日々が幸せだったのだという事。 もういい。もう何もしないから。もう遊びたいなんて思わないから。 あれ程強く刺激を求め、都市伝説を広めるのに失敗しても成功するまで何度でもやる気だった柳沢君がこんなに切実に祈る結果となった事。 嶋君のメンタルの脆さはこの直前に作った話である『耳をふさぐ女生徒』でもわかってはいましたが、それが強い負の方向に全力で向かったらどうなるのか? それを知る結果となった事となりましたね。 個人的には、最後にくる柳沢君の切実な祈りの言葉が印象的でそれまで好奇心と行動力の塊であった彼とのギャップもありとても根深い出来事であるという描写に拍車をかけていると思いました。 しかし申し訳ないのですが、まだ2つ見ていない話があるのでもう何もしない…とはいかないのですよね。 柳沢君、ごめんやで。 ◆宮白橋のおばあさん 最後の願いも虚しく、まだエンドコンプはできていないので続行される都市伝説作り。 確実に作っていない組み合わせかつ、最後の柳沢君を選んだ際のルートを潰す為に嶋君の案と合体へ。 心霊スポットと幽霊なら王道ながら普通に良い話ができそうと期待もできます。 内容としてはやはり良い意味での王道、幽霊に話しかけられた後の対応を間違えると命の危険がある心霊スポットと面白い内容のできあがり。 嶋君の言う通り、幽霊として出てくるおばあさんが何故幽霊になりそのような行動をするのか? 想像の余地もあるので尾ひれの付きやすさとしても良い感じに思えました。 序盤は想像力というか、想像が豊か過ぎてついていけない…あなどれないな、中学男児の発想力…。 という内容を引き当てていましたが組み合わせによってはこういった内容もできる辺り、プレイヤーを飽きさせないなかなか幅広い内容を取り揃えている事に驚くばかりです。 いざウワサを広めてみると結果は成功。 肝試しに行った人が遭遇したけれど振り返らないで走って逃げたという話を聞いたとか、おばあさんの設定が追加されたりだとか。 後者に関してはやはりおばあさんの幽霊が何故そんな事をするのか?何故幽霊になったのか? その部分に各自の思いついた解釈を足せるという意味で良い方向に作用しているように見えます。 認知症の老婆を介護に疲れた家族が橋から突き落とした、確かに現代においてないとは言い切れない話ではあります。 しかし、作り話のはずなのにまだ死体が見つかってないという所までセットで組みあがっているのはもはやウワサが広まった結果ないはずの物が生えたというべきか。 さらに有名なユーチューバーがその橋で動画を撮影したという話も出ており、それが誰なのか色々名前もあがっているようです。 嶋君のラインには友人から送られてきたメッセージと動画リンクにより、これがそのユーチューバーだと教えてもらっているようすもうかがえます。 ウワサとしての出来が良かったのか、拡散力もかなり強く彼らの通う仲岸中学以外にも…それこそウワサの橋が隣にある美里川中学でも話題になっているようです。 結果として、普段は全然人の通らない橋は夜になると少し騒がしくなる心霊スポットとなり近所の人の迷惑にならないかを心配する嶋君。 嶋君も近所ではありますがウワサを立案した立場として自分は例外と言いますが、人が集まって騒ぐようになった結果近所迷惑が発生するというのは言われてみれば起こりうる問題でしょう。 地元を舞台にした都市伝説を作るという主旨のゲームだからこそありえる要素というのでしょうか。 実際に現実でも心霊スポットがご近所にある場所ではそういう悩みもあるのかもしれませんね、 そして、これは最初に見た『浦越西団地の宇宙人』を知っていると今度はお前が言うのか?というデジャブを感じる展開へ。 嶋君に何やら考えがあるらしく、おばあさんの幽霊が出現する夜中の2時に自分も現場へ行ってみようと言い出します。 自分達が作ったウワサなのだからウソに決まっているのに。 これを、宇宙人は実在する!と初手で暴走していた柳沢君が今回はおかしいと考える方なんだなぁというのも不思議な感覚ですが、正常ならばまず疑問に思うのは共通の部分でしょう。 ただ、違いがあるのなら宇宙人の時にはあまりにウワサの広まりが微妙だったから証拠を掴むとばかりに行動をした流れだった事。 それに対し、今回はウワサがあまりにも広まるので何かあるのかもしれないと確認に行く流れであろう事という部分はあるのでしょうが。 結果として嶋君は柳沢君により現場へ行くのはやめる展開へ。 その後も『宮白橋のおばあさん』はもうすっかり、地元の都市伝説として定着をしたようでどこにでもいる男子中学生が創作して発信したとは思えない程の成果を出す事に。 …ここで終われば、ただの成功談で終われたというべきなのでしょうか。 最近疲れやすくなった柳沢君が母親の声で目覚め、リビングでご飯を食べる場面へ。 父親の見たい番組にチャンネルを合わせるもまだ時間が早かったようでニュース番組が流れており、そこには良く知った地名が…。 「本日未明、○○県浦越市の宮白川から、白骨遺体が見つかりました」 それを見ていた家族の反応からもそれはあの橋の下に流れている川で間違いはなく。 夕食が終わり部屋に戻ったところで寺尾君からニュースは見たのかと確認の電話が入りました。 どうやら先に田畑君と嶋君にも連絡をしたらしく、嶋君は『今から橋に行こう』と提案をしてきたようです。 柳沢君以外の全員は上手く親から外出の許可を取ったらしく、今から橋の隣にある美里川中まで集まる流れへ…。 その道中、今度は田畑君から電話がかかってきて何やらこちらに聞きたい事があるらしい。 「……嶋がさ、丸一日喋んなかった日あっただろ。一昨日」 それは嶋君が最近体調が悪くて…と言っていたあの日の事。 どうやら田畑君や寺尾君からは無言で机に突っ伏している嶋君へ柳沢君が一方的に話しかけているように見えていたらしく、あの時に嶋に突っかかるなと注意をされたのもそれが理由だったと判明。 でも、柳沢君は嶋君と会話をしており彼が気象病でここしばらくの天気が悪い事に影響を受けていると話を聞いたはず…。 その事を説明しても不思議がられ、その上 「嶋はそんな体質持ってないよ」 田畑君は嶋君が気象病ではない事を知っているようで、嶋君当人がそう言っていたはずなのに食い違いが起きている。 てっきり田畑君が冗談を言ってるのだと思い指摘しても、俺がウソつくのが下手なの知ってるだろ。と返されれば柳沢君の中でウソではなくなる理由も生まれてしまう。 何より、柳沢君が嶋君とこのやり取りをした時に田畑君はすぐ横にいたのだから嶋君の声が全く聞こえなかったというのも通常ならありえないでしょう。 通話が終わった後、怖くなり急いで集合場所へ向かう柳沢君。 遺体は回収されたようですが橋の入り口は立ち入り禁止になっており、それはここで何かがあったという現実を証明している。 集まったメンバーは三者三様の反応をしており、その場で柳沢君はとある考えに行きついてしまう。 もしかしたら、自分達はこの話を作らされたのではないかと。 白骨遺体があったのは事実であり、詳細は不明でもこの橋の下にその状態になるまで遺体が放置をされていたのは確定。 だから誰かに見つけて欲しいという願いが届いた結果、彼らはこの都市伝説を作り拡散される事でようやく遺体は発見されたのだと。 この説を聞いた寺尾君は漫画みたいだなんて言いながらも顔を青くして声を震わせ。 田畑君はやはり現実主義な分、偶然だと済ませて帰ろうと促す流れに。 先に帰ろうとする二人を追いかけるよう、未だに橋を眺めている嶋君にも帰ろうと一声かけてから立ち去る柳沢君。 さすがに偶然だとしてもこんな事があっては不気味すぎる以上、もうこの一件を忘れる事に決めたようです。 …しかし、先に立ち去った三人には聞こえていなかったのでしょう。 「ナ ゼ わカッ た」 何者かに憑かれた様子の嶋君が呟く声は。 彼に憑いた何かの正体は誰なのか? 自分を見つけて欲しいと思った遺体の主なのか、それともこの遺体を隠し通したかった誰かなのか。 途中から嶋君の様子がおかしくなっていた点からも、すでに何かが憑いていてそれと意思疎通を取れるのは同じ立案者の立場である柳沢君だけのみだったのか? 場所の指定をしたのは柳沢君と言われていますが、立案に関わっているという点で嶋君が狙われそうなのと気が弱そうな分憑きやすいだろう事は何となく予想はできます。 体調に異変の出る前から実際橋に行こうと言い出した時点ですでに何かの干渉を受けていたと考えられますし、ニュースをみんなが知ってから現場に行こうと言い出したのも彼です。 今までの嶋君から考えるに、正直そういった物にあまり近寄りたがる性格か?と言えば疑問は残ります。 果たして柳沢君が忘れようと思っても、この後何が起きるのか?という点でやはり後味に恐怖を残す終わりですね。 ◆ガラガラ男 最後の組み合わせという事で何ができるのか予想はできないまま合体へ。 タイトルだけではどんな内容か想像はできませんでしたが、内容としては割とありえそうな都市伝説のできあがり。 田畑君も良い線をいっていると評価している辺り、それなりに期待もできると思え最後も楽しめそうですね。 寺尾君としては、見た目の設定も固めたいようですがそれはウワサが広まる際に各自の想像に任せる手もありでしょう。 そして、最後となるウワサを広めた結果。 結果としては、全身真っ黒な姿をしたガラガラ男を見たと恐怖する生徒の話から始まります。 ネットでも話題になっているらしく、何と写真まで出ているとの事。 さらには地元の都市伝説というはずだったのに他県でも目撃情報があり、色違いや性別違いといった亜種の存在もいるようです。 …冷静に考えると、ご当地ガラガラ男って何だろう? そういえば、田畑君視点で話が進行するのも珍しい気はしますね。 寺尾君→柳沢君→嶋君→柳沢君→柳沢君→田畑君とここまで基本は柳沢君の視点で読み進めたのだなと振り返って気づきました。 立案者でもありつつ、他のメンバーと比べたら現実的な考え方をする彼らしい視点というのでしょうか。 何故ウワサが広まったのにオファーが来ないのか叫ぶ寺尾君に、あれは著作権のないウワサとして広めた以上もしそんな話があっても自分達に話はこないと冷静に返します。 確かに人々のウワサから出来上がる都市伝説に著作権はないような物ですからね。 (今回は、明確に裏で仕組んだ創作者がいるとしても) 当初の予定通り、周囲はウワサのおかげで賑やかになったし学校生活だって楽しいものへと変化をした。 だから田畑君としてはこれ以上何も起きる事はないと諭しますが寺尾君は納得していない様子。 仮に、今から商標登録というか自分が作ったのだと言っても信じられるかはわかりませんし創作と判明すればウワサを拡散する人々もしらけてしまうでしょう。 だからいくら広まったとしてもあくまで当初の目的以上の物はないのですが…。 田畑君としては、寺尾君の暴走に対し多少の責任を感じているようでどうしたものかと思っているようです。 他のメンバーはといえば、柳沢君は当初の目的が達成された事で楽し気にしておりこれがあるべき喜び方なんだろうと思えます。 嶋君はウソを広めたという事に多少の罪悪感はあるようですが、大事に至るようなことも起きてないので現状あまり気にしていないとの事。 田畑君自身はこの2人の中間くらいの感覚であり、同時に2人の感覚が普通なんだと当事者ながら客観的に判断しています。 寺尾君のテンションがおかしいのは、自作のウワサが広まった事が嬉しいとしてもどこかズレているのはわかります。 日常へスパイスとしてウワサを広めるのでなく、自身の創作物を世に広めて人々からの反響を欲しがっている。 ここが同じウワサの広まりを望む傾向がある人にしても柳沢君と寺尾君にある違いなのだと思います。 そして、授業中も他の生徒を通して手紙を回してもらい田畑君へガラガラ男のキャラデザ絵を見せようとする寺尾君。 ウワサができて、いざ明日から広めるぞとなった際にも見た目のデザインを固めたいという事は言ってましたが…。 責任の一端を感じる田畑君としては、頭が痛い事でしょうね。 どうやらガラガラ男のウワサは周囲ではそれとなく話題にのぼる程度であるのに反して、ネットではいくつものスレッドができる程のウワサになっていると寺尾君が語ります。 以前も小説化にゲーム化の話がそろそろ出てもいいと語っていた寺尾君としては、このままいけば本当にメディア化を狙えるかもとさらに騒いでいるようですが…頭の良い田畑君ならば、気付くのは時間の問題だったのでしょうね。 最近、授業が終わるとすぐに教室を飛び出し次の授業に遅刻するまで帰ってこなくなってしまった寺尾君。 放課後もすぐに家に帰ってしまい、他の3人と遊ぶ頻度も減っているようです。 その理由を聞いても何故か気まずそうに答えを濁してしまうので真相は不明のまま。 嶋君はそれに対し、彼女ができたのかなと思ったようですが柳沢君が凄い勢いでそれはないと全力で否定をします。 田畑君は柳沢君の意見には半分同意のようです。 寺尾君に彼女ができないという意味ではなく、もっと他の心当たりがあるという意味の方で…という事のようですが。 ここの言い回しというか、結論を置いた後に根拠を述べるせいで「田畑お前もか!?あ。いや、違うのか…」となる感覚がとても彼らしさがあって好きです。 次の授業への遅刻を覚悟し、休み時間終了直前の廊下を歩きながら寺尾君を探す田畑君。 この際に、初めての遅刻という表現を使っている点も普段の彼がどんな人物なのかがわかるポイントだなぁと思えて好きです。 どうやら無事、こちらに背を向けている寺尾君を見つけたようですが何故か廊下に1人で突っ立っている様子。 何をしてるのか確認する為、背後からゆっくりと近づき彼がスマホを操作しているところまでを把握。 やはり彼女とのやり取り?にしては映し出されている画面がおかしいようで、背中に触れるまであと一歩まで迫っても気づかれる様子はない。 そこまで集中して何を行っているのか?その、何が行われているかを把握したところでようやく声をかけます。 真後ろからの声にスマホを落とし、すぐさま拾い上げポケットへしまう寺尾君。 彼がやっていたのは色んな掲示板にガラガラ男のニセ目撃情報を貼り付けるという行為でした。 見たから誤魔化さなくてもいいと前置きをした上で問い詰めていく田畑君。 寺尾君としては、自分が創作者と名乗るつもりはないけれどウワサが広まる事が嬉しいと語っており最近裏でしてきた行動もその為に時間をかけていたというのが真相でしょう。 それに呆れる田畑君と、そんな彼に向って寺尾君が言った発言がこの話が田畑君視点で語られなければならない重要な点だったのでしょうね。 「な、何でもできて……自慢できることがたくさんある克明にはわからないんだよ!」 この言葉の意味を文字通り、田畑君は理解できないまま寺尾君を教室まで引っ張っていく事に。 後の流れを見るに、この時のやり取りは柳沢君と嶋君に話していないようでこの日から寺尾君は学校にこなくなってしまったようです。 まだ学校に来なくなってから日が浅いという事で何も知らない2人はただの体調不良だろうと思っているようで、裏で田畑君は2人に内緒で寺尾君を捜しに行っていたようです。 放課後も、休みの日も。もう一度、見つけないといけないような気がして。 夕陽が照って、足元に真っ黒な影が伸びる時間。 田畑君は一体何が寺尾君をここまで突き動かしていたのかを考えるもわからないようです。 それはシンプルな承認欲求か? そんな風に考えて生きたことがない自分にはわからない。 寺尾君の気持ちを考えようとしても、それでも何一つ掴めるものはなかった。 だからこそ、これは田畑君が語り手であり体験しなければならない物語である。 誰かの語る登場人物、第三者でない、田畑君自身のモノローグが対比として必要なのだから。 当たり前に持っている者と、自分は望めど持っていないと思っている者。 この両者が、同じ視点を共有ができないというのが一番美しい致命傷である以上。 足元の黒い影に、もう一つの影が重なったと同時に田畑の名前を呼ぶ背後からの声。 田畑君の友人で「克明」と名前で呼ぶのは1人しかいない。 ようやく寺尾君を見つける事ができたと思いずっとどこに行ってたかを問おうとすれば、彼はまたガラガラ男の話題を出そうとしている様子。 それに呆れつつも、みんなが心配している等と言い説得しようとした時。 アイツをホンモノにしないと その言葉を認識するや、首筋に冷たく平たい物が当たる感触。 それは、刃物は、寺尾君の手に合わせガタガタと震えているようで…。 刃物を握る手が、真っ黒な手袋に包まれている事を認識し。 緊張で固まってしまった体を無理やり動かし、真後ろに立つ寺尾君を見ようと首をひねる田畑君。 いくら相手がさすがに人に刃物を向けるという行為が初だろうから動揺しているとしても、首筋に刃が当たっているのによくできるな!? と、思わず田畑君のメンタルの強さというべきか冷静さに感心をしつつ与えられた視覚情報を共有してもらえば…。 そこには全身を黒い服で包み、わずかな隙間から目元だけを出している寺尾君の姿が。 それはきっと、彼がデザインをしていたガラガラ男の姿を再現した物なのでしょう。 今から自分はホンモノのガラガラ男になるという旨の発言をどもりながら発する寺尾君を、思いっきり突き飛ばす田畑君。 お前メンタルお化けというか、実は修羅場慣れしてない?という疑惑も改めて読み返すと感じてしまいますが…それは一旦置いておきましょう。 逆に倒れた寺尾君は起き上がってくることもなく、じっとこちらを見て肩を震わせている。 さすがにこのままでは危険と判断し、ここは逃げる判断をした田畑君。 いくら相手が友達であれ、刃物を持っていて精神的に不安定である事を考えればこれは仕方ないでしょう。 むしろ、自分の命を優先するのが当然と言える状況です。 走りながら、以前自分は寺尾君に『何でもできる』と言っていたけど今ここで自分にできる事はないと思う田畑君。 必死に逃げ切り、生還を果たすもそれから一週間が経過した結果…。 知らない誰かが死んだという悲しいニュースとテロップ。 人数だって1人や2人じゃない、その上で犯人はまだ捕まっていない。 寺尾君は本当に、ガラガラ男をホンモノにしてしまい浦越市には、俺達の住む町にはまさしく人間の怖い話が生まれてしまった。 俺達の知っているアイツはもう、どこにもいない。 この町にいるのは、全身真っ黒で、人の喉を切り裂いて歩くガラガラ男だ。 実は柳沢君が宇宙人だったという人外オチはすでにありましたが、これは普通の人間が都市伝説に成っていく過程を描いた、加害者になってしまったという方向性でも秀逸な話だと思います。 田畑君と寺尾君が友達でありながら対比になる構図なのも合わせて。 @ネタバレ終了 長くなったのでここで分割します。
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今日のご飯は何だろな実況させていただきました、本当に素敵な物語をありがとうございました。 おまけまでしっかり読ませていただきました。 途中不穏な空気がありましたが、物語が進むにつれて涙なしには読めませんでした。 @ネタバレ開始 白いお皿さんが新入りちゃんにアクシデントを起こすのか…!?と非常にハラハラしましたが、最終的に仲良くやれているようで本当によかった…! ご主人は真面目で優しい人すぎるので、大切に使われている食器たちもいい子たちなんだろうなぁと思いました。 ご主人が白いお皿に出会えて本当によかった。 新入りちゃんがご主人に出会えて本当によかった。 @ネタバレ終了 使えていない食器がたくさんあるので、まずは棚から出して洗ってあげようと思いました。 大事に大事に使うと、食器にも魂が宿るんですね。 重ねてにはなりますが、本当に素敵な作品をありがとうございました。
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キミのニセモノに恋をするゲームを遊んでいてこんなに感動したのは初めてでした! これからも素晴らしいゲームを作り続けられるように応援します! 素晴らしいゲームをありがとうございました!
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◻︎◻︎マ◻︎最終ヒントでようやっとわかった者です!! 最終ヒントを見た瞬間、点と点がつながったかのようになって、「なるほど、そういうことね!!」と一気に答えがわかりました。 ヒラメキがポイントになるいいゲームですね。脳トレになりました。
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ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~とんでもないクオリティの超大作があると各所で聞き及び、満を持してとても楽しみにプレイさせていただきました…!笑って、笑って、泣いて、笑って。ユイナちゃんと一緒に旅に出てたくさん幸せな時間を過ごしました。ストーリーもキャラクターもグラフィックもすべてがすばらしくて、遊ばせていただいたことにただただ感謝でいっぱいです! @ネタバレ開始 (長くなってすみません…お時間あるときに見てもらえたら嬉しいです。) ■全体感想 異世界に来てすぐの頃は、誰も彼もが見知らぬファンタジー世界の住人だったのに、物語を閉じるときには、メインキャラは勿論いわゆるサブキャラも含めた、一人ひとりへの思い入れと愛着で心がいっぱいに満たされています。ストーリーを進めるうちに、キャラクター同士の立体的な繋がりが見えてきたり、三国間の関係性や歴史を知ることで、そこに馴染まない異質な存在に気づいたりなど、作品の厚みと膨らみを堪能できるのが長編ならではですばらしかったです。子供の頃に憧れたファンタジー世界のワクワクや、ラブコメのトキメキがふんだんに詰め込まれつつ、それぞれのキャラクターの根っこにある苦悩や葛藤、繊細な心情が深く掘り下げられていて、忘れたと思った昔の痛みや、多少のことでは落ち込まなくなったと思う強がりを抱えた大人たちにこそ、刺さるお話かもしれないと思ったりします。大人になって読み返す絵本のような、温かくて芯のある作品だと感じました。 立ち止まったり戻ったりしながらのゆっくりプレイが好きなので、かれこれ20時間~ほどコココンの世界に滞在していたと思うのですが、キャラ同士の会話やストーリー展開が本当にずーーーーーっと面白くて、終わらないで、まだ終わらないで、と念じながらプレイしていました…!大感動のエンディングを3度迎えて全てを見届けたあとも、ちょくちょくゲームを起動しては、お気に入りのシーンを見返し、くすっと笑って楽しい気持ちになったり、ツマミでは済まずにどんどん先を読み進めて、感動シーンで涙ぐんだりしながら、はぁ…コココンの世界は最高だぁ、、と噛み締めて元気をもらっています。大好きって以上の言葉があればいいのにと思うほど、作品の世界と物語に魅了されました。大大大好きです!!! ■各キャラクター・ルートの感想 ○フィンさんルート 一国の王様なのに親しみやすくて、いじられるたびに全力で食って掛かるフィンさんが最高に面白くてツボでした。といって油断していると突然王子ムーブで迫ってくるのでそのギャップが堪りません…!共通や他ルートでもフィンさんの魅力はだだ漏れでしたが、個別に入ってすぐの「笑うと花みたいだな。」の台詞がとんでもない萌え爆弾で、一気にずぶっと深い沼に沈みました。画面のこちらも慌てましたが、ユイナちゃんが動揺して紅茶を吹き出したのがリアクション大賞すぎて、めちゃくちゃ笑い転げました…!その後もフィンさんの発言や態度に翻弄されまくり、好きなシーンを挙げていったらきりがないほどどのエピソードもよかったです。中でもとくにランタンのイベントが好きで、お別れを前提に二人が距離を縮めているのが切なくて、でもやりとりがただただ可愛くて、ニマニマとウルウルを行き来しながら見守っていました。 からの勇者発覚…!フィンさんの態度が急に硬化したことにダメージをくらいながらも、エリンくんとの衝突などフィンさんの苦悩や孤独さがひしひしと伝わってくるようで、より深く好きになりました…。ユイナちゃんの活躍でフィンさんの呪いが解けたときには感動もひとしおで、徐々に仲が戻ったことにもほっと安心…!(宿屋でも一悶着(?)もご馳走様すぎるニヤケ案件でした//)ですが、色んなことが快方に向かう中でも救えなかった命もあって、フィンさんが切った花をユイナちゃんが持ち帰って、水に浮かべた…というあれが、ひたすら切なくてぶわっと涙が吹き出しました。。。うまく言えないですが、ユイナちゃんの何かしたいのにどうしていいかわからない、みたいなもどかしさを感じ、心臓がぎゅっとなります…。このあたりからフィンさんルートは一気に駆け抜けたのですが、情緒乱れまくりで、さいごの「一生分の幸せをもらった」のフィンさんの言葉と、ユイナちゃんのボロ泣きの「またね」でいよいよ涙腺崩壊でした。でも別れを前にあんなに泣いてくれるユイナちゃんを腕に抱えて、きっとフィンさんは幸せをまたひとつ噛み締めたんだろうなとも想像したり…。あれ、感想書いてたらまた涙が………。最後のスチルもすんごく素敵で見惚れました。イヤリングがキラっと光るところが…!涙キラっじゃなくてヨガッダァァアァ( TДT) P.S.”おもいで”でキーアイテムを振り返りながら、劇のチケットとか栞とか、思い出や瞬間を閉じ込めるみたいなフィンさんの習性がたまらなく好きだなと思いました。儚い王子様ばんざい…!! ◯マオさんルート 作中屈指の美形キャラだけあって360度全画面ドアップすべて格好いい美しい…!ずっとずっと眼福で、スチルがバーンと出るたびに食い入るように見つめていました。とくに破壊力が凄かったのは、イチゴの…あれです……// 自分のテリトリーを頑として守るタイプかと思いきや、個別ルートに入ってからは、意外と押し負け体質というか、世話焼きな面があることを知ってそのギャップが堪りませんでした…!前半は毒舌クールな感じで、ひたすらユイナちゃんにマオさんがツッコミ続けてましたが、後半Chapterでは、吹っ切れたようにガンガンに素がでていて、制御できずに色々本音を口走っちゃうところなど可愛いが炸裂していました。一緒に行動しているとそっけない態度を取るのに、離れた途端マオさんのバランスが崩れて行動がおかしくなるところが、ひたすらに愛おしかったです…! マオさんルートの、というかこの二人の、シリアスな場面も、ムードな雰囲気も、感動的な見せ場も、瞬時に漫才劇場に変えてしまうところが大好きです…!数分おき(ときには数秒おきに)ひたすら笑ってました!とくに最高にキュンで最高に爆笑だったのが、塔の上の告白イベントです…!塔に残るかはユイナちゃんにゆだねる、とみせかけて、ぜんぜん選択肢を与えてないマオさんに、ァ゙ァァァァ////と萌え悶えていました。可愛すぎますね…?(極太字) マオさんの性格的に、『危なっかっしいので一緒にいてあげますよ』的な押し負けスタンスで結ばれる結末を勝手に想像していたので、まさかのマオさんの方から超前のめりに説き伏せて囲い込むファイティングポーズで迫られたのが、予想外でもう本当に最高でした。エピローグでの幼少期の話もあり、ずっと家庭に憧れていたというマオさんの夢に全世界が萌の大合唱です。似てない二人がいつまでも一緒にいられますように。永劫お幸せに…!! P.S. 『お魚の枕』の隠しスチルもすっっっっっごい萌爆弾でした。無防備なマオさんつよいぃぃ!! ◯レオンさんルート たくさん笑ってたくさん泣きました。最初から最後までレオンさんはずっと最高の騎士様でした…!サンドイッチ・モンスターなところ以外は(そこも含めて?)、強くて優しくて、気さくで頼りになって、面倒見がよくて人望が厚くて、完璧すぎるくらい完璧なレオンさん…。協会との繋がりに何か秘めた生い立ちがありそうだとは思いつつ、ほんの少し壁を感じる距離感を前に、もっと近づきたい、近づけ…!とユイナちゃんの背中をぐいぐいに押しながらプレイしていました。でも、、でも、、、彼には秘密があったんですね……!( TДT) 人に受け入れてもらうためにたくさんの嘘で塗り固めて生きてきたレオンさんを思うと、その嘘の部分にプレイ中ずっと惹かれていたことにグハッと心抉られました…。それでも、、強くて優しくて、気さくで頼りになって、老若男女誰からも好かれるレオンさんは、やっぱりレオンさんで、フィンさんやユイナちゃんや国の人達を守ろうと剣を握る姿がずっと格好良かったです…!! 弱さゆえの繊細な思いやりも優しさの一つだと思いますが、レオンさんのルートでは、相手を受け止めるだけの強さを持つこと、その優しさを教えてもらったように思います。「この人の心からの言葉を聞けるなら、わたしは嘘をついてでも勇敢でいたいと思った。」のユイナちゃんの台詞でボロボロに泣きました。自分のことを受け入れられない人を、受け止めるために、ユイナちゃんは強く、勇敢である必要があったのかなと思いました。人の本音を受け止められる強さを、持ち合わせた自分であれたらいいなと思うのに、現実はなかなかそうはならなくて、人の弱さに目を逸らしてしまう瞬間がたくさんあります。気付いているのに、気付かないふりをしてしまう瞬間も、相手が受け止めてくれると信じきれなくて、自分の本音を伝えられないことも、たくさんあります。たった18歳のユイナちゃんが、レオンさんの陰りを見逃さず、向き合って、受け止めたこと、逃げなかったことが、本当に、優しくて強くて、勇敢でした。 「嘘は便利だと思う。上手に生きていけるように見せられるから~」からラストまでのレオンさんの独白も、干からびるくらい泣きました。現実では、上手に生きるための嘘を、全て捨て去ることはできないと思ってしまうけれど、レオンさんがユイナちゃんと共に辿り着いた「正直でいることの幸せ」が、プレイ後凄く心に残りました。そう思える瞬間が長い人生の中に点々とでもあるなら、強く逞しく生きていけそうな気がします。レオンさんルート本当に最高でした…!ありがとうございました…!! P.S.グラフィックを見返していたら、いないいないばあの顔に心臓を撃ち抜かれて永久にループしています…!!(フィンさんルートの【明らかにレオン】のだーれだ!の登場が不意打ちで可愛すぎて、暫く悶えくるしむほど好きでした。)3人とも大好きですが、他のルートでも気を抜くとレオンさんが迫ってきて、ァ゙ァァァァと雄叫びをあげていたので、これが最推しということなのでしょうか…!?レオンさんがわい゙ぃ(;_:) ○さいごに 御三方はもちろん思い出深いのですが、シルフさんやリリさんやエリンくん、協会の子どもたち、騎士団の方々、街のみんな、アイナさん、レイさん、マルさん、みんなが大好きです。そしてなにより不屈で太陽のようなユイナちゃんが大大大好きです…!天真爛漫さと純真さ、些末なことは気にしない豪胆さもあって、相手に体当たりでぶつかっていく姿に元気をもらいました。ユイナちゃんと出逢えて、作品と出逢えて最高にハッピーです!パンコも読んだら気になるところが大爆発したので、考察もとい妄想を膨らませながら、次回作を待ち望みます…!制作時のブログなどもあとから覗かせてもらったのですが、長い長い制作期間を経て作品を完成されたことに、改めて尊敬の念とお祝いと感謝をお伝えしたいです…! @ネタバレ終了 すばらしい作品と出逢えて本当に幸せです。 素敵な時間を本当にありがとうございました!
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-もうすぐ飛行機が落ちる、という中で繰り広げられる不思議とゆったりとした会話を、たまたま隣席した女性と過ごしていきます。 その中で、今だからこそ言える本音が露わになったり、少しずつ「なぜこの飛行機は落ちるのか?」「この女性はなぜ飛行機に載っているか?」などがわかっていきます。 オープニングからBGMの使い方がすごく好きで、切り替わるたびに心が動きましたし、モノクロベースの映像も静かさと墜落という恐怖にすごくあっていてドキドキしました。 自分だったらこういう時どうするんでしょうと思いつつ、でも確かに隣で話しかけてくれる人がいたらいいかもなと思わされました。非常に楽しませてもらいました! @ネタバレ開始 「夫と来ているって言っていたのになぜ窓際の席で隣が空いているんだ」という言葉を見た時には「あっ!」となりました。謎解きとしても本当に楽しませてもらいました。 オープニングの空港のアナウンス、ハッピーバースデーなど、あらゆる場所でBGMの速度や音色がとても合っていて雰囲気たっぷりに遊ぶことができましたし、だからこそ主人公の物語に入っていくことができました。 END6で世界に色が取り戻される瞬間が本当に美しく、でもそこで起きていることは超自然的で「これ背景にすごい物語潜んでいるよな…どこかに過去作とか小説とか漫画とかあるのかな……」と非常に興味が湧きました。 素敵な体験をありがとうございました! @ネタバレ終了
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Bar Flor作品の雰囲気に惹かれ、以前プレイしていたのですが感想をまだ伝えていなかったので、この機会に書かせていただきました。 コンセプトバー「Bar Flor」の新人バーテンダーとして、オリジナルのカクテルを作るというコンセプトがオシャレで、作者様の『夜梟伝』を既ににプレイしていたのですが、今作も細部にわたる丁寧な作りが感じられ、レシピ帳コンプリートまで一気にプレイしてしまいました。 @ネタバレ開始 まず、お店の入り口の照明やカクテル作りのアニメーションなど、私はお酒が飲めないので普段バーには足を運ばないのですが、ゲームを通じてその雰囲気を味わえるのが良かったです。 お客様との会話やマスターから贈られるカクテルの裏の意味など少しずつ物語が見えてきて、考察するのが楽しかったです! レシピについてはほとんど自力で集めることができましたが、レアカクテルだけ回収できなかったので作品詳細に記載してある攻略情報に助けられました。 プレイしていくうちに、主人公とマスターの間に深い因縁があることが感じられ、最後まで全てを明かさない展開は、このゲームのカクテルと同じように様々な解釈や考察が捗る結末で、作品のテーマの一貫性に感心しました...! そしてクリア後、noteの余談を再読したところ、入り口のユウガオの花言葉や敢えて造花に触れている理由など、作品の内容を補完する重要な情報ばかりで非常に興味深かったです。 @ネタバレ終了 作者様のこだわりを随所に感じるクオリティの高い素晴らしい作品でした...! 素敵な作品をありがとうございました!
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異種間エンパシーこんにちは、SOALのスカと申します。 ついっ…Xの企画で異種間エンパシーのキャラクターを描かせていただくことになり、 ずっと興味もあったので良い機会だと思いましてプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 年の離れた弟の親代わりとして生きてきて、急に弟に出ていかれたら そりゃあバイオノイドでも頼んじゃうのかもしれないなぁという思いと、 アルさんも言っていましたが、ちょっと弟離れできていないかもな笑 という思いに板挟みになりながらプレイさせていただきました。 そういう戸惑いやプレイヤーの思いも丁寧に拾ってくださっていてとても共感しました。 アルさんはとても素敵でそばにいてほしいな、と思うような存在で 私も同じような境遇になったら買っちゃうかもしれん…!と思ってしまいました。 なので、すべてのエンドを拝見したのですが、ハッピーエンド以外はとても辛かった…! 金髪アルさんのエンドが特に悲しくて、本当に…助かってほしかったです。 (バランス的に仕方ないのもわかります) 金髪アルさんを描かせていただくためにエンドを あとに回したのも良くなかったかもしれません笑 もう一度ハッピーエンド拝見してくるか…!! あと、衝撃だったのが弟さんのパートナーでした…! すごい…どこで出会ったんだろう…!? なんとなく別エンドに出てきたディアナさんももしかして パートナーさんの分体なのかな?なんて思ったりしました。 …このエンドもアルさん助かってほしかった…。(多分助かってない…ですよね…?) @ネタバレ終了 優しくて切なくて、心にいつまでも残って考えさせてくれる そんな作品でした! プレイさせていただき、ありがとうございました!
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-10分後に死ぬってわかっててどうするか・・・自分に置き換えると本当にどうするんだろうってのを深々と考えさせられる作品でとても面白かったです!! ゲーム実況OKとのことなので動画にさせていただきました!本当に本当に素敵な作品ありがとうございます!!
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さびしがりゴースト恋くんが可愛いです。
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落とし屋・麒麟私はイケオジと話すんだ!!の一心でプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 とりあえず最初は、と心のままに答えていると、1円足りない呪いを掛けられてしまいました。じみに、いやかなりキツイ呪いですね!?ゲームの雰囲気にのまれて怯えていましたが、この呪いでクスッとさせていただきました。 いくつもの呪いを掛けられつつ、なんとかイケオジに会えた時には、ザ・大人の色気にあてられて動揺してしまいました。が、呪われている身ではそんな余裕はなく… 祓と払でお祓いの値段が違うっぽいことについて、祓では素直にイスミさんのお話を聞いているので、もう危ないことと関わらないだろうと思ったのかな、なんて思いました。方や払では、ちょっと痛い目を見せなければ、また危ないことに手を出すと思ったからだったりして…。 とまあ、かなりイスミさんに対して好意的な解釈をしている気がして(?)、なんだか彼の手の上で転がされている気がします。 秘の中の質問で、顔をぐっと近づけられた時、別の質問をした時に見た怖い顔をが忘れられずに身構えたのは良い思い出です。あれは、安心して素敵なお顔を拝めるボーナスタイムだったんですね…! しっかりと怖かったし、イスミさんにお灸をすえられたので人を呪うなんて考えずに生きていこうと思います!! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!!
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塩味の夢の中可愛らしくて、ふわふわとしていて、夢見心地でプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 END1にたどり着いた時、登場人物の死って私自身なんだ!?と驚き、他のENDを回収する前にもう一度END1を見てきました。塩味なのは汐見くんが泣いてるからだったりして、と考えると胸が苦しくなりました。 夢の中で主人公がお薬に手を伸ばした時、食べない方が良いよと声をかけてくれた汐見くんを思うと、これもまた胸が苦しくなりました。主人公ちゃんはこうやって誰かに止めて欲しかったのかもしれないな。 でもEND3なら汐見くんもいるし、お母さんとの関係も変わってきそうなので、きっと大丈夫ですね…! 私自身、ぬいぐるみやふわふわしたものが大好きなのでEND2に惹かれるものがあるのですが、やはりあの子たちにはEND3のその先を過ごして欲しいなの気持ちです。 今までは取れなかった汐見くんの手を、やっと掴めた主人公ちゃんに、たくさんの幸せが待っていることを願っています! 少しささくれだっていた心に優しく染み渡るゲームでした! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございます!!
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友閉メイズ感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 スマホで連絡を取りながら、廃ビルに監禁されている相手に指示を与え脱出を助けるゲームという面白そうな題材にとても興味を持ちました。 ビデオ通話なので、画面に映るレイちゃんに画的動きがあるのも軽度の手振れや生きている人間相手に通話をしているリアル感があり緊張感をもって楽しめました。 @ネタバレ開始 いきなりスマホに電話がかかり、出てみれば隣の席の女子から助けを求められる事に? そして、グループ通話となったのかもう一人の協力者であるユウヒちゃんとも会話をする流れとなってレイちゃんが現在知らない場所に監禁された事が判明。 しかし…ユウヒちゃんだけでは難しい状況とはいえ他に頼れる相手がいないか?から隣の席で一回挨拶をしただけの自分が指名されるという部分でレイちゃんの交友関係を察せました。 警察に電話をすれば殺されると手紙があり。 そもそも居場所がわからなければ通報しても助けはこない。 レイちゃんの両親も頼れる状況ではない事から他の協力者を探すのは本当に難しかったのでしょう。 部屋の中がどうなっているか等、情報はビデオ通話に映る画面から手に入れ推理を行うという方式はなかなか斬新です。 役割分担という事でこちらが指示を出す係、ユウヒちゃんは得られた情報から場所を割り出す係という事で謎解きに専念する事へ。 まずは手錠の鍵を入手し、動けるようになってから廊下へ。 窓の外から見える観覧車から、近くに遊園地がある場所…?なのはわかりますがそれだけではまだ特定も難しいでしょう。 現在地は5階という事で、とにかく地上に近づくため階段へ。 4階は部屋が3つあるようなのでとりあえず手前の部屋から。 ガラクタの山にカメラを向けていると突然顔認証が反応し、幽霊がいる!?とレイちゃんが慌てますがどうやらストラップの顔に反応したようで真ん中の部屋の鍵を発見。 とりあえず情報は多いに越した事はないと半券やレシートも見てみると、今までレイちゃんがヨルちゃんという人物と遊びに行った時のチケットやレシートが置いてあり…。 ユウヒちゃんの発言から、どうやらそのヨルちゃんという人物はレイちゃんに執着しているようで彼女がこの誘拐の犯人なら自分との思い出の品を置いておくのも独占欲の表れとして理解できます。 レイちゃんとしては、ヨルちゃんの事を悪く言わないで欲しいと言いますが本当に誘拐し監禁した犯人なら庇う余地はないと思いますが…。 次は鍵を手に入れたので真ん中の部屋へ。 どうやら髪についていたのは髪飾りでなくメモだったようで、それを確認すれば矢印の書かれた内容が。 そのまま金庫に使用しても駄目という事で鏡を調べてみれば、インカメラでは画像が反転するという情報から逆向きに矢印を入力し解除成功。 中身は…ラジオ? 最後に、奥の部屋へ行くとここは調べられるのが冷蔵庫だけらしくキッチンタイマーが張り付いているようです。 初見の時は、下手に触らない方がいいかと思った結果後程痛い目を見ましたが一度引っかかれば「あの時のだ!」とすぐに理解できたので特に謎解きで詰まる事はありませんでした。 そして、いざ部屋を出ようとするとこちらへやってくる気配が!? 急いで隠れなくてはと焦り、うっかり最初から開いていたロッカーに入り見つかるドジもやりましたがやり直して何とか回避成功。 ロッカーの隙間から見えるヨルちゃんの様子を見るがなかなか緊張感を煽ってきます。 ヨルちゃんが隣の部屋を調べている間に、急いで下の階へ移動開始。 ユウヒちゃんも最初の部屋から見えた標識を含め情報を絞れないか頑張っているようですがまだまだかかりそうです。 しかし、自作プログラムで検索をしているという辺りかなり頭がいいんだな…?とこの状況の中では頼もしい限りです。 窓からラジオの電波を少し拾えた事で情報も増え、そのまま階段を下りる事はできないようなので入れる部屋を探索に。 壁にはこれ見よがしにロック解除のナンバーに見える番号が書かれてますが…果たしてこれを素直に入れて正解なのか? 棚を調べようとしたところ、何か斜めに走っている線?のような物が見えたのでよく調べてみるとそのまま触れたらトラップが発動するようです。 これ、油断すると初見殺しだったなぁ…とハサミを手に入れてから棚のトラップを解除。 すると中にはブラックライトが入っており、もしやと壁に使用すれば正しいナンバーを読み取る事に成功。 やっとの思いで2階まで到達。 コンパクトの仕掛けは解決しましたが、初見ではここでタイマーを仕掛けなかった為発見され終わりました。 何故10分の猶予があるキッチンタイマーだったのか…、その意味を理解しやり直しから同じ場面へ。 タイマーをセットしておくと何とか先に進めるようになり後は1階に降りてからどうするかという勝負です。 しかし、初回プレイでは居場所に対する情報が足りなくなる仕様になっているようで…。 1階まで到着し、出口へ向かうもそこはしっかり封鎖済みで出られる様子はない。 スプレーの音がしたかと思えばレイちゃんから反応がなくなり、ヨルちゃんが画面に映ったと思えばこの回における万策は尽きたようです。 そしてレイちゃんとヨルちゃんはたった二人で誰も来ない遊園地へ…。 バッドエンドではありますが、その中で比較的マシに見えるのはこれだけならまだ当社比平和に感じるからなのかどうか。 そして、このエンドを見る事で「廃遊園地」という情報が解禁。 この情報を持った状態だと、場所の特定が可能になるようで話も進行しそうです。 その上で、エンド分岐に関する重要な選択肢が3つ。 「やっぱりヨルが大事なんだ」 「日常を変えたくないんだ」 「前と同じにはならないよ」 レイちゃんとしては、警察は母親を奪った轢き逃げの犯人を裁かなかった対象であり。 だけど、今の状況で警察に頼らないというのはさすがに限界もあります。 自分が被害者であると言わなければ、ヨルちゃんが犯罪者になる事もないと考えているようですが本当にそこまでして庇う必要はあるのか? レイちゃんとしては、ひとりだった自分に声をかけてくれたヨルちゃんに感謝をしているようですが…誘拐や監禁といった行動をした時点でもう、友達というには無理がある関係でしょう。 何より、本当にヨルちゃんの事を思うのなら彼女の罪を認めさせ更生させなければならない。 このままでは、誰の為にもならないのだから。 だから、ヨルちゃんが逮捕され自分の前からいなくなったらまた前と同じになるという懸念はもう元に戻らない一線を越えた以上通じない前提なんですよね…。 エンドコンプの為に全ての選択肢を見ましたが、正規エンド以外は何かしら闇を抱えての終わりというべきか。 三角関係のもつれであろうユウヒちゃんがヨルちゃんを突き落とす「救済」エンドが好きです。 何故ユウヒちゃんがレイちゃんを助けようと思ったのか?恩返しとは何を示していたのか? その理由も明かされストーリーとしても全ての情報が出揃うという点からも。 正規エンドに繋がる選択肢を選んだ場合、出口の閉鎖は同じながらも今度は堂々とヨルちゃんが待ち受けている展開へ。 何とか建物から逃走し、外に出てから捕まったか?と思うも警察の到着が間に合った! バッドの場合、ここで警察がまさかこんな少女が犯人と思ってないであろう事を利用して架空の犯人をでっち上げる流れで終わりますがちゃんと犯人はヨルちゃんだと告発する事にも成功。 そして後日談へ。 レイちゃんはヨルちゃんが自分から離れる事を恐れていたからあんな行動に出たとは言ってますが、確かに発言からヨルちゃんが母親の影響を悪い意味で受けているのは感じますね。 手錠をつけて拘束しないと大事な人は蒸発してしまうという発想だったり、だけどそのせいで手首に痕がつけばそのせいで嫌われる事をとても恐れていたり。 自分は母親とは違うと言いながら、だけど不安に負けてしまい母親と同じように大事な相手を拘束せずにはいられない。 ここはちゃんと、然るべき専門家なりに頼るべき問題と思うのでレイちゃんは面会に行くつもりのようですが一旦見守る方向で大丈夫でしょう。 あの脱出劇の事もあり、すっかりレイちゃんと距離が近くなった主人公。 もう友達だと思っていたと返しながら、平和な日常に戻っていく終わりへ。 @ネタバレ終了 スマホのビデオ通話機能という設定を活かした謎解き要素。 探索において罠もそれなりに仕掛けてあり、無事にエンドを見るまで安心のできない展開の数々。 やりごたえのある面白いゲームをありがとうございました。
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異界感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 七不思議の一つに選ばれる率もそれなりに高い、階段にまつわる噂。 大体の場合はただ数え間違えているだけとされても、これだけあちこちに階段そのものがあり段数があれば中には本当に段差の数が違う事もあるかもしれないという程よい身近な感覚。 そして、タイトルの通り異界を探索するというホラー好きには待ってました!と言わんばかりの展開となれば遊ばない理由がありませんでした。 登場人物たちの声が可愛らしく、状況は真っ当にホラーでありながらもそこに癒し要素が添えられている部分はありましたね。 @ネタバレ開始 冒頭から、いきなり朝のニュースでされる行方不明事件の報道。 クラスメイトがその行方不明の対象となると心配にもなりそうですが、普段特別会話もしない相手となると案外他人事で済むのかな…という妙なリアルさですね。 しかし、母親の前ではそう振る舞いながらも内心全く気にならないという事もなく…少ない会話からの印象で「本当に家出をするような子だろうか?」と思わせてくるのが複雑な胸の内を表現してきます。 少なくとも、茜ちゃんの持つ印象を信じるなら自発的にいなくなったよりは事件性を疑う方が妥当でしょうか。 そして、クラスメイトが「神隠しかも」と言い出したりこの絶妙にウケを狙って不謹慎にスベるのもこの位の年頃ならありそうだなぁと思いました。 学校あるある手洗い場の緑色をした石鹼液。 いつもあれが使えていたのも自分の学校でも保健委員の人が裏で仕事をしていてくれたからなんだな…と今更の感謝をしつつ。 仕事をしようと思えば友人の直花ちゃんと遭遇、どうやら彼女はこちらを探していたらしく。 一ヶ月前に行方不明事件があったとなれば、そりゃあしばらく部活も中止になるし安全の為に早く下校を促す流れになるでしょうね。 そんな状況で一人で帰宅する際の事を思えば、委員の仕事で遅くなっても一緒に下校をする為待ってくれている友人がいるというのは助かりますね。 と、保健室に行ってみれば壁になにやら本来ないはずの物があるような…? 茜ちゃんも気になったようでどうやら神棚らしい。 保健室の先生が神社の娘さんというのも意外性はありましたが、それでも勝手に保健室に神棚を設置するのは許可を取らないとまずいような…。 宗教の自由があって神棚の設置も自由なら…学校内、あちこちに各先生や生徒の信仰する色んな宗教の物が置かれるぶっちぎり宗教バトルになってしまうのでは? という構図も浮かびましたが一旦ポイ捨てをして。 後の展開として異界に迷い込む事は事前に把握しているので、多分こういった物が後の重要アイテムになりそうと一応記憶はしておき。 詰め替え用の石鹸液を受け取るも、液体ってかなり重たいからこれは大変そうだなぁと少し苦笑。 でも、これで後は用事を済ませて帰るだけだから頑張れ~と思えば…茜ちゃんが時間の経過に対して疑問を持っている? 「てっきりまだ、16時前位だと思っていたので」 確かに直花ちゃんとの会話を聞く限り、終わりのチャイムがなってからすぐに教室を出た様子なのは確定で良さそうなのでそうだとしたら多少違和感はあるような…。 それでも先生は特に不思議がっていない様子なので気のせいなのか、それとも今後に関する何かの伏線か。 先生の言う「人生は選択肢1つ間違えただけで終わり」という台詞については、この後実際にゲーム的な意味でそれを体験する事となりました。 教室内での描写や、直花ちゃんに対する事を内心で語っている時にも思いましたが茜ちゃんはやや大人しいというか頼まれたら断れない子ですね。 結果、貧乏くじとして先生にも手伝いのあてにされているのは大変だなと思いましたがこういう子いるよね…という彼女に対する理解は深まります。 それでも、その代わりに石鹸液の補充は交代してもらえたから交換条件としては良かったのかな。 後の展開を考えると、一見偶然っぽく見えるとはいえ『直花ちゃんと一緒に帰った事がない気がする』というのは重要情報ですね。 とはいえ、部活をしている子と帰宅部とでは確かに帰宅時間が変わるのでそれ自体は特別変な事でもないと理由もつくのがこの時点ではまだ伏線と思わせないよう情報として仕事をしています。 そして翌日へ。 どうやら失踪した生徒の大親友が久々に登校してきたとの事で周囲のクラスメイトも心配をして取り囲んでいる様子。 やっと学校に出てくる事ができるようになったとはいえ、事件はいまだ進展もない以上気が気ではないでしょう。 しかも、直花ちゃんの発言から失踪直前まで一緒にいたという事も判明。 みんなが、あなたは悪くないし気にしないでといった意味合いの言葉をかけていた理由にも納得しました。 もし、自分の大切な人と最後に接触をしていたのが自分だとしたら…それは間違いなく大きな心の傷になるでしょう。 しかも直前で別行動になった理由も、日常的にありえそうな忘れ物を取りに相手が学校へ戻る事になったからという…その結果、事件に繋がるなんてすぐに想像ができないだろうというのが辛い所。 直接責任がある訳じゃないにしてもあの時自分がああしていれば…等思うのも無理はありません。 そこから時間は掃除が終わる頃へ、どこかで見覚えのある赤いラインとマークが描かれたお札を発見。 前日の約束通り保健室に向かえばやはり神棚の周囲に貼られたお札の一枚とそっくりでした。 でも、なんでそんな物が教室にあったのか? オカルト的に考えるならそこに何かしらを封じ込めているか、特定の位置に決まったお札を貼る事で結界のような役割を果たしているのか。 神棚を勝手に設置している奈々子先生の事だから、良かれと思ってやっていそうとしても謎は謎ですね。 そして保健室で待ちぼうけをする事になった茜ちゃんへ遅れたお詫びとして、少し面白い話を聞かせてあげると突然怪談を始める奈々子先生。 あ、やっぱりこの学校の階段に関する噂って七不思議だったんだな!? もしかしてこれ…異界に行ったら残りの六不思議も出てきて大変な事になる流れもありえるのかなぁとホラー好きとしてはワクワクが半分、茜ちゃんの目線で考えるなら何もないのがいいんだろうなぁというのが半分。 さらに、重要な概念とも言える情報が出ましたね。 茜ちゃんが例として出したのは確かに死後の世界とされる物の呼び方ではあるので『ここでは無いどこか』ではある。 けど、奈々子先生から言わせればそこはあの世とこの世の間みたいな世界であり『ここでは無いどこか』は異界という定義になる。 万一迷い込んだとしても、まだ死んではいないので生還そのものは可能というのがミソになりそうです。 七不思議としては漠然とした内容でしたが、この学校ローカルの話っぽく少し噂にもなっているとの事。 具体的には、例の失踪事件の被害者がその七不思議によって異界に行ってしまったのではないか?と。 言われてみれば、学校へ忘れ物を取りに戻ったというのは判明しているのでそこから結びつける事は可能でしょうが…やはり不謹慎というか現実的かと聞かれれば怪しい。 なのに、実は今回含めすでに過去3人この学校の生徒が行方不明になっているというかなりの厄ネタが判明。 特定の周期だけ発生する怪談もありますが、ざっとタイミングを聞いた感じでは法則性は多分なさそう? 1回目は15年前という事で、奈々子先生は情報を知っているし語ってもらえるという事ですが先生の見た目からまだその当時は先生としてこの学校にはいなさそうですが…。 ワンチャン、生徒側として在学していた方がまだありえるか。 1回目と2回目は場所が階段という事が共通点。 失踪時の状況は大きな影のようなものに攫われたパターンと、誰かに呼ばれて階段下へ引っ張られたパターンの二種類。 2回目については、その時の被害者が生還したという事で異界で何があったかも語ってもらえました。 学校でありながら自分の知る学校ではないどこか、校舎の外が存在しないかのように外は暗闇に包まれている。 さらにはこちらを探し、襲い掛かってくる悪魔のような化け物がいた。 どちらも犯人の化け物が共通なら、階段をテリトリーとして階段のある場所限定なら任意の場所(壁でも段差部分でも)から相手を自分のいる世界に引き込む事ができる…? そしてこれは絶対に重要情報であろう、悪魔の見分け方を教えてもらえる流れに。 もし異界に行く事になったら絶対必要な情報でしょうし、茜ちゃんは信じていないようですが私としてはとても興味深く聞きました。 奈々子先生は悪魔と幽霊との違いを述べていますが、見える見えないの違いもですが体を持っているか?という違いもありそうですね。 幽霊相手でも悪霊相手なら魂は食われそうですが、悪魔が人間を食べるというのは生物が行う純粋な捕食行為の意味合いでしょう。 見た目としては人間に見えるとの事ですが、2回目の被害者Nの時はその必要性がないから最初から化け物の姿で出現をしたのか…。 実は自分の身近にいる誰かが悪魔なのかもしれない、というのはこういう話だと本当にありえそうですが恐怖を煽る言葉としては好きです。 肝心の見分け方について。 一番簡単な見分け方として、悪魔には血がない。 出血するような怪我をしても全く血が出ないならそれが証拠になる。 …でも、ちょっと確認したいから指を切らせて!なんてお願いをしたらこちらが危ない人認定をさせれそうという点で難易度は高そうですね。 次はもう少し確認がしやすい条件として、太陽が嫌いである事。 最近曇りや雨といった暗い天気が続いているのも実は悪魔がすでにこちらの世界にいて標的を探している可能性があるかもしれない。 とはいえ、これは10月ならまだ台風シーズンでもあるので天気が崩れやすい事自体も説明はつくのでもう一歩踏み込んだ判別方法が欲しい所。 しかし、奈々子先生に教えてもらえた見分け方はこの2つのみなので異界に行った後に使えるのは血に関する方法のみでしょうか。 (異界は外が暗闇なので、太陽は元々ないですし) そんなこんなで話が終わり、いざお手伝いをと思えば先生は職員会議へ行く事に。 い、いつになったら掃除は終わるのか…。 でも、お詫びとして綺麗なストラップ?を入手。 先生の実家である神社で販売している新商品であり、ストラップとなっている小瓶の中には聖水が入っているという仕様。 確かに維持費・修繕費という意味でも神社だってある程度儲けはないといけませんからね。 それにご利益自体はありそうなので、気楽に持てるパワーなんちゃらなアイテムとしても扱いやすい分売れそうかといえば売れそうな気もします。 第二段という事で、じゃあ第一弾は何をしたのかと思えばこのストラップの中に入っている聖水をペットボトルに入れて販売していたらしく。 確かにそれはちょっと胡散臭いというか…奇跡の水とかそういう系の詐欺を連想するのでこっちの方が良さそうだなと納得しました。 鈴が魔除けの効果があるというのもよく聞く話なので、純粋に魔除けアイテムとして良さそうなのは雰囲気としてもわかります。 (結構可愛らしくオシャレなデザインなので、実際に売っていたら1つ欲しいなとも思いました) 教室に戻ってみれば残っていた生徒達が先日の噂話…神隠し説について話していた様子。 みんな、神隠しというよりは七不思議の1つである階段に関する何かがあったのでは?という部分で一致はしているもののそれぞれが語る内容は違う物で。 共通しているのは、場所が階段であるという部分のみ。 その肝心な現場となる階段も、具体的にどこの階段なのか?がわかっていないのでどの噂を実験するにも前提が不安定でしょう。 …後から確認すると、なかなか巧いなと思った部分として。 この教室での会話、直花ちゃんの姿や声を認識しているのが茜ちゃんだけでも会話そのものが成立しているのだなぁと。 バックログの状態で流れを確認すると直花ちゃんの台詞を飛ばしても問題がなさそうというのが意味が分かると怖い話のように、真相がわかるとぞくっとするいい演出です。 直花ちゃんを追いかけてトイレに向かおうとする茜ちゃんの行動も、声をかけてきた佐藤さんからすれば茜ちゃんが突然単独行動をしようとしたように見えていたのだなとして見ても何らおかしくない。 トイレを済ませていざ帰ろうとした際、直花ちゃんが好奇心から先程聞いた噂を試してみる事に。 しかし、どの方法も失敗・道具が足りない・太陽そのものが見えないと全て空振りという結果。 まぁ、階段の場所だって現在いる場所である事が必須条件かも不明ですしこんなものか…と思えば。 階段を上る途中、後ろでバランスを崩している直花ちゃんに気付き咄嗟に手を伸ばすも二人して落下する事に。 そして場面転換したかと思えば、明らかに背景が先程の階段の景色と似ているけれどどこか不気味な雰囲気へ…。 さらに窓の外を確認すると外の景色が全く見えない暗闇状態。 とりあえず、階段から落ちる前に床に置いた鞄を探そうとするもそこで階段が何故かループしているという状態なのが発覚。 異界と呼ばれていた場所なのは恐らく確定でしょうが、外に出れないにしても階段すら意味をなさないのはなかなか困った状態ですね。 奈々子先生の話から、ここに悪魔?がいたとしても脱出の為に探索できる場所が多いに越した事はないでしょうしいざ見つかった際に逃走先の選択肢だって多い方が助かります。 このループもこの世界では元からなのか悪魔?が一時的に特定の場所に行かせないよう(例えば、そこに打開アイテムがある?)妨害をしているのかもわからない。 階段が駄目という事で今度は別の場所の探索へ。 まずは手前からと『1年1組』の教室に。 調べられる場所が赤い縁取り線でわかるようになっているので探索したい場所を選択するのにとても親切な仕様でした。 推定異界の教室とはいえ、ぱっと見た感じは雰囲気が不気味な事以外普通の教室なので何があるかと思えば鍵を入手。 文字が擦れていると言われていますがはっきり『1-3』という表記は読めたので次の目的地が判明! …と、真っすぐ向かえばそこは暗闇状態。 さらに誰かに後ろから背中を押され転落死…!? この状況、自分以外の誰かなんて直花ちゃんしかいないよね…?と思いながらバッドエンドを回収。 今度は別のクラスを選ぶ事で即死は回避。 2組で何やら物音?から掃除用具を入れる為であろう大きなロッカーを調べると誰かはわからないけれど女の子の声が。 会話をしようにも向こうがパニックの為通じず、鍵がかかっているのでどのみち今開ける事もできはしない。 けど、直花ちゃんが思うに中にいるのは件の行方不明事件の被害者である塩見さんではないかという話。 確かに今自分達も階段にまつわる七不思議関連でこちらの世界にきていると考えれば、先に行方不明になっている塩見さんがいるというのはなるほど…。 でも一ヶ月経過している割には元気そうなのが不思議ではありますが。 次はロッカーの鍵探しか…と思えば今度は生徒が使う小さいロッカー達が探索可能状態に。 ロッカーの鍵を発見すると、まだ何かあるかもと出たので他のロッカーも調べれば『1-4』と書かれた鍵も発見。 とにかく塩見さんをロッカーから解放し話を聞いて見れば彼女はさっき隠れたばかりと何やら時間の感覚にズレがある? でも、言われてみればまだ彼女が行方不明になった時期が9月という事なら半袖姿なのも当然ですしこちらが長袖姿なのもあって実際は一ヶ月が経過しているというのを絶妙に表現されていると思います。 おまけ程度にロッカーの中から見覚えのあるお札(黄色)も入手。 次はどこへ行く?となり、3組は即死するから論外と4組へ。 だけど4組も中が暗闇だったら…なんて天丼もなくやはり見た目は普通の教室っぽいですね。 教室後ろにある生徒用ロッカーから緑のお札を、左前にあるロッカーから懐かしき折り畳みタイプの携帯電話を発見。 警察へ連絡を…と思っても駄目なよう。 塩見さんも手あたり次第にわかる番号へかけたようですがこちらも全く成果なし。 電話自体は打開アイテムに思えますが、やはり異界とこの世では電波が通じないのはお約束ですよねぇ…。、 そして、塩見さんから話される「そういえばありえるかもしれない?」という話。 過去に行方不明となった生徒は3人、その中で最新である塩見さんは今ここにいて8年前の子は生還済み。 ならば、最初に行方不明になった15年前の被害者もこの世界のどこかにいるのではないか?という内容でした。 時間の流れが違うなら15年前だとしても生きている可能性はまだ想定できる。 ただ、8年前の話に出てきた悪魔?から逃げきれているなら…という前提は付きますが。 塩見さんとしては、自分が当事者でもある分その15年前の子も探して助けたいという気持ちであり。 直花ちゃんとしては、さすがに時間の流れがゆっくりなのを考慮しても15年前だと無理だろうという意見で対立。 まず自分達が生還できるか?すら保証されていないという点では、戻る方法を探す最中に合流できればラッキー程度が現実的でしょうね。 ここも後から見返した時に思うポイントとして。 直花ちゃん当人が15年前に行方不明となった当事者であり、同時に悪魔に憑依されている為“ただこの世界から出るだけでは”何の解決にもならない。 現状、助けようにも助ける手段がないというのが彼女だけにわかっているんですよね。 悪魔に憑依された者として、主人公達を捕食したいと思いながらも直花ちゃんの人間としての部分が無理な事の為に時間を使わせないようあえて突き放した言い方をしている。 彼女が悪魔として優位に振る舞う為には、あえて滞在時間や隙が増えるよう探す方針に同意した方が賢いだろうと想定すると優しさなのかなと思えます。 「生きているかわからない他人の心配より、自分たちが元の世界に帰れるかを心配しなよ!」 これが直花ちゃんの中にある、人間として思う事が表に出た部分なのでしょうね。 そして、場所を移動とした際に新聞の切れ端を発見。 さらにさっきまで使えなかった電話に誰かからの着信が!? ここは、ボイス付きだからこその良い演出として雑音の中から聞こえる相手の声というのがいい味を出していますね。 頼れるものは神社の娘!奈々子先生がこちらに連絡をとってくれたようで希望の光が見えてきました。 とにかく、今こちらは異界にいる事や塩見さんを発見した事を報告。 他に直花ちゃんとも一緒にいると伝えようとすると何故か聞き取れないと返されてしまい…やはり世界が違う分電波が悪いのでしょうか。 異界にいるという事は、今茜ちゃんの傍には悪魔がいる事が確定。 こちらにきてから発見した塩見さんも見た目は本人に見えるけど実は正体まで確定していないという状況。 問い詰めたとしてもシラを切るからやはり判別方法として血を確認するのが一番だとアドバイスをされるも、さすがにそれは難しいです。 実はもう一つだけあった判別方法として、ストラップとしてもらった聖水も悪魔が苦手とする物なので浴びさせれば熱湯のように感じる為それで見抜けるとより現実的な手段が判明。 先生!そっちを先に教えてください!! 手段が定まった所で一度情報整理へ。 会話の流れから、先生の言う『今一緒に異界にいる人物』=直花ちゃん、というのを前提として。 いつ出会ったのか?→思い出せない 茜ちゃん以外と会話していた?→よく皆と一緒にいるのを見る 他の人が彼女の名前を呼んでいた?→わからない 天気は曇りの時→気にしてなかった そして、最重要事項なのが…この質問の最中に誰を考えていたか? そこで名前を出そうとするとまたノイズで伝わらないという辺り、先の時と同じく直花ちゃんの名前は奈々子先生には伝えられないようですね。 通話が終わり二人がこちらにくるも説明ができないと思いこの会話の事は内緒にする事に。 最後に調べていない教室として3組の前にきましたが、これまでの行動で何か状況が変化してない限り真っ暗かつ床がないんだよなぁと思うと開ける選択肢は選べませんね。 すると、鍵を開けるのではなく先生の話を信じて悪魔の判別方法を試す流れへ。 聖水を取り出すのに際し、回転させて開くキャップタイプなのかな?と思いきやまさかの素でで握り破壊するという超絶力技には驚きました。 茜ちゃん!君の手の方が怪我で出血しちゃう!! 聖水を試せるのはどちらか一人とばかりに選択肢が出たので直花ちゃんを選択。 というか、突然目の前でストラップを握力で破壊する様子を見せられたら聖水をかけられた事以上にまず二人共驚くでしょうね…。 そんな力技で実行してみるも、直花ちゃんの様子に変化はなく結局3組の鍵を開けるのかと思いきや…… 突如、直花ちゃんが苦しみだし何をしたんだとばかりに叫び出す。 こちらに伸びた手を振り払おうとした際、先程握りつぶしたストラップの破片で直花ちゃんの腕を傷つけてしまうも…血は出ない。 そうして、直花ちゃんの姿が悪魔となり…やはり彼女が異界に連れ込んだ犯人と判明。 塩見さんが食べられそうになるも、もはや残骸であろうストラップを投げつければ鈴の力により悪魔が炎で苦しみ何とか助ける事に成功。 ここで逃走先の選択肢を間違えるとあっけなく見つかりもぐもぐなバッドエンドへ…。 という世界も確認しつつ、正解の教室に行けば悪魔が他の教室から探しているようで少しだけ時間の猶予はあるようですね。 もう一度電話が繋がらないか試そうにも、駄目らしく。 塩見さんがロッカーを物色したところ今度は水色のお札を発見。 これで4枚集まったので、何かしら現状を打開できそうですが塩見さんの言うようなお祓いは一般人には無理でしょう。 こうなれば窓から脱出だ!と何度も椅子を窓に投げつける塩見さんもなかなかアグレッシブですね。 しかし、その結果距離を取ろうとした茜ちゃんが床に落ちていたペットボトルを発見。 火薬のような匂いがする…というのに何となく危ない物を感じはしますが、ラベルの模様にはとても見覚えがあり。 保健室にあった神棚と同じようにお札を配置すればいい!という事で試す流れになりますが、もし失敗し続けた場合ヒントとして『鞄マークの持ち物から確認できる』という説明がもらえるのがとても親切でした。 さらに黒板に中央のマークを描けば…… 電話で言われていたあれをまだやっていないせいか何も起こらない! ここからはもう、多分効果があるだろうとペットボトル→札にかける、と先生の話から正解と思う物を選択。 ペットボトルを回収する際に一度悪魔に腕を掴まれてしまうも、塩見さんのおかげで何とか助かり聖水と思われる水を札へぶっかければ…!! 効力を発揮したお札が光り出し、この世への生還に成功。 しかし、去り際にこちらを見ていたのは悪魔は悪魔の姿でなく直花ちゃんの姿であり…。 「待って!おいて行かないで!」 先程までこちらを追い詰めていたのは悪魔であれ、今そこにいるのは直花ちゃんで彼女の言葉も何やら意味がありそうと感じさせる物でした。 そして、生還したのは良かったのですが教室の壁が結構ボロボロに!? もしや…向こうの世界で色々暴れたりとか無理にこちらの世界へ帰路を繋いだせいで壊しちゃったとか…? だとしたら後が面倒だなぁという現実的な問題が頭を掠めるも、奈々子先生の登場で本当に生還できた事を実感する流れへ。 どうやら、表向きには学校の老朽化により天井が落下したという事で解決したらしくある意味良かった(?)とほっとして。 さすがに実は異界に行っていたので行方不明だったなんて説明しても理解されないだろうという事から、嘘のアリバイをでっち上げ表向きの対処も行い後は平和な日々がくるのかな…と思いきや。 暗転する中、呼び鈴の音が響き誰かが訪問してきた様子。 そのまま寝る事で日常へ戻るのか、起きる事で最後まで向き合うのか…。 起きる事を選べば、奈々子先生が茜ちゃんの様子を見に来たようですね。 というか今更ですが、あれだけ色々あったのに鼻血だけで済んだならかなりラッキーな部類なのは違いないでしょう…。 (そして、それどころじゃなかったとしてもストラップを握りつぶした時にも多少は怪我をしてそうな気がしないでもないなぁと) どうやら、あのアリバイも奈々子先生がアドバイスをしてくれたようでこういう時に頼れる人がいるのは良い物です。 空気が変わり、恐らく先生が一番確認したかったであろう話題へ。 8年前の失踪事件について語る際、仮にNとしていた事でもしや…と思いきや当時失踪したのは当時在学していた奈々子先生だったらしく。 15年前に失踪していたのも、新聞の切り抜きによる客観的な情報からあの直花ちゃんである事が確定。 何故、まだ保健室で怖い話を聞いた段階で先生が悪魔の事を彼女と呼ぶ時があったのか? あの時点ではまず悪魔に性別があるのか?あったとして何故女性の悪魔なのか?といった疑問も出たでしょうが先生は今まで話せる相手がいなかっただけで15年前…異界に連れていかれたのが直花ちゃんだと知っていた。 教師として生徒を危険な目に遭わすのは言語道断であったとしても、先生が直花ちゃんを助けたいと茜ちゃんに声をかけたのもあの異界の事を経験していない人には話してもまず理解されない部分が大きいのでしょう。 生還できたのが結果論であったとしても、異界・悪魔・そして直花ちゃんという存在を知っている茜ちゃんなら少なくとも交渉の余地はある。 何より、奈々子先生にとっては直花ちゃんが異界に行ってしまったのは自分が原因だからこそ助けたいと思っている。 9歳にして『悪魔を呼び出す本』に興味を示す少女というのもある意味末恐ろしい気はしますが、まだ子供なら面白そう位の気持ちで試したくなるのは理解できます。 それに付き合う直花ちゃんの方も子供の遊びに付き合う感覚で必要なアイテムを用意してしまい残るは呪文を唱えるだけになるも、やはりというか何も起きず。 後日、大雨の為に学校へ避難している中で直花ちゃんの教室にあるロッカーへ向かおうとした際…そこから色々な条件が重なってしまい悪魔の呼び出しは成功。 直花ちゃんは突如現れた影によって異界へ連れていかれてしまい…。 複数存在する噂の中にあった呪文は、この『ガザン』がどこか違った形で伝わった物。 さらに七不思議そのものに関する情報というよりは、悪魔の呼び出し方に関する情報だったという事だったんですね。 (実際、悪魔を呼び出した事で以降階段で生徒が行方不明になっているのなら七不思議という形で情報は伝わりそうなので元として間違ってもいないのが複雑な所) 子供のした事とはいえ、これは100%奈々子先生が悪いのに頭を抱えましたが…彼女としてもそれは理解してる事。 進学先も情報を集める為に同じ高校を選び、卒業後も教師として赴任する事でまだ助ける事を諦めていなかった事。 その後取れる人生の選択肢を全て直花ちゃんを助ける為に使ってきたのなら…やれる事をしてきたのも事実でしょう。 それに、茜ちゃんにとっても直花ちゃんは友達ではありますから。 肝心の異界に再び行く手段については、あの真っ暗教室の鍵なので使わずにいた1-3の鍵が重要アイテムらしく。 そういえば先生の話だと目を覚ました時にいたのも1-3の教室だったと思えば何かしらあの部屋にはあるのかもしれない? メンバーとしては塩見さんにはさすがに断られたようで先生と二人でしたが、解散後に茜ちゃんは塩見さんに自分からも誘いをかける事に。 「もしよかったらさ……もう一度一緒に行かない?」 スイーツ店への誘いじゃあるまいし、よかったらでももう一回なんてないよ!? と思うも、茜ちゃんができる誘い方としてはこうなるんだろうなぁとやや苦笑しつつ…塩見さんの反応は当然としか言いようのない結果でした。 しかし、説得の間に出てきた茜ちゃんの発言は私の想定も合わせあながち間違ってないと思います。 塩見さんの入っているロッカーを茜ちゃんは開けたがらなかったのでもし直花ちゃんが言わなきゃ助けられなかった事。 基本は一緒に探索をするようにしていたので最初から食べる気ならその必要がないのは、悪魔に豹変してからの力を見ればわかります。 塩見さんがロッカーから出られないよう鍵をかけたのも、直花ちゃんとしての理性が働いているうちに安全面を確保する為にした可能性も否定できない。 (死なすだけなら、それこそ1-3の暗闇トラップ部屋で済む) 悪魔が人間の世界にいる場合も、基本は狙った相手以外には見えていないなら塩見さんの同じ部活であった話も彼女が最初のターゲットだったからそういった事もあったのでしょう。 標的を異界に連れて行くために接近したとしても、基本は直花ちゃんの面が出ていたならその間の思い出だって一概に偽物とは言い難い。 だけど、じゃあせっかく生還したのにまた死にに行くような思いができるのか?と聞かれれば…。 集合時間、いざ先生と二人で校舎へ…と思いきや心配だからと来てくれた塩見さん。 何となく態度にツンデレ感が見えるのは気のせいですかね。 とはいえ、何だかんだ義理難いという辺り塩見さんは良い子だなぁ(先生は青春の1ページと言ってる場合じゃないですが) 悪魔を直花ちゃんから引き剥がし解決する方法。 それは、召喚した悪魔を元の場所に帰す事。 召喚の魔法陣?が描かれた紙に悪魔の体液をつけてから真ん中に針を通すとの事ですが、体液といっても正体判明モードでも血が出なかったら? となればわざと捕まって喰われそうになったところで唾液を採取するか? それだけでいいというには具体的に入手法を考えるとリスキーな感じはします。 もう一個の方法は当時悪魔を呼び出す際に使った紙が必要みたいですが、どこにやったのかがわからない。 元より、15年も前なら現物が残っている可能性は低いでしょうしできるならとっくに行われていたでしょう。 そしていざ、異界にあった1-3の鍵を使って…となったら 何となくそんな予感はしていたけど、先生不在になったーーーー!? しかも先生が事前に用意していたあの紙も先生が持ったまま。 聖水を事前に持たされただけマシではあったも命にかえても守るとは何だったのか…という事態へ。 一応打開策として、15年前に使った紙がもしかしたら異界にあるかもしれないと言われますがこれは大丈夫なのか…? 仮定の上に仮定を積み重ねてきっといける!的な事を言われても不安しかありませんが…どのみち向こうから呼び戻す準備をしてもらうにも時間はかかるようなので頑張るしかない。 そして、開いたとしてもトラップが…となっていた1-3の扉を開こうとすれば塩見さんが持参していたアイテム、塩を使ってくれる事に。 確かに鈴とか魔除け的な概念の物が前回効いていたと思えば何もしないよりは期待もできそうです。 協力を決めてからスーパーでわざわざ一番適していそうな物を選んで買ってきていた…塩見さん、かなり優秀で頼れる子ですね。 結果、ドア下の隙間から黒い煙が出て行きあの暗闇空間を作っていた悪い物はお祓いに成功したようです。 塩って凄い!! (塩撒かずに開けていたら、という茜ちゃんの台詞に対しては…すでにエンド回収してるから知ってるんだよなぁと目をそらしながら) 教室に入り、どうやらあちらで奈々子先生がお札を使い教室を安全にしてくれたらしく一旦難を逃れ探索を開始。 しかし、悪魔を呼び出す紙が2枚できてた…?と思ったら3枚に!? うっかり違う紙を破いたら…等嫌な予感がしたのでこれは一旦保留し。 さらに塩見さんの疑問が的中し、もし今のまま悪魔を帰すと憑依されている直花ちゃんも一緒に封印されてしまうという、先生!何でそれ忘れてるんですか!? という事も確定。 今回のメンバー、塩見さんがいないと駄目だったのではないだろうか…という事を実感しつつ。 方法としては先に結界の中に悪魔をおびき寄せ浄化する事で引き剝がす事はできるらしい。 電話でその為の魔法陣を描いてみるも二人とも別の物ができあがり…。 ついでに電話が切れてからまた描いてみるとまた違う物が計4つまで増えてしまい…。 円の中に円を2つ、重なった場所を線で繋げて…外に門を4方向…と順番に、冷静に情報を整理。 結界におびき寄せられた悪魔が弱り出すと、その右肩に明らかに今までの物とは違い血痕のついた呼び出しの紙が! やはり弱点は自分で持っておくというのか、普段は見えないよう体内に取り込んでいたようですね。 それをカッターナイフで切り裂いてやれば帰還の為の準備も完了したようで、生還成功。 直花ちゃんは悪魔に憑依されてから自分が悪魔に協力していた事を謝罪していましたが、明らかに人間よりも強力な存在に憑依された時点で逆らうのは難しく。 何はともあれ、直花ちゃんが無事に戻れたならそれが一番です。 @ネタバレ終了 物語として、後に繋がる部分への伏線もしっかり用意されており恐ろしい目に遭いながらも最後はちゃんと大団円で終われてよかったです。 選択肢を失敗すると即死になる場面もありますが、やり直しが簡単な仕様なのでストレスなく進める事もできました。 面白い作品をありがとうございました。
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キミのニセモノに恋をするこのサイトの中で一番良かったです!!!