ティラノゲームフェス2019参加作品
3295 のレビュー-
The Defence of Duffer's Drift 〈愚者の渡し〉の防御小説仕立ての兵法書「愚者の渡し」をゲーム化した作品。時代や舞台を翻案しているおかげか、普段ミリタリに触れていないなくても、取っつきやすく読むことができました。
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トワコ物語を進めるごとにトワコさんの抱えているつらさが分かっていき、心に沁みる作品でした。トワコさんが真実を伝えるシーンでの彼女の言葉には、重みがあってはっとします。本当にそうなのです。口ではいくらでも優しい言葉はかけられても、実際にそれができるかどうかは…生半可な気持ちじゃできません。でも、主人公にはトワコさんを支えられるほどの器があって欲しい…!そしてトワコさんが幸せになってほしいと切実に思いました。
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かくしてボクら兄妹は「妹に見られたらまずいものを隠すゲーム」とのことで、その"まずいもの"が何なのかいろいろと想像を巡らせていたのですが、全部が全部ヘンタイ的な"まずいもの"ではないんですね(笑)妹がお兄さんの姿に違和感を感じている描写がところどころあり、「もしかしてお兄さんは別人なのでは…?」と思っていたのですが、おまけで分かる真相が想像の斜め上でとても驚きました。妹思いなお兄さん…素敵です!とても面白い作品でした!
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やがてこの■が明けるまで【6/13日更新】すごくキャラの性格が良いなあと思いました(純粋な褒め言葉)。 かなり重い背景も感じる一方で、非常に軽快なノリで日常は進んで行くのが面白かったです。 主人公ちゃんとチャン先生の絶妙に倫理観の欠きながらも不快感はない緩い会話を楽しみながらも、少しずつ謎の片鱗に触れていくドキドキ感が堪りませんでした。 ブラウザ版とDL版の両方でプレイ。もしかしたら条件不足等による症状なのかもしれませんが、昼に調理をしようとすると材料の選択肢を選べないまま毎回ブドウによる調理を開始してしまう、また研究室に行こうとすると暗転したまま進行停止してしまう、といった推定不具合を確認しました。 まだ一種類しかエンディングを見れていないのですが、この辺で分岐フラグを踏めずに引っ掛かってそうだなあ、と感じたので、ひとまず進行不能にならない範囲で各選択肢を見たところで報告とさせていただきます。
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↑タイトルに惹かれて読ませて頂きました。10分ほどで読了できました。 突然、生活を一変させる出来事が起こったとき、人間はどんなことを考えるのか。「自分だったら……」ということを含めて色々と考えさせられました。 本作品と同じ現象が本当に起こるかは置いておくとして、集団が突然の理不尽に襲われることは歴史上幾度となくありました。その時も、ただ絶望する者、他人も不幸になったのだと考え慰めを得ようとする者、何かしら意味付けをしようと考える者、さまざまだったはずなんですよね……。本作品のおかげで、そうした想像もすることができました。
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雨の王、不要な勇者開始1分で設定に惹かれました。 不幸が身に降りかかれば、どうしても卑屈になってしまうし、卑屈になってしまえば、不幸からなかなか脱することができない。 「バッドエンドか、ハッピーエンドのように見せかけたバッドエンド」と作者様のコメントで書かれているように、人生の期待値は低い。 直接的に「こうやって生きていけば幸せになれるんだ」と示されてはいませんが、「自分がもし同じ境遇に陥ってしまったら?」と想像しながらプレイさせていただきました。
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re.ロボット達相手に、仕事をしていくゲーム。2週目も入れて15分ほどで読了できました。文字通り、機械的に作業をしていくわけですが、文字入力という形で読者を関わらせているのがうまいと思いました。2週目をすることで、更に心に響く物語になりますね……。ジムノペディが良い仕事をしていると感じました。
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チャップとマヨ~のバカンスキュートな画面とショッキングなオープニングのギャップがすごい(笑)全場面カラフルできれいだしキャラも小物もかわいいし会話もゆるくて和みます。全キャラよすぎてビーズクッションにして埋もれたい…クレーンゲームにいたらフルコンプするまでつぎ込む自信があります。ギャラリーの写真を誰が撮ったのか気になりました。もしやハバネロさん?
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電波男はお呼びじゃない!>みづしきさん、ありがとうございますー! やはり、コメディはキャラの人間性と、やり取りが楽しく無いと、何が面白いのか判らないモノになってしまう……! と無駄に重い心意気でビクビクしながら作ったので、めっちゃめちゃ嬉しいですー! 電波だけど、電波だから段階はきちんと踏みます。紳士なので。先ずは交換日記から始めましょう!(そして送られてくるノート5冊分の近況報告)(其れに5行で返す取香ちゃん) プレイ有り難うございました…!
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僕と君は、希う。夏の夜、主人公のマサトと親友のツバサは一緒に寂れた神社に行くことによって始まる物語。全2ルート、20分程度で読了しました。物語の大部分は文章のみで構成されています。 タイトルにもある希(こいねが)う。強く望むこと──。 物語の前半は夏の風物詩であるイベントを挟みながら、2人の微笑ましいやり取りが続きます。この描写を丁寧に書いたからこそだと思います。とあるエンドを見た後、2人の関係性やタイトルの意味をじっくりと吟味してしまう余韻がありました。サウンドノベルの特性を上手に使った構成も見事でした。シンプルながらも、インパクトのある作品でした。未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
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織リシ心ノ果テニ冒頭から無邪気にショッキングなことを言って笑う美夜ちゃんに度肝を抜かれたとともにその瞳にすごく惹かれました。 美夜ちゃんだけでなく各キャラクターの瞳が力強くとても印象的に残っています。 主人公の柊くんと妹の美夜ちゃんは全く正反対な信念を持っておりどちらの言い分にも頷ける部分はあるし相いれない部分もあって、この2人がメインで活躍することで物語のバランスがうまく取れていたように感じます。 善と悪、二律背反のようであらゆる事象にはそれぞれの側面が多少なりとも混在していて、きっぱりと分けることはできないのだということを改めて考えさせられました。 それぞれの登場人物にどんな事情があったとしても「悪意の連鎖を断ち切りたい」と行動を起こした柊くんは、たとえ結果が伴わなかったとしても立派だと思いました。 美夜ちゃんも美夜ちゃんなりにいろいろ考えていたことがラストでわかって切なかったです。 とても重たいテーマですが、人間の汚いところも綺麗なところもごまかさず描き切ったいろいろと考えさせられる作品でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
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BRADLEY(ブラッドリー)演出や雰囲気がすごい BGMやフォント、背景の処理といったこだわりが良い ノベルゲームの強さってこういう部分なんだなって感じさせられた
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隣人と和解せよ最初の会話での分岐で、別々のストーリーが読める構成が面白いです! そして、皆さん仰っていますが、ニアちゃんが可愛い! 1プレイが短いので、手軽に読み始められるのも嬉しいです。 それぞれの話での演出の違いも、とても良かったです^^
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真夜中のお散歩面白かった。特に終盤の展開はかなりハードなはずなのに、なぜか優しい雰囲気さえ感じる。優しさとは諦めに似た感情なのかなとか思ったりもした。都市伝説を考察し、ある登場人物なりの解釈で理解しているのが興味深かった。
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千羽×リミックスグラフィックがとっても可愛らしかったです。 オルゴールのBGMやフォントも作品の雰囲気に合っていて可愛い。りみちゃんの口調も可愛い。 ポエムを綴る言葉は優しくて、りみちゃんサイドでは地の文もポエム的なのも良いなあと思いました。 個人的にはStory2が一番好きです。かわいい。 可愛らしさと優しさの詰まった素敵な作品でした。
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その恋、保留につき、とにかく非常にハイクオリティな印象を受ける作品でした。まずグラフィック面がすごい、というか好きです。ものすごくキャラデザとイラストが好みで、ひたすらに眼福でした。 画面全体のグラフィックにも合った背景はとても美しく、システムデザインも凝られていて。 ネームドキャラはボイスの演技も非常に上手くて、より各キャラを魅力的に引き上げていました。個人的には柳川くんのギャグアニメばりのツッコミが特にお気に入りです。それでいて決める時には決める、実に良い主人公でした。 各ヒロインが持つ過去や恋の価値観について寄り添い、また魅力的に描きながらも、あくまでメインヒロインは小澄ちゃんとして一貫されていたのも良かったです。 BGMも各シーンに合っていて、特に燃えるシーンでの熱くも繊細なBGMがすごく好きでした。OPとEDも好き。 メインの物語は綺麗に結ばれていますが、それと同時にまだ謎の残る部分もあり、すっきりしながらも続編が気になる素敵なゲームでした。今作では個人ルートのなかった和子ちゃんが気になる……!
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囚われのヘンゼル絵柄がかわいい脱出ゲーム。手軽に出来て面白い。 グレーテルは強い。
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ビデオレター短い中に家族の愛と幸せをいっぱいに感じられる、胸にじーんと来る作品でした! 読みやすく惹き込まれる文章にどこか懐かしさを覚える親しみやすいイラストが綺麗でマッチしていました。 表情も仕草も豊かなお母さんと照れるお父さんが可愛かったです!! 娘さんの親に対してちょっと客観的に見てしまう姿勢もリアルで感情移入できました。 文字演出もシーンに合っておりこだわりを感じました。 エンド後のタイトル画面も幸せそうで最高です…同じポーズしてる…(ノД`)!! 素敵な作品をありがとうございました!
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緑のツル、息してる?サゲスミンお、えっエレナ……? 彼女はサゲスミン王子では……ない……? という謎の困惑から始まってしまいましたが、なかなか意味が不明なあらすじから始まる全く別の三種の物語、どれも面白かったです。 コメディだと思っていたらシリアスだったりしましたが、やっぱりギャグでもあったりして。確かにSF(少し不思議)な導入ではありますが、どのルートも全く異なる世界観ながら、どれもSF感があったのが面白いなあと思いました。 それとタイトルのセンスが好きです。
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サリエンシー月の光のような作品、寂しく幻想的で冷たさを感じさせる。 その一方で、かなたと私のつながりがあり、暖かさや繋がりが対照的に際立っている。月が死と再生と相反するものを象徴するように、寂しさと繋がり、冷たさと暖かさがある、そう感じた。