ティラノゲームフェス2019参加作品
3291 のレビュー-
今夜デッドライン白紙が多過ぎるよ!!(起動して第一声) めちゃくちゃテンポが良く、疾走感も半端ないゲームでした。すごくわらった。 ノボルくんは腹から声が出ててとても良いキャラクターですね…。過去作未プレイの状態で大変申し訳なかったのですが、それでもまったく問題なくどの選択肢も笑ってました。「あるある」もあり「そうはならんやろ!」もあり…ハッピーエンドと思わせてやっぱりマルチデッドエンドなのですね!笑 勢いのあるテキストは勿論、緩急の演出も非常に完成度の高い作品でした。
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チャップとマヨ~のバカンス絶対可愛いやつ…と思ってプレイしてみたら、冒頭からびっくりでした! まさかこういう導入だったとは! 恐らくすべての箇所を拝見させて頂きましたが、どきっとするような場所もあれば楽しい場所もあり…特におうちの中にいるキャラクターは一体どんなことがあったのだろうと考えてしまいました。 フォントやBGM等も非常に雰囲気に合っていますね。幼い頃遊んだコンピューターゲームを彷彿とさせるような素敵なゲームでした。
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せめて、笑ってくれたなら。ある出来事に関わった人々をえがいた物語。僕は5時間ほどで読了できました。これまでに似たような経験をしたこともある僕にとっては、大変印象深い作品になりました。 この作品からは、並々ならぬ熱量を感じます。少しだけネタバレになるのですが、この物語ではショッキングな出来事が起こります。本作品はそれについて何人かの視点で描いていて、かつ、その描写も大変丁寧です。繰り返しその出来事をみることに対して、僕は何度か苦しくなったのですが、作者さんもまたこれだけの物語を書くのには相当なエネルギーが必要だったのではないかとも思いました。苦悩する主人公たちの内面に対する真摯な描写。音楽用語なども用いた美しい文章。様々な下調べをもとに書いたであろう正確なデータ。たくさんの美しいBGMと背景写真……。この長編作品には、膨大な時間と思いが込められているのではないかと感じました。作者さんには敬意を表したいと思います。 また、内容についてですが、こちらも素晴らしかったと思います。主人公たちは「自分が別の行動をとれば止められたのではないか」と悩み、最後まで「許された」とは思っていません。それでも、また前を向いて歩いていこうと決意する彼らの姿には、胸をうたれました。「せめて、笑ってくれたなら」というキーワードが、違った使われ方で何度も出てくるのも、粋な演出だと思います。 少しだけ個人的な話をさせて頂きますと、僕は彼らのことを他人事とは思えませんでした。僕は普段、悩む人々を援助する仕事をしています(余談ですが、その中には劣悪な環境で生きる女子中学生もいました。彼女の場合、児童相談所と協力し、里親のもとで暮らしてもらうことになりましたが)。そうして何百人もの人々に関わってきた僕ですが、20歳前後の男子1人、女子1人に自殺されてしまった事があります。その知らせを聞いた瞬間の感覚は、一生忘れられないと思います。周囲は「お前の責任ではない」、「やるべきことはちゃんとやった」と慰めてくれるのですが、今でも思い出すと苦しくなる出来事です。本作品にも書かれていたことですが、こうした出来事の関係者は、真の意味で許してもらうことはできないのだと思います。罪の意識を持ったまま、自分の役割を果たしていくしかない。そう思って、今も仕事をしているところです。本作品は、そうした自分の心に寄り添ってくれるもののように感じて、大いに感動させて頂きました(美談にしてはいけないことだと承知しておりますが、作者様にどうしても感謝を伝えたくて書かせて頂きました)。 本作品に出会えて良かったと心より思っています。素晴らしい作品をありがとうございました。
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#こっち向いて_めごちーvめごちーが可愛くてフルコンプしました。 タイミングがなかなか難しく苦戦しましたが、色んな表情が見れるので100点以外のタイミングで押して撮影するのは楽しかったです。 EDもそれぞれ違うものになったりとよかったです。 主人公のモノローグのありなし変更も純粋にめごちーの撮影することができました。 OPのローアングル撮影をできればしたかった。 バージョンアップなどで難しいかとおもいますがどうかどうか! それ以外のおまけ撮影会とかあればよかったかも。
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暁天女【完成版】世界観、ゲームシステム、キャラクター、どれを取っても非常に完成度の高い素敵なゲームです。 気になった方は是非私の書いてあることを読まずに先入観無しでプレイして頂きたいとすら思うのですが、それはレビューとして軟弱過ぎるので、大まかに紹介させて頂きます。 改めて書きますが、先入観無しでやった方が絶対面白いと思うので、どうしても内容が知りたいという方だけ続きも読んでみてください…! * * * 主な物語は作者さんが記載してあるあらすじの通りです。 ソロは「火祭り」までの限られた期間、記憶を取り戻すために、プレイヤーが「午前」「午後」の行動を1回ずつ選択することが出来ます。そこでのやり取りによって、暁ノ島のことであったり、天女のことであったり、またストーリーに関わる人々の情報を得ることも出来ます。これがすっごく楽しいです! ネタバレになるので伏せますけれども、ソロくんにとっては楽しいとか言っていられない大変に重い状況なのですが、プレイヤーとしてはエンターキーを押すのが楽しくって堪らないのです…。もっと君たちのことを教えて! となってしまう…全員好き!!そしてどんなきみでもヒジンが大好き…午前中は彼の姿を探して彷徨ってしまいます… 暁ノ島は幾つかの領地(四つありましたが、一つはある出来事により失われています)に分かれていて、それぞれの領主やその関係者の方々とお話出来ます。恋模様もあれば大陸人との諍いもあったり…。そしてキャラクターは勿論、世界観も非常に秀逸です。 また一度クリアすると機能が増えて、やり込みの補助になります。何が確認出来るかは此処では伏せておきますが、非常にプレイヤーの助けになります。 ただその、難易度はかなりごと難しいですね…。闇雲な状態ではエンディングに辿り着けず、付録追加パッチを入手してヒントを読み、そこからも自分の中で推理しながら多くの選択肢を削りつつ…な感じでした。 事前情報がまったくない状態だと、午前(8選択肢)/午後(4人×7選択肢)で1回ずつ(計2回)×15日前後の行動回数を、必要条件を押さえながらすべて進めていかなければならず、またそれぞれで続きのイベントの発生条件もあり、すべて行動を終わらせないとそれらが合っているかどうかも判らないという状況ですので、この辺りが易しくなればもう少し遊びやすいのではないかなと思います。逆に言うとやり込むのが好きな人はドはまりするかもしれない… 色々書きましたが、私自身まだ天女ENDを回収出来ておらず、突破口を模索中です(ゲームオーバー以外のEDに辿り着くのに20日間くらい掛かった…)。残りは発見出来ました!
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あの教室で見た夢、それを見た夢。彼女が見ているのは「将来の夢」なのか、「過去の夢」なのか……。 どちらを見ていたのかはあとがきに書かれていましたが、彼女にとっては「将来」のある夢であってほしい。 そう思える作品でした。
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アレロパシック・プランツアッ誤字! トウヤくんイズ誰トウマくんでした失礼しました……。
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アレロパシック・プランツイラストの絵柄がすごく好きです。背景やシステムグラフィックも美しくて素敵でした。 穏やかな日常に「U」という少し不可思議な花がもたらす独特の空気感が物語を彩る要素になっていて、その雰囲気がまた素敵です。 後述の理由によりハッピーエンドは見れていませんが、マイペース後輩と頑張る先輩なトウナバが可愛くて組み合わせでは一番二人が好きでした。ハッピーエンドはもちろんですがバッドエンドもバッドエンドで良かったです。シイナさんとサクラさんはトウヤくんの倫理観を見習って? 以下不具合報告。 WindowsDL版とブラウザ版で動作確認。シイユウルートとトウナバルートの随所(大体後半)にて恐らく立ち絵まわりと思われるタグの存在しない旨のエラーが表示されました。またトウナバルートのハッピーエンドにてシイナの退場直後で進行不能になる現象に遭遇しました(両環境にて毎回確認)。このシーンでシイナの立ち絵がエラーで表示されていないことが退場動作の完了待ちに引っ掛かって進行不能になってるのかな……、などとは思いますが、ともあれ作者さんの環境でも再現性を確認できて修正可能なようでしたら修正いただけるとありがたいです。 またトウナバルートのジャンケンにてパーを選択してもラベルが存在しない旨のエラーでグーを選択したことになったり、ヒントページサクラQ3のページからのバックでエラー表示が出たり、あとはシイユウルートで冷凍食品の選択肢先がバッド/ノーマルルートの洗面所選択肢に繋がっているような……? こちらも一応報告させていただきますね。
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囚われのヘンゼルクマさん可愛いなって舐めてたらクマさんでもちゃんと熊だったよ……。 作中でもヒント文言があるので脱出ゲームとしてはサクサクと進むことが出来ました。イラストも非常に豊富で可愛らしかったです。 END4やEND5、切ないけれど二人とも進む道が同じような所では思わずふふっとなってしまいました。兄妹! なお斧を拾った後はじめからで周回プレイしようとすると斧が表示されなくて進行不能になるみたいです? とりあえず再起動や以降の場所でのセーブ&ロードなどで対応するなど。 そこで再起動したからかエンディング回収の順番に問題があったのか全ED回収エンドロールが見れなかったので、別の端末で再度END1から順番に見てきて今度は無事に全ED回収エンドロールも拝見させていただきました。素敵なエンドロールでした。そして最後の演出でドキッ。 おばあさんなどの謎についても、いま出てる情報からの推測でも全ては分からない感じで気になっちゃいますね。
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王家の棺>コマンド にしに いく すすめません。 ああ、このストレスが心地良い……そんなレトロ感。宝探しも判定が狭く、コメント欄からヒントをいただいてやっと掘り当てた(ありがとうございます)。うん、昔のゲームってこんな感じ(かもしれない)。 ストーリーは短いがまとまっており、何より文章が面白く、楽しくプレイ出来た。 おばけのバッチが欲しくて色々な所を死に歩き、コンフィグ画面をポチポチしたりまでしたのだが、結局いまだ手に入れられず。見落としているのか、特殊な死にざまがあるのか。難易度、高い!
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眠る博士は夢を見る自身が創り出したアンドロイドに見守られながら「さいご」を迎えた博士のその後を描いたお話です。 博士に「執着」を抱く彼らの心情が綿密に書かれていて、そのほの暗さにぞくりと来ました。 きっと最初は純粋であったはずなのに、思いが募るほどにどろどろになっていく感情というのがまさしく「人間らしい」なと思いました。 膨張し増大した感情に息がつまりそうになりましたが、アンドロイドちゃんの立ち絵がとてもかわいかったので癒されました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~アニメーションの絢爛さと巻物式の和風UIがなんとも懐かしい風味でした。 魔物なんかの設定のこまかさがその道のこだわりを感じます。 ネタはかなり下品ですが、コミカルな雰囲気でだいぶ中和されていて、大衆演劇の舞台を見ているようですらありました。
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狸の家本編の作りもとても良かったのですが、調査モードがめっっちゃ面白かったです!!もう本当デザインからゲームシステムからすべて良いですね… 本編をやってたときで既に「怖ッ…怖!!」とか言いながらプレイしていたのですけれども、調査モードで怖さを増して再登場するとは…! でもこれがだんだんコノヤロウ! になり勝利を掴んだときの喜びといったら… 「なにこれ最高のデザイン…腹の割れ方とか腰回りだいすき…」と思って眺めてたら画面いっぱいに「おそい」っていう突っ込みをもらって人知れず爆笑してしまいました。待たせてごめんよ… こういうゲームも作れるんだなあと凄く楽しませて頂きました。
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王家の棺何度も砂漠を往復し、画面を100回クリックし、無意味に川に流され、山賊に連戦連敗し、ひたすら砂穴に潜るのを制止され……… それが、そのクリアまでの苦労が、短く端的なストーリーを大きな感動に昇華させる最後の1ピースだったんですね!?(いや単純に私が下手くそなだけかもしれない…それでも)めちゃくちゃ感動しました!!!!! もうレトロ感の再現の凄さは多くの方がご指摘の通りで、個人的には後半からBGMにパーカッション入るのがたまらなかったですね!! でもEDで流れた曲が、耳にタコが出来るほど聞いた曲だったのに…それが原因で(もちろんネテロを起因としますが)涙腺がダバーしました。ナイル川の如く。最高です!
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かくしてボクら兄妹はポップなグラフィックが可愛く、クオリティが凄いです! 「ROOM」や「完了」の文字まで素敵で、全てにこだわりを感じました! ゲーム内容も「ま、まさかこれサイコホラー…!?」と想像させるまでの幅を持っているのに読みやすくサクサク進めることができました。 最後に亀の説明を読んで唸りましたね…楽しかったです!
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たそがれユヴァスキュラお金に困っていた主人公の女の子が、雇ってもらおうと王城に潜入したところ、ひょんなことから国王である黎牙の秘書になってしまったことから始まる物語。全3エンド、約2時間で読了しました。ファンタジー要素はなく、近代的な世界観になってます。また、サブキャラを含めてフルボイスと非常に豪華な内容です。 攻略対象のキャラクターは国王の黎牙と、彼の側近である蓮都の2人です。とにかくこの2人が魅力的に描かれており、最後まで夢中になってプレイすることができました。終盤はシリアスな展開になったりしますが、全体的にはコミカルな部分が多いので、気軽に楽しむことができました。 個人的に好きなのは黎牙です。俺様タイプのキャラクターですが、王の仕事を真面目にこなし、主人公にちゃんと休みを与えるなどの優しい部分もあり、とても好感が持てました。主人公が提案した子供っぽい遊びを全力で楽しんだりと、ギャップがあるところも良かったです。 エンドは1→2→3の順で読みました。1を先に読んだからこそ、2のあちこちで出てくる彼のセリフにはずっしりと響くものがありました。2はとても爽やかに終わりますが、3はかなり衝撃的なエンドになっています。しかし、個人的には「そういうのも十分にあり得るよな⋯⋯」と納得してしまいました。2人のボイスも格好良かったです⋯⋯! 未プレイの方は、ぜひ魅力的な2人の物語を読んでみてはいかがでしょうか。
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Eat me概要を読み、「なんか不思議な生命体」というネーミングにセンスを感じてプレイしました。本当にこの名称だったのか…! 全EDを拝見しました。004のデザインが好きです。饒舌なところも可愛いですね… こういう問題はもしかしたら近い将来起こるのかもしれないなあ、と感慨深くも思ったり。UIも何だか現実と非現実の狭間を連想させるようで、非常に世界観に合ってます。
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蜜は甘いだけでいい。メインストーリーを「(ところどころ不穏でありつつも)ほのぼの甘々ラブストーリーだ!」と無邪気に楽しんでいたのですが、その後サブストーリーを拝読して想像以上のこじれっぷりに思わずうなってしまいました。 知らなければ幸せ……かもしれませんが、いつかりいちゃんは全てを知ってしまいそうな気がするのでその時が来ることを考えると何ともつらいですね。 愛は正々堂々と自分の想いを伝えて得るもの……だと思います。 素敵なゲームをありがとうございました!
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臨界天のアズラーイールイラストを効果的に使ってシーンを作る演出がとても繊細で美しかったです。ボリュームもあってノベルゲームでプレイヤーが見たいと思うものが詰め込まれているけれど、どれも描写がとても丁寧でした。幸せってこういう穏やかなものだなと。詳しくはネタバレになるので書けませんがそっと貼ってあった伏線も、なるほどなーと思いました。世界設定の細かさも魅力です。そしてアズちゃんがとても可愛い。女性キャラクターが皆可愛いです。素敵なゲームでした。
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ヘブンズ・ロワイヤル可愛らしい絵柄に惹かれてプレイしましたが、面白かったです!ボリューミーでしたがその分しっかりと設定やストーリーが描かれていて、映画のようでした。かなり残酷なお話なのにスッキリした読了感なのは、主人公バディが最後晴れ晴れとしているからでしょうか。彼女の恋が実ればいいのになあ、と思います。 あと絵が丁寧で女の子がとても可愛い。そして銃を構えるナルガさんがかっこいい。