ティラノゲームフェス2022参加作品
8814 のレビュー-
悪役令嬢は断罪を拒否します!ゆるい内容と書かれているように、心置きなくサクッと楽しめました! ルートの分岐も分かりやすく快適にプレイできました!
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みえない二等星軽音部、天体観測とワクワクするキーワードに胸を躍らせながらプレイしました。 高校生同士の物語は数あれど、そこにおじいさんが絡んでくる作品はなかなかないので面白かったです。 星座も詳しくないのですが丁寧な解説があって勉強になりました。みんなで夜空を見ているような、楽しい時間でした。 @ネタバレ開始 私もバンド経験者なので北斗くんの気持ちがすんごくよくわかりました。一人で練習するのとバンドで合わせるのは全然違うし、間違えたときにあたふたしちゃうのもすごくわかります…!でも、奏者の息を感じながら一緒に演奏するのがバンドの良さで、フォローしたりされたり、アイコンタクトで通じちゃうのが楽しいんですよね。みんなが違う音を出して一つの曲を作り上げていく。頼ることを知った北斗くんはきっと素敵なギタリストになるんだろうなぁ。ほかの星がいてくれることで、ただの二等星が引き立つように、それぞれが誰かの一等星でもあるのかな。 物語全体を通して、高村さんの存在がとってもよくて。若者同士だとに詰まってしまう部分も上手にアドバイスをくれて。過去のわだかまりを昇華させて最後に作曲をしたシーンは胸にくるものがありました。彼こそがこの物語の主人公で、くいのこりなく人生をまっとうできたのではないでしょうか。若い二人はこれからですもんね! @ネタバレ終了 隣にいる人と、夜空に美しい絵を描くこと。 素敵なテーマで胸が温かくなるお話でした。ありがとうございました。
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煉獄の煽り運転(BROKEN HEART SERENADE)心が折れそうになりました。 最初プレイした時はなにこれ!実写!すごい!とウキウキでやりました。 ですが全然クリアできなくて2〜3時間ぐらい車をブンブンさせてました。 ホントにクリアできなすぎて頭がおかしくなって発狂しかけて、やっとの思いでクリアできて、よし!この調子でバッジも全部とってやる!と思ってやりましたがさすがに無理でした。 @ネタバレ開始 どうしてもトゥルーエンドで行きたくて神社に行ったり、アスファルトの声に耳を傾けたり、3周目してみたりなどいろんな事をしてみましたがトゥルーエンドにはいけませんでした。またいつかトゥルーエンド目指して、挑戦したいと思います! @ネタバレ終了 最初から最後まで笑いが絶えずとてもおもしろかったです! 素敵な作品ありがとうございます!
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腕商の男-ウデアキナイノオトコ-まるで近代文学を読んだ後のような、重厚なお話でした。 こんなお話を思いつける作者さん、才能の塊だわ…! 女性の腕が売っているという説明にピンとこなかったのですが描写力と素敵な絵が世界への没入感を高めてくれました。 人の腕を普段意識することないですけど、確かに顔以上にその人らしさや性格がでるものなのかなと読みながら新しい発見でした。 江戸川乱歩のような世界観…と思ったらあとがきで参考にされたとあったので作り手の教養の高さから生まれた作品なんだなと納得しました。川端康成も読んでみたくなりました。 @ネタバレ開始 店主さんの流し目が壮絶に色気たっぷりで悶えました。余裕綽々でお客さん対応するのに奥さんにかるくあしらわれているのがギャップがあってほほえましかったです。 @ネタバレ終了 無茶苦茶楽しかったです!素敵な世界観をありがとうございました。
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東京オディエットアモ 目白公親編アプリゲーム化、おめでとうございます!(私はiOS環境ではないので、パートボイスプレイで聞けず・涙) ですが、ビジュアルが超絶私の好みな「目白公親編」をパソコン版でプレイさせていただきました! とにかく、ラストが衝撃でした…!! @ネタバレ開始 きみちゃんの復讐劇のような、サスペンス要素が強めな本作。 一体、結末はどうなるのか?おじさんは本当にお兄さんをあやめたのか? とても先が気になって読み進めていました。 マイペースなきみちゃんにふりまわされつつも、しっぽふって健気に付き合う次郎ちゃんことじゅりちゃん。 ところどころ、記憶が飛び飛びになって不思議でしたが…そういうことですか! きみちゃんは、最後は人としての理性が勝ち(フルーレを折るスチルめっちゃ好きです)、おじさんに復讐を遂げずにハッピーエンド!! ウェディング姿が、眩しい…!! 「あれ?たしか2つエンドあるよね?分岐点あったっけ…?」 ……とエンディングロールを見ながら、不思議がっている私が居ました。 えっ……?あれ、エピローグ? ……やっぱり、復讐を遂げていたのね… じゅりちゃんがえらい目にあっているけど何があっ…… えっ?えっ?ええっ!? ん?夢オチ……? これ、最初っから、きみちゃんの妄想だった…の? (水のスチル、すごく儚さを感じて美しいです…!) 衝撃の展開すぎて…… 頭が思考できず、どこか「すげぇ」という感情だけが残り、ぼーぜんとエンドロールを見ていました…。 果たして、この物語は全部きみちゃんの妄想の話だったのか? やっぱりハッピーエンドの世界が存在しているのか? なんだか、色々考えさせられました…! 個人的には切ない家庭環境だったので、幸せであってほしかった…! あと、推しのパックンはここでもパックンらしさ全開でステキでした♪ そして、きみちゃんと&八雲さんのやり取りが楽しくて癒やされました。きみちゃんが人間らしいので…!(涙) @ネタバレ終了 いや~、こんなエンディング方法もあるのかと勉強にもなりました。 とても儚くも美しい世界で、うっとり浸れました…! このたびは素敵なゲームを生み出してくださり、ありがとうございます!
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ラストブルー - A adolescence summer -絶対に夏にプレイしようと思って温存していました!! ほぼ三人で物語が進行していくのですが、奥行きが素晴らしいです!! 美人な双子とのやりとりもいいんですが心理描写がすごい! タイトルにもあるブルーがテーマで自分の青春時代を思い出しながらプレイしました。 主人公がネガティブでちょっとついていけないと感じることもあったのですが彼のバックボーンを考えるとそれもしょうがないのかな。 ともかく文章が素晴らしくてルビのふり方もセンスが溢れていました。 この大人でも子供でもない高校生という不安定な時期に自分の進路も決めなくてはいけなくて、周りはみんなしっかりしてるのに自分だけ置いて行かれるような当時の気持ちを生々しく思い出しました。 相反する感情の描写が読者の心もひりつかせるくらいうまくてあっという間の4時間でした。 こういうずるい感情、やらなきゃいけないことに対する逃避、過去の自分をみているようでした。ともかく引き込まれる文章で面白かったー!!スチルも綺麗でどこをとっても完成度が高い!! @ネタバレ開始 海も空も青く見えるのは構造色なので、彼らが積み重ねてきた透明な毎日が、未来から振り返った時。その思い出たちが重なって美しい群青色に見えているのかなとラストシーンをみながら感じました。途中、罪の告白から三人がバラバラになってしまってどうやってこの物語を着地させるんだろう…とハラハラしましたが気持ちの良いラストでとってもよかったです。 主人公を糾弾する碧海ちゃんの気持ち、痛いほど伝わってきたので素敵な最後でよかった…!私も変化しないことに執着してしまうことがあるので彼女みたいに前を向いていきたいです。 作中では群青、と表現されていましたけれどこの物語を表現するなら私は天藍色かなーと感じました。夏っぽくないですけど、明るくて澄んだ気持ちにさせてくれるとっても素敵な物語でした! @ネタバレ終了 迷っている方はぜひプレイしてほしい! ありがとうございました!
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キミのニセモノに恋をする最初は、クスッと笑えるけど後々見るていくと泣けるね
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君は泡沫に消える冗談抜きで泣きました。とても素敵で切なくて、@ネタバレ開始本当におとぎ話のようなお話で見入ってしまいました、@ネタバレ終了 小さい頃に絵本で読んだ人魚姫とそっくりで感動しました…
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嘘つきものが毒を喰らう日タイトルに惹かれてプレイしました!こんな毒ならいいかもしれない…! 空き教室で二人だけで行われる問答。訳ありそうな主人公と、これまた癖のある逢沢くん。 @ネタバレ開始 攻略がHPにあるということでトライしてみたんですがEND1をあてようとするとなぜかEND3になってしまい、自力で辿り着きましたー! 逢沢くん、結構ヤンデレですけど主人公が依存体質なのでお似合いのカップルなのでは!?と途中の不穏な空気が嘘みたいでした。ハッピーではとことんハッピーになってほしい! なんだかんだ主人公のことを思いやっているし甘美な毒におぼれてもいいのではないでしょうか。 @ネタバレ終了 心の柔らかいところにぐいぐいと攻めてくる逢沢くん、ドSでよかったです! ありがとうございました!
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初蘭町へようこそ!ホラーなのに、穏やかに田舎に滞在して終わってしまった…!と思ってからが本番でした。 確かに一泊以上はとどまってはいけなかった。 @ネタバレ開始 オカルトから殺人まであらゆるバッドエンド、面白かったです。 選択肢によって登場人物の立ち位置もかわるのが新鮮でした。主人公も男女どちらになってもこの町の闇に遭遇してしまうのは…やっぱり怖い街だな。。 呪い殺されるのも怖かったですが因習によって殺されてしまうのが一番怖かったです。 閉ざされた世界ってそれだけで思想が偏っているから知らずに紛れ込んでしまったらもう生きては帰れないですね。 コンプ後のタイトル画面やキャラ紹介もこの街を深く知れてよかったです! @ネタバレ終了 面白い作品ありがとうございました!!温泉入りたくなりました!
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可惜夜のがんがら荘可惜夜シリーズ、今回は廃団地です。 謎解きが今までで一番難しかったように感じました……それでもなんとか進めたのですが、1つだけ適当に入力したら合っていたという謎解きがあり、悔しかったです。 マップはこれまでのシリーズで一番狭い場所ですが、プレイヤーを飽きさせない仕組みが散りばめられていて楽しくプレイできました。 個人的な好みかもしれませんが、今どの部屋にいるのかが画面の端に表示されるとより分かりやすいかなぁと思いました。 壁の汚れや塗装剥がれなどのグラフィックも雰囲気があって程よく怖かったです。 そしてラストは少しだけ救いのある結末で良かったです。 素敵な作品をありがとうございました。 @ネタバレ開始 適当に解いてしまった謎解きはラジオです。攻略記事の解説で単純な足し算だと分かったのですが、2倍にして足し算して…などと難しい事をやってしまい、的外れな謎解きをしてしまっていたようでした。 この謎解きに限らず、もっと単純に考えなければならないようです。 あまりゲームと関係無いですが、ラジオの部屋のお隣さんには少し同情してしまいました……集合住宅に騒音問題は付き物ですもんね。 それとバグ?なのかどうか分かりませんが、204号室にある本に「Rooftop Key!」と書いてありますが、メニューから閲覧できるヒントには「2nd floor key」と書いてました。 @ネタバレ終了
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晩夏の神様爽やかな音楽と、情緒あふれる文章でどっぷり夏に浸れました。 幼少期、田舎の海に毎年行っていたのですが海の潮のかおりや、潮風に当たった時の肌のペタペタした感じ。砂浜の暑さ、出してもらった氷たっぷりの麦茶。たくさん思い出しました。 夏のエネルギッシュな雰囲気も、少し悲しくなるような郷愁も絶妙なバランスで配合された物語でした。読み終えてしまうのがもったいないくらい。 みなさんのコメントみて読んでよかった~! @ネタバレ開始 彼らの出会いや、正体は明かされないのですが二人の時間は確かに蓄積されていて物語に途中参加させてもらったような独特の世界観がよかったです。 二人の親密さに置いてけぼりになるんですが、それがまた心地いい! 恋愛ものともバディものとも違う距離感の彼らが新鮮でした。 @ネタバレ終了 また来年の夏、私もこの物語に出会いに来たいと思いました。 ありがとうございました!
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深海のホビーゲル雨の降る街の空にクジラが泳いでいるというなんとも素敵な紹介文にわくわくとプレイさせていただきました! UIから背景から青で統一されていて素敵でした~ @ネタバレ開始 私もEND1と2だけしか回収できなくてEND3クリアならずでした…。 セーブではなくて、最初から周回したんですが途中の選択肢を選びつつ、10回ほど試しましたがやっぱり第三の選択肢はでてこず…。 二人の関係性はEND3で明かされるのでしょうか? あまりに美しい世界観なのであの広い地図を眠れない夜にただぼうっと歩いてみたいです。END3見れないのが悲しい~。 @ネタバレ終了 音楽も雨音も、作品の雰囲気を損なわなくてただ寄り添ってくれるように優しくて素敵な作品でした! ありがとうございました!
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キミのニセモノに恋をする高校生になって初めて声をだして泣きました。 とても心にくるいい作品でした! できれば小説をだしてほしいです。 死ぬほど買います
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深海の勿忘草@ネタバレ開始 確かにこれは人によってハッピーかバッドかになりますね…。この2人にとっては幸せなことかもしれないのでメリーバッドエンド?になるのでしょうかね…@ネタバレ終了とても素敵な作品をプレイさせていただきました!ありがとうございました…!!
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柘榴の中身は綿だらけ最高でした…@ネタバレ開始 心中しちゃうところも良いですし、結局なんにも解決出来てないまま死んでしまうってところも最高でした…!@ネタバレ終了前作もやりましたが、今作もめちゃくちゃ良すぎて最高でした!!ありがとうございました!!
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箱庭推理『桃太郎』感想が大変遅くなりましたが配信にてプレイさせていただきました。 誰もが知っている昔話の桃太郎。 それをベースとした推理ゲームという、面白そうな設定に惹かれました。 @ネタバレ開始 箱庭推理というジャンルも初めてだったのですが 今回で言うと探偵ちゃんがGMをしているPLが1人用のTRPG…として推理ゲームをするという事で把握しました。 主人公は物語の後日談に桃太郎の家に来た客人という設定。 まずはおじいさんとおばあさんに挨拶をして、家来たちはどうなっているのだろうと思えば… 「犬です」 どうみても人間ですよね!? 「猿だ」 手品師みたいな衣装だし仮面もつけてるが!? 「キジです。家事を担当してます」 一気に格好が民族衣装っぽい感じというか…ここは日本なのだろうか? ここまででも充分ツッコミどころの連続でしたが 「鬼だ」 お前もおるんかーーーーい!? というか、鬼というよりただの見た目が怖いおっさん…のような。 とついつい芸人魂的にツッコミをせずにはいられない流れでしたが、推理作品において本来は動物である家来たちと鬼を人間にしておいた方が容疑者候補の調整という意味では合理的ですね。 じゃないと、動物がどうやって犯行をやったのか?この痕跡は…どの動物の特徴なのか?という話になってしまいますし。 そして、完全にイメージと違うただの若者である桃太郎も登場。 どうやら物語の後日談としてはすっかり堕落をしたというか、駄目人間っぽい感じになっているようですね…。 まずは舞台の把握も兼ねてでしょう。 犬の案内で舞台となる家を確認し、彼が庭師もしている事や庭から見た時の間取りが見える条件が出ました。 重要な点は文字が強調されているので意識しやすいですね。 そして、人間の姿なのに犬小屋暮らしをしている犬…。 本来なら間違いではないでしょうが、この姿だと人権がないというか違和感がありますね。 さらにもっと酷いと思えるのが、台所に置かれた椅子に座って寝る事になっているキジでしょうか…。 せめて横になろう!? 次は広場へ、先程自己紹介の時に言われた通りにそこでは猿が演技をしているようですね。 確かに当初は3人家族だったと思えば、今の家来+鬼で4人増えた状態は大家族と言えるでしょう。 猿がこうして仕事をして不足分を賄っているというのはわかりましたが、仕事熱心だなぁと感心します。 時間が進み夕飯の時間へ。 どうやらシナリオとしては主人公が自分の事を話題として語りつつ楽しんでいるようですね。 そして現在ここに不在である犬は後から小屋で残り物をいただくようで…。 キジは持ち場である台所で椅子に腰をかけつつ食べているのでしょう。 正直、改心したとはいえ家来でもなかった鬼が部屋をもらっているのにしっかり働いた家来のうち2人がまともな部屋をもらっていないのはどうなのか…。 ここで間取り図が出てきた事で各部屋の繋がりもわかったのでこれが後に推理をする際重要となるのでしょう。 昼の間にわかった情報も含め、その際にはしっかり考えたいですね。 そして、解散から各自は自由行動へ。 鬼が文字の練習本の事を猿に教えてもらい楽しみにしているようですが、やはりこの時代だと識字率が高くないでしょうかね? もしくはそういった事も含め事情に困るような環境にいる者が今回でいう鬼の立ち位置となったのか。 (鬼ヶ島も、実際はそういった人の溜まり場という認識だったのか) この世界の事情等も気になりながら風呂はおじいさんが一番、そこから順番で入っていくという流れへ。 おばあさんは見た感じではまだ若そうにも見えますが腰を悪くしているという事でキジと一緒に入るようですね。 そして時刻は22時となり何事もなく明日になるのかと思えば響き渡る悲鳴。 桃太郎が殺害されており、全員を起こして床の間へ集合といういよいよ本編と言える展開に! 外部からの侵入者に気づけるであろう犬とキジに確認すれば特に不審者はおらず犯人がこの中にいるという状況に。 ここで、アリバイを確認しようとしたところチェックポイントで発生する推理選択肢が発生。 確認したところ、チェックポイントの選択肢は正解かどうかに関わらず物語としては進行するようですね。 単独犯の場合、というのが引っかかりますが犯行可能だったのは犬か鬼の二択。 桃太郎の家来に悪い奴がいるはずがないという発言等もあり疑いの目は鬼へ向かう流れへ…。 本来なら、悪事を犯した者は隣町の役人に引き渡す必要があり殺人鬼と同じ家で眠れるか!論で鬼は物置へ閉じ込められる流れになった時点で何とも嫌な予感はしました。 こういう推理物って、最初に容疑が集まった人が次のターゲットにされる事ってそれなりにあるよね…と。 家来が増えてからはおじいさんとおばあさんの習慣である柴刈りや洗濯に家来も一緒につくようになっていたようで、2人ずつに別れ主人公は犬と一緒に村長の所へ向かうのが決定。 とはいえ、まだ証拠も不十分なので家を出る前に質問をするターンがあるのは助かりました。 やはり堕落していたのもあって桃太郎はそれなりに恨みを買う人物だった事が判明。 この作品では家来が人の姿なので、キジとの縁談を断った際に「人間ではないから」と言っていたというのもそういえばそうだったな…となりましたね。 凶器は鬼退治の時に桃太郎が使っていた刀、そして重要そうな事としてこの家とは別に財宝をしまっている蔵の存在も出てきます。 桃太郎が部屋で眠っている事を知っていて、何かしら人目を回避する手段があれば凶器は予め用意するでも現場調達でも可能ですし犯行そのものは難しくない点が悩ましいですね。 主人公が触れているように、殺される前の桃太郎は特別疲れていた様子でもない以上深い眠りに入っていたとは限らない。 ならば誰かが部屋に入った際に目が覚めてもおかしくないのに、何故暗殺されたようだと思える程あっさりやられてしまったのか。 そして、聞き込みをしていく程鬼がとても悪人ではないだろうと思えるのがこう…余計フラグめいてきたと思いましたね。 桃太郎のせいで一家が村から腫れ物を扱うような対応をされた際、率先して信用回復に動いたのは猿と鬼だった。 鬼が桃太郎の事をよく思ってないという部分も、そもそも桃太郎側の落ち度を人としてどうかと思うという話だと思えば別に筋は通っているでしょう。 鬼なのに…鬼なのに…人の道?という部分に軽い混乱はしつつも。 まとめてみれば家来たちは酷い扱いを受けており、おじいさんとおばあさんは桃太郎の更生を諦めている。 おじいさんのみ鬼が犯人だと言わなかった点を問われたのも重要ポイントとなるのか? とか思っていたら鬼のいる物置から火が!? そんな予感はあったものの、鬼が次の犠牲者となってしまった上にこれは下手をすると犯人が自殺をしたと無理に決着をつけられそうな気がします。 アリバイとしてはおじいさんとおばあさんはそれぞれ目撃情報が足りてない、猿は間の時間で犯行が可能。 しかしその場合、おじいさんと猿orおばあさんとキジのどちらかが共犯であり抜け出していても問題がなかったという前提が必要になってくる…。 気持ちとしては猿が犯人というのはあまり考えたくない部分はありますが…どうなのか? さらにトドメの証拠とばかりに出てきた鬼の遺書ですが、鬼は確か猿から文字の練習本を受け取っていたはずなので『字を読む事はできても書けるのはおかしい』はずなのに何故か鬼の筆跡という証言が? 改めて読むと、遺書に漢字が使われている辺り余計にありえないと思えますね。 そうしてここからはようやく全てが明かされるパートへ。 結論としては一家が全員犯人だったというオチでしたか…。 しかし、鬼が犯人でない場合は自動的に犬が嘘をついている事が確定。 その犬は翌日主人公と行動をするので物置に放火する事はできない。 さらに桃太郎が熟睡する為に薬を飲ませる用意等も含めればこれは全員が共犯だったという方が納得しました。 @ネタバレ終了 真犯人を綺麗に当てる事には失敗しましたが、このような形式で推理を進行するゲームもあるのだなという点でとても楽しめました。 それでは素敵な作品をありがとうございました。
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エッグノックドット絵も雰囲気もとても良かった! 全てのたまごを見ていくのも面白いけど、初めは謎解きに挑戦するのがおすすめ! 一発でてんし族を当てられた時は爽快です
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俺と彼女と誰かと誰かよ、余韻がすごい作品でした。 名前の謎解きが難しくて実況されている方の動画を拝見してやっとすべてクリアできました。 人の名前っていう情報に縛られて、答えを知った時にそういうことかーと納得しました。 だからこそあの寓話が紹介されていたのですね。 すべて知った後のタイトルが沁みます。 @ネタバレ開始 不穏な状況からのスタートで不信感がぬぐえないまま会話するドキドキ感、楽しかったです。 お兄ちゃんのことが大好きだからこそ、まがい物だと悟ってしまう彼女が不憫でした。 二人のどちらも悪者じゃないのに、こんな結末になってしまうのが悲しい…。 でもバッドエンドだからこそこの作品の良さも引き立つんですよね。 最初の妖艶な雰囲気の妹から真相が明らかになるにつれて人間臭くなっていく様は痛々しいような、抱きしめてあげたいような複雑な気持ちで読み進めました。 @ネタバレ終了 終末感漂う雰囲気の中で、これまた退廃的なふたりの物語、最高でした! 素敵な作品ありがとうございました
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聖女の村めちゃくちゃに濃いお話でした。 因習に閉鎖された村、なんかおかしい村人…。 大好物です!!この重たい雰囲気最高でした。 序盤は普通に進んでいくんですが、あれ?これって?ん??が重なって中盤からはゾクゾクしました。 直接的なアダルトな表現がない分、逆に艶めかしくて勝手に濃厚なものを想像してしまう…! 作者様の魅せる文章、すごいです。不穏な感じも小出しながらずっと物語全体に横たわっているので終始気が抜けません。 @ネタバレ開始 主人公の持つ毒が村の毒を凌駕してしまった…! 三者三様のEND、どれもよかったです。まともな人はジェストくらいだったのかしら。 リッタのよどみない笑顔に、恐ろしさを超えて神々しさすら感じました。 @ネタバレ終了 気になっている方はぜひ、プレイをお勧めします!! 楽しい作品をありがとうございました~