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ティラノゲームフェス2022参加作品

8815 のレビュー
  • この月明かりの下に影はない
    この月明かりの下に影はない
    夜の学校を探索するホラーで、画面写真を見ればお分かりのように、文字だけの地味な作品です。しかしこの作品にしかない魅力がそこかしこから感じられ、文字だけだからと見落とすには勿体無い一作です。 夜の学校の肝試しで、光弘はいきなり仲間とはぐれてしまい、幼馴染の透子と再会。そして何故か学校からは脱出できなくなってしまっており、2人は一緒に学校からの脱出を目指します。 ただの脱出ホラーではなく、透子に隠された事実が物語に深みを与えており、最後には少し心が温かくなります。透子の過去と現在をもう少し示唆する描写があれば、もっと良かったかも知れませんが、2人の関係の描き方がとても良いです。お互いがお互いを少しだけ意識する様子が絶妙。 終盤まで「物語がどこに向かっているか」が少し見えにくいところがあるのですが、全体を通じて「緊張感」が上手く描かれており、「少年少女の冒険もの」としてよくできています。 純粋なハッピーエンドではありませんが、と言って決して希望のない終わり方ではありません。1時間半くらいで読めます。心温まる青春ホラーの良作です。読んで初めて意味が分かるタイトルが粋ですね。
  • 森の中の檻
    森の中の檻
    洋館で目を覚ました主人公は記憶喪失。こう書くと典型的な閉鎖空間ホラーのようですが、この作品は一味違います。 洋館に集まったメンバーは6人で、毎晩交代で怪談を披露します。もちろんそれだけで終わるはずはなく、ラストにはちょっとびっくりするような事実が明らかになります。これは予想しておらず驚かされました。 真実の意外さに対して、きちんと説明されているとは言えず、ちょっとすっきりしないところはあるのですが、意外性は十分で、どんでん返しの面白さを堪能できます。語られる怪談の使われ方(というのだろうか?)もにくいですね。 また、後半のとある展開も全く予想しておらず、「ここまで来てそういう展開をするか!」と唸らされました。凝った仕掛けの物語がお好きな方ならば、きっと楽しめるでしょう。3時間くらいで読めます。お試しを。
  • ラストブルー - A adolescence summer -
    ラストブルー - A adolescence summer -
    高校生の理玖と、双子の幼馴染碧海、蒼空の夏の青春物語です。理玖の言動がどうにも後ろ向き、卑屈で、ちょっと感情移入しにくいところがありました。彼の苦しみの原因には共感するのですが、どうも「他人が見えていない」ところがあるんですよね。 そんな理玖ですが、クライマックスで不器用ながら自分の思いを素直にぶつけたシーンには、感銘を受けました。3人のわだかまりが溶けていくラストシーンには心を打たれます。 物語としては派手な起伏があるという訳ではないのですが、3人の関係描写が優れており、それだけで人間ドラマとして非常に読み応えがありました。ラストからクライマックスへの流れは、一見の価値があります。 プレイ時間が4〜5時間とあるので腰が引ける人もあるかも知れませんが、私は2時間半くらいで読み終えました。人間模様が紡ぎ出す、重厚な青春ドラマを味わってみてください。
  • よりにもよって軽音楽部の顧問になってしまいました
    よりにもよって軽音楽部の顧問になってしまいました
    主人公は部員3人の軽音楽部の顧問をする羽目になった若き教師、裏独。バンド活動がテーマの青春物語です。 3人のヒロインがいるのですが、変に恋愛方面に物語を広げず、3人のチームワークと彼女たちを見守って導く裏独という構成に絞った結果、ストレートながら気持ちのいい物語に仕上がっていました。 また、3人の部員の役割分担がはっきりしている上、それぞれにきちんと見せ場が用意されています。その見せ場が来るタイミングが良いため、物語に自然な起伏がついています。 展開そのものは比較的王道ではあるものの、このためクライマックスへ向けて知らず知らずのうちに物語が盛り上がるようになっていました。お約束と言えばお約束ですが、オチの付け方もいいですし、更に「その先」をも感じさせる幕引きで、読後感もとても爽やかでした。 若干日本語が怪しい箇所もあるのですが、台詞回しも粋で、短編青春ものとしてレベルの高い作品だったと思います。
  • ウブな二人の恋愛事情
    ウブな二人の恋愛事情
    1か月前から付き合い始めたばかりの、初々しい高校生カップルを描いた恋愛物語です。二人とも高3ですので受験が迫っているのですが、二人とも思ったように成績が上がらず、思い悩みます。 なんとなく、いい意味で昭和の雰囲気を感じさせる純愛を味わえます。また、サブキャラのジェシカが非常にいいですね。声優さんの演技がまたいい。ジェシカのファンになりました(笑)。 そのジェシカが後半消えているのがちょっと惜しいのですが、驚くような捻りが有る訳ではないものの、将人と美椎名の心情を丁寧に描写し、「普通の恋愛もの」として読み応えのある内容でした(ただし、バッドエンドの美椎名には百年の恋も冷めるかも知れませんが(笑))。 ヤンデレも悲惨な過去もない、等身大の恋愛物語は最近珍しいですから、貴重だと思います。普通で、でも適度に心を揺らしてくれる恋愛物語の良作です。
  • 今日のご飯は何だろな
    今日のご飯は何だろな
    アップデートで「おまけシナリオ」を追加させて頂きました まだプレイしていない方はこの機会に是非遊んで頂けると嬉しいです! こちらのイラストはゲームを遊んで下さった方だと分かるイラストです
  • 君の生に、祝福を。
    君の生に、祝福を。
    演出力が高いのか、独特のエモい雰囲気がありますね。面白かったです。 @ネタバレ開始 ラストがハッピーエンドなこともあり、読後感が爽やかでした。 @ネタバレ終了 「世界の限界を超えて」をプレイしたときにも思ったのですが、作者さんの書かれるテキストの作風が個人的にはなかなか好みだと思いました! 次回作も楽しみにしています。
  • 藹々鬼譚
    藹々鬼譚
    美麗なイラストや和風テイストのBGM、ゲームの根幹である丁寧に作り込まれた世界観を実感させる緻密な文書――本当にどこかであったかもしれない因習の伝奇物語。 進む事に深い森の奥へ。 人知の超えた自然の一端に落ちていく。 それぞれ愛おしさがあるのに、突き刺すような哀しさがありました。人が気軽に触れられない、冷たくて繊細な硝子細工が砕けて散らばっているような雰囲気があります。読み進める際の不穏は、日本独特の歴史と因果に包まれている重厚な話譚でした。 できるだけネタバレ伏せた書き方をしてるので詳細は、プレイしてみてください。 さて、ここからはiPhoneで読んで私が気付いたこと。章でいうところの1.2を配信して視聴者さんからのご意見を含みます。 @ネタバレ開始 iPhoneのためか、雰囲気を壊さない文字のフォントですが、イラストと重なる部分があり、読みにくさがありました。また、選択肢が並んだ際のテキストが近すぎるため、押し間違えてやり直しました。改行が欲しいです。タップするのが難しいように思えます。 プレイされる予定の方には、PCをおすすめいたします。iPhoneでも読めないということはありませんが、文字が視聴者さんに指摘されたように小さいため、人によっては読みにくさを感じます。1度読み進めてみて、携帯で最後までプレイするか。PCでプレイするか自分にあった方法をご利用ください。
  • キミのニセモノに恋をする
    キミのニセモノに恋をする
    トゥルー、ノーマル回収です。 現実にありそうなお話です。 真実を知ってこみ上げるものがありました… @ネタバレ開始 1年しかいなかった「偽られた刹那」の記憶がかけがえのない真実で これからも生きていく「本当の永遠」の存在も今ここにある真実で…という意味合いに胸が締め付けられる思いです。 そう考えると二人にとって全ては「すれ違っただけのホンモノ」で、トゥルーもノーマルも「ニセモノ」なんて無かったんじゃないか…そう思います。 @ネタバレ終了 日常の奇跡を重ねた話をたくさん書いてみたい身としては、こんな素敵な奇跡を思い浮かんだ作者を尊敬します。
  • こうちゃん愛してるって言わないで
    こうちゃん愛してるって言わないで
    王道なストーリーに泣けてしまう…
  • マナーバトラー礼
    マナーバトラー礼
    マナー講師とマナー講師が マナーバトルを繰り広げる激熱バカゲーです 子供の頃、コロコロコミックが好きだった人ほど 刺さるのではないでしょうか? キャラクタも立っていて 存在自体がマナー違反だと言いたくなるような 敵キャラも存在しますが それもこの作品の魅力なんでしょう お約束がてんこ盛りで、とにかく笑えます 手放しで誰にでも薦められる作品です
  • ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~
    ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~
    最初にとっても面白かったです!!! 個人的な好みはマオ君が見た目&性格ともにドストライクだったので、全員のルートを回った後にマオ君ルートをもっかいLOADで見に行くくらい楽しかったです! 絵が凄い力が入っている為、見て楽しめますしシナリオはキャラがそれぞれ立っている為没入感が凄いです……。毎日遊ぶのがとっても心の支えになりました。 @ネタバレ開始 マオ君とユイナちゃん結婚してもずっと餌付けして&されたりの関係が続くといいなぁという願いを込めて描きました。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございます! 興奮で同じ表現が沢山入ってしまうほど面白かったです!!!
  • 髪デス!-髪は女の運命(デスティニー)-
    髪デス!-髪は女の運命(デスティニー)-
    予想できない運命力にめちゃくちゃ翻弄されて笑ってしまいました。 素敵なイラストとテンポの良いシナリオ、サクッと遊べて楽しいゲームです。 @ネタバレ開始 ED6の彼女が最高にかっこよくて画面の前でキャーキャー言ってました! @ネタバレ終了
  • 私の声が聞こえますか
    私の声が聞こえますか
    ずっと気になっていましたので、プレイさせていただきました。 屋上での先輩とのやり取りが夏の爽やかさと相まって、心地よい読後感で一杯です。 主人公の声が小さくて聞こえづらいのは、自分にも割と重なるところがあって応援したくなる気持ちになりました。こういう小さいけどリアルな悩みに着眼されるところが素敵です。 @ネタバレ開始 主人公の声が小さいことから、タイトルはどうして「私の~」になるのかがずっと引き付けられていました。 後半の高峰先輩の耳の良さで悩んでいて、ずっと自分の気持ちを抑え込んでいたことからタイトル回収をされたのがとても美しかったです。 それと友人のルートでもそうでしたが、自分が見ている視野は狭いことに気づいて、そこから一歩踏み出そうとする主人公の前向きな姿勢に成長を感じました。 先入観や隣の芝生が良く見えるだけで、本当はみんな一生懸命に生きている。それに気づけた主人公はエライ! そして、高峰先輩のちょっと年上感を出しているけど、内心ドキドキなところもとても可愛いかったです。ポニテのエピソードや浴衣のタグは微笑ましかったです。 イラストも美して大変可愛いかったです。 エンディングのシルエットも、高峰先輩の苦悩が分かりやすく伝わる素敵な演出でした。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 絶対零夜ノ殺人
    絶対零夜ノ殺人
    面白かったです!数日間こちらのゲームにとりつかれてました笑 でも情けないことに、攻略をみても自力では辿り着けず、作者様にヒントを頂いてようやく真相までこぎつけました。全貌が分かると、細かい伏線なども繋がって『そういうことだったのか...!』とスッキリ(∩´∀`)∩ @ネタバレ開始 『じつはウィリアム氏がまだ存命で、自らゾンビ化して人を襲っている。 回顧録がPCのゴミ箱にあるということは、自死をとりやめたに違いない...』 と、的外れな思い込みをしてしまい、全然推理は当たりませんでした泣 実際はそんな単純な話じゃなかったー! あと後半で二階と一階の両方に犯人が出現したように見えるのは、二階のあーちゃんがじつはゾンビ菌の感染者で、みんなを襲っていると思ってました。。あーちゃんの悲鳴がしてる時点で破綻してるんだけど。 そんな具合だったため、まったくクリアに辿り着けず、後半は『お、お母さぁぁぁん!』と何度も母にすがりつきました。情けない和也でごめんね... 犯人当てもしらみつぶしに名前を入れる始末でしたが、犯人に当たったときは、『え、いやいや、そんな、まさかこの人が...?』と驚くばかりでした。 そのあとの和久津君の推理を聞いて、『あっ確かにー!』と二重に驚きました。ちゃんと推理をすれば、犯人に辿り着くように出来てた! それにしてもデビー殺害の真相は衝撃でした。お母さんが『忘れろ』と言っていたのは、2人の結末を知っていたからなのね。お母さん... @ネタバレ終了 クローズドサークルのもつ緊張感、充実した謎解き、綿密なストーリー、地の文が上手さ。どっぷりハマれる長編ゲームの条件が揃っておりとても楽しませて頂きました! ありがとうございました(´▽`)
  • 筋筋肉肉
    筋筋肉肉
    以前からこの作品を気になっていましたので プレイしました。 タイトル画面のBGMのかっこよさからツボにハマリ 二人とも素晴らしい筋肉になりましたね(笑) インパクトが強く面白い作品でしたので 続編を期待したいですね
  • 私立!!黒髪学園【10/19追加DLC公開】
    私立!!黒髪学園【10/19追加DLC公開】
    すごく楽しかったです! 永瀬先輩、三木くん、会長の順番で攻略していったのですが、3人ともすごく良かったです!@ネタバレ開始 特に永瀬先輩の告白する時のCGがとても良くて最高でした‪!ですが、本命の友くんルートがないと知った時はどれほど泣いたことか… しかーし!おまけを見てみれば、追加コンテンツで友くんルートが追加されるというではないですか!!!本当にありがとうございます!秒で涙も吹き飛びましたwww @ネタバレ終了 楽しみに待っています!
  • Just A Moment.
    Just A Moment.
    二択の決断を迫られ数分間悩んでしまいました。嬉しくなったり苦しくなったり恥ずかしくなったりと、とっても引き込まれる良い作品だと思います。年上ゆるふわお姉さん可愛い。
  • 『IF』がユメであるように、夢がゆめであるように
    『IF』がユメであるように、夢がゆめであるように
    この作品は読む人の立場や経験によって 感じ方が大きく変わる作品です。 夢に向かって走り、時には立ち止まり、 場合によっては諦めた事のある人には 共感出来る部分も多いと思います。 この作品はプレイしたらわかると思いますが、 作者自身の体験や思想がかなり前面に出ています。 いわば人生のゲーム化ともいえるモノで、 この人だからこそ作れた作品です。 そういう意味では作者の過去作やTwitter等を見たら 更に楽しめる作品となっております。 興味ある人は是非プレイしてみて下さいね。
  • firefly(ファイアフライ)
    firefly(ファイアフライ)
    二度目のプレイです。会話と時間の流れが素敵でした。すごく好きな作品です。