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35777 のレビュー-
狭間列車(はざまれっしゃ)いやーーーーー普通に怖かったです!!バッチリホラー!!! あちこちに散らばる不穏さがヤバい…… この夢は見たくないなあ…… 起きたら汗びっしょりになってそう…… @ネタバレ開始 セーブ画面のおどろおどろしさもあって早々に怖い雰囲気に飲み込まれてしまいました…… 絵本もえげつないよう…… 地上も地下も地獄だ…… 世界から消えることが救いになるとは…… ほんとにとっても怖い世界ですね……まさに悪夢…… @ネタバレ終了 演出が素晴らしく、短時間でとっても引き込まれました!! 素敵な作品をありがとうございましたm(* _ _)m
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「駄目人間。2―落選編―」@ネタバレ開始 自分の好きなものを書いて受賞したいという 展開に励まされますね。 @ネタバレ終了 私はコンテストに落ち続けて ガッカリしていたのですが、作者様はこうして 形にされて(発散?されて)いるのが素晴らしいと思います。 ありがとうございました。
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I kill youVRMMOというテーマと、主人公と瀧先輩の立ち位置が見事にマッチしていて素敵な作品でした! @ネタバレ開始 VRという違う自分になれる世界で、 持たざる主人公✖️全てを持ってしまった先輩という対比が徐々に浮き彫りになっていくのが面白かったです! まさに 陰のコミュ症VS陽のコミュ症 仁義なき戦い!ファイ!という感じ。 いや、先輩何でも出来ちゃうからこその面倒くささが最高に好きです! メンドクセー男最高!! 必要として欲しかったのに、愛されたかったのに、笑って欲しかったのに。 その能力の高さ故に妬まれ、大切な人にすら言葉の刃を突きつけられるのがお辛すぎる。。。 でも、寂しいからこそ求められる自分で居ることもやめられない…… 出逢いは良いカモとして選ばれただけの主人公ではあったけど、彼女こそが先輩の求めていた並び立ってくれる、後を追ってくれる誰かだったんやなー。 そもそも最初の目的からして憧れつつも、超えたい、倒したい相手でしたしね。 ……そこは一緒に戦いたいとか仲間になりたいとかなのでは??主人公ちゃんヒーローというかダークヒーローの素質の方がありそう(笑 まー、先輩が求めていたのは仲間というか同じ土俵に上がってくれる人なので、殺し愛こそ正解だったのかしら?難儀ねー、先輩可愛いねー。 修羅場のシーンでも言っていましたが、 逆に殺してくれたら本望ってのがどっちの世界の事かは考えないモノとしますが、それくらいの強い気持ちが欲しかったのかな。。 I kill you PVPを指す言葉ではあったのだと思うのですが、先輩にとってはきっとプロポーズに等しかったのかもしれませんね。 古風で奥ゆかしいね、先輩(謎の解釈 ここからはドバッと推しな気持ちを吐き出しますが、いやーーーこの先輩癖です! まずハーフアップと紫髪がまず好きです! 最高です! こんな先輩に「えっち…」とか言われたい言葉1位過ぎます。。。 正直、修羅場前の先輩がやってる事って好かれる為の行為だと思うのであんまり間にうけちゃいけないのは分かってるのですけどね、分かってるんですよー!でもー、だってー!(泣き ポテトとえっちは勘違いしてしまいます! 悪いオトコめ! そしてアフターストーリーの先輩は最高に可愛いです。恋を自覚するチャラ系キャラからしか摂取できない栄養素がありますし、いずれ寿命も延ばせると思います!!! この後の二人がみたいですー!一緒にご飯食べて、前は平気でやってた事が恥ずかしくなったり、主人公の悪気ない大胆さをめっちゃ意識しちゃう先輩とかみたいです、お願いします。。 あと、出来ればハーフアップにしてるところもまた見せて下さると嬉しいです! 余談ですが、MMOに青春を捧げてしまった民からするとファンタジーな要素(というのも昔のMMOですとプレイヤースキルでどうにかするって事はほぼ出来ずプレイ時間=パワーだったので)が多かったので、どちらかと言うとSAO系を参考にされたのかな?という印象でした。 @ネタバレ終了 最終的にとってもピュアな気持ちになれました! 素敵な作品をありがとうございます!
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変な意味怖夏が来るのが早すぎて、ホラーゲームで涼もうと思い探していたところこちらのゲームが目に入りプレイさせていただきました。 タイトル画面や設定画面、背景やイラストがとても怖くて不気味な雰囲気のあるゲームで素敵でした。 @ネタバレ開始 1つ目の話は気味が悪くて怖い話かと思えば意味がわかると怖くない話で後味がよくて助かりました。演出や登場人物達がとても怖かった?気味が悪かった?ので… 2つ目の話は叙述トリック系というのでしょうか?意味がわかると本当に何やってんだコイツ…こわ…となりました。 あとはスチルを使ったギャグのテンポ感が漫画のようで面白かったです。怖い場面が来るのかと思えばギャグだった、しかしこの状況は冷静に怖くないか?という感じで私はサイコギャグホラー?としてこの話がお気に入りです。 3つ目の話は最初から最後まで怖かったです。特に直前にギャグ展開をみていたので普通にホラー表現されるだけでも飛び上がりました。というか、ギャグ表現をされても演出や状況が普通に怖くて泣きました。 あとはお化けの罠が巧妙で見事に引っかかりました。そして怖い思いをしました…。 どの演出もすごくわかりやすくてテンポが良くて、飽きがこなくて遊びやすかったので他の作品もいずれ遊んでみたいと思います。 個人的にお母さんがすごい好きです @ネタバレ終了
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Circus Show of Fancy Dolls ~Your Desire~気になったのでプレイさせていただきました。 救いがなさそうなお話だなあと思いましたが… @ネタバレ開始 やってきた女性は明らかに自己中心的で面倒な思想の持ち主だなあ、とは思いましたが サーカスの皆さんも割とヤバいですなあ… 少なくともタダでなんでも解決できると思っている主人公に一切同情はできませんでしたし、サーカスの皆さんの考えも手放しに賛成できるかというと… まあ、物事を真面目に解決したいと行動する一点に関しては評価できましょう。 @ネタバレ終了 存在するのは解釈だけである、まったくもってその通りです。 人間である以上、人間社会には縛られますが… @ネタバレ開始 隠しシナリオを見て、なるほどなあと感じました ここまでやってきてしまった時点で、救いはないというか 人間の解釈は及ばないのだなあ、と。 少なくとも彼女は新しいサーカスの一員として楽しくやっていくのでしょう。 …ルート的には彼女の子供達もですが。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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からっぽのやくそく配信にてプレイさせていただきました。 前作の感想コメントを送らせていただいた際に続編も制作予定とうかがっていたのでやらない選択肢はないとばかりに楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 前作の時点で、シンシアちゃんが唯一のキメラ実験における成功例だった事やエンドによってどんな状態かという情報は判明しておりましたがよりその詳細について踏み込むという事でドキドキしました。 視点主人公となる「僕」はこの施設で働いている割にはまだ倫理観が比較的まとも?寄りというのか…。 一体どういった経緯でこの仕事に就いたのかが疑問ですが、逆にこういう人物だからこそ今回迎えたエンドたちは成り立つというのも納得でした。 シンシアちゃんのバイタルチェックをする係になるも、理由は前任者が死んだというもう危険しかない前提。 命の価値が軽くて済む、仕事上替えがきかない人よりは雑用係程度の仕事しか任されていない僕だからまぁ危険な事も任されるよね…という組織の形態はわかってるけど…となりつつ。 いざ、シンシアちゃんの部屋に行ってみればやけに殺風景というか暗い事もですが何とも異質な雰囲気。 「あなたが新しいお話相手?」 前作で実験成功後のシンシアちゃんの姿を見た際は見た目だけなら普通の人間と変わりがなかったので、背後に生えている触手はインパクトがありました。 タコと合成をされたらしいですが、本数は足りないとしても九尾の狐(漆黒版)とかそういった神秘的なイメージにも感じましたね。 とりあえず初見プレイは素直に思ったままを選ぶ方針で。 外に興味を持つのは仕方がないし、楽しいかどうかは場所とか感じ方にはよれどまぁ楽しいかな?と肯定。 ここで出てきた「海」というワードが前作の某エンドとの繋がりを感じるというのでしょうか…一緒に行けたのなら良かったよなぁという気持ちも少々ありました。 ただ、現状シンシアちゃんは外に出られない以上あまり良くない選択肢だったらしい? 翌日、検査というか恐らく耐久等の実験として電気を流されたのであろう事を話してくれたシンシアちゃん。 当然それを行う人は実験結果が知りたいのでありシンシアちゃんの人権はない前提の者ばかり。 「痛いって言ってもやめてくれないの」 定着実験をされるまでは、自分は難病が治ったら外に出られる患者だと信じて疑わなかった少女である以上やはり彼女が受けている事は非人道的だと改めて思い。 記憶障害のせいで大切な思い出もどこかへいってしまった事を合わせどうしたら彼女に救いがあるのか…を悩んでいると 「この触手が無かったら 毎日の検査やらなくていいの?」 確かにそうだね、と思う言葉をかけられました。 あくまで彼女が今こんな事になっているのも唯一の成功例としてさらにデータを取るべく実験をされているせいである以上。 なので肯定はしましたが…。 (たまたま実験が成功したおかげで生かされたのに) 失敗に終わった子供達は全員死んでしまい処分をされている。 被験体に選ばれた時点で、選択肢は成功して生き延びるか失敗して死ぬかのどちらかしかないのに。 そう思えば皮肉なのはそうですが…と会話を進めれば若干それに対するシンシアちゃんの様子がおかしいような…? 翌日、いつものようにバイタルチェックに向かうとそこには自分で触手を切り落としたシンシアちゃんの姿が。 断面図を見ると、やはりこの触手はタコの物なんだなとわかる…痛々しさはあれどこの状態だからこそ際立つ異常さと解像度がありました。 シンシアちゃんにしてみれば、前日言われた言葉を実行しただけ。 もう検査なんて受けたくないのだから、元凶である触手がなくなればいいと切り落としただけ。 だけど僕にはそんな意図もなく、ただ相槌を打ったにすぎない。 今日もあの子の話に相槌を打たないといけないのか… ここが、プレイヤーとしては純粋に彼女の話を聞いてそうだと思ったから肯定をしていても僕にとってはそこまでの意図があったかが怪しく。 安易な判断や同情、余計な知恵となりかねない事は破滅を招くという教訓となりました。 シンシアちゃんと会話するの、別に楽しかったんだけどなぁ…by心の声 そして、嘘をついたの?と僕の右腕は失われ…。 痛みを感じる主人公に対しシンシアちゃんが放った言葉が、もはや彼女が人間ではない段階になってしまったという点でも印象的でした。 「私ね 痛くなかったんだ 切る感触だけ残って 全然痛くないの」 切られている、という事は触覚としてわかっても痛覚が機能をしていない。 逆に、後付けであれ体の一部を失う事に痛みを感じないはずなのに検査の際には痛みを感じる程の苦痛は与えられている。 その事から、彼女に行われている行為が本来なら人間には耐えられない程の痛みや刺激を伴うレベルではないか?という推測ができました。 これが終われば解放される、そんな気持ちで一時的に痛覚が麻痺していたという解釈もできそうですが…。 だとすれば、僕を殺害後に時間差で痛みを感じる事も想定しましたがシンシアちゃんの台詞を見るに多分その可能性は薄そうですね。 とりあえず、2日目の質問は肯定したら死ぬと学習をしたのでここだけは絶対NOの方針に変更。 そこで自分の立場があまり偉くないのが彼女にも伝わり…何とも言い難い気持ちはあれど生還はできた。 その翌日、ヘビの定着実験を開始した結果今日からしばらくバイタルチェックを行わなくてもいいという話を研究員から聞く事に。 最初はてっきり別の子供がまた被験体になったのか?今度はラミアでも作るのか? と頭に「?」を浮かべておりましたが、シンシアちゃんがタコだけでなくヘビまでくっつけられたと理解した際にはどんだけ触手を増やしたいのだ!?と眩暈がしました。 とはいえ、唯一の成功例と考えれば他の子に比べて他の生物を定着させる際に適合率が高い体質である可能性はありますね。 キメラというと複数の生物を組み合わせているのが一般的とすれば、タコだけで終わるなんてのも甘い想定すぎた…。 選択肢としては、自室に行っても何も起きないと思ったので解放病棟へ。 すると道中で中庭が見え、そこには紫色の花が咲いていた。 前作、手術が成功するようお守りとして黒髪ちゃんから渡された…あの花と同じ種類でしょう。 直接手渡す事はできないものの、研究員にこの花を彼女に届けてもらうようお願いする事には成功。 何か重要なアイテムというか、フラグっぽい気は何となくしないでもないですね。 そして久々に彼女と対面できるようになるも、バイタルチェックができるようになったとはいえまだその様子は万全とは言えず。 選択肢としては一見すると気遣ってあげる事が正解かと思いましたが、あえていつも通りである事が優しさになる事もなるかなと上を選択。 シンシアちゃんとしては、何か聞いてくると思っていたのかこちらの行動を疑問視したようですが…話したくない事もあるでしょう。 心身共に疲弊しているでしょうし、そんな時に負担をかけるのも無粋かなとも。 こちらがそういうスタンスでいれば彼女としても特に問題はなかったようで。 新しい服が欲しいという要望は何故?と思いましたが別に拒否する理由もないよなと了承の一択。 一応手続きの関係で理由もいるでしょうしそこを問えば「私には子供っぽすぎる」というファッションにこだわる女の子らしい一面が。 後日、新しい服を着た彼女の姿は大人っぽくなったのもそうですが…これって「春のシンシア」のすがたじゃないかー!? さらに、スカートの時ならともかくズボンとなると尻尾穴のように処理が必要であろうに触手がない。 「縮めた」 もう自分の意思で触手をただ動かすだけでなくサイズまで変える事ができるとは…。 それだけ定着実験の成果が出ているという事でもあるでしょうが、同時にどんどん普通の女の子からは遠ざかるのをどう考えるべきか。 等と思っていればここでお見舞いに渡した花についての話題が。 どうやらあの花がきっかけで、完全にとはいかずともシンシアちゃんの記憶は一部戻ったようでした。 「私は誰かと約束してた」 その誰かと、外を見ると約束していた事を。 僕はそれは叶わない事であり、相手がもう死んでいると思っているようですが前作を知っているとまだ生存しているはず…という事は想定できたのでここから今作の新展開として何か起きるのか? という一抹の希望はあるのかもしれない…限りなく、可能性は低くとも。 …なんて思っていた時期が、私にもありました。 そこからさらに日数が経過すれば、シンシアちゃんの髪が短くなり他にも容姿に違いが…。 確かにかなりのロングヘアだったので重たいというのはそうだよね…と思いましたが、この部屋にハサミを含め刃物がないというので疑問が生じ。 どうやら彼女は自分の触手をハサミのように扱い髪を切ったようで…記憶の限りだとあの触手ってそこまで鋭利な形状ではなかったよね? つまり形や硬度すら変えられるようになったのか?と何とも言えない危うさがあり。 「昨日右目からヘビが出たんだ」 失敗したと思われたヘビの定着実験も、実は成功しており彼女はその力も身に着けていた。 話を聞く分には、右目から出ると言ってもタコの触手みたいな生物的な物でなく概念…?光のように出す事ができるという事。 目からヘビの姿をしたビームが出るようになったと想像するのが一番イメージとして近そうでしょうか。 どちらにしろ、塞がれていない左目も赤くなっている時点で何かしら影響は他にも視認できる状態なのでしょうが。 そして唐突に、明日からは担当を変えてもらったから来なくてもいいと言われる展開へ。 しかし、医師からは何も言われていないというのは矛盾でしょう。 単なる通達ミスか、彼女から直接伝えるという事で省かれたのか、それとも……嘘か。 どちらにせよ、直感的にシンシアちゃんがこなくていいと言った以上関わらない方がいいという野生の勘に従いました。 早めの就寝をしようと思えば、突如外で響く警報の音。 たくさんの足音と悲鳴、しかも少しずつ数が減っているという事から想定できる事態は…。 自室のドアにもたれかかる何か。 それを確認すれば予想通り、死体だったようで たくさんあった足音や悲鳴が減る=犠牲者の分だけ減っている という予想は大当たり…(あまり当たって欲しくはないとしても) 致命傷となった部位を確認すれば、こんな事をできるのはシンシアちゃんしかいないという事でとにかく警報のなる方へ。 大きな扉の向こう、恐らくシンシアちゃんの部屋であろう場所から誰かの声が聞こえる? 中を確認すると血まみれの彼女と黒髪の…女の研究員が。 この世界は、前作の黒髪ちゃんが研究員になった際と繋がっていた…!? 確かにその場合、タコ野郎(シンシアちゃん)が暴走したという証言がある中で黒髪ちゃんがシンシアちゃんのいるであろう場所に向かうという所でそのエンドは終わっていました。 そう考えれば、ここから先はあの続きの物語なのだと。 実際、黒髪ちゃんであろう研究員の特徴や台詞は完全にそうであろうと思わせる物であり。 しかし、シンシアちゃんは黒髪ちゃんの事を思い出せなかったであろう事から殺してしまった。 思わず恐ろしさから目を瞑ってしまうも、このままでは僕も殺されると再び状況を確認すればそこには思わぬ光景が。 自分の手を見つめるシンシアちゃん、断片的にだけれどこぼれる言葉は忘れていた大事な事を思い出したと思わせる内容で…。 「私が…………破った」 花をきっかけに、思い出した事。 私は誰かと約束してた、その時は思い出せなかった相手が誰だったのか。 もう少しだけ早く思い出せたなら、こんな事は起きなかったのに…。 研究員からの通報を受けてやってきた警察により拘束されるシンシアちゃん。 その際も、虚ろな目で自分が殺してしまった黒髪ちゃんを見ているだけだった…。 ゲーム名でもあるエンド6については 記憶障害により、思い出す事もなくからっぽとなったシンシアちゃんと黒髪ちゃんのやくそく。 黒髪ちゃんを殺した事によりからっぽの抜け殻となり果たされる事がなくなったやくそく。 といった解釈なのかな、と思いました。 そして、前作でもあった特定のエンドを見た場合だけ解放されるキオク。 内容を確認すれば、やはり分岐点というべきか重要だったのは花についての部分であり。 部分的にであれど、誰かとした約束を思い出せたシンシアちゃん。 ただただ楽しかった思い出。 彼女の境遇を思えば、身寄りもない孤児として表向きはともかく実は人体実験が行われている施設に囚われているというのは幸せと言い難い事でしょう。 だけど、そんな日々であれ彼女にとって黒髪ちゃんとの思い出や過ごした日々は優しい物だった。 本当に自分の記憶か疑ってしまうくらい眩しかった 数々の記憶を思い出しても、いくら会いたいと思っても相手の顔は思い出せない。 こんなに辛くなるなら思い出せない方がよかった。 けど、そう思ってしまうのはそれだけ大切だった事も裏返しでもあると思うとやりきれない気持ちになりますね。 今回に関しては、このキオクが解放されるのがエンド6を見た時のみであり…花とその会いたい誰かである黒髪ちゃんと再会できた事を観測できた時のみ明かされる情報である事含め。 他エンドに関しては、最初の方で僕はまだ倫理観はまとも?と表現をしました。 しかし、もしそうであってもシンシアちゃんにしてみれば研究員というだけで他の人と違いはない。 同情しようが仲良くなれたと思おうがそれはこちらの一方的な思い込みや思い上がりでしかなかなかった。 だって、本当に良い人がこんな研究に関与なんてしているはずはないのだから。 この、どうしようもない立場による事実と壁を突きつけられるのがとても現実的と思えました。 最後に生存のチャンスとして与えられる「担当を変えてもらった」という言葉すら、あくまで花のお礼だけの物。 その分の義理しかなく、それ以上彼女から見て親密になっていた訳でもなかった。 好感度のような物があるのには気づいたので、それを下げつつ進行した際にエンドを発見した際は内心ガッツポーズをしました。 内容としては死亡エンドですが、この後は僕が死んでいる以外はエンド3と同じ流れになりそうかなと。 基本は黒髪ちゃんが研究員になったエンドと繋がっている世界かと思っていますが、唯一エンド3に関してのみはもしかすると黒髪ちゃんが復讐の為に爆破した方のエンドと繋がっているようにも感じました。 根拠としては、研究に関わっていた人間が一斉検挙された事。 エンド6だけを見ると、完全にこの研究は国規模で容認されているからこそ警察はシンシアちゃんを拘束しても他の研究員は逮捕されず無事だった事。 (通報ができた時点で、警察を頼れるしそこに問題がないと想定できるので) しかし、エンド3で一斉検挙がされ実態が暴かれたというのは前作の爆破エンドと共通してるのではないかと。 その場合、結果的にそこから3年後にシンシアちゃんの遺体が発見されたはず…と思いますがそこは今回ぼかされたまま。 黒髪ちゃんは生存し、そこまでの経緯から自責の念エンドか海エンドに派生はしていそうですがせめて彼女が生きている可能性がある分マシなのかどうか…。 一応、エンド3ではシンシアちゃんのその後は不明なのでワンチャン外を見る事ができた可能性も残されてはいます。 確定するのは情報が出た時か、観測して確定した時のみと思えば。 ただ、素直に考えると上記のような流れとは思うので…果たしてその3年の間に何があったのか? ここは謎のままですね…。 @ネタバレ終了 エンドの傾向や、物語としてどうしてそうなってしまったのか? そこに納得できるだけのものがあるので鬱要素はあれど、覚悟や想定はできる結末だった。 “実験で人間ではなくなってしまった少女が堕ちていく様を見届けるだけのゲーム” という看板に偽りなしの内容でした。 前作も遊んでいると、一方その頃何があったのか?等の続編だからこそ楽しめる部分やエンドに対する解釈が深まる面でも良かったです。 その意味でも、もし未プレイの方なら先に前作から遊ぶ事をおすすめしたいですね。 それでは素敵な作品をありがとうございました。
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サンクチュアリで朝食を楽しく遊ばさせていただきました。 独特の世界観やシナリオ、音楽がとても良く、短時間ながらしっかり満足感があり、素晴らしいです。 時間動画を作らせていただいたのですが、ゲーム自体の長さがとてもちょうどよく、選んでよかったと思いました。 ありがとうございました。
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君に贈る世界カードから。空気感が良かった。保健室で初めて会うシチュエーションも好き。薄い本の導入ならこれだけで世界に没入させることに成功している。 @ネタバレ開始 個人的にはなぜ大沢さんが自〇志向なのかという部分がもっと丁寧に見れてたら良かったような気がする。でも現実、人はよくわからないが何故かそうするのが世の常なので、『はっきりわからない…でも、なんとなく感じ取れる』そんな感覚自体がこの世界の空気感になってるような気もします。 @ネタバレ終了
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魔法少女育成進化録☆育成パートがかわいかったです! 時々にじみ出るシリアスが物語のダークさを醸し出していて、いろいろ解釈できるかもと思いました。
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まいるど☆デスゲーム~暗闇観察実験~わぁ~い、デスゲーム!猫科デスゲームだぁいすき! @ネタバレ開始 猟奇殺人は? もぉ~~っと好き♡ というワケで、サクっと遊べるマイルド仕様(尺的な意味で) で隙間時間におすすめですよ!☆ 俺くん、中二病ナルシスト系なろうヤバイ奴なのかと思っていたら、 すんごいサイコ野郎でございました。 最後のアレは恐ろしさと笑いで震えました! 改めてしじみさんは才能の塊やでぇ…。 りのあたん()が職員さん達と鬼ごっこするミニゲームとか作りません? 俺くん、いろんな意味で嫌悪感を覚えるタイプだからこそいじめられてたんだろうな…というのが想像付いていじめっ子くんにも同情を禁じ得ないというか… 両親の様子見るに、甘やかされた上にちょっと権力もあったもんだから、りのあちゃんほんと辛かったんだろうね、、、 好意も無い異性にセクハラされてるのに、家族ぐるみとか地獄すぎる。。。 みくにさん、りのあちゃんの良い友達だったのにね… いや、不憫すぎる上に多分これ脳缶に近い状態にされた(りのあたんのお陰()でされかけたが正解かもですが)んですよね、、、 まいるどってそういう…?(ゾゾゾ ……ところでお色気担当の先生はなんだったのかwww 振り返っても謎すぎて逆に面白いのですがwwww @ネタバレ終了 この尺でこのクオリティは天晴れの一言でした! とっても面白かったです
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「百合にならないと出られない部屋」普及委員会OPのイメージ画像で「あ、これはセンスあるな」と確信。 百合餌とは、ストローとはなんぞや?と思いつつプレイしてみると納得 素敵な百合をありがとうございました。
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婚活アパート
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からっぽのやくそく次回作が出たということで遊ばせていただきました。 人間ではなくなった少女の行く末、ということですが… @ネタバレ開始 明らかにキメラにされており、倫理観も何も分からなくなっている様子。 バイタルチェックも嫌なようですし… 研究員とのぎくしゃくな関係に考えさせられます。 花を持って行ったところ記憶を思い出すも、最悪の結末を迎えてしまい 脱走エンドの方がいくぶん救いはあったのかな…と。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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flash...「トイレの中の名探偵」から引き続きプレイさせていただきました! 主人公永田とヒロイン神志名の掛け合いも面白く、刑事さんたちも個性的でコメディ面でも楽しめました! OP、ED、閃いた時の効果音、全て作りこまれており作品への没入感も非常に高かったです! また違う作品もプレイしてみようと思います! 楽しいゲームをありがとうございました! @ネタバレ開始 事件解決後、ずっと会話が続くのでなにかあるのかなと思ったらまさかの展開でした。。。 江藤が置いていった映像を見た時から悪寒がし、何が起こるのかどきどきしながらプレイしました ジャンルとタグにあるように、世にも奇妙な物語的な雰囲気とどんでん返し、SFを見事に盛り込んでると思います。 仮想空間とAI達、江藤と村上はどうなったのか 見知らぬ男の正体は何なのか、非常に気になりますね。。。
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ヘルメネウスの箱庭できるコマンドがなくなった状態で今日はもう休むを連打していたら @ネタバレ開始 55日目あたりで軍人の人がやってくるイベントが起きて @ネタバレ終了 ゲームオーバーになってしまいました。 セーブロードを繰り返して何度も確認しても新しいコマンドは増えていないようなのでバグではないでしょうか? 4/17追記 ご返信ありがとうございます。確認不足で、すでにFAQにある報告を行ってしまいすみません。 イベントを起こす選択をすることによって選択肢が消えることがあるという注意は出ますが、それがゲームオーバーにつながりかねないということがもう少しわかりやすいとありがたいかなと思いました。 最後までゲームプレイさせていただきました。 とても素敵な物語をありがとうございました。
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とつげきスパッツァー溢れるホビアニ感とメルト嬢の麗しい立ち姿にホイホイされました。 腰骨から太もも膝にかけてのラインが素晴らしいです。足フェチ必見。 あらすじと雰囲気からノベコレで散見される「ノベルゲームってなんだっけ?」系のプレイングスキルを求めてくる作品かな?と身構えていたのですが、蓋を開けてみれば操作もストーリーの根っこも正統派のノベルゲームだなという印象。 私は重度のゲーム音痴なのですが、始めにスーパー親切なチュートリアルがあることもあり、安心して最後までプレイすることができました。 内容ですが、とにかくギャグてんこ盛り。 ネタのチョイスも幅広く、小学生並みの下ネタ、流行、ファッション、パパママ世代向けとおぼしき懐かしのネタ、ちょっとマニアックなネタなどなど…大きなお友達でも楽しめると思います。 むしろスクワットの下りやスプーンなど、一部の特殊性癖持ちに特効入りそうな箇所も多々あり、大人の方が刺さるかもしれません。 さらに、この作品にはいくつかの汎用ボイスがついていますが、つばさちゃんは見た目からすると意外なくらい乙女な声でますます可愛い。 逆にメルト様は気高さと色っぽさを兼ね備えた大人のお姉さん声で、くるみちゃんの無邪気なわんわん!ボイスと併せて、うっかりちびっこを何かに目覚めさせてしまいそうなキケンな魅力を感じます。 対象年齢12歳以上って、まさかそういうこと…??? キャッチコピーの通り一見するとバカゲーに思えますが、妬み嫉み憎しみなど人の心の暗部、挫折、アイデンティティの喪失、恋心など、現実にも通ずるようなテーマと人間ドラマが繰り広げられていて、ただふざけ倒してるわけでもない深みのある作品です。 その上で真正面からニチアサ的ソウルをぶつけてくるので、非常にアツイです。 ひとつ欲を言えば @ネタバレ開始 テンポの都合など難しいところも色々あったと想像しますが、棄権で勝負がついてしまうバトルが多かったので、最後の最後まで互いの残にょ…スパワーを出しきって雌雄を決する試合ももっと見たかったなと思いました。 一瞬しか映らなかったモブスパッツバトラー達も見るからにすごいスパワーを秘めてそうで、大変気になります! @ネタバレ終了 長くなりましたが、個人的に一番グッときたポイントは作品から伝わる作者さんのサービス精神です。何がなんでも笑わせよう楽しませようという芸人魂めいたものを感じました。 性癖を拗らせた人や下半身にフェチ持ちの人、元気が欲しい人にオススメの作品です。 素敵な作品をありがとうございまスパッツ! 【FA】 魅力的なキャラがたくさんいて誰を描くかですごく迷いましたが、やはりメルト様にホイホイされた奴としては筋を通さねばとアイキャッチ風に描かせて頂きました。 胸騒ぎの腰つき…!
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狐の格子尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 現状こちらが最新作という事で、少しの寂しさやもっと葦島さんの物語に触れていたいという気持ちもありつつのスタートへ…。 @ネタバレ開始 タイトルの時点でもしや?とは思いましたが、狐の窓の続編でもあると明確に記載されていたのでその意味でもワクワクはありました。 ゲーム紹介部分にある「老人」とされている人物が葦島さんだとは予想もしていたので、とうとう年をとる…老化という人間らしい事ができるようになったのか!? と、彼が人間属性を手に入れたのかという期待半分、だったらこれが終わりの物語になるのか?という寂しさ半分。 からの…結果的に、そんな事はなかったぜ!と判明。 だけど、次回作が最終回とあとがきも把握しておりますのでそちらの方をお待ちしております。 と、前書きが長くなりました。 ここからはゲーム本編に対しての感想となります。 「名前は、在りとあらゆる意味で、重要なんだよ」 まず、鬼太郎4期京極堂回必修済の者としては開幕この概念から導入された時点でテンションが跳ね上がりました。 名前があるという事は存在を定義されるという意味を持つ。 逆に、名前を失ったり無いとされる物はこの世に存在しない事となる。 ここは本編で葦島さんが述べている通り。 呪いをかけるよりもっと前の段階として、それは存在しているからこそ誰かにとって呪いをかける対象になる事が成立する…云わば次の段階である事。 『相手を呪う』というわかりやすく怖い子供でもできる思い付きながら、名前の持つ存在定義の前提を想定するにおいてここはいい例えだと思います。 それに、人間なら名前は産まれてから付けられるのが一般的でしょう。 そういう意味でも、名前の重要性を葦島さんが語るからこその説得力もあります。 学校の先生みたいな事を言うね、と指摘をされた際に二度目の経験だというのも過去作であった事を思い出す(けど、今回は未プレイでも成立する思い出の一部)要素として、にやりとしました。 老人の姿ではありながら、やはり基本の性格は素直であり一緒にお菓子を食べようと誘う所はどこか子供っぽくもある。 いつもと違う部分はありながらもやっぱりいつもの知っている彼だなぁと会話をまったり眺め。 帰宅をした瑞季君は何故かさっきまで遊びに行っていたはずの場所等を思い出せない? 敷地から出ると関連する記憶が消えてしまう領域…という概念の空間は確かにあると思いますが、とうとう葦島さんもそういう場所を定住の場とする者へなった…!? 今までが今までなので、まぁ彼に関する事で不思議があっても(理屈は不明だけど)おかしくはないだろう程度に解釈しました。 ただ、結果的にあの神社に立ち寄れたのは作中で瑞季君だけだったと考えると魂だけになったものだけが到達できる場所というのが概念としてありそうでしょうか。 記憶は曖昧なのに何故か葦島さんの事だけは覚えているようで、彼の三日月のように笑っている口元からチェシャ猫を連想し猫みたいに笑う変なお爺さんと表現するのは何となく納得を。 そして、それを聞いて何やら心当たりがありそうな反応をするお婆ちゃんはもしやあの時の…? 後日、忘れてしまったけれど近所にあの神社らしき場所がないかを探索すれば突如現れた黒いワンピース姿のお姉さん。 年頃の少年がいきなり綺麗なお姉さんに声をかけられたら動揺するよね~と微笑ましく見守り、結果的にはまた目的に神社へたどり着いた瑞季君。 道中の事を語れば楽しそうに笑われてしまうも、それは瑞季君が遊びに来てくれた事が嬉しいという純粋な理由からというのがとても“らしい”なぁと。 少なくとも、今回が時系列としても一番現代である事を思えばそれこそ葦島さんが老人の姿になるまでかかるだろう期間をそういった色恋の話と縁がないまま過ごしていたというのはそうだよなとしか言えず。 恋愛以前の話として、彼はまず母性愛を欲している赤子の段階にいるでしょうし普通の人間と同じように生きる事もできない。 もし彼が誰かと夫婦となったとしても、置いて行かれる側になるのがわかりきっているからこそ特定の誰かと深い関りを持ち続けるのも難しいのでしょう。 それこそ、2作目である狐の窓で彼女が名前を明かさないままそれ以上関わらない事を選んだように。 難しい話ですが、いつまでたっても見た目の年齢が変わらないで死ぬ事もない存在は、同じ地に定住をする事に向いていない…というのが常ですからね。 生物らしい変化がない事に気づかれたらどうなるかを考えると…。 そしてやはりというか、瑞季君のお婆ちゃんの話題になり元気にしている事を知れば嬉しそうに笑う葦島さん。 台詞からも、瑞季君のお婆ちゃんがあの時の彼女なのはほぼ確定でいいでしょう。 2作目の終わりではその後全く縁がなくまた長い月日が流れているように思いましたが、長生きをしていれば案外また近くにいたなんて事もあるのだなぁと。 また帰宅をすれば曖昧となってしまう記憶。 それでも、お婆ちゃんに初恋に関する質問をすれば語られる内容は完全に過去に見た…「狐の窓」の出来事だった。 思わず確定演出きたー!?と声をあげる程度には胸アツな展開でした。 同時に、あれからもうそれだけの時が過ぎていたという重みも感じながら。 ここでははっきりお婆ちゃん側から明言をされていなかったのか、それとも瑞季君側が要約した覚え方をしたのか。 狐の窓により妖怪を見たという認識はしていてもそれがどんな姿をしていたのかが明かされなかった。 実況中は「あー、あの野良犬の低級霊だねぇ」という感じで懐かしい思い出話を一緒に聞いているノリでしたが、ここで具体的な描写がなかったのも後になれば伏せる必要があったんだなと納得しました。 それと並行して、瑞季君が片思いというワードやお婆ちゃんの初恋が自分位の年頃の話という部分で反応しては黒いワンピースのお姉さんが頭に浮かぶのは一目惚れだったのだろうなぁと甘酸っぱい気持ちにもなりつつ。 婆孫して初恋としては遅い方だなぁと思うも、お婆ちゃんの方があの時の事を初恋の記憶として大切にしながらも素敵な人生を歩んでくれていたであろう事は喜ばしく思えました。 語られなかった部分に関しては、狐の窓における彼女の記憶を見れば「好きになったではなく、良いなと思った」この表現も理解できたので過去を知っているプレイヤーと彼女だけが知る秘密と言いましょうか。 自分にとって初恋と言える場面に至った理由も、彼の善性はあれど全ては母性を求めてるが故に行われた無意識下の行動からだった。 勝手に期待をしたのは、私の方だ。そう独り言ちていた部分も合わせ説明をするにも理解が難しいからなぁと、昨日の事のように共に懐かしい気持ちになります。 (実際に狐の窓をプレイしたのは前日の事でしたが) しかし問題は、話題として出た狐の窓に関して瑞季君が興味を示してしまった事。 実際にそれで危険な目に遭ったお婆ちゃんとしては絶対に教える訳にはいかず、当時の彼女のように好奇心から孫が危険な目に遭って欲しくないと思う以上ここは当然の対応でしょう。 だけど禁止される程、人は知りたい・やりたいという心理になってしまう。 元々、他愛もない子供の遊びとして知られているような物である以上少し調べれば方法を知る事は簡単だったでしょう。 それに偶然彼方側にいる何かを見つけたり正体を見破る事がなければ問題そのものは起きない。 だから図書室で試した際に何もなかったのだからそこで諦めてくれれば良かったのですが…。 それと、ホラゲー経験則から同級生の誰か一人でも人間ではないのを見破ったら大惨事待ったなしなので面白いでは済まないんだよなぁ…!? という起きなかったから良かったけど…と個人的にはひやりとする場面でもありました。 宇宙人とか人形とか幽霊とかそもそも図書室にいる七不思議に偶然ピントが合ってしまうとか…割と何が潜んでいてもおかしくないですからね、ホラーの世界では。 ここで語られる、思春期特有のあるあるな悩み。 もう少し大人になるとまた違うのでしょうが、この位の年齢になると段々異性と遊ぶ事がおかしいとされるのはありましたね。 何故か会話をするだけで付き合っているだの冷やかされたり…あれって何だったんだろうなぁと大人になれば思うのですが、当事者世代の頃はそう考える余裕もないでしょうし。 結果として、内向的な性格だった瑞季君は友達が作れなくて困る事になってしまった。 学校という閉鎖空間の社会にいる子供はそういう部分が大変だよなぁ…と続きを見ていればまたあの黒いワンピースのお姉さんと対面。 発言の傾向から、どうやらお姉さんは何かを探しているようで質問してみればそれは「友達を殺した人」というなかなか物騒なワードが。 殺人犯を探す?と思えばどうやらそうなるように仕向けてはいるけれど直接手を下した訳でもない。 精神や状況的に追い詰めたのか実行犯が他にいたのかわかりませんが、いわば首謀者に該当する相手という事でしょう。 あの男、という事で何となくこれは葦島さん絡みで何かあった人なのだろうという目星はつきました。 候補としては…今作は狐の窓の続編ですが、女性からの恨みとなると3作目で先生が行方不明になったのを特に悲しんでいた女生徒が候補としては濃厚か? 直接肉塊の刑にしたのは小夜ちゃんだったし、一応後日に黄泉平坂を汚したままは良くないという理由でこの世に肉塊は捨てられる予定だったはずですし。 (そこから、どうやって葦島さんへ結びついたのかはわかりませんが…) 黒いワンピース姿なのも復讐を果たすまで喪服としてそういう格好をしていると解釈するなら? と、推理をした所で瑞季君がなんとお姉さんと友達になろうという提案をする事に。 この時点では勝手にワンピース姿の彼女は身長差の描写があった事も合わせ大人のお姉さんだろうと想像していたので、子供からナンパみたいな事をされてもまだ怪しいよりは微笑ましいで済む話だろうし大丈夫でしょ! なんて考えていましたが、実際は高校生位だったのでしょうね。 そこからの瑞季君の様子は完全に恋の病になってしまったんだなぁと微笑ましさはあったのですが… 再び神社に到着した際、葦島さんが何かに気づいた様子なのから何とも言えない不吉さというのか。 よからぬ何かがあるというのは察知できました。 恐らく葦島さんが感知したのは悪意のある霊的なものに干渉した痕跡、と思うのですが…。 そして、葦島さんの言う通り今のままではお姉さんの探す男は無論として友人に関する情報も足りていない。 ここで葦島さんが犯人の特徴でなく、友人の特徴に目を向けたのはある程度想定があったのでしょう。 犠牲者である友人の情報も、もちろん判明すればその周辺人物なりを探る手掛かりになりますが犯人がわかっているならそっちについての方が通常優先順位として先でしょうし。 どんな子だったのか分かれば協力できるかもしれない。 そう前置きをした上で、どうして協力をしてくれるのかを問われれば… 私は、子供達の味方で在りたいのさ。 何も知らない人が聞けば、特に子供の年齢ならば何でこの人そんな恥ずかしい事が言えるんだろう?と作中のような事を思うのかもしれません。 けど、葦島さんはずっとそういう人だったよなぁとこれまでを見ていれば納得しかなく。 それが、あの時の彼女の孫であるならそれも合わさり。 けど、あくまで個人の意見ですがその考え方に関しては全面同意ですね。 子供が健全に在れるように努めるのは大人の義務ですから。 それが知っている子か知らない子かはまたアプローチが変わる点で別の問題だったとしても。 もうこの時点で、今後起こる事への想定があったのでしょう。 何かあったらここにおいでと瑞季君に言う葦島さん。 とはいえ、何もなかったとしても純粋にここで会話をして過ごすのが楽しいという意味で何事もないまま顔を見せてくれるのもそれはそれで良かったのでしょうが。 そこからの帰り、再びお姉さんと対面する瑞季君。 先程の会話から情報を知るべきと質問をしようとすれば、以前瑞季君がお姉さんに対しあだ名を付けてくれたと言われ? そんなやりとり…あったっけ?と初見時はもしかして記憶から抜け落ちているのかと瑞季君と一緒にないはずの記憶があるはずと困惑し。 改めて読み返せば、やっぱりなかったよな!?となりました。 しかし、ここで思い出されるゲーム冒頭のやり取り。 名前という物がどういった意味を持つのか? このお姉さんが人間ならともかく、怪異のような名もなき概念であったなら。 名前を付けるという行為はあやふやであろう存在を確立させるきっかけとなる。 そして、向こうはそのあだ名という行為による命名を待っているのなら…。 思わず、やめろ早まるなやめろ!!となりましたが、願い届かず「みーちゃん」と声に出されてしまった。 後に何があるのか…とても気が気でない部分はありましたが、みーちゃんは割と素直に…それこそ無邪気に笑って喜んでいる様子。 そして、瑞季君の名前を確認してみーちゃんとみー君でお揃いである事が嬉しいのか今度は大人っぽく笑う。 みーちゃんにしてみれば、嘘をついて自分に名前をつけさせた張本人ですから…恐らく、瑞季君の名前から由来も何となく察したのでしょうか。 それが、どこか子供の発想っぽく思えて可愛いと感じたから大人っぽい笑みとなったのか。 ここからはようやく本来の目的である、みーちゃんの友達についての話題へ。 話題を切り出せば、みーちゃんはさっきまでとは違い表情に陰りが。 けれど、その理由が瑞季君も犯人探しに協力をしたいからだと知れば驚いたような表情へ移り変わり。 この行為に対する表現、それは借り物の言葉を用いたとしても瑞季君がみーちゃんの助けになりたいという気持ちは本物でしょう。 後々の事を思えば、自分に対してそういってくれる人と出会えたのはみーちゃんにとっての救いだったのだなとも。 いよいよ明かされるみーちゃんの友達の特徴。 当初の推理ではあの先生と予想はしていましたが、友達か?と言われたら冷静になると違う気はして…。 (小夜ちゃんの時のように、将棋なり遊びに付き合っていたなら遊び友達ではある?と若干無理はあっても言えなくもない?) それよりは、今作が狐の窓の続編である事。 と考えると、笑わない?という問いかけや彼女の服装が“黒”のワンピース姿…黒いもや、野良犬の低級霊も候補としてありえるはず。 「犬なの」 あ、やはりそちらでしたか…。 という事はこのみーちゃんはやはりそちら側の存在なのが自動的に確定して……。 それに対し、何も知らない瑞季君が馬鹿になんてするものかと気持ちを理解している事は素直に好印象でした。 自身の感じていた孤独と合わせ、友達を失えばその分寂しさがもっと強くなるのだとどこまでもみーちゃんの気持ちに寄り添おうとした事。 そういう部分がどこまでも、あのお婆ちゃんの孫だなぁというのでしょうか。 そして、神社に行き手に入れた情報を葦島さんに伝えれば元から薄々とあった心当たりが核心になったのでしょう。 素直に読み取れば、子供が犯人探しをするなんて危険な行為だから出たのだろう制止の言葉。 殺人でこそないとしても、動物であれ容赦なく殺せるのなら犯人が危険人物なのは違いはないでしょう。 しかし、葦島さんには明確にこれまでの情報から全てがわかっている。 その友達はかつて瑞季君のお婆ちゃんに飛びかかろうとした犬の霊であり、復讐の対象は他でもない自分である事を。 そこから様子が豹変する瑞季君は、みーちゃんの持っていた復讐心等といった感情にあてられてしまったのか。 魂だけの状態である分、剥き出しであるから影響を受けやすいのか? 葦島さんが真相を伝えようとしても、耳を塞ぎながら走り去っていく瑞季君。 帰宅後も、こっそり狐の窓でお婆ちゃんの正体を確かめようとした結果どこでそれを知ったのか問いただされる事に。 そこでお婆ちゃんが言う言葉の意味は、狐の窓において彼女が葦島さんから忠告された事であり実際に身をもって知った出来事でもある。 だからこそ、必死にもなるでしょう。 けれど、瑞季君はまたも逃げ出してしまった。 結果、行きついた先でみーちゃんとぶつかり自分が今どんな顔をしているのか理解する瑞季君。 自分が強くあれない事、みーちゃんに頼られる男で在りたいと思いながらそれには力が足りないのだという悲しみ。 みーちゃんは、自分の為に瑞季君がそこまで思ってくれるだけでも嬉しいと抱きしめ…結果として犯人をどうにかできてもあの子は帰ってこないと言葉をこぼす。 …あれ程、犯人探しや復讐に執着していたのに? 次の台詞と、聞いたことのない音さえなければ…復讐は何も生み出さない論や自分の為に親身になってくれた瑞季君に触れて何かが変われたとか良い話もありえたかもしれませんね。 しかし、ぞぶ……。という音と共に瑞季君の中に入っているみーちゃんの腕。 魂を狙われている事、助けを求めようにもお爺さん…葦島さんの名前を瑞季君は知らない事。 名前を知らないという事は、助けを呼ぶべき場面でその相手がわからないという事でもある…? その点から最悪の状況を想定しましたが、ちゃんと助けがやってきた事に安堵しました。 そして直前まで自分を害しようとしていたにも関わらず、幽体故に身体に穴が開いてもそこに何もない…明らかに人間ではないみーちゃんを心配するというのも底抜けに人がいいというのか。 ただの惚れた弱みだけでもない、瑞季君の持つ善性なのだろうなと思います。 瑞季君が気を失っている間、視点は葦島さん側へ。 やはりみーちゃんとその友達の正体は予想通りであり、彼としてもまさか自分の行いが今回の事へ繋がるのは想定外だったでしょう。 生者でもなければ死者でもない葦島さん。 流れを見るに、まだ肉体が生きているものの魂を使えばその犬の霊も復活できたのでしょう。 だから作戦を切り替えて瑞季君の魂を奪おうとしたが、失敗をした。 不可抗力というか、もしあの時葦島さんが犬の霊を祓わなければ瑞季君のお婆ちゃんは無事じゃなかったでしょう。 だけど、それはみーちゃん側にとっては知った話ではなく『勝手に彼方の世界を覗いた小娘のせいで、その小娘を守る為に友達を理不尽に失った』 元を辿ればあの時お婆ちゃんが狐の窓をしなければ良かったという話になります。 それでも、葦島さんが言う「私が君の望みを叶えられるのなら、そうしてあげたいんだけれど」という台詞。 直接手を下したのは自分だった以上、責任として命を差し出せるなら死ぬ前提でいた事。 けれど不完全な、命の様な物しかない葦島さんはその命もなければみーちゃんがどんなに願っても殺す事はできない存在である。 謝る以外に何もできない葦島さんに対し、その髪を掴んで苦痛に歪む顔を見てやろうとしても困惑を浮かべるだけであり。 彼に、魂だけでなく肉体すらない。 みーちゃんから、同情のような響きも含んだ声が思わず漏れてしまう辺り、それは本当に特殊な状態であり本来ならありえない事なのでしょうね。 となれば、もうみーちゃん側にできる事はなく。 このまま留まり続ければやがて悪霊になってしまうかもしれない。 ならばせめて、自分にできる事は…。 その時、瑞季君の名を呼ぶ悲痛な声がして。 長い年月の果てに、知っている物とは変わっていても…もう一度聞きたいと願っていたあの声。 母と似た声を持つ、時代が流れて誰もが忘れてしまっても…自分位は、なるべく覚えておこうと思った…。 すっかり老婆の姿となった彼女は、孫に駆け寄っていく。 かつて、彼女の中に見出した母性は今も在るべきものとして存在していた。 だからこそ、大切な孫を害したであろう少女の霊に対し向けられる強い眼差し。 それを見届けた葦島さんは、全ての責任は自分にあり少女の霊は悪くなく瑞季君を巻き込んでしまった事を詫びた。 ここも、簡単な言葉で表現するのなら人柄というのでしょう。 確かにあの犬の霊を祓った事で少女の霊から友達を奪ったのは葦島さんではある。 けど、それだって元をただせば始まりは遊びとして行われた狐の窓であり、それだって一度忠告をされたのに行われた事だった。 関係者の誰にも、悪意はなかった。 子供特有の好奇心から狐の窓をしてしまった事も。 その結果出現した犬の霊に対する行いだって、目の前で襲われそうになっている人がいたから助けただけにすぎない。 自分勝手な理由だとしても、理不尽に失った友達を取り戻したい。犯人に復讐をしたいと長い時間苦しんだ末の強行はある意味…祖母が払うべき代償を孫の代に持ち越した因果とも言える。 そう考えると、確かに生きている人間の目線では少女の霊は間違いなく危険な存在でしょうが完全な悪と断じる事はできないと思いました。 そして、体に穴が開きながらも瑞季のお婆ちゃんに飛びかかろうとするもすでに少女の霊は力が弱っている状況。 瑞季君が涙を流したように、彼女もまた自分の弱さを悔いる一人でしかなかった。 生きるには弱い存在であった事。 しかし、未練が残ったせいで死んでも死にきれないままでいた事。 弱い物同士でも、友達がいた事は救いだった事…。 けれど、今ようやく未練がなくなった事で彼女は消滅しようとしている。 その中で思い出す、瑞季君と話していた時はあの子と一緒にいた時のような気持ちに近かったという事。 もう、誰にも名前を呼ばれなくなって久しい彼女に「みーちゃん」とあだ名をくれた彼。 夕陽の中、様々な面を見せていた彼女は間違いなくあの時はただの少女とかわりないものだったのでしょう。 友達をなくして復讐の為に存在し続けた彼女へ、友達になろうと言ってくれた瑞季君。 あだ名を付けてくれたという嘘にも悪意はなく、友達として親しみを込めてつけるあだ名という概念が純粋に欲しくて嬉しかっただけなのだと。 だから、情報を求める為とはいえあの子話題からなくした辛さを思い出した事で表情が陰り。 それでも瑞季君が自分を助けたいという気持ちである事に驚きながらも心は和らいだ。 最終的に瑞季君の魂を奪いにいったのも、それが手段として有効なのはありますが 瑞季君の魂を使用してあの子が蘇るのなら、それは事実上同時に二人の友達とそばに居続ける事ができるから。 そんな意図があったのではないかと推測します。 消滅のトリガーは、もう彼女の復讐は果たせないという事実から。 けれど、少女は瑞季君と関わる事で報われた上でやっと成仏ができる。 死んだ時に悲しんでくれる人が誰もいなかったとしても…死後であれ、自分の為に本気で寄り添おうとして悲しんでくれる相手は現れた。 その事実は内緒のままで、優しく瑞季君の頭を撫でながら。 自分の時にはいなかったけれど、彼には心配してくれる人がいるのだからと戻るように促して。 あなたのくるべきはこっちではない、大事な人と同じ所で生きていて欲しいと突き飛ばした。 …感想文の為に現在2周目としてこの部分を読み返しておりますが、改めて解像度があがるというのでしょうか。 彼女の中にあった気持ちに触れて読み解こうとすると、自然と目元が潤む感覚がします。 最期に優しい人に出会えた事が、本当に良かったなと。 そして、ようやく意識を取り戻した瑞季君。 今までの不穏要素も誤解だったと判明し、まぁ良かったな!?と苦笑を浮かべ。 ようやく、葦島さんは老人でなくいつもの姿に戻ったようで。 知り合いだったような記憶も、お約束の認知の歪みによるものだったという事でした。 本来の姿を見ても恐怖心がないというのは血を感じるというべきか、それより恐れるべき事も…とても瑞季君らしいと思える内容でした。 肉体に魂が戻った事で、抜け出していた頃の記憶が薄れていくのでしょうか。 自分がみーちゃんと呼んでいたあの子の事を、自分は何も知らない上に彼女の事を思い出せる時間が少なくなっていく状況。 利用されてあげる事すらできなかった、それを悔いるのはほんっとうにどうしようもないお人好しなのでしょう。 本来なら恨むべきなのに、恐れるべきなのに、こんな事なら… 続きは制止されたけれど、自分の命を差し出すべきだったという気持ちがあるのだろうなと。 本当に、危なっかしくて仕方がない。 けど、そんな優しい瑞季君だからこそ大切にされるのはわかります。 そこまで誰かの為に親身になれるのは間違いなく美徳ですから。 だからって軽率に命は投げだすなよ?と念入りに…それはもう念入りに釘は刺しておきたいですけど。 そこから茶化した調子の流れになりましたが、まぁ…今はそれ位でいいのかなと。 君を大切に思っている人の為にも、生きてください。プレイしているお姉さんの望みも以上です。 そして、そんなノリの人が何人もいてたまるかという理由からあのお爺さんと同一人物だと確信される葦島さんには笑いしかありませんでした。 確かにこんな人はそうそういないよなぁ、色んな意味で。 さらっと温度差で風邪を引きそうになる位シリアスモードへ戻るBGM…泣けばいいのか笑えばいいのか、やっぱり泣けばいいのか…? とはいえ、その内容は当初もされていた通りとても重要な概念であり。 あだ名だって立派な名前である事。 名前というのは、呼ばれなければ意味がないという事。 だから、ほんの時々でもみーちゃんの事を呼んであげて欲しいというのはそれが叶わない葦島さん故の気持ちもあるのでしょう。 親から名前をもらう前に、名前もないまま死んでしまった胎児。 さすがに通り名というのか、現在名乗っている葦島という名前はないと何かと不便な事もあり自分で考え名乗ったのでしょう。 けど、彼には本来あるべき名前がない。 他者に付けられ、認められて…その過程も経験する事ができなかったのだから。 父親から祝福されなかった命なのだと、命名の意味を説明されれば嫌でもその事実を突きつけられこちらまで心が痛みを感じてしまう。 その願いはもう叶わない。 だとしても、その胎児だった存在は…例えば、母親に自分の名前を付けて欲しかったのだろう。 いくら求めても、彼の母親から受け取る事のできない母性のようにあまりにも与えられるはずべきだった物が彼には足りなすぎる。 シリーズとしても5作目までくれば、葦島さんの様々な面を断片的であれ見てきましたが本当の意味で彼にとっての救いはくるのだろうか? その生涯の結末に、何かしら幸があって欲しいと願わずにはいられません。 場面は切り替わり、誰か視点でのモノローグが始まる。 内容から、それは瑞季君が言っていた図書室にいた女生徒だとすぐにわかりました。 彼女もまた、思春期特有のあるあるで彼を拒絶するようになってしまった事。 けど、その行為に罪悪を感じながらいつか謝ろうと思っていた事。 そして、そう考えているうちに彼が事故に遭ってしまったという事。 生きていなければ謝る事はできない。 いつかでは駄目だった、すぐでなければ…人の命はいつ失われるのかがわからない。 チャンスはいつでもあるなんて思ってはいけない。 まだ、人の死から遠い子供だから余計に縁遠いと思ってしまうかもしれないけれど生きている以上死は常に隣り合わせであるのが事実。 本気で後悔をして、それでも瑞季君が生きていた事に安堵をして。 もし嫌われたとしても彼が生きていてくれて良かったと。 次こそちゃんと謝らなければという思い。 …思っていたら、そこには思った以上に元気な瑞季君が!? 魂が抜けていたのでそんなに酷い重症だったのかと思っていましたが、案外怪我そのものは酷くなかったようで。 とにかく、無事である分には本当に良かった…一応、葦島さんとのやり取りで生存確定はしっていたけども…それでも秋元さんだけじゃなくこっちまで心配させやがって!? けどまぁ、本当に不安だったのは間違いなく何も知らずお見舞いにも行けなかった秋元さんですよね。 瑞季君が大丈夫そうな様子に顔をぐじゅぐじゅにしながら泣き出してしまい、彼を困らせてしまう事に。 てっきり秋元さんが怪我でもしたのかと保健室まで連れて行けば、彼女の涙は自分が死ななかった事に安心しての物だったと理解をして。 この場面が、嬉しくても涙は出るという意味でかつて狐の窓にあったやり取りを連想させますね。 ようやく和解をできた二人は、一緒に泣き出してしまって。 瑞季君には、隣にいてくれる人がいた事を。 一緒に泣いてくれる子が隣にいてくれて安心していた事を思い出す流れに、心が温かくなりました。 そして、プレイヤーの涙腺への追い打ちは止まらないというのでしょうか。 場面は瑞季君の家になり、お婆ちゃんに手渡される茶封筒。 手紙が入っているとの事ですが、膨らんでいる?というのは少々気になりましたが……。 中身は、葦島さんから彼女へ宛てられた物であり。 本来なら、狐の窓の後日談としてこうして会う事もなかったのでしょう。 あえて名前も教えないままだった二人は、また運命のいたずらなのか再会を果たした。 関りは、成るべく少ない方がいい。 けれど同時に、彼女に自分の事を忘れて欲しくなかったのかもしれないという矛盾した感情。 だから、独り言として聞いて欲しいと書かれた伝えられなかった言葉。 当時は何故涙が出るのか、困惑したままだったせいか伝えられなかった… 「……此方こそ、ありがとう」 その気持ちを、手紙という形で。 あの時、私の手を握ってくれて、ありがとう……美命さん。 封筒が膨らんでいたのは、あの時返しそびれていたハンカチがようやく本来の持ち主の所へ帰る為だった。 何十年も経っているにも関わらず、綺麗に手入れがされた様子から彼がどんな思いでいたのかがうかがえて。 長い長い時を経て、ようやく知ったあだ名が忘れられる事はない。 ◆感想総括 まず、一旦語彙力を捨てさせていただきます。 作者様はプレイヤーの涙腺を壊す専門家でしょうか? 初見の時にも手紙の件で涙を堪えながら収録をする事となり、感想文の為に解釈を深めながら周回をすれば理解が深まる程に涙腺への攻撃が止まらない。 今回は登場人物も、立場の違いはあれ悪人と言える人がいない上にそれぞれの気持ちを考えると胸を締め付け物語にさらに深く引き込まれていく。 沼ですか?これが沼なのでしょうか? 正直、1作目の時点で充分面白いと思える作品でしたしシリーズとしてこれだけ物語を楽しめたので吸引された事は本望ですがね!? 本望ですけど涙腺問題と、文字を書く手が止まらないという意味ではなかなかに恐ろしい限りです。 勿論、誉め言葉の意味として。 動画の方をアップロードするまで少々ラグが出ると思うので、この場でも軽く触れさせていただきますと。 >何故か今回はとても爽やかで~自分で本当に分からないんですが、何で……? はっきり申します、それは作者様の持つ人柄ないし善性と断言させていただきます。 何かしらの手段で表現をするに辺り、人は自分の持っていない発想域の外の物は表現ができない。 それが経験による物か、それとも知識として知っている物から想像し構成されたかは不明としても。 本当に知らない事は、まず発想が出ない以上表現ができないのです。 といった内容を、動画内でも早口で語らせていただきましたのでこちらではこれ位で。 ここからは語彙力を戻し気味に真面目な感想を。 今回で5作目という事で、過去作との繋がり要素があるのはシリーズを遊んだ側としてはなかなか嬉しい要素です。 話として直接の繋がりがある狐の窓が主体なのはもちろん、先生と呼ばれた経験の部分では3作目の要素もあり。 概要の時点で老人=葦島さんはすでにわかった状態で進めましたが、老化という機能を得たのではなく別の姿でしかなかったというのもなかなかミステリアスな面が増えた印象です。 そして、これまでの説明でもある程度理解はしていても今回明確になった情報。 葦島さんは人間でも妖怪でもない存在であり、生者でも死者でもない。 だから黄泉平坂へ行く事も可能だったし、彼方の存在を見る事も干渉する事もできた。 けど、彼にあるのは「命の様な物」であり生きているとも死んでいるとも定義ができない事。 改めてその事を突きつけられるのはなかなか辛い物がありました。 1作目の時点で彼が定義の難しい存在となってしまった事はわかっていても、それを再認識する事になるというのは。 死ぬ事もできないというのは、終わりがないという事であり。 産まれていなかったのだから、死ぬ事もない…? 本当に、彼に何の罪もないのにどうしてこんな事になってしまったのか。 その中でも、子供の味方で在ろうとしたり相変わらずそういう自分が子供のようであったり。 ある意味、葦島さんのそういう部分で悲惨さが緩和されている所はあると思うのでプレイヤーにとっては中和効果があるとも言えます。 今回新しく出てきた人物としては、瑞季君があまりにもお人好しすぎて将来がちょっと不安な部分はありますね。 でも、彼はその分人に愛されもする人物でしょうからしっかりと悪い人から守ってくれるような人が周囲にいそうな気もします。 秋元さんとも和解できて、誤解がなくなった事で今後はまた日常にも楽しみも増えたでしょうから。 初恋の話を聞かれ、葦島さんとのエピソードを語りながらも好きでなく良いと思ったと語った美命さん。 ここは狐の窓で語られていた部分ですが、彼女がその後素敵な伴侶を見つけこんなにも素晴らしい孫に恵まれていた事は喜ばしいです。 同時に、またひょんな事から葦島さんと再会をしてようやく名前を知る事ができたという部分も含め。 ずっと名前が不明だった彼女が、美しい命と書いてみことであるというのも素敵です。 それは彼女自身が名は体を表す点でも、自分だけは覚えておこうと人間より人間らしい胎児だった葦島さんと向き合ってくれた人の名である事も合わせ。 ここから一体、どのように最後の物語へ続くのか? 気になる気持ちはありますが、終わって欲しくないというジレンマもあります。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、やはり一言に集約すると 「ただただ感謝」 というような言葉になってしまいますね。 シリーズ5作目という事で、今回話として直接の繋がりとしては2作目を前提として遊べば問題ないと言えますがそれぞれプレイ時間が短い作品なので是非まだプレイをしていない方には1作目から遊んでいただきたいと思えます。 今回もまた、素敵な作品をありがとうございました。 次回作も、いつまでもゆっくりとお待ちしております。
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ボクだけがしっている@ネタバレ開始 繋がりがあるとは知らずに何気なく読んでみたら @ネタバレ終了 ギャン泣きしました。どうしてくれるんですか。凄くいい作品ありがとうございます。 PS.おまけって何ですか、おまけって泣かせにこないでくださいよ (ほんっっっっっっっとうにありがとうございます)
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ヘルメネウスの箱庭@ネタバレ開始 言葉が通じない・異種な「彼」にどんどん愛着が湧いていき、心から絆を深めたいという想いが溢れる素晴らしい作品でした…!言語の解読というシステムが本当に面白い…。「彼」の表情や文脈から言語を読み解いていく(試行錯誤を重ねながら)ことで、徐々に心を通わせていく感覚と物語の目的である「人間とライカンの戦いを止める」ために奮闘している感覚をたっぷりと味わえました。そしてクリア後のタイトル画面の演出にキュン…二人の幸せを願っています。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
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はじめての!デスゲーム・マスターようやくエンディング回収できました! アプデ後のヒント機能わかりやすくて好きなキャラクターと簡単に会いやすくなってよかったです! 攻略のボタンを押すと具体的な条件を教えてもらえるので困ってる時は活用してください〜! デスゲーム主催!やりたい!人の生死を握りつぶしたい!と思ってプレイしたのですが、それぞれのキャラクターと交流して背景を知っていくと、思った以上にダークな世界観と激ヤバ倫理観で楽しー!と思って押していた人殺しボタンを押す手が止まりました… それくらい命とは人生とは法律とは…と深く考えさせられるよいゲームでした。 @ネタバレ開始 不具合があるとのことでアプデを待っていたのですが、アプデで追加されたヒントがわかりやすくて助かりました!(攻略ボタンを押さないと条件が出ないということになかなか気がつけませんでした笑) 特に勾留されている人たちの手紙や罪について知った時にそのキャラクターが白黒からカラーに変わっているところが、デスゲーム参加者から1人の人間と認識した描写なのかな?おしゃれな演出だなぁとか全員カラーにするとエンディング条件になるのかなと思ってました。エンディングはそんなに関係なかったです笑 マスさんとコシュミエさんのエンドがとてもイイですね…好きです。 質問の数も想像以上にたくさん用意されていて、ギャグからシリアスまで幅広くて、ちょっとずつ不穏になっていって怖くてよかったです。 また作品を作られるご予定はあるのでしょうか?次回作も楽しみです