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コメント一覧

50394 のレビュー
  • 「百合にならないと出られない部屋」普及委員会
    「百合にならないと出られない部屋」普及委員会
    OPのイメージ画像で「あ、これはセンスあるな」と確信。 百合餌とは、ストローとはなんぞや?と思いつつプレイしてみると納得 素敵な百合をありがとうございました。
  • 歳をとるということ
    歳をとるということ
    すごく良い作品でした。歳を重ねるということが穏やかに、ゆったりと綴られていて、しみじみと心の休まる文章でした。出会えてよかったです。
  • ミチノサキ
    ミチノサキ
    まだ1つのエンディングにたどり着いただけで他はもっと違う終わり方かもしれませんが、ディストピアの世界観を感じさせるような色合いでありながら内容は童話のような優しいお話でした。 @ネタバレ開始 行く先々の人たちが優しさで終始不安を感じることもなく穏やかにプレイすることができました。 一度でもこんな人たちに会えるような旅がしてみたい、と思える素敵なお話でした! @ネタバレ終了
  • ケモナーな君をメロメロにしてやんよ!
    ケモナーな君をメロメロにしてやんよ!
  • 婚活アパート
    婚活アパート
    おじさんの設定が意外で面白かったです♪
  • Q.この人は幸せですか?
    Q.この人は幸せですか?
    ゲーム実況させていただきました 幸せとは何なのか?と考えさせられるゲームでした! 面白かったです!
  • からっぽのやくそく
    からっぽのやくそく
    次回作が出たということで遊ばせていただきました。 人間ではなくなった少女の行く末、ということですが… @ネタバレ開始 明らかにキメラにされており、倫理観も何も分からなくなっている様子。 バイタルチェックも嫌なようですし… 研究員とのぎくしゃくな関係に考えさせられます。 花を持って行ったところ記憶を思い出すも、最悪の結末を迎えてしまい 脱走エンドの方がいくぶん救いはあったのかな…と。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • ゼッタイ契約してください!
    ゼッタイ契約してください!
    どのルートも個性的で笑いと感動を届けてくれてギャルゲーとしてクオリティ高いなと思いました。 キャラのスチルは尊く思わずスクショ保存してしまうほどに魅力的でした。 @ネタバレ開始 音楽もルートごとに違った曲を選んでいて趣深いです。 ランサスくんが狂気の笑みを浮かべたときはなにやらヤバいことが起きるのか!と思ったらそんなことはなく、家のために頑張る姿には泣けました。 きの子ルートはコメディ要素があって面白かったです。きの子先輩が作ったキノコを食べて、幻覚状態の先輩は可愛くてハッピーな気分になりました。トリップ状態のときの音楽は印象深いです。きの子ルートは食べなければバッドエンドにいくが、食べてもなんだか狂気を感じるような終わりかたで最高でした。 最後のリリアーナルートは尊かった。思わずスクショを撮ってしまったリリアーナのデレ。 @ネタバレ終了 ツンデレは最高!素敵なゲームをありがとうございました。
  • 4日後に死ぬ!
    4日後に死ぬ!
    百合作品初めてでしたがメチャクチャ楽しかったです!通してプレイしてトゥルーエンドまで行きました!これからスチル全回収していきます
  • ARE
    ARE
    ファミコン風のBGMの雰囲気もよく、リーザちゃんの可愛さに癒されました。 @ネタバレ開始 選択肢によるリーザちゃんの反応も面白くて、抱き締めるで照れるリーザちゃんは可愛くて尊かったです。その後の爆撃は笑ってしまいますが。爆ぜろリア充ならぬ爆撃せよリア充的な感じに見えて面白かったです。 @ネタバレ終了
  • flash...
    flash...
    「トイレの中の名探偵」から引き続きプレイさせていただきました! 主人公永田とヒロイン神志名の掛け合いも面白く、刑事さんたちも個性的でコメディ面でも楽しめました! OP、ED、閃いた時の効果音、全て作りこまれており作品への没入感も非常に高かったです! また違う作品もプレイしてみようと思います! 楽しいゲームをありがとうございました! @ネタバレ開始 事件解決後、ずっと会話が続くのでなにかあるのかなと思ったらまさかの展開でした。。。 江藤が置いていった映像を見た時から悪寒がし、何が起こるのかどきどきしながらプレイしました ジャンルとタグにあるように、世にも奇妙な物語的な雰囲気とどんでん返し、SFを見事に盛り込んでると思います。 仮想空間とAI達、江藤と村上はどうなったのか 見知らぬ男の正体は何なのか、非常に気になりますね。。。
  • ヘルメネウスの箱庭
    ヘルメネウスの箱庭
    できるコマンドがなくなった状態で今日はもう休むを連打していたら @ネタバレ開始 55日目あたりで軍人の人がやってくるイベントが起きて @ネタバレ終了 ゲームオーバーになってしまいました。 セーブロードを繰り返して何度も確認しても新しいコマンドは増えていないようなのでバグではないでしょうか? 4/17追記 ご返信ありがとうございます。確認不足で、すでにFAQにある報告を行ってしまいすみません。 イベントを起こす選択をすることによって選択肢が消えることがあるという注意は出ますが、それがゲームオーバーにつながりかねないということがもう少しわかりやすいとありがたいかなと思いました。 最後までゲームプレイさせていただきました。 とても素敵な物語をありがとうございました。
  • とつげきスパッツァー
    とつげきスパッツァー
    溢れるホビアニ感とメルト嬢の麗しい立ち姿にホイホイされました。 腰骨から太もも膝にかけてのラインが素晴らしいです。足フェチ必見。 あらすじと雰囲気からノベコレで散見される「ノベルゲームってなんだっけ?」系のプレイングスキルを求めてくる作品かな?と身構えていたのですが、蓋を開けてみれば操作もストーリーの根っこも正統派のノベルゲームだなという印象。 私は重度のゲーム音痴なのですが、始めにスーパー親切なチュートリアルがあることもあり、安心して最後までプレイすることができました。 内容ですが、とにかくギャグてんこ盛り。 ネタのチョイスも幅広く、小学生並みの下ネタ、流行、ファッション、パパママ世代向けとおぼしき懐かしのネタ、ちょっとマニアックなネタなどなど…大きなお友達でも楽しめると思います。 むしろスクワットの下りやスプーンなど、一部の特殊性癖持ちに特効入りそうな箇所も多々あり、大人の方が刺さるかもしれません。 さらに、この作品にはいくつかの汎用ボイスがついていますが、つばさちゃんは見た目からすると意外なくらい乙女な声でますます可愛い。 逆にメルト様は気高さと色っぽさを兼ね備えた大人のお姉さん声で、くるみちゃんの無邪気なわんわん!ボイスと併せて、うっかりちびっこを何かに目覚めさせてしまいそうなキケンな魅力を感じます。 対象年齢12歳以上って、まさかそういうこと…??? キャッチコピーの通り一見するとバカゲーに思えますが、妬み嫉み憎しみなど人の心の暗部、挫折、アイデンティティの喪失、恋心など、現実にも通ずるようなテーマと人間ドラマが繰り広げられていて、ただふざけ倒してるわけでもない深みのある作品です。 その上で真正面からニチアサ的ソウルをぶつけてくるので、非常にアツイです。 ひとつ欲を言えば @ネタバレ開始 テンポの都合など難しいところも色々あったと想像しますが、棄権で勝負がついてしまうバトルが多かったので、最後の最後まで互いの残にょ…スパワーを出しきって雌雄を決する試合ももっと見たかったなと思いました。 一瞬しか映らなかったモブスパッツバトラー達も見るからにすごいスパワーを秘めてそうで、大変気になります! @ネタバレ終了 長くなりましたが、個人的に一番グッときたポイントは作品から伝わる作者さんのサービス精神です。何がなんでも笑わせよう楽しませようという芸人魂めいたものを感じました。 性癖を拗らせた人や下半身にフェチ持ちの人、元気が欲しい人にオススメの作品です。 素敵な作品をありがとうございまスパッツ! 【FA】 魅力的なキャラがたくさんいて誰を描くかですごく迷いましたが、やはりメルト様にホイホイされた奴としては筋を通さねばとアイキャッチ風に描かせて頂きました。 胸騒ぎの腰つき…!
  • ショタカレ!
    ショタカレ!
    どこからどう見てもnot for meなゲームなのは理解しつつも、高そうなクオリティ、確かな反響に加え、部門賞受賞作ということで恐縮しつつプレイしました。本作の構成としてはオーソドックスな攻略対象複数の恋愛ADVなのですが、事前に感じていた通りやはりクオリティの高い一作でした。 立ち絵がLIVE2Dで動きまくる、対象となるキャラクターはそれぞれこれだ!という属性を持っている、ここぞというところで美麗なイベントスチルが表示される、短い尺でシナリオが綺麗にまとまっている、胸キュンな各キャラEDにイイ感じの悪ノリBADがある、とADVとしての完成度がとても高い一作でした。ぜひ淑女の皆様に広く遊ばれてほしいと思いました。
  • 狐の格子
    狐の格子
    尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 現状こちらが最新作という事で、少しの寂しさやもっと葦島さんの物語に触れていたいという気持ちもありつつのスタートへ…。 @ネタバレ開始 タイトルの時点でもしや?とは思いましたが、狐の窓の続編でもあると明確に記載されていたのでその意味でもワクワクはありました。 ゲーム紹介部分にある「老人」とされている人物が葦島さんだとは予想もしていたので、とうとう年をとる…老化という人間らしい事ができるようになったのか!? と、彼が人間属性を手に入れたのかという期待半分、だったらこれが終わりの物語になるのか?という寂しさ半分。 からの…結果的に、そんな事はなかったぜ!と判明。 だけど、次回作が最終回とあとがきも把握しておりますのでそちらの方をお待ちしております。 と、前書きが長くなりました。 ここからはゲーム本編に対しての感想となります。 「名前は、在りとあらゆる意味で、重要なんだよ」 まず、鬼太郎4期京極堂回必修済の者としては開幕この概念から導入された時点でテンションが跳ね上がりました。 名前があるという事は存在を定義されるという意味を持つ。 逆に、名前を失ったり無いとされる物はこの世に存在しない事となる。 ここは本編で葦島さんが述べている通り。 呪いをかけるよりもっと前の段階として、それは存在しているからこそ誰かにとって呪いをかける対象になる事が成立する…云わば次の段階である事。 『相手を呪う』というわかりやすく怖い子供でもできる思い付きながら、名前の持つ存在定義の前提を想定するにおいてここはいい例えだと思います。 それに、人間なら名前は産まれてから付けられるのが一般的でしょう。 そういう意味でも、名前の重要性を葦島さんが語るからこその説得力もあります。 学校の先生みたいな事を言うね、と指摘をされた際に二度目の経験だというのも過去作であった事を思い出す(けど、今回は未プレイでも成立する思い出の一部)要素として、にやりとしました。 老人の姿ではありながら、やはり基本の性格は素直であり一緒にお菓子を食べようと誘う所はどこか子供っぽくもある。 いつもと違う部分はありながらもやっぱりいつもの知っている彼だなぁと会話をまったり眺め。 帰宅をした瑞季君は何故かさっきまで遊びに行っていたはずの場所等を思い出せない? 敷地から出ると関連する記憶が消えてしまう領域…という概念の空間は確かにあると思いますが、とうとう葦島さんもそういう場所を定住の場とする者へなった…!? 今までが今までなので、まぁ彼に関する事で不思議があっても(理屈は不明だけど)おかしくはないだろう程度に解釈しました。 ただ、結果的にあの神社に立ち寄れたのは作中で瑞季君だけだったと考えると魂だけになったものだけが到達できる場所というのが概念としてありそうでしょうか。 記憶は曖昧なのに何故か葦島さんの事だけは覚えているようで、彼の三日月のように笑っている口元からチェシャ猫を連想し猫みたいに笑う変なお爺さんと表現するのは何となく納得を。 そして、それを聞いて何やら心当たりがありそうな反応をするお婆ちゃんはもしやあの時の…? 後日、忘れてしまったけれど近所にあの神社らしき場所がないかを探索すれば突如現れた黒いワンピース姿のお姉さん。 年頃の少年がいきなり綺麗なお姉さんに声をかけられたら動揺するよね~と微笑ましく見守り、結果的にはまた目的に神社へたどり着いた瑞季君。 道中の事を語れば楽しそうに笑われてしまうも、それは瑞季君が遊びに来てくれた事が嬉しいという純粋な理由からというのがとても“らしい”なぁと。 少なくとも、今回が時系列としても一番現代である事を思えばそれこそ葦島さんが老人の姿になるまでかかるだろう期間をそういった色恋の話と縁がないまま過ごしていたというのはそうだよなとしか言えず。 恋愛以前の話として、彼はまず母性愛を欲している赤子の段階にいるでしょうし普通の人間と同じように生きる事もできない。 もし彼が誰かと夫婦となったとしても、置いて行かれる側になるのがわかりきっているからこそ特定の誰かと深い関りを持ち続けるのも難しいのでしょう。 それこそ、2作目である狐の窓で彼女が名前を明かさないままそれ以上関わらない事を選んだように。 難しい話ですが、いつまでたっても見た目の年齢が変わらないで死ぬ事もない存在は、同じ地に定住をする事に向いていない…というのが常ですからね。 生物らしい変化がない事に気づかれたらどうなるかを考えると…。 そしてやはりというか、瑞季君のお婆ちゃんの話題になり元気にしている事を知れば嬉しそうに笑う葦島さん。 台詞からも、瑞季君のお婆ちゃんがあの時の彼女なのはほぼ確定でいいでしょう。 2作目の終わりではその後全く縁がなくまた長い月日が流れているように思いましたが、長生きをしていれば案外また近くにいたなんて事もあるのだなぁと。 また帰宅をすれば曖昧となってしまう記憶。 それでも、お婆ちゃんに初恋に関する質問をすれば語られる内容は完全に過去に見た…「狐の窓」の出来事だった。 思わず確定演出きたー!?と声をあげる程度には胸アツな展開でした。 同時に、あれからもうそれだけの時が過ぎていたという重みも感じながら。 ここでははっきりお婆ちゃん側から明言をされていなかったのか、それとも瑞季君側が要約した覚え方をしたのか。 狐の窓により妖怪を見たという認識はしていてもそれがどんな姿をしていたのかが明かされなかった。 実況中は「あー、あの野良犬の低級霊だねぇ」という感じで懐かしい思い出話を一緒に聞いているノリでしたが、ここで具体的な描写がなかったのも後になれば伏せる必要があったんだなと納得しました。 それと並行して、瑞季君が片思いというワードやお婆ちゃんの初恋が自分位の年頃の話という部分で反応しては黒いワンピースのお姉さんが頭に浮かぶのは一目惚れだったのだろうなぁと甘酸っぱい気持ちにもなりつつ。 婆孫して初恋としては遅い方だなぁと思うも、お婆ちゃんの方があの時の事を初恋の記憶として大切にしながらも素敵な人生を歩んでくれていたであろう事は喜ばしく思えました。 語られなかった部分に関しては、狐の窓における彼女の記憶を見れば「好きになったではなく、良いなと思った」この表現も理解できたので過去を知っているプレイヤーと彼女だけが知る秘密と言いましょうか。 自分にとって初恋と言える場面に至った理由も、彼の善性はあれど全ては母性を求めてるが故に行われた無意識下の行動からだった。 勝手に期待をしたのは、私の方だ。そう独り言ちていた部分も合わせ説明をするにも理解が難しいからなぁと、昨日の事のように共に懐かしい気持ちになります。 (実際に狐の窓をプレイしたのは前日の事でしたが) しかし問題は、話題として出た狐の窓に関して瑞季君が興味を示してしまった事。 実際にそれで危険な目に遭ったお婆ちゃんとしては絶対に教える訳にはいかず、当時の彼女のように好奇心から孫が危険な目に遭って欲しくないと思う以上ここは当然の対応でしょう。 だけど禁止される程、人は知りたい・やりたいという心理になってしまう。 元々、他愛もない子供の遊びとして知られているような物である以上少し調べれば方法を知る事は簡単だったでしょう。 それに偶然彼方側にいる何かを見つけたり正体を見破る事がなければ問題そのものは起きない。 だから図書室で試した際に何もなかったのだからそこで諦めてくれれば良かったのですが…。 それと、ホラゲー経験則から同級生の誰か一人でも人間ではないのを見破ったら大惨事待ったなしなので面白いでは済まないんだよなぁ…!? という起きなかったから良かったけど…と個人的にはひやりとする場面でもありました。 宇宙人とか人形とか幽霊とかそもそも図書室にいる七不思議に偶然ピントが合ってしまうとか…割と何が潜んでいてもおかしくないですからね、ホラーの世界では。 ここで語られる、思春期特有のあるあるな悩み。 もう少し大人になるとまた違うのでしょうが、この位の年齢になると段々異性と遊ぶ事がおかしいとされるのはありましたね。 何故か会話をするだけで付き合っているだの冷やかされたり…あれって何だったんだろうなぁと大人になれば思うのですが、当事者世代の頃はそう考える余裕もないでしょうし。 結果として、内向的な性格だった瑞季君は友達が作れなくて困る事になってしまった。 学校という閉鎖空間の社会にいる子供はそういう部分が大変だよなぁ…と続きを見ていればまたあの黒いワンピースのお姉さんと対面。 発言の傾向から、どうやらお姉さんは何かを探しているようで質問してみればそれは「友達を殺した人」というなかなか物騒なワードが。 殺人犯を探す?と思えばどうやらそうなるように仕向けてはいるけれど直接手を下した訳でもない。 精神や状況的に追い詰めたのか実行犯が他にいたのかわかりませんが、いわば首謀者に該当する相手という事でしょう。 あの男、という事で何となくこれは葦島さん絡みで何かあった人なのだろうという目星はつきました。 候補としては…今作は狐の窓の続編ですが、女性からの恨みとなると3作目で先生が行方不明になったのを特に悲しんでいた女生徒が候補としては濃厚か? 直接肉塊の刑にしたのは小夜ちゃんだったし、一応後日に黄泉平坂を汚したままは良くないという理由でこの世に肉塊は捨てられる予定だったはずですし。 (そこから、どうやって葦島さんへ結びついたのかはわかりませんが…) 黒いワンピース姿なのも復讐を果たすまで喪服としてそういう格好をしていると解釈するなら? と、推理をした所で瑞季君がなんとお姉さんと友達になろうという提案をする事に。 この時点では勝手にワンピース姿の彼女は身長差の描写があった事も合わせ大人のお姉さんだろうと想像していたので、子供からナンパみたいな事をされてもまだ怪しいよりは微笑ましいで済む話だろうし大丈夫でしょ! なんて考えていましたが、実際は高校生位だったのでしょうね。 そこからの瑞季君の様子は完全に恋の病になってしまったんだなぁと微笑ましさはあったのですが… 再び神社に到着した際、葦島さんが何かに気づいた様子なのから何とも言えない不吉さというのか。 よからぬ何かがあるというのは察知できました。 恐らく葦島さんが感知したのは悪意のある霊的なものに干渉した痕跡、と思うのですが…。 そして、葦島さんの言う通り今のままではお姉さんの探す男は無論として友人に関する情報も足りていない。 ここで葦島さんが犯人の特徴でなく、友人の特徴に目を向けたのはある程度想定があったのでしょう。 犠牲者である友人の情報も、もちろん判明すればその周辺人物なりを探る手掛かりになりますが犯人がわかっているならそっちについての方が通常優先順位として先でしょうし。 どんな子だったのか分かれば協力できるかもしれない。 そう前置きをした上で、どうして協力をしてくれるのかを問われれば… 私は、子供達の味方で在りたいのさ。 何も知らない人が聞けば、特に子供の年齢ならば何でこの人そんな恥ずかしい事が言えるんだろう?と作中のような事を思うのかもしれません。 けど、葦島さんはずっとそういう人だったよなぁとこれまでを見ていれば納得しかなく。 それが、あの時の彼女の孫であるならそれも合わさり。 けど、あくまで個人の意見ですがその考え方に関しては全面同意ですね。 子供が健全に在れるように努めるのは大人の義務ですから。 それが知っている子か知らない子かはまたアプローチが変わる点で別の問題だったとしても。 もうこの時点で、今後起こる事への想定があったのでしょう。 何かあったらここにおいでと瑞季君に言う葦島さん。 とはいえ、何もなかったとしても純粋にここで会話をして過ごすのが楽しいという意味で何事もないまま顔を見せてくれるのもそれはそれで良かったのでしょうが。 そこからの帰り、再びお姉さんと対面する瑞季君。 先程の会話から情報を知るべきと質問をしようとすれば、以前瑞季君がお姉さんに対しあだ名を付けてくれたと言われ? そんなやりとり…あったっけ?と初見時はもしかして記憶から抜け落ちているのかと瑞季君と一緒にないはずの記憶があるはずと困惑し。 改めて読み返せば、やっぱりなかったよな!?となりました。 しかし、ここで思い出されるゲーム冒頭のやり取り。 名前という物がどういった意味を持つのか? このお姉さんが人間ならともかく、怪異のような名もなき概念であったなら。 名前を付けるという行為はあやふやであろう存在を確立させるきっかけとなる。 そして、向こうはそのあだ名という行為による命名を待っているのなら…。 思わず、やめろ早まるなやめろ!!となりましたが、願い届かず「みーちゃん」と声に出されてしまった。 後に何があるのか…とても気が気でない部分はありましたが、みーちゃんは割と素直に…それこそ無邪気に笑って喜んでいる様子。 そして、瑞季君の名前を確認してみーちゃんとみー君でお揃いである事が嬉しいのか今度は大人っぽく笑う。 みーちゃんにしてみれば、嘘をついて自分に名前をつけさせた張本人ですから…恐らく、瑞季君の名前から由来も何となく察したのでしょうか。 それが、どこか子供の発想っぽく思えて可愛いと感じたから大人っぽい笑みとなったのか。 ここからはようやく本来の目的である、みーちゃんの友達についての話題へ。 話題を切り出せば、みーちゃんはさっきまでとは違い表情に陰りが。 けれど、その理由が瑞季君も犯人探しに協力をしたいからだと知れば驚いたような表情へ移り変わり。 この行為に対する表現、それは借り物の言葉を用いたとしても瑞季君がみーちゃんの助けになりたいという気持ちは本物でしょう。 後々の事を思えば、自分に対してそういってくれる人と出会えたのはみーちゃんにとっての救いだったのだなとも。 いよいよ明かされるみーちゃんの友達の特徴。 当初の推理ではあの先生と予想はしていましたが、友達か?と言われたら冷静になると違う気はして…。 (小夜ちゃんの時のように、将棋なり遊びに付き合っていたなら遊び友達ではある?と若干無理はあっても言えなくもない?) それよりは、今作が狐の窓の続編である事。 と考えると、笑わない?という問いかけや彼女の服装が“黒”のワンピース姿…黒いもや、野良犬の低級霊も候補としてありえるはず。 「犬なの」 あ、やはりそちらでしたか…。 という事はこのみーちゃんはやはりそちら側の存在なのが自動的に確定して……。 それに対し、何も知らない瑞季君が馬鹿になんてするものかと気持ちを理解している事は素直に好印象でした。 自身の感じていた孤独と合わせ、友達を失えばその分寂しさがもっと強くなるのだとどこまでもみーちゃんの気持ちに寄り添おうとした事。 そういう部分がどこまでも、あのお婆ちゃんの孫だなぁというのでしょうか。 そして、神社に行き手に入れた情報を葦島さんに伝えれば元から薄々とあった心当たりが核心になったのでしょう。 素直に読み取れば、子供が犯人探しをするなんて危険な行為だから出たのだろう制止の言葉。 殺人でこそないとしても、動物であれ容赦なく殺せるのなら犯人が危険人物なのは違いはないでしょう。 しかし、葦島さんには明確にこれまでの情報から全てがわかっている。 その友達はかつて瑞季君のお婆ちゃんに飛びかかろうとした犬の霊であり、復讐の対象は他でもない自分である事を。 そこから様子が豹変する瑞季君は、みーちゃんの持っていた復讐心等といった感情にあてられてしまったのか。 魂だけの状態である分、剥き出しであるから影響を受けやすいのか? 葦島さんが真相を伝えようとしても、耳を塞ぎながら走り去っていく瑞季君。 帰宅後も、こっそり狐の窓でお婆ちゃんの正体を確かめようとした結果どこでそれを知ったのか問いただされる事に。 そこでお婆ちゃんが言う言葉の意味は、狐の窓において彼女が葦島さんから忠告された事であり実際に身をもって知った出来事でもある。 だからこそ、必死にもなるでしょう。 けれど、瑞季君はまたも逃げ出してしまった。 結果、行きついた先でみーちゃんとぶつかり自分が今どんな顔をしているのか理解する瑞季君。 自分が強くあれない事、みーちゃんに頼られる男で在りたいと思いながらそれには力が足りないのだという悲しみ。 みーちゃんは、自分の為に瑞季君がそこまで思ってくれるだけでも嬉しいと抱きしめ…結果として犯人をどうにかできてもあの子は帰ってこないと言葉をこぼす。 …あれ程、犯人探しや復讐に執着していたのに? 次の台詞と、聞いたことのない音さえなければ…復讐は何も生み出さない論や自分の為に親身になってくれた瑞季君に触れて何かが変われたとか良い話もありえたかもしれませんね。 しかし、ぞぶ……。という音と共に瑞季君の中に入っているみーちゃんの腕。 魂を狙われている事、助けを求めようにもお爺さん…葦島さんの名前を瑞季君は知らない事。 名前を知らないという事は、助けを呼ぶべき場面でその相手がわからないという事でもある…? その点から最悪の状況を想定しましたが、ちゃんと助けがやってきた事に安堵しました。 そして直前まで自分を害しようとしていたにも関わらず、幽体故に身体に穴が開いてもそこに何もない…明らかに人間ではないみーちゃんを心配するというのも底抜けに人がいいというのか。 ただの惚れた弱みだけでもない、瑞季君の持つ善性なのだろうなと思います。 瑞季君が気を失っている間、視点は葦島さん側へ。 やはりみーちゃんとその友達の正体は予想通りであり、彼としてもまさか自分の行いが今回の事へ繋がるのは想定外だったでしょう。 生者でもなければ死者でもない葦島さん。 流れを見るに、まだ肉体が生きているものの魂を使えばその犬の霊も復活できたのでしょう。 だから作戦を切り替えて瑞季君の魂を奪おうとしたが、失敗をした。 不可抗力というか、もしあの時葦島さんが犬の霊を祓わなければ瑞季君のお婆ちゃんは無事じゃなかったでしょう。 だけど、それはみーちゃん側にとっては知った話ではなく『勝手に彼方の世界を覗いた小娘のせいで、その小娘を守る為に友達を理不尽に失った』 元を辿ればあの時お婆ちゃんが狐の窓をしなければ良かったという話になります。 それでも、葦島さんが言う「私が君の望みを叶えられるのなら、そうしてあげたいんだけれど」という台詞。 直接手を下したのは自分だった以上、責任として命を差し出せるなら死ぬ前提でいた事。 けれど不完全な、命の様な物しかない葦島さんはその命もなければみーちゃんがどんなに願っても殺す事はできない存在である。 謝る以外に何もできない葦島さんに対し、その髪を掴んで苦痛に歪む顔を見てやろうとしても困惑を浮かべるだけであり。 彼に、魂だけでなく肉体すらない。 みーちゃんから、同情のような響きも含んだ声が思わず漏れてしまう辺り、それは本当に特殊な状態であり本来ならありえない事なのでしょうね。 となれば、もうみーちゃん側にできる事はなく。 このまま留まり続ければやがて悪霊になってしまうかもしれない。 ならばせめて、自分にできる事は…。 その時、瑞季君の名を呼ぶ悲痛な声がして。 長い年月の果てに、知っている物とは変わっていても…もう一度聞きたいと願っていたあの声。 母と似た声を持つ、時代が流れて誰もが忘れてしまっても…自分位は、なるべく覚えておこうと思った…。 すっかり老婆の姿となった彼女は、孫に駆け寄っていく。 かつて、彼女の中に見出した母性は今も在るべきものとして存在していた。 だからこそ、大切な孫を害したであろう少女の霊に対し向けられる強い眼差し。 それを見届けた葦島さんは、全ての責任は自分にあり少女の霊は悪くなく瑞季君を巻き込んでしまった事を詫びた。 ここも、簡単な言葉で表現するのなら人柄というのでしょう。 確かにあの犬の霊を祓った事で少女の霊から友達を奪ったのは葦島さんではある。 けど、それだって元をただせば始まりは遊びとして行われた狐の窓であり、それだって一度忠告をされたのに行われた事だった。 関係者の誰にも、悪意はなかった。 子供特有の好奇心から狐の窓をしてしまった事も。 その結果出現した犬の霊に対する行いだって、目の前で襲われそうになっている人がいたから助けただけにすぎない。 自分勝手な理由だとしても、理不尽に失った友達を取り戻したい。犯人に復讐をしたいと長い時間苦しんだ末の強行はある意味…祖母が払うべき代償を孫の代に持ち越した因果とも言える。 そう考えると、確かに生きている人間の目線では少女の霊は間違いなく危険な存在でしょうが完全な悪と断じる事はできないと思いました。 そして、体に穴が開きながらも瑞季のお婆ちゃんに飛びかかろうとするもすでに少女の霊は力が弱っている状況。 瑞季君が涙を流したように、彼女もまた自分の弱さを悔いる一人でしかなかった。 生きるには弱い存在であった事。 しかし、未練が残ったせいで死んでも死にきれないままでいた事。 弱い物同士でも、友達がいた事は救いだった事…。 けれど、今ようやく未練がなくなった事で彼女は消滅しようとしている。 その中で思い出す、瑞季君と話していた時はあの子と一緒にいた時のような気持ちに近かったという事。 もう、誰にも名前を呼ばれなくなって久しい彼女に「みーちゃん」とあだ名をくれた彼。 夕陽の中、様々な面を見せていた彼女は間違いなくあの時はただの少女とかわりないものだったのでしょう。 友達をなくして復讐の為に存在し続けた彼女へ、友達になろうと言ってくれた瑞季君。 あだ名を付けてくれたという嘘にも悪意はなく、友達として親しみを込めてつけるあだ名という概念が純粋に欲しくて嬉しかっただけなのだと。 だから、情報を求める為とはいえあの子話題からなくした辛さを思い出した事で表情が陰り。 それでも瑞季君が自分を助けたいという気持ちである事に驚きながらも心は和らいだ。 最終的に瑞季君の魂を奪いにいったのも、それが手段として有効なのはありますが 瑞季君の魂を使用してあの子が蘇るのなら、それは事実上同時に二人の友達とそばに居続ける事ができるから。 そんな意図があったのではないかと推測します。 消滅のトリガーは、もう彼女の復讐は果たせないという事実から。 けれど、少女は瑞季君と関わる事で報われた上でやっと成仏ができる。 死んだ時に悲しんでくれる人が誰もいなかったとしても…死後であれ、自分の為に本気で寄り添おうとして悲しんでくれる相手は現れた。 その事実は内緒のままで、優しく瑞季君の頭を撫でながら。 自分の時にはいなかったけれど、彼には心配してくれる人がいるのだからと戻るように促して。 あなたのくるべきはこっちではない、大事な人と同じ所で生きていて欲しいと突き飛ばした。 …感想文の為に現在2周目としてこの部分を読み返しておりますが、改めて解像度があがるというのでしょうか。 彼女の中にあった気持ちに触れて読み解こうとすると、自然と目元が潤む感覚がします。 最期に優しい人に出会えた事が、本当に良かったなと。 そして、ようやく意識を取り戻した瑞季君。 今までの不穏要素も誤解だったと判明し、まぁ良かったな!?と苦笑を浮かべ。 ようやく、葦島さんは老人でなくいつもの姿に戻ったようで。 知り合いだったような記憶も、お約束の認知の歪みによるものだったという事でした。 本来の姿を見ても恐怖心がないというのは血を感じるというべきか、それより恐れるべき事も…とても瑞季君らしいと思える内容でした。 肉体に魂が戻った事で、抜け出していた頃の記憶が薄れていくのでしょうか。 自分がみーちゃんと呼んでいたあの子の事を、自分は何も知らない上に彼女の事を思い出せる時間が少なくなっていく状況。 利用されてあげる事すらできなかった、それを悔いるのはほんっとうにどうしようもないお人好しなのでしょう。 本来なら恨むべきなのに、恐れるべきなのに、こんな事なら… 続きは制止されたけれど、自分の命を差し出すべきだったという気持ちがあるのだろうなと。 本当に、危なっかしくて仕方がない。 けど、そんな優しい瑞季君だからこそ大切にされるのはわかります。 そこまで誰かの為に親身になれるのは間違いなく美徳ですから。 だからって軽率に命は投げだすなよ?と念入りに…それはもう念入りに釘は刺しておきたいですけど。 そこから茶化した調子の流れになりましたが、まぁ…今はそれ位でいいのかなと。 君を大切に思っている人の為にも、生きてください。プレイしているお姉さんの望みも以上です。 そして、そんなノリの人が何人もいてたまるかという理由からあのお爺さんと同一人物だと確信される葦島さんには笑いしかありませんでした。 確かにこんな人はそうそういないよなぁ、色んな意味で。 さらっと温度差で風邪を引きそうになる位シリアスモードへ戻るBGM…泣けばいいのか笑えばいいのか、やっぱり泣けばいいのか…? とはいえ、その内容は当初もされていた通りとても重要な概念であり。 あだ名だって立派な名前である事。 名前というのは、呼ばれなければ意味がないという事。 だから、ほんの時々でもみーちゃんの事を呼んであげて欲しいというのはそれが叶わない葦島さん故の気持ちもあるのでしょう。 親から名前をもらう前に、名前もないまま死んでしまった胎児。 さすがに通り名というのか、現在名乗っている葦島という名前はないと何かと不便な事もあり自分で考え名乗ったのでしょう。 けど、彼には本来あるべき名前がない。 他者に付けられ、認められて…その過程も経験する事ができなかったのだから。 父親から祝福されなかった命なのだと、命名の意味を説明されれば嫌でもその事実を突きつけられこちらまで心が痛みを感じてしまう。 その願いはもう叶わない。 だとしても、その胎児だった存在は…例えば、母親に自分の名前を付けて欲しかったのだろう。 いくら求めても、彼の母親から受け取る事のできない母性のようにあまりにも与えられるはずべきだった物が彼には足りなすぎる。 シリーズとしても5作目までくれば、葦島さんの様々な面を断片的であれ見てきましたが本当の意味で彼にとっての救いはくるのだろうか? その生涯の結末に、何かしら幸があって欲しいと願わずにはいられません。 場面は切り替わり、誰か視点でのモノローグが始まる。 内容から、それは瑞季君が言っていた図書室にいた女生徒だとすぐにわかりました。 彼女もまた、思春期特有のあるあるで彼を拒絶するようになってしまった事。 けど、その行為に罪悪を感じながらいつか謝ろうと思っていた事。 そして、そう考えているうちに彼が事故に遭ってしまったという事。 生きていなければ謝る事はできない。 いつかでは駄目だった、すぐでなければ…人の命はいつ失われるのかがわからない。 チャンスはいつでもあるなんて思ってはいけない。 まだ、人の死から遠い子供だから余計に縁遠いと思ってしまうかもしれないけれど生きている以上死は常に隣り合わせであるのが事実。 本気で後悔をして、それでも瑞季君が生きていた事に安堵をして。 もし嫌われたとしても彼が生きていてくれて良かったと。 次こそちゃんと謝らなければという思い。 …思っていたら、そこには思った以上に元気な瑞季君が!? 魂が抜けていたのでそんなに酷い重症だったのかと思っていましたが、案外怪我そのものは酷くなかったようで。 とにかく、無事である分には本当に良かった…一応、葦島さんとのやり取りで生存確定はしっていたけども…それでも秋元さんだけじゃなくこっちまで心配させやがって!? けどまぁ、本当に不安だったのは間違いなく何も知らずお見舞いにも行けなかった秋元さんですよね。 瑞季君が大丈夫そうな様子に顔をぐじゅぐじゅにしながら泣き出してしまい、彼を困らせてしまう事に。 てっきり秋元さんが怪我でもしたのかと保健室まで連れて行けば、彼女の涙は自分が死ななかった事に安心しての物だったと理解をして。 この場面が、嬉しくても涙は出るという意味でかつて狐の窓にあったやり取りを連想させますね。 ようやく和解をできた二人は、一緒に泣き出してしまって。 瑞季君には、隣にいてくれる人がいた事を。 一緒に泣いてくれる子が隣にいてくれて安心していた事を思い出す流れに、心が温かくなりました。 そして、プレイヤーの涙腺への追い打ちは止まらないというのでしょうか。 場面は瑞季君の家になり、お婆ちゃんに手渡される茶封筒。 手紙が入っているとの事ですが、膨らんでいる?というのは少々気になりましたが……。 中身は、葦島さんから彼女へ宛てられた物であり。 本来なら、狐の窓の後日談としてこうして会う事もなかったのでしょう。 あえて名前も教えないままだった二人は、また運命のいたずらなのか再会を果たした。 関りは、成るべく少ない方がいい。 けれど同時に、彼女に自分の事を忘れて欲しくなかったのかもしれないという矛盾した感情。 だから、独り言として聞いて欲しいと書かれた伝えられなかった言葉。 当時は何故涙が出るのか、困惑したままだったせいか伝えられなかった… 「……此方こそ、ありがとう」 その気持ちを、手紙という形で。 あの時、私の手を握ってくれて、ありがとう……美命さん。 封筒が膨らんでいたのは、あの時返しそびれていたハンカチがようやく本来の持ち主の所へ帰る為だった。 何十年も経っているにも関わらず、綺麗に手入れがされた様子から彼がどんな思いでいたのかがうかがえて。 長い長い時を経て、ようやく知ったあだ名が忘れられる事はない。 ◆感想総括 まず、一旦語彙力を捨てさせていただきます。 作者様はプレイヤーの涙腺を壊す専門家でしょうか? 初見の時にも手紙の件で涙を堪えながら収録をする事となり、感想文の為に解釈を深めながら周回をすれば理解が深まる程に涙腺への攻撃が止まらない。 今回は登場人物も、立場の違いはあれ悪人と言える人がいない上にそれぞれの気持ちを考えると胸を締め付け物語にさらに深く引き込まれていく。 沼ですか?これが沼なのでしょうか? 正直、1作目の時点で充分面白いと思える作品でしたしシリーズとしてこれだけ物語を楽しめたので吸引された事は本望ですがね!? 本望ですけど涙腺問題と、文字を書く手が止まらないという意味ではなかなかに恐ろしい限りです。 勿論、誉め言葉の意味として。 動画の方をアップロードするまで少々ラグが出ると思うので、この場でも軽く触れさせていただきますと。 >何故か今回はとても爽やかで~自分で本当に分からないんですが、何で……? はっきり申します、それは作者様の持つ人柄ないし善性と断言させていただきます。 何かしらの手段で表現をするに辺り、人は自分の持っていない発想域の外の物は表現ができない。 それが経験による物か、それとも知識として知っている物から想像し構成されたかは不明としても。 本当に知らない事は、まず発想が出ない以上表現ができないのです。 といった内容を、動画内でも早口で語らせていただきましたのでこちらではこれ位で。 ここからは語彙力を戻し気味に真面目な感想を。 今回で5作目という事で、過去作との繋がり要素があるのはシリーズを遊んだ側としてはなかなか嬉しい要素です。 話として直接の繋がりがある狐の窓が主体なのはもちろん、先生と呼ばれた経験の部分では3作目の要素もあり。 概要の時点で老人=葦島さんはすでにわかった状態で進めましたが、老化という機能を得たのではなく別の姿でしかなかったというのもなかなかミステリアスな面が増えた印象です。 そして、これまでの説明でもある程度理解はしていても今回明確になった情報。 葦島さんは人間でも妖怪でもない存在であり、生者でも死者でもない。 だから黄泉平坂へ行く事も可能だったし、彼方の存在を見る事も干渉する事もできた。 けど、彼にあるのは「命の様な物」であり生きているとも死んでいるとも定義ができない事。 改めてその事を突きつけられるのはなかなか辛い物がありました。 1作目の時点で彼が定義の難しい存在となってしまった事はわかっていても、それを再認識する事になるというのは。 死ぬ事もできないというのは、終わりがないという事であり。 産まれていなかったのだから、死ぬ事もない…? 本当に、彼に何の罪もないのにどうしてこんな事になってしまったのか。 その中でも、子供の味方で在ろうとしたり相変わらずそういう自分が子供のようであったり。 ある意味、葦島さんのそういう部分で悲惨さが緩和されている所はあると思うのでプレイヤーにとっては中和効果があるとも言えます。 今回新しく出てきた人物としては、瑞季君があまりにもお人好しすぎて将来がちょっと不安な部分はありますね。 でも、彼はその分人に愛されもする人物でしょうからしっかりと悪い人から守ってくれるような人が周囲にいそうな気もします。 秋元さんとも和解できて、誤解がなくなった事で今後はまた日常にも楽しみも増えたでしょうから。 初恋の話を聞かれ、葦島さんとのエピソードを語りながらも好きでなく良いと思ったと語った美命さん。 ここは狐の窓で語られていた部分ですが、彼女がその後素敵な伴侶を見つけこんなにも素晴らしい孫に恵まれていた事は喜ばしいです。 同時に、またひょんな事から葦島さんと再会をしてようやく名前を知る事ができたという部分も含め。 ずっと名前が不明だった彼女が、美しい命と書いてみことであるというのも素敵です。 それは彼女自身が名は体を表す点でも、自分だけは覚えておこうと人間より人間らしい胎児だった葦島さんと向き合ってくれた人の名である事も合わせ。 ここから一体、どのように最後の物語へ続くのか? 気になる気持ちはありますが、終わって欲しくないというジレンマもあります。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、やはり一言に集約すると 「ただただ感謝」 というような言葉になってしまいますね。 シリーズ5作目という事で、今回話として直接の繋がりとしては2作目を前提として遊べば問題ないと言えますがそれぞれプレイ時間が短い作品なので是非まだプレイをしていない方には1作目から遊んでいただきたいと思えます。 今回もまた、素敵な作品をありがとうございました。 次回作も、いつまでもゆっくりとお待ちしております。
  • こえをきかせて
    こえをきかせて
    いたずら好きの少年と対話をしながら、徐々に心を通わせていく温かいお話でした! @ネタバレ開始 カジクマくんとかんさつかんさんのやり取りが終始可愛くて癒されました! かんさつかんさんの子供っぽくおどけて見せたり、カジクマくんを受け入れるかのような姿勢が彼のお母さんと重なって見えました。 お父さんとの関係性だったり、かんさつかんさんの秘密だったり、考察する要素もあったりして、考えさせられました。 素敵な作品をありがとうございます! @ネタバレ終了
  • ボクだけがしっている
    ボクだけがしっている
    @ネタバレ開始 繋がりがあるとは知らずに何気なく読んでみたら @ネタバレ終了 ギャン泣きしました。どうしてくれるんですか。凄くいい作品ありがとうございます。 PS.おまけって何ですか、おまけって泣かせにこないでくださいよ  (ほんっっっっっっっとうにありがとうございます)
  • ヘルメネウスの箱庭
    ヘルメネウスの箱庭
    @ネタバレ開始 言葉が通じない・異種な「彼」にどんどん愛着が湧いていき、心から絆を深めたいという想いが溢れる素晴らしい作品でした…!言語の解読というシステムが本当に面白い…。「彼」の表情や文脈から言語を読み解いていく(試行錯誤を重ねながら)ことで、徐々に心を通わせていく感覚と物語の目的である「人間とライカンの戦いを止める」ために奮闘している感覚をたっぷりと味わえました。そしてクリア後のタイトル画面の演出にキュン…二人の幸せを願っています。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • はじめての!デスゲーム・マスター
    はじめての!デスゲーム・マスター
    ようやくエンディング回収できました! アプデ後のヒント機能わかりやすくて好きなキャラクターと簡単に会いやすくなってよかったです! 攻略のボタンを押すと具体的な条件を教えてもらえるので困ってる時は活用してください〜! デスゲーム主催!やりたい!人の生死を握りつぶしたい!と思ってプレイしたのですが、それぞれのキャラクターと交流して背景を知っていくと、思った以上にダークな世界観と激ヤバ倫理観で楽しー!と思って押していた人殺しボタンを押す手が止まりました… それくらい命とは人生とは法律とは…と深く考えさせられるよいゲームでした。 @ネタバレ開始 不具合があるとのことでアプデを待っていたのですが、アプデで追加されたヒントがわかりやすくて助かりました!(攻略ボタンを押さないと条件が出ないということになかなか気がつけませんでした笑) 特に勾留されている人たちの手紙や罪について知った時にそのキャラクターが白黒からカラーに変わっているところが、デスゲーム参加者から1人の人間と認識した描写なのかな?おしゃれな演出だなぁとか全員カラーにするとエンディング条件になるのかなと思ってました。エンディングはそんなに関係なかったです笑 マスさんとコシュミエさんのエンドがとてもイイですね…好きです。 質問の数も想像以上にたくさん用意されていて、ギャグからシリアスまで幅広くて、ちょっとずつ不穏になっていって怖くてよかったです。 また作品を作られるご予定はあるのでしょうか?次回作も楽しみです
  • 午前0時の私たち
    午前0時の私たち
    私にとって、始めてのノベルゲーム♫ 右も左もわからないままタップしてみると‥ 湿気を感じるBGMが揺らいだ時空へ誘い、気がつけば壮大な世界にどっぷり! 大作映画を見たような読了感を味わいました♫