ティラノゲームフェス2023参加作品
11233 のレビュー-
魔法のカクテルお酒は全く飲めないのですが憧れもあって、素敵なタイトルに惹かれてプレイしました。 END4だけ全然でなくて何度も周回しましたー! お客さんの人生は変えたんですけど、そうなるんかーいって展開が多くて思わずくすりとしてしまいました。 思ってたんとちがーうってことばかりでしたが幸せは自分で決めることですし、他人がどうこう言うことじゃないですよね @ネタバレ開始 END3が一番好きでした。彼にとって店長のお酒も魔法になるんですね。 店長も魔法使いだったのか、比喩なのか、本当は魔法なんて存在していなくて飲んだ人がそれぞれ自分の力で未来を選んだのか、本当にバーテンさんだけが魔法使いなのか、このエンドがあることでいろいろな解釈ができる素敵な作品だなぁと思いました。 @ネタバレ終了 イラストも優しいタッチで、エンジェルフェイスの店内の雰囲気がそのまま伝わるようでした。傷ついたときにふらっと寄ってしまうほっとできる場所なんですよねきっと。 元気のもらえる作品をありがとうございました -
白雪とネクロマンスまるで禁断の絵本のような、ダークファンタジー! 序盤からの暴力シーンにあわあわしながら読みました。 @ネタバレ開始 読み終えてから振り返ると、暴力的ではあるんですけど虐げようとしているのとはまた違ってエリオットの複雑な心境があのシーンに表れていたんだなと。 相思相愛だと思っていたのに、一方的にひっくり返されたらあんなふうにふるまってしまうのも無理ないのかも。 美術館で鏡さんとお話して、二人はきっと新しい人生を歩めたんだろうなと思っています。 @ネタバレ終了 動くスチルも音楽も素晴らしくて大人向け童話みたいで楽しかったです。 ありがとうございました。 -
MonstrousPark個性的なキャストさんたちを見に来ました! @ネタバレ開始 どうして遊園地に医療関係者が…?と不思議に思っていましたが、読み進めていくと納得の理由でした! 遊園地が実は巨大な人体実験(&売買)って熱いですね!(???) 人間関係がうまくいってたりいってなかったり、仲のいい人にグチっていたりしているのが何だかリアルで胸が締め付けられました笑 そしてエンジェルさんの牛鬼の呪いが悲しすぎる… エクストラで、事件の裏が見えていくのが面白かったです。 まさかあのやけに死んだ目をしているゲストが…ね! さらに周回すると、雪子さんの上司としては一見おかしい振舞いもそういう事だったのかとわかって楽しかったです。 @ネタバレ終了 劇中歌も大変良かったです…! 素敵な作品をありがとうございました! -
可惜夜のさかしま町久しぶりにこういったタイプの作品をプレイしましたが、けっこう楽しめました。 ホラー慣れしていない人にとってはけっこう怖いかもしれません。 謎解きの難易度はヒントがあったおかげでどうにか解く事ができましたが、けっこう難しかったです。 あと個人的な好みですが、鍵が開いた時のSE(カチャッみたいな)があると良いかなと思いました。 他のシリーズもプレイしてみようと思います。 @ネタバレ開始 たぶん自分がアホなんでしょうけど、箱No.4の謎解きは「CUBE」以外に思いつかなくて一番時間がかかってしまいました。やっと正解が分かって、なるほどなと。 「東:花屋」のヒントの文章ですが、「覗く」が「除く」になってました。おそらく誤字でしょうか。 @ネタバレ終了 -
アンガー・マネジメント・ファンタジーあー序盤のハムスターから持っていかれました。 ゆっきさんの笑いのセンス、凄すぎます。 あっという間にクリアしてしまいました。絵のタッチと会話のミスマッチ感がより笑いを引き立てていて私の血圧も上がりそうでした。 @ネタバレ開始 見た目は重厚なファンタジーっぽいのに脳筋パーティーで最高です。 ツッコミが誰もいない…!! ダーヴィン、賢そうな魔法使いなのに全然人の話聞かないし。 騎士団長が社畜で不憫すぎるんですが、彼のチャーハン私も食べてみたいです。 演出も凝っていてドラゴン討伐のお話も楽しめました。 @ネタバレ終了 はー!面白かったです。落ち込んだり、イライラしてるときにまたプレイしたいです。 元気をもらえました! 素敵な作品をありがとうございました -
【新番組】あかちゃんとあそぼ!【放送開始】ご報告が遅くなってしまいましたが、サムネイルの絶妙にブレた色味と若干の薄暗さに惹かれて、自チャンネルにて実況プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 かわいいのに絶妙にどこか不安になる雰囲気が秀逸で、放送初回から即カット必至な展開でこれはもしかしてお兄さんが何かしたのでは?と察することはできましたが、この番組が何だったのかは夢から覚めるまで気が付きませんでした。(本当に夢かどうかは怪しいですが……) プレイ中はクマくんとコケ子ちゃんは結局何者だったのか、答えは見つけられませんでしたが、赤ちゃんの怨念のようなものなのでしょうか…… 女の人の結末は変わることはありませんが、最後はお兄さんにきちんと罰が下りそうなエンディングで安心しました。不倫ダメ絶対!@ネタバレ終了 テンポよくストーリーが進み読みやすく、とても楽しくプレイさせていただきました。 素敵なゲームをありがとうございました! -
Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -暴力物はちょっと…とDV彼氏たる紹介文に足踏みしていたのですが皆さんのコメントを読んでプレイしてみました。 プレイ時間は長くないのですが充実感がすごい…。 恐ろしい作品でした。 演出もグラフィックも本当に素晴らしくて!! 煙草の煙のなんとお洒落なこと!! そして私自身、10年ほどバンド活動をしてギターを弾いていたので、マウスポインタがピックになっている演出に心をわしづかみにされました。 レン君はおにぎり型使っているのね…! 愛って綺麗だけじゃなくて偏執的だったり、執着だったり。 重たいお話なのにどこか読後感が気持ちがいいのは、彼らが自分に嘘をついていないからですね。 こんなにセンスの塊の作品がプレイできて幸せです。 ありがとうございました!! -
ナツノイドコロ配信で遊ばせてもらいました いろいろとギミックが仕込まれていてびっくりしました! 概要欄にある攻略情報や裏話も読んでなるほどなってなりました(こちらの勘違いも含めて笑) @ネタバレ開始 おまけシナリオの隠しシナリオはまさか初っ端に来てるものとは思わずに「どれや!?」って配信終わってからもしばらく探してましたw 隠しシナリオ終わったあとにちゃんとバッチが強制配布されてたのにバッチ数を把握してないのと、初っ端に来ると思って無かったから全然気づかなかったですww ちゃんとクリア後のタイトル画面も確認してから終了しました(結構な回数行ったり来たりしました) ちなみに選択肢のギミックは、白と黒しかないと思っていたので、攻略見て「灰色あったんかい!?」ってなりました。 それで最短でメインシナリオ3ついったのは運が良かったですねぇ @ネタバレ終了 短編で遊びやすく、考察もできて良かったです。 他のシナリオも遊んでみたいと思いました。 ありがとうございます -
六畳一間から出られない!YouTubeの実況動画にて遊ばせて頂きました! @ネタバレ開始 ひとまちゃんとおばけの可愛さと、少しダークで優しい物語がピッタリ合っていてとても楽しく遊ばせて頂きました! @ネタバレ終了 ゲームの遊び時間も短めでとても集中して一気に遊んでしまいました。 この度は楽しいゲームを遊ばせて頂きありがとうございました! -
北限のアルバ~秋の章~北限のアルバシリーズ3作目、秋の章も春夏に続いてプレイさせていただきました! 北海道美瑛でのんびりペンションのお手伝いをしながらイケメンと恋する物語。 今回は超が付くほどツンデレの都会のおしゃれ男子でした。 今作もとてもお腹の空く作品でした…!! @ネタバレ開始 ピザに燻製にチーズにかぼちゃポタージュに…!!どんどんお腹がすくメニューが登場してよだれダクダク必至でした笑 あと、春夏に比べてなんとなくボリュームがあったような気がしました。草木染め、ピザパーティ、ジャム作りに青の池にバーデートに…ツンデレを落とすまでの長き道のりを感じました…!草木染め、とても楽しそうで私もやりたい!となりました。ブルーベリーで染めるとやっぱり紫になるんでしょうか? こういう体験シーンがあると本当にペンションっぽくてほっこりします。昔、長野のペンションで押し花の体験をしたのを思い出して懐かしくなりました。 恵介さん、シリーズ最高にツンデレで初っ端からニヤニヤしっぱなしでした。可愛すぎる…!序盤の憎たらしい発言もまた、ツンデレの可愛さの一部なんですよね…!! 真ちゃんの最初の評価がツンデレを一切理解してない人で笑っちゃいました。「嫌味な人に出会ったら普通はそうなるよね」と…。 本作は、他と比べても特におばあちゃんがとてもいいキューピッドになってくれていて、おばあちゃんの優しさや人生経験も感じましたね。あんなにツンケンした人に普通に話しかけられるの凄すぎる。 ワインや料理の力に合わせておばあちゃんの力もあって2人は結ばれたと思ってます。 恵介さんの小説は真ちゃんがタブレットを見てしまったあたりから「これもしかして恵介さんが書いたのでは…!」と勘繰っていたらまさかの当たってしまい…!もし私だったら、自分の作品を「難しくてよくわからなかった」と言われたらたぶん泣いちゃいますね。悪意もないしあの場では恵介さんが書いたものとわかっていなかったので真ちゃんに非はないのですが、それでもやっぱり恵介さんが傷ついてしまうのも無理ないかも…と思ってしまいました。ちゃんと仲直りできる2人、本当に流石だなと思いました。 小説家として美瑛に残るエンドも起業エンドも恵介さんが幸せそうで嬉しかったですが、個人的には美瑛に残るエンドが微笑ましいのとやりたいことをやれている恵介さんが輝いているのとで好きでした。ゆくゆくおばあちゃんが亡くなったら2人でペンション継いでほしいな、なんて思ってしまいますね。峰岸さん、そよ風を星◯リゾートくらいの大会社にしてくれ…!!(冗談です) 若手経営者という役職がとても私の癖なので、都会のおしゃれ男の恵介さんも爆イケでかっこよかったです。 サブストーリーの二つ目の方の、「大学に入ったら、周りはその学問に興味がある人ばかりで、将来はその学問に関わる仕事に就いて…」という部分にとても共感しました。文学部ではないですが、私も大学入学後に似たような経験をした記憶があるので、ドキッとしたのと同時にちょっぴり心が痛かったです。恵介さんと同じ痛み…! 今回の私の一番食べたかったメニューはかぼちゃのポタージュです!好物だからです!(潔い) 普段手作りのものをあんまり食べていない分、北限のアルバシリーズをやると素朴で自然な味が恋しくなります。 それにしても北限のアルバシリーズの皆さんは食レポがうますぎますね。真ちゃんはプロなのでまだしも、おばあちゃんもイケメンたちも味の言語化がうますぎる。私だった絶対「美味しい。何かわからないが美味しい」しか言えない。 3作目に来て、美瑛はとても良いところだな〜と感じると共に作者さんはとても地元がお好きで誇りを持っていらっしゃるんだなあと感じました。私はどうしても地元が好きになれないのでちょっと羨ましかったりします笑 長々書いてしまってすみません…! 秋の章も素晴らしい作品でした。まだお腹空いてます!どうしてくれるんですか!? 冬の章のプレイも楽しみです♡ @ネタバレ終了 -
プダラを着た悪魔ゲーム実況にてプレイさせていただきました! 軽快な音楽がとても心地よく、ちょっぴり廃退的な世界観にぴったりでした…! @ネタバレ開始 パーツ選びの時間がかなりシビアで、初見のパーツが出てくると"知っている"方をとっさに選んでしまう… 人間の認知能力を逆手に取った時間制限の付きのゲーム性がとても面白かったです!! 短い会話の中でも、職員さんと工場長の人となり(猫となり…?)を 存分に感じることができて、まだまだお話ししたいのにな~!!と名残惜しかったです @ネタバレ終了 簡単な操作性なのに思わずミスしてしまう面白さ…! 素敵なゲームをありがとうございました! -
嘘つき生者と死者の国墓守さんが気になりプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 全員のお話を聞いて、さやかさんの助手席という発言にあれ?と違和感を覚えたのですが、すべてのENDを見たいという欲求に逆らえずゆういちくん→ヤマザキさん→さやかさんの順番で指名していきました。本当にごめんなさい。特にヤマザキさんの一瞬だけ和らいだ表情には、申し訳ない限りです。 個人的にはさやかさんと一緒の生存ENDがストーリー上でのTRUE ENDなのかな?と思いますが、墓守さんENDも捨てがたいです。寂しそうな場所に一人でいる墓守さんにも何か過去がありそうで気になります。また過去という点に関しては、迷わず死者の国に残ったり、さやかさんに彼のそばへ行けばいいと言える主人公にも何かあったのでは……?と考えてしまいます。 演出面に関しても、どこか物悲しいBGMがストーリーによく合っていますし、赤を基調とした死者の国と青が綺麗な現世の色の対比も印象的だと感じました。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました! -
アイジョウモラトリアムずっと気になっていた作品!プレイさせていただきました。 キャラデザがみんな個性的でそれだけで十分、惹き込まれました。 みんなが抱えている闇もこれまた深くて、先がどんどん気になる展開が続いて、気づけば一気読みでした。 @ネタバレ開始 このゲーム、素晴らしい部分がたくさんあったのですが、まずはシナリオがとてもお上手で、「よくわからないところで目覚める→調ちゃんと出会う→調ちゃんの死に直面する→生きてここから出たいと決心する」の流れがスムーズで、頭に入って来やすいシナリオの広げ方だと感じました。 その後も徐々に明かされる謎や、こことここは実は繋がってたのか〜!となる展開が好きでした。特に、帝人くんのお母さんを十万くんが殺してしまっていたことが判明したシーンは鳥肌ものでした。 武器の金属バッドはそう繋がるのね…と驚きと悲しみで胸がギュッとなりました。 オチも素晴らしかったです。ずっと敵に見えていた管理人が救済者だったなんて…「また戻って辛い現実を生きるか来世に期待するか」。難しい選択ですね。でも、平々凡々生きて来た私のような人間には彼らの辛さわかりかねるのかも… 演出も素晴らしかったです。クライマックスで帝人くんと十万くんがわかりあうシーンが印象的だったのですが、十万くんがしてくれたことの数々を一つずつ回想するのが本当にうるっと来ました。また、倉骨くんと彩海くんの屋上で共闘シーンも胸熱でしたし、2人揃って逝ってくれたのも泣けるやら安心やらでオタク心はめちゃくちゃでした(褒め言葉) イラストも、とても可愛らしくてキャラがいろんな表情をするたびにキュンキュンしてました。 あと、本当にすごいなと思ったのが、鍵の色とキャラの色の関係性です。普通だとわかりやすくなってしまいそうなのに、結構みんないろんな色を使ってキャラデザされているので、ぱっと見では誰の鍵がどの色かわかりにくくなっていて面白かったです、特に青の鍵のところとか、あの時点ではあの場にいたみんなが該当する見た目をしていたのがすごい。 最後にシステムですが、一本道の物語で読み物系なのかと思いきや、しっかり自分でクリックし、選択して進んでいくシステムでプレイヤーを飽きさせない仕組みが素晴らしかったです。 推しは迷いに迷ったのですが、マリ姉かな〜と言う感じです。みんな良すぎて決めきれませんね…(号泣) みつちゃんと言う大切な友達を守るためにあそこまで漢気を見せられるお姉さん、惚れちゃいます。周りに気も使えるし、本当に優しくて素敵な子だと思いました。マリ姉とショッピングしたいですね♡ ということで、FAはマリ姉✖️みつちゃんです!2人にはずっと笑っていてほしかった…。 もう二度と会えない2人に惹かれてしまうんですよね〜(号泣)(マリ姉の魂が蘇ればまた会えるのかも…???) マリみつでしょうか?みつマリでしょうか…?大好きなコンビです♡ @ネタバレ終了 シリアスで心に残る物語、神演出、可愛いイラストと辛い展開が光る名作でした。 素敵な作品をありがとうございました。 -
空と白雪 空色少女と雪女神最初にシエルルートとキリカルートだけやり込めました。 特にキリカさんが大押しで、 顔と胸が魅力的ですね。 ヤンデレなのは仕方がないけど、 昔は髪が長かっただって?。 その姿が最も見てみたいです。 -
彼の恋愛は治療できないショドウさんがめっちゃ良い。それしか言えない…。 -
Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -遅ればせながらプレイさせていただきました。 こういったジャンルの作品は初めてで、すごくドキドキでした。 @ネタバレ開始 暴力(DV)の理由がまさかの、、、! 一番最初のDVシーンで、多分Re:nくんはこういうことでしか世界と自分の輪郭を認識できないのかなぁ、と思っていたら求めていたのは相手の方で、、、!! 自分の中で新しい扉が開きました。なるほど…、こういう世界もあるのか…! そして色彩がとても鮮やかです。作者様の色彩感覚の多彩さに驚きました。 何よりセリフ、地の文、構成それぞれが詩的且つ丁寧で演出にもたくさんのこだわりが見られて終始圧倒されてしまいました。 ボイスがつくとより深く世界を知ることができてとても良かったです(^^♪ @ネタバレ終了 良い体験をさせていただきました。こんな感覚は久しぶりですごくすごくハッピーです。 素敵な時間をありがとうございました。 -
ジュブナイル・イクリプス/フリーゲームエディション実は結構テーマ主導で、内省色が強めでもあるという珍しいタイプの作品でした。 初回は固定のルートですが、物語的にはそこまでが実質的に導入部みたいな構成です。 特に気に入っているシーンは雫ルートの公園のシーンです。 以下割と独自解釈の考察に近い感想になります。 @ネタバレ開始 最初の秀樹ルートを読んでいる時は、性に縛られた関係性否定の文脈なのかと思って読み進めていました。 同時に、「この姿なのに」とか「この姿だから」といった性規範が登場人物に垣間見えることに、違和感を覚えてもいました。 雫ルートを読み始めると、秀樹ルートの逆の議論を提示していることに気が付きます。我々の関係性や理性・感情というものは、外見的な性など肉体的な要素から逃れられない。 これは、美由美ルートを経てグランドルートに至るにつれ、より一般化された話題になっていきます。 面白いのが、征木にとって「別の姿」が、他人が求める役割としての自己の擬人化(?)となっている点です。征木は内なる自分との非一貫性を自覚することでアイデンティティの危機に陥るのですが、そのきっかけとして征木の特殊性がフォーカスされます。 マイノリティ属性を多く持つからこそ、「別の姿」に埋め込まれた他者の物差しが、内なる声として絶えず自己を否定し、自己の分裂が顕在化する。この内面描写が結構生々しいなあと思って読んでいました。 この視点を持って再度作品を眺めてみると、我々の性質や属性は無数にあるにも関わらず、他者認識のフィルターの中で外見的な性が特権的な属性の1つになっていることに気づきます。愼治なんかも典型ですが、他者のプライバシーの侵害を無邪気に正当化してしまうケースすらある。 @ネタバレ終了 この作品の大きなテーマは現実の社会でも問われてきたし、これからも問われていくのだろうなということを思いました。 -
生きるその先に -回生編-岐尾森編、覚醒編に続いてこちらも読了いたしました。 近年のフリーゲームとしては本編だけでもかなりのボリュームですが、冗長さは一切感じません。 魅力的なキャラクターたちと掛け合い、起伏に富んだストーリーで夢中になって一気にプレイしました。 これまでに散りばめられていた伏線や気になっていた描写を鮮やかに回収しつつ、 更に新たな謎を提示しながら先の読めない展開で引き込んでいく様は見事という他ありません。 こう書くと色々と同時進行し過ぎて散漫になってしまうのでは……と思われそうですが、 物語の主軸は一貫していてぶれることがないため、決してそんな印象はなくのめり込むことが出来ます。 @ネタバレ開始 不穏さを残しつつも表向きは順調に進んでいく展開 ――からの叩き落とし、そして更にそこからの再起……っ! 王道にして最上級のカタルシスを覚える逸品に感服いたしました。 覚醒編があまりに良すぎたので、正直プレイ前は「あれを超えられるか?」と思っていました。 ある種の消化試合になってしまうのでは……とさえ懸念していたのですが、まったくの杞憂でしたね。 夏生の行く末を知った沙姫が涙ながらに彼を抱きしめるシーンで、まずそれを確信しました。 沙姫の無念への感情移入もさることながら、辛いはずの夏生が却って彼女を思いやるのがもう……。 しかしまさかこの時は沙姫こそ実は――ということには気付けませんでした。 後の衝撃的な展開を迎えてから再びこのシーンを思い出した時には、情緒が大変なことに……。 そして夏生が八つ当たりと分かりながらも感情を爆発せずにはいられなくなる場面。 自身の消滅さえもう受け入れて穏やかにすらなっていた夏生が、 自分以外の犠牲はどうしても許せなくて取り乱しているのが辛かったですね……。 あそこは夏生の未熟さの発露という以上に、彼の優しさを再認識することになりました。 しかしそんな彼だからこそ皆が命を懸けてまで力になろうとし、 されどそんな彼だからこそ皆が犠牲になることには耐えられないという悲痛。 溜めに溜められたフラストレーションからの光明と再起、そして始まる真のクライマックス。 最終決戦前、生晶(鬼晶)が夏生の中にいる空へと語りかけるシーンも良かったですね。 言葉を交わすことはなくとも決して心は一方通行になっていない対話だったと思います。 回生編では本人の状況的に、却って影が薄くなってしまっていた生晶ですが、 過去回想とこのシーンの印象だけでも一気に存在感を取り戻したように感じました。 迎えた最終決戦の最終盤、ここに至っても心が空を斬ることを拒んで膝をつく夏生。 夏生の人柄を、そしてここまでの彼らを見てきた者としてそれを優柔不断と言えるはずもなく……。 そこから「空」とともに「妖の空」を打ち倒す――この一瞬は紛れもなく、二人が一緒に戦った瞬間でした。 そして闇の中で沙姫、水輝、詩衣、結、生晶が夏生を救い出しにくる場面。 紛れもない奇跡ですが決してご都合主義ではなく、全員の想いが結実させた必然だったと思います。 最後に、忘れてはならないまさかのエピローグ。 空という名前にもかかっていて、切なくもあまりに綺麗に終わった本編でしたから、 (いち作り手としての勝手な想像ですが)これを加えることには迷いもあったんじゃないでしょうか? ですが、自分にとっては間違いなく最高のサプライズでしたよ。 これは空がただ主人公(夏生)の傍にいた相棒だったからというだけでなく、 一人の登場人物としても十分過ぎるほどに魅力的だったからこそだと思います。 OP曲のピアノアレンジという伝家の宝刀が彼のために使われたのも納得です。 あまりに切ない「約束」を回想するバックにこの曲が流れるシーンは胸にグッときました。 にしても最終編にて突然の登場、ヒロインたちを差し置いて出ずっぱり、 更にはメインヒロインのかつての想い人(しかも両想い)という立ち位置。 クライマックスに至ってはむしろもうお前がメインヒロインだろという活躍っぷり。 にもかかわらず一切の悪印象を持てないというのは、ちょっと尋常じゃありません。 すべての責任を当然のように負い、あらゆる悪感情の受け皿にさえなろうという器量。 そんな人間では計り知れないほどの善性を示しながらも、 ただ超然としているわけじゃない感情を持ち合わせている絶妙な塩梅あってのことでしょうか。 みゃあすけさんの並大抵ではない技量と、キャラクターへの想いが為せる業だったと思います。 またクリア後、実績回収のためにと軽い気持ちで読んだ7日目の赤字選択肢が……。 そういえば生晶以外のヒロインでは唯一、彼女も夏生より年上のお姉さんだったなと。 もちろん後の展開を考えるとやはり白字の選択肢の方が構成としても整っているので、 そちらがいわゆる正規ルートという扱いになっているであろうことには納得出来ますが。 しかしその上でも、ここは全プレイヤーにぜひ読んでおいてもらいたい場面だなと思いました。 順当にプレイした場合、あの場面を読んでいない人も多そうなのは勿体ない……っ! @ネタバレ終了 今後、商業も同人も含めて自分がプレイしたノベルゲーム歴を思い出す時、 本シリーズと夏生たちも必ず浮かぶだろうなというほど深く心に刻まれました。 本当に素晴らしい作品をありがとうございました! -
In Your Humor概要読んだ時点で興味津々ですぐさま飛びつきました! タイトル画面からユーモアに溢れている作品ですw ゆっくりエンド分岐を探しているうちに、気づけば3ヶ月も経っておりました……w でもそれくらい手強かった……! 無事に切り抜けた時の気持ちよさが半端なかったです!! 個人的には細部の変化ってレベルではなかったですしとっても満足感がありました〜!! @ネタバレ開始 まさかの見た目が設定できる!? でも立ち絵はなし!? ゲーム中にスタンプでリアクションができる!? ゲームオーバーパターン一体いくつあるの!? ほんとにとてつもない作業量を感じます…… ボーナスステージだけでゲーム何本か作れちゃいそうw ほんとにユーモアと驚きでいっぱいの作品でしたw そしてユーモアについては、私は本編、ユーモアチェック共に自己促進的ユーモアが多めとの結果でした! 楽しく遊びながらユーモアについて知れちゃうなんて素晴らしすぎる! @ネタバレ終了 本日YouTubeにて実況動画を投稿させていただいたのでご報告させていただきます! エンド分岐のギミック、解釈があっているか少しドキドキです…… ユーモアの判定の詳細についてはプレイヤーからはよく分からない点が数々ですが、結果を見るに個人的にはめちゃくちゃ信ぴょう性あるなあと思いますw ぜひぜひたくさんの方に遊んでいただいて結果のすり合わせがしたいですね! 改めまして、とっても楽しくて興味深い作品をありがとうございましたm(*_ _)m -
ねじまきマキナ前回プレイから、恐らく完成版まで跨ぎましたが無事クリア出来ました! @ネタバレ開始 END3に向かう為の試練に、パソコンからだと苦戦し到達できませんでした。 ですがその問題はiPadなどで自力に解消。その工程も踏まえて、 達成感が素晴らしい結末でした。そう、ハッピーエンドだったのです。 ネタバレOKの項目の筈がこれは皆さんに到達して体感して頂ければ とやんわりとした感想で申し訳ございません。@ネタバレ終了 作者さま、他作品もプレイした上で、本当に良い体験をしました。 有難うございます!!

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