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32408 のレビュー-
シケモク長者おしゃれなタイトル画面に引き寄せられプレイしました。 寒い夜に凍えてしまうのをなんとか避けようとするホームレスの主人公と、個性豊かなキャラクター達とのやりとりがとても面白かったです。数多くあるBADエンドも分岐によって少しずつEND絵が変わっていたりと細かいところまで拘られています。 ゲームの目的も分かりやすく選択肢も多過ぎないので全エンド回収までずっと楽しんでプレイできます! 素敵な作品を有難う御座いました。 @ネタバレ開始 度々登場する強盗集団の猫ちゃん達がとっても可愛いです。 加えて公務員の鹿?さんの高飛車な感じが鼻につく感じがしていいキャラクターだなと思いました。キャラデザ共にキャラクター設定もこの作品の大きな魅力だと感じると共に大好きな作風のゲームを思う存分楽しめて最高の気分です。
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北限のアルバ~冬の章~透也くんのビジュアルがすごく好きで楽しみにしてた冬の章、遊ばせていただきました! 目を離したら消えてしまいそうな儚い雰囲気を持つミステリアス美少年!どんな話になるのだろうとワクワクしてました @ネタバレ開始 きょ、きょうだいだった!!!!!!!!!!!!!!!!! いや正確には前世の記憶を持つので え……前世の記憶持ち……エ!?好き過ぎる!!!!!というわけで血の繋がりはないんですけど、これは奇跡が起きたきょうだい愛のお話でもある……?? 前世の記憶を覚えてるとかきょうだいのお話が大好きだったので、すごく衝撃で。序盤の方で抱いた感想が全て吹っ飛びました(札幌大球のファンタジーみたいな食材にキャッキャしたのは覚えてます) 途中から真ちゃんの過去にフォーカスが当てられたり透也くんの意味深セリフの連続で「早く……早く楽にしてくれ……真ちゃんを助けてくれ……」の気持ちで夢中で読み進めてました。 真ちゃんが本音を言う場面も透也くんの正体が明かされるシーンも涙が止まりませんでした;; エンディングはどちらも好きです!!!! ここまででも素敵な話だけどジャンルは恋愛、でも弟の記憶持ちってどうなんだろ……?とソワソワしてたので過去形の「好きでした」で悲鳴上げてサブストーリーで情緒ないなったになりました。痛いぐらい切ないけどとっても好きです………… きょうだいとして接して欲しいし恋人としても接する話がみたいよ〜と強欲なことを考えてたのでエンディング2(?)のその後の話が期待大です! ところで弟モードの透也くんが宣言通りガラリと雰囲気が変わっていて何度見てもドキドキして慣れません!!たすけ……なくていいです!ありがとうございました! @ネタバレ終了 とっても素敵な作品をありがとうございました!
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はじめての!デスゲーム・マスター明解かつ勢いのあるタイトルに惹かれてプレイ。とりあえず興味の赴くままにプレイしていたらEND3に到達しました。 ネタバレのない範囲で言うと、立ち絵とか背景がとにかく動きまくって画面を見ているだけで楽しかったです。 あらすじに書かれている通り、デスゲーム部分というよりは、デスゲーム関係者(主に参加者や観覧者)とのかかわりがメインなのかなあ。まだ一周目ですが刑罰がポイント化されていたりとディストピアっぽい世界観で大変気になります~ @ネタバレ開始 押すなと言われるほど押したくなりますよね。ということでボタン全部押しました。総回数169回。特に甚大な被害を起こす例のボタンは、怒られても懲りずに押し続けました。マスさんがしっかり突っ込んでくれるのが楽しくて……そうです、私がサイコパスです。 でも幽霊の彼の願いを叶える良心はあるんです。ほんとです。 どのボタンもそれぞれキッチリ演出が用意されているから、ポチポチするだけで楽しかったです。私にとってはデスゲーム部分がメインだったかもしれない。主にいたずらエンジョイ的に。 画面上を移動する謎スライムとか、おみくじとか楽しかったです。 おみくじは何種類あるんだろう? ラッキードッグとかほのぼの要素が用意されているのも笑ってしまいました。あれマスさんが考えてるんでしょうか笑 てっきりさすがのマスさんにも愛想をつかされてクビになるかと思いきや、さすが公務員? 問題児として警戒されつつも勤続できているようでビックリでした。 最初に出会ったエンディングとして愛でようと思います。 それはそれとして、もっとこの世界について知りたいので他エンディングも見てみようと思います。真面目な話をすると、最初コシュミエさんからデスゲーム参加者たちのことを聞いたとき、悪人なら気兼ねなくゲームを楽しめるなと安心してしまった節もあり…… ゲームを進めていくうちに、参加者たちにもそれぞれ犯罪を犯した理由があって、まだ深く知ることはできていませんが、果たしてデスゲーム参加者になるのが妥当なほどの悪人だったのか? という疑問が頭をもたげます。結局、手紙も見るだけ見て1回も渡せてないので、またじっくり周回をしてみたいなと思います。 あと、コシュミエさんが気になるので特殊エンディングも見れたら見たいところ。他の作品との繋がりもあるとのことなので、そちらもチェックしてみたいです。 @ネタバレ終了
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ヤンデレ好きが推しに執着される、悪役令嬢に転生できたのに、プログラムに勝てません!!社畜OLさん「こんな会社事故物件になってしまえば良いのですわ~、ペンペンおハーブも生えませんコトよ~!(そこまで言ってません)」 との捨て台詞を残して見事、推しの住まうゲームの悪役令嬢として異世界転生を果たします。 しかも推しは悪役令嬢にご執心なイケメン、アルベール様!勝ったな、ガハハ!お花摘んでくる! ……ところでプログラムに勝てないってどういう事? という導入(曲解)から始まる本編、ふぇぇ~私どうなっちゃうのぉぉぉ~(主人公はこんなに情緒不安定じゃありません) @ネタバレ開始 開始直後のブラックな会社シーンとか自室シーンは大分クるものがありますが、主人公の恨み節がキレッキレでかなり好きでした! 悪徳令嬢さんの意識(プログラム)が強すぎて、アルベール様に関する事は基本的に主人公に介入の余地は無いのですが、 謎ミニゲーム(主人公も?ってなってた)の結果で心が動いていくのも良いですね。 成功時も失敗時もアルベール様の反応が二度美味しいです…! ハッピーでもバッドEDでもムービーが用意されているのですが、特にバッドはこの転生の仕組みが理解できる内容で、 一見の価値ありですよ! いや、アルベール様かなりイイ男です! これだけメイリーナさんに罵倒されてもめげずに匿い続ける(もとい監禁し続ける)なんて… メイリーナさんの髪色の薔薇を胸に付けてるのとかベネですね。 しかもこのイケメン、ヤンデレなのに凄い自制出来るタイプなんですよ、、、 好きな人の嫌がる事はしない姿勢、凄く大事なんですよね… 外堀はとっくに埋まってるかもですけど、、、 で、実はアルベール様が好きだったのはメイリーナさんでは無く、いつも画面の向こうに居たキミ(主人公) だったという落ちですが、アルベール様は失敗する度に何度もロードを繰り返していたご様子。 いや、この演出すごく良かったです。繰り返している様子が分かるバッドのendムービーは1週目から飛ばせますが、、、 ……ないで…とばさ…ないで… ところでハッピーで晴れて主導権を勝ち取った主人公ですが、メイリーナさんはどうなったのでしょうね?(ニッコリ 最後に、乙女ゲのヒロインとメイン攻略対象って普通に考えたらヤベー奴らだよな…っていうのが作者様との共通認識 っぽくて笑いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品、ありがとうございました!
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怪異判定アドベンチャー「奇天烈相談ダイヤル」ゲーム実況させていただきました。 怪異の話を聞き続けることでじわじわと恐怖に浸食されつつ、 相談を解決するという爽快感がクセになる、 不思議な中毒性を持ったゲームだなと思いました。 うまく裁けない相談もかなりあって悔しかったですが、 とても楽しませていただきました。 もう少し腕を磨いて、オーモリさんに認めてもらいたいと思います! 素敵なゲームをありがとうございました!
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タイトル無し真っ黒な画面のインパクトに惹かれてプレイしました!! 途中まで「……ん?何コレ?」と思っていたのが、まさか最後で「ああ……そういうこと……」と思わさせられました。 @ネタバレ開始 最後の、一気にすべてが削除されていくシーンで、明確に「主人公は死んだ」とは明言されていないものの、全てを察させられる感じ……いろいろと考えさせられました。 もし死後の世界がこんな感じだったら、絶対死にたくないです。 自らを殺す人は、こんな5億年ボタンよりもタチの悪い世界に行きたいんじゃないから。 幸せになれなくてもいい、その代わりに不幸に苛まれなくてよい世界に行きたいから。 (ちなみに私は、死後の世界というものは、姿どころか意識を持つこともない世界だと思っています。幸はないが不幸もないという世界です。幸せな人は絶対行きたくないでしょうが、不幸に曝されすぎた人間は行きたくなってしまうのでしょう。) ………以上、私の謎の駄文でした。それでは。 @ネタバレ終了
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死に戻り階段感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 その階段を一段下りれば死人ですら生き返るという死に戻り階段。 タグにもありますが、ホラーやオカルト要素が強めな世にも奇妙な物語という印象が強い噂話ですね。 そして、その真相は一体何なのか? @ネタバレ開始 あなたの地元に有名な心霊スポットはあるだろうか、という文言から始まり主人公の地元に存在する神社…天妙神宮についての紹介へ。 神社に到達するまでは600を超える階段を上る必要があるという、思わず階段の数で有名な金毘羅さんでも大体どれ位だっけ?と思うそれは人を遠ざけるのも無理はないだろうという立地。 (金毘羅さんは奥社に行かないなら785段で済むらしいので、そう変わらないとしたらかなりのハードモードでしょう) それだけでなく、昔から語り継がれている噂として山の麓から天妙神宮へと続く階段は通称「死に戻り階段」と呼ばれている事。 その階段を一段下りればたちまち一年若返り、死人ですら若返る。 この情報だけでも不思議な場所という印象はありますが、夜になると悪魔が下りてきて悪い子を見つけて食べてしまうという大人が子供に言い聞かせるような話もあるようで。 さすがに悪魔云々は作り話としても、若返り効果のある階段という点は興味深い話です。 しかし、主人公も小学生の時に試してみたけれど何も起きず。 その段数から運動部がトレーニングに利用しているようですがやはり何も起きていない。 様々な人が噂を確かめようとしては失敗に終わったようで、若者の間ではあくまで雰囲気を楽しめる肝試しの場所程度の認識になっているようです。 そして、どうしてそんな噂ができたのか… 「一緒に階段を下りた相手と恋が結ばれる」という今までの要素と何も関係がない新しい噂までできている始末。 その効果があるかどうかはさておき、主人公も今年の肝試しは女の子からのお誘いを受けているようで楽しみにしているようですね。 だけどそんな時に限ってというのか、肝試しを運営するオカ研の人員が足りずに手伝って欲しいと頼まれてしまう事に。 ここで断ると本編にいけないでしょうが、まぁエンドは全部回収予定なので初手は断りましょう。 と、選択をしたら…いきなりゲームの種類が変わった!? この萌えっ子ちゃんなきゅ美って誰!? 恐らく肝試しがきっかけでその時の女の子と結婚し娘ができたのでしょうか。 新しい噂が本当になってしまった…とぽかーんとしていればまた場面は変わりニュースが。 「時任グループの社長、時任定雄さんが行方をくらませてから今日で一週間が経過しました」 何やら事件は起きているようですが、主人公の平穏な日常に関わりはなく。 娘とお風呂に入る流れでエンドを回収。 という事で先程の分岐へ戻り。 手伝いを引き受ければ驚かし役を引き受けたのは主人公だけのようであり、主人公を誘ってくれた女の子は別の人に声をかけたようでした。 問題は、その人物がこちらに手伝いをして欲しいと頼み込んできた帯山田であり…3年生特権として参加者側を楽しむ為だったであろう事が判明。 どうみても女の子とイチャイチャする気だろう帯山田を置いて帰宅する流れへ。 すると、いかにもホラーなBGMと共に登場する当初主人公と肝試しに参加する予定だったきゅみ子ちゃんが登場。 母親の名前からとって娘はきゅ美になったのか…なるほど……なるほど? DNAの法則をガン無視してそうだなぁとか色々思う事はありましたが、まぁ結果的にこれは断って正解だったなと今度こそ帰宅。 翌日、驚かし場所は自分で探すという事で現地に向かうもやはり体力的にここまで来るのは大変だったようで。 600段以上を上るとなると、これは肝試しに参加する方も運営として驚かす方も先に体力がなくなりそうだなぁ…とぼんやり心配になりました。 資料によると、毎年賽銭箱が驚かし場所として使われているらしい。 人が隠れるのに向いている位のサイズらしく、毎年使われているという点で新鮮味には欠けるも候補として加える事に。 山門へ戻り、順路として肝試しの際には全員がここを通るので開始早々驚かすには結構良いかもしれないと考えていると誰かの話し声が。 三人分の声が聞こえ、内一人はこの神社の神主でありどうやら案内をしている様子? それ以外の二人は男女が一名ずつで何と芸能人のようでした。 『白い肌は白い化粧品から』 という彼女が出ているだろうCMのキャッチコピーと共に紹介される女優、千堂かなこ。 見た目なかなり若々しいですが、今年で44歳というどうみてもありえない年齢に驚くしかなく。 男性の方は現在放送されているライダーシリーズの最新作に出ている俳優であり、彼がペットボトルの水を飲むとまたもや宣伝のようなカットインが! 色気がすごすぎて子供に悪影響を与えると苦情が殺到したミネラルウォーターのCMが目の前で再現されているという、これまた凄い物を目撃してしまったようで。 こそこそと彼らの様子を見ていれば、参拝を済ませた3人は会話をした後にかなこさんが何かを神主に手渡し2人はもう帰っていくようでした。 ここで、神主と芸能人2人のどちらを追いかけるか?という選択肢になりますが…。 普通なら野次馬根性として芸能人一択と思われるのに、神主を追いかける事に何か意味があるのか? 結果として、神主を選ぶと彼が何かを食べているのを目撃する事に。 先程手渡されたのが食べ物だったのか? それにしてもこんなにすぐに食べるのもおかしな話だと、少しからかうつもりで声をかけてみれば当然エンド回収へ。 エンド名が「見てはいけないもの」という事から何を食べていたのか不明ですが、明らかにホラー的な意味で何かがあるのは違いない。 一般人らしく芸能人の方を追いかけようとすると、何と山門あたりで2人がキスをしている場面を目撃してしまい…。 これは熱愛シーンを見てしまったか?と思いきや、直後にかなこさんが階段を一段下り…一緒にいたはずの彼は消えてしまった。 その場に残るのは彼がいたという証拠の衣類や時計のみ。 それを拾い集めたかなこさんは神主のいる本殿へと引き返していく…。 一体何が起きた…? 怖くなり階段を一気に駆け下りていく主人公。 その途中で思い出したのは、死に戻り階段に関するまだ語られていなかった方の噂。 しかし、1年若返るごとに自分に近しい人物が1人失われる。 だけど、ただ下りるだけじゃ何も起こらない。 若返るには、悪魔の協力がいる。 つまり、この階段を試した人達はこの条件を満たしていないから何もなかっただけにすぎなかった。 何故子供への脅しにしても神社へ続く階段に悪魔の噂がくっつくのか? それが宗教的にも噛み合わないだろうと疑問でしたが、元々あった噂の全文を知ればその意味はしっかり理解ができました。 神主を追いかけた場合、彼がかなこさんから受け取った何かを食べていた事。 連れが消えてから、まるで証拠隠滅のようにその場に散らばった衣類を集めた彼女が再び本殿へ引き返していった事。 そして、何故44歳の彼女があんなに若々しいのか…。 噂に出てくる悪魔は神主であり、その悪魔の協力があってこそかなこさんの若さは保たれていた…? ここで主人公から物語はかなこさんの視点へと変わり、何があったのかが明かされていく。 生き物なら逃れない定めというべきか、かつて世のすべての男性を虜にしていたかなこさんも加齢には勝てなかった。 沢山の男性に囲まれていた日々もいつしか過去の話となり、かつて自分のいた位置には若い子が抜擢されるように。 SNSに流れるコメントも、すでにかなこさんは過去の人だというような内容が流れており彼女を苛立たせていく。 私だってあの頃のように若ければ かなこさんは30手前という年齢から訪れる現実を受け入れられなかったのでしょう。 確かに若いというのはそれだけで財産ではありますが、年齢を重ねても活躍されたりその年齢だからこその美しさを出せる女優さんというのは存在すると思います。 そう考えると、彼女にとって一番の武器が若さだったのではないか?とは思いますが…それはそれで受け入れがたい問題かもしれません。 そして心がすさんでいったある日、とある心霊番組…というよりは川口浩探検隊を連想させるような番組? によって若返ると噂の階段についての存在を知る事に。 普段ならただの噂でありくだらない番組と流してしまうような事でも、本当に若返りの効果があるならと番組で紹介された現場へタクシーで向かうかなこさん。 道中、栄光の日々が忘れられずそれが失われていく絶望やその結果として「若返り」に執着する事に思いを馳せる場面があり。 栄光というのはそれが強い刺激であればある程脳を麻痺させる麻薬のような効果を与えてしまう以上、忘れられずに執着するのもまた人間の性というべきなのでしょうか。 5年前に稼いだお金を様々な美容品や温泉などといった若返りに効果があるとされる物に費やしてきたけれど、一時的な効果はあっても維持をするには大量のお金が必要になってしまう現実。 よく名前を聞く美容手術等、そういった美容関連の物だって定期的に摂取しなければいけない以上お金で買える若さの延命はそれだけ莫大な対価がかかるのが前提でしょう。 だから結局はどこかでみんな気持ちに折り合いをつけて受け入れるしかない、もしくは少しでも遅らせるような比較的継続できる習慣や品を取り入れる事で抗うしかない。 女性として、彼女の気持ちはわからないでもないですがこれは一度強い刺激に脳を焼かれた故…とすればこの後の流れも含め当然の結末だったのだろうと思います。 あの600を超える階段を上るも0時過ぎという事もあって入口である山門は閉じており、どうしたものかと思えば中から出てくる神主。 何故かかなこさんがくる事を知っていたような口ぶりであり、彼女が人違いではないかと疑問を口にすれば…目の前の神主の姿は悪魔に豹変していた。 それを見て、思わずうっとり魅せられたと表現した時点でかなこさんは完全にこうなる運命というのか引き寄せられてしまったのでしょう。 人間の作る若返りに効果のある商品ではあくまで一時的な効果しか得られない。 けれど、目の前にいる悪魔の力を借りれるならばそれは間違いなく可能であるという確信。 契約の証として、自身の血を与える事で若返りの権利を得たかなこさん。 しかし、その為には自分に近しい人間を1歳につき1人犠牲にしなければならない。 階段の下で待たせていたタクシーでそのまま実家へ向かい、翌日に家族旅行と称して両親を生贄にしたかなこさん。 2歳の若返りによって最近の悩みであった肌のトラブルがなくなりハリも戻っている事を確認する。 ここで、両親が服だけを残して消えてしまったという事実でなく即座に自分の顔に触れ効果を試しているという時点で行動が起こせる時点でそうであったとしても、もう人としての心は残ってないのだなとわかる場面ですね。 そうして、5年前の美しさを取り戻す為に残り3人を捧げたかなこさんは年に一人を捧げる事で若さを維持し続ける事に…。 そこから20年が経過し、再び周囲にもてはやされるようになったかなこさん。 かつて自分の代わりかつての代表作でヒロインを演じた若い子だって、20年が過ぎれば時の流れに従い40歳位にはなっているのでしょう。 もう私より見た目のひどいおばさん、と言うかなこさんの心境は完全に若さを維持する事に執着した何かであり。 そんな中、かつて交際をしていた時任さんともう一度交際を開始する事に。 かなこさんは若さを維持していても周囲の人間は当然ながら年齢を重ねる以上、彼は50歳間近というかなこさんが本来の年齢相応であればそこまで見た目や年齢差もないだろう方でした。 いつしか、彼がかなこさんにとって一番近しい人物となっており年に一度の生贄を捧げる時期が近づいてきてしまう。 時任さんは若さやルックルといった魅力がある訳でないけれど、何故か惹かれてしまう対象であった事。 もし、自分が若さを維持できれなければ彼は別の女性に乗り換えてしまうのではないか? だけど、生贄の条件である近しい人を捧げるという事は彼を失う事を意味している。 これまでならば、若返りの為なら誰だって生贄にしてきたのに初めて生じた迷い。 歳を取りたくない。しかし、時任さんを失う事だって嫌。 けど、自分が結婚を迫っても暗い顔で断る彼を繋ぎとめるには若さが必要なのではないか。 判断を迫れる場面となり、彼を生贄にするかどうか選択肢として選べるようで…。 ここが、もう手遅れながら人間として最後の…本当に最後の一線を守れる場所だと「生贄にしない」事を選べば。 それにも関わらず彼に別れを告げてから3日後に、何故かニュースとして彼が亡くなった事が報道され…。 かなこさんと交際していた事から彼女は警察から話を聞かれる事になり、周囲にも何故か彼女と付き合った相手はみんな死んでしまうという噂で盛り上がる始末。 結果、彼女は若さこそあっても誰も寄り付かないままここから本来の年齢へと近づいていく事になるのだろうという終わりへ…。 時任さんに関するニュースは最速で回収できるエンドでも見かけましたが、こういう繋がりを持っていたのだなというのが驚きでした。 では、結局亡くなってしまうのなら生贄にしても結果は変わらないのではないか? …強いて言えば、死体は残らないので失踪という形になるのでしょうが。 その答えを知る意味でも今度は「生贄にする」という選択の方へ。 かなこさんとしては、彼を生贄として自分の中に取り込んでしまえば自分の中で生き続ける事になるという結論に至ったようです。 そして、彼の体液を手に入れたから翌日に処刑台への道とも言える階段を上る事に。 山門には毎年の事だからか、待ち受けている神主こと悪魔の姿が。 かなこさんから体液の入った瓶を受け取ると、悪魔はこんなものを持ってくるとは珍しいと笑いだし。 「よほど彼のことが好きなんですねぇ。でもそんな彼ですらあなたの執着にはかなわかなったようだ」 ここは人間の行動を観察する悪魔としてはまさに面白い部分でしょうね。 そして、そんな悪魔の笑い声が今日に限りひどく耳障りに感じたかなこさんは悪魔をせかし、悪魔が瓶を丸のみにしたのを確認するとすぐに時任さんの手をとって階段を一段下りてしまった。 隣に散らばる彼の衣服。 頬を涙が濡らし、やはり彼を失いたくなかったという気持ちは本物だったのだと感じながらもいつものように衣服を回収しようとそちらへ視線を向ける。 すると、衣服に隠れて白い封筒が落ちているようで…彼の持ち物だったのでしょうが何が入っているのか? それに手を伸ばそうとした瞬間、かなこさんはバランスを崩して階段を転げ落ちてしまう事に。 毎年この階段へ向かう時にはいつもスニーカーを履いていたのに、何故か今回ヒールを履いていた事に気づかなかった事。 そのせいで簡単にバランスを崩してしまった事。 さらに、階段を転げ落ちる中で彼女の体に起きる変化。 階段から落ちる度、下る度にどんどん体は若返っていき子供の姿へ…そして、最終的には赤ん坊の姿へまで変化してしまい。 そんな彼女を見下ろした悪魔は、赤ん坊となった彼女を食べてしまうという結末へ。 悪い事はできない、人の命を奪い続けてきたのだから奪った人数を考えればむしろ食べられるだけで済んだのはまだ軽い方ではないか?までありますね。 (その後がどうなるかはわかりませんが) 彼女が最期に目にしたのは、悪魔に踏みつけられ汚れてしまったあの封筒。 これが何だったのかは次の視点、時任さんで語れる事に。 21歳の若さで企業をしてから28年間、忙しい日々を送るも日本を代表するような大企業まで会社を大きくする事に成功した時任さん。 海外進出も視野にいれ、さらなる躍進を…と思っていた矢先に発覚してしまう自分の病。 ステージ4まで進行した癌、他の臓器にも転移しており余命は長くとも3ヶ月という絶望的な状況。 初期ならばまだどうにかできたかもしれませんが、末期の癌となるとさすがに生存は絶望的でしょう。 投薬を行うも、それに伴う副作用に苦しむ日々。 余命とされた3ヶ月後はアメリカの大手メーカーと交渉をする日であり、会社が海外進出をする上で重要な日と言えるでしょう。 だから自分以外に任せる事はできないと、何とかならないかと情報収集をし病気を治せないかを考えるもそこにあるのは気休め程度の文章に重い現実だけ。 なので、通常ならおとぎ話で済ませてしまうような事にも縋りたかったのでしょう。 不老不死・蘇生・タイムスリップ・若返り、どれも非現実的でありながら病気が治らずとも命さえ延命できる方法があればと検索を開始する時任さん。 そこから得られる情報は怪しげで詐欺のような物ばかりでしたが、その中の1つに目を奪われる事に。 それは、かなこさんも見たあの番組についての画像投稿であり取り上げている人も明らかに馬鹿にしたネタの扱いでしかなく。 けれど彼もまた、B級にも満たないテレビ番組だという事を頭では理解しつつも病院を抜け出して現場へ向かう事に。 もはやあの脅威の段数の階段を上るのも苦しい体でこそあれど、真相を確かめるには実際にこの先へ行くしかないとふもとまで到着したところでかけられる声。 振り向くとそこには、あの悪魔である神主が立っており彼がくるのをわかっていたかのような態度でした。 悪魔が契約についての条件を説明し、それに対しどういう意味だと返そうとするも激しく咳込み吐血をしてしまう時任さん。 「これが答えだ、俺には時間がない」 そして、先程の吐血で付着した血を差し出し契約は完了。 ここでわかる新事実として、どうやら悪魔と契約をしても寿命そのものは延ばせないらしいです。 時任さんの寿命まで残る時間は2ヶ月と17日。 寿命は49年と5ヶ月と16日8時間14分。 悪魔の行う若返りとは、他人の命の蝋燭から蝋を奪い取りつぎ足すという事。 しかし、最大値を延ばす事はできないのであくまで寿命の範囲内で若返りをするというのができるのみである事。 だから彼は、どれだけ若返り病に気を付けていても決まった寿命からは逃れる事はできない。 死因が現状なら病による物ではあれど、もし結果を変えようと病にかからなかったとしても別の死因になるにすぎないというだけ。 そして、自身が悪魔と契約をしてしまったという事実を認識した瞬間光を失い。 再び気づいた時には、階段に散らばる26名分の作業服と両親にプレゼントしたおそろいのコートがそこにあった。 次からは階段を上れるだけの体力は残しておいて欲しいという悪魔の発言から、恐らくそのままでは階段を下る以前に最上段までいけない彼の為に悪魔が初回サービスをしたという事でしょうか。 そこから意識を失い、目を覚ますとそこは病院ではなく自分の部屋でありいつも着慣れたスーツを着ようにも何やら違和感がある。 28年分の若返りを果たした結果、時任さんは当人でなく息子として新社長という立ち位置を演じる事になったようです。 悪魔が巧い事細工を施したのか、それに対する違和感を誰も持っていないようで成功はしたのでしょう。 部屋で一人になってから思い返す過去の記憶。 娘が生まれたらパパはすごい会社に勤めているんだと自慢したいと言っていた社員がいた事。 会社を大きくするまでの苦楽を共にしてきた社員たちの言葉。 たった一代でここまで会社を大きくした事。 そして、その過程で彼は自身が周囲にも恵まれていた事を自覚していた事。 そんな大切な存在を、自身の延命の為に生贄としてしまった事実。 それはあまりにも辛すぎる為か、心を蓋をする事で封じてしまったようであり。 犠牲にしてしまった者達の為にも、ここでこの時任グループを終わらせる訳にはいかないと前以上に仕事に没頭する時任さん。 しかし、そのまま次に迎える予定だった本来の寿命で次世代にバトンを繋がれば良かったのでしょう。 けれど彼は最初に犠牲にしてしまった物達の為にも仕方ないと言い聞かせながら、それから20年ごとに若返りを繰り返すようになってしまった。 繰り返すうちに、罪悪感も薄れ金におぼれてどんどん心がすさんでいくように。 最初は本当に会社の為だったのだとしても、2回目の若返りを選んだ時点で会社はすでに海外進出も果たして起動に乗っており後任を探すなり育成する時間もあったでしょう。 なのにそれをしなかった時点で結局は会社でなく自分の為でしかない形になってしまった。 はたして彼がもう何回目の若返りをした頃だったのでしょう。 CMに起用する芸能人を選ぶ際に、彼がかなこさんと出会ったのは。 まだ若返りに執着をしていない見た目のままの若さだったかなこさんとの触れ合いで、時任さんは幸せという物を感じるようになった。 そして、彼女のまぶしい笑顔に触れていると自分がとても醜悪なものに感じてしまいやがて距離を置くようになってしまう。 ここがかなこさん側でいう、年を重ねた結果人が離れていった時期と重なってしまったのが一番の不幸というべきなのか。 彼女に深い勘違いを与える事になったのを知らないまま、別れてしまった事が最大の分岐点だったというのが物悲しいですね。 彼女と過ごした時間を思えば、いくら仕事の奔走してもすでに若返りたいという願いは持たないようになっており。 余命が一年となるも、もうすでに自分は本当の生きる意味を見失ってした事に気づいてしまった時任さん。 そのことに気づかせてくれた彼女に最後にもう一度だけ会いたいと接触をしてみれば、彼女はあの頃と同じ姿をしていた。 そして、一度だけと思っていたはずなのに彼女と過ごす日々があまりにも魅力的だった結果再び交際を再開してしまう。 彼が結婚を承諾できなかったのは、もうすぐ自分が寿命を迎えると知っていたから。 …本当に、もはや手遅れ過ぎる展開が続いた結果の結末であってもここでもし余命の事を正直に伝えていれば彼女はまた違った選択を取れたのかもしれませんね。 やがてやってくる終わりの日。 彼女から、明日行こう誘われたデート先はあの死に戻り階段がある天妙神宮。 彼女も自分と同じく若返りの契約をしていたからこの姿を保っていたという事に気づき、次は自分を生贄にしようとしている。 果たして愛した女性からそんな提案をされたら、自分だって沢山の命を生贄に捧げた身でありながら何を思うのか? 素直に考えれば、因果応報でしょう。 他人の命を奪い続け、ありえない延命を繰り返した者が今度は奪われる側になるだけ。 その彼女と疎遠になった間に、彼女に何があったのかはわからずとも同じ穴の狢がこちらの命を狙っている事に違いはない。 もしも、彼女を恨んだら? 彼女が自分に近づいてきたのは全て生贄にする為の条件を満たす為だった。 生贄にできるのは、近しい者である以上対象とある程度仲を深めなければならない。 すでに20人単位を何度も繰り返していた時任さんにとっては、彼女も同様の悪人であり最初の出会いから全てが演技だったと思ったのでしょう。 …本当に、最初の出会いの頃はまだ本来の彼女であったと知らないまま。 そして、悪魔の言葉を思い出し復讐の方法を閃く流れに。 契約者を生贄にした場合、若返った分だけの寿命を宿している事。 つぎ足された他人の蝋は溶けだすと、元の人間の蝋燭を太くしていく事。 本来の太さよりも、継ぎ足し溶けた分だけ段々上塗りをされ…コーティングされた結果肥えていく魂。 それは悪魔にとって、とてもやみつきになる程美味であるという事。 これまでに大量の命を生贄とした彼を生贄とすれば、存在すらも消えてしまう程に若返ってしまうと思いつくや否や音も立てずに玄関へ向かい。 靴箱にある彼女のスニーカーをすべて回収し、彼女が当日安全に階段を歩けないように仕向けたのは彼だったという事がわかる結末へ。 最終的に彼女が悪魔に食べられる終わりと繋がるのはこちらなのだろうと納得しかありませんでした。 では、すべてを受け入れたなら? 再会した時、何故数十年が経過しても同じような若々しさを彼女が維持していたのか。 明確に言葉にはされませんでしたが、やはりという言葉が出ている事から薄々予想はしていたのでしょう。 それでも、自分の残されたわずかな時間で愛する女性の望みが叶えられるならば少しは醜悪だった自分の人生にも意味があったのかもしれない。 彼女は生きる目標を見失った自分にとって、生きた意味を与えてくれたのだから。 彼女の人生に意味を与える事が自分にはできないのは残念であっても、命を差し出す事で手助けは出来る。 だから、彼女の寝顔を眺めながら大切な事を手紙に書き残す事を選んだ。 感謝の気持ちや、自身が契約者である事。 自分が消えた後はそのまま階段を下りるのではなく、急いで儀式の終了を悪魔に告げなければならない事。 明日、階段を下りる直前に…自分が消える直前に彼女に手渡そうとポケットに忍ばせて。 しかし、このルートでもやはりかなこさんは何故かスニーカーでなくヒールを履いており最終的に手紙の中身は不明のまま彼女は悪魔に食べられてしまう。 このエンドを迎えた際は、スタッフロールの曲も相まってとてもしんみりとした雰囲気があり好きです。 隠されていないはずのスニーカーは何故選ばれなかったのか? それも含めて悪魔が仕組んでいたとしたらまさしくエンド名である「届かぬ想い」なのでしょう。 今まで、この契約を求める人間を察知していた事を思えばこんなチャンスを逃すとも思えないですからね。 因果応報として美しいのは、かなこさんの末路がわかるルートを経由している以上エンド5までがワンセットという扱いに思えます。 だけど、時任さんがどういう人物なのかを考えるとエンド6が正規であって欲しい気持ちはあります。 そして、かなこさんの魂を食した後であろう部分から再び続きがあり…天使襲来のファンタジー展開へ!? 天使により悪魔が退治される展開になるかと思えばそんな事は全くなく。 そういえば堕天使って悪魔の事だったなぁと思い出しながらエンド名を確認。 今後また天使に見つかる事がないよう、より強い結界を張り直し今後も悪魔はこの場所で若返りを願う人間を待ち続ける。 しかし、今思うとあの心霊番組に関する情報を見た二人が見事に引き寄せられた事を思うとあれも悪魔側が定期的にそれで引き寄せられる位強い若返りの願望を持った人間を集める為の罠だったのではないか? 二人があの番組の情報を知った時期は全く違うタイミングだったと思うと、とてもピンポイントすぎますし何か仕掛けがありそうに思います。 と、ここまでしんみりした物の 残りの回収してないエンドがある事に気づき結構初期の方に見逃しているのを攻略情報から把握しました。 サッカー部に混じって運動ヤッホーイ!という平和な終わりに、盛大に何も始まってない!! とはなりましたが…このエンドの時だけはエンド1と違ってニュースも把握しておらず芸能人がくる事も観測をしていない。 つまり、考えようによっては何も起こっていない一番平和な世界ではないか? という現実逃避をする形で締める事となりました。 @ネタバレ終了 くれぐれも、怪しい噂とおいしい話にはご注意を。 なんて事を微笑みながら、口の前で人差し指を立てつつ言いたくなるような物語でした。 この度は面白い作品をありがとうございました。
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天使のエゴタイトル・イラストに一目惚れしてプレイしました! これで処女作…すごいです! 立ち絵やスチルもとても可愛くてすごく良い作品でした! @ネタバレ開始 おまけに出てくるお兄さんがイケメンでした! メインキャラだとパーチェくんとシエロさんが推しなので、終盤のパーチェくんの命を賭けても全うするところとシエロさんが大好きと伝えるシーンでは悶絶しました… この先の物語やそれぞれのキャラについて、楽しみに待ってます!
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キミが恋するはずだった100人の運命の相手作者様の過去作品が面白かったので、とびつきました。ゆるい???や名前のセンス、効果音がツボです。 @ネタバレ開始 >オートセーブをしている為、終わらせたところによってはバグが起きる可能性があります。その際もご報告頂けると助かります。 とのことで、7人チェンジを続けると、強制的にピンポンパンポーンと効果音が鳴り???のセリフから進みません。ブラウザを再起動しましたが、同じところで止まります。???の名前も???Pに変化しています。スキップを使うと次のテキストが読めるようになりましたが……。同じ条件でも(3週目)でスキップを活用したら大丈夫でした。 (もう1つ、上のデータで データをリセットする →いいえ にした後ゲームを始めると※セーブ中※から動かない時がありました。 直前にホラー演出があったので、これは演出だったらすみません。これの発生条件は全員チェンジでクリアかもしれません) 全キャラクリアしました。私は???推しです。運命を1つ見つけたら100つあると思えというGのような言い方に笑いました。あとはイアンさんですね。名前に大爆笑して、素朴な顔に癒されました。 @ネタバレ終了 凝っていて、癖になる面白い発想の作品、ありがとうございました!長々と失礼いたしました。
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Journal Journeyタイトル画面がwolfエディタな感じだったのでノベコレだとちょっと珍しいと感じ印象に残っていました。 RPGのマップやドットアイコンを活かすことで、一般的なノベル・ADVとは少し勝手が変わり、キャラとその周辺の景色全体をより効果的に見せることができるのか、とプレイ中とても感心しました。 シナリオはしょっぱなから衝撃的な展開で、側面から少しずつ紐解いていくミステリー感が好きでした。 @ネタバレ開始 初見時には御者の言葉遣いが少し引っかかったので気になっていたのですが、物語を進めるにつれなるほどとなりました。 ドット絵がプレイヤーに与える視覚情報の少なさ逆手にとりゲームの中身にうまく反映していたのが素晴らしかったです 散らばっていた点と点が終盤で一気につながっていく瞬間の気分は最高でした。また1から読み返したくなる面白さです。 @ネタバレ終了
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人生、お返しします。自分と同じ姿をして歩いていたというドッペルゲンガー?の男を探しに行くという設定が面白かったです。 確かにそういう話を聞いたらちょっと気になるかも、とカイに共感しました。 @ネタバレ開始 でもどうしてそこまで探す必要が?もし相手が本当に怪異のドッペルゲンガーだったら怖くないのかな?と思ったら、どうしても"もう一人の自分"に会わないといけない理由があって・・と怪異系ホラーの予想を良い感じに裏切ってくる展開でシナリオに引き込まれました。 怪異として生きるなら本来消えなくてはいけないのは自分ではなく元の彼。カイだってこの世界でカイをやっていたい。やりなおしたい。 でもそれと同時に、元の彼にも生きていてほしいというカイの優しさもあり、 その2つの感情の中揺れ続けているカイの心境が見える各EDがすごくよかったです。 "4人"の友情が優しい世界で好きです。 @ネタバレ終了 温かさと切なさが混じった儚いゲームでした。
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ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~とんでもないクオリティの超大作があると各所で聞き及び、満を持してとても楽しみにプレイさせていただきました…!笑って、笑って、泣いて、笑って。ユイナちゃんと一緒に旅に出てたくさん幸せな時間を過ごしました。ストーリーもキャラクターもグラフィックもすべてがすばらしくて、遊ばせていただいたことにただただ感謝でいっぱいです! @ネタバレ開始 (長くなってすみません…お時間あるときに見てもらえたら嬉しいです。) ■全体感想 異世界に来てすぐの頃は、誰も彼もが見知らぬファンタジー世界の住人だったのに、物語を閉じるときには、メインキャラは勿論いわゆるサブキャラも含めた、一人ひとりへの思い入れと愛着で心がいっぱいに満たされています。ストーリーを進めるうちに、キャラクター同士の立体的な繋がりが見えてきたり、三国間の関係性や歴史を知ることで、そこに馴染まない異質な存在に気づいたりなど、作品の厚みと膨らみを堪能できるのが長編ならではですばらしかったです。子供の頃に憧れたファンタジー世界のワクワクや、ラブコメのトキメキがふんだんに詰め込まれつつ、それぞれのキャラクターの根っこにある苦悩や葛藤、繊細な心情が深く掘り下げられていて、忘れたと思った昔の痛みや、多少のことでは落ち込まなくなったと思う強がりを抱えた大人たちにこそ、刺さるお話かもしれないと思ったりします。大人になって読み返す絵本のような、温かくて芯のある作品だと感じました。 立ち止まったり戻ったりしながらのゆっくりプレイが好きなので、かれこれ20時間~ほどコココンの世界に滞在していたと思うのですが、キャラ同士の会話やストーリー展開が本当にずーーーーーっと面白くて、終わらないで、まだ終わらないで、と念じながらプレイしていました…!大感動のエンディングを3度迎えて全てを見届けたあとも、ちょくちょくゲームを起動しては、お気に入りのシーンを見返し、くすっと笑って楽しい気持ちになったり、ツマミでは済まずにどんどん先を読み進めて、感動シーンで涙ぐんだりしながら、はぁ…コココンの世界は最高だぁ、、と噛み締めて元気をもらっています。大好きって以上の言葉があればいいのにと思うほど、作品の世界と物語に魅了されました。大大大好きです!!! ■各キャラクター・ルートの感想 ○フィンさんルート 一国の王様なのに親しみやすくて、いじられるたびに全力で食って掛かるフィンさんが最高に面白くてツボでした。といって油断していると突然王子ムーブで迫ってくるのでそのギャップが堪りません…!共通や他ルートでもフィンさんの魅力はだだ漏れでしたが、個別に入ってすぐの「笑うと花みたいだな。」の台詞がとんでもない萌え爆弾で、一気にずぶっと深い沼に沈みました。画面のこちらも慌てましたが、ユイナちゃんが動揺して紅茶を吹き出したのがリアクション大賞すぎて、めちゃくちゃ笑い転げました…!その後もフィンさんの発言や態度に翻弄されまくり、好きなシーンを挙げていったらきりがないほどどのエピソードもよかったです。中でもとくにランタンのイベントが好きで、お別れを前提に二人が距離を縮めているのが切なくて、でもやりとりがただただ可愛くて、ニマニマとウルウルを行き来しながら見守っていました。 からの勇者発覚…!フィンさんの態度が急に硬化したことにダメージをくらいながらも、エリンくんとの衝突などフィンさんの苦悩や孤独さがひしひしと伝わってくるようで、より深く好きになりました…。ユイナちゃんの活躍でフィンさんの呪いが解けたときには感動もひとしおで、徐々に仲が戻ったことにもほっと安心…!(宿屋でも一悶着(?)もご馳走様すぎるニヤケ案件でした//)ですが、色んなことが快方に向かう中でも救えなかった命もあって、フィンさんが切った花をユイナちゃんが持ち帰って、水に浮かべた…というあれが、ひたすら切なくてぶわっと涙が吹き出しました。。。うまく言えないですが、ユイナちゃんの何かしたいのにどうしていいかわからない、みたいなもどかしさを感じ、心臓がぎゅっとなります…。このあたりからフィンさんルートは一気に駆け抜けたのですが、情緒乱れまくりで、さいごの「一生分の幸せをもらった」のフィンさんの言葉と、ユイナちゃんのボロ泣きの「またね」でいよいよ涙腺崩壊でした。でも別れを前にあんなに泣いてくれるユイナちゃんを腕に抱えて、きっとフィンさんは幸せをまたひとつ噛み締めたんだろうなとも想像したり…。あれ、感想書いてたらまた涙が………。最後のスチルもすんごく素敵で見惚れました。イヤリングがキラっと光るところが…!涙キラっじゃなくてヨガッダァァアァ( TДT) P.S.”おもいで”でキーアイテムを振り返りながら、劇のチケットとか栞とか、思い出や瞬間を閉じ込めるみたいなフィンさんの習性がたまらなく好きだなと思いました。儚い王子様ばんざい…!! ◯マオさんルート 作中屈指の美形キャラだけあって360度全画面ドアップすべて格好いい美しい…!ずっとずっと眼福で、スチルがバーンと出るたびに食い入るように見つめていました。とくに破壊力が凄かったのは、イチゴの…あれです……// 自分のテリトリーを頑として守るタイプかと思いきや、個別ルートに入ってからは、意外と押し負け体質というか、世話焼きな面があることを知ってそのギャップが堪りませんでした…!前半は毒舌クールな感じで、ひたすらユイナちゃんにマオさんがツッコミ続けてましたが、後半Chapterでは、吹っ切れたようにガンガンに素がでていて、制御できずに色々本音を口走っちゃうところなど可愛いが炸裂していました。一緒に行動しているとそっけない態度を取るのに、離れた途端マオさんのバランスが崩れて行動がおかしくなるところが、ひたすらに愛おしかったです…! マオさんルートの、というかこの二人の、シリアスな場面も、ムードな雰囲気も、感動的な見せ場も、瞬時に漫才劇場に変えてしまうところが大好きです…!数分おき(ときには数秒おきに)ひたすら笑ってました!とくに最高にキュンで最高に爆笑だったのが、塔の上の告白イベントです…!塔に残るかはユイナちゃんにゆだねる、とみせかけて、ぜんぜん選択肢を与えてないマオさんに、ァ゙ァァァァ////と萌え悶えていました。可愛すぎますね…?(極太字) マオさんの性格的に、『危なっかっしいので一緒にいてあげますよ』的な押し負けスタンスで結ばれる結末を勝手に想像していたので、まさかのマオさんの方から超前のめりに説き伏せて囲い込むファイティングポーズで迫られたのが、予想外でもう本当に最高でした。エピローグでの幼少期の話もあり、ずっと家庭に憧れていたというマオさんの夢に全世界が萌の大合唱です。似てない二人がいつまでも一緒にいられますように。永劫お幸せに…!! P.S. 『お魚の枕』の隠しスチルもすっっっっっごい萌爆弾でした。無防備なマオさんつよいぃぃ!! ◯レオンさんルート たくさん笑ってたくさん泣きました。最初から最後までレオンさんはずっと最高の騎士様でした…!サンドイッチ・モンスターなところ以外は(そこも含めて?)、強くて優しくて、気さくで頼りになって、面倒見がよくて人望が厚くて、完璧すぎるくらい完璧なレオンさん…。協会との繋がりに何か秘めた生い立ちがありそうだとは思いつつ、ほんの少し壁を感じる距離感を前に、もっと近づきたい、近づけ…!とユイナちゃんの背中をぐいぐいに押しながらプレイしていました。でも、、でも、、、彼には秘密があったんですね……!( TДT) 人に受け入れてもらうためにたくさんの嘘で塗り固めて生きてきたレオンさんを思うと、その嘘の部分にプレイ中ずっと惹かれていたことにグハッと心抉られました…。それでも、、強くて優しくて、気さくで頼りになって、老若男女誰からも好かれるレオンさんは、やっぱりレオンさんで、フィンさんやユイナちゃんや国の人達を守ろうと剣を握る姿がずっと格好良かったです…!! 弱さゆえの繊細な思いやりも優しさの一つだと思いますが、レオンさんのルートでは、相手を受け止めるだけの強さを持つこと、その優しさを教えてもらったように思います。「この人の心からの言葉を聞けるなら、わたしは嘘をついてでも勇敢でいたいと思った。」のユイナちゃんの台詞でボロボロに泣きました。自分のことを受け入れられない人を、受け止めるために、ユイナちゃんは強く、勇敢である必要があったのかなと思いました。人の本音を受け止められる強さを、持ち合わせた自分であれたらいいなと思うのに、現実はなかなかそうはならなくて、人の弱さに目を逸らしてしまう瞬間がたくさんあります。気付いているのに、気付かないふりをしてしまう瞬間も、相手が受け止めてくれると信じきれなくて、自分の本音を伝えられないことも、たくさんあります。たった18歳のユイナちゃんが、レオンさんの陰りを見逃さず、向き合って、受け止めたこと、逃げなかったことが、本当に、優しくて強くて、勇敢でした。 「嘘は便利だと思う。上手に生きていけるように見せられるから~」からラストまでのレオンさんの独白も、干からびるくらい泣きました。現実では、上手に生きるための嘘を、全て捨て去ることはできないと思ってしまうけれど、レオンさんがユイナちゃんと共に辿り着いた「正直でいることの幸せ」が、プレイ後凄く心に残りました。そう思える瞬間が長い人生の中に点々とでもあるなら、強く逞しく生きていけそうな気がします。レオンさんルート本当に最高でした…!ありがとうございました…!! P.S.グラフィックを見返していたら、いないいないばあの顔に心臓を撃ち抜かれて永久にループしています…!!(フィンさんルートの【明らかにレオン】のだーれだ!の登場が不意打ちで可愛すぎて、暫く悶えくるしむほど好きでした。)3人とも大好きですが、他のルートでも気を抜くとレオンさんが迫ってきて、ァ゙ァァァァと雄叫びをあげていたので、これが最推しということなのでしょうか…!?レオンさんがわい゙ぃ(;_:) ○さいごに 御三方はもちろん思い出深いのですが、シルフさんやリリさんやエリンくん、協会の子どもたち、騎士団の方々、街のみんな、アイナさん、レイさん、マルさん、みんなが大好きです。そしてなにより不屈で太陽のようなユイナちゃんが大大大好きです…!天真爛漫さと純真さ、些末なことは気にしない豪胆さもあって、相手に体当たりでぶつかっていく姿に元気をもらいました。ユイナちゃんと出逢えて、作品と出逢えて最高にハッピーです!パンコも読んだら気になるところが大爆発したので、考察もとい妄想を膨らませながら、次回作を待ち望みます…!制作時のブログなどもあとから覗かせてもらったのですが、長い長い制作期間を経て作品を完成されたことに、改めて尊敬の念とお祝いと感謝をお伝えしたいです…! @ネタバレ終了 すばらしい作品と出逢えて本当に幸せです。 素敵な時間を本当にありがとうございました!
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ヤンデレ好きが推しに執着される、悪役令嬢に転生できたのに、プログラムに勝てません!!スポンサー賞受賞と聞いて飛んできました。ラノベのような全部説明する系のタイトルですが、全部説明されてもピンとこなかったのが遊ぶ前からツボです。タイトルや概要欄を読むよりもゲームを遊びのが手っ取り早いのでさっさと遊ぶが吉ですよ! こちら、プログラムに逆らって推しとのハッピーエンドを迎えようと奮闘する様がとても面白かったです。サブキャラ視点だとメインキャラの言動って結構アレだなぁ、とも思ったり。シナリオを良い方向に進めるためにはミニゲームをクリアする必要があるのですが、こちら気を抜くと初見はミスってしまうけど2回目はまず成功できるという絶妙な難易度でした。唐突に繰り返されるミニゲームがこちらもなんだかツボでした。なぜこの瞬間にそれが始まるのだ!という。 30分ほどでクリアできますし、コミカルなシナリオ展開がとても面白かったです。
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白い世界でキミが願うモノ少女が目を覚ます白い世界はどんな世界で、現実世界に戻ることはできるのか?というお話。非常にインパクトの強いお話でした。想像力をかきたてるテキストはもちろんですが、BGMの使い方や白と黒の色彩の用い方が非常に効果的で印象を強めていました。 それほど注意喚起がされていませんが、相当にショッキングなシーンがあるので人によっては要注意かもです。なにはともあれリコちゃんに幸あれと心から思えました。
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Snow Girl短編ながら、いや短編だからこそとてもインパクトとキレのある作品でした。 主人公の男性が拾ってきたアンドロイドのユキとともに生活するお話。出会ったその瞬間から愛しあうふたり。 @ネタバレ開始 のはずだったのになぜか雪だるまのように少しずつ溶けていく「アンドロイド」。序盤から存在する違和感が急速に大きくなってきますが、スーパーの店主とのやりとりを通じて主人公の精神状態に対する疑念が確信に変わります。警察が踏み込むと止められた冷蔵庫の中で異臭を放つ「アンドロイド」。無線で事実が明らかになりますが、せめて主人公は拾ってきただけだと信じたいところです。歪んだ認知の表現が秀逸でした。 @ネタバレ終了 なるほどそういうことだったのかというラストの着地も鮮やかでした。多くを語りすぎない表現も素晴らしく、このくらいのさじ加減にはとても憧れます。
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白雪とネクロマンス耽美で退廃的!これがダークファンタジーってやつか!と思える一作でした。過度とも思えるほどの暴力的なシーンが痛々しいのですが、これもまた愛の形なのね。運命と愛に翻弄されて苛立つ様がよく伝わってきました。 絵柄がとても特徴的で雰囲気が満点でした。また、随所に挿入されるアニメーションのおかげで臨場感が素晴らしいのと、動画付きのゲームにピッタリなEDも印象的でした。
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くろがねと姫戦乱の中世ファンタジー的な世界を舞台にした非常に壮大なストーリーでした。若き姫と従者である騎士の関係性が非常に尊く感動的です。回想シーンや敵とのやり取りを含めて1つ1つのセリフが重い。淡々としたテキストが却って読み手の心を熱くします。シーンシーンに合ったイラストも表示されつつ、短いプレイ時間に反して超濃厚な満足感が得られました。よき物語でした。
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人間になれないたこていさんの作られたゲームを今まで全てプレイしておりますが、その中で一二を争うぐらい癖でした!ムギちゃん…!かわいいね…でへへ… @ネタバレ開始 人間になれない、人間という形をとるには何かが欠けている二人が、それでも良いとお互いを許容して支え合う姿がとても好きでした。全ルート達成しましたが、エンド8クリア後のエピローグまで含めて見た後に、最初からまたプレイするとゾワッといい感じに寒気を感じられて良かったです。(でもムギちゃん可愛いので恐怖が薄れる) @ネタバレ終了 ムギちゃん好きすぎて癖が歪みました。ムギちゃんが尊すぎるあまり夢にも出てきました。これからは道を歩く度にムギちゃんを探してしまいそうです(笑)
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超常野球伝 ウルトラサポーター野球が開幕したので実況しつつ遊ばせていただきました! 野球しかスポーツがないというぶっ飛んだ設定と、想像を絶する超常野球、随所に盛り込まれた野球などの小ネタを堪能させていただきました! @ネタバレ開始 洗脳のパンドラがほんとにあのパンドラだったり、野球クソゲーの代表格が出てきたりと本当に小ネタたっぷりで笑わせていただきました! 次はロブスターズが33-4で勝つのを楽しみにしています! @ネタバレ終了
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12月に雪は降らないイラストも可愛くて、ストーリー、演出どれをとっても素晴らしい作品でした! 短編でありながら、伝えたいことがとても上手く、自然にまとめられていて、読みやすいうえにクリア後の満足感も素晴らしかったです!! @ネタバレ開始 本編クリア後のタイトル変化の演出がとても面白かったです。本編最後の希望が見える展開から、タイトル変化後のスマホに写っている記事の内容や英語の文からなにが起きたのか、エピローグを読まずとも理解させられて、感情のジェットコースターでした! 悲しい救いのないエンドかもしれませんが、あえてそういうエンドにした、というより、海琴ちゃんはそうならざるを得なかったと、納得できてしまう、これはこれで綺麗なエンドだと感じました。 クリア後にタイトルに込められた意味がしっかり分かるのも素敵でした!@ネタバレ終了 こんな素敵な作品に出合うことができて幸せです。