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35612 のレビュー-
フィルム・ラプンツェル僕は2時間30分ほどでシナリオの最奥に到達できました。作品紹介ページを見ればすぐにわかる通り、大変美しい作品でした。また、感情を大きく揺さぶられるストーリーも魅力的で、クリア後も何度かプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 「ゲームというより、芸術作品と呼ぶべきでは?」と思うほどに美しい作品でした。細部までこだわられた演出に、僕は終始圧倒されていました。特に、天音の女神のような美しさは、プレイヤーである自分の理性をも狂わすほどに鮮烈でした。彼女を崇拝する祭里の気持ちは良く理解できました。 天音が第2章でお金の話をしてくるシーンも印象的でした。信仰の対象でもあった彼女が下界に下りてきて「人間」のように振る舞っている。それを見て、「彼女も普通の女の子なんだなあ……」と当たり前のことを実感し、この時は夢から醒めるような心地になりました。 演出面についてもう少し言わせて頂きますと、バックログのシステムも素晴らしかったと思います。作品紹介にもあるように、本作品はバックログのみでしか見られない文章がいくつかあります。それを確認するのが楽しくなってしまった僕は、結局全文をバックログで確認しましたが……。そこで追加されていた文章がまた良かったです。本編では抽象的にしか語られなかったものが端的な言葉で表現されており、見つけるたびにゾクリとしました。この演出のおかげで、作品への理解はさらに深まった感じがします。 ストーリーも大変良かったです。登場人物らの生き様に、終始感情を揺さぶられていたように思います。彼らの行く末を見届けずにはいられなくなり、一気にプレイしました。 個人的には、祭里という人物に強い興味を持ちました。彼なしには、「フィルム・ラプンツェル」というお話は生まれなかっただろうと思います。 「祭里はなぜこんなにも自責的なんだろう」という疑問は序盤からずっとあったので、終盤に明かされる彼の一面を見て納得がいきました。彼は自らを「何にもなれない無色」と評価していて、おそらくそんなあり方を気に入っているところもあったように思います。しかし、彼もまた「人間」として生きていくしかなかったんですよね……。本作品は、「人間」に絶望しながらも「人間」として生きていくしかない悲しみを描いた物語としても読めるように思いました。 小絢というキャラクターについても、色々と想像が膨らみました。「人間」も悪いものではないと教えてくれた彼女は、祭里にとって天音や伊織とは異なるもの、有彩色の象徴であったように思われます。彼女がどうして彼に惹かれたのかはしばらく考えを巡らせました。小絢は、祭里自身が見ないようにしていた彼の「人間」らしい一面を好きになってくれたように思います。 文字化けで始まるラストの展開の意味は、自分の力不足のため十分に理解できていません。そもそも僕は、「フィルム」というワードが本作品で何を意味していたのかさえ正確に理解できているかあやしく、全くの見当違いのことを考えているかもしれませんが……。この物語は「未来の祭里が思い出している」という形で展開したものであり、最後の展開は、そんな祭里が夢として見ている光景なのかもしれないなあ、なんて思いました。 いずれにせよ、ラストの演出は非常に印象的でした。第四の壁が壊れ、何かがこちらに向かってくるような恐ろしさがありました。「データが破損しています。修復しますか」の文字が出た瞬間は鳥肌が立ちました。 @ネタバレ終了 総じて、作者様の表現力に圧倒される作品で、何度も読まずにはいられない魅力がありました。今の自分では見えていないものもあると感じるので、時間を空けてまた読んでみたいと思います。 素晴らしい作品をありがとうございました。
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飛びたいのエンディングのバラエティに富んだゲームでした。幼い主人公が「飛びたいの」としか喋らない謎の女性の手助けをするところから現れる選択肢で物語が色々な方向に変化します。 短編ですが、いろんな展開が楽しめるので時間以上の充実感が楽しめました。エンド毎の雰囲気に合わせた1枚絵が凄い! 多彩! 特にデフォルメのイラストが可愛くて好きでした。 選択肢の中には、おいおい絶対に無理だよ無茶言うな……みたいなものもありますが、主人公の無邪気さと女性の嬉しそうな笑顔を見ているとそれもどうでも良くなって2人を応援したくなりますね…… 上記のような微笑ましいものもあれば主人公の悪気のない行動に薄ら寒さを覚えるようなホラー展開も。君のその無邪気が怖い 女性の正体がわかる正規ルート?では綺麗なBGMも影響して心が洗われたような気分になりました。 素敵な作品をありがとうございました。〇〇のって言葉遣い、個人的に滅茶苦茶好きです。かわいい。
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バスルームホラーノベルということで、覚悟しながら読み始めました。 ゲームが始まってタイトルが出たすぐのBGMの大きさにまずビクッとなりました。 @ネタバレ開始 恐怖を紛らわすために、脱衣所の電気消してお風呂に入るんだ、男の人も甘いにおいのシャンプー好んで使うんだ、ピンクのスポンジ、使い終わった後も綺麗にするなんて偉いな、などどうでもいいことを考えていたのですが、脱衣所から出る際に髪の毛をティッシュにくるんでポケットに入れたのとこで初めて疑問を感じ、そこからの展開には「こうきたかー!」の驚きでした。やられましたね! @ネタバレ終了 男性のお風呂場での行動を細かに描写することで、こんな効果的に驚きを与えてくれました。 面白いゲームをありがとうございます!
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残り1分! 魔王城!選択肢の数う!!!と突っ込まずにいられない大量の選択肢、どう足掻いても爆発なのではというほどに爆発エンドに行きつき途中から「こうなったら脱出選ばずに全部爆発エンド見るぞ」という謎のやる気に走りました。 大変楽しめましたありがとうございます。
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ピアノ・ルーム・ソナタタイトルの通りピアノが奏でる音色とともに綴られるショートストーリー。自分で曲を選択できるのが斬新でした。 ストーリーは少し切なくもあるもののきっとあの『友達』は彼女の元にこれからも訪れてくれるのだろうなと感じました。 ありがとうございます。
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ピアノ・ルーム・ソナタピアノの音が心地よい雰囲気ですが、少女が可哀そうでした。話を聞いている「私」は何者かとおもいきやまさかの展開でびっくり。でもその時の少女の笑顔が本当に良かった。
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残り1分! 魔王城!大ピンチな状況で突然現れる大量の選択肢に混乱しました。こんなに爆発オチがたくさん見られるゲーム初めて…!最初に普通に逃げ道を探したら怒られました。笑
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堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~色んな愛の形を思う存分楽しませてくれるお話です。愛、というのはとても強い感情で、常識なんてものは愛の前には無意味なのです。沢山の愛を浴びられて、満足感いっぱいの作品でした。幸せそうで本当によかった。 キャラクター一人一人の純粋で強い愛。どの愛の形も歪で美しかったです。愛は綺麗なだけのものではないのよって描いてくれる作品はなんだか安心します。しかし、そのドロっとした感情こそ愛おしい。 お花が好きな人間としては、色んなお花の名前や写真が出てくるのも嬉しいポイントだったりします。 キャラクターデザインも個性的でとても可愛い。魅力的なキャラクターが沢山出てくるのも本作品の見どころの一つだなと思いました。 そして、ミィちゃんが可愛すぎて登場したときからずっと、ミィちゃんを見てしまいました。可愛い。とても可愛いです。ペンギンたちが良いアクセントになり、色んなデザインのペンギンさんにときめきました。 ぬいぐるみ欲しいです。 素敵な愛のお話を読ませていただきました。今日はいい夢が見られそうです。読後感を噛みしめつつ、しばらく浸っていようと思います。ありがとうございました。
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ショートケーキおいしそ~なショートケーキが題材のゲーム。数分ほどの短編ですが短い中で甘酸っぱさが味わえる、素敵なお話でした。ケーキが食べたくなります…
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ハコノナカノコ箱が開いて始まる物語。ピンク色の髪の「ネコ」が導く先にあるものは…? 不思議な読後感の春のお話でした。
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僕らのノベルゲームある方が実況していてプレイしてみましたが映画を見たような気分になりました。 最高です、このゲーム無料でいいんですか?
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真夜中アリスかわいい女の子とクマのぬいぐるみが印象的だったのでかわいい話と思いきや、かなり現実的なお話でした。アリスにも大人にもなれない人たちは案外多そう。夜の雰囲気がとても良かったです。
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お化け飼育中7日間お世話するとお化けがめちゃくちゃ動くゲーム。もれなく全員かわいい!おまけコンプしました。左から2番目のお化けちゃんが一番好きです!
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Sapphire物語の構成が面白かったです。開始早々、驚かされました! めっちゃ豊富なイラストや、ムービーもすごく良かったです。私の感覚では、外国のアニメのような印象の人物イラスト。豊かな表情や色使いも魅力的で、じっくり見させていただきました! 素晴らしい作品をありがとうございました(*´ω`*)
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さよならチョコミント夏の爽やかな青春物語かな、と読んでいましたがよくよく読むとなんだか気になる表現や描写があったり…いろいろ考察できそうですが、とりあえずチョコミントアイスが食べたくなります。
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2人が巡り合うとき最初はバッドエンドでしたが二回目でハッピーエンドを見ることが出来ました。作中ではあまり詳細が語られないのでなかなか難しい…中国のお話かな…二人はどうなったのかな…といろいろ考えたり。
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まもののたおしかた何度かコマンド選択をミスしてやり直しましたが無事クレジットが拝見できました。 魔物がいる世界に生きる村人がとある魔物に出会った話。 @ネタバレ開始 魔物は悪だから倒さなければならない、それしか知らされず実際にどうなのかを知らないまま暮らしていた村人は他人事ではないように感じました。 ほとんどの人は無条件に『自分たちは正しい側だ』と思って生きていますが果たしてそれは広い目で見ても正しいことなのか、それを疑問に思う機会もなかなかないかもしれません。 @ネタバレ終了 短い中にコマンドの選択順などの難易度もそれなりにありなにより考えさせられるストーリーでした。 ありがとうございます。
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フィルム・ラプンツェル作品があまりにも心に刺さり、上手く感想を書ける気がしません・・。(泣) ここが良かったとか言い出したらキリがなく、自分の拙い文章で軽く伝わってしまうのも嫌で・・そのくらい大事にしたいと思った作品でした。 なので文章に出来なかった分は、ファンアートに想いを込めます。 (お花畑で、ゴロゴロです・・♪) 素晴らしい作品を、有難うございました。^^
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私が『ヤンデレ』になった理由最初は普通の女の子。「ヤンデレ」というジャンルに一纏めにされる彼女の、成り立ちのストーリーです。 10分弱のプレイ時間ではありますが、幼馴染と過ごしてきた時間や、少女ちゃんの葛藤が続く夜を濃厚な描写で著したお話でした。立ち絵の表情が細かく変わったり、画面の色味が変わっていくことで「進んでいってるな」という臨場感も感じました。 そして! 少女ちゃんのキャラデザが可愛い…! なぜ貧乏くじを引く女の子はみんな可愛いのか…取材班は謎を探るべくアマゾンの奥地へと向かった… すぐ読めてしっとり心に残るお話なので、ヤンデレ好き以外の方にもおすすめです。
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修正版非日常の火開始すぐに… 「コイツまんまと引っかかったwww」と思っているでしょうね…(*'▽') 結局全END見てからゲームクリアです。思わずもう1週してしまうほど、「んふふっwww」と笑わせて頂きました。ありがとうございました!