heart

search

ティラノゲームフェス2021参加作品

8648 のレビュー
  • Propp’s prop professional
    Propp’s prop professional
     ノベルゲームの生成器のようなノベルゲームでした。メタゲームのような。モードや設定など、こちら側で選択できる要素が豊富で、組み合わせの妙によって様々な物語が生まれるのが面白かったです。本当に凄い技術で、漠然と思いついたものを色々と試してみたくなりました。カオスモードが面白いです。素敵な作品をありがとうございました。  
  • Comme des Macarons
    Comme des Macarons
    色鉛筆のような素敵な絵柄と可愛らしいイラストに惹きこまれ、プレイしようとタグを見たらホラーやカニバリズムと言った剣呑な単語が並んでいて驚きました。プレイし始めていく内にその意味が段々と分かっていき、メルヘンさのなかに潜む微グロ成分や狂気の演出に慄く一方、真エンドの温かみを感じる物語にはずっしりと心に余韻を残されました。ラストの想い出話も映えていました。 また、マカロンとお話しするという空想めいた物語の進行の一方で主人公の日常の大学生活も並行して描かれるのが面白く、現実ー非現実のあわいを曖昧にしていくような演出や台詞は、全然違ったら申し訳ないのですが、『さよならを教えて』という作品を思い出しました。全エンド拝読しましたが、とても印象的な作品で、プレイ後も暫く余韻に浸ることが出来ました。素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 恋に落ちてはいけない20分
    恋に落ちてはいけない20分
    乙女ゲームですが、理想の上司なのでいろんな人に遊んでほしいかもしれません。 好感度がちょこちょこ上がる、ちょろインっぽい感じの主人公と思いましたが、なかなか100%まで上がらない好感度にヒロインの意地を感じました(個人的感想) @ネタバレ開始 END4も分かりやすいヒント付きだったので私的には良かったです。 おまけのシナリオも良い内容だったと思います。 不倫ネタもありますが、嫌な気持ちにならない内容なのもいいですね。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 「あなたへ会いに」
    「あなたへ会いに」
    全てのバッジ取得までプレイさせて頂きました。 オカルティックホラー百合恋愛ADVということで期待してプレイしました。 まず、主人公が眼鏡っ娘なのがいいですね、個人的に推しです。 また、可愛いタイトル画像やオープニングから一転してサスペンス寄りのホラーな物語は、個人的に非常に面白かったです。 過激な内容が多いので、その手が苦手な方は要注意ですが、ヤンデレとかそういうのが好きな方は楽しめるのではないでしょうか。 @ネタバレ開始 先輩ルートが個人的に闇がかなり深かったな~と思いましたTT @ネタバレ終了 ヤンデレは第三者視点で楽しむのが一番ですね(汗 闇の深い素敵な作品、ありがとうございました!
  • 混同仮面
    混同仮面
    日曜の朝にやっていそうな特撮番組風ですが、内容はお茶の間を永久凍結させるくらいの破壊力を持った内容(誉め言葉)でした! ギリギリアウトっぽいけど、ギリギリセーフなのかもしれません。 ゲーム自体も従来のノベルと違いマンガ風に進んで行くのは面白いですね、演出も凝っていて、TV番組を意識した構成も良かったと思います。 ミニゲームはなかなか苦戦し、めちゃくちゃスキップしてしまいました(汗 下ネタ満載なので、そのあたりに抵抗のない紳士、淑女の方にはおススメできそうなゲームです!
  • 修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    ドット絵の魅力を存分に味わえる作品でした。 新幹線や旅館、観光名所など様々な場面で、個性的なキャラが動き回って、とても楽しかったです。 ゲーム中でキャラが語るヒントを頼りにしつつ、攻略ページにも助けられ、全エンドを見ることができました。 さいこうエンドは感動の結末でした。 周回をしやすい親切設計もありがたいですし、セーブ画面にキャラの顔が出るのも、とても記念になります。 キャラメイクが物語に深く関わるところが面白く、同じ修学旅行でも、性格によってこんなにも変わるのかと何度も楽しめました。 性格を表す文字が、ウインドウ内から画面上部へと移動する演出がとても好きです。 モブキャラの顔もとても好きで、今回はどんな顔のモブキャラが出てくるのかと毎回楽しみでした。 とても楽しい作品をありがとうございました。
  • 私の最期の言葉は
    私の最期の言葉は
    掌編ですがパソコンの画面の再現度が高く、アイデアに感心しました。 パソコンの操作をしているプレイヤーキャラが誰なのか、謎解きとともにわかる仕掛けも秀逸です。 スッと感情移入できたので、最後の言葉は、自然と他の皆さんと同じになりました。
  • METORY
    METORY
    それぞれに悩みを抱える3人が、突然「追憶」をめぐっていく列車の中に閉じ込められる物語。 序盤はサスペンス&パニックの要素が満載で、 視点を変えながら自分たちの置かれた状況を探っていく展開が中心で、 中盤以降は、ひとりひとりの心の奥底に潜む問題と向き合っていくことになります。 終盤の盛り上がりが特に素晴らしく、画面から目が離せませんでした。 3D素材を使用した各シーンの作り込みも秀逸で、まるで映画を観ているような気分でした。 注意書きに書かれている「暴力、百合、センシティブ」は本当に微量なので、 老若男女問わずオススメできる作品です。
  • インビジブル
    インビジブル
    謎が謎を呼ぶ物語、魅力的なキャラクター、手に汗握る異能バトルと素敵な要素がてんこ盛りな作品でした。また、グラフィックやUI、BGM等、全てが高クオリティで、すごかったです……! 徐々に情報を開示してある程度までは物語の先を読めるようにしつつも、完全に予想通りの展開にはならない、そのさじ加減が絶妙で面白かったです。 また、キャラクターが多く出てきますが、登場後数分で性格をつかめるくらい、みんなキャラが立っていて素敵なので、すぐに覚えられました。 一番好きなキャラクターは律くんです。 @ネタバレ開始 ちょっと素直じゃないけど、頼りになるところが良いです。好きなゲームの話になると、途端に饒舌になるところ、可愛すぎます。照れ顔は至高でした……!次に好きなのは霧島さんです。登場時に一目で好きになりました。物語の性質上、最も悪役扱いされていますが、彼にも理由があったと信じてます!研究者だったのに、組織のトップに立つなんて、相当努力したに違いないですし!チョコパフェ好きなのに、なぜか律くんに辛党だって嘘つく可愛い一面がありますし!最後にあんな嘘を吐きますし!!霧島さんが登場してからは、彼をそばで支えたいと思いながらプレイしていました。 その他、印象に残ったシーン等は下記の通りです。 ・モックで、茉莉花ちゃんが美弥子ちゃんに心の内をさらけ出したシーンでは、胸が詰まりました。茉莉花ちゃんがそういったことを話せるようになったこととか、話の内容とか……、上手く言えませんが心に残りました。序盤は、茉莉花ちゃんがあまりにも危うくてハラハラしていましたが、後半はしっかりした子になって安心しました。 ・3章の推理パートの盛り上がりには、ワクワクしました。ヒナちゃんの登場時から、黒霧は宗形さんの仕業と思っていましたが、当たってニコニコしていました。でも、お手紙は美弥子ちゃんが実はヤンデレで、茉莉花ちゃんをつぐみさんに近づかせないように出しているものだと思ってました。その予想は見事に外れましたね……。 ・宗像さんを蓮くんに任せず、ゲームオーバーになったときには、悲鳴をあげそうになりました。「次はない」とありましたが、うっかりセーブしてなかったので、まさに近い状態でした笑 ・色々と疑心暗鬼になっていたので、しーちゃんの「大丈夫です」には、かなり救われました。 ・坂倉さんは絶対悪い人じゃない!と信じてプレイしていました。坂倉さんの途中の発言から、「これはループもので、坂倉さんだけループ前の記憶があるのか!?」「坂倉さんは並行世界で似た事象を体験してきているから、話す前から色々な事を知っているのか!?」等、様々な考察をしていました。結果、見事に坂倉さんの存在に振り回されてしまいました……。 ・都市伝説前後の変化は、直前の諸々の情報で何となく察しはついていましたが、つぐみさんの正体は予想外でした……!ラストの、謎が明かされる展開にはしびれました。夢中でプレイしていました。 ・宗形さんの最後の独白が悲しかったです。ナンパばかりしているのも寂しさゆえだったのかな……などと考えていました。 ・つぐみさんの切符の右端の字を並び替えると「戻レナイ」になるのが切なかったです。芸が細かいです……! ・坂倉さんも、しーちゃんも、つぐみさんに瀬戸愛美さんでいてほしいと思っていたはずなのに、その思いを押し付けずに、つぐみさんはつぐみさんだと接していたところが、大人だなあ……と思いました。二人とも、心から瀬戸愛美さんを求めていたはずなのに。 ・電車から手を伸ばす蓮くんのシーンでは、思わず涙が溢れました。最後のみんなとの対話シーンも、ウルウルしてしまいました。それまでの物語が頭の中を駆け巡り、長編っていいなあ……としみじみ思いました。最後は、大団円で読後感良く終われて、本当に良かったです!! @ネタバレ終了 プレイ後、温かな気持ちに満たされ、ちょっとだけ心の強さを分けてもらえた気がします。しばらくは心地良い読後感に浸っていました。素敵な作品をありがとうございました!
  • 雨の袂
    雨の袂
    小説のような空気感のある文章のノベルゲーム。雨と傘と、靴と、言えなかった気持ちと。お互いが似ていると感じている主人公とヒロインが再会を経て新しい関係を築いていく物語。 何か大きな出来事が起こるわけではないのですが、日常の中にある心の機微をくっきりと形にして描き出してくれるように感じました。ずっと持っていた傘、そうやって繋がっていくんだなぁ。エンディングも良かったです。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 夢見た少女のニルヴァーナ
    夢見た少女のニルヴァーナ
    OPはあるだけで素敵です。しかも、すごい質を持っていると思います。 白菊とのやり取りがとても面白い、何回も笑った。とくに「成仏して消えてしまうんじゃないか」のところです。 夢見に関する世界観の設定はとても興味深かったんです。 季咲の寝るCGが可愛いですが、ケツバットがちょっと可哀想と思います(自爆けど)。 それに、なんだか季咲の叫び声はちょっと朱鷺戸沙耶と似ている気がします。 外国人なので読む時間が長くなりました。40時間ぐらいと思います。 @ネタバレ開始 まさか胸揉むのもピンチの状況から助けるなんて思いつかなかったんです。 あとは、三人が集合して山に来たのもびっくりさせるほどの展開です。 夢見のことを知ってから、ちょっと世界観の設定がわかりにくくなる気がしますが、 無料ゲームとは思えないほど本当の満点の泣きゲーと思います。 とても楽しく読ませていただいてありがとうございます。
  • カノジョクイズ
    カノジョクイズ
    感想に「怖い」「ホラー」と書かれていたのを見てわくわくしながらプレイ。いやぁ本当に……ゾクッとしました! @ネタバレ開始 最初にカレンダー調べる→クイズ、の流れだったんですが、誕生日の選択で「?」となって。全部選択してそういうことだったのか! と。真相が判明しないエンドもよく考えたら怖いですね。 @ネタバレ終了 面白怖いゲームをありがとうございました!
  • 少女の時空皆既日食
    少女の時空皆既日食
    とても可愛らしいグラフィックのビジュアルイメージ同様に優しくてほんわかするお話でした。登場人物がみな優しく主人公のことを見守っていて、チャットのやりとり1つとっても本当みんな良い人たちだなぁ、と。 とにかくメリーちゃんのキャラデザがひっじょーに良いです!このキャラ造形の完成度は恐ろしく高いと感動しました!設定ともマッチしていてとても素晴らしい!性格や話し方なども全て魅力的!コスチュームのせいで立ち絵がかつて見たことないほどボリューミーになるのも微笑ましいです。 グッドエンドの展開は心に余韻が残る素敵なものでした。 シーンの合間に挟まれるちびキャラも可愛らしく、シーンに応じて毎回違うのも芸コマで嬉しいポイントでした!
  • G目線上のエリア
    G目線上のエリア
    何気にタイトルで騙されたよーな・・・w えーーー! ってW Gに感情移入がw でも表現の仕方で可愛くもなり、その逆もあるんだぁーって、勉強になりました。。。 楽しく遊べました。。。ありがとうございました。。。
  • 神隠姿:収
    神隠姿:収
    一族が代々崇拝してきた山に住まうとある神に関するシリーズものもリメイクから追わせていただきましたが、謎が謎を呼んで「それで真相は!?」となっていたので、こちらの「収」をプレイしました。 実写ムービー込みで物語を盛り上げつつ、シリーズの終わりということで前の作品で残っていた謎が次から次に紐解かれていくのには圧巻でした。 反社会勢力なども物語の中に続々入ってきて、物語は壮大な広さを見せていました。 (※これから始める方は1章に入った時点でセーブ推奨です。初めの選択肢で間違えるとまたタイトルに戻りオープニングなどを全部もう一度~になります) @ネタバレ開始 化颪の神(月神)が地球を見守る観測者だった…とか、もう全く予想もつかないところへ物語が着地し、終幕へと続く最大の盛り上がりでは(リメイクで)山登りを始めたときにはこんなことになるとは想像もしていなかった壮大な事実に直面して、度肝を抜かれました。 食堂のおばちゃんがまさかのすべての黒幕だなんて、そんな凄まじく恐ろしい事実ある?と思いました(笑) 30年後に飛んでロゼッタストーンの力で事件を起こしたりしていたとは……そんなことをするおばちゃんには見えなかったので「ええええーー!!あなただったの、おばちゃん!!」と画面の前で数時間前に出会ったおばちゃんに驚くことになりました(リメイクをプレイした後すぐに本作をプレイしたので、おばちゃんに対する記憶がはっきりしていたため衝撃がかなり大きかったです) @ネタバレ終了 シリーズ完結おめでとうございます&ムービーなど見せ方にもこだわった素敵な作品をありがとうございました!
  • 神隠姿:増
    神隠姿:増
    我らが創南大学登山部部長の山荷昇(やまにのぼる)さんのお言葉「この山、かなり手強いぞ…」いやいやいや、かなりじゃないです、バッドエンドだらけの手強すぎる山です! ちょっとした気の緩みや判断の誤りで即座にバットエンドへ進む山登りでした…(涙) エンド数がかなり多く、セーブ&ロードを駆使して死にまくりながら生存エンドを回収し続けました。 実写映像が挿入されることで臨場感がとても出ていて、より深く物語に没入できました。 ホラーが苦手なので急に画面に顔とか出てきたらどうしよう…と思いながらのプレイでしたが、基本的にはオカルト&ミステリ要素で次から次に出てくるオバケ!みたいな感じではなかったので、私のようなビビリでも楽しめました。 エンドリストがないのでちょっと全部回収できたか怪しいですが、おそらくすべての選択肢を網羅できた…はず? 網羅できたと思うのですが、まだ謎が残っており完結編「神隠姿:収」ですべての謎が解けるそうなので、そちらもプレイしたいと思います! 素敵な作品をありがとうございました!
  • ジゴクノガッコウ
    ジゴクノガッコウ
    日本の地獄ってどんな罪にでも対応できるくらい数が多いんですよね…なんてことをぼんやり考えながらプレイし始めたら、主人公である愛華さんの生きる世界も地獄でした。 背景から見た文明や普段の生活の様子から「ここ本当に地獄かな?」と思いながらプレイしていたのですが、確かに地獄でした。 @ネタバレ開始 毎日虐められて、母親からは虐待を受けて10年…確かに現実は地獄でしかない。 天国と地獄の地獄を舞台にしているわけではなく、主人公が生きる環境こそが地獄ということでの地獄だったのですね。納得です。 救いのあるエンドと救いのないエンドの落差が激しく、これからプレイされる方には是非とも救われるエンドまで辿り着いてほしいなと思いました。 初回プレイでは愛美さんのお部屋に永久就職してしまったので、そのエンドだけは回避するぞと始めた2周目では雪さんエンド…と少しずつプレイして、なんとかトゥルーに辿り着けました。 愛美さんがどうなるのかなと思っていたので、トゥルーでは愛美さんもようやく地獄から抜け出せてよかったです。 愛華さんの現実はとても厳しいものですが(特に家の鬼…)、皆に支えられて少しずつ自分の人生を歩いていけたらと思いました。 @ネタバレ終了 地獄の中でもがき続ける愛華さんが少しずつ変わっていくところ、地獄から脱出しようと自分を奮い立たせているところが胸に響く物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • アイウエオブラザーコンプレックス(全年齢フリー版)
    アイウエオブラザーコンプレックス(全年齢フリー版)
    アイウエオ村にカキクケコタウン(笑) 主人公の住んでいる世界にある都市名などが面白く、こういう遊び心は大好きです。 最初の出会いからして思わず顔文字連発のイキイキしたセリフたち、地の文がツッコミもこなす摩訶不思議、ついでに男だと確認して喜ぶホモと確認されて喜ぶホモという天晴な空間。まさに地獄の共演(笑) 全体通してBL度はかなり高めでしたが、シナリオがちょいちょい冷静にギャグの角度から攻めてきて、笑いました。 @ネタバレ開始 ケツ振りのプロとか文字の圧がすごすぎて、笑ってはいけないしフレイアさんは自分の中のベストを尽くしているだけなのに、これだけで笑わざるをえない…(すみません) バッドエンドルートだとフレイアさんが最後は嘔吐してしまうような大変な事態になってしまいましたが、ハッピーエンドだとお互い緩やかな交流を経ての男嫁さんにする・なれるエンドで良かったです! ハッピーエンド好きとしては、やっぱり一途で健気な子はハッピーエンドで終わってほしいので、これからの二人がますます幸せになりますように!と願いつつ。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • Struggles/Unities ~cutty sark~
    Struggles/Unities ~cutty sark~
    父親とメイドの三人で暮らしてきたアイリーンは夢の中で死神と名乗る存在に「あなたは死ぬ」と告げられて全力で抵抗。「魔法を信じなさい」と告げられるのだが……翌日、身の毛もよだつ怪奇現象に見舞われて―――から始まる、実は今までの人生すべてが「そうであれ」と仕組まれたものだったと序盤から衝撃、謎が謎を呼ぶ展開でした。 ユメさんが精神年齢が肉体年齢に伴っていないアイリーンさんをしっかり面倒を見るところが、とてもやさしいなぁとほっこりしました。 (やさしい顔だけではないですが…!) @ネタバレ開始 当初は敵として登場した花円さんが、味方になって一閃するところは胸がスカッとしました! 実は待っていました、その瞬間!(笑) ドレスに大剣とかもうこれは好きになるしかない要素が詰め込まれていて、絶対に仲間になってほしいと思っていたので、仲間になったときはガッツポーズでした。 ラトゥさんやナーティーさんたちともこれから賑やかに暮らす中で、この物語の中で少しずつ成長してきたアイリーンさんがもっともっと大人になっていくのかなと感じました。 最後の最後でLuIIさんというニューフェイスが登場し、皆の日常がまた一層賑やかになりそうで、楽しそうです。 @ネタバレ終了 戦争などを含めて国々の設定が大変細かくされており、世界観がどっしりしていて読みごたえがありました。 読み終わった後はほっこりと心があたたかくなるお話でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • YOUR MESSIA.
    YOUR MESSIA.
    月のある夜に出会った少女は「この町には(猟奇的な方面で大変明るい)殺人鬼がいるの」と口にする。 その不思議な出会いから、主人公の運命は少しずつ変わり…まるでパンドラの箱を開けるようなお話でした。 息を吸うように呪いを吐く人がいると思うのですが、今回はもう息する度に呪いが感じられるキャラが出てきてテンションが上がりました。 初登場時から「にゃんかすごい呪毒オーラをまとったキャラ出てきた!」となりました。 @ネタバレ開始 四葉さんのケントさんへの呪圧がすごすぎて、正にパンドラの箱を開けた気持ちでした。 四葉さんも父親の虐待の犠牲者であり、自分を粉々になるまで壊された人なのですが、彼女が虐待の連鎖を起こしてケントさん、明さん、また二人のご両親…と、すべてを自分のいる地獄に巻き込んだところが悲しくもあり、やりきれないところでした。 ケントさんも四葉さんも救いという魔法の言葉に見える呪縛に囚われていて、逆に救われないのが本作の醍醐味だなーと堪能させていただきました。 救ってあげなきゃ、救ってあげたい―――でも、自分の足元さえ覚束ない人が誰かを救えるのか? そもそも、誰かに誰かを救うだなんて、「救ってあげる」だなんて、そんな大それたことができるのか?と「救う」について色々考えました。 巣食われるについては「うん、本当に巣食われてる…もう残り滓もないくらい……」と神妙な気持ちになりました(合掌) 本編各章のタイトルの頭文字をとるとMESSIAになっていたのが面白かったです。 クリア後の隠しリンクから行けるそれぞれのショートストーリーも堪能させていただきました。 明くん、一撃で人間の頭をカチ割るのってね、相当難しいんだよと思っていたら……納得でした(笑) @ネタバレ終了 「救われる」という言葉に隠されたもう一つのメッセージに戦慄しつつ、壊れた世界の破片を最後の最後まで光にかざして見るような面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!