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8380 のレビュー
  • アリスニャットシング!
    アリスニャットシング!
    詩的な言葉選びと繊細さが印象的なフレーズの多い作品でした。 アイキャッチやロードムービー的な移動のシーンなど、場面転換の見せ方も工夫されている作品です。 出会いと偶然と不思議と淡い期待とが旅だなあという感じがします。 @ネタバレ開始 思い出すという行為には、その対象が常に過去のものであり、過去とは喪失されたものであるということが暗に含まれています。 この作品の大きな魅力は「死に続ける」という言葉でそこを露わに取り上げている点だと思います。 想うという行為はまた、残されたものや想像したものから、対象の人や物を再構成する個人的な思考プロセスでもあります。 記憶に焼き付けようとして想えば想うほど、他者は自身の思考と混ざっていき、悲しみも本当の他者も輪郭を失っていってしまう。 それでも、そのことを否定的にとらえなくてよいということが、ありすがこの旅で得たことなのかなと願います。 依然として社会生活に戻れていないし世界は厳しい海であるけれども、そありすが前を向いていけることを願います。 サブレの存在はもしかしたら救いなのかもしれませんね。 明確な方向性を持たない想いの具象として描かれるサブレは、最後にはありすが気づかないところでありすに影響を与えていました。 残された者の想いは、私たちの認識とは独立に私たちの一部になっている。これは希望なのかもしれません。 @ネタバレ終了 あと、作品の本筋と関係ないですが、写真素材は城ヶ島周辺のものが多そうですね。神社に続く階段に見覚えがある気がして、作中のヒントで気づきました。 制作ありがとうございました。
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    とても面白くて心のこもったゲームです!作者に感謝します! @ネタバレ開始 ED1の結末は、誰もが好むロマンチックな物語のように心地よいものです。でも、私が一番感動したのはED2で、切なくも満たされる感情が同時に湧き上がるほどでした... 椎名の先輩への愛は、永遠にデータベースに記憶されるのでしょうか?未来の先輩は、いつかどこかで出会う見知らぬロボットに、かつての愛情を感じることがあるのでしょうか?(無責任に空想を始めてしまいました……)。 ゲーム全体をクリアした後(最後にプレイしたのがED2です)、椎名に良い思い出を残してあげたくて、再びED1をプレイしました……。ところが、クリア後に見たものが真の結末なのでしょうか?ハッピーエンドのED1に笑顔を浮かべたのに、それが一瞬で消えてしまい、とても苦しかったです!でも、本当に感動しました!なぜかこの結末に心が救われたような気がするけれど、それでも椎名と先輩が幸せになってほしいと願ってしまいます……。@ネタバレ終了 作者様は本当に心を込めて作られていますね。このゲームは本当に特別で緻密に作り込まれています!椎名と先輩の物語、あるいは別のロボットと別の人間の物語がまたあるのでしょうか?続編が待ち遠しいです! (すみません、私の母語は日本語ではないため、上記の内容はすべて翻訳ツールを使って翻訳したものです。もし意味が伝わりにくい部分がありましたら、本当に申し訳ありません。このゲームが本当に大好きです!)
  • Anatheras -アナテラス-
    Anatheras -アナテラス-
    ゲ制デーの投稿を拝見し、プレイさせていただきました! @ネタバレ開始 「救い」をテーマに描かれた物語で、関係性がかなり込み合っており、けれどもエンドごとに視点が変わるため非常に読みやすい&分かりやすい展開でした。 属性過多なキャラクターたちがいろいろな感情を抱えているの、最高ですね。 思惑があまりにすれ違っているため、それぞれの幸せや救いが異なる。なのに仲が悪いために余計拗れてしまって最善策が取れないもどかしさがさまざまなエンドで表れていて業の深さを感じました。 しかし、最終的には皆が目をそらさず、真実と向き合うことでHAPPYになれたのは、物語の展開的にも、個人的にも納得のいく結末で、これぞ大団円と感嘆しております 何が幸福なのか分からない状態での救い、他人に求めるにはもっとも不安定な概念を巡って繰り広げられる関係性のもつれ、それが主人公の下で一つにまとまる場面は本当に見事でした! 素敵なゲームをありがとうございました!次回作も応援しております @ネタバレ終了
  • つくも3回サンク
    つくも3回サンク
    会話は軽快に心情描写は繊細に、とても引き込まれる文章の作品でした。 「サンク溜まり」と化してしまった主人公宅に突如生成された妖怪?に願いを叶えてもらう話なのですが、願いを叶えるという行為の持つ利己性などを扱いつつ、複数の二項対立的な概念がうまく混ぜあわさった作品となっています。 ...後は作品の底流にラーメンがなんかずっと流れてます。 絵は写真ベースの背景にふわふわしたキャラが描かれているバランス感がよかったです。楠木さんの、手を前で合わせてる立ち絵が特に好き。 @ネタバレ開始 主人公の思考がメタ認知的なのが印象に残っています。妹が難病を患っていることを「ありふれた不幸」と描写したり、悲しみや祈りを「ゆくえのない心の置き場が欲しいだけ」と称したり。 それは現実への諦念で、その諦念が、現実に圧し潰されないための拠り所で。 その点この兄妹の考え方がすごく似ているのですよね。他者に関わることに対して、救う可能性よりも傷つける可能性を見てしまうことも含めて。 でも、水槽の魚と私たちで決定的に違うのは、その境界に絶対的な隔離壁がなく、関わらないという形で関わることを選択してしまっている点だと思います。 他者の気持ちをどう考えるかというのは本質的に利己的で、でも、それは悪なのかということを問われている気がします。 物、人の命、関係性、すべてのものは最初から終わりが運命づけられています。その終わり自体は意味を持たない当たり前の現象で、意味を与えるのは私たちの利己的な自己認識です。 急須の終わりがつくもさんや楠木さんとの関係性の始まりを意味したように、新たな関係性は絶えず構築されていきます。それらが今ここにある偶然を慈しむのは大事だけど難しいな、とそんなことを想っていました。 あと、最後主人公が泣くことができたのがすごくきれいな締めでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    本当に素晴らしいゲームをありがとうございました...! @ネタバレ開始 END1からEND6、隠しENDまでプレイさせていただきました!どのENDもいい意味で心に刺さりました。でも僕が一番衝撃を受けたのは、結末が同じでも、いつどちらの選択肢を選ぶかによってより細かいストーリー分岐があることです 例えば同じEND2でも、最初は下を選び続けてから10月の付箋のシーンから上の選択肢を選んでいくと、主人公が改心するシーンがあったり...そのような細かい部分まで作り込まれていて、本当に自分がシイナに接しているような感覚になりました。 @ネタバレ終了 おそらくこのゲームが、僕が一番最初にしっかりやりこんだノベルゲームです。このゲームに巡り会えて本当に嬉しいです。ありがとうございます!
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    最高のゲームをありがとうございました。 @ネタバレ開始 End1の終わりは本当に爽やかで、シイナと主人公の明るい未来を思い描ける素晴らしいものでした!衣装が変わってからのシイナの笑顔が眩しくて眩しくて……。どこの場面でシイナに意地悪するかでイベントにも変化があり、飽きずに何周も楽しめました! そこからのEnd6はカタルシスが凄かったです……。闇落ちシイナの表情など、苦しいけど見届けたいと思わせる展開がとても良かったです。シイナが身に纏うスーツもEnd1との対比になっていて、更に胸が締め付けられました……! そしてこちらの罪悪感を見透かすように、再び始めたEnd1からのあのオチは思わず声を上げてしまいました。もうあの幸せな時間には戻れないんですね……。 @ネタバレ終了 このゲームに出会えたこと、嬉しく思います!ありがとうございました!
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    始めましてのコメント失礼致します…! 本当に最高のゲームでとても満足感があり…! @ネタバレ開始 選択肢によってシイナくんの様子がおかしくなったり、明るくなったり暗くなったりするのが心に響き渡りました…!そして、End6の闇シイナくんが「ンー?」ってしてる顔も表情もとても本当に最高でした…!他にも、End1のシイナ君でめちゃくちゃ号泣してた程よかったです…!(泣)@ネタバレ終了 最高な作品を本当にありがとうございます…!!!!!!これからも応援しています…!
  • せめて、笑ってくれたなら。
    せめて、笑ってくれたなら。
    ピアノを基調にしたBGMと詩的な表現と鋭い心情描写が魅力的な作品でした。 特に心情描写に関しては、硬派な本も含めた関連テーマの下調べと読み込みが血肉化されているような印象があり、非常に興味深かったです(例えばコミュニティ論であったりグリーフケア論の片鱗が見えたり)。 関連して、物語の幕観に厚生労働省調査などの資料が補完の物語の一部として提示されるのですが、この試みが内容としてもノベルゲームという媒体の使い方としても非常に面白いです。 現実世界の普段見えにくい一面を垣間見せ、考えるきっかけをくれるような物語は大好きで、特にSection 3の最終版の仕掛けには大興奮でした。 ここからは作品を通して考えたことを書きます(作品の意図からずれる解釈も多いと思います)。 かなり大きくネタバレを含むので、作品を通読してから読んでください。 @ネタバレ開始 この作品で読者が何度も反芻することの一つが、主人公達の行動は正しかったのか、救える道はあったのか、ということだと思います。 登場人物たちの様々な行動は様々な形で裏目に出ていきます。 「笑顔は自然に出てくる」や「笑顔が明るくする」という一般的な励ましは、この世界の「ふつう」から拒絶させていることを美笑に再確認させ。 癒しのつもりのピアノは、今は亡き詩織への想いと約束を強く誘起させ。 「時間も解決の助けになるだろう」という期待は、今そこにある危機への感覚をにぶらせ。 翔と美笑の出会いを企図したと思われる詩織の約束は、二人の別れの舞台を提供することになった。 良く知られているように、うつ病患者は続いた抑うつ状態が寛解するタイミングは特に注視が必要で、一般に活動性の増加に伴い自殺リスクが高くなります。皮肉にも一瞬の希望を見せたことが引き金を引くことになってしまった、という見方もできます。 登場人物たちの行動は、問題の解決に意識を向けすぎた点や、行動を意識しすぎ傾聴が抜けていた点は勇み足だったかもしれませんが、それでも基本的には模範的だったと思います。 そして、それぞれ手を伸ばせるタイミングがあったものの、その選択をとれませんでした。その選択肢を奪ったのは何だったのでしょうか。 1つ思えるのは美笑のおかれた環境が非典型的だった故に、辛い(理解できない)環境/ましな(理解できる)環境 という壁を作ってしまったのではないかということです。手を伸ばせば、本当はそこに本当の壁はないことを知るにも関わらず。 とはいえ、それは個別的事情を平坦化し差異を見ないことにすることではないことが実践面では難しい点だなと思います。水樹の場合で祐を追い詰め高い壁を作らせてしまったように。 優也の考えるように人はコミュニティという相対化と均一化という力学の中で生きているので。 もう1つあるとすれば連携の話で、支援者間の情報共有等がもっとあれば、違和感に気づける可能性や目を離さないことで差し当たっての危機は回避できたかもしれない、ということを考えていました。 ただ劇が始まる前に何とかしなければどうしようもなかった感もあり、やっぱり難しいテーマですね...。 この作品のもう一つの軸として突然の死をどう受け止めるかという話があります。 グリーフ・ケアについてはウォーデンの提唱する4つのタスクがよく知られています。これは「喪失の現実の受容」、「悲嘆の経験・克服」、「死者なき環境への適応」、「死者に向けた感情の向け直しと新たな生活の踏み出し」のようなものから構成され、主に4つ目のタスクで遺族の中での故人の位置づけが変わっていきます。 また、事故死や自殺などの突発的な死に対しては、その理不尽さから故人の死の意味や生きた意味を強く希求するケースが多いともいわれています。 劇中では罪から道標へ、嘆きから決意へ、登場人物が一人一人のペースでエネルギーを外向きに変えていくことが描かれます。 美笑のケースは主にエピローグで語られるのですが、ここで美笑の生きた証を残すといった時に、その「美笑」は何を指しているのか?という点が引っ掛かりとしてありました。 私たちは、劇中で一度でも真正面から美笑と向き合いましたか? たった数日の邂逅で彼女をどれだけ理解できたのですか? 「せめて笑ってくれたなら」、劇中では二重の意味を持つ言葉ですが、その題名が部分的に含むように、そこに描かれるのは遺されたものの後悔と罪悪感であり道標となる十字架に他なりません。 ...でも、それでいいのかもしれませんね。壊れたもの元には戻らず、冷酷にも故人はどんどん個人的なものになっていく。物語は遺された自分たちのために紡がれる。 また、グリーフケアの観点でも、制作を通じて遺されたものの語りの場を形成し、過去を昇華する外へのエネルギーを持つことの意味は大きいです。 実際、翔には、表向きは前向きなものの、詩織の際に現実の受容に時間をかけたことや直接の遺族である点で、かなり危うさを感じていました(とりあえず守護霊の話は抜きにして)。 過去の喪失を決意に転嫁していた奏恵やみどりもその位置づけの再解釈をすることは避けられません。 その悲しみを個人のものとして不可視にしてしまわない、ということは悲しみを考えるうえでやはり大切だと思います。 @ネタバレ終了 プレイヤーが作品を、そして作品を通じて現実を考えることに主軸に置くという面白い体験の作品でした。 制作ありがとうございます。
  • おじさんの居る世界
    おじさんの居る世界
    「フリーゲームに癒しの場所を作ってもらう、とは?」と思いながらプレイしたら、驚きの仕掛けがあって、感動しながら周りました! いろんな世界を覗けることが、楽しくてたまらなかったです。 テーマパークに遊びにいったような、ワクワク体験でした。 @ネタバレ開始 プレイ済みの作品は番外編のように浸れましたし、 未プレイの作品は「へぇ、そういう内容なんだ」と知ることができました。 別のゲームでもらったものを、持って帰れるのも嬉しかったです。 海のシーンでは、ポセイドンさんにすべてを持っていかれました(笑)。 BGMを決めて背景を配置して……楽しいです! もしアリアさんが訪れたらどんな反応をするか、気になるところ。 10年後も彼女を待っているおじさん……報われてほしい。 アリアさんがゲームを楽しんで笑顔になってくれたら、最高ですね。 その日が来ることを祈っています。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    モノクロの背景が物語にマッチしていてとってもよかったです。 ヒントもあったのですべてのEND回収も手こずることなく回収できました! 静かな世界の中で、真実を探していく不安と高揚感…とっても引き込まれました。 @ネタバレ開始 エンド回収するにつれて物語の全容が見えてくる仕様がとってもよかったです。 二人がもう一度出会うシーンは多くを語らないのもぐっときました。 読み手に余白があるストーリー好きなので色々と想像が膨らみました。 デザインから演出から素晴らしすぎて、階段に赤い点々があるときはもう本当にドキっとしました。階段、昇らなければならないけど昇りたくない…! 主人公と一緒に夢の中を探検しているようなリアルな没入感でした。 山中君は学生時代から主人公に甘えられていたのは救いなのかな、と感じました。大人になった彼らはきっと本当の友人になれるだろうと信じています。 @ネタバレ終了 素敵なお話ありがとうございました。
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    ほんとにシイナがかわいくて、@ネタバレ開始 私自身も別れが辛くてずっと泣いていました、、シイナに辛く当たれる自信がないのでマジでもったいないですが、END1だけプレイしておきます、、申し訳ないです、、図々しいですがEND1の続編期待しています!一番やってきたゲームの中で感情移入させていただきました。ありがとうございました。
  • BINARY HEARTS
    BINARY HEARTS
    凄く面白くてキャラクターも愛せるような人間味あふれていて楽しい時間をすごしました!ありがとうございます、しいなさんの造形に大変癖を感じ私も幸せをもらえました。@ネタバレ開始ED6のしいなさんがほかの機種にも忠告することに生来の優しさを感じ興奮し、また主人公が情けなく命乞いをするシーンにも大変興奮しました素晴らしい作品をありがとうございました。
  • jardin de poupées
    jardin de poupées
    静かで幻想的な雰囲気の作品でした。物語の序盤に謎めいた要素があるのも真相を知りたくなるので続きが気になりました。世界観が独創的で面白いですね。  @ネタバレ開始 「カセットテープ…明らかに世界観が違う」ってセリフ、メタくて笑いました。面白いですww  @ネタバレ終了 しかしやはり、不具合なのか途中で止まって続きが読めないのが気になります。
  • Cordierites
    Cordierites
    不思議な能力に突然目覚めた高校生のお話です。 エンディングを全て見ました。 まず、グラフィックは美麗で、クオリティが高かったです。 歌も良かったです。 UIもオシャレでした。 (現在、クイックセーブとクイックロードはありますが、普通のセーブとロードがないので追加していただけるとありがたいです) そして、シナリオですが @ネタバレ開始 消化不良なところもありますが、能力に対する苦悩などが描かれていて、能力チート無双的な話ではないので、個人的に好きです。 謎はいくつか残っているので、続編とかがありそうだな~と感じました。 先生の話とか詳しく読んでみたいですね。 @ネタバレ終了 青春ミステリーが好きな人におすすめできますね。 面白かったです。
  • 八ツ神のかみかくし
    八ツ神のかみかくし
    立絵やシステムなど、フリーソフトとは思えないクオリティは凄いの一言です。 設定としての学校、小さな町、主人公の家庭環境や性格、そこに7人もの 転校生がやってくる・・・しかもそれぞれに個性あふれる美男美女が! この展開に引き込まれ、開始から最後まで休みなく駆け抜けてしまいました。 また文章力が高く、変に読み返して意味を咀嚼しなくてもスルッと読めて しまうところも、最後まで読者を飽きさせない、ノベルゲームの基礎がしっかり できている点として好きな点でした。 @ネタバレ開始 残念な点は、多感な高校生となって人間臭い願望や葛藤するのが神様たちのテーマになっています。恋を知りたい、未来が見えなくていい、ピアノを弾きたい、世の知識を遍く知りたい、神としての能力ではなく自分の努力で周りに認められたいなど。また学生らしく、総合の授業で「おかしいと思うルールは変えていくべき」などの意識も醸成されます。さらに冬や宗助だけでなく、夏美や商店街のおじさんなど、一人一人の人間たちとも生活のなかで触れ合い、人間の魅力を感じていくのですね。あとは冬の父が死んだときの回想「大事な人が失われたときの辛さ」などにも触れています。これらの材料を散りばめているのですから、エンディングの一つは「これまでしてきた器の人間を攫うルールを破壊し、町の人間たちの暮らしをそのまま守る」結末が必要ではと感じました。「そう思って掟を変えようとしているけど、とりあえず今回は器の人間に犠牲になってもらう」では説得力に欠けます。掟を変えるなどの結果、7柱の神様が本当に人間になって、その後冬たちと人間臭い生活を送っていく・・・そんな姿まで期待するのは一読者としては期待しすぎでしょうか。 また別の話題になりますが、作中であまり絡みの無い友達の妹が、あっさり冬の 彼女に収まっているというのも、読者としては置いて行かれてる感がぬぐえませんでした。 @ネタバレ終了 とても良いところがたくさんの作品ですので、今後のバージョンアップなども期待 しております。今後も素敵な作品をお待ちしております。応援しています。
  • white*out
    white*out
    行方不明の女の子を探すストーリーなのかな?と思っていたら、全然違いました! 主人公の葛藤だけではなくて、その周りにいる人物もしっかり悩んで苦しんで進もうとしていて読み終えた後は、みんな頑張れよと肩を叩きたくなるようなそんなお話でした。 ともかくこのノベルゲーム。最初からから凄くて、バンド調の曲はカッコいいし、CVありだし、アニメのようなOPに驚きました。 スチルも綺麗で、女の子かわいいー! @ネタバレ開始 主人公意外とましろちゃん、誰とも喋ってないな…?とおもっていたらイマジナリーフレンドだったのですね。 お母さんに対する執着から彼女の容姿が決まったのがなんだか痛々しくて。でも、最後のお母さんからの手紙があってセッタくんの中で区切りをつけることができてよかったです。 友だちの晃くんもいいやつで、彼の中でセッタくんとの接し方に悩んで、ましろちゃんに嫉妬して…と友人としての葛藤が丁寧に書かれていたのも味わい深かったです。主人公はずっと気づかなかっただけで支えられていたんですよね。 大人になるといいことばかりじゃないですけど、今まで見えなかったものにも気づけるようになるので、新しく歩みだしたセッタくんが周りの人の思いやりを拾い上げられる素敵な大人になってくれるといいな。 苦労してきた彼ならきっと大丈夫ですよねきっと! @ネタバレ終了 冬のお話ですけど、眠れない夜のココアみたいな温かいお話でした。
  • 赤レンガの駅で会いましょう
    赤レンガの駅で会いましょう
    独特の文章のリズムと、優しいピアノのBGM。 この物語自体がまるで一枚の絵のようで芸術的でした! 人の優しさを受け取れなくなった主人公と、バイト先のおにぎり屋さんでの温かい二人。 駅で出会う高校生の女の子。 @ネタバレ開始 暗い場所に身を置いている彼を気にかけるのは、かつて登場人物たちがそこにいたことがあるからなのかなと感じさせる描写が素晴らしいです。温かい触れ合いが心地いい物語でした。 主人公とってもネガティブなんですけど、過去の出来事をみるとそれは仕方がないな…と感じました。みんな幸せになってほしいー! @ネタバレ終了 素敵な音楽と物語をありがとうございました
  • お姉ちゃんの定理
    お姉ちゃんの定理
    お洒落なサムネに誘われてプレイいたしました! 数学さっぱりなんですが、しっかり楽しめました。 30分と短編ではありますが、キャラクターが丁寧に書かれておりお姉ちゃんのことすごく好きになりました! @ネタバレ開始 弟くんも鬱屈しているようで天才肌なのも設定として面白かったです。努力した人だけが辿り着ける境地。いつかお姉ちゃんもいばらの道の先できっと大きなものをみつけるんだろうな~。 素敵な終わり方ゆえに、続きも読んでみたいと思ってしまいました…! @ネタバレ終了 ありがとうございました!
  • おじさんの居る世界
    おじさんの居る世界
    スペシャルなしかけがある作品とお伺いしており、以前から気になっておりました! こんな風に他のゲームの世界を巡れる体験、斬新でワクワクな発想!!! そして、ゲーム紹介文の説明を読み、癒しの目的を知った時から、もうすでに目にうるっときちゃってましてね…… さぁ、おじさんの居る世界、様々なゲームの世界へGO!!! @ネタバレ開始 すごすぎる…!!タグの「メタ」紹介文の「裏技を使う楽しさ」って、こういうことか!! 昔、ゲームを遊びながら、雑誌に隠しコマンドや秘密のパスワードが書いてあったのを見つけて、ドキドキしながら入力した、あの時の特別な気持ちを思い出します… そして…!!!それぞれの世界にっ!!!それぞれの世界観のタッチにマッチした「あなた」が!!! ゲームの世界の雰囲気を体験しつつ、出会う先にいる魅力的なキャラクターの皆様の、人間的なぬくもりや記憶、思いや考えをチラッと覗けるところが素敵で…!! あと、ゲーム開始時に音楽や背景を選んで世界を彩っていくのが、心の中の憩いの場所を作っていくような、すでに癒しの体験で… そこに居るおじさんの存在が、「あなた」の優しさが……忙しい日々で忘れかけている心の奥にある何かを思い出させてくれるようで…… …………やはり、私の涙腺はやられました。 @ネタバレ終了 心にそっと寄り添うような素敵な作品をありがとうございました!
  • ぼくはロロ
    ぼくはロロ
    本物の猫ちゃんの声が使われているということや、優しい絵の雰囲気に惹かれて 配信内で実況プレイさせていただきました。 BGM、ストーリー、最後のおまけに至るまで、全て素敵でした!エンド5のみクリアした状態ですが、また配信外で他のエンドも回収していきたいと思います。制作していただきありがとうございました! @ネタバレ開始 三人の登場人物のバックグラウンドに胸がキュっとなりました。(個人的にまひるちゃんのストーリーは特に……どうか幸せでいて!!)ただ、切ないだけではなくそれぞれ猫ちゃんが寄り添っていてくれていたこと、その思い出が登場人物たちを支えたり、勇気を出すきっかけになったりしたことが嬉しくて心が温かくなりました。初めて制作したゲーム、しかも一週間で制作したとはとても思えない……!BGMなど追加要素があるかもしれない(?)とのことだったので、今後も楽しみにチェックさせていただきます!