SF・ファンタジー
7033 のレビュー-
ヘブンズ・ロワイヤルなかなかお目にかかれないレベルで非常に力のこもった大作でした。 とても面白く、プレイ後満足度が高かったです! 阿呆なことに自作の制作中にうっかり手を出してしまったため、 制作に集中したいのに続きが気になる、という状況になってしまいました。 「天界を舞台に天使と悪人が一戦交える」 というあらすじからして非常にスケールの大きなお話です。 キャラクターのグラフィックは綺麗かつ、登場キャラ全てに立ち絵がある豪華仕様でした。 登場人物がかなり多いのですが、誰が誰だっけ? と全くならなかったのは地味に凄いことだと思いました。 キャラクターデザインの描きわけとシナリオ面で個性と役割の書きわけの賜物なのかと。 シナリオはテンポ良く次が気になる展開の連続でしたし、 登場人物は悪人だらけなのですが、その分?小粋なセリフが多くとても良かったです。 様々な事実が明らかになるタイミングはどれも効果的だったと感じました。 演出と相まって戦闘シーンもとても臨場感がありました。 背景や音楽の選曲も非常に作品と合っていて、1つの世界観を構築していました。 エンディングのムービーも完成度が高く最高でした。 素晴らしい出来栄えで、続けて3度じっくりと視聴しました。 今後も時おり起動して見直しすことで作品世界を噛み締めます! 数あるゲームの中でもEDは特に出色の出来だと思いました! そのボリュームから「続編はエタらないかな?」と心配していたのですが、 無事にフェスで公開されているようですので、今から遊ぶのを楽しみにしています!! とても素晴らしい作品をありがとうございます。
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パーソナル・スペース物語の作りがいい作品でした。 時系列がばらばらに散らばっていますが、他の方の感想にもある通り、読み進めるにあたっての難解さはないように感じました。 @ネタバレ開始 ばらばらになったものをつなぎ合わせて、届いた先にあったのは、揺るがない思い。それは、ともすれば悲しいという感情なのかもしれない。しかし、悲しいだけではない。 多くの不安を抱えながら、遥かな時をこえて、形を変えて、そうしてつながれてきたものは、期待に満ちた言葉となる。 読者に物語を紡いでもらうという形式は、読了の満足感が非常に大きいですね。本作の読後感は、最後の文章に目を落としたけれど、まだ本を閉じたくないなあ、となったときの感覚に近しいものがありました。 物語の中にとどまらず、自分自身の頭の中でも話がつながっていくという感覚が、本作の大きな魅力であると感じます。その意味では、冒頭の軽快に思える会話こそが、この構成の本質的な部分にも感じられますね。想像をなす頭の中という空間は、宇宙である。その宇宙にこれから想像のかけらを与えるので、つないでみませんか? という話なのだと私は思いました。 想像ができるからこそ、相手を強く思っていられる。感情を強く持ち続けられるのは、大きな想像力を持っているから。 結末の展開を、直接の言葉ではなく、アンドロイドであるラズリの「想像」による行動で描いたことにより、この物語が持つ意味は確立されたように思います。 @ネタバレ終了 キャラクターはラズリが特に好きです。 ありがとうございました。
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ハロー、神様Workerプレイしました。いやぁ……作風に親近感。 個々人のキャラクターを立てて、それぞれの心境変化を物語の進行に合わせて描ききった手腕は見事でした。美麗なイラストとボイスとが相まって、ヒロインたちの魅力も存分に出ていたように思います。果たして舞台を異世界に設定し直す必要はあったのか疑問は残りましたが、6時間かけた先に待っていたあのエピローグで否応なく納得させられてしまいました。シエムさん結婚して。
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旅人とほのぼのカフェ暖かくてほんわかする、素敵な作品でした。 悪役がいない世界観、やっぱり好きだなぁ…。せわしない日常から少し離れたような感覚を味わえ、とっても癒されます。 食べ物の描写がとってもお上手!どのキャラクターもかわいく、魅力たっぷりに描かれています。 ほのぼのされたい方は是非プレイしていただきたいです♪
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THE MAGIC CRAFT エピソード2漫画でもあり、RPGでもある『ロールプレイングコミック』ということで、遊ぶ前からどんなゲームなんだろうとワクワクしていたのですが、想像以上に漫画でRPGでした! IQ3みたいな表現ですが、他にどう表現していいのかわからない…… 私が一番驚いたのは、やっぱり豊富なグラフィックです。漫画の中で表情豊かに動くキャラクターたちももちろん魅力的ですが、細かく書き込まれた背景や一人一人個性的な通行人まで、ぼんやり画面を眺めているだけでも楽しくなります! ゲームの目的は、魔法の道具『マジッククラフト』を制作しながら街の人たちを助けていくことですが、材料集めやお買い物が必要になるので戦闘も必要です。もちろん、RPGですからね! 戦闘シーンでは基本的に主人公一人を動かすのですが、他のキャラクターたちがサポートしてくれるのがとっても心強かったです。発明で主人公が強くなっていくシステムもとっても夢があるなあと思いました。 前作、今作と続けてプレイさせていただいたのですが、両作を通して王道少年漫画の良さをギュッと詰め込んだような作品でした。とっても楽しかったです! 唯一無二の素敵な作品をありがとうございました! やり込み要素もたくさんあるので、まだまだ遊ぼうと思っています!
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カラクリノイエ世界観やロボットの素性、その行く先を手探りで見つけていくのが楽しいゲームでした。一見関係なさそうな要素が重要な要素になることもあり、短いながらも楽しめる作品でした。
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カラクリノイエ無事ロボボーボ・ボーボボの行く末を見届けることができました。
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ぼくの葬式にようこそ全ルート・全ED回収できました! 「ぼく」は私自信家!?と思えるほどに没頭してしまいました。多かれ少なかれ、誰もが「ぼく」と同じ想いを抱えながら生きているのかもしれないですね…。 どのEDをよしと見るか、それは人によって変わって来そうな気がしますね。 全編モノクロで描かれる世界にどっぷりでした!だからこそでしょうね、要所要所で使われる「色」がとても眩しく、愛おしく感じました。 あと、これは絵を描く人間としての感想なのですが…。こういったゲームでモノクロ、というのはとてもすごい!と感じてしまいました!ファンアートを描かせていただきましたが、1枚でも大変なのに、みんなキャラが立っていてすごいなぁ、と!なお、一推しはランコちゃんです!!でも、シャカ姫もほんと、かわいいんだよなぁ…。
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パーソナル・スペース隠しシナリオ含め読了しました。 面白かったです! 時系列は断片的で少しずつ過去が明らかになっていくため 続きがとても気になって一気に読み終えてしまいました。 彼女の記録はジグソーパズルのピースのようになっていて、 その並び順が物語への没入感を高めていると思いました。 わからないことについても、どうなってしまったのか 想像力をかきたてられ、ワクワクしながら考えることができました。 @ネタバレ開始 謎についての疑問が読み進むうちに明らかにされていきますが、 鳥肌が立ったのは、両種族とも滅亡したと明示されたところ。 「じゃあ、この主人公は何者……?」とぞくっとしました。 他にも驚きの展開が多々あり、物語に引き込まれました。 どのキャラクターも魅力的でしたが、特にラズリが好きになりました。 勇敢で健気で漢気(?)のある彼女が私もほしいです。 人類が滅亡しても未来への希望は失われておらず、 真の終末ではないと感じました。 時空を隔てた想いがとても切なかったのですが、 最終的に、シロエは救われたのだと信じています。 @ネタバレ終了 素敵な物語をありがとうございます。 次回作も楽しみにしています。
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ヤドカリ普通の高校生・綾斗は、いつも謎の美少女・美優に「親友だから」という理由で付きまとわれていた。そんなある日、綾斗は奇妙な殺人現場に遭遇してしまう。その矢先、謎の生命体『ヤドカリ』の存在を知ったことから始まる物語です。1時間程度で、全てのエンドを見ることができました。立ち絵はなく、メインは文字で進行していきます。 とても面白かったです!『ヤドカリ』に関する謎・不穏な部分を散りばめつつ、美優と幼馴染のえみとのラブコメパートを入れるなど、メリハリのある展開で一気に読んでしまいました。一番好きなキャラクターは、やはり美優ですね。最初は「なんで綾斗に付きまとってるんだろう?」と思いましたが、終盤のカッコ良い行動で一気に好きになりました。普段のクールな感じを出してるけど、食べ物のことになると途端にムキになっちゃう部分も、すごく可愛かったです・・・!楽しい時間をありがとうございました!
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どうか夜よ明けないでプレイしました。なんと秀逸なタイトル。 お話の主題的にアルバ視点の方が納まりが良いのではとも思ったのですが、しかしノーチェ視点でも不思議と違和感なく、サラリと物語を飲み込むことが出来ました。色の真反対な容姿という設定、立ち絵も素敵でした。
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パーソナル・スペース友人と二人でワイワイ考察しながら読みました。クロハこれ14歳の言動じゃねーだろ!とかこのチャプターはどこだっけ?と言いながら少しずつ繋がっていくストーリーに、止め時が無かったです 個人的にSFや寿命を取り込んだテーマに弱くてハマりました シロエが健気で切なくて・・・想いの力というのはこれほど大きな力なんだと儚くも切ない気持ちになりました シロエ、頑張ったんだなぁ 友人はラズリが刺さっていたみたいです 余韻に浸ったら 初恋は年齢天秤の中で も遊んでみます 素敵なストーリーをありがとうございました!
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GEMINI初…投…稿…?と宇宙猫になりました。 冒頭からとんでもなく演出のレベルが高いです。 物語のラストもとても素敵です。 エンディングのイラストが絵本のようで素敵でした…。 GAMEOVERの演出も見たくて再プレイしちゃいました! 素敵な作品をありがとうございました。
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しろもちの世界考えるな…感じろ…という作品ですね(笑) しろもち可愛いので、ゆるキャラとして人気が出そうです。 面白くて癒されました!
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飛びたいの一枚絵が豊富で、キャラクターの表情が変わるのをついつい目で追ってしまうような素敵な作品でした。文面も丁寧な描写で、ビジュアル面のない場面でも脳裏に場面を思い浮かべることが出来ました。 そしてエンド3~5の一枚絵が可愛過ぎました…周りのUIを彷彿とさせる可愛い世界観…でもやっぱりエンド11の一枚絵がとても好きですね…。この子が屋上に来る前や、この後続いていくストーリーも気になるようなお話です。 短いながらも展開が豊富なので、非常に楽しかったです。
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黒い森のリドルメア人間とは違う考えのもとに行動するリドル達と話してこの兄妹が求めているものにどんな変化をもたらすのか気になってすぐに読み進めてしまいました。 暗い感じで始まるのかと思いましたが兄妹でやり取りは前向きで境遇などが暗い雰囲気があっても明るい感じが出ていてかと言って明るい感じを出しすぎない、とても自然な感じが良かったです。 @ネタバレ開始 自分の正しさと違う相手の正しさ、自分が考えた相手が思っている正しさ、自分が思っている事と心の底で本当に求めているもの。あらゆる視点でしたいことや正しいことは違って自分のことですら違ってしまう…そんな事を考えさせられました。 @ネタバレ終了 兄妹の何気ない会話やリドルの一人とのやり取りの中にちょっと微笑んでしまうようなやり取りなどもとても良かったです。
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泣けない兎 短編集更新されたとの事で、楽しくプレイさせていただきました! ジニアさん、アンゼさんのお話は、苦しく切なくもほっこりと。 イリスさんのお話は、シーラ様まじ女神!! セツカちゃんのお話は、最後の一言が忘れられません。 セージさんのお話は、シリアスと、神様&精霊さんたちのやり取りのほのぼのさが絶妙なバランスでした。 どのお話も素敵なのですが、個人的にはセージさんのお話がお気に入りです!仲間とは、家族とは…色々と考えさせられました。そしてコメディなシーンではふふっとなりました!! どのお話も、さくっとプレイできるので、「泣けない兎」未プレイの方でも楽しめるかと思います!!本当に、素敵な作品をありがとうございます!!
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黒い森のリドルメアモノクロの雰囲気が素敵で、気になったのでプレイしました。 自分の信念を持っているリドルさんたちのお話はちょっと変わっているけれど、奥が深く、『確かにそうだ』と納得できて、彼らの話がこの物語の結末にどう絡んでくるのか気になって一気に読み進めました。 @ネタバレ開始 何を正しいとするかは人ぞれぞれで、何を優先するかも人によって違う……そういったことを考えさせられるお話でした。 テーマが興味深く、面白かったです。 @ネタバレ終了 雰囲気的に童話みたいな感じかな?と思っていたのですが、お兄さんのツッコミや、天然系の妹ちゃんのやりとりにクスリとしました。 ……でも、結局のところ、ナマニクさんとは何者だったのでしょう……? 字が大きくて読みやすかったので、1時間かからず読了しました。選択肢で(おそらく)セーブできないので、これからプレイする方は、こまめにセーブするといいかもしれません。
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君が見た景色ファンタジー要素のある、少女の成長物語です。 @ネタバレ開始 子供のとき、年上の先輩や大人を見ると なんだかすごくしっかりしていて、 「大人」に見えます。 ですが、自分がいざその歳になってみると 全然成長した気がしませんし、 追いついているとも思えません。 なんであんなに「大人」に見えたのだろう? と不思議に思うと同時に 自分がなんだか情けなくなります。 大人と子供に明確な境界線はありません。 成人年齢も国や時代で異なります。 ですが、どこかで大人になります。 森の中の魔女の家で楽しく会話したり お菓子を焼いて食べたり、 綺麗な宝石に目を輝かせたり、 洞窟に行ってみたり、 ベッドで夜更かしして話をしてみたり、 全て子供の行動なのかな、と思いました。 そんな子供時代と別れて、自分を殺して 大人になる。 ですが、子供の自分も自分の中で生きています。 自分は連続しているからです。 子供時代、「大人」に見えた大人や先輩にも 子供時代があったわけです。 大人と子供は別人のように見えて、一緒です。 森にいる間は、大人と子供の狭間だと思いました。 この作品からは、人間の成長への愛を感じました。 @ネタバレ終了 演出や文章、選曲も良かったです! これから読む方は、じっくりと腰を据えて 読んでみてください。
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蝶塚 -昆虫標本慕情-先生の蟲談議をひたすら聞くという、一風変わったノベルゲームでした。 あまり蟲について深く考えたことがなかったので、先生のお話はとても興味深かったです。 @ネタバレ開始 最後、あかねちゃんが蟲になってしまったのは驚きですが、『なりたいもの』になれたのは救いがあっていいなと思いました。何が幸せかは人それぞれで、人と違っててもいいんだよ、と言われているような気がして、救われた気がします。 @ネタバレ終了