SF・ファンタジー
7042 のレビュー-
蒼白のマジックシールエメラルドRPGのようなハイファンタジーな世界における 勇者一行の一員の後日譚のような作品となっております。 ド迫力なバトルシーンと荘厳で素晴らしい音楽が特に印象的な作品でした。 また、ヒロインがとっても魅力的でした。 バトルシーンは1シーン1シーン大変な労力を掛けて作成したのが伝わってきます。 相当激しくアニメーションするので臨場感も高まります。 エンディングを見ていて、あまりの制作関係者の多さに驚きました。 あとがきを見て納得。なるほど。そういった経緯のある作品だったのですね。 あとがきフェチとしてはあとがきも非常に読み応えがあり、作者様の執念に感服しました。 プレイ後のおまけ充実度はこれまでプレイした中でも過去最高と感じました。 個人的なことで恐縮ですが自身も50万字くらいで中断しているテキストがあるので、 死ぬまでにはちゃんと執念でゲームとして完成させたいな、と思えました。 魂の作品をありがとうございます。
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旅人とほのぼのカフェまず「ほのぼのカフェ」「ほんわか草原」「なごみ町」「にょろん草」といったネーミングからして、ほのぼの世界を貫いていてすごいです。 旅人が代金や鍵を気にしており、「ほのぼのさんの負担にならない言い方にして」話したりするバランス感覚が絶妙だと思いました。 「流れ星と書かれた缶詰」はこの字面だけでロマンがありますね。「水パン」も食べてみたいです。 青、緑、金など色に関する描写が多く、想像力を掻き立てられます。 @ネタバレ開始 特に感心したのが、風船から落下しても大丈夫なように鎧を着ている理由があること、風に乗った食べ物の香りが風の精の助けであった点です。不思議な恰好や現象にきちんと理屈がある。優しく不思議な世界観にすると、どうしてもそういった理屈が省かれがちなので、こういった細部が豊かな世界を作り出しているのだなと思いました。 「この世界は寿命で天に還る時まで、ずっと飽きずに楽しめる最高の楽園だからさ」 言ってみたい!こういうことを言える大人になりたいと思いました。 自分が店主で灰色の客が来たら速攻で追い返したと思います。ほのぼのさんの寛大な態度、しびれました。 「人それぞれ人生の台本は違うからね」と言える人間でありたいです。
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どうか夜よ明けないである夜と夜明けの、出逢いの物語でした。とても綺麗なグラフィックとお話、そして音楽が展開されていきます。 短いお話ながらアルバくんの背景や悲しみが伝わって来るような構成で、とにかく画面が綺麗で寂しく、そしてどこか温かく感じました。 読み終わって、これはやっぱりノーチェくんのお話だったのかもな…とも思ったり…。選択肢を押す手が一瞬止まってしまうこともあり、本当に良い結末はどれなのか、すべて見終わった今でも選びかねています。 グラフィックの担当がお二人だからか、ふたりのお話、という印象をより深く感じました。
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夜の終わりへまっすぐに夜の底を歩く、夢とも現実ともつかないお話。 誰しも寝入りばなに、こんな空想、妄想をするんじゃないだろうか。 モノクロの背景で語られると、独特の夜の匂いが漂ってくる気さえする。 途中出てきたミュージシャンの、人との距離の取り方がなんとなく好き。
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旅人とほのぼのカフェほんわかした優しい世界観の作品でした。 イラストや背景も絵本のようで、作品の雰囲気に合っていました。 優しい語り口の文章で、料理も想像するだけでおいしそうです。 灰色さんには幸せになってほしいです…! あとがきでキャラたちをもっと知ることができるのもよかったです。 ありがとうございました!
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おしまい少女しんみりする展開になるのかなと思っていましたが、EDとあとがきを見て心が満たされた気分になりました。優しいノベルをありがとうございます
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星を降りるコカブ星の世界を感じられる綺麗なお話でした。作中で語られていた通り、長い年月を生きる星と比べれば人間の一生はとても短く儚いものですね。それでも、生きていた証を少しでも残せれば、それはとても素晴らしいことなのかもしれません。そう思わせてくれる作品でした。ありがとうございました!
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蝶塚 -昆虫標本慕情-虫の生態に焦点を絞った作品、とても興味深かったです!後半の展開は、和風怪異チックでありながら生物系SF__バイオサイエンスフィクションを呼んでいる気持ちになりました。個人的には、雌雄モザイクが登場したのがとても嬉しかったです!
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対象She-11に関する記録とても面白い作品でした。 エンディングでは思わず涙がこぼれました。 SF、ロボット、ディストピア、いずれかが好きな方には文句なくおススメです! 壮大な世界観や設定、ストーリーは完全に長編的なものなのに、 主人公とヒロインの日常のやり取りをきちんと描いたうえで 駆け足な印象をあまり与えずに1時間程度のプレイ時間に収めているのが凄いです。 移動の際の背景表示やイベントスチルのスクロールなども良かったです。 あとは何よりタイトル画面のグラフィックですね。感涙です。 @ネタバレ開始 敵対国へのスパイ潜入×美少女型人造人間という王道の組み合わせと思いきや、 そこに多重のスパイスが効いていて最後まで楽しく読み進められました。 「こう展開してほしい!」という気持ちと「ご都合主義は嫌だ!」という プレーヤーのワガママな要望に絶妙に応える展開だな、と思いました。 @ネタバレ終了 非常に素敵な作品をありがとうございます。
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しろもちの世界「君は?」と聞いてきた直後に「どうでもいいや!」と言ってしまう圧倒的スピード感。ゆるふわ世界と思わせておいて唐突にバトルが始まる意外性。予想以上に刺激的な世界観でした。 選んだ選択肢によって出現するもちが変わり、短いながらかなり楽しめました。 印象的だったのはしろもちが頻繁に「ありがとう」と言ってくれるところ。この表情でお礼を言ってもらえると、唐突に色々なことが起きても、何があっても良い気分になれます。「ありがとう」という言葉の強さ、そしてその言葉に説得力をもたらすしろもちの存在に感銘を受けました。私ももちと戦って「ありがとう」と言える人間になりたいです。
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精神研究の実験人間イケメンを実験対象としてコマンドでお関わりできるってだけでもう好き。実験人間って呼び方がハチャメチャ好き。ちゃんとマニュアルに沿って実験人間に協力的な選択肢を選ぶもよし、ひねくれてもよし。1周目は真面目に進めちゃったし2周目いくか。
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木陰の幻想たち心温まる作品でした。大切な存在に忘れ去られるのは辛いこと、共感しました。
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蝶塚 -昆虫標本慕情-主人公が蟲好きの草輔先生のお話を聞く和風なゲームです。お話選択で蟲の名称がクリックすると学名に切り替わるところや、ゲーム開始の演出や、漢字表記や言い回しの美しい古めかしさ等細かいところで世界観を楽しめました。お話の内容自体も幻想的、怪奇的で凄く好きな雰囲気でした。 個人的な話ですが蟲は凄く好きな生物で、見た目も綺麗だけど生態の美しさが良いという先生のお話には共感を覚えました。蟲に限らず生き物の生態って不思議で面白いですね。 そして、終盤のあかねちゃんの笑顔がとても可愛かったです。彼女がなったものが先生が好きな子によく似ているのが微笑ましいなと思いました。親愛なのか恋情なのかはさておき、とにかく先生慕われてるなあと(ここの解釈が間違っていたらすみません) おまけもとても面白かったです。ありがとうございました。
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泣けない兎2「BADエンドが追加された」「地獄への入り口が開いた」等のお知らせに戦きつつも挑ませて頂きました。 導かれるように数々のBADエンドへ吸い寄せられる度に、今まさに地獄の真上で綱渡りをしているのだと思い知らされました。それでも靴を舐めたご利益でなんとか渡り切ることができました。ありがとうシーラ様。 そして笛と白夜君はよく頑張った…!明るいほうへ向かってくれればと願っています。
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青い翅の蜘蛛絵本のようなタッチの豊富なイラストが目を引く作品でした。自分の醜い姿を気にする蜘蛛の蝶を羨ましがる気持ちが伝わって、切ない気持ちになります。一瞬でも、蝶の青い羽根を手に入れて友人を作れた蜘蛛は幸せだったのかな…といろいろと考えさせられるお話でした。ありがとうございました!
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青い翅の蜘蛛虫は苦手なのですが絵が可愛いかったので、挑んでみました。 素敵な話だと思いました。 絵本を見ている感覚になりますね。 命の尊さとか、自分の事が大嫌いだとか、友達だとか。 @ネタバレ開始 最後、クモが落ちて、青い翅が散らばっているのを見て、きっと、友達だった蝶達は『本当はクモだったのに、私たちを食べないでくれたんだね』ってなるかと思ったのですが。 確かに、青い翅を装っていたことを知らなければ、青い蝶が食べられちゃったと思いますよね。 餓死するほど、大切にしていた友達・・・。 あとは、虫大嫌いだけど、クモが青い翅を装って自分を好きになったところとか、可愛いと思ってしまいました。 それから、死ぬ前に幸せな時間が過ごせて良かったなと思いました。 @ネタバレ終了 とても奥の深い話でした。 ありがとうございました。
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泣けない兎2一話から引き続き拝見しました。前回にも増して濃い、そして激動の展開で、もうすべての選択肢を一気に読みまくりました… これまで謎に包まれていた白夜くんのこと、そして笛さんの頑張りの理由が深く判る内容になっています。 以下内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 序盤からBADを踏みまくる私「エーッ!? なんでや白夜くん! ちょっとなけうさ一話見て来てや! きみのお姉ちゃん頑張っとるで!!」(なけうさ一話のzipを掲げながら) シオンくんに慎重に行動した方がいいって言われて本当だな…と反省しましたね…ごめん白夜くん… そして終盤まで読んで、彼の行動の理由も徐々に判って来ました。これはあかん、本当に救ってやらねばならん! 頭を冷やすのにセツカちゃんのところ行く選択肢を見てちょっと笑ってしまった…確かに冷やすにはここが一番だ…! シオンくんの言葉にはそうだなあうんうん、と思わず頷いてしまいました。きみもきっと前を向ける日が来るぞ… 前回も思いましたが、あらゆる選択肢の先にちゃんと迎えに来てくれる秋仁くんの存在もとても有難いものですね…。一プレイヤーとして「今回も来てくれた良かった~~!」と安堵する自分が居る…! 白夜くんサイド、これは本当にトゥルーじゃないのかこれはメインじゃないのか…! と思うほど内容が濃かった…! シーラさまもひどいことなさるでえ…(もちろん本意ではないのでしょうけど!!) やっぱり笛さんの快活な笑顔が好きだなあと思いつつ読了しました。 @ネタバレ終了
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かこへの扉.part2かこへの扉前作含めての感想を。サンプルを見てどこか覚えのあるキャラだと思ったら、やっぱりキャラクターグラフィック素材提供が、さささぐのウォーターフェニックス!それだけで興味がわきました。肝心の中身はというと、ところどころで違和感や伏線のようなものをちりばめているけれど、まだまだ訳が分からず、理由が分からず。決して詰まらないわけではないと思うので、広げた風呂敷をどうたためれるのか、続きに期待です。
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夢喰姫 夢見る君と呪われた国全体的にひっじょーに!クオリティの高い作品でした。 立ち絵はとても綺麗で、イベントスチルも数多く準備されています。 画面レイアウトやUI、タイトル画面など多くの面でとても凝っています。 一気に6+おまけED2種を完走いたしました。 テキストでは「心算」という単語が良く使われていたのが印象的でした。 自分では使いませんし、読んでいてもあまり目にしない単語ですが、 こういった文章の癖みたいなものを見つけるとなんだか嬉しくなります。 (と思ったら直後に他の作品でも目にしたので、単に自分の語彙不足かも) 素敵な作品をありがとうございます。
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Kallipolis不思議な世界観で綴られるカレンダー進行型のADVです。 ゲーム内では1週間ちょっとくらいのお話なのですが、 ストーリーはとても振り幅大きく進行します。 壮大なスケールや様々な設定をギュッと詰め込んだような作品でした。 多くのシーンが駆け足で進んでいったように感じたので、 もう少し字数を増やしてしっかり語っても良いかな、と思いました。 ただ、おかげで展開が早くてテンポが良いとも言えるので好き好きですよね。 (一般的にはテンポが良い方が好まれるでしょうし) 面白い作品をありがとうございます。