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63368 のレビュー
  • 風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)
    風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)
    軽快なやり取りで物語は進んで行きますが、要所要所で熱量が感じられる作品です。神山という人物に共感を覚える人は、かなりいるように思います。 @ネタバレ開始 やりたいことは、何も明確な形あるものだけではないように思います。また、やりたいこととは、苦にならないこと。人に合わせて陰口を言うような、自分にとっての苦であることから外れていれば、何事もやりたいことと言い換えられる可能性があるようにも思います。やりたいことに形があるか否かは、さほど重要なことではなくて、見えている夢はない、明確なやりたいこともない。だけど、苦にならないことはあった。それが、神山のような人間にとっての、行き着く形であるように思います。私に一番似ていると感じたのは神山なので、神山には強く共感を覚えました。 物事に対して主体的ではない神山だからこそ、他者から意味を与えられる行為に安心感のようなものを覚えるのかなと思いました。しかし、相手が主体である場合にこういう人間は輝くように思います。やりたいことは自分の中にはない。けれど、他人と自分、両者の関わりの中で、続けられることを見つける。動機はなんであれ、続けられることを、自分ができることを、居場所を見つける。それは夢という明確なやりたいことではなくても、やりたいことと似た側面を持つものなのかもしれないと感じました。 先ほど神山は物事に対して主体的ではないと書きましたが、岬さんの初登場時や金田との出会いや仕事を辞めた後の場面などでわかる通り、「人のため」に関しては主体的であれる側面があります。特に岬さんに関わりに行こうとする場面で、私は神山の行動に対して違和感を覚えていたのですが、その後の描写や物語が行き着く場所に触れて、抱いていた違和感は払拭されていきました。この部分を、ちゃんと神山の性格心理として落とし込んでいるのが、非常に好みでした。 加えて、明確なものではないけれど、どこに行くのかという方向性が、結末に来ているのも好きでした。答えというはっきりしたものまではいかない、答えかもしれないを模索する様に、人間の人間である部分が垣間見えたように思います。 @ネタバレ終了 人物の描き方が好きな作品でした。 ありがとうございました。
  • 消灯コーヒー
    消灯コーヒー
    雰囲気がとても素晴らしい! こういう珈琲屋系の話はとても好きなので面白かった。豆川と無糖のやり取りも素敵でした。 @ネタバレ開始 まさかの展開かと思ったらそうではなかった。いや、実はそうだったかもしれない。そんなモヤモヤもまたいいですね。
  • 女のフリしてゲーム作ったら、女装することになりました
    女のフリしてゲーム作ったら、女装することになりました
    タイトルを見て、「これはおもしろいだろう」という予想した上で、期待しながら読みました。結果、その期待を裏切らないどころか、当初の予想を上回るおもしろさでした。率直な感想を述べますと、「こんなん笑うわ」です。おもしろすぎ笑。 @ネタバレ開始 主人公の心の声が印象的でした。この表現が正しいかは分かりませんが、小者っぽいというか少し悪っぽい感じがいい刺激になっていて、状況だけではないおもしろさがありました。もちろん状況だけでも大概おもしろいのですが、登場人物の反応を見るのが楽しいという、実況的なおもしろさのある作品だと感じました。また、物語の展開や落とし所が分かりやすいため、終始ストレスなく安心して笑える作品であると思いました。いやあ笑ったなあ。 @ネタバレ終了 おすすめオブおすすめの作品です。 ありがとうございました。
  • さよならキャットボックス
    さよならキャットボックス
    進むにつれて提示されていく情報を、ゆっくりと受け止めて考えたくなる作品でした。 @ネタバレ開始 気づいてあげられていたらとは思うものの、気づいたところで受け入れてもらえるのかという問題もありますよね。なんというか、教えないのも優しさのようで、相手を否定したくないがゆえの行動であるように思えるので、行動の是非を問うのは違う感じがしました。作中での言葉を借りると、「価値観」を尊重したからこうなったのかなと。否定はしたくない、でもそれはできない。だったら……。という選択のように思いました。 個人的にタイトルがとても気に入っています。キャットボックスについては他の方も触れていますが、私も見ないままにしたということなのかなと思います。また「さよなら」という表現が、短いけれどはっきりと儚さを思わせてくれるので、タイトル画面の雰囲気も相まってきれいだと感じました。このきれいさが、灯子の心理を表しているとも感じました。 @ネタバレ終了 他者との関わり方を考えられる作品でした。 ありがとうございました。
  • 幽暮れの禊
    幽暮れの禊
    とても演出の凝っている作品でした。あの手この手で楽しませてやろうという心意気が伝わってきます。 章初めの説明や、地図や資料の閲覧、時折挟まれる動画演出に、イベントギミック。一つ一つわくわくしながら楽しませて頂きました。 @ネタバレ開始 炎が迫ってきたり、手が伸びて来たり、突然漫画が始まったり(笑)と視覚的に圧倒されます。 特に館で障子に穴を空けて覗き見る演出が好きでした。いかにも何かありそうな雰囲気の中で、いけないことをしているような気分に。 一つ、どうしても引っ掛かったのは、ラストで利奈さんが「かもしれない」だけで説得されてしまったことです。彼女の抱えたものの深さを考えると、さすがにあれでは軽すぎるのでは、と。根っこの価値観が違う以上、何を言われても響かないと思うので、怒涛の台詞を並べるよりは、そっと寄り添うくらいのほうが自然だったのかな、と気になりました。 @ネタバレ終了 ちなみに、おまけが非常に充実していて驚きました。まさかボイスまで聞けるとは……!
  • 点鬼簿行路
    点鬼簿行路
    元々演劇部だったので、気になりプレイしました。 短いながら深い時間でした。ストーリーの引き込み、的確なボイス、だんだんわかっていく真相、そして切ない最後……。細かいところまで手の込んだとてもいい作品だと思います! 個人的には選択肢の演出が独特で大好きです(笑)
  • 女中浮世の怪談
    女中浮世の怪談
    女中さんがいくつかの怪談話を聞かせてくれます。話の中で起きている事柄としては、ほどほどに常軌を逸している部分があって不気味でした。しかし、女中さんの趣味なのでしょうか。憎悪やら怨恨やらの話が多かったような気がします。反応を見て楽しそうにしていたので、もしかしたらそうなのかも。 @ネタバレ開始 一番最初に読んだ、池に落とされるお話は驚きが先行しました。唐突にやられたので、「え?」という感じになりました。なんで落とすのー。( ;▽;)ヤメテヨー 全部読みましたが、肉屋のお話が特にお気に入りです。なんとなく現実でもありえそうな感じが、気味悪さを強くしていたように思います。話としては勧善懲悪の形式をとっているくせに、その中身がなかなかの悪趣味さだったので、すごく気持ち悪かったです。 しかし、これらのお話を全部あの女中さんに話して貰っていると思うと、何というか得をしたような気分になりました。 @ネタバレ終了 ほどほどに気味悪くてたのしかったです。 ありがとうございました。
  • 消灯コーヒー
    消灯コーヒー
    タイトル画面に惹かれて読みました。絵や声で表現されている空気感が魅力的です。雰囲気が楽しめる作品だと思います。 @ネタバレ開始 どんでん返しをされましたが、それは嘘か真実か。もしかしたら、あれは嘘でも何でもなく、真実を冗談めかして話しただけなのかもしれないとも思いました。声的には本当に嘘だったように感じましたが、どうなのでしょう。 @ネタバレ終了 雰囲気がある作品でした。 ありがとうございました。
  • 飛びたいの
    飛びたいの
    子供らしくやさしい文体に和んでいたら、不穏なオーラを放つ選択肢が混じっているなど戦慄しました。これもまた子供らしさ。 お姉さんの言う「飛ぶ」をどう解釈するか等によって全く違った結末を迎えることになり、これはたしかに温度差で風邪をひくゲーム…! コミカルなエンドはとても安心感がありますが、それ以外のエンドの暗さや優しさも良いです。
  • 飛びたいの
    飛びたいの
    とても面白かったです! エンドのふり幅が物凄く広くてちょっと驚きました。 個人的にはEND3とかEND4が可愛くて好きでしたー(*´ω`*) @ネタバレ開始 鳥人間コンテストのくだりで爆笑しました。 @ネタバレ終了
  • Pygmalion
    Pygmalion
    オルゴール調のBGMと時折挟まるページをめくるSEなど、読んでいて心地いい作品でした。シンプルながらも精錬されたイラストも素敵です。時折一枚絵のみで構成されるシーンがあり、絵本を読んでいるような気分になれました。 @ネタバレ開始 何となく嫌な予感を抱えたまま読み進めていましたが、予想通り人形になってしまうEDを見た時は何とも言えないやるせなさに襲われました。 それもあってか、二人が結ばれるEDを見た時はほっこりしました。 @ネタバレ終了 一途で積極的なリデルちゃんと、照れ屋で素直になれないフリートくんの組み合わせが良かったです。ありがとうございました。
  • いきなり魔王
    いきなり魔王
    12回死亡でクリアしました。できないかと思った。よかった 最後の最後の2手前に一番手間取りました。こんがらがる~ 勇者くん、レベルはあげようね・・・。天の声や魔法使いはありがとう
  • クローネとはぐるまのしま
    クローネとはぐるまのしま
    大事なものを探すお話。まさに、です。 主人公のクローネと時計屋のシャトンは、島に住む人形たちを訪問し、大事なものを集める手助けをします。 モノトーンの世界において、大事なものたちだけは色づいています。 そしてただクリックするだけの動作ですが、それをプレイヤーの意思で行うことが、大切に拾い集めている気持ちを感じさせてくれます。 黒を基調としたマップに流れ続ける透き通ったBGM、島全体に漂うもの寂しさが一貫していてとても素敵です。 明るいお話ではありませんが、何処か勇気づけられるような、そんな作品です。 言葉選びや表現方法がとても素敵で、一言一言噛みしめたくなります。 「からだのとけいがすすんでも、こころのとけいがとまったときに」(細部の表現は違うかもしれません) という冒頭の一節がとても好きですし、この作品をよく表していると思いました。 また、島の人形たちは「いし」がなければ動きません。 それは「石」でもあり「意思」でもあり、ひらがなで表記することで色々な意味を感じました。 @ネタバレ開始 「いし」の名前は創作物なんですね。碧泉石とか本当にありそうな素敵な名前で調べてしまいました(笑) @ネタバレ終了 物語全体として、背景が分かっていく終盤も素敵ですが、 それぞれのバックボーンを持つ人形たちのエピソードは1章ごとに完結していて、 1章完結でいくらでも読みたくなります。 とても美しい物語をありがとうございました。
  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
    面白いだろうなと思っていましたがめちゃくちゃ面白かったです! 一周して謎が分かるまでは息を詰めて入り込んでしまいましたし、二周目以降は「こういうことだったのか!」と楽しく進められました。エンドリストでヒントくれるのが非常にありがたかったです(攻略の方も見させていただきました) また最後のタイトル回収で笑わせていただきました。 期待通りのクオリティの高さでした。素敵なゲームをありがとうございました。
  • とある惑星の記録(No.S-01)
    とある惑星の記録(No.S-01)
    作品構造が面白く、印象に残る素敵な作品でした!終わり方、とても好きです。演出・ビジュアルが効果的にこの壮大な世界観を彩っていると思います。ありがとうございました。
  • 因果律 The First Contact VoiceVer
    因果律 The First Contact VoiceVer
    Live2Dでゆらゆらと動くキャラクターたち、すっきりとした画面構成とホバーエフェクトの組み合わせ、そして謎解き要素と楽しめる工夫がたくさん盛り込まれており、もっと遊びたくなる作品でした。 まだ序章ということでシナリオ的にも「この後どうなるの!?」というタイミングで終わってしまうので、続きが気になります。
  • みちそう!
    みちそう!
    好きな人は実は…宇宙人!?SF展開になるのか!?と思いきや意外にも真っ当な(?)恋愛ストーリーでした。ゆるくて楽しいラブコメ作品、面白かったです。
  • 夏の想いは星影に
    夏の想いは星影に
    ノスタルジックな夏の物語。シンプルなサウンドノベルですが、背景写真や音にこだわりを感じる素敵なゲームです!ちょっとほろ苦く優しいお話をありがとうございました。
  • 無題
    無題
    不思議な雰囲気の部屋を探索するゲーム。EDが3つあり、全て見ることができました。部屋でのメッセージの意味はエンディングを見ることでわかるはず。素敵な作品ありがとうございました!
  • 相合傘の意味
    相合傘の意味
    ぶっちゃけ好き。こういう日常の謎系の話。好き(語彙力) @ネタバレ開始 トゥルーエンドで今回の話を絡ませて終わるの大好き。葉月が可愛かった。