SF・ファンタジー
7965 のレビュー-
魔法使いの薬屋お師匠さんでもあり育ての親でもあるオズさんの遺志を継いで、薬屋として人々の人生の幸せのために薬を処方している元少年の一日を体験できる物語、皆さんの事情を伺うと結構な確率で処方しようかしまいか迷いました。 お金が足りないけれど想いには応えたい…など、結構人間性によって選ぶ選択肢が変わってくるのかな?と思いました。 最後は、薬屋さん自身にもオズさんの分まで幸せになってほしいと思う、心温まるしっとりとした余韻がありました。 ありがとうございました!
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忘却の占星術師未来を知る代償に、その日あったことを忘れるという特別な魔術で人々からお金を得ているキレ様とイーヒンさんの物語は、キレッキレのギャグとツッコミで笑いに溢れていました。 腹筋が鍛えられました。 @ネタバレ開始 突如自分の名前を「イイイーヒンッ!!! イーヒン! イーヒン!」と叫び出したかと思ったら、あれは泣き声だったんですね(笑) この人、自分の名前を叫び出してどうした!?と思ったので、思わず笑いました。 ゴンゾウさんが来て、どう考えても言動が怪しいあたりで「あ、この人悪者だわ!」と想定はしていたのですが、ただの悪者ではなかった! ただの悪者ではなかった!(大切なので二回言いました) 瞳ペロペロの人だった!! いーやーーー!!!(キレ様のペロペロにゾゾゾと怖気がして悲鳴を上げてしまう) カチンコチンゲッチュー!!(瞬間冷凍産地直送便!!)というパワーワードや、衝撃の瞳ペロペロの代償にずっと笑っていました。 「今回はキレ様についた」というゴンゾウの発言から、イーヒン、過去にペロッたな…!と確信した後に、急に襲い掛かってきた乳魔法シーンには度肝を抜かれました…腹筋シンジャウ、タスケテ…。 そして、無事にゴンゾウさんも捕まり一件落着と思っていたら、ゴンゾウさんがまた何かやらかしそうだったり…と、まだまだこの先も二人のドタバタした日常が続きそうで、どんな面白い日々が待っているのだろうともう少し読みたくなりました。 @ネタバレ終了 怒涛の展開&衝撃の展開の数々に、最後まで笑わせていただきました。 ありがとうございました!
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夢幻の森~不思議な森と妖精と願い~道中の草の子を抜き放題してもダメですが、抜かなさすぎるのもダメ…一度片っ端から「除草よ除草! すべて抜いてやるわ!」とすべて抜いたら、最後はママと会えずに終わりました…草に囲まれてしまった…!! 絵本のようなやわらかでかわいい、とても雰囲気のあるイラストやUIが素敵でした。 雰囲気ゲーとありますが、本当に雰囲気が素敵です。 キャメロットさんが意外とズバッというタイプで、それぞれの人への人物評が面白かったです。 こまめに状態確認を行うことで、お耳の状態や草との関係(影響?)の変化を眺めるのも楽しみでした。 これからも少しずつアップデートされるとのことで、完全版になるまで頑張ってください! ありがとうございました!
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ダンジョン作ったから遊びに来てね【PC限定】かなり苦戦しながらも、なんとかクリアすることができました!面白かったです! まず、ダンジョンの攻略途中でいつでもキャラ切替ができるということに気づけるまで15分は彷徨い続けました(普通にボタン表示されてるのに笑) 当然のように1階を彷徨い続け、デッドエンドを見まくりw ようやくキャラ切替ができるのだ!と気づいた後も、私の頭が悪すぎて苦難が続き。。。かれこれ1時間以上はやった後、やっと出口が開いた時はガッツポーズを決めました!! やりごたえのあるゲームでした!! ……って、ダンジョン攻略が面白すぎてすっかり忘れてましたけど これって、TGFの作品ですよね!? すごいです! ノベルゲーム制作エンジンで作られているとは思えません! 特にバトルの調整がすごくて、属性ごとに反射とか……防御魔法とか! 普通にバトルだけでもゲームとして楽しめました! @ネタバレ開始 クリア後に各サイドストーリーも読みました。 本編では明かされなかった、敵(?)の思いを知れて、より作品の理解が深まりました! @ネタバレ終了 面白いゲームをありがとうございました。
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宇宙のカタコンベより。宇宙ステーションの元に送られてくる荷物を捨てるか捨てないかを決めていくゲームです。主人公とAIの境遇そのものはプレイ序盤から明らかになるのですが、過去についてはプレイを重ねる度に徐々に明らかになっていきます。 まず始めに関連作品については先にプレイしているとより作品への理解は高まるかと思いますが、本作を先にプレイして興味を持てば後にプレイということで問題ないと感じました。 以下一応ネタバレ含むので畳んでおきます。 @ネタバレ開始 BAD2つは立場の違いはあれどまさに救いのないBADエンドと感じました。NORMALは主人公にとってもナーヴァシアンにとってもこれがHAPPYかな?と思えるものでした。これはこれでまだ救いのある展開でした。TRUEは一縷の望みを感じるエンディングでした。スタッフロールの後の焦点が分からない猫の表情になんとも言えない切ない感情を覚えます。 @ネタバレ終了 AIの設定についてはいつか本当に実現するだろうと以前から私も夢想しているものだったので、すっと理解できつつとても痺れました。何度も流れ、徐々に精度が高まっていくAIの歌声、終盤のセリフ、そしてこれ以上ないタイトル名が秀逸だと感じました。
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Another OSキレのいい短編4本。メス4本が突き刺さるように綺麗な作品でした。すごかったです。ありがとうございました。
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ひつじさんへっどふぉん ふしぎな島のなかまたち眼つきの悪いひつじさんが可愛くて最後まで楽しかったです。画面やUIも可愛くて綺麗な絵本のようでした。地味にデリートもついているのが至れり尽くせりだなと思いました。 また可愛い世界を見たくなったら遊びに来ます。ありがとうございました。
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みそっかすファンタジア勇者討伐の裏で、激重ストーリーが同時に走っていて、何がなんやらと言う感じでしたが、薬草を取って昼ごはんを食べるという物語がこんなにも壮大だとは…。とりあえずおっさんは便所掃除頑張って欲しい。
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少女の神の粒子ケプラーの王女様ネモフィラと 1人の生き残りショウ少年の恋物語。 ドット絵も相まってどのキャラも可愛さ抜群です。 私は可愛さの塊 プラン&プラント召使いズが大好きです。 @ネタバレ開始 END3→END1→END2と見ました。 END3エンドの両思いがもう、見ていて微笑ましくて ニヤニヤしてしまいました。(←キモイ) @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!
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地獄の冒険(じごくのぼうけん)地獄の冒険と聞くと、どれだけおどろおどろしいものが出てくるかと身を構えていましたが、実際は地獄だけに留まらない様々な世界を渡っていく冒険記のような物語で、行く先々で起こる出来事を面白く読ませていただきました。 @ネタバレ開始 途中、ジャックさんの背に飛び乗るぜ!と意気揚々と飛び乗ったらGAME OVERになったりしましたが、直前の選択肢に戻れるのもありがたかったです。 最後どちらを選んでもバッドエンドになったりはしませんが、私は右側を選ばせていただきました。 道中で通ってきた世界も、まだ見ぬ世界も、ティニーさんたちにとってこれからも楽しい冒険になりますように。 @ネタバレ終了 かわいいキャラクターたちとの冒険、楽しかったです! ありがとうございました!
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宇宙船の中で宇宙船の外観もそうですが、中の背景もすべて独特なタッチで他にはない雰囲気でした。 どんな話かなと皆目見当もつかずに始め……最後は何とも言えない気持ちになりました。 @ネタバレ開始 鏡に主人公が映らなかった理由が最後の最後で明かされて、思わず「あー!」な感じでした。 なるほど……そんな外見をしていたとは。 そして、宇宙船にそんな事情があっての殺人だったとは…! キャプテンは大変ですね…! 最後のカネモチソングに何とも言えない気持ちになりつつのフィナーレでした。 画面がまさかのあの絵面だったので余計にそう感じました…! @ネタバレ終了 メインは蓋を開けてみれば…なのですが、最後の最後まで不思議なストーリーでした。 ありがとうございました!
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レインズレンジ初めてメニューボードを見せられたときは、目が点になり、一瞬の後、ああ!という感動がありました。 少しずつ記憶を取り戻していく過程がとても素敵で、チャプター項目の配置がとても綺麗でした。 @ネタバレ開始 違和感の正体がラストに明かされ、記憶を取り戻すということの真の意味が明らかになっていくのは引き込まれました。 そうした状況の中、「パンを焼きます」という言葉は力強いものでした。 パンのお茶会のスチルは本当に感動的なもので、見れて良かったです。 素敵な作品をありがとうございました。
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レインズレンジ世界観がとても素敵でした! @ネタバレ開始 レインとの会話の中でパンの所が個人的に好きでした! 読書をした時に、それぞれのパンが何をイメージしてるのか分かったとき嬉しかったです! 個人的にメロンパンがお気に入りです! @ネタバレ終了 本当にクオリティの高いゲームでした! 素敵なゲームを作って下さりありがとうございました!
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異種間エンパシーバイオノイドと分かっていても、こんな弟ほしいーー!!(ほしいーーほしいーー/エコー) と、冒頭から10分もしないうちにその魅力に蕩けていました。 @ネタバレ開始 おりがみで「やっこさん」と出たときは「やっこさんてなに??」と思いましたが、直後に画像が出てきて何物(者)なのかが分かって助かりました!(無知ですみません…) 一織(アル)くんと一緒に「おお…」と感嘆していました。 来るたびに新たな魅力を見せてくれるアルくんにやられて、アルくんの結末へと進む選択肢が出るまでひたすら毎週末を待つ女(プレイヤー)と化していました。 ハッピーエンドが大好きなので、ひとまずハッピーエンドに落ち着いたエンド3(+アフター)が個人的には一番好きです。 もちろんエンド1も2も(アフター含めて)物語の結末、終わりの一つの形として好きです。 1アフターはその後無事に蘇れたのかが気になります…! 想像の余地があるところが嬉しい…! あのバシバシ叩かれているところは「やめてください!本当に壊れちゃうでしょ!やめてください、やめ―――おいこら、もうやめろーー!」と半泣きになりました…。 2アフターのときは「電気はやめてあげて! 人でなし! 血管にエタノールでも流れてんのかー! やめろー!」と画面の前でやっぱり半泣きでやめろコールをしていました。 アルくんが善良な心から悪の心に染まってしまい、暴力的な支配を望むことにショックを受けて壊されることを受け入れたときは「人間の身勝手さのせいでごめん…」ととても悲しい気持ちになりました。 3アフターでは一抹の不安はあるものの、1と2に比べれば随分と穏やかでホッとしました。アフター2で人間の身勝手な部分をこれでもかと見て目がヘドロで覆われかけたので、この3で浄化されました。 1と2は読んでいても「つらみ…ふしゅー…(辛すぎてへにょんと沈む)」なことが本当に多かったので、キリキリと心が痛まないアフターが一つあってとても嬉しかったです。 深山さんの超美麗なアルくんの立ち絵が微笑むだけで「はい、1年の疲れがすべて消し飛びました!」(シュコォオオー!!←浄化音)というくらい、素晴らしいグラフィックでした。 スチルが出てきたときは、魂の穢れまで浄化されました(頭は大丈夫です! 大丈夫なのです!) アルくんは深山さんの好みがギュギュッと凝縮されていて、もうそれだけでアルくん生んでもらって良かったね!と思わず笑顔で声をかけたくなります。 初めてご自身ですべてのグラフィックをされたということで、試行錯誤な面もあったかと思いますが、立ち絵もスチルもどれもとても素晴らしくて、スチル見たさ(と通信環境のため取れなかったバッジを今度こそ取るため)に一から再プレイしました。 アルくんが見た目も変えられますよーと見た目チェンジを行った時は「どれもいい!すごくいい!」とアルくんのサービスシーン(!?)に画面の前で興奮しちゃいました♪ アルくんが全編とても魅力的で、私の好きなエンド3+アフターの先の未来だとこれから先ももっとたくさんの表情を見せてくれるのかな?と思うと、とても嬉しい気持ちで読了となりました。 なお、金髪かつ短髪のアルくん(エンド2+アフター)の見た目がドストライクすぎて、タイトルにも出てきた時は順当に鼻血出して気絶しました(笑) カッコ良すぎるーーーーーー!!!(悶/ゴロゴロゴロゴロと転がる) 最後の最後で感想のシメを壊していくスタイルで申し訳ないですが、もう叫ばずにはいられませんでした。 カッコ良すぎるーーーーーーーーー!!!(悶絶) @ネタバレ終了 深山さんの繊細で美麗・透明感が映えるグラフィックと人の心を揺さぶる魅力的な物語が、とても幸せな一時をくれました。 とても素敵な作品をありがとうございました!
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【短編・スチル20枚】平穏な?魔王の日常サムネイルの「魔王が選んだ答えは・・・?」「アナタはどちらのエンディングを迎えますか?」の答えを知りたくてプレイを進めて・・・ @ネタバレ開始 そういうことですかーーーー!魔王の自分の選択。プレイヤーになんか左右されねえぜ!っていう、このテーマ、すごくよかったです! 魔王の選択、選択肢ノベルゲーム業界に一石を投じたようなインパクトを感じます。 @ネタバレ終了 良いキャラ出してるエイル君!彼が登場したBGMを聞くたびにとても心がほっこりしてました。 気持ちの良い作品、ありがとうございました!
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みそっかすファンタジア式部様の他の作品をプレイしたことがあり 優れた物語を書く作者様と知っていたので、 こちらも遊ばせていただきました~! わずか5分とはどのような物語かな?と思いましたが、 テンポの良い掛け合いに読了まであっという間でした! @ネタバレ開始 武器オタでハーレム築いてる弟がツボです(笑) ラノベ主人公を謳歌しているようで何より…! @ネタバレ終了 BGM含めエンドロールの演出もいいなと思いました!
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終末吸血鬼。終末世界と聞くと、滅びる手前の世界観なのか、滅びた後の世界観なのかの二択だと個人的には思っていますが、本作品は後者の世界観です。 とにかく明るいタイプの主人公なので、世界観が持つ暗さが和らいでいたり、物語が進むに連れて情勢を理解していき、時にはセンチな瞬間も見せたりと、やはり最強、最強は全てを超越し、コメディへと転調させてくれるのだ…… テンポの良さ。会話、戦闘シーンなどで動作するカメラワークの演出で、二時間も短く感じました。 見応えのある作品で面白かったです。制作お疲れさまでした!
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深海のホビーゲル綺麗な景色のサムネイルに惹かれ、プレイをさせていただきました。詳細な感想はネタバレ欄に伏せさせて頂きますが、世界観はもちろんメインキャラクターのイラストはとても綺麗で、「鯨の街」を舞台にした幻想的な世界の物語をじっくりと堪能させて頂きました。 @ネタバレ開始 キャラクターに関して、アオイは「こんなに可愛いのに一人称が僕ってのは良いな」と思いながら読み進めていたら、まさかの正体に度肝を抜いてしまいました。最終エンド後のアオイの姿も、「格好良いけど、やっぱり可愛いな」というのが率直な感想です(笑)。 シナリオに関しては、「鯨の街」の世界にリンクした夢についていろいろ考えさせる内容でした。おそらく多くの人が持っているであろう夢を手放すのは決して珍しいものではなく、中にはまさに身を切り裂かれるような激しい葛藤もあると思います。 「鯨」が背負った宿命の大きさや辛さを想像しつつも、エンド3で2人は再び前に進み続けたので、ちょっと切なくも爽やかな気分で読み終えることができました。
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レインズレンジ中盤までは妙にパンが食べたくなるような穏やかなシナリオでしたが、中盤以降からはレインたちのこと、そして彼らが取り巻く世界について語られるSF色の強い内容に変わり、読み応えのある作品でした。 イラストはスタイリッシュで綺麗で、画面や演出も世界観に合わせた丁寧な作りで、とても格好良かったです。 @ネタバレ開始 中盤まではパンをやたらフューチャーしてるので、「もしかしてパンゲーなのか?」と考えてしまいました(笑)。作中に出てくるスワンプマンの下りからは、「とんでもない世界になってしまったな」と思いながら読み進めました。 生物的な部分で考えたら、彼らは緩やかな終末を迎えるんだろうなと容易に想像できます。でも、エンディングでいつもの日常を過ごす彼らの姿を見て、自分はどこか安堵しましたし、この瞬間に中盤までの生活描写がより愛おしいものに感じることができました。
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みそっかすファンタジアとても面白いファンタジー掌編でした。 基本的に登場人物たちの会話で進行していきますが、ある種の世知辛さとユーモアを交えつつ、その中でしっかり舞台設定も語るので、短い時間の中でも彼らの「いろいろあったんだろうな」というバックグラウンドを容易に想像することができました。「5分の内容とは思えない」という感想も、納得の面白さでした。 @ネタバレ開始 勇者と魔王の最終決戦の実況中継。この部分が特にシュールで面白く、この作品の雰囲気をより引き出していると個人的に感じました。