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7909 のレビュー-
Kariya仕事に疲れたサラリーマンが帰宅しながら聴くラジオのDJに癒されるという何とも現実的な冒頭部分は分かりみが深くてとても感情移入できました。 @ネタバレ開始 途中で主人公のメールが読まれた時は思わずこちらも嬉しくなりました。 が、まさか最後は急転直下そんな結末になるとは! どちらの選択肢の結末も見ましたが、もう運命は後戻りできないところまで進んでいたのですね。 @ネタバレ終了 概要文をよく見ずにプレイしたので結末に非常に驚きました!
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-強烈なテーマを掲げた、メッセージ性の強い掌編作でした。 思わず「自分だったらどうするかな…」と照らし合わせて考えてしまいますね。 @ネタバレ開始 あらゆる10分の可能性を見せていただきました。 悔いのない最期は時間関係なく迎えることができるのかもしれないな…なんて、かすかな希望をもらっています。 真エンドはおそらく、王道なハッピーエンドとは異なる結末ですよね。 でも不思議と腑に落ちて、主人公に「よかったね」と声をかけたくなりました。 神の寵愛と聞くと、私はちょっと構えてしまいそうになりますが…(笑) @ネタバレ終了 全てを読み終え、色々と考察したくなる読後感が残っています。 静かだけど、激しさも感じられる素敵な作品でした!
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海辺のかたらい海辺で旧友と語らう…という所から始まる短編。 UIや演出、雰囲気等がとても美しく、そこから繰り広げられる不穏な話が何とも……。 何より海というシチュエーションが素敵です 海良いよね……。 二人のやりとりが絶妙な距離感で、今後の二人はどうなるんだ…と思わず思ってしまう程。 プレイ後には肉まんが食べたくなりました 夜中なのに……。 素敵な作品をありがとうございました!
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ナニシテモイイコ孤独で陰鬱な日々を送る青年が、本来分不相応なレジャーを楽しむ権利を得た。それはスクール水着に赤い首輪の女の子・イチコを好きに扱う事。暴力もOK。イチコは人間そっくりの人形だから……イチコに大ハマリした主人公の数日間をめぐるストーリー。 分岐各ED・サイドストーリーもフルコンプしました。 自然で深みのあるテキスト・愛らしさと薄暗さの同居するグラフィック・そして声優さんの熱演が素晴らしく調和していて、とても胸に迫る内容でした。 イチコはとても優しい人形ですが、優しさの質がドライで大人っぽくて見た目とのギャップが魅力です。 @ネタバレ開始 現に大人なんですけどね。 @ネタバレ終了 傷ついてきたけど優しさを手放さない人に独特の、誰にも未来にも期待しない親切がグッときます。 彼女との日々を様々なパターンで見ていくことによって、主人公含む各キャラクターの人柄が浮き彫りになります。とても説得力のある描写で、どのエンドもある関係の終着点として見ごたえがありました。 @ネタバレ開始 サクッと主人公刺して出ていくエンドのイチコちゃんも素敵。 残り少ない時間でやりたいことはやりとげる気概。 @ネタバレ終了 2人が心を通わせたルートでのおでかけシーンはどれも美しいです。 @ネタバレ開始 スチルはどれも美麗ですが、生きるよう呪われてしまった主人公の横顔が一番美しく心に残りました。 それまで彼のスチルが陰鬱で不健康そうに書かれていたのも素晴らしい前フリ……。 「生きるって呪いだね」の台詞が、声の演技も相まって主人公とプレイヤーの胸にズドンときました。 この没入感はノベルゲームという形態ならではと思います。 @ネタバレ終了 素晴らしいゲームをありがとうございました。 主人公とイチコちゃんと黒山君(夢女子製造受付ボーイだ)に月イチくらいで焼肉食べさせるおばさんになりたい。いいんだよ、飲み込まなくたって……
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猫ノ目のような世界で幻想的な絵に惹かれプレイしました。 @ネタバレ開始 大きな木さんの心電図や犬さんの縄など死を連想させるディティールから、これは死後の世界かな?と最初は連想し読み進めていましたが、それにしては陰鬱とした空気をあまり感じなかったので、世界の正体が判明した際にとても合点がいきました。 世界の住人のデザインも、かわいらしいけどどこか不気味で、さらに各々の悩みが象徴的に表されていて隠された意味を想像するのが楽しかったです。 そして世界の全容が明らかになることで、冒頭の一見否定的な文章の持つ意味が全く意味を変え幕引きするラストは読後感が素晴らしかったです。 羽ネコさんが消えて物語は終わりとなっていますが、悩みを抱えた人達に寄り添い続けてきたくじらさんもいつか報われる時が来ることを願わずにはいられません。 あ、あと一気に読み進めてセーブ忘れてしまって先にAnotherエンドに辿りついたので最後の選択肢まで戻る機能が何気にありがたかったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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無限の月空まるで映画のような作品でした! 3Dのキャラクタという見た目に始まり、記憶喪失の主人公を助けてくれた刀を携えた謎の美少女、彼女が仕事として引き受ける異界の怪物退治、Rayという光学式の端末、更にはOPムービーと、序盤から引き込まれる要素ばかりで、開始早々とてもワクワクして最後まで一気に読み進められました。 また、選択肢でエンドは変わらないとあったので、心の声に従って麻耶さんを選びました。喫茶店で「ポスターの女優さんだ!」と声を掛けたら依頼主って、もう運命じゃないですか! @ネタバレ開始 皆がそれぞれ何かを抱えていて、それを明かしながら展開していくので、読み応えがありました。しかもそれがラストバトルで結集する流れで熱い。 ただ、要素の噛み合わせが悪いのか詰め込みすぎなのか、妙なダイジェスト感があったのは事実です。例えば凛ちゃんのエピソードは単体では良くても、仮に無かったとしても物語自体には影響しないと思うんですよね。 ちなみに映画で一馬くんが出てきて、しかも彼女と上手くいきそうな流れでびっくりしました。前作ではトラウマだったはずなのに! でもお互いの心境に変化があって、上手く付き合っていけるなら良いことですね。幸せになってほしい! @ネタバレ終了 トップの画像もそうですが、ビジュアル面での見せ方がやっぱり上手いなぁと思います。 面白かったです。ありがとうございました!
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Bar Flor最初の雰囲気から完璧にバーでした。 お店の看板が灯る瞬間のゾクゾクするような期待感。照明の落ちた店内に足を踏み入れた瞬間の背徳感。自分のためだけにサーブされたカクテルを受け取る瞬間の優越感。一度でもバーに行った経験のある紳士淑女の皆様にならご理解いただけるのではないかと思いました。未成年飲酒ダメ絶対。 ゲーム的には調合ゲーと思われますが違います。これはゲームの形を借りたバーカウンターです。カクテルを作る時のアニメがまたイイ!カクテルもイイ! そんなすばらしいカクテルに驚くべきメッセージが秘められていて…メモ帳片手に夢中でプレイしました。 @ネタバレ開始 が、自力クリアできなかったので攻略に頼りました。どうもありがとうございました。 裏と表に突き落とされるかんじがすごかったです。語られ過ぎない過去と匂わせるだけの現在の在り方がリアルでした。 バーはおろか晩酌もできない日々が続く中で、こんなにすてきなお店に連れて行ってくださってどうもありがとうございました。 @ネタバレ終了
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日陰の日葵 - sun in the shadeアニメ映画のような美麗なグラフィックと演出が特徴の作品です。 特にカメラアングル、光と影の表現が素晴らしいです。 シナリオと演出が一体化している点がまた秀逸です。 心を揺さぶられる感動を求めている方に、特におススメです。
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さいごのクスリとても短いお話でしたが思わず泣いてしまいました。 お互いが大切なはずなのにすれ違ってしまうのは悲しいですね
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The Boxとても不思議な作品でした。 届いた箱を全部開けたり、逆に全く開けないのも試しましたが、色々な結末がありよかったです。
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海辺のかたらい全ルート、全エンディングを読了いたしました。 夜の海辺、二人による語らいの掌編と、 いわゆる雰囲気に全振りした作品なのかなと思っていましたが 決してそんなことはありませんでした。 (雰囲気に全振りした作品がダメというわけでもないのですが) 雰囲気の良さが大事な要素となっているのは間違いないのですが、 そこに依拠しているのではなく、あくまで魅力の一つという印象です。 総じて掌編ながら軸となるストーリーはしっかりとあり、 キャラクターも立っていて文章力も確かと、地力の高さがうかがえる作品でした。 淡々としながらも無味乾燥ではなく人間的な息遣いを感じられる…… そんなキャラクターや文章、世界観が大好きなので、個人的な満足度も高かったです。 テキストウィンドウのこだわりもいいですね。 場面ごとのムードにぴったりで没入感が高まりました。 素敵な作品をありがとうございます。
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マイハハまず、サムネイルが動くことに感動! そして「弱ホラー…これいかに…」とドキドキしながらプレイしました! @ネタバレ開始 結果、小学生ならではの隠し事の多さにほっこりにっこり。 子どものころって、よいことも悪いことも大きく捉えがちですよね~><◎ 大人になった今ではなんでもなく感じますが、全てを新鮮に感じられるヒロシ君がちょっとうらやましいです。※テストの点数は除く クスッとしてしまう小ネタは本作も健在ですね! 別作品共通ですが、相変わらずおうちの自己主張が激しくて笑ってしまいます。 トゥルーエンドは、すでにタグの「母の日」で若干匂わせていたのですね! (ホラーに気をとられて気付きませんでした^^◎) 無事、サプライズが成功してよかったです。やっぱり怒られましたが!笑 エンディングも、母の真心を感じられる演出が素敵でした! FAもそのあたりを描こうとしましたが、本作のよさを損ないたくなく…><! ぜひプレイ前とのギャップを直接感じていただきたいです^^* @ネタバレ終了 あんまり妙な隠し事をせず済むよう、ヒロシ君には真っ当に成長してほしいですね! とっても面白い作品でした~^^♪
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ナニシテモイイコタイトルとスチルから伝わるインモラルっぷりに惹かれて「人形」体験をしに来店させていただきました…! END・サブエピソードコンプ、終盤の選択も4か所とも行きました。 これは……。確かに陰鬱な内容も含むのですが、どこまでも暗いだけ…ということはなく、人間ドラマだなぁ…という感想を抱きました。 それは「人形のイチコちゃん」と「主人公の彼」、更にサブエピソードで明かされる「あの方」にも、ここへ至るまでの背景設定がしっかりとしていて、プレイヤーにちょうど良い塩梅で明かされたからだろうなぁと思っております。 また、すっと入ってくるのに含みのある台詞の書き方がお上手だなぁと思いました。 @ネタバレ開始 選択肢によってはイチコちゃんに暴行を加える事になるのですが、それも主人公のキャラクター性を損なわないと言いますか、きちんと理由付けがあって納得できる所が良かったです。 また、イチコちゃんは見た目のわりに随分と大人びた雰囲気があるなぁと思っていた所、それもきちんと伏線だったとは。 流れていた脳の移植のニュースだったり、最終的に破格の値段で譲渡された理由だったり、悪魔との契約・呪い……どれも意味があって、シナリオのまとまりがある所も良かったです。 @ネタバレ終了 そしてこれは個人的な感想ですが……主人公君が可愛い!!あの方が愛しく思った気持ちが分かります。 彼にきちんと呪いがかかっていますように。素敵な作品をありがとうございました。
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Bar Florお客さんの話を聞いて、ピッタリの色と花のカクテルを作るのが楽しかったです。一つ一つに素敵な名前と意味がついてておしゃれです!ビルド、ステア、シェークと色んなタイプがあり、カクテルを作るシーンにもこだわりを感じました。落ち着いたバーの雰囲気をたっぷり味わえていいですね。 お客さんの話を聞いてるうちに、色んなことが繋がり、徐々に全体像が見えてくるのが面白かったです。そして、レシピの裏におお!となりました。やはりこれはそういうことなんですね……! 素敵な作品をありがとうございました!
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A-line文章の表現・絵のタッチ 全体の雰囲気が本当に素敵な作品でした! 環くんを切ないけど可愛いなあという気持ちで見守っていました。 @ネタバレ開始 初恋の命日という表現が最高です。 流れ星は涙...? 最後の方の語りの背景がカセットのようになっているのも惹かれました。 (拡大解釈だったらすみません) @ネタバレ終了
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赤とんぼ 秋空に もえて自分好みのストーリーで良かったです!二人の登場人物の極端な性格に共感できる部分と全く出来ない部分が両方あって読み応えがありました。儚いイラストに合う刹那的な物語ですが、ギャグ要素もかなりあって全体的に読みやすかったです。
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キラ・ルラ・キマイラ不穏な雰囲気がとても好きです。 最初はよくわからないまま選択肢を選んでいて、終わり方もよくわからなかったのですが、何周かしているうちに段々察してきて……。 はっきりした答えは出せませんでしたが、考えていく過程がとても楽しめました、ありがとうございましたm(*_ _)m
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蘭月の流星現実味のある、重厚なホームドラマでした。 重い感情が降り注ぐなか、心に残るものが確かにあります。 @ネタバレ開始 葛藤や後悔は、親しい家族だからこそ拗れてしまうのかもしれません。 終盤星海くんも話してましたが、真っすぐぶつかっていたとしても当時は向き合えなかったでしょう。 久しく涙を流していなかったのですが、本作を読み終わってほろりと雫が。 自分自身、もっと話せばよかったと思う相手がいることを改めて感じています。 決して罪滅ぼしではありませんが、今そばにいる人とはたくさん話しておきたいと思いました。 ラスト、星海君が自宅に帰るのを少し遅らせ、小説を書き始めるシーンもすごくよかったです。 美玲さんのいる家を名残惜しく感じる心境の変化に、遠回りこそしたけど、色々納得がいったのかなと。 まだしこりは少なからずあるのかもしれませんが、これから少しずつ分かり合っていく予感に胸があたたかくなりました。 感情が溶け合う初期段階を見届けたような気持ちになっています。 エンディングは流星の演出、ストーリーにぴったりな主題歌も素敵でした…! FAは、いつかの星空を眺める一家。思い出も星のように、常に瞬いているはず…と想いを込めて献上いたします。 (もし問題あれば、大変申し訳ありませんがコメントごとサクッと削除お願いいたします…!) @ネタバレ終了 普段の生活では薄まっていた、あるいは意図的に抑えていた感情を、すごくよい意味で強く引き出してもらえました。 繊細でとても美しい作品をありがとうございました!
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足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話「地味に生きたい」と願うカガチくんと、おじさんの友情?物語。 おじさんの境遇とその思考には考えさせられることもあり、まさにヒューマンドラマでした。 @ネタバレ開始 おじさんのように必死に生きるしかないという生き方が見事に表現されていて、なんだか感情にくるものがありました。 でも、宇宙人が出てきたりとコミカルに描かれているので、重すぎず、一種コミカルな表現になっているのがプレイヤーに対しても救い?の様に思えました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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孤島の灯台夜間帯にイヤホンをつけてプレイ開始。波の音が心地良い~。環境音が的確に使われてるので耳に優しく、現実的なシーンでは胸が苦しくなりました。 @ネタバレ開始 不器用なエイデンさんと素敵な仲間たち。野郎ばっかりのなかにセーラー服のショタ登場!性別不明と記載されていましたが、半ズボンにセーラー帽ですもの、ショタでいいねと微笑みます。 バックボーンが重いのでライト君の愛らしい姿が物語を明るくまとめて くれます。これが等身の高い美少年だったり美少女だったりしたら、 恋愛めいた形に縋りたくなる感じだったかもと思ったので、 このほえっとした姿がベストなんでしょう。 手を振ってくれる姿も幼い姿だからこその無邪気さがあって、 寂しいけれど悲壮感はありませんでした。 そして相棒オリバー!彼もいいキャラですね…。空が好きだ。 パイロットになりたいんだ。明るくて真っ直ぐでいい男です。 大好きだった空が檻になって心が軋んでいく様子に 本当、戦争で良いことなんてひとつもないよね…と切なくなりました。 @ネタバレ終了 背景がシナリオにバシッと決まるとオリジナル背景って 素敵だなと感じました。灯台のアングルが一番好きです。 エイデンさんがまた彼を理解する人たちに囲まれて 前を向いて生きていく人生になりますように。 素敵な作品をありがとうございました。