ティラノゲームフェス2022参加作品
8815 のレビュー-
落とし屋・麒麟ホラーとおっさんが好きなためプレイしてみました!! サムネにいたイケオジと話せてとても満足できました!! @ネタバレ開始 怪しいサイトでは地味に嫌な呪いに笑ってしまいました!! 呪いをかけた人がわかったときは「あんたかい!」と声を出してツッコミをしてしまいました!! 話の内容だけでなく演出も凝っているなと思いました!! 亥角さんが凄ぇ動く!!! UIも作品のコンセプトにマッチしているなと思いました!! 続きが気になる作品に出会えました!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!!
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私の声が聞こえますか短い中に思いやりや希望の詰まった、 爽やかな青春物語でした。 オープニングも透明感があってすごく素敵でした。 @ネタバレ開始 選択肢、してやられました。 ちょっとくやしいけど、順番通りに見られて満足です。 お誘いを受けると言ってもらえたあとの主人公の反応が、 リアルでかわいかったです。 友情ものが好きなので、エンド1も好きなのですが、 高峰先輩の問題が解決しないので、 やっぱりエンド2がよかったと思います。 最終的に高峰先輩の方が、 自分の声が聞こえるかと主人公に聞く場面が、 立場が逆転していてとても印象的でした。 主人公の悩みを通して、彼女の抱えている孤独や苦悩が、 徐々に明らかになっていく物語が面白かったです。 みんな人それぞれ悩みを持って生きているのだから、 わかり合えないことはないのだなと思えました。 EXTRAの形式が遊び心があって楽しかったです。 作るの時間かかっただろうなと思いました。 それにしても高峰先輩のご両親の、 彼女の聞こえすぎる耳に対する反応が過剰でちょっと驚きました。 もっとおおらかに受け入れてくれてたら、 最初から違った世界だったかなと思いました。 でも物語の最後には高峰先輩のとびきりの笑顔を見ることができて、 こちらまで気持ちよくなり、 これまでの分も幸せを感じて生きていってもらえたらな、 と思いました。 クリア後のタイトル画面が明るくて好きです。 @ネタバレ終了 とびぬけた癖のないキャラクター達が現実的で、 誰もが理解しうる点の多い良い作品でした。 とても素敵でした。読ませていただきありがとうございました。
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キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話かわいい表紙のイメージと違って骨太な文体が、 軽快な会話文の重しとなっていて、 初手から警戒度MAXで読み進めました。 @ネタバレ開始 くやしいのでヒントは起動せず自力で最後まで読みました。 何回も恐ろしげな風月様に遭遇してもうだめだ…と思いながら、 蓋を開けてみれば演技だったという、いじらしい風月様に、 180度回ってきゅんとしました。 周回要素そのものがキャラクターの現状である構成が、 素晴らしかったです。 よく考えれば、食べろ休めと何度も言うのは、 それだけ体が弱っているということだったのかと思うと、 切ないです。 宝玉を壊すのは忍びなかったのですが、 長く生きすぎることは孤独でもあるわけで、 風月様が彼とともにゆきたいのならば、心のままにと、 願った通りのラストでとても満足し、感動しました。 お面を使ったイラストがとてもよかったです。 「その指輪は何だ?」と気になった気持ちも、 前日談できれいに拾ってくれたのでスッキリしました。 二人が元気に暮らしていた頃を読めて楽しかったです。 自分を助けたのは唯一の信仰者だからかと問いただすところが、 男の子らしい可愛さだなと思いました。 最後は詩のようで、読んでいてとても美しい情景が浮かびました。 キャラクターの名前や各エンド名も趣があって素敵だなと思いました。 急にプレイヤーと距離を置く感じのかたいあとがきに、 真剣に作られた作品なのだなと感じました。 @ネタバレ終了 無駄のない綺麗な文章や構成に、かわいいイラストと、 そして風雅な情景描写が美しい素敵な作品でした。 とても面白かったです。ありがとうございました。
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天使のロマンホリデーこのタイトル画面の美しさ。 怖いのが苦手なのですが、 こんなに美しい作品がホラーのはずがない、 と信じてプレイしてみました。 @ネタバレ開始 単純に怖いというより、演出が入るたびにヒヤッとする、 言葉の端々にとげがあって刺激的な内容でした。 どの組も考えさせられるところがあって、 センパイの、憐れみの感情が希薄なところが実に天使らしいというか、 自分には休日の娯楽だなんてとても無理だなと思いました。 この人は地獄に送られるべきだったのだろうか、 とも思ってしまう事情もあり気持ちが複雑でした。 結局のところ彼らは地獄でこれといった罰を与えられないわけで、 見る人によってはちょっとつらいシナリオでもあるなとも思いました。 個人的には皇后さまの生前のお話をもっと読みたくなりました。 民衆の怒りはごもっともなのですが、まだ小さな娘さんについては、 あまりにもむごい仕打ちで、恐ろしくてかなしかったです。 皇后さまと刺客が双方消滅を選ぶエンドが、 かわいそうなわけがないのに切なくて、一番印象に残っています。 天使が罪や苦痛を思い出させるのを退屈しのぎの愉悦と感じるなら、 それもまた仕組まれた性質なのかなとも思いました。神様こわい。 センパイと後輩の過去の間柄もとても気になりました。 それと、全編通して台詞回しが大変お上手で、 菊一さんや美夜子さんが時代がかっているのに読みやすくて、 素晴らしかったです。 おまけの会話も楽しめました。(楽しいって言っていいのかしら) みんな罪人かつ故人なので不謹慎ではありますが、 学生運動仲間の皆さんの図が幸せそうで笑ってしまいました。 時代と方向が違えば社会を構成する有能な人々だったのではと、 思えてなりません。 @ネタバレ終了 全エンド回収に骨が折れましたが、 簡単に読めてもよくないような、道徳感をつつかれる感覚でした。 イラストもとてもお上手で色彩感覚も優れていて、 キャラクターデザインがお見事、見ていて飽きませんでした。 プレイ後は全然ホリデーでない気分になりましたが、 深々と考えさせられるとても良い作品でした。 遊ばせていただきありがとうございました。
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ダンジョン作ったから遊びに来てね【PC限定】脱出できました。とてもむずかしかったです。 前作のキャラクターに再会できてうれしかったですが、 終始不穏なダンジョンがすごく怖かったです。 @ネタバレ開始 絶望的に方向音痴なので、矢印がありがたかったです。 死神に追いつかれて何回も死んでしまいました。 封印の箱とか4桁の錠とか全然わからなくてさまよったあげく、 ヒントというか答え見ちゃいました。 キャラクター切替えながら心細くうろうろしてたので、 合流できたときは感動してしまいました。うれしかったです。 敵も強くて、ぎりぎり勝てたという感じで、 首輪がしまったとき、まだバトルがあるのかと思って、 もう回復ドリンクがないから無理だーと叫んだのですが、 リーナさんによる有無を言わさぬ鉄拳制裁にすごくほっとしました。 踏破率は一応100%でした。 Side Storyも面白かったです。 勝手に命を狙われて、バカっぽいとまで思われて、 オットーくん気の毒だなと思いました。 ショウくん主人公なのにオットーくんに食われすぎでは… と思うくらいオットーくん側の事情が面白いですね。 前作でもオットーくんはこの一派に狙われたのですかね。 巻き込まれ体質のショウくんは優秀に育って、 オットーくんの味方になってくれるにちがいないと思いました。 ダンジョンは怖かったけど、 ライムちゃんとキャンディちゃんがかわいかったです。 策謀さえなければ楽しい修行場になるはずだったのかなと思いました。 起動時の扉の演出もかっこよかったです。 @ネタバレ終了 システムや仕掛けなど細かく丁寧に作られていて、 ドキドキしながら遊ぶことができるダンジョン脱出ゲームでした。 とても面白かったです。ありがとうございました。
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幻想寓話儀典面白かったです! @ネタバレ開始 鮫人のお話も人間の醜さが現れていていましたし、オチも良かったです( ¨̮ ) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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fluffy選択肢によって己の姿が変わる!! まさに診断ゲーム!! にょきっと足が生えたり、宇宙人みたいになったり、研究所?の人?たちと交流したり周囲を観察することで色々姿が楽しめました〜!!
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きみはもうほかの誰かのものひまわり畑の君が好き...!! 美しい画面構成・場面切り替えが物語に華を添え、世界観に没入させてくれました。 東くん...余韻のある物語です。 @ネタバレ開始 もうすでに千手様のものである東くん、手をひいてくれたその夜が、主人公の胸に刻まれたんだろうなって...美しい物語をありがとうございました! @ネタバレ終了
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ウソと宝と姪、探偵!?謎解きを楽しむ素敵な物語でした ! 姪探偵ちゃん、とても頼りになりました。 @ネタバレ開始 人によって、その人の見え方って違いますよね、それが綺麗にまとめられている作品でした。 ウソも使い用のまとめ方、とても好きです〜!! @ネタバレ終了
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ひとを×すなんてできないデスゲームものと言うところでどんなストーリーが展開されるのかワクワク… @ネタバレ開始 デスゲームのストーリー自体は王道ですが、主人公が…主人公が…! 実は一番ヤバいやつなのは主人公なのではと。 キャラクターは、実在の人物がモデルになっているとのことでしたので、「殺人鬼とかで有名になった歴史上の人物とかなのかなぁ」と思っていたら身内の方たちでしたか! そこも目から鱗。 最後に、キャラクター紹介を読んだら「自分たちがデスゲームしたらどうなのかなぁ」とか楽しそうに企画作っている姿が目に浮かび、デスゲームものなのに何故か最後はほっこりしました(笑) @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
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生きるその先に -覚醒編-全俺が泣きました!(3日連続3ルート・前作同様1年ぶり2回目) こちらも前作同様に古き良きギャルゲー・美少女ゲ―の雰囲気をひしひしと感じました。前作よりさらにシナリオは洗練されてまとまっていた印象で、終始とてもテンポ良くお話が進んだ印象です。各ルートともバトルシーンが見せ場となっており、終盤の盛り上がりはかなりのものでした。本作の攻略対象キャラも前作同様の3人で、くっきりとルートが分かれます。作者さんの丁寧な攻略サイトを拝見しながらクリアしました。プレイ順はどのルートからでも問題ないと思うので、気の向くまま好きな子と仲良くしちゃってOKです。 イベントCGも豊富にありますし、クライマックスやエンディングなどでは感動を盛り上げてくれました。動画演出やボーカル入りの主題歌など、演出面も豪華でしたし、サクサクと挙動が軽いおかげでプレイはとても快適でした。今作から導入されたオリジナルのBGMも場面場面にピッタリでした。クリア後に鑑賞できるのがありがたいです。また、クリア後といえば次回作の予告も良かったです。この作品世界が最後どうまとめられるのか!楽しみです。 今回は三部作の2作目ではあるのですが、前作と本作は同一設定における別ルートのような位置付けになりますので、こちらを先にプレイしても特段問題ないと思います。気になっている方は是非このフェス中にプレイしちゃいましょう!過去作「REACT」の天城家の面々も登場するので、気になった方はプレイ後に遊んでみてください。そちらも名作です!
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fluffyキャラクターデザインもかわいし、ダー山さんのコメントも面白い! 自分は、コンプしたくなるタチなので、結果の図鑑みたいな収集要素があると嬉しいな!って思いました。多分コンプしたと思います…! 楽しかった&可愛かったです。 素敵なゲームをありがとうございます!
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あの子に告ると僕の記憶がダドゥンドゥしちゃうダドゥンドゥしてます。 ダドゥンドゥしてるんだから仕方ない。 ノベルゲームの可能性の広さを感じました。 @ネタバレ開始 もうボイスで吹き出しました!ずるい…(誉め言葉) 結局、二人はどうなったのでしょう…。 あと「別のタイツの人」って声に出して読みたい日本語だなって思いました。 @ネタバレ終了
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呪いのビルマルチエンドですが1ルートが短いのでサクサク進められました。 名前を決めるのはよくあるけれど一人称を決めるのは珍しいかもしれませんね。 なんとなく思いついた「拙僧」で始めたら制服姿ということが判明し、だいぶ渋い学生君になってしまいました。 @ネタバレ開始 最初は「絶対振り向いたら死ぬ!」と思ったので全力で逃げる選択をしてNomalEnd2に。生き残ったけど何もわからん笑 その後DeadEndを回収したり他のNomalEndを見たり。紆余曲折経てHappyEndに辿り着けました! 細かいところだと選択肢の箇所に再度来るとセリフが追加されていて凝ってるなぁと思いました。 あと「※トマトです」は笑いましたw 死んで生き返るのも水龍の仕業ですべての記憶を持ったまま「もう一度ビルへ!」となる展開が熱かったですね! 主人公が記録に残したいと言い出し、葵さんが「…ゲームとか」と言い出して。つまり、このゲームが…! 自分が似たような怪現象に見舞われた際には参考にさせて頂きます!( ー`дー´)キリッ @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ぱちばれ!White day +ぱちばれホワイトデー読了しました! ぱちばれの後日談がたっぷり読めて大満足…!糖度もばっちり、かつ鳥飼さん節全開のシナリオもあり、悶えたり笑ったり楽しかったですv 本編プレイ済みの方は是非こちらも読むのおすすめです!! @ネタバレ開始 大団円エンド後日談の、主人公のおかげで良い教師になれたエピソード素敵でした。 そのあと主導権握りつつイチャイチャする2人が尊いです…対等な関係っぽさがツボです! そして、アンソニーに根こそぎ情緒を持っていかれてしまいました…!なんという正体…しかも観測がお仕事だけど、好きな子のハッピーエンドのその先まで見届けなきゃいけない切なさ…アンソニィイ!!泣 何気に妊婦さん描写がリアルでめっちゃアンソニー有能AIじゃん、欲しかった!と思ってしまいました。アンソニー、幸せにな… @ネタバレ終了
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つくもと空の屋台つくもと空の屋台、プレイしました! 千と千尋のような、優しくも厳かで不思議な世界観が好きです。 綺麗なそれぞれの空模様の元で、自分を忘れてしまった物の神様の本来の姿を当てていきます。クイズ要素が楽しくて、何度か聞き直したり考えたりして、正解できた時嬉しかったです! 子どもが小学生になったら一緒にクイズを考えながらプレイしたいなと思うような、優しくて可愛いショートストーリーの詰め合わせでした。 @ネタバレ開始 目ぱち口パクもすごい! どの神様のキャラも美麗グラで素敵なのですが、お箸の神様の2人が特に好きでしたー @ネタバレ終了
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ステンドグラスは砕かれたタイトル画面のイラストが魅力的でプレイしました! 依頼を受けた、チュカ、洞窟で出会ったヒョウ それぞれが、自分の思いで行動する素敵な優しいお話でした。 @ネタバレ開始 最後に手をつないで歩くところと、外に飛び出すところのスチルが とてもよかったです。 クリア後にタイトルロゴからみられるおまけも!! ??と00が!チュカさんの両親^皿^ あとがきで、安眠できるようになった、と書いてあって とてもほっこりしました! @ネタバレ終了 イラストがとても魅力的で、鳥の羽のあるキャラクターたちの絵や表情がとっても好きです。 魅力的な作品をありがとうございました!
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市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~エレベーター・修学旅行からさらに洗練されて異次元の高みに御座す作品です。 使い方の説明も大変わかりやすかったです。プレイヤーに寄り添うどころか白手袋でエスコートくださるジェントルメンなUIの働きに姫気分を味わいました。 画面も華やか!かわいい!細かい!丁寧!すごい!!イラストもデザインも背景から小物、キャラ諸々すべて配慮が行き届いてました。あれ?私sw○○hしてたっけ? ここぞという場面に既存作品のキャラが出てきて楽しいのなんの。作者様ファンにはたまらない仕様です。プレイヤーを全力で楽しませにくる作者様に感謝しかありません。 そして作者様の真骨頂「キャラメイク」!ピンク髪とピンクジャージがあったのでウチの魔法少女志望娘を錬成させていただきました。 @ネタバレ開始 長いのでたたんでみました(^^; さあテッペン取りに行くぞ――!と元気いっぱいスタートしたら…やべえ私、戦闘RPGってクリアできた試しなかったわ(ずどーん↓) かなりがんばりましたが身ぐるみ剥がされてばかりで1Fすらクリアできず「退学するしかないかぁ(;;)」としょんぼりして訳ですが、出ましたよ!私のようなザコカスプレイヤーの救世主ことver.1.11!さすが作者様、わかってくださってるぅ~♪と退学届を破り捨てました。ザコカス無双!きもちいー!! 主人公が女の子だったので、不良を攻略して彼氏にする逆ハー乙女ゲーとして楽しませていただきました(脳内補完)エリちゃんとミキちゃんとは親友になったので、これから3人で魔女っ子戦隊タイマンジャーになります(妄想) 残念ながらバッジは取得できませんでしたが、最後までプレイできてうれしかったです。どうもありがとうございました。 @ネタバレ終了
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クリムゾンレッドの死神甘くて殺伐という対極がきれいにまとまったピカレスクエンタテインメント! 短い中にドラマがぎゅっと詰まっていてぐいぐい読ませてくれました。相変わらず文章が読みやすくてかっこいいです。でもってあーまーいー!!! キャロルさんに感情移入しまくりで進めたせいか一発でトゥルーエンドに到達しました。やった❤ キャロルさんの魔法の手からくりだされるパンケーキが実に美味しそうで深夜プレイ時に軽く飯テロ笑。キャロルさんの髪の毛がハニーピーチでおいしそうでパンケーキに乗せたい…レオくんはラズベリージャムでおいしそうででパンケーキに塗りたい…。ウェルダン推進勢としましてはレオくんに親近感しかありませんでした。 今回の2人は暖色系カップルで並ぶ姿がかわいかったです。おじさまのブルーアイもポイント高くてごちそうさまでした。 @ネタバレ開始 途中キャロルさんにも重そうな過去がありそうな気配に、これ以上レオくんを追い詰めないでえぇぇとハラハラしながらプレイしました。結末に大満足です。 ところで今回は恒例のピンク髪さんがいらっしゃらなくてさみしかったです笑 FDも楽しみにしています。 @ネタバレ終了
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IDOLA(イドラ)洋画風のおしゃれな雰囲気と、少しずつ明らかになって行く全貌が奇妙で奥深い作品でした。 一周目の前半では、誰が喋っているのかも曖昧でふんわりとしか情景が浮かべられなかったのですが、後半になると徐々に全貌が見えて行き、色々なことが繋がっていくのがとても面白かったです。 状況を知った上で最初から理解したくて、登場人物を整理しながら二周目をプレイしました。 @ネタバレ開始 登場人物が多くて複雑に感じられますが、整理してみればモーガン家とアンダーソン家の2つの家族を取り巻くお話だったんだなと理解できました。 作中で示唆される真実(ウィリアムとカミラのことや、ベンジャミンが娘といかに関係を持ってしまったのか…など)もありますが、起こった出来事は明かされてもそれぞれの思惑までは明かされないところがとても印象的でした。 一番謎に包まれているのはソフィアです。助けを求めた時、どうして笑っていたのか。どうして涙を流したのか。どうして母親の言いなりになっているのか… その真実はソフィアの中にしかなく、外側から見ているだけのプレイヤーには断言はできないのだろうと思います。 作中で登場人物たちが口にしていたことだって、本心かもしれないし、そうではないかもしれない。「ミアがウィリアムの親友を誘惑していた」という証言も、その通りには受け取れないと感じています。 作中でも、真実は見る人によって変わると語られていましたが、この作品そのものがそれを表しているようで、テーマ(と私が受け取ったもの)との向き合い方が非常に巧みだなと感じました。 ソフィアは愛していたのかもしれないし、そうではなかったのかもしれない。その余韻がとても印象的でした。 余談ですが、青い絵の画家と聞いてすぐに心当たりがあり、思わずもう一度その作品をプレイしてきました。 時系列としては、あちらが彼女にとっての“最後”なのだろうと思い、「私は絵が描ければ誰より幸せです」という台詞が胸に沁みました… 「チョコレート」や「青い絵」、他作品同士ですが「オレンジ」など、繋がりを示唆するモチーフの設定がとても巧みな作者さんだなとしみじみ思います。 @ネタバレ終了 「真実」とは何なのかを考えさせられるお話でした。 素敵な作品をありがとうございました!