ティラノゲームフェス2022参加作品
8819 のレビュー-
フロスパヴァーヌ悲劇も喜劇もすべて織り込みながら、穏やかにすすむビジュアルノベル。 セスがこの世界を知っていく過程の魔王様が本当に癒し〜!! 理想の上司!! 世界が大変そうだという気配が滲み出てからが本番。 @ネタバレ開始 銀・白・黒のエピソード〜〜!! 銀のエゴと苦しみと、数億年転生を繰り返しながら生きるものにしかわからぬもの。魔王様の涙の苦しさに胸がしめつけられました。 サタンとカナリアさんが一番人生を一番楽しんでいる気配なので、セスも見習って人生を楽しんでほしいですね。 @ネタバレ終了 セスの真顔コメントが感情豊かな魔王様の対比となってとても好きです! ありがとうございました!
-
ぶりこちらの作品は、読みながら妙に力が入ってしまいました! イラストはぶり1尾だけなのに、壮大なストーリーを楽しむことができました。 @ネタバレ開始 兄貴とヤスのありえない会話w そして、カタギw その後この二人がどうなったのか?気になります。 やはり、世界的に有名になったのでしょうか? @ネタバレ終了 今回もたくさん笑わせて頂きましたヾ(≧▽≦)ノ ありがとうございました。
-
◻︎◻︎マ◻︎サクッと遊べて、そしてなるほど~!っとスッキリする作品です♪ 3番目に"マ"の付く言葉はいくつか思いついたのですが、ストーリー的に違ったなぁって思い、『もしかして?』と思い入力してみたら正解でした! その後、イラスト・BGMありも見てみました。 正解した後に見ても面白かったです♪ 楽しい、ひと時をありがとうございました。
-
1=1×1プレイさせて頂きました♪ こちらの作品を通して、自分なりに"1=1×1"の意味を考えてみました。 @ネタバレ開始 どんな数字に1をかけても元の数字、これは数学の話ですが、 こちらの1=1×1の意味には、別の意味で凄く納得してしまいました。 たくさんの1つ1つのもので1人の私なんだなぁって感じました。 そして、1=1÷1だったら?とか1=1≠1×2だったら?・・・などと 色々な式で、"私"を考えてみました♪ 結構楽しめましたw @ネタバレ終了 1×1=1ではなく1=1×1というタイトルがピッタリな作品でした。 楽しませて頂きました♪ ありがとうございました。
-
宇宙船の中で楽しくプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 奇妙な宇宙船でしたが、世界観が確立されていてその世界に入り込むことが出来ました。登場人物のイラストも独特なタッチで差別化が出来ていて、人を覚えきれない私でもすぐにあ、この人はこの人かと記憶することが出来ました。最後は吉幾○で脳内再生されました。 @ネタバレ終了 楽しい時間をありがとうございました!
-
早く扉を開けて楽しくプレイさせて頂きました! @ネタバレ開始 文字だけで玄関先の誰かが入れ替わっていることを巧みに匂わせられるのがすごいなと思いました。朝の彼女は可愛くてまともだと思って最初にドア開けちゃってomgでした…あぁ〜! @ネタバレ終了 ドキドキな展開でした。ありがとうございました!
-
生きるその先に -覚醒編-昨年のフェスで第一部をプレイさせていただいてから、ずっと楽しみにしていました。 第一部では三リットルくらい涙を流したのでは?と思うほど感動したシリーズ作品、今回ももちろん涙の貯蔵は十分です! 起ち上げてすぐ、タイトルからしてやさしげかつ切ないBGMに心を打たれ、NEWGAMEを押す前からワクワクしていました。 @ネタバレ開始 真っ先に鬼晶さんへ飛び込んでいきたい逸る気持ちを抑えに抑えて、まずは沙姫さんルートから入らせていただきました。 泣きました。めちゃくちゃ泣きました。2リットルくらい放出したのではと思うくらい泣きました。 その出自などが明かされるまでは「ちょっと掴みどころがない人」として輪郭がはっきりと見えていなかったのですが、鬼と人間の両親を持っていることなど深い部分が見えるにつれて、もっと知りたいと感じるようになりました。 ストーリーの流れで初めは「養父が沙姫さんを愛していたわけではなく名誉とお金のために育てていた」と認識されるであろう書斎のエピソードは、胸が締め付けられる思いでした。ショックすぎる…。 愛されて生まれ、愛されて遺された沙姫さんが「誰も信じない、母を憎まなかった日はない」と、世界から自分を守ろうとしている姿に、物語の終わりには誰かを信じて愛し愛される姿は見られるんだろうか…そうなってほしいと願わずにはいられませんでした。 物語が進み、日記中心の事実の視点から沙姫さんの視点で再度出てきた書斎シーンでは、養父であるパパにただ一言「嘘だと言って」と心から希い願い続けた沙姫さんの気持ちに、涙が出てきました。 そして、そこからの……本物のパパだった!!な展開には、やっぱり涙でした。 沙姫さんが「あの瞬間何があったか」をすべて思い出したときは、パパが沙姫さんを今この瞬間も誰よりも何よりも大切に思って愛していること、きっとお母様のぶんもたくさん愛情をこめて沙姫さんを育ててきたこと…それらがプレイヤーである私にもドッと流れ込んできて、目が二つじゃ足りないくらい泣きました。 最後の終わりかたも、主人公と沙姫さんは二人で一つ、互いを想い支え合い…という終わりで、胸に響きました。 今回の3ルートの中で一番泣きました。 続けて詩衣さんルートです。共通部分では、詩衣さんは淡々としたクールな女の子に見えましたが…。 私の中では本ルートはある意味で本作一の超重要な意味合いを持つルートでもありました。 「あ、ありえない!! プリンを食べたことがないなんて!! 人生の半分は損してるよ……ううん、10割は損しているね!!」 葵紅さんに激しく同意。禿同。本当にハゲ散らかしちゃうくらい同意。 十数年間も損した分を補填するため、詩衣さん宅に毎朝の牛乳のように毎朝プリンを届けに行かねばならないと画面の前で決意した瞬間でした。 「プリンをそんじょそこらのスイーツと一緒にしないでほしいよねー!」 こちらも首もげ同意!!!! 超高速アカベコ式同意!! 「プリンはスイーツではない! 洗練された神の食べ物なのだ!」 なのだなのだ!! 神の食べ物なのだ!!(同意しすぎておかしくなる) やはりプリンは至高の食べ物…わだかまりなど、とぅうるんとぅるんに溶かすのだ!!(大いなる勘違い) ……という、私のプリンへの執着はおいておいて、詩衣さんルートも面白すぎて気がつけばあっという間に「嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だああ!!!」(主人公に抱き縋るシーン)まできていました。 当初のクールな表情から一転、微笑んだり顔を赤くしたり、友だちとお揃いの髪飾りに喜んだり…退治屋ではなく一人の女の子としての詩衣さんに、魅了されました。 最後は主人公が自害を選んで画面が真っ暗になったので、どうなってしまうのかと本気で心配になりました。 が、詩衣さんだけの妖魔として一蓮托生の状態で無事に生還したときは思わずガッツポーズしちゃいました。 エンドクレジット後のエピローグでは『今日も俺の腹は絶好調で下ってるんだぜ!』に爆笑しました。 BGMのとてもほんわかした雰囲気の中で唐突に入ってくるスパイスの効いたセリフに、もう泣き笑い状態でした。 お父様に毎日ビシバシしごかれながら、二人がこれからも幸せであってくれたらと思いました。 胸がぽかぽかあたたかい気持ちで読み終えました。 攻略対象ではないですが、葵紅さんが斗也さんから主人公を庇ったシーンは詩衣さんルートの中でも屈指の大好きシーンです。 斗也さんもとてもカッコイイシーンが多い(だがハリセンで叩かれる)詩衣さんルートですが、葵紅さんもめちゃかわのめちゃカッコイイシーン盛りだくさんで、大好きです。 重症なのに詩衣さんを止めようと背中に抱きつくシーンも「詩衣さん、もうやめようよ…葵紅さん、こんなになっても止めたがってるんだよ…」と画面の前で涙ぐんでしまいました。 最後はいよいよ鬼晶さんルート、沙姫さんたちのときにも共通していた部分から既に気になりすぎて、一度に三人に分裂してプレイできないのが悔しすぎるくらい気になっていました。 いついかなる時も夏生さんを守ってくれる鬼晶さん、今回も他の子のルートでもたくさんたくさん守ってくれましたが、あなたはいつになったら幸せになれるの…と「うぐぐぐ…」と呻くしかない鬼晶さん。 今回は夏生さんの記憶が早い段階で戻り鬼晶さんの正体に気付いたためか、二人のデートも見られて、第一部よりも明らかに糖分が高くて嬉しかったです!! ワンピース姿かわいい!! 私が見たかったのはこういう幸せそうな…今にも消えてしまいそうな儚い微笑を浮かべる鬼晶さんじゃなくて、夏生さんの傍で楽しげに(幸せそうに)笑う鬼晶さんなんだよ!!と画面の前で一人でキャッキャッしました。 後半の胸熱すぎる展開は夏生さんの「鬼晶さんと絶対に一緒に生きる、鬼晶さんのいない未来なんてなんの意味もない」という強い意志がひしひしと伝わってきて、選択肢として出てきた「俺が……あいつを助ける……!」をクリックする瞬間は夏生さんに完全に同調していました。 「夏生さん、鬼晶さんを助けてくれよ!!」という気持ちでクリックです。 最後は二人で新たな門出…となったので、覚醒編ありがとうとなりました。 今回はどちらも欠けることなく横に立って歩んでいけるエンドではありましたが…まだ第三部が残っているということで、これよりもさらに救いのあるエンドがあるといいなーと思いつつの読了でした。 なお、エンドクレジット後。 「子どもぉおあああああぉおぉおう!!!!(歓喜のあまり意味不明な雄叫びを上げる)」 鬼晶さんが幸せそうで本当に本当になによりです…!!!(涙) ☆ ★ ☆ 今作ではどの子のルートも「鬼」が物語の根幹に関わってきていることもあり、胸熱なバトルシーンもとても面白かったです。 剣の軌道のエフェクトなども素晴らしくて「おおっ!」と思いました。 そして、第一部よりも甘~~い!!! おいし~~い!!(すみません) 甘いのは見るのも書くのも描くのも大好きなので、第二部は甘さ増量ですっっごく楽しかったです! 画面の前でニコニコニヤニヤしちゃいました。 最後に第三部回生編の体験版……鬼晶さんが、いないっ!!と、序盤から衝撃を受けました。 死んでしまう!!→復活した!!からの一部と二部のシーンが記憶として流れ込んでくるシーンを見ただけで鳥肌が立ちました。 そして、全ルート半日でプレイしたので、ついさっきまで私の前には横になったかわいい詩衣さんがいたんですよっ…!と崩れ落ちましたorz(血の涙) 空さんが大変素晴らしいイケメンなので、第三部のご活躍を楽しみにしています。 夏生さんにはあらゆる意味でもう先がない…ということで、最後はどうなってしまうのか、第三部がプレイできる日を心から楽しみにしています! みゃあすけ隊長さん、制作頑張ってください!! 第三部、超楽しみにしています!!!(拡声器要らずの超大声) @ネタバレ終了 第一部に続き、第二部もすごく面白かったです!! 素敵な作品をありがとうございました!
-
なつやすみネコちゃんとてもかわいい絵柄だからこそだせる、不思議なぞくぞく感… 楽しくプレイさせていただきました!!ありがとうございました!!
-
宇宙のカタコンベより。「Bit_Family!」は未プレイですが消化不良などは感じず堪能できました! 抜群の雰囲気とナーヴァシアンちゃんとの会話、歌、そして各エンドの後味。悲しいけれど別の感情もじんわりと残してくれる素敵な作品でした。 ありがとうございました(*´ω`*)
-
Bar Florバーテンダーになっておしゃれなカクテルが作れるゲームです。 レシピコンプできました。とても面白かったです! @ネタバレ開始 カクテルをつくる楽しみだけでなく、物語を考察する楽しみもありました! お客さまとの会話に色々気になるところがあったのですが、はじめてレシピの裏を見た時にはびっくり&背筋がぞくぞくしました。 主人公にも何かあった!? と続きが気になりレシピ集めに夢中になりました。周回を重ねレシピを集めていくごとに、何があったのかがわかるようになっていって……。 散りばめられたヒントをもとに、過去に一体何があったのか推察するのが楽しかったです。 それと、カクテル作成中の演出は毎回見とれてしまいました。おしゃれすぎる……! そしてマスター。ラストで眼鏡を外した時や最後ラフな格好でカクテルをつくってくれた時、かっこよくてドキドキしてしまいました。 @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!
-
ねぇ、どうして短編の中に、人間の多様な怖さを見ることが出来ました。 歌や声、BGMなどの音関係を全て自作されているようで、すごいです!
-
レインズレンジ彼と彼女のやり取りを見ながら、ほんわか穏やかな雰囲気を楽しむ作品……かと思いきや、中盤から不穏な感じになり、最後に判明する世界観に驚きました。 @ネタバレ開始 序盤のパン当てが面白かったです。 何も知らずに、本からの知識のみだとこんなパンができそう! 独創的で食べてみたくなるものばかりでした。 このままパン関係のお話で和やかに終わるのかな~と思いきや、中盤から読める記憶が増え、世界設定がわかっていき、スワンプマンなど色々と 思案にふけることが出来ました。 最後、この世界で今まで通りでいると決めた二人に、悲しみではなく静かな、あるがままの幸せを感じることが出来ました。 @ネタバレ終了 素敵な作品、ありがとうございます。
-
水槽海月少女かわいいベニちゃんと美しい画面に癒されました! 何度も話しかけてみたり「おや?」と思う部分があったりと、短いのにたくさんの楽しみがありました! 素敵な作品をありがとうございました(*´ω`*)
-
モノクローム・モノローグクリアしました。とても面白かったです! テンポよく進むシナリオとモノクロームなグラフィック。 緊迫した舞台や視点がスイッチすることで、物語の続きがどんどん気になり一気に読み進めました。 @ネタバレ開始 登場人物たちの心理描写がリアルにえがかれていて、かなり怖かったです。 タイトル画面が変わったことで、一部抱いていた違和感の正体に気づくことができたので、もう一回最初からプレイしました。仕掛けに気づきました。めちゃくちゃ鳥肌がたちました。 台詞や細かい描写など、こんなに意味が変わってしまうなんて。 すごすぎます!!!!! @ネタバレ終了 現実世界の闇を鮮烈に切り出したサスペンスを堪能しました。 素敵な作品をありがとうございました!
-
可惜夜のがんがら荘謎解きゲー好きなので、プレイさせていただきました。本当は全作プレイしてから…と思ったのですが、フェス中に全部は難しそうなので、まずは! 謎解き・探索難易度も、どうしても解けないとかどうしても探索しきれないとかなく(それでも攻略少し見ちゃいましたが…!)、ちょうど良い難易度でよかったです。 ストーリーもホラーチックで、夜中にプレイしていたので演出に一々びっくりしていました。 自分がホラー作ろうと思うと演出に悩むのですごいなぁの一言…! シリーズ作品もこれから楽しませていただきます! 素敵なゲームをありがとうございました!
-
早く扉を開けていや~怖かった!(*´ω`*) 音は無く画像は玄関の背景のみ。武器を使わず正々堂々って感じの男前ホラー、ごちそうさまです! 普通なら効果音をガンガン使いそうな場面もあるのに、テキストだけで来るこの恐怖……たまりません! 全エンド回収後、もう一度じっくり見るのも面白かったです。 素晴らしい作品をありがとうございました!
-
友閉メイズタイトル画面からして怪しげな雰囲気を醸し出す作品……。 夜中にスマホが鳴り、隣の席で1度挨拶したという理由で脱出の指示役に指名された主人公(プレイヤー)。 番号を交換したのかも怪しいけれど(ユウヒが調べたのかも?)、指示役を頑張る主人公は実はすごくいいやつなのかも。 @ネタバレ開始 クソデカ感情ありがとうございます! GOODENDのレイの笑顔も素敵だけれど、個人的にはユウヒのエピソードがストライク。 青白い光の中、光を映さない伏せた瞳のスチルがたまらない。 もちろんシナリオ的に主人公を含め一番収まりが良いのはGOODENDでしたが。 @ネタバレ終了 隠れている間の時間が非常にハラハラする脱出ゲームでした。
-
埋められたふたりの人形とりあえずED1をクリアいたしました(他2つのEDを見たいのに完全にドツボにはまっておりたどり着くことができていません)。 これぞジャパニーズホラーのノベルゲームといった雰囲気で、派手さはないもののじわじわと不気味なストーリーラインがとても面白かったです。 田舎の風習ってなんでこう独特な雰囲気を感じるんでしょうね。 自分が都会生まれ都会育ちで常にコンクリートと電線に囲まれていたからか、田舎のあの雰囲気というものが特別に映るのかもしれませんが。 それと同時に、田舎の雰囲気が普通であると感じる世界線も当然あるわけで、本作で行われるような儀式も、特別なことではなく日常の一部であると言えるのかもしれませんね。
-
おじさんと遊ぼうおじさんと遊ばせて頂きました! 凄く面白かったです♪ イラストも可愛らしく、見ていて気持ち良かったです。 そして、全てのENDへの展開が驚くものばかりでした。 @ネタバレ開始 1番笑ったのは、ED1ですヾ(≧▽≦)ノ 1番怖かったのは、ED3です(/ω\) 1番ビックリしたのはtrue endです。 @ネタバレ終了 展開が面白すぎて全部のEDを4.5回ずつ見てしまいました♪ 楽しい時間をありがとうございました。
-
足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話なんと数奇な物語! コミカルでテンポよく、抜群な語彙で進む会話。 いろんな事を思っているうちに、あっと言う間にクリアしてしまいました。 この2人が織りなすお話をもっと読んでみたい、そんな気持ちになる作品でした。 セリフがフキダシになっていたり、 スチル絵が動いたり、細かくキャラの表情が変わったりして、 アニメを見てるような感覚です。 面白い点、おどろいた点、自分の好みの所を他の人に語ってしまうほど。 さらりとした作りなのに、噛めば噛むほど味が出て、クリア後も興奮がしばらく冷めませんでした。 @ネタバレ開始 勢いよく攫って、「大人の苦労が分からない」と怒鳴るおじさんが、あっさり捕まる。 そしてすっかりスレた性格に成長してしまった加賀地くん。 立場や環境が違えど、人の対応に辟易し、社会に良いイメージが持てない二人のセリフは 全く別々なはずなのに、お互いに響いていて、それが切なくおもしろく、キャラの心情が伝わってくる言葉ばかりでした。 最初、おじさんの事を訝しんでいたんですよね。急に怒鳴って攫って強要して勢いよく銀行強盗をしようとするので。 けれどおじさんの背景が分かって来ると、あれよこれよと色んな思いが湧いてきました。 お金に執着するおじさんは、なんでお金が必要か、どれだけお金があれば大丈夫なのか分かってない。お金はあればあるほどいいと思っていて、気が付くと手元にない。はー、もう、世知辛いし切ない。何度心の中で「おじさーん!」と叫んだことでしょう。 報われないおじさんの心情やポロポロと流す涙に居た堪れない気持ちだったり、 嬉しい気持ちを持ちました。各オチには”新聞に載る”という、おかしくて再び「おじさーん!」って笑うしかない。すっかり各展開にハマってしまいました。 話の展開は同じですが、加賀地くんの冷静な言動とおじさんの予想のつかない言動、様々な悪事の種類とひっかかり方に、「次は何が起こる?何て言うの?」と目が離せませんでした。「ビタミン剤と等価」はお腹抱えて笑いました。 加賀地くんも不憫!誘拐され、人に勘繰られ狙われ、犯罪を目撃してしまう。 終盤になればなるほど加賀地くんの境遇が分かり、誘拐犯のおじさんと会ってしまう。 冷めた性格だけど、人を邪険に扱わないのはこれまでの境遇があったから?と思うと心にドシンと重たい気持ちが。 二人の数奇な再会に驚く展開、少しずつ何かが生まれていく過程がすごく良かったです。 そして最後に、タイトル画面で見たはずのunidentified flying object!&回収されるビタミンのパッケージ! クライマックスは熱いセリフに胸がギュとなりました。 これだけでもお腹いっぱいなのに、さらに冒頭の誘拐事件を回収してしまう物語の構成に脱帽です。加賀地くんの「僕の家族の思い」に対して、おじさんの「そんな事考えた事無かった」と言った時、おじさんは考える境遇ではなかったんだと思いました。でも加賀地くんは被害者であって、おじさんは加害者。なるほどなぁ、社会派コミカルなんだなぁと。 ラスト、明るい雰囲気の締め方に晴れ晴れとしました。 @ネタバレ終了 本当に素敵な作品ありがとうございました。