ティラノゲームフェス2019参加作品
3302 のレビュー-
あの教室で見た夢、それを見た夢。友人達がめちゃくちゃに良い子で、教室の窓から差し込む陽だまりの陽気をプレイ中ほのかに感じてました。 紙を捲る音。途中、それが物語だということは分かってたけど、いやでもこれは……? とタイトルを意識してしまって、どうなのだろうと終盤ドキドキでした。 彼女の書いた二番目のお話が完結する日が来るのかどうか……は分かりませんが、それがハッピーエンドとして幕引かれる日が来たならば、それを書いた彼女自身の物語もハッピーエンドとなるのかな、なんて。 それでも美しい夢を見ていられることが彼女にとっての幸福であることを願いたくなる作品でした。
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葉鳴とにかく言の葉が美しかったです。哲学めいた独白。 樹と風を中心とした言い回しが多くて、観念的、どうしても理解が及ばずに二周してきましたが、それで内容を理解できたかといえば、きっと、そういう訳ではないと思うのですが。 ただ、ひたすらに美しい文章なので、その独特の雰囲気を味わえる素敵な一時でした。
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喰らう猫猫……とは(かわいい)? 謎が解決するのかは知らないが続編が待たれる。 UIが分かりやすくデザインもよく、声優さんの演技も合っていて良かった。
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惑星ホテル青色を主体とした画面、ピアノ曲の音色がどことなく物悲しく、それでいて登場人物と会話するのが楽しく、夢の中にいる様な作品。夢中になってちょっと眠れなくなったので眠る氣で始めるのは危険とひとこと。
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無人島これどのくらいヒットワードあるんだろう?「猫」って入れたら、「本当に必要か?」って言われたw
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赤から青へ何故か主人公の方のそれを途中まで勘違いしてました。前提を疑い過ぎかな? 遠距離を悪いとは思わないけれど、ただ恋人という関係に甘んじて、友人が得ていたような事情を相談されるに至るだけの信頼を得ることが出来ずにいた、そういった原因が主人公にもあったのかな、と思ったりなども。 BGMの淡泊な雰囲気も、ただ事実のみを語るエピローグに合っていて良かったです。
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マサユメテンシ
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星見る人びと色んな不安やコンプレックスを抱えて、逃げることで精神の安定を図ってきた主人公ちゃん。そんな内気な彼女の今後の変化を予感させる、可愛らしくも素敵なお話でした。 あなたと見る空は綺麗ですね。 酔っ払いシーン、心配でドキドキしながらも、常時より素直になってしまう主人公ちゃんが可愛かったです。というのを最初の酔っ払いシーンの際に感想メモとして書いてたので、あまりに同じ感想すぎて笑ってしまいました。わかりみ。 慧さんの件は先入観がかなり強かったので全く予想してませんでした……。笑 歳の差を感じさせる関係性がニヤニヤで良かったです。主人公ちゃん頑張れ!
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#こっち向いて_めごちーvさくさく遊べるから何度でも挑戦しちゃいますね。 タイミングが難しいっ!! 物語が終わってから練習モードで星を3つにする感じですかね?あと加工も後から変更してました。 個人的に好きなのはオフショットです。
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箱序盤は「ちょっと不思議なタイプの作品かな?」と思っていましたが、進むにつれてどんどん背筋がぞっとしていく感覚に襲われます。 じわじわとくる恐怖と言うか、考えれば考えるほどぞくぞくするタイプの怖さです。
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へんし~ん! ペットかわいい!狐かわいい! 選択肢が多いのもあって、おそらくまだ制覇はできていません...ヒントが欲しい! 最後にはビックリさせられましたね!!他が見たいっ
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ゴブガリすごく面白かったです!最初からわりと上手くできたのもあって満足できました。 アイテム揃えられなかった...再挑戦したい。 絵柄も雰囲気いいですよねぇ!
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Hello細やかなドット絵が雰囲気抜群でとても好きです!世界観を形にできること自体が、実際スゴイ!と思うのです。 探索も細かく調べることが出来、テキストがそれぞれについていたりと、クリックするのが楽しかったです。 まだクリアはできていませんが、どうにか探し当てて進みたい。ちょっぴり不穏なところが可愛い、素敵なゲームです。
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飲み込めないくびながりゅうイラストのなんとも言えない表情に惹かれてプレイしました。 ギャグ系のお話なのかな?と思っていましたが、3ルート共カラーの違うお話で面白かったです!ご兄弟で1つのゲームを作るというの、素敵ですね。 最後に明かされる制作秘話も、舞台裏を覗かせて頂くようで楽しく。 エンドそれぞれの、SF感の強いお話や、少しせつないお話も魅力的で、特にエンド3のほっこりとしたオチに和みました。
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色のない世界色を失った僕と、色を感じることのできる少女の物語。 暗い設定であるにもかからわず、日常シーンではテンポのいいふたりのやり取りがとても微笑ましかったです。 中でも「なんだかわからないけどなぜかツボに入る」描写が印象的。ヤッホーの下り好きだなぁ。 完全にサムネとタイトルでプレイを決めたんですが、ありがとうございましたというより、ご馳走様でしたという言葉の方がしっくりくるくらい私好みのお話でした。ご馳走様でした。
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SOUND JOURNEY DREAM SEEKER一周目を終えた時点で予想の三倍は選択肢があって戦慄しました。プレイ前は選択肢を総当たりで行く予定だったのですが、二周目を終えた所で迷子になる自信を得たので、ありがたくヒントを参考にさせていただきました。 これだけのボイス収録をするのは本当に大変だっただろうな……!? タイトル画面が女性のイラストだったので女性ボイスだと勝手に思い込んでいたら男性ボイスだったことで先ず驚いたり。 とにかくリスニング能力が雑魚オブ雑魚なので「待ってごめん巻き戻させてリピートさせてパードゥン!」などと最初は慌ててしまったのですが、頑張って聞き取ろうとする必要はなく、寧ろ目が覚めた時には細部を覚えていない夢を見るようなつもりで聞くのがいいんだろうな、と気付いた後は穏やかな心地でプレイすることが出来ました。 使用されているBGMはどれも美しく、プレイヤーの読む速度によって変化するテキストとは違って、ある程度のコントロールが出来るボイスならではのBGMの展開も一体とするような盛り上がりが時に感じられたりしたのも良かったです。 かなり騒がしいSEもあるので入眠用とはいえない、と思うのですが、それはそれとして寝る前にプレイしていた私はBGMの心地良さに何度も寝落ちてしまいました。笑 まさに夢らしい物語の展開も素敵でした。違う場所に行くとガラリと雰囲気の変わる風景に、ハチャメチャな展開。それらに繋がりはあるようでないようで、けれど赤い狐と緑の狸でライラプスの犬とテウメッサの狐であるような、色んな夢を見ることで分かってくる繋がりもあったりして楽しかったです。 「母」と「子」の流れの作りとかも。分かってるのに思わず一度はループ選択肢を選んでしまう。 それにしても、この世に生まれて三番目に出会った放火魔のおじさん、何? あまりにも存在感がありすぎる。 色々と印象に残るフレーズもあったのですが、個人的なナンバーワンは「趣味じゃないが祝福だ」です。おじさんすき。 そんな、いつもの四人が集まったエンディングでの選択肢。これまで全ての選択を任せられてきただけに、オススメと言われた瞬間すごくゾクリとしてしまいました。そういうことする……! ピクニックエンド、まさにハッピーエンドという雰囲気ですごく好きでした。が、それはそれとして終わりまで見届けることが義務だと思っている観測者なので例の選択肢も選んできました。 そういうことする~! 計150回。いやあ押させますねえ! すさまじい殺意かな!? 最初は罪悪感があったのですが途中からは笑ってしまいました。どうなるかは分かってたけど僕には別の端末もあるから(ズル)。 ただ全てを聞いてきただけに、件のエンディングを迎えた後には確かな寂しさがあって。 だけど面白かったです。とても。 ありがとうございました。
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みちのく怪奇譚 1話オープニングは正統派ホラーノベルのような文章と雰囲気で、おおっとワクワクしながら……の所で視点終了! 本編は心霊現象を解決する側を主人公とした物語なので、ひたすら巻き込まれるだけの一般人視点より怖さは低くなるのが安心感でした。 各キャラも魅力的で、ホラー演出もさることながら、とにかくノベルとして面白かったです。 ハルノさん何者なんだ……! それからタイトル画面のBGMが、ホラーに相応しく不気味なのに、どこかワクワクもするような美しさがあって、すごく好きだなあと、うっかりゲームを始めるのを忘れたまま一度画面を閉じるほどに聞き入ってしまったのですが、書き下ろし楽曲だったんですね……! とても素敵でした。
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一欠けらの優しさを新入り時代って、本当色々思うところあるんだよなぁと 昔の自分をしみじみ思い出しながらプレイしました。 テーマが比較的重めですが、 文章が読みやすく、物語の裏に優しさを始終感じられたので 最後まで進められました。 また、さりげなく演出も練られていて良かったです。 あと、クマさんが可愛いので、 未プレイの方は是非プレイして癒されてください^^
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毎日地獄の底にいる自分以外の存在に対し憎悪を吐き続ける、思春期の女の子の物語。選択肢はなく、20分程度で読了。説明文ではシナリオ・起承転結がないとの記載がありますが、個人的にはしっかり存在していると思いました。(主人公の独白だけに終始するのかなと考えてましたので) 主人公・西山さんのこれでもかと憎悪を剥き出しにした独白は、そこまで不快感はなく、むしろ清々しさすら感じました。 自分自身の話になってしまいますが、精神的に落ち込んでいた時期、ずっと殺伐したことを考えていました。そんなあの頃の煮えたぎった感情を思い出させるような、迫力のある文章です。 個人的には、小瀬くんのキャラクターにすごく魅力を感じました。彼の思考もどこかおかしいんですが、それをあまり表面に出さない部分がとてもツボでした。 人を選ぶ部分はありますが、痛快な劇薬を飲むような作品でした。読後感も悪いものではありません。未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
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しがない高校生の日常タイトル通り、ある高校生の日常を描いた作品。僕も、あまり楽しくない高校生活を送っていたので、結構共感して読めました。誰も来ない場所、知っている人が誰も来ない場所を求めるのは、今もあまり変わりません(笑) ストーリーも興味深いですが、作者さん自身にもすごく興味がわきました。どんなお気持ちで本作品を作ったのか……。個人的には、やはり「怒り」はあるのではないかと思いました。社会に対してだけでなく、自分に対しても、ですね。他の作品もあれば是非読んでみたいと思いました。