ティラノゲームフェス2021参加作品
8620 のレビュー-
ファッションサイコパスの災難主人公のボクこと「速水千夏」くんが自分の手伝いをしてくれそうな「ともだち」を探すお話でした。 凄まじいほどリアルに描かれるグロテスクな表現や、心理描写がなかなかにエグイです。そこが本作の魅力ではありますが、苦手な方は注意が必要かもしれません。 @ネタバレ開始 千夏くんが、自分の真性に気付いていないところがさすが本物!という感じでとても怖かったです。自分主体の考えが過ぎるし、人の話も都合のいい部分しか聞いていないような、どこかふわふわとした会話になっていない会話…などを見て千夏くんへの恐怖が加速していきました。彼の頭の中はもう「手伝い」のことでいっぱいだったんだろうな…。 そんな千夏くんに見初められてしまったことは本当に気の毒でしたが、加藤くんも加藤くん。ファッションとしてサイコパスをまとっている姿は、まさしく「中二病イキり自称サイコパス陰キャ」でとても痛々しかったです。 サイコパスなんて褒め言葉じゃないんだよ、加藤くん!ほら、近くで本物が聞いてるから黙らないと!!!と、できることなら画面の中に入って、武勇伝を意気揚々と続ける口をふさいでしまいたかった…汗。 でも若かりし頃は私も特別な存在に憧れたりしましたし、周りもやはり何か「他者との違い」を見出そうとしているように感じられる部分(AB型を主張したり、霊感アピール、R18指定の残酷映像ビデオをレンタルすると英雄扱い…など)があったので、加藤くんの気持ちもわからないではないんですが。 とはいえ駟不及舌。若さゆえの過ちなどと言い逃れできない状況に陥ってしまった加藤くんには、もうご愁傷さまとしか…。彼が肉塊となる日が訪れないよう願うばかりです。そして自分の発言に責任を持つことの重要さを改めて肝に銘じたいと感じる結末でした。 ただ千夏くんがこうなってしまうまでに、もしも誰かが手を差し伸べていれば…そうすればもっと違う未来があったかもしれないと思うととても切ないです。彼も社会の被害者であったというところに、現代社会の闇を見た気がしました。 @ネタバレ終了 サイコパスの恐ろしさを味わえる真正ホラーでありつつも、ヤングケアラー問題という社会問題にも踏み込んだ、色々な意味で深く考えさせられる作品でした。ありがとうございました!
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エソラノコト夏の屋上が舞台で、キラキラした偶像物語かと思いきや 雨が降った少し鬱蒼とした雰囲気、ちょっと彩度低めのストーリーでした。 安心感やノスタルジーに溢れた、素敵な作品で、楽しい時間になりました。
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ノアの審判冒頭3分でこの世界にグイッと引っ張ってプレイヤーの興味を掴み取る引力が素晴らしく、完成された世界観の中にスルッと入った後は洋館にステイホーム間違いなしの大変面白い物語です。 現在1章の解決編まで公開されていますので、その終わりまでプレイさせていただきました。 グラフィックもハイレベル、見せ方がとてもお上手で躍動感のある画面がとても楽しいです。 個人的には素顔が気になるダニエルさんが最推しです。 彼の飄々としていて掴みどころのない空気が大好きです。 階段でメソメソと犬のようにしていた(byシーリーンさん)らしいですが、190cm近くあるダニエルさんのそんな可愛い姿、是非見たかったです(このシーンのシーリーンさんのセリフ大好きでした) 最推しはダニエルさんですが、どのキャラクターも個性的で人によって好きが分かれそうなところも本作の魅力かなと思います。 キャラクター同士の掛け合いがとても面白いので、探索パートでもお気に入りのキャラが出てくると胸躍ること間違いなしです。 推理の難易度は苦手な方にもトライしやすくできていて、やさしいほうかなと思います。 @ネタバレ開始 主人公が描いた世界がそのまま舞台になっている…という設定が大変面白く、また主人公が自ら描いた舞台に至るまでにも「主人公にはそもそも何があったのか?」という部分が物語の核に繋がっているのかなと思わせる素晴らしい設定だと感じました。 そもそもの世界の創造者である主人公の過去に何があったのか? この世界の終わりは主人が誰からも愛されず終わるがそこへ辿り着くのか? 姿を見せないもう一人とは誰なのか?など、多くの謎が散りばめられていて、この先の展開がとても楽しみです。 @ネタバレ終了 全4章構成ということで、物語はまだ始まったばかり…「最後のひとり になるまで。」にどんな物語が紡がれるのか、楽しみにしています。 制作、応援しています。頑張ってください。 素敵な作品をありがとうございました!
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白雪姫は静かに暮らしたい棺の蓋を開けて起き上がった白雪姫が願ったのは自由や平穏な生活、そして「来世ではこの変人たちに関わりたくない」。 が、最後のこれは聞き入れられず……ただの高校生へと生まれ変わった白雪姫の周りには、王子様や小人、女王様らの生まれ変わりも勢揃いしていて…と現代まで過去の記憶を引き継いだ白雪姫軍団による、ほのぼのまったりした面白くキュンとするゲームでした。 @ネタバレ開始 来世では関わりたくないと主人公は思っていたようですが、非常に魅力的な男性ばかりで、特にレイさんが元女王からの生まれ変わりで性別逆転・ユキさんが好きすぎて美しさに関しては自分は絶対的な2位、(髪以外も褒めつつ)黒檀のように美しい髪が枝毛になったらどうするのー殺すー!!とまで言い切る姿が面白かったです。 マコトさんたちが総員べた惚れべた褒め状態で、ユキさんは愛されているな~~とニコニコしながら4人ともクリアさせていただきました。 @ネタバレ終了 E-moteによってコロコロと変わる表情たちが滑らかに動いて、物語に花を添えていたのも素晴らしかったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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溺れるフラーダリーどんな形であれ、親によって人生を磨り潰される子どもというのは、どうにかしてその地獄から掬い上げたいと思わずにはいられません。 本作も主人公のアキラくん、アキラくんが音楽室で出会う総一郎くんも親のエゴによって人生が磨り潰されていて、ストーリーが進めば進むほど二人が生きながらに見ている地獄を直視することになって、胸が痛くなりました。 @ネタバレ開始 妹のために生きている、否、最早「妹のためだけに生かされている」とも言えるアキラくんの境遇も、亡くなった妻の代理として妻として生きることを強いられた総一郎くんも、二人とも身勝手な大人のエゴで人生の一番大切な時期をぐちゃぐちゃにされていて、本当にやるせなくなりました。 聡子じゃねーですよ!!と思わず父親の右頬にストレート×マッハで1000発くらい入れてやりたくなってしまいます。 性的虐待を含めた育児放棄&虐待が総一郎くんに与えた傷を思うと、トゥルーエンドでようやく呼吸ができるようになったんだねと思える穏やかな顔は、見られて本当に良かったです。 タイトル画面も二人の穏やかな顔になって、眼福でした。 @ネタバレ終了 人間として生まれたのなら、泥水を啜ってでも生きていくような日々もあれば、そこから蓮の花のように咲き誇る日々も来るだろうと、希望と救いを感じられる物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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冬つく花だよりぐちゃぐちゃに頭カチ割れした霊など、この世のものではない存在を瞳に映す主人公に残された猶予はあと約一か月間。突然の余命に、主人公が選択したのは―――死神とのお付き合い(ごっこ)だった!!(もうこの辺りで心が掴まれました) レイラさんや友人たちとほのぼのしつつ幽霊さんたちとのエピソードも交えた日常が楽しく、その幽霊関連エピソードも全てが全て万々歳で終わらず上手くいくこともあれば上手くいかないこともあると紆余曲折するところが、物語に緩急があって良かったです。 死神美少女と恋人ごっこから始まる胸躍るストーリーとはいえ、この物語には不釣り合いなギャルゲー的お約束ラブコメ要素などがなく、ドストレートにレイラさん一筋でシンプルに一つずつ思い出を積み重ねていくタイプだったので大変好みの物語でした。 レイラさんが一生懸命、精一杯恋人ごっこに付き合ってくださっている姿が大変可愛らしかったです。 @ネタバレ開始 一番初めに「お弁当よ」とコンビニ袋差し出してきてくださったり、端から見ていたら「いや、本当にそこはどーでもいいだろ」と思う小銭ジャラジャラ勘定の時に見るに見かねてか小銭を交換してくださったり……水族館で赤くなったり目をキラキラ輝かせている時などは「もはや、ごっこでも構わない。我が人生に一片の悔いなし」と思うかわいさでした。 (書いていて本当に虚しくなるよ!!「恋人ごっこ」って!作中でも度々ツッコミ入れられてましたが(笑)) 終盤のクライマックスでレイラさんの凄惨な過去が出てきて、地獄落ちになるべきと聞いたときは「死神システムよっ!なぜそうなるっ!?」とレイラさんに思い入れがありすぎて地獄落ちに思わず怒りが…! 主人公へ命を与えたという違反はあれど、死神になって何百年も人々を葬り出している人に対して「んじゃ、免除停止で地獄に落ちて」みたいなそのシステム、いくらなんでも酷すぎでは???と思ってしまい、主人公が地獄まででもレイラさんを迎えに行くと言い出した時は「行け行け行けー!! 地獄の最下層まででも下りて行って、レイラさんを連れ戻してきてくれー!! むしろ連れ帰るまで現世へ戻って来てはならぬ!!」と背中を行け行けドンドン押す感じの応援をしていました(悪魔よりひどい) 二人の最後は主人公が最も望む幸せのカタチではなかったかもしれませんが……けれども、この終わり方は納得のできる良い終わりだと思いました。 主人公には、彼女が待つ天国へいつか遠い未来に辿り着いてほしい。 きっと、あなたにはそれができる……そう思える晴れやかな終わりでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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七文字しりとり学園物語私からよりにもよってスライスチーズを奪うなんて、会長許すまじ!! そちらが7文字のデパートならこちらは7文字の百科事典となって必ずや大・爆・発!!させてやるんだからね!!とシナリオに乗っかって、七文字しりとりを心行くまで楽しませていただきました。 イーヒッヒッヒと高笑いしながらスライスチーズを奪っていった生徒会長をこらしめるため、7文字しりとりをかき集めてリベンジバトル!! 人生で一番熱いしりとりをさせていただきました。 @ネタバレ開始 ありとあらゆる縁からいただいた7文字しりとりを駆使して会長に勝てた時は嬉しかったです。 会長が爆発した時は特撮戦隊ものにある敵がバーーン!!と爆発する映像が頭に浮かびました(笑) しりとりをここまで真剣にしたことがなかったので、とても斬新かつ様々な手法から次の単語を導き出すという戦略も知ることができてタメになりました。 もし現実でしりとりバトルをすることがあれば、ルックアラウンド法などをフル活用したいと思います。 @ネタバレ終了 どんな窮地に陥っても、それこそ走馬灯の中からでも7文字しりとりの単語を生み出すことが可能なのだなと、しりとりの可能性としりとりの熱さを体験できる素敵な作品をありがとうございました!
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死に戻り階段天妙神社へと続く600を超える階段、通称「死に戻り階段」。普通に筋肉が死にさらす階段にしか思えない段数のその階段にはとある噂があって……から始まる、最後まで読み続けたくなる仕掛けが施された楽しい作品でした。 一人分の話をクリアすることで次の人の視点へと切り替わる上、前の人で残されていた謎などが次の人の視点で明かされるなど、ノンストップで読みたくなる仕掛けが施された素晴らしいシナリオでした。 @ネタバレ開始 神主の真天院さんの正体が大変なことになっていましたが、場所が場所だけに、この世には神仏はいないのかと思っていました…。 ようやく天使さんたちが現れたと思ったら、アッサリと退場してしまわれて…(汗) 最後が「こうして邪悪な存在は成敗され、噂も消えました」ではなく「ここは死に戻り階段…」と続く形で終わっていたのが、ゾッと怖気を催させて、ホラーの醍醐味だと感じました。 シナリオとは無関係ですが「イッヒッヒッヒ!」の笑い声が大変特徴的で、一番耳に残りました。 禍々しいビジュアルが大変雰囲気があって、絶対にお近づきになりたくないと思うほど怖かったです。 でも、若返りたいと思う人ならばどんなビジュアルやどんな恐ろしい悪魔とも契約するのだろうな…と思いました。 人間の若さに対する執着心は並々ならぬものがあるので、悪魔はそのあたりよく分かってらっしゃる…!(笑) @ネタバレ終了 初回ではマッハで「知らぬが花」エンドへと辿り着きましたが、シナリオの構成からすると、そこから入ってもよかったかなと思います。 死に戻り階段の噂の真相やその仕組みはもちろん、人間の心理などまで巧みに編み込んで構成された大変面白い作品でした。 ありがとうございました!
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ラムネ瓶入り夏休み風が撫でる風鈴の音色を耳に、あの雄大な積乱雲が世界の中心に座す青空を見つめながら縁側でラムネが飲みたくなる、過ぎ去った夏を懐かしく思う短編でした。 効果音としては鳴っていないのに、どこからかセミの鳴き声が聞こえてきそうな夏独特の彩度の高い透明な空気を感じる色合いの風景イラストが、ラムネ瓶を伝う水滴に映る夏の景色を思い起こさせました。 いつまでも続いてほしいと思いながら、過去になり、思い出になっていく―――そんな時の流れをとてもうまく落とし込んだ京香さんのセリフが胸に残りました。 京香さんもとても魅力的だったのですが、私の中ではおじい様の顔、特に目元から慈しみが感じられて「ああ、とてもしなやかな心をもって人生を歩まれてきた方なのだろうな、そんな御顔をしている」と、おじい様のお人柄が感じられるような立ち絵が好きでした。 とてもやさしいおじい様と京香さんにまた会いに、来年の夏も行きたいなぁ……と思う、ノスタルジックな物語でした。 ありがとうございました!
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混同仮面感想おっぱじめるぜ! ずっと気になっていた作品でしたが、最高でした! OPから感じる熱量と疾走感があるストーリー運び、そして、飛び道具の数々! この難しい時代によくここまで作り上げられました! 素晴らしいの一言です! ――こういうの大好きです!
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止水 -しすい-ゲームプレイさせていただきました。 タイトル画面のメニューボタンから、すごい凝っている印象を受けて期待が高まりました。 ゲーム本編も背景を動かす演出がとてもよかったです。 特に青空から夜の空になる表現がステキでした。 また、演出面で動画を効果的に採用されていて大変勉強になりました。 @ネタバレ開始 シナリオは切なくも一人の少女を愛した主人公とそれに寄り添った止水の物語でとてもよかったです。特に大吉エンドの終わり方は大変好みでした。美しい終わり方で、タイトル画面が変わり、カタシロと巫女服が残る演出は素晴らしかったです。 @ネタバレ終了 面白いゲームをありがとうございました。
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オモイデオンライン一本道のストーリーですが、あの時こうしていれば……と脳内分岐。たらればを考えちゃいました。しかし人生ってこういうものかもと、自分の過去を振り返ったり。そう言えばあの人元気かな? なんて懐かしい人を思い出したり。 リアルさが深く刺さるストーリーでした! 映像演出も良くて、黒くなっちゃう場面がほんともう……! 素晴らしい作品をありがとうございました!
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エソラノコト少しずつ解かれて行く季節と、二人だけに流れる時間。季語で進むにつれて近づく次の瞬間。エソラちゃんに、また会いに来るためにまたプレイさせていただきます。何度もプレイするごとに着眼点が身についてくるのだろうな、と思うストーリーでした。空のイラストも、エソラちゃんもとても可愛いです。プレイさせて頂き、どうもありがとうございました。
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幻想探検物語~ポーリーヌとヒイラギ文具店~教育番組とかで流れていそうなクオリティー! すごい! 児童文学的と言うのでしょうか、優しく温かい気持ちになれるストーリーに、素敵な声優さんの演技。すごく良かったです! 聴くメインの作品なので、画面を凝視するのがしんどい時でも楽しめますし、お休み前にもとっても良さそう。 @ネタバレ開始 ファンアートは私の想像で色を着けさせていただきました(ドキドキ)。 控えめなポーリーヌちゃん、めちゃ可愛いです! @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました(*´ω`*)
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私を見て猫猫JKの顔と体が地味に合ってて面白かったです(笑)@ネタバレ開始 どっちのEDも自分は空気でビックリ… 所詮、空気か…と悲しい気持ちにもなりましたw でも、猫猫Jk達はこれからも仲良くして欲しいですね@ネタバレ終了
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飲み会をぶっ壊せ!清ちゃんつよぉぉぉ。 ストーリーとかも凝っておりめちゃくちゃ良かったです!
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「あなたへ会いに」イラストの絵柄タイプです!!!! ちょいグロでとっても面白かったです(o^^o)
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もぐってつかめ!Babyハート!もぐる力とかスゴイ面白かったです! 手軽に出来てとても楽しかったです〜
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籠中話シリーズ①『トリカゴさま』トリカゴさま・・カッコ良・・可愛らしさと怪しさを兼ね備えていらっしゃって、素敵です!(/ω\) 表情がたまらん・・ また、物語の見せ方(演出)にもセンスがあるな~・・と夢中でプレイしていました。 @ネタバレ開始 スチル見たさにバッドEDへ行きたい・・のに、正解を選んでしまう~~(泣) 自分の引きの弱さ(?)にナゼ?ナゼ?ってなっていました^^; どのEDもカッコよかったです!そしてエンディングも素晴らしい!! おまけのキャラクター設定〝・・7㎝高い。〟は、良いですね///良いと思います(*´ω`*)萌~✾ @ネタバレ終了 シリーズ①とのことですが、続きがでるのでしょうか??とても楽しみです!!
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はこにわのみこアニーちゃんの考えるとこ、姿、仕草、やることなすこと全てが可愛すぎます♪ それらが見たくて、5.6周くらいしてしまいました♪ また、癒しが欲しくなったら、遊びに来ます! そして、ラストは感動しました! 可愛らしい、癒される作品をありがとうございました。