コメント一覧
63966 のレビュー-
トキワ怪奇譚配信にてプレイさせていただきました。 以前TLで作品の存在を知った際にいつか配信にて遊ばせていただきたいと思っていましたが先日ようやくそれが叶った為感想を書かせていただきます。 全編通して雰囲気のあるドット絵で進む物語。 小さな違和感、という部分から一体何が待ち受けているのか? @ネタバレ開始 まず、先にプレイするにあたって通るであろうルートとそれによって解放されるスキルと呼べる物でしょうか。 想定された順番通りに結末を知る事ができる点や次にやる事に迷わなくて良い点も含め、このスキルの解放による導線の引き方がとても素晴らしいと思いました。 初回では蛇崩君の誘いに対してどう対応しても結末壱になる事は確定し、蒼い目をしたあの子は何だったのか?という部分が疑問のまま次の周へ行く事。 そこで「社交性」という、いかにもあの子に話しかけてくださいと言わんばかりの物が増えれば試してみたくもなります。 (そしていざ会話ができてもやはり条件的に足りない物があるのを臭わせながらエンド&スキル解放へ) そうやって進展しながらも何かが足りずにエンドを迎え、スキルが解放されたら心当たりのある選択肢を試してみる。 一周が短いゲームだからこそストレスもなく段々情報が増えていく事や、ようやく壱以外の結末に行けた時の達成感は良かったです。 主人公のトキワ君は言葉遣いも礼儀正しそうな印象を受ける普通の学生。 内容は思い出せないけれど、嫌な夢を見たというところから毎回物語はスタートし。 朝食を済ませて、皆勤賞を狙う為に遅刻しないよう学校へ全力で急ぎ教室に到着後は友人と会話をしたり等どこにでもありそうな日常の光景だなぁと思えます。 しかし、突然強い視線を感じ周囲を確認するもその正体はわからないまま朝の会へ。 もしやこれが概要にあった『小さな違和感』? 帰宅時間になった際もやはりその視線を感じて後ろを振り向けば知らない生徒の姿が。 初回のスキルがない状態では何もできず、一体あの子は何だったのか?となりながら蛇崩君と帰宅する流れへ。 ゲームの仕様上、セーブやロードがないのでどうせエンドに関しては全部回収するんだしと楽しそうという理由から蛇崩君の誘いに乗って隣町へ向かってみましたが何故か周囲は真っ暗に…。 そのまま何が起こったのか…?と思いきや、突然場面は自宅で父親と会話をする場面へ。 さっきまで明らかに何かあったのにその事を覚えていない様子のトキワ君。 そこに対する疑問もかなり大きかったですが、就寝前にあったあの子は誰だったんだろう?という部分も気になるなぁと思いきやエンド壱&スキル解放へ。 また初めからプレイをすれば帰りに視線を感じた際に話しかけるかどうかが選べるように! 社交性ってこういう事かと納得しながら話しかけてみれば、シキと名乗るその子はトキワ君に用事があったようで。 学校では話しづらい内容→もしかして告白…!?というのは少々飛躍している青春の発想だとは思いますが、何にしても話はしたいので一緒に帰る事に。 するとシキちゃんは小声で 「くそ…どこも監視されてるな…今回は捨てにするか?」 という何やら意味深な台詞を呟き、今回は捨てという事はもしや…ループしていたりして? そして本題に入り、シキちゃん曰くこの町はおかしいという事。 確かにずっと夕方というか、何でずっと夕焼けの色なんだろうなぁとは思っていましたがこれってそういう仕様(?)でなくこの世界の住人から見ても変な事だったのか!? と衝撃を受け、夕方で時間が固定されているなら確かに朝昼夜もないのでしょう。 時間についてはトキワ君が時計によって時間を確認したという描写は作中になく、誰かが今は何の時間なのかを伝えてきているのみ。 そういう点では、確かに時間が本当に進んでいるのかを知る事はプレイヤー視点でもできないはず…。 さらに、初回で蛇崩君の誘いに乗っていたのでそれな!と思ったのは町の外が存在しない事。 あれはトキワ君の住む町の範囲を出た事で、それ以上地形が用意されていないから起きた事だった…? とはいえ肝心のトキワ君は記憶を持ち越しできないようでいくら指摘されてもわからない様子。 この情報を引き継げるのは、プレイヤーしかいないという事でシキちゃんの忠告はしっかり覚えておく事として。 次に、観察眼が解放されたので今まで見落としていた何かがわかるのだろうか?と何を調べるか考えつつ次の周へ。 監視されているという事を考えていると、またシキちゃんに話しかけても進展はないでしょう。 そういえば、観察眼という事は今までなら見落としていた事もわかるのでは?と再び隣町を目指す事に。 シキちゃんも何やらこの世界の仕組みに対し主人公に気づかせようとしていたようですが、隣町へ誘う蛇崩君も言葉や声色は気軽に友人を誘うムーブをしながら何やら事情がありそうな所はありました。 今日は彼の部活が休みだから偶然一緒に帰宅できたとはいえ、単に隣町へ遊びに行くだけならそれこそ休日の方が時間だってあるでしょう。 観察眼なしで真っ暗からの結末壱の際もでしたが、隣町へ行くだけなのに蛇崩君が何故か緊張している様子だったのもここで理由は判明しました。 初見の時は特に気にしていませんでしたが、彼の目的はトキワ君をこの町の外に連れ出す事。 「お前はあんな町にいるより、外に出た方がいい」 「そのためなら俺の命張ったってかまわない。 お前は、友達だからな」 全てを知ると思わず泣きたくなるというのか、本当に彼は命をかけて助けようとしていたのが胸にきます。 そして、観察眼のおかげか前回では見えなかった道のようなものが見えるように。 枝分かれしているものの、真ん中が一番はっきり目立っているので正解の道なのか? 蛇崩君にその事を提案すると、何やら不快な音が…。 そこから、今までと違う口調でこちらと会話をするようになる蛇崩君。 予想はできていましたが、あの音の後から蛇崩君と思って会話していた相手は別の何かであり…目の中には首をくくる縄の模様が。 ここでスタッフロール!?と驚き、どうやらようやく壱以外の結末を回収できたようです。 しかし…誰かの足によって踏みつけられた蛇は…? 次に解放されたスキルは隠密。 これでシキちゃんの言っていた監視の目を搔い潜る事ができそうですね。 予想はビンゴのようで、シキちゃんに話しかけてみると人通りが少ない場所を知らないか聞かれる展開に。 ようやくシキちゃんがトキワ君と本来どんな会話をしたかったのかがわかると思いきや… 「それじゃあ、逝こうか。あの世」 まさかのあの世逝きを提案される展開!? さらに、実はトキワ君がとっくに死んでいるという何それ聞いてないという情報も出てきて頭がついていけない事に。 こちらの手を掴むシキちゃんは、とてもその細腕から出ていると思えない力があるようで。 さっきまでは普通の歯並びだったはずなのに、ギザ歯になったのを見て「これ、明らかに人外だ…」と悟り。 そしてまたスタッフロールか…と思いきや、画面いっぱいに出る赤い「返せ」の文字。 結末の名前も綱引きであり、トキワ君の腕を引っ張り合いをしている様子が見えます。 感想文を書くに辺り検証してみたのですが、観察眼を持っているかどうかで真っすぐ帰宅した場合に調べられる箇所や得られる情報も違うのですね。 観察眼がない状態では本2は出てこず、神社の名前も何故か文字が読み取れない。 しかし、観察眼があってもその時の状況によって本で得られる情報が変わるのでこういった違いを見るのを楽しむ面で周回をするのが楽しかったです。 つりなわさまには、感謝の念と贄が必要である事。 これが文字が白い時だと贄の部分が捧げものというマイルドな表現になっており、恐らく真実が隠された状態なのでしょう。 さらに、何やら物騒な事しか書かれていない儀式の内容も記載されており…。 本2ではその儀式の為に自分の子でありながら双子の弟をつりなわさまへの供物としてしばらく生かす事にしたという内容が。 この日記が書かれた時期にもよりますが、それってやはりあの儀式はされていたという事であり。 配信中には縊の文字が読めなかったので後から知りましたが、縊死体=首吊り死体という意味だったんですね…。 神様の名前もつりなわさま、町に複数の首吊り死体が見つかった→赤縄神社之歴史という本にあった事からつりなわさまにより自死へ導かれている者が多発している。 だから急いで生贄を用意しなければならなかったのかと。 そして、写真の情報からトキワ君の双子の弟がその生贄であり家族写真もその部分が欠けた状態になっていたのでしょう。 …そう思っていた時期が私にもありました。 隠密スキルがあるのなら、本殿の奥…覗いてはいけない場所に潜入する事もできるのでは? 予想は当たっていたようで、こっそり様子を見る事に成功。 けれど、中に見えたのは…布を被った何か。 赤い液体に染まっており、その赤は周りの床にも広がっている。 それに対し跪いている父親は一体何をしているのか? トキワ君は、それが生贄であり本当にあの儀式は行われていたと理解したようで。 だけど、本殿の中を見るのは初めてにも関わらず存在する妙な既視感。 その正体を知る前に、トキワ君の腹から突然の出血が。 そこからはあの本にかかれた儀式の手順通り傷口を広げられ内臓を出されていき……。 ようやく気付いてしまった、あの人は自分にどんな目を向けていたのか。 最後のスキル、霊視が解放されいよいよ最後の結末回収へ。 の、前に。 結末一覧から、回収した結末によって人物紹介が見れるようで今さっき回収した肆にはトキワ君の父親の情報が。 しかし明らかな矛盾というか、息子の名前が礼人となっている。 弟は存在するようですが、認識するのも嫌なようでまともに会ってもいないのが判明。 でも、壱を見ると主人公の名前は彩人となっており…。 主人公は…長男じゃない? 今度こそ、最後であろうはじめからを選択。 どうやらトキワ君もすでに真相がわかっているようで基本の流れは同じなのに、台詞や考えている事に違いが出ている。 今までずっと学校に行く流れだったのに、実は学校なんて行ったことがないという新情報。 シキちゃんの言っていたこの世界に時間の概念はないという事。 全てはトキワ君が決まった場所に到着すると次の展開が始まるようになっており、急ぐ必要なんてなかった。 今までは普通に会話をしていたけれど、蛇崩君が誰なのか…トキワ君にはわからないようで。 (こちらは心当たりがあるので、全力でうわぁぁぁ…と心の中で叫んでおりましたが) シキちゃんは綱引きに敗北したからか、それともこれで全てに決着がつくからかもういなくなったようですね。 毎回のように、隣町へ行こうと誘ってくる蛇崩君。 それに対し、なぜいつも誘ってくれるのかを問えばお前を誘うのは初めてだぞという返しが。 彼も何かを知ってるようで、この世界の正体はわからないけれど全てはトキワ君をここから出したいと思ったからと言われます。 …結末によっては、そのせいで彼は犠牲になっている事もあるのに。 全ての真相は、父親が知っている。 いざ、それを問い詰めようとすると父親の姿をしたそれはまるでくくったように首が伸びてしまっており縄の痕もついている。 そして自分はトキワ君のともだちであり、躰がなかったので父親の死体をもらったと発言。 生前のトキワ君の、生贄にする為だけに生かされていた弟の願いである両親に愛されたいという願い。 ここにいれば安全だと、もう辛い事や苦しい事を思い出す必要もないと伸ばされる手。 「またはじめから。何度でもはじめから」 何故、このゲームには『はじめから』しか存在しないのか。 同じ日常を繰り返されるのか。 「繰り返し、繰り返し、はじめから」 全ては生贄として、つりなわさまに捧げられたトキワ君の為に用意された世界だったから。 スタッフロールが始まると、そこには生贄にされる前…生前最後の様子であろうトキワ君の姿が。 そして、結末伍を回収するとタイトルの文字もそれと同じく「常盤回帰譚」へ。 タイトル画面が変わる作品は名作と相場が決まっておりますが、まさかタイトルの漢字まで変わるのは初めてだよ!? 音が同じでもその意味は全く変わり…これまで伏せられていた情報がおまけから明らかになりました。 名前の塗りつぶされた男の子。 彼には双子の兄、いつの間にか部屋にいた蛇、障子越しにしか会話のできない誰か。 三人の友がいた。 やはりというか、蛇の名前が虎之介でありそれは蛇崩君の名前と似ている事。 本来なら同じ年頃の友達がいないはずのトキワ君の友達役として出てくるのであれば、それは生前から友達だった蛇である彼しかありえなかったでしょう。 この世界を構成するにおいて、人間の姿で登場したようですがつりなわさまに逆らってでも友達を助けようとずっと頑張ってくれていた。 その事を思うと胸にこう、熱いものがきます。 障子越しにしか会話のできない相手は誰だったのか? 候補として、配信ではシキちゃんでないかという予想がありましたが…真相は不明ですね。 漢字が読めた今ならわかりますが、つりなわさまの正体はくびれ鬼でしたか…!! それなら元は妖怪だった事や、神として祀られてからも人間が栄えようが滅びようが興味がないというのも納得しました。 うん、それは駄目だ。あれは死へ誘う妖怪だもん…。 結末は5+αというのは知っていたので、恐らくここから進めると回収できると予想してまたはじめから。 すると、部屋の外からこちらに向かって誰かの声が聞こえてくるようになり手形も窓に浮かんでいます。 それ以外は特に展開に違いはなく、恐らくもう一度結末伍までの流れを繰り返すのだろうと思い進行開始。 それまでに手に入れたスキルは持ち越せないようなので、完全に1からのスタートですね。 結末肆までは特に変化はなし。 しかし、その次にはじめからを選ぶといよいよ進展が…。 本来同様、今までの事が夢ではなかったと気づくと同時にそれまで手形と窓を叩く音でしかこちらに干渉のできなかった誰かの影が見えるように。 それは少年の声をしておりトキワ君を迎えに来たと言っています。 配信中には、開ける方を素直に選んでいたので開けない場合はどうなるのかを見ましたが…。 「信じられない…か」 「いいよ…何度だって迎えに来るから」 「待っていて…」 その誰かの声を最後に、本来の結末伍へ行くルートへ戻っていくようですね。 と、確認ができたので開けましょう。 外にいたのは双子の兄のようで、この世界からトキワ君を助ける為に来てくれたようです。 そして、またあの不快な音が聞こえたかと思えばそこからトキワ君の名前は『トキワ』から『スイ』という表記へ。 『ニイサン?』も『ニイサン』となりスイ君はお兄さんの事を思い出したようです。 それでも顔は何故か見えないままなのが気になりますが…。 スイ君はお兄さんの手を握り脱出する流れへ。 その、握った手と反対の…お兄さんの右手に握られた血濡れの鋏は見ないふりをして。 最後のスタッフロールが終われば、そこにはもう何もなく。 唯一存在する、はじめからを選ぶと「あの子の魂はここを去った」という事からトキワ君…いえ、スイ君はつりなわさまの世界から脱出できたのでしょう。 残ったのは過去だけ、という事でこの後に『はい』を選べばまた最初から遊べるようですがここでプレイは終わろうと思います。 ◆感想総括 全てはつりなわさまの生贄となったトキワ君が、彼の為に用意された日々を繰り返している世界だった。 だけどそれに気づかないよう暗示でもかけられているようで、過去にも思い出した事はあったようですがその度に記憶を消されてはこの日々を繰り返していたのでしょう。 眠ってしまえばそれまでの記憶は夢という扱いになり、同じ毎日を繰り返していても気づく事はない。 けど、彼の友はそこから彼を助けようと試行錯誤していて最終的にあの世界から脱出する事になったのだなと。 シキちゃんに「あの世へ逝こう!」と言われた時は「君ってこの世界はおかしいという事に気づかせてくれる味方ポジションじゃないの!?」と混乱しましたが、彼女が死神であればトキワ君の魂が穢れてしまう前に連れて逝く事が救済と思ったのでしょう。 少なくとも、この世界で永遠を過ごすよりはまだマシでしょうし全てがわかればあれも形はどうあれ助けだったんだと思います。 正統派な助けようとしてくれたポジションである蛇崩君が個人的には一番好きなキャラクターです。 生前から友達であった人間の為に、命を張っても助けようとしてくれるなんて人間同士だったとしてもそんな人は早々いないでしょう。 どうすればいいかはわからない、けれどこの世界の外に行けば助かるかもしれないと毎日隣町へ行こうと誘い続け時には犠牲となり踏みつぶされてしまう。 トキワ君は蛇崩君が人間の姿だった事で思い出せなかったようですが、この二人の関係性がとても好きです。 しかし、どうやってお兄さんはこの世界に来たのか…。 元妖怪とはいえ、祀られて神となった相手の領域に入るなんて簡単な事ではないでしょうし。 それと同時に気になるのが、父親はすでに死体になっていたという事。 これは儀式をしたけど間に合わなかったのか、それとも誰かに殺されたのか。 当初はお兄さんの持っている鋏の使い道として、父親を殺害し弟の代わりに生贄とする為、父親に対し開腹する為に使ったのではないか…。 後、その時にすでに内臓の代わりに縄を詰め込まれたトキワ君の腹から生贄でなくなるように縄を取り出そうとして使用したのか? と予想しましたが、家族で殺し合わないで!?となりますね…。 同時に、父親の死体に縄の痕がある=つりなわさまの力により首を吊った、と解釈するならさすがに子による親殺しは発生してないのでしょうが。 生きていても干渉できる手段はあるのではないか?と思っていたので、恐らく一番最初に想定できるお兄さんが自殺をし魂だけとなった事でこの世界に介入できた。 という説は何故かこの感想をまとめるまで全く浮かびませんでした。 (霊視を入手する事でやっと兄の存在を認識できたと考えると…やはり死んではいそうだなとは今更ながら思いましたが) どのみち、生贄となったトキワ君がちゃんとあの世界から出ていく事に成功したのならそれは彼を助けようとしたみんなの願いが届いた結果なので良かったとは思います。 @ネタバレ終了 ゲームシステムを絡めた巧い物語となっている事。 一周が短いのでテンポ良く進行し、次の周で何をするべきかもわかりやすいので攻略で詰まるという事はないと思います。 全てのピースが繋がった時の爽快感も素晴らしいです。 それでは、素敵な作品をありがとうございました。
-
そふと いなー たーもいる全エンド回収できてこの感動をありがとうと伝えたいと思いコメントに残します。 @ネタバレ開始 最初のエンドはbadエンド3『本音』でした。映画を見る時に,ホラー映画を見ても明るく乗り越えられるだろうと考えて選択したら怖い映画でびびりました。そりゃ、関係性が悪くなる。しかも、明日が出荷日なのだから鬱要素を与えてしまったなぁと反省しています。対して、恋愛映画のストーリーは泣けました。それは文字描写だけでなく画面描写にも現れていた。ホラー映画のときは黒と赤を基調にした色の表現は一目でホラーなのだとわかる演出でした。対して、恋愛映画のときは白とピンクの柔らかい色の表現はほんわかとした気分にさせる。作中作の二つの映画が与える心情は作中の人物のみならず、読者(プレイヤー)に影響を与えてくれる。 一回目のストーリーはなるべく自分が選ぶとしたらという気持ちでプレイしたので、トゥルーエンド3に到達できてよかった。トゥルーエンド1ではマヒルくんの肉を食べるエンドだ。印象的な部分はマヒルくんに対する呼び名だ。ここのエンドでマヒルくんの呼び名に対する対比が悲しさを想起させる。加工した音の後に『No.E077 』とアナウンスされる。アナウンスした人物にとってはモノと認識してる感じが伝わる。対して、ヨナガは肉を目の前にして「マヒルくん…」と名前で呼ぶことでヨナガが他の狼とは異質な存在ではあるが、モノではなく人物として認識してる点で異なる。 さらに、エンド1と表示されるときにスチルがぼやける演出はヨナガは泣いてることを視覚的に伝えるものとして絶望させられた。だが、トゥルーエンド3の亡命することができたマヒルくんには涙がでた。加工肉食べててよかっ(泣)。草食動物の国が明記されたこと、密航の概念により、正規のルートでは通れない。つまり、この国の闇の深さが見てとれる。恐らく、戦争状態、国交が最悪にあるのかなと思わされました。なんせ、ヒツジを加工して食べてるものね。 二回目の周回では加工肉をなるべく食べないようにしようとしたらトゥルーエンド2に到達しました。もし、一回目で加工肉を食べずにトゥルーエンド1とトゥルーエンド2に到達していたら、「救いはないのですかぁぁー!」と絶望していたと思います。狼は聖人になんかなれない無情を突きつけられたと同時に、ヒツジ肉が生きる上で大事なのだと知らされた。トゥルーエンド2とトゥルーエンド1も涙の表現がでてくるが、トゥルーエンド2は後悔の涙で胸がいっぱいになった。 映画を見終わったときの、マニアックな内容、きっと他では上映できない、ちいさな映画館、ヨナガ以外にも同じような気持ちの人がいたことを示唆しているなと思いました。 加工肉のCMが表示される度に罪悪感をなくすためであって、基本はヒツジ肉はヒツジ肉なんだと思い知らされました。味変をするCMを出したのも、ヒツジ肉をより食べ物として意識させようとする政府側の意向があったと解釈します。 ハッピーエンドでは二人が離れることなく一緒になれてよかったです。しかし、加工肉がない状況でどのように生きるのか、狼も実は首輪はしていないが、加工肉を定期的に接種する必要があること、エンド2では加工肉を食べなかったことによる暴走が他の狼の会話の中であったので、狼にとって加工肉を食べる行為はまさしく見えない首輪に繋がれているようなものなのかなと解釈します。もし、加工肉にマヒルがいっていた、(加工される前に幸せな薬を飲むことで苦しみを軽減する効果)が加工された肉にも影響を及ぼしていたとしたら、トゥルーエンド2の加工肉不足による補食にも納得がいきます。ハッピーエンド後の彼らの解決法に向けて二人は頑張るのではないかと想像しています。いつか、狼と羊が共存する世界になるといいですね。 周回する際に別の選択肢を選ぶことで、世界観が深まっていくのも魅力的でした。知らなかったことが見えてくるのが、最初は食堂に行こうとした時はマヒルに会えなかったが、次の周回では廊下にいって、タピオカミルクティーを飲んだりできたときはほんわかな気持ちになりました。この日常を守りたい!だからこそ、周回するうちに肉になったマヒル、食べられるマヒル、疎遠になるマヒル、殺されるヨナガ、いろんなエンドを見てきて、なぜ、グッドではなくトゥルーなのかという理由もわかったように思います。 どれも嘘ではなく本当だから。 ハッピーエンド後に解放される要素のneruさんのあとがきで当初は短編だったのがゲームを作る楽しさと共に深まっていったことを知り、自分も考察していて楽しかったです。 ちなみに自分の脳内CVはヨナガが内山昂輝さん、マヒルが水瀬いのりさんで再生されました。neruさんはCVをつけるとしたら誰を想像しながら作りましたか。 最後に、一番好きな部分は映画を見るときの二人です。ジュースを飲むマヒルとポップコーンを食べるヨナガをずっと見ていたい。 @ネタバレ終了 考察や想像が膨らむいいゲームでした。
-
約束も全部あなたのせい配信にてプレイさせていただきました。 複数のエンドがあるという事で、攻略情報を見ずに全制覇を目標として楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 本当は内緒の話だけど、親友であるシンシアちゃんから明日の手術で病気が治るかもしれないと教えてもらう主人公。 あらすじの時点で彼女が死ぬ事はわかっていますが、何も知らない二人が『お互い元気になったら一緒に外を見て回る』という約束をしているのが微笑ましく思えました。 それに、手術のお守りとして主人公がお花をプレゼントしたりシンシアちゃんが先に退院する予定である以上先に外の情報を知って案内をするというやりとりも含め。 しかし、先生からシンシアちゃんが死んだ事。 元より経過も良好でなく手術の成功率だって半々だったとそれまでとは違う情報が告げられる事に。 彼女が死んでしまった事で、もう約束を果たすのは無理であろう状況ながら諦めがつかない主人公。 鍵のかかっていない第3手術室に入れば、そこには血まみれになったシンシアちゃんの服としおれた紫色の花が…。 服だけなら、似たデザインを誰かが来ていたという可能性もありますがあの花があるのは決定的でしょう。 それに、室内もとても手術室と呼べるような状態ではなく廃墟の一室を利用しているかのような不気味さ。 「動物と人間の定着」 「キメラの生成」 「成功例は未だ」 「ゼロ」 かんっぜんに人体実験をしている奴だ!?という証拠まであり、今まで手術を受けた子がどうなったのか…全てを悟ってしまった主人公。 身寄りのない人間は確かに実験体にするのに問題がないという点で、表向きは病院という形にしているというのも合理的です。 主人公の行動によって、結末こそ分岐はすれどゲーム全体を通し共通している部分について。 手術室で調べる項目を2連続成功させた場合、タコとの定着実験における成功例が出た事が判明しタイミング的にそれがシンシアちゃんの可能性がありえる事。 一番大きいと思えたのはこの情報を知っているかどうか。 後は脱出に際して、薬品に関する知識やそれまでの準備状況がどうなっているか。 特定の選択肢も情報や準備が足りないと出てこないのでいかに狙ったルートを出す為に探索をしなければならないか、逆にあえて調べないままでいるのか。 (ついでに、どうあがいてもシンシアちゃんは助けられないという絶望もエンドを回収していく事で確定してしまう) これを検証していくのが楽しかったです。 初見は無難にエンド4を回収し脱出そのものには成功しましたが、ここから残るエンドを回収する為に全力で知恵を絞る流れに。 手術室以外だと、2日目に物資を調達するか否か。 絶対に違うエンドへ確定でいけるという点では真逆の行動を取るのが確実なのでひたすら何もしない→君は賢いのに愚かだねぇとエンド8の研究員になる流れへ。 まず、この日に物資を調達しないともし後の展開のように食料を備蓄してもそれをしまう場所がないでしょう。 そこを抜きにしても直感的にここは多少リスクはあっても動くのが正解と判断しました。 しかし、もしこの日に動かなかった場合は同室にいるつばめと呼ばれた子が翌日手術を受けるという情報が手に入るので周回をして別選択肢を選ぶ事で裏では何があったのか? という部分を知れたのは良かったです。 3日目の選択肢は、なかなかにハイリスクハイリターンですね。 人がいないなら倉庫で物資を探すのはまだ安全面も保証されますが食堂となれば基本人がいる可能性の高い場所です。 すぐに脱出をしたいなら危険を承知で食堂へ盗みに入るのもありですが…連日誰かが何かを嗅ぎまわっている等そろそろ警戒されてもおかしくない。 なら、もし忍び込むにしても今日である必要性もないし一旦諦めるのが正解かと思いました。 実際、食堂に行った場合はその後の選択肢に関係なく食堂のおばちゃんが敵だったエンドになるのも合わせ正規ルートだったのだなと。 そして、前日部屋にいた場合はわかっていた事ですが同室の子が手術に連れていかれる展開へ。 それによって精神を乱した結果、医者からの問いかけでヒヤヒヤする流れとなりますがこれは手術の事を聞いたらアウトっぽく駄目元で誤魔化すしかない。 いよいよ脱出決行の日となり、これまでにどうしてきたかが問われるところですね。 ただ逃げるだけの分にはフライパンを武器にするかどうかの選択以外大きな問題はないですが、『どうせなら』の選択肢が出た場合が結構細かく分岐している印象です。 薬品で爆弾が作れる事。 これを大前提として、シンシアちゃんが生きている可能性を知っている場合はタコとの定着実験における成功例が本当に彼女なのか確認に行くかどうか。 確認の為にいけば隔離病棟に姿や雰囲気の違いはあれどシンシアちゃんがいるのを発見し、だけど彼女は実験の際に記憶障害となってしまったのでこちらを覚えていないというエンドへ。 確認せずに爆破&脱出をすれば自分のせいで彼女が死んだ事を後日ニュースで知る後悔しかないエンドへ。 と、どっちも救われなかった…。 個人的には、知らない方が幸せな事もあるという点で『どうせなら』が選べるけれどその後手術室で得られる情報を無視した場合にいける海のエンドが好きです。 ニュースも途中までしか見なかった事で何も知る事がないまま、シンシアちゃんの思い出と生きていけるのが一番よかったのかなと…。 ホラー色があるという意味では、手術室で全て入手可能な情報を知った上でその後は何もしないルートもなかなか好きです。 突然現れたシンシアちゃんと一緒に寝転ぶも、この時点でもう主人公の精神は限界だったのだなと。 話しかければ明らかに人の姿ではない親友を見る事になり。 黙っていても一緒に脱走へ→突然のかけっこ提案→「しヨう?」という発言から何かがおかしいというのは察してしまい…。 どのみち、主人公の見えているシンシアちゃんは幻覚だったという事が判明。 エンド5(春のシンシアと遭遇からの死)と、エンド8(研究員としてシンシアちゃんに会えるかも?という終わり) この2つに到達した場合だけ見る事のできるシンシアちゃんサイドの話で彼女は成功例でありながらも、すでに主人公を覚えていない理由が描写される流れに結局約束は果たせない理由は納得できました。 @ネタバレ終了 自力でのエンドコンプには成功しましたが、エンド9と10が個人的には条件に気づくまで難しい印象でした。 でも、これ位1周のプレイ時間が短めで複数のエンドを探す為に試行錯誤するという点ではいい塩梅だったと思います。 面白い作品をありがとうございました。
-
命短し口説けよ黒幕「追いつめられて、デスゲームに参加せざるをえなくなり」となると、普通は主人公を応援したくなるものですが、シロタくんは自業自得すぎて笑ってしまいました。 しかもルールを無視するだけでなく、黒幕を口説こうとするとは……。 その強メンタルは見習いたいです。 @ネタバレ開始 そんなわけで、途中からは完全に 「クロっち負けるな、がんばれ!」と思いながらのプレイでした。 ハッピーエンド→デッドエンドの順番で見たのですが、 「世界の平和のためにはどっちがハッピー?」と悩んでしまいました(笑)。 クロっちには幸せになってほしいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
-
透明人間(仮)配信にてプレイさせていただきました。 ある日突然透明人間になってしまった主人公が人間に戻る為、5つの質問に答えていく…。 これは、哲学ができそうというか選択肢で人間性が試されるタイプだな?と直感で察知した為遊ばないという選択肢がありませんでした。 @ネタバレ開始 先に結論から置きますと、初見で満点であろう贖エンドに行きました。 概要欄から、ここからエンドコンプを目指すと結果としては意図的に選びにくいと思った方を選択してどんどん人でなしになる必要があるというのに心の白目をむく事となりました。 それでも、0なら逆に真実が見えるかもしれません。という部分はとても気になりますし純粋に他のエンドでどうなるかも見たかったので最終的にはエンドコンプは達成しました。 この手の選択を迫られるゲームは、誰にとっての正解を選ぶか? (自分ならありえないと思う事が実は主人公にとっての思考としては正解のケースもある為) そこで攻略法としてだいぶ悩む部分はありますが、初見ではそういった事がわからない以上選択肢は全て私の思う最善もしくはそれに近い方を選びました。 という事で、ここからはゲーム本編の感想につきまして。 話が始まったと思えば、いきなり主人公が透明人間になっているという話の速さ。 自分でも自分の体が見えないのに、何故か赤い着物を着たこちらを認識できる少女との出会い。 主人公は、赤い着物の妖怪という事でその少女が座敷童だと思ったようですが…座敷童が赤い着物(もしくは赤い帯)を着ているというのは不吉の象徴なんだよなぁと目を細め。 それまでいた家を出る時期が近くなると格好が赤い着物になると言いますし。 とすれば、この推定座敷童はどこかの家を出てきたばかりなのか? 「座敷童じゃないわ。『ヨシコ』って名前があるからそっちで呼んで」 確かに人間だって、種族名で「おい人間!」なんて呼ばれるのは嫌ですもんね。 個体名というか、個人名があるならそれで呼んで欲しいのは当然でしょう。 こちらをみて、にんまりと…これでもかと口角をあげながら笑うヨシコちゃん。 どうやら主人公を助けてくれるらしいですが、何やら条件があるもよう。 それはヨシコちゃんについていき、ヨシコちゃんの質問に答える事。 どこに行き、何を答えるのかはわかりませんがそれで元に戻れるなら行くしかない。 そして、何やら不吉な流れを予感させるモノローグが入りますがこうなった以上進むしかなく。 ◆病 暗いトンネルの中を進んでいくと、誰かの部屋の中へ到着。 すぐ目に付いたのは左側にある仏壇でした。 無断で他人の部屋に入る事に問題がないのか?を確認すれば、人間にこちらの姿は見えないようなので大丈夫らしいです。 そして、ヨシコちゃんが指さした先を見れば何やら変な様子のおばさん?が。 そのおばさんをばばあ呼びする主人公に「なんだこいつ」という感覚がありましたが、そこはヨシコちゃんが代わりにたしなめてくれたようで。 まだ若いながらも出産経験があるので、お姉さんと言える年齢ながらもおばさんと呼んでもいいのかもしれない。 どっちで表現すべきか悩むところですが、重要なのはこの女性に出産経験があるという部分でしょう。 「そうよ。小さい子どものお母さん。でも、その子どもは死んじゃったんだけどね」 原因はインフルエンザにかかった事であり、病院に連れて行くのが遅れたから。 主人公は母親=いつも家にいると考えているようですが、現代では共働きも珍しくはないですしシングルマザーという可能性だってあります。 ヨシコちゃんからの説明で主人公も共働きの家だってある事を思い出したようで、後から見れば『お友達にもいるでしょ、共働きの親のいる子』という発言から主人公の年齢を大まかに絞れたなと気づきました。 この女性は、病気の子を一人にしておきたくはなかった。 けれど、上司はそれを許さずにすぐ帰る事もできなかった。 仕事を休むにも気が弱く、自分が頑張れば丸く収まると思った結果子どもを病院に連れて行けずこんな結末を迎えてしまった。 父親はそもそもいない可能性もあると思っていましたが、どうやら元より協力するつもりがないらしく。 共働きにも関わらず、家の事は母親が全てするべきと言って子どもを病院に連れていこうともしなかった。 それどころか、子どもが死んだ後には妻を放置して外食三味…だと…? 思わず、よしちょっとその夫の居場所を教えてくれ。説教しに行かなきゃ…となりましたが冷静になり。 共働きをしないと駄目な稼ぎの時点で…というか、妻が簡単に休ませてもらえないような労働環境にいなければならないのに家事を押し付けるなんてありえませんね。 特に子どもの事なんて、家事とは別で夫婦で協力すべきと思うと。 ・質問文 周囲に協力を求めずに子供を死なせてしまった母親は、どうすればよかった? これで上を選べる奴いるのか…!?と思う程選ぶなら下一択でした。 少なくとも、共働きが必須の経済状況で家事を丸投げされ子育てもワンオペ。 周囲を頼ろうにも頼れる人はおらず、いざ子供が亡くなっても周囲の反応に人の心があるとは全く思えない。 なのに、この人がもっと頑張ればよかったなんて口が裂けても言えないというのが率直な感想でした。 ただ、誰かが助けてあげればよかった。これも正確には少し違うというか…。 それは当然ですが、実際は誰も助けてくれなかったからこうなっており。 なら、現実な解決法は頼れる相手を探すなり利用できる制度を探すなりとそっちの方を頑張る事で子供を安全に育てられる環境を整える。 頑張ってはいたけど、努力の方向性が違っていたのはあるのかな…と。 どのみち、助けもしなかった周囲に彼女を責める権利はない。と下を選択。 すると、ヨシコちゃんからこの人を治そうと思ったら専門の知識が必要と言われ…。 確かに現在の女性は我が子を失い周囲に味方もおらず心が擦り減っているでしょう。 だからちゃんとメンタルケアに関する専門家に頼る事と、心の休養に専念する事。 それと、悪い事は言わないからそんな夫とは夫婦の共同財産を減らされる前にさっさと縁を切りましょう。と心の中で付け足しながら。 ◆過 次に向かうのは貧乏な人の所との事。 貧乏と言ってもどの程度か?によりそうですが…到着してみれば、そこにはセーラー服をきた少女が涙を流しており。 またしても、しかもどうみても中学から高校生の年齢相手にばばあ呼びをするこの主人公はどうなっているんだと困惑。 本題に入れば、どうやら父親を亡くしたせいで貧乏になってしまったからヨシコちゃんは貧乏な人と表現したらしい。 しかも、煽り運転をされて道端に車を止めていたらトラックが突っ込んできたという…こちらに何も落ち度がないのに!? というどうしてこうなったと言わざるを得ないコンボが決まっているようで…。 そりゃあ、大事な家族をそんな形で亡くしたら「殺してやる」とも言いたくなるでしょう。 「でも、復讐以外にも、この子はやることがあるわ」 確かにそれはそうです。 生きているという事は父親を亡くしても自分の周囲の時間は進んでおり生きる為には何かしなければならない。 「この子は、これからどうしたらいいのかしら」 ・質問文 父親の復讐を誓う娘はどうやって過ごせば将来のためになるか? ためになる、という観点で言えば上の選択肢にある勉強をする事というのは間違いではありません。 しかし、言い方というのか…「復讐を忘れて勉強しろよ」というのはできるなら良いけど、少女が負っている心の痛みを無視した第三者の無責任な物言いでしょう。 選択肢としては、今回は文面としても私の意見と一致したので下の「復讐したいと思っていてもいいんじゃねえか」ですね。 復讐したいという気持ちを持つ事、それと同時に生きる為に勉強等の活動もする事。 これは両立できると思っています。 まず、誰にも少女の気持ちを否定する権利はないし実際に復讐して犯罪を起こさなければ思う分には自由でしょう。 だけど、忘れてはいけないのは少女はまだ生きている人間である事。 父親がいなくなったのは悲しい事ですが、これからは母親と力を合わせて生きていかなければなりません。 だから、いつか自分の中で気持ちの整理がつくまではその感情と共存してもいい。 時間が解決するのか、それとも何かきっかけに巡り合うのか? それは未来の事なのでわかりませんが、少しずつでもいつか前を向いて動けるようになればいいなと思います。 ◆被 何故、ここの章タイトルが≪被≫かぶる、なのか? これは主人公も言ってましたが、内容として大事な人を奪われた…実質殺人事件の被害者系が連続しているという点からでしょうか。 正直、そんな話ばかりでそろそろ感情が湧いてこない。 この発言に「何で!?」とかなり驚かされたというか…少なくとも、殺人被害はまだ2件目だぞ? 最初は味方がいない故の悲劇と言った方が分類としては正しいでしょうし。 確かにまぁ、あまり共感性が高いと自分の精神が擦り減って病む原因になるので程々無関心でいるのは対策として使えるのですが。 さすがに…早くね…?というのが正直な気持ちでした。 そして、トンネルの中でヨシコちゃんが腕を振ると事件当時の映像が流れだしたのか…あまりに痛ましい光景がそこに。 拾える情報から察するに、所謂たくさんの人を対象とした無差別殺人事件であり犯人は最後に笑いながら炎の中で死んでいったという物でしょう。 今回焦点のあてられる男性は、恋人を殺させてしまいその体を抱えながら泣き叫んでいる。 だけど、犯人はすでに勝ち逃げしたというのか…きっと背後の炎の中で燃えているのでしょう。 「怒りのやり場がないのよ。復讐しようにも、相手は死んだ」 せめて犯人が生きていれば、自分で復讐しないにしろ法の裁きにかける事もできたでしょう。 これだけ殺しているなら死刑でもおかしくないでしょうし…。 でも、その怒りをぶつける対象がいなくなった時に人はどうなるのか? ・質問文 目の前で恋人と殺人犯が死んだ。男はどうすればいい? 現実でも、復讐相手がいなくなるとそれまでの張り合いや生きがいがなくなり生きる目標を失って弱っていく人というのも存在はします。 なのに、ここで上の選択肢は人の心ォ!!と叫ばずにはいられない。 もう何でもいいからってのはさすがに投げやりがすぎるでしょう。 これに関しては、残る選択肢が「わからない」のみなのでそちらを選びましたが…もし、他の解答を用意するなら。 まず、この男性自身が死なないように気を付けて欲しい。 大事な人を失って復讐もできない以上、失意から自殺を選んでもおかしくはないですし恋人だって後追いを望んではいないでしょう。 だから今はとても辛い状況で、その中で生きる事はとても強い痛みを伴います。 それでも、彼女の為に生きて欲しい。 そして、心の傷を癒して少しでも動き出せると思ったら…その時はまた社会に戻るようにリハビリをする。 必要なのは死なない事と心を守る為の休息でしょう。 日常に戻るのはそれからでも遅くはないし、その為に必要な時間だって誰にもわからない。 ◆濁 さすがにあれだけメンタル的に重たい物を見続けていたせいか、主人公も休憩が欲しいようですね。 休憩タイムに入り、ふとよぎった疑問。 「なあ……ヨシコは、ああいうのをたくさん見ているのか?」 今まで見てきたような、人の命が奪われるような事を。 それに対しヨシコちゃんは肯定をし、山ほど見てきたと返す。 彼女が妖怪ならやはり長い間人間というものを見ていたでしょうしそういった場面を見る事も多いのは想像できます。 被害者の数や規模、その被害者がどんな人だったかに関係なく…当事者達にとってはどれもが悲しくて仕方のない出来事に違いはありません。 だから、どれも比べられないくらいに悲しい事というのは頷けます。 それと同時に、大切な人を失う悲しみを理解できない人間が大勢いるという事。 当事者にならずとも、少し想像力を働かせればわかりそうなものなのに…本当にそんな人が大勢いるとすればそれは悲しくもあり、個人的には軽い嫌悪もしてしまう事に思います。 しかし、気になったのは… 「今度こそ許せないの」 表情が見えないヨシコちゃんが、意味深に発した言葉。 今度こそ?これはどういう意味なのか。 そして、次の場所という事でとある病院の一室へ。 やつれているおばさんがおり、ベッドの中を覗き込んでいる。 そのベッドの中には、主人公と同じくらいの年頃の女の子が酸素マスクや色々な管を付けられ眠っている様子。 ここで、ようやく主人公の年齢が小学生位だったのか!と気づきました。 やたら女の人をばばあ呼びするのもまぁ…そういう事なら理解はできる範囲。 それに今までの会話でやけに頭が回っていないというのか、大人にしては考え方に不自然な部分があるというのもこれで全て筋が通りました。 話を今回の部屋に出てくる人物に戻して。 どうやらベッドにいる女の子は知らない男の人に刃物で刺されてからずっと昏睡状態になっているよう。 力の弱い子どもを狙った悪質な犯罪は現実でも起きる話ですし、先程のケースもですがいつ自分の身の回りで起きるかわからない事です。 母親は娘がいつか目を覚ます奇跡を信じて生命維持にお金をかけている。 しかし、そのせいで暮らしていくのもやっとの状態だった。 やつれているというのは、娘が目を覚ますのを待つ精神的な辛さだけでなく純粋に今の生活が苦しい結果からもなっているのかもしれません。 ・質問文 昏睡状態の娘が目を覚ます奇跡を信じる母親は、どうしたらいい? これも、上の選択肢は完全に罠というか…ヨシコちゃんの話を聞いていなかったのが丸出しですね。 人命は優先されるべき事としても、病院だって慈善事業ではない。 となれば、選べるのは下の選択肢ですがそれはそれで「わからない」を連続で選ぶのか…とは。 しかし、実際問題これはわからないというのが正直なところでしょう。 金銭的な体力があれば、娘が目を覚ますまで生命維持に投資を続けていつかくるその日を待つ事はできる。 だけど、この母親にはそんな余裕がなく娘を延命すればする程自分が生きる事が大変になってしまう。 いつか目を覚ますと信じていても、それが数日後なのか…もしくは数十年後なのかはわからない。 最悪、延命を続けたけれどある日起きる事なく亡くなってしまう事もゼロとは言い切れない。 信じている可能性が奇跡と表現しなければならない物である以上、それまで母親が耐えられるかも怪しく。 どこかで諦めて、生活ができない事からこれ以上の延命を断念した場合だって「もしかしたらあと少しで目を覚ましたかもしれない」 そんな可能性にうなされてもおかしくありません。 だから明確な答えはない。 強いて言えば、母親が自分にとって後悔のない行動と判断ができるのならそれが彼女にとって選んだ正解に近いのかもしれない。 というところでしょうか。 下を選び、主人公も可能性に挑戦したくても難しいことが邪魔をしている現実に頭を抱えている様子を見てやはりこうなるのが自然なんだろうなと思ったところで最後へ。 ◆讐 到着したのは主人公の通う学校の教室というある意味日常的であろう場所。 しかし、そこで起きている事は…こんな事が日常であってたまるかと言いたくなるような内容で…。 女の子が大事にしていただろうお守りをビリビリにしてしまった男子生徒達。 そして、そんな女の子を気持ち悪いと言い…正義の味方ごっこと称して腹部を狙って蹴るという暴力行為。 「覚えているはずよ。こんなに楽しそうだったんだもの。 覚えているはずよ。こんなに笑顔だったんだもの。 覚えているはずよ。そう、覚えていないはずがないわ!」 その光景に対し、突如まくしたてるヨシコちゃん。 「覚えているはずよ。だって友達だったんでしょう。 覚えているはずよ。だってあの子は泣いていたんだもの。 忘れているというなら思い出させるだけよ!」 そして回想として、ようやく主人公の姿が見えこのいじめ被害者が藤野という名前であるのが判明。 ヨシコちゃんがまくしたてる場面で最初は、あの暴力を行ったメンバーに主人公がいたのか?と警戒をしましたが、どうやら主人公は藤野ちゃんの友達だったようですね。 友達である主人公に、いじめられている事を相談する藤野ちゃん。 しかし、何でそうなった!?という会話のドッジボール…と言いたくなる事が起きた結果からそれが最後のトドメになったようで…。 藤野ちゃんが亡くなった事を知っても、いじめた奴は誰一人反省もしていない。 自分の行いが人を殺したのに、むしろ善行だったとすら言うのは子供と言えどさすがに徹底的に教育をしなければ…と。 暴力をふるっていない女子だって、自分達と合わない相手だから悪いのは藤野ちゃんの方だったと言う始末。 というか、花壇のお世話をしているのってただの良い事なのに何で気持ち悪いの!?と眩暈がしました。 元より、人は集団にとけこめない者を異物として排除したがる傾向はありますが…それにしてもこれは酷い。 全てを思い出して、思わず保身から「知らない」と言い震える主人公。 ですが、いじめられていた事実を知っていた上で『謝れ』そうすれば許してもらえると言ったというのは思慮に欠けるでしょうね。 道中の事はまだ、すでに起きた出来事を見てどう思うかという質問に答えるだけだった。 だから変な解答をしても子供だからそういった部分が欠けていたで済ませる事はできたでしょう。 でもこれは完全にアウトです。 ・質問文 「藤野綾」のことを覚えている? …これでまだ、知らないだの覚えてないだの言えるのか? 確かに直前まで、保身の為にそうは言っていたとしても逃げてはいけない。 という事で罰を受ける覚悟で認めました。 ヨシコちゃんの言う通り、罪を忘れていないだけましとは言え主人公も加害者の一人に違いないでしょう。 だから被害者面をした言葉を言う権利もない。 ◆分 そしてついに判明する、何故ゲームスタート時にいた場所が階段だったのか? 主人公は知らないおばあさんに階段から突き飛ばされていた。 そこから透明人間…というより、魂だけの状態?になりゲーム内で行ってきた流れを辿っていた。 ヨシコちゃんを座敷童と思ったのは主人公の主観でしかなく、実際会話の中でヨシコちゃんは座敷童ではないと否定しています。 その上で自分の名前はヨシコだと言ったのです。 …つまり、最初から正体への認識も間違えていた。 あの不吉なモノローグも、階段から突き飛ばされてしまった時点ですでに生命の危機ではあり。 ヨシコちゃんについていった時点で罰するべきか見極めがされていた。 藤野ちゃんの声から、何故ヨシコちゃんがここまで怒っているのか。 それは彼女が藤野ちゃんのおばあちゃんだったからと判明。 可愛い孫をいじめる相手なんてそりゃあ憎い。これは当然の感情でしょう。 ヨシコちゃん…いえ、ヨシコおばあちゃんは完全にこちらを殺すつもりのようですが、藤野ちゃんはそれを望んでいないようで。 ヨシコおばあちゃん自身も言っている通り、これは彼女の気が済むまで続く復讐なのでしょう。 孫を殺されたからといって、じゃあいじめた関係者を全員殺してもいいのか?はまた別の問題とは思います。 でも、被害者の身内からすれば「何故自分の孫が死ななければならなかったのか?」これに納得のいく答えなんてあるはずがない。 それに、今回藤野ちゃんに落ち度があった訳でもなく花壇の世話をするただの優しい子だったという事を思えば…。 ◆各エンディングについて ◇贖エンド まず、初見全問正解だったので贖エンドから。 このルートでは主人公は自分の罪を認め、謝罪の言葉をこぼす流れへ。 謝って済む問題ではない、それでも…謝ってくれたのは主人公だけだった。 藤野ちゃんの発言も合わせ、もうこれまでに他の関係者も何人か手にかけた後だったのでしょう。 だけど誰一人、そんな事になっても謝るという事ができなかった。 「もう、行くわ。私が殺すべき子は、他にいる」 言葉の通り、主人公の事は見逃してくれたようですが…ヨシコおばあちゃんは次の相手の所に行くのでしょう。 そして、主人公はちゃんと自分の体の中に戻れたようで意識が浮上したようです。 今、自分を心配そうに見ている家族がいるように藤野ちゃんにだってその死を悲しむ家族がいたはず。 彼女は最後に「ありがとう」と言ってくれたけど、本当なら自分はずっと謝り続けなければいけない事をしてしまったという自覚。 中学生になった現在、主人公は藤野ちゃんの月命日には墓参りを行っており藤野ちゃんの家にも許可をもらっていた。 その許可をもらいにいった際、両親の発言から藤野ちゃんは主人公が花壇のお世話を褒めてくれた事をとても嬉しく思っていた事が判明し…それは主人公にとって何の気もなく言った誉め言葉でも、彼女にとってはとても大事な事だった。 周囲がその行動を気持ち悪いと思う中、唯一違う反応を示した発言に喜ぶのは自然と思いますしそれだけ熱心にやっていた花壇のお世話という行為を褒めてもらえるというのは本当に嬉しかったのでしょう。 そんな藤野ちゃんの純粋さがあまりにも美しく…。 何気ない誉め言葉が、大事な物となり。 何気ない失言が、命を奪う切欠となる。 言葉のもたらす影響力を甘く見てはいけない事、そしてそれを言ったのが誰だったのか? その意味を考えさせられます。 そして確認せずにはいられない事、ヨシコおばあちゃんについて質問をすればすでに去年亡くなっていたようでした。 ここからは想像でしかないのですが、藤野ちゃんが大事にしていたお守りはおばあちゃんからもらった物だったのではないかと思います。 大事な可愛い孫が健やかに育つように、お守りをプレゼントしていたんだろうと。 そんな思い出の品であり、大事な形見をゴミのように扱われたとしたなら…さらにこれは許せない事だとは思います。 まだヨシコおばあちゃんの正体が不明だった段階で、自分と主人公の事を化け物だと言っていましたが… ヨシコおばあちゃんは…すでに人を殺めていた時点で、人間の幽霊であってもそれは化け物に違いはない。 主人公は人の心がない選択を選び続けたなら…それは人の形をしていても人の心がわからない化け物でしかなかった。 そういう意味だったのだろうとクリア後なら思います。 だから、覚えておいて欲しい。 これは、決して罪を許されることのない男の話なのだと。 この締めくくりも、これからそれでも生き続ける主人公の事を思えば…今後、藤野ちゃんのような被害者を増やさないよう生きてくれればいいのかなと思います。 どちらにしろ、藤野ちゃんが主人公に生きていて欲しいと思った事や感謝の気持ちは本当だったのだから彼女に恥ずかしくないよう…とだけ。 ◇応エンド 4つならおまけという記載は見ていたので、流れとしても今回は見逃してもらえたというのは何となく予想できていました。 ただ、あくまでもここで殺されないだけでいつか報いは受けなければならない…それだけの違いしかなかったとしても。 冒頭のような、透明人間になってしまった!?の流れでされた言葉が繰り返された際にはまさかまた魂だけに?と思いましたが…。 中学にあがった主人公が今度はいじめられる側に回るという意味で無視をされる等の事を表現する際に用いたようですね。 ここでゲーム冒頭と同じ文面を持ってくるのはなかなか粋な演出と思います。 個人的に、報いを受けるにもいくつかパターンはありますしヨシコおばあちゃんと近い視点での苦しみを味わうなら 主人公自身でなく、その子どもが被害に遭う流れになるのではないかと予想はしました。 ヨシコおばあちゃんが言っていた、大切な人を失う悲しみ。 罪を犯したのは親である自分なのに、その報いを受けるのは当人と限らないという事を含めよりダメージが入りそうと思ったので。 結果として、主人公はいじめに耐えられず自殺をしたような描写が入り終わりへ。 おまけで生き延びたとしても、このルートでは心から反省して生まれ変わる気持ちがなかったというのが大きいのでしょう。 ◇滅エンド 3~1つは問題外、という通りこちらではあっけなく死亡ルートへ。 しかし、やはりそうだったというかヨシコおばあちゃんの復讐対象は主人公だけではなくすでに連続している事件として扱われていた事。 犯人が幽霊である以上、生きている人間にどうにかできる問題ではないでしょう。 もし、事件の被害者から判明する関連性から藤野ちゃんの家族が疑われてもまさかすでに死んでいるおばあちゃんが犯人なんてわかる訳がない。 それこそ、お祓いでもしない限り全員を殺すまで終わらないのだろうなと。 ◇死エンド このエンドでのみ明かされる、ヨシコおばあちゃんの過去と行動原理。 おばあちゃんと呼ばれる年齢まで生きていたという事はそれだけ長い人生の中で様々な人間を見てきたのでしょう。 もしその見てきた中にあった場合、特に人の醜さを感じるケースがあったとしたら… そう想定していた物を、やはり彼女は知っているようでした。 戦後の誰もが生き残る為に必死だった時代。 法だの秩序だのは最低限の生活ができる水準が整っているからこそ仕事をする物であり、そうでない場合は生きる為にどんな悪事でも行われてしまう。 それを今の価値観で完全に否定するのは、恵まれた現代を生きる我々がして良い事ではないとは思いますが。 それでも、極限状態ならまだしも豊かになってからもかつてと同じ行いを平気で続けた者がいたというのは痛ましい事ですね。 最初に例として出された他者を貶めた者も酷いとは思いますが、弱い者いじめをする者が子供をさらって虐待するのはもう論外というか…。 誘拐してまで!?というのに明らかな異常性を感じずにはいられません。 そして、子供の頃であれ殺人をした者は大人になってからも殺人をしてしまった。 子供の頃というなら、しっかり更生できるよう周囲の大人が手を尽くす事で改善はできそうですが…それが満足に行えているのかは怪しく。 それに、元々生まれた時から脳の作りとして特定の感情や思考が欠落した状態になっている人間も存在します。 だから完全にどうにかするのは難しいのでしょうが…。 ヨシコおばあちゃんの言う 子供だからと見逃した相手が大人になりまた悪いことをした。 綾ちゃんとは別に、過去にもそういった悪人のせいで自分の家族が酷い目に遭った経験もあったのでしょう。 だから、子供だからと言って大切な孫をいじめた挙句死に追い込んだ相手を許すなんてできない。 むしろ、悪の芽を芽の内に摘み取らなければこの先新たな被害が生まれてしまう。 「お前も……殺さなきゃ」 最後に主人公の体に憑依したヨシコおばあちゃんが向けた言葉は、ここまで主人公に人の心がない選択肢を選ばせ続けたプレイヤーに向けられた物で。 ≪死≫しね というエンド名は直球ながら、伝えたい事がすんなり理解できる意味でも良かったです。 ◆感想総括 エンドコンプの為とはいえ思い出すと「うっ、頭が…」となった為、ハズレの選択肢を選んだ際の事は省略させていただきました。 しかし、その内容からそれはもう殺されても文句言えないなぁ…と納得するだけの材料はありすぎました。 人の気持ちを理解できなかったり、各質問でハズレ選択肢を選んだ後でヨシコちゃんにこうだと思う?と聞かれた際にその言葉を肯定した結果…簡単に人をイカれた奴だとか言ってしまったり。 病院だって慈善事業じゃない、お金がかかる問題だと散々説明したのに話を聞いてない事を言えばそりゃあヨシコおばあちゃんも怒り心頭でしょう。 ちゃんとバッドエンドと言える内容では各自そうなる理由があり、全問正解した時のみ真の意味で反省ができたからこそ未来がある。 @ネタバレ終了 質問の内容や物語そのものがなかなか考えさせられるテーマでありながら、最良のエンドを見れた場合はその内容から良い落としどころだなと思いました。 充実した時間をありがとうございました。
-
生き残れ ゴキンちゃん!明るい死にゲーということで ぽんぽんテンポよく楽しめました。 かわいいイラストと、グロ表現のギャップに笑いました。 裏にあるシナリオをにおわせるだけで終ったのも面白かったです。
-
今日の晩ごはんは■■ですイラストから感じる不穏な空気がとても良かったです。 シナリオもシンプルながら、分岐ごとに個性があって 楽しめました。 ありがとうございました。
-
姫様の快適怠惰ライフ!すっごくかわいくて癒されました。 セリフ回しも軽快でするする読めました。 イラストも素敵で目の保養でした。 ありがとうございました。
-
午前0時の私たち深夜の学校で少女が出会ったのは…? あたたかみのある表情豊かで魅力的なイラストにうますぎる声優さんの演技力! 場面にあった音楽といい、とてもクオリティの高い作品です! @ネタバレ開始 透さんが自分の姿を鏡で見たとき、それまでのお話と絵のもつ力で とても衝撃的で怖いというよりは胸が痛くなりました 徹さんの悩みは大人になっても直面することでしょう その時、どうしたらいいのか 少し大人になった徹さんのとても素敵な成長の物語を見終えた後の エンディング、そして変わっているタイトル画面 とってもあたたかい気持ちになりました @ネタバレ終了 がんばっているすべての人にぜひプレイしていただきたいと思う とても素敵な作品です! 素敵な作品をありがとうございます!
-
怪異ジャッジ2怪異ジャッジ2、可愛いイラストながらも怖さは顕在で最高でした。 @ネタバレ開始 特にエキストラの「…オマエラ。ベンリナイキモノダカラナ。」と言われた時はゾッとしました。エキストラの真なる姿にはSCPやロボトミーコーポレーションの幻想体にいてもおかしくないような秀逸なデザインが気に入ってます。もし、この怪異を財団やL社が管理したら職員が取り込まれて機能停止になる恐れもあるなと思いました。しかし、設定資料を見ると、怪異の中にも弱肉強食があって生存戦略として必要だったのだなと納得しました。無害化した際の妖精の姿がかわいかったのもあって印象的な怪異でした。 気になった点として、おまけ怪異の救いの医師はきっとエキストラの亜種かなと解釈しました。というのも、人間を食べ物としては見ていない、どちらも6本腕、擬態しているのが共通していたからです。きっと、エキストラが人間と接していくうちに救いの医師になったきっかけがあったのかなぁと思いました。 取り込まれてもいいなと思った怪異は『いざなう画面』です。この子とは話してても楽しかったし、「見ててくれるみんなが側にいないと、モニちゃん、元気でないもん!」といわれたら、「がんばえー」と応援してしまうなと思ってしまいました。初見のときは、この言葉でアイドルの子かなと思いきや、真なる姿を現したときのあっ怪異だと思わせるデザインにはしてやられました。しかし、本性を現したあとハマメの最後は本作の原怪異の中では幸せかなと思えました。もし、現実にいたらコンテンツが充実している世の中なので、多くの人が取り込まれそうだ。しかし、ネットに入り浸っていると抜けられなくなるそれを暗に示した怪異だと考えると身震いします。しかも、この怪異はハマメの注意を無視して観察を続けると会話のターンと比べて3ターンぐらいで引き込まれるのは特性を表してて面白かったです。 元人間の怪異の判断、難しかったです。特にあざやかな果樹の判断は人を食べ物として見ている怪異なのかと判断してしまったので、元人間でしかもこの子がアイドルだったのは驚きました。なんせ、見た目が金色のリンゴで釣る怪異なのかなと疑ってましたから。初見のときは、人間だとしたら農家のおばちゃんかなと予想してました。怪異変貌者の記録で、アイドルの姿で頑張るミノリちゃんを見ることができてよかったです。しかも、バトラーだったツクシダさんが、みのりんのうちわを持って応援しているのを見て微笑ましかったです。元怪異同士だった二人が推しとファンの関係性となれたのはハマメの仕事のおかげで、ハマメがこの仕事を始めたきっかけが友人を救ってくれた人がこの仕事をしていてと考えると胸にグッとくるものがありました。 無害化した怪異のその後も気になってきました。エキストラと救いの医師がであったらどんな科学反応が起こるのだろうかとか。『いざなう画面』と『手招く鏡』を闘わせたらどっちが強いんだろうとか想像を膨らませてます。化け物には化け物をぶつける展開があったら面白いなぁとニヤニヤしてます。 @ネタバレ終了 怪異ジャッジハロウィンから知って、怪異ジャッジ1と2を遊んで、それから設定資料を見たりと怪異ジャッジの世界に触れることができてよかったです。
-
アヤコのお見合いプレイさせていただきましたー! 妖怪たちわきゃわきゃしててかわいい。 @ネタバレ開始 フタクチや正体が見えるところの演出がとてもいいですね! 尻尾ドロンかわいすぎる。本物の白百合少佐もピンチを救ってくれただけではなく、「いっぱいお話しましょう」「貴方のことが知りたい」と、今後も幸せなお付き合いが出来そうだなと感じられることがとても良かったです @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました
-
『水族館こちら』最初は難しいなと苦戦しましたが、全エンドを回収できてよかったです。面白いゲームでした。 @ネタバレ開始 ヒントがなく、どうすれば別のエンドを見ることができるんだろうと頭を悩ませました。しかし、同じ場所へ再びいくと主人公のセリフが変化する点に気付き、淡水魚の場所を何回も訪れると彼女が喋ってくれたときは(シャベッタァァァ!)と某CMの子供のように心の中で驚きました。その後、水族館を立ち去るさいのスチルで、彼女の笑顔を見れて、自力でクリアできてよかったと達成感で胸がいっぱいになりました。他にも、深海魚の場所で彼女と手を繋いだり、最後は彼女と帰り道で話をするエンドに到達することができたときは、彼女の魅力に惹かれたのかもしれません。 @ネタバレ終了
-
アヤコのお見合い大正浪漫✕妖怪✕お見合いという、めちゃくちゃ刺さるゲームで最高に良かったです!!! このゲームの内容?である軍人とお見合いっていうのが最高に良く、私の大正浪漫を加速してくれました。 @ネタバレ開始ゲームを進めていると、どの白百合少尉も魅力的だと思いノーマルエンド回収がとても楽しかったです。 偽物白百合少尉の中でも、誠実さがあり、特典での設定であった特徴が長身なところから水無月さんが特にいいなと思いました。清糸郎という大正?時代の雰囲気に合っていて、劇場にいそうな名前が大正浪漫を感じられてよかったです。 ノーマルエンドでのアヤコと白百合少尉(?)の結婚後の衣装や髪型がどれも素敵だと思いました。 プレイしていて一番目の白百合少尉(?)と4番目の白百合少尉(?)が特にわかりやすくて逆に良かったです。 個人的にはやっぱり最後の最後で助けに来てくれたところや、短髪軍人が私自身の性癖に刺さったところから本物の白百合少尉が一番いいなと思いました。アヤコが「3つ質問していいか」と聞いたとき、白百合少尉が「3つと言わず、お互いに質問し合おう」と言ったところから、この人ならアヤコを幸せにすることができる思い、安心して託す事ができました。 特典の白百合少尉の特技が柔術なところが、天邪鬼からアヤコを助けたシーンに合っていてしっくり来ました。 クリア後のタイトル画面からアヤコと白百合少尉は無事に結婚できたのではないかと勝手に想像しています。 やっぱり、個人的にはアヤコは好きな人と結婚しなくていいのかと思いましたが、アヤコが幸せならオッケーだなと思いました。@ネタバレ終了 もし、続編やその後を作るのであれば、続編やその後を待ってます!! 読みづらく、拙い文章ですが、読んでもらえたら嬉しいです!
-
可惜夜のみつかね村からくり屋敷、みつかね村をYOUTUBEでプレイ&実況させていただきました。 南風原さんは気が付くと命の危機に陥っていますね。
-
廿日しきるは遣らずの雨世界観と音楽、それに立ち絵が非常に合っていて、すごく楽しい作品でした! 最初はバッドエンド無限ループで、下の方のコメントにヒントあるって書いてあったのですがそのヒントが見つからず… 結局自力で全エンドコンプリートしてしまいました笑 (コンプ後にヒントページを見つけるという) @ネタバレ開始 可能であれば、ヒントページのURLを紹介欄などに貼っていただけるとありがたいです あとはフラグ管理の問題でしょうか、どうしてもhappy endとanother endのバッチが入手できず…良作だったのでコンプしたい気持ちになっているのですが……? @ネタバレ終了 そこまで長いストーリーではないながらも、色々妄想が広がる世界観を作り出していたのが印象的でした!今後の作品(ゲームも絵も)にも期待しています!
-
パラレルワールド・ラブストーリーズバリエーション豊かな結末に驚き、ひとつ見届けるたびに考え込んだり、感情が揺さぶられたりしました。 師匠がどこまでも師匠で、振り回される主人公に同情しましたが、自分が彼だったらまったく同じ道をたどっていると思います。 ずるいです、師匠……! @ネタバレ開始 クローンの話や、透明になる話、タイムスリップする話、ほとんど別の人生を歩んでいるのに、師匠の掌の上で転がされることからは逃れられませんね……(主人公は本望でしょうが)。 推し活の話では、師匠の言葉がかっこよすぎて惚れました。 『五分前仮説』『胡蝶の夢』も彼女が語ると、あながち例え話ではないのかも? 師匠の言葉にここまで耳を傾けてくれるのは、主人公ぐらいでしょうか。 不思議な絆で結ばれた二人には、これからもそんな関係でいてほしいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
-
友閉メイズ感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 スマホで連絡を取りながら、廃ビルに監禁されている相手に指示を与え脱出を助けるゲームという面白そうな題材にとても興味を持ちました。 ビデオ通話なので、画面に映るレイちゃんに画的動きがあるのも軽度の手振れや生きている人間相手に通話をしているリアル感があり緊張感をもって楽しめました。 @ネタバレ開始 いきなりスマホに電話がかかり、出てみれば隣の席の女子から助けを求められる事に? そして、グループ通話となったのかもう一人の協力者であるユウヒちゃんとも会話をする流れとなってレイちゃんが現在知らない場所に監禁された事が判明。 しかし…ユウヒちゃんだけでは難しい状況とはいえ他に頼れる相手がいないか?から隣の席で一回挨拶をしただけの自分が指名されるという部分でレイちゃんの交友関係を察せました。 警察に電話をすれば殺されると手紙があり。 そもそも居場所がわからなければ通報しても助けはこない。 レイちゃんの両親も頼れる状況ではない事から他の協力者を探すのは本当に難しかったのでしょう。 部屋の中がどうなっているか等、情報はビデオ通話に映る画面から手に入れ推理を行うという方式はなかなか斬新です。 役割分担という事でこちらが指示を出す係、ユウヒちゃんは得られた情報から場所を割り出す係という事で謎解きに専念する事へ。 まずは手錠の鍵を入手し、動けるようになってから廊下へ。 窓の外から見える観覧車から、近くに遊園地がある場所…?なのはわかりますがそれだけではまだ特定も難しいでしょう。 現在地は5階という事で、とにかく地上に近づくため階段へ。 4階は部屋が3つあるようなのでとりあえず手前の部屋から。 ガラクタの山にカメラを向けていると突然顔認証が反応し、幽霊がいる!?とレイちゃんが慌てますがどうやらストラップの顔に反応したようで真ん中の部屋の鍵を発見。 とりあえず情報は多いに越した事はないと半券やレシートも見てみると、今までレイちゃんがヨルちゃんという人物と遊びに行った時のチケットやレシートが置いてあり…。 ユウヒちゃんの発言から、どうやらそのヨルちゃんという人物はレイちゃんに執着しているようで彼女がこの誘拐の犯人なら自分との思い出の品を置いておくのも独占欲の表れとして理解できます。 レイちゃんとしては、ヨルちゃんの事を悪く言わないで欲しいと言いますが本当に誘拐し監禁した犯人なら庇う余地はないと思いますが…。 次は鍵を手に入れたので真ん中の部屋へ。 どうやら髪についていたのは髪飾りでなくメモだったようで、それを確認すれば矢印の書かれた内容が。 そのまま金庫に使用しても駄目という事で鏡を調べてみれば、インカメラでは画像が反転するという情報から逆向きに矢印を入力し解除成功。 中身は…ラジオ? 最後に、奥の部屋へ行くとここは調べられるのが冷蔵庫だけらしくキッチンタイマーが張り付いているようです。 初見の時は、下手に触らない方がいいかと思った結果後程痛い目を見ましたが一度引っかかれば「あの時のだ!」とすぐに理解できたので特に謎解きで詰まる事はありませんでした。 そして、いざ部屋を出ようとするとこちらへやってくる気配が!? 急いで隠れなくてはと焦り、うっかり最初から開いていたロッカーに入り見つかるドジもやりましたがやり直して何とか回避成功。 ロッカーの隙間から見えるヨルちゃんの様子を見るがなかなか緊張感を煽ってきます。 ヨルちゃんが隣の部屋を調べている間に、急いで下の階へ移動開始。 ユウヒちゃんも最初の部屋から見えた標識を含め情報を絞れないか頑張っているようですがまだまだかかりそうです。 しかし、自作プログラムで検索をしているという辺りかなり頭がいいんだな…?とこの状況の中では頼もしい限りです。 窓からラジオの電波を少し拾えた事で情報も増え、そのまま階段を下りる事はできないようなので入れる部屋を探索に。 壁にはこれ見よがしにロック解除のナンバーに見える番号が書かれてますが…果たしてこれを素直に入れて正解なのか? 棚を調べようとしたところ、何か斜めに走っている線?のような物が見えたのでよく調べてみるとそのまま触れたらトラップが発動するようです。 これ、油断すると初見殺しだったなぁ…とハサミを手に入れてから棚のトラップを解除。 すると中にはブラックライトが入っており、もしやと壁に使用すれば正しいナンバーを読み取る事に成功。 やっとの思いで2階まで到達。 コンパクトの仕掛けは解決しましたが、初見ではここでタイマーを仕掛けなかった為発見され終わりました。 何故10分の猶予があるキッチンタイマーだったのか…、その意味を理解しやり直しから同じ場面へ。 タイマーをセットしておくと何とか先に進めるようになり後は1階に降りてからどうするかという勝負です。 しかし、初回プレイでは居場所に対する情報が足りなくなる仕様になっているようで…。 1階まで到着し、出口へ向かうもそこはしっかり封鎖済みで出られる様子はない。 スプレーの音がしたかと思えばレイちゃんから反応がなくなり、ヨルちゃんが画面に映ったと思えばこの回における万策は尽きたようです。 そしてレイちゃんとヨルちゃんはたった二人で誰も来ない遊園地へ…。 バッドエンドではありますが、その中で比較的マシに見えるのはこれだけならまだ当社比平和に感じるからなのかどうか。 そして、このエンドを見る事で「廃遊園地」という情報が解禁。 この情報を持った状態だと、場所の特定が可能になるようで話も進行しそうです。 その上で、エンド分岐に関する重要な選択肢が3つ。 「やっぱりヨルが大事なんだ」 「日常を変えたくないんだ」 「前と同じにはならないよ」 レイちゃんとしては、警察は母親を奪った轢き逃げの犯人を裁かなかった対象であり。 だけど、今の状況で警察に頼らないというのはさすがに限界もあります。 自分が被害者であると言わなければ、ヨルちゃんが犯罪者になる事もないと考えているようですが本当にそこまでして庇う必要はあるのか? レイちゃんとしては、ひとりだった自分に声をかけてくれたヨルちゃんに感謝をしているようですが…誘拐や監禁といった行動をした時点でもう、友達というには無理がある関係でしょう。 何より、本当にヨルちゃんの事を思うのなら彼女の罪を認めさせ更生させなければならない。 このままでは、誰の為にもならないのだから。 だから、ヨルちゃんが逮捕され自分の前からいなくなったらまた前と同じになるという懸念はもう元に戻らない一線を越えた以上通じない前提なんですよね…。 エンドコンプの為に全ての選択肢を見ましたが、正規エンド以外は何かしら闇を抱えての終わりというべきか。 三角関係のもつれであろうユウヒちゃんがヨルちゃんを突き落とす「救済」エンドが好きです。 何故ユウヒちゃんがレイちゃんを助けようと思ったのか?恩返しとは何を示していたのか? その理由も明かされストーリーとしても全ての情報が出揃うという点からも。 正規エンドに繋がる選択肢を選んだ場合、出口の閉鎖は同じながらも今度は堂々とヨルちゃんが待ち受けている展開へ。 何とか建物から逃走し、外に出てから捕まったか?と思うも警察の到着が間に合った! バッドの場合、ここで警察がまさかこんな少女が犯人と思ってないであろう事を利用して架空の犯人をでっち上げる流れで終わりますがちゃんと犯人はヨルちゃんだと告発する事にも成功。 そして後日談へ。 レイちゃんはヨルちゃんが自分から離れる事を恐れていたからあんな行動に出たとは言ってますが、確かに発言からヨルちゃんが母親の影響を悪い意味で受けているのは感じますね。 手錠をつけて拘束しないと大事な人は蒸発してしまうという発想だったり、だけどそのせいで手首に痕がつけばそのせいで嫌われる事をとても恐れていたり。 自分は母親とは違うと言いながら、だけど不安に負けてしまい母親と同じように大事な相手を拘束せずにはいられない。 ここはちゃんと、然るべき専門家なりに頼るべき問題と思うのでレイちゃんは面会に行くつもりのようですが一旦見守る方向で大丈夫でしょう。 あの脱出劇の事もあり、すっかりレイちゃんと距離が近くなった主人公。 もう友達だと思っていたと返しながら、平和な日常に戻っていく終わりへ。 @ネタバレ終了 スマホのビデオ通話機能という設定を活かした謎解き要素。 探索において罠もそれなりに仕掛けてあり、無事にエンドを見るまで安心のできない展開の数々。 やりごたえのある面白いゲームをありがとうございました。
-
アリシアちゃんと〇〇〇〇しないと出られない部屋!これはとても良い・・・。 これはおまけ要素で博識のクイズを出してきて面白い、勉強になる!アリシアが言った知識をノートに書いて覚えながらやったぐらいw。 あとゲーム性も悪い所はなかった!だからこれは僕的にもう星5だ!上半身の方も下半身の方も満足させてくれるのと、こんなにクオリティーの高いこのゲーム作るとか天才か!バッジ全部いただきました!大満足です!!!!!!!!!!!
-
異界感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 七不思議の一つに選ばれる率もそれなりに高い、階段にまつわる噂。 大体の場合はただ数え間違えているだけとされても、これだけあちこちに階段そのものがあり段数があれば中には本当に段差の数が違う事もあるかもしれないという程よい身近な感覚。 そして、タイトルの通り異界を探索するというホラー好きには待ってました!と言わんばかりの展開となれば遊ばない理由がありませんでした。 登場人物たちの声が可愛らしく、状況は真っ当にホラーでありながらもそこに癒し要素が添えられている部分はありましたね。 @ネタバレ開始 冒頭から、いきなり朝のニュースでされる行方不明事件の報道。 クラスメイトがその行方不明の対象となると心配にもなりそうですが、普段特別会話もしない相手となると案外他人事で済むのかな…という妙なリアルさですね。 しかし、母親の前ではそう振る舞いながらも内心全く気にならないという事もなく…少ない会話からの印象で「本当に家出をするような子だろうか?」と思わせてくるのが複雑な胸の内を表現してきます。 少なくとも、茜ちゃんの持つ印象を信じるなら自発的にいなくなったよりは事件性を疑う方が妥当でしょうか。 そして、クラスメイトが「神隠しかも」と言い出したりこの絶妙にウケを狙って不謹慎にスベるのもこの位の年頃ならありそうだなぁと思いました。 学校あるある手洗い場の緑色をした石鹼液。 いつもあれが使えていたのも自分の学校でも保健委員の人が裏で仕事をしていてくれたからなんだな…と今更の感謝をしつつ。 仕事をしようと思えば友人の直花ちゃんと遭遇、どうやら彼女はこちらを探していたらしく。 一ヶ月前に行方不明事件があったとなれば、そりゃあしばらく部活も中止になるし安全の為に早く下校を促す流れになるでしょうね。 そんな状況で一人で帰宅する際の事を思えば、委員の仕事で遅くなっても一緒に下校をする為待ってくれている友人がいるというのは助かりますね。 と、保健室に行ってみれば壁になにやら本来ないはずの物があるような…? 茜ちゃんも気になったようでどうやら神棚らしい。 保健室の先生が神社の娘さんというのも意外性はありましたが、それでも勝手に保健室に神棚を設置するのは許可を取らないとまずいような…。 宗教の自由があって神棚の設置も自由なら…学校内、あちこちに各先生や生徒の信仰する色んな宗教の物が置かれるぶっちぎり宗教バトルになってしまうのでは? という構図も浮かびましたが一旦ポイ捨てをして。 後の展開として異界に迷い込む事は事前に把握しているので、多分こういった物が後の重要アイテムになりそうと一応記憶はしておき。 詰め替え用の石鹸液を受け取るも、液体ってかなり重たいからこれは大変そうだなぁと少し苦笑。 でも、これで後は用事を済ませて帰るだけだから頑張れ~と思えば…茜ちゃんが時間の経過に対して疑問を持っている? 「てっきりまだ、16時前位だと思っていたので」 確かに直花ちゃんとの会話を聞く限り、終わりのチャイムがなってからすぐに教室を出た様子なのは確定で良さそうなのでそうだとしたら多少違和感はあるような…。 それでも先生は特に不思議がっていない様子なので気のせいなのか、それとも今後に関する何かの伏線か。 先生の言う「人生は選択肢1つ間違えただけで終わり」という台詞については、この後実際にゲーム的な意味でそれを体験する事となりました。 教室内での描写や、直花ちゃんに対する事を内心で語っている時にも思いましたが茜ちゃんはやや大人しいというか頼まれたら断れない子ですね。 結果、貧乏くじとして先生にも手伝いのあてにされているのは大変だなと思いましたがこういう子いるよね…という彼女に対する理解は深まります。 それでも、その代わりに石鹸液の補充は交代してもらえたから交換条件としては良かったのかな。 後の展開を考えると、一見偶然っぽく見えるとはいえ『直花ちゃんと一緒に帰った事がない気がする』というのは重要情報ですね。 とはいえ、部活をしている子と帰宅部とでは確かに帰宅時間が変わるのでそれ自体は特別変な事でもないと理由もつくのがこの時点ではまだ伏線と思わせないよう情報として仕事をしています。 そして翌日へ。 どうやら失踪した生徒の大親友が久々に登校してきたとの事で周囲のクラスメイトも心配をして取り囲んでいる様子。 やっと学校に出てくる事ができるようになったとはいえ、事件はいまだ進展もない以上気が気ではないでしょう。 しかも、直花ちゃんの発言から失踪直前まで一緒にいたという事も判明。 みんなが、あなたは悪くないし気にしないでといった意味合いの言葉をかけていた理由にも納得しました。 もし、自分の大切な人と最後に接触をしていたのが自分だとしたら…それは間違いなく大きな心の傷になるでしょう。 しかも直前で別行動になった理由も、日常的にありえそうな忘れ物を取りに相手が学校へ戻る事になったからという…その結果、事件に繋がるなんてすぐに想像ができないだろうというのが辛い所。 直接責任がある訳じゃないにしてもあの時自分がああしていれば…等思うのも無理はありません。 そこから時間は掃除が終わる頃へ、どこかで見覚えのある赤いラインとマークが描かれたお札を発見。 前日の約束通り保健室に向かえばやはり神棚の周囲に貼られたお札の一枚とそっくりでした。 でも、なんでそんな物が教室にあったのか? オカルト的に考えるならそこに何かしらを封じ込めているか、特定の位置に決まったお札を貼る事で結界のような役割を果たしているのか。 神棚を勝手に設置している奈々子先生の事だから、良かれと思ってやっていそうとしても謎は謎ですね。 そして保健室で待ちぼうけをする事になった茜ちゃんへ遅れたお詫びとして、少し面白い話を聞かせてあげると突然怪談を始める奈々子先生。 あ、やっぱりこの学校の階段に関する噂って七不思議だったんだな!? もしかしてこれ…異界に行ったら残りの六不思議も出てきて大変な事になる流れもありえるのかなぁとホラー好きとしてはワクワクが半分、茜ちゃんの目線で考えるなら何もないのがいいんだろうなぁというのが半分。 さらに、重要な概念とも言える情報が出ましたね。 茜ちゃんが例として出したのは確かに死後の世界とされる物の呼び方ではあるので『ここでは無いどこか』ではある。 けど、奈々子先生から言わせればそこはあの世とこの世の間みたいな世界であり『ここでは無いどこか』は異界という定義になる。 万一迷い込んだとしても、まだ死んではいないので生還そのものは可能というのがミソになりそうです。 七不思議としては漠然とした内容でしたが、この学校ローカルの話っぽく少し噂にもなっているとの事。 具体的には、例の失踪事件の被害者がその七不思議によって異界に行ってしまったのではないか?と。 言われてみれば、学校へ忘れ物を取りに戻ったというのは判明しているのでそこから結びつける事は可能でしょうが…やはり不謹慎というか現実的かと聞かれれば怪しい。 なのに、実は今回含めすでに過去3人この学校の生徒が行方不明になっているというかなりの厄ネタが判明。 特定の周期だけ発生する怪談もありますが、ざっとタイミングを聞いた感じでは法則性は多分なさそう? 1回目は15年前という事で、奈々子先生は情報を知っているし語ってもらえるという事ですが先生の見た目からまだその当時は先生としてこの学校にはいなさそうですが…。 ワンチャン、生徒側として在学していた方がまだありえるか。 1回目と2回目は場所が階段という事が共通点。 失踪時の状況は大きな影のようなものに攫われたパターンと、誰かに呼ばれて階段下へ引っ張られたパターンの二種類。 2回目については、その時の被害者が生還したという事で異界で何があったかも語ってもらえました。 学校でありながら自分の知る学校ではないどこか、校舎の外が存在しないかのように外は暗闇に包まれている。 さらにはこちらを探し、襲い掛かってくる悪魔のような化け物がいた。 どちらも犯人の化け物が共通なら、階段をテリトリーとして階段のある場所限定なら任意の場所(壁でも段差部分でも)から相手を自分のいる世界に引き込む事ができる…? そしてこれは絶対に重要情報であろう、悪魔の見分け方を教えてもらえる流れに。 もし異界に行く事になったら絶対必要な情報でしょうし、茜ちゃんは信じていないようですが私としてはとても興味深く聞きました。 奈々子先生は悪魔と幽霊との違いを述べていますが、見える見えないの違いもですが体を持っているか?という違いもありそうですね。 幽霊相手でも悪霊相手なら魂は食われそうですが、悪魔が人間を食べるというのは生物が行う純粋な捕食行為の意味合いでしょう。 見た目としては人間に見えるとの事ですが、2回目の被害者Nの時はその必要性がないから最初から化け物の姿で出現をしたのか…。 実は自分の身近にいる誰かが悪魔なのかもしれない、というのはこういう話だと本当にありえそうですが恐怖を煽る言葉としては好きです。 肝心の見分け方について。 一番簡単な見分け方として、悪魔には血がない。 出血するような怪我をしても全く血が出ないならそれが証拠になる。 …でも、ちょっと確認したいから指を切らせて!なんてお願いをしたらこちらが危ない人認定をさせれそうという点で難易度は高そうですね。 次はもう少し確認がしやすい条件として、太陽が嫌いである事。 最近曇りや雨といった暗い天気が続いているのも実は悪魔がすでにこちらの世界にいて標的を探している可能性があるかもしれない。 とはいえ、これは10月ならまだ台風シーズンでもあるので天気が崩れやすい事自体も説明はつくのでもう一歩踏み込んだ判別方法が欲しい所。 しかし、奈々子先生に教えてもらえた見分け方はこの2つのみなので異界に行った後に使えるのは血に関する方法のみでしょうか。 (異界は外が暗闇なので、太陽は元々ないですし) そんなこんなで話が終わり、いざお手伝いをと思えば先生は職員会議へ行く事に。 い、いつになったら掃除は終わるのか…。 でも、お詫びとして綺麗なストラップ?を入手。 先生の実家である神社で販売している新商品であり、ストラップとなっている小瓶の中には聖水が入っているという仕様。 確かに維持費・修繕費という意味でも神社だってある程度儲けはないといけませんからね。 それにご利益自体はありそうなので、気楽に持てるパワーなんちゃらなアイテムとしても扱いやすい分売れそうかといえば売れそうな気もします。 第二段という事で、じゃあ第一弾は何をしたのかと思えばこのストラップの中に入っている聖水をペットボトルに入れて販売していたらしく。 確かにそれはちょっと胡散臭いというか…奇跡の水とかそういう系の詐欺を連想するのでこっちの方が良さそうだなと納得しました。 鈴が魔除けの効果があるというのもよく聞く話なので、純粋に魔除けアイテムとして良さそうなのは雰囲気としてもわかります。 (結構可愛らしくオシャレなデザインなので、実際に売っていたら1つ欲しいなとも思いました) 教室に戻ってみれば残っていた生徒達が先日の噂話…神隠し説について話していた様子。 みんな、神隠しというよりは七不思議の1つである階段に関する何かがあったのでは?という部分で一致はしているもののそれぞれが語る内容は違う物で。 共通しているのは、場所が階段であるという部分のみ。 その肝心な現場となる階段も、具体的にどこの階段なのか?がわかっていないのでどの噂を実験するにも前提が不安定でしょう。 …後から確認すると、なかなか巧いなと思った部分として。 この教室での会話、直花ちゃんの姿や声を認識しているのが茜ちゃんだけでも会話そのものが成立しているのだなぁと。 バックログの状態で流れを確認すると直花ちゃんの台詞を飛ばしても問題がなさそうというのが意味が分かると怖い話のように、真相がわかるとぞくっとするいい演出です。 直花ちゃんを追いかけてトイレに向かおうとする茜ちゃんの行動も、声をかけてきた佐藤さんからすれば茜ちゃんが突然単独行動をしようとしたように見えていたのだなとして見ても何らおかしくない。 トイレを済ませていざ帰ろうとした際、直花ちゃんが好奇心から先程聞いた噂を試してみる事に。 しかし、どの方法も失敗・道具が足りない・太陽そのものが見えないと全て空振りという結果。 まぁ、階段の場所だって現在いる場所である事が必須条件かも不明ですしこんなものか…と思えば。 階段を上る途中、後ろでバランスを崩している直花ちゃんに気付き咄嗟に手を伸ばすも二人して落下する事に。 そして場面転換したかと思えば、明らかに背景が先程の階段の景色と似ているけれどどこか不気味な雰囲気へ…。 さらに窓の外を確認すると外の景色が全く見えない暗闇状態。 とりあえず、階段から落ちる前に床に置いた鞄を探そうとするもそこで階段が何故かループしているという状態なのが発覚。 異界と呼ばれていた場所なのは恐らく確定でしょうが、外に出れないにしても階段すら意味をなさないのはなかなか困った状態ですね。 奈々子先生の話から、ここに悪魔?がいたとしても脱出の為に探索できる場所が多いに越した事はないでしょうしいざ見つかった際に逃走先の選択肢だって多い方が助かります。 このループもこの世界では元からなのか悪魔?が一時的に特定の場所に行かせないよう(例えば、そこに打開アイテムがある?)妨害をしているのかもわからない。 階段が駄目という事で今度は別の場所の探索へ。 まずは手前からと『1年1組』の教室に。 調べられる場所が赤い縁取り線でわかるようになっているので探索したい場所を選択するのにとても親切な仕様でした。 推定異界の教室とはいえ、ぱっと見た感じは雰囲気が不気味な事以外普通の教室なので何があるかと思えば鍵を入手。 文字が擦れていると言われていますがはっきり『1-3』という表記は読めたので次の目的地が判明! …と、真っすぐ向かえばそこは暗闇状態。 さらに誰かに後ろから背中を押され転落死…!? この状況、自分以外の誰かなんて直花ちゃんしかいないよね…?と思いながらバッドエンドを回収。 今度は別のクラスを選ぶ事で即死は回避。 2組で何やら物音?から掃除用具を入れる為であろう大きなロッカーを調べると誰かはわからないけれど女の子の声が。 会話をしようにも向こうがパニックの為通じず、鍵がかかっているのでどのみち今開ける事もできはしない。 けど、直花ちゃんが思うに中にいるのは件の行方不明事件の被害者である塩見さんではないかという話。 確かに今自分達も階段にまつわる七不思議関連でこちらの世界にきていると考えれば、先に行方不明になっている塩見さんがいるというのはなるほど…。 でも一ヶ月経過している割には元気そうなのが不思議ではありますが。 次はロッカーの鍵探しか…と思えば今度は生徒が使う小さいロッカー達が探索可能状態に。 ロッカーの鍵を発見すると、まだ何かあるかもと出たので他のロッカーも調べれば『1-4』と書かれた鍵も発見。 とにかく塩見さんをロッカーから解放し話を聞いて見れば彼女はさっき隠れたばかりと何やら時間の感覚にズレがある? でも、言われてみればまだ彼女が行方不明になった時期が9月という事なら半袖姿なのも当然ですしこちらが長袖姿なのもあって実際は一ヶ月が経過しているというのを絶妙に表現されていると思います。 おまけ程度にロッカーの中から見覚えのあるお札(黄色)も入手。 次はどこへ行く?となり、3組は即死するから論外と4組へ。 だけど4組も中が暗闇だったら…なんて天丼もなくやはり見た目は普通の教室っぽいですね。 教室後ろにある生徒用ロッカーから緑のお札を、左前にあるロッカーから懐かしき折り畳みタイプの携帯電話を発見。 警察へ連絡を…と思っても駄目なよう。 塩見さんも手あたり次第にわかる番号へかけたようですがこちらも全く成果なし。 電話自体は打開アイテムに思えますが、やはり異界とこの世では電波が通じないのはお約束ですよねぇ…。、 そして、塩見さんから話される「そういえばありえるかもしれない?」という話。 過去に行方不明となった生徒は3人、その中で最新である塩見さんは今ここにいて8年前の子は生還済み。 ならば、最初に行方不明になった15年前の被害者もこの世界のどこかにいるのではないか?という内容でした。 時間の流れが違うなら15年前だとしても生きている可能性はまだ想定できる。 ただ、8年前の話に出てきた悪魔?から逃げきれているなら…という前提は付きますが。 塩見さんとしては、自分が当事者でもある分その15年前の子も探して助けたいという気持ちであり。 直花ちゃんとしては、さすがに時間の流れがゆっくりなのを考慮しても15年前だと無理だろうという意見で対立。 まず自分達が生還できるか?すら保証されていないという点では、戻る方法を探す最中に合流できればラッキー程度が現実的でしょうね。 ここも後から見返した時に思うポイントとして。 直花ちゃん当人が15年前に行方不明となった当事者であり、同時に悪魔に憑依されている為“ただこの世界から出るだけでは”何の解決にもならない。 現状、助けようにも助ける手段がないというのが彼女だけにわかっているんですよね。 悪魔に憑依された者として、主人公達を捕食したいと思いながらも直花ちゃんの人間としての部分が無理な事の為に時間を使わせないようあえて突き放した言い方をしている。 彼女が悪魔として優位に振る舞う為には、あえて滞在時間や隙が増えるよう探す方針に同意した方が賢いだろうと想定すると優しさなのかなと思えます。 「生きているかわからない他人の心配より、自分たちが元の世界に帰れるかを心配しなよ!」 これが直花ちゃんの中にある、人間として思う事が表に出た部分なのでしょうね。 そして、場所を移動とした際に新聞の切れ端を発見。 さらにさっきまで使えなかった電話に誰かからの着信が!? ここは、ボイス付きだからこその良い演出として雑音の中から聞こえる相手の声というのがいい味を出していますね。 頼れるものは神社の娘!奈々子先生がこちらに連絡をとってくれたようで希望の光が見えてきました。 とにかく、今こちらは異界にいる事や塩見さんを発見した事を報告。 他に直花ちゃんとも一緒にいると伝えようとすると何故か聞き取れないと返されてしまい…やはり世界が違う分電波が悪いのでしょうか。 異界にいるという事は、今茜ちゃんの傍には悪魔がいる事が確定。 こちらにきてから発見した塩見さんも見た目は本人に見えるけど実は正体まで確定していないという状況。 問い詰めたとしてもシラを切るからやはり判別方法として血を確認するのが一番だとアドバイスをされるも、さすがにそれは難しいです。 実はもう一つだけあった判別方法として、ストラップとしてもらった聖水も悪魔が苦手とする物なので浴びさせれば熱湯のように感じる為それで見抜けるとより現実的な手段が判明。 先生!そっちを先に教えてください!! 手段が定まった所で一度情報整理へ。 会話の流れから、先生の言う『今一緒に異界にいる人物』=直花ちゃん、というのを前提として。 いつ出会ったのか?→思い出せない 茜ちゃん以外と会話していた?→よく皆と一緒にいるのを見る 他の人が彼女の名前を呼んでいた?→わからない 天気は曇りの時→気にしてなかった そして、最重要事項なのが…この質問の最中に誰を考えていたか? そこで名前を出そうとするとまたノイズで伝わらないという辺り、先の時と同じく直花ちゃんの名前は奈々子先生には伝えられないようですね。 通話が終わり二人がこちらにくるも説明ができないと思いこの会話の事は内緒にする事に。 最後に調べていない教室として3組の前にきましたが、これまでの行動で何か状況が変化してない限り真っ暗かつ床がないんだよなぁと思うと開ける選択肢は選べませんね。 すると、鍵を開けるのではなく先生の話を信じて悪魔の判別方法を試す流れへ。 聖水を取り出すのに際し、回転させて開くキャップタイプなのかな?と思いきやまさかの素でで握り破壊するという超絶力技には驚きました。 茜ちゃん!君の手の方が怪我で出血しちゃう!! 聖水を試せるのはどちらか一人とばかりに選択肢が出たので直花ちゃんを選択。 というか、突然目の前でストラップを握力で破壊する様子を見せられたら聖水をかけられた事以上にまず二人共驚くでしょうね…。 そんな力技で実行してみるも、直花ちゃんの様子に変化はなく結局3組の鍵を開けるのかと思いきや…… 突如、直花ちゃんが苦しみだし何をしたんだとばかりに叫び出す。 こちらに伸びた手を振り払おうとした際、先程握りつぶしたストラップの破片で直花ちゃんの腕を傷つけてしまうも…血は出ない。 そうして、直花ちゃんの姿が悪魔となり…やはり彼女が異界に連れ込んだ犯人と判明。 塩見さんが食べられそうになるも、もはや残骸であろうストラップを投げつければ鈴の力により悪魔が炎で苦しみ何とか助ける事に成功。 ここで逃走先の選択肢を間違えるとあっけなく見つかりもぐもぐなバッドエンドへ…。 という世界も確認しつつ、正解の教室に行けば悪魔が他の教室から探しているようで少しだけ時間の猶予はあるようですね。 もう一度電話が繋がらないか試そうにも、駄目らしく。 塩見さんがロッカーを物色したところ今度は水色のお札を発見。 これで4枚集まったので、何かしら現状を打開できそうですが塩見さんの言うようなお祓いは一般人には無理でしょう。 こうなれば窓から脱出だ!と何度も椅子を窓に投げつける塩見さんもなかなかアグレッシブですね。 しかし、その結果距離を取ろうとした茜ちゃんが床に落ちていたペットボトルを発見。 火薬のような匂いがする…というのに何となく危ない物を感じはしますが、ラベルの模様にはとても見覚えがあり。 保健室にあった神棚と同じようにお札を配置すればいい!という事で試す流れになりますが、もし失敗し続けた場合ヒントとして『鞄マークの持ち物から確認できる』という説明がもらえるのがとても親切でした。 さらに黒板に中央のマークを描けば…… 電話で言われていたあれをまだやっていないせいか何も起こらない! ここからはもう、多分効果があるだろうとペットボトル→札にかける、と先生の話から正解と思う物を選択。 ペットボトルを回収する際に一度悪魔に腕を掴まれてしまうも、塩見さんのおかげで何とか助かり聖水と思われる水を札へぶっかければ…!! 効力を発揮したお札が光り出し、この世への生還に成功。 しかし、去り際にこちらを見ていたのは悪魔は悪魔の姿でなく直花ちゃんの姿であり…。 「待って!おいて行かないで!」 先程までこちらを追い詰めていたのは悪魔であれ、今そこにいるのは直花ちゃんで彼女の言葉も何やら意味がありそうと感じさせる物でした。 そして、生還したのは良かったのですが教室の壁が結構ボロボロに!? もしや…向こうの世界で色々暴れたりとか無理にこちらの世界へ帰路を繋いだせいで壊しちゃったとか…? だとしたら後が面倒だなぁという現実的な問題が頭を掠めるも、奈々子先生の登場で本当に生還できた事を実感する流れへ。 どうやら、表向きには学校の老朽化により天井が落下したという事で解決したらしくある意味良かった(?)とほっとして。 さすがに実は異界に行っていたので行方不明だったなんて説明しても理解されないだろうという事から、嘘のアリバイをでっち上げ表向きの対処も行い後は平和な日々がくるのかな…と思いきや。 暗転する中、呼び鈴の音が響き誰かが訪問してきた様子。 そのまま寝る事で日常へ戻るのか、起きる事で最後まで向き合うのか…。 起きる事を選べば、奈々子先生が茜ちゃんの様子を見に来たようですね。 というか今更ですが、あれだけ色々あったのに鼻血だけで済んだならかなりラッキーな部類なのは違いないでしょう…。 (そして、それどころじゃなかったとしてもストラップを握りつぶした時にも多少は怪我をしてそうな気がしないでもないなぁと) どうやら、あのアリバイも奈々子先生がアドバイスをしてくれたようでこういう時に頼れる人がいるのは良い物です。 空気が変わり、恐らく先生が一番確認したかったであろう話題へ。 8年前の失踪事件について語る際、仮にNとしていた事でもしや…と思いきや当時失踪したのは当時在学していた奈々子先生だったらしく。 15年前に失踪していたのも、新聞の切り抜きによる客観的な情報からあの直花ちゃんである事が確定。 何故、まだ保健室で怖い話を聞いた段階で先生が悪魔の事を彼女と呼ぶ時があったのか? あの時点ではまず悪魔に性別があるのか?あったとして何故女性の悪魔なのか?といった疑問も出たでしょうが先生は今まで話せる相手がいなかっただけで15年前…異界に連れていかれたのが直花ちゃんだと知っていた。 教師として生徒を危険な目に遭わすのは言語道断であったとしても、先生が直花ちゃんを助けたいと茜ちゃんに声をかけたのもあの異界の事を経験していない人には話してもまず理解されない部分が大きいのでしょう。 生還できたのが結果論であったとしても、異界・悪魔・そして直花ちゃんという存在を知っている茜ちゃんなら少なくとも交渉の余地はある。 何より、奈々子先生にとっては直花ちゃんが異界に行ってしまったのは自分が原因だからこそ助けたいと思っている。 9歳にして『悪魔を呼び出す本』に興味を示す少女というのもある意味末恐ろしい気はしますが、まだ子供なら面白そう位の気持ちで試したくなるのは理解できます。 それに付き合う直花ちゃんの方も子供の遊びに付き合う感覚で必要なアイテムを用意してしまい残るは呪文を唱えるだけになるも、やはりというか何も起きず。 後日、大雨の為に学校へ避難している中で直花ちゃんの教室にあるロッカーへ向かおうとした際…そこから色々な条件が重なってしまい悪魔の呼び出しは成功。 直花ちゃんは突如現れた影によって異界へ連れていかれてしまい…。 複数存在する噂の中にあった呪文は、この『ガザン』がどこか違った形で伝わった物。 さらに七不思議そのものに関する情報というよりは、悪魔の呼び出し方に関する情報だったという事だったんですね。 (実際、悪魔を呼び出した事で以降階段で生徒が行方不明になっているのなら七不思議という形で情報は伝わりそうなので元として間違ってもいないのが複雑な所) 子供のした事とはいえ、これは100%奈々子先生が悪いのに頭を抱えましたが…彼女としてもそれは理解してる事。 進学先も情報を集める為に同じ高校を選び、卒業後も教師として赴任する事でまだ助ける事を諦めていなかった事。 その後取れる人生の選択肢を全て直花ちゃんを助ける為に使ってきたのなら…やれる事をしてきたのも事実でしょう。 それに、茜ちゃんにとっても直花ちゃんは友達ではありますから。 肝心の異界に再び行く手段については、あの真っ暗教室の鍵なので使わずにいた1-3の鍵が重要アイテムらしく。 そういえば先生の話だと目を覚ました時にいたのも1-3の教室だったと思えば何かしらあの部屋にはあるのかもしれない? メンバーとしては塩見さんにはさすがに断られたようで先生と二人でしたが、解散後に茜ちゃんは塩見さんに自分からも誘いをかける事に。 「もしよかったらさ……もう一度一緒に行かない?」 スイーツ店への誘いじゃあるまいし、よかったらでももう一回なんてないよ!? と思うも、茜ちゃんができる誘い方としてはこうなるんだろうなぁとやや苦笑しつつ…塩見さんの反応は当然としか言いようのない結果でした。 しかし、説得の間に出てきた茜ちゃんの発言は私の想定も合わせあながち間違ってないと思います。 塩見さんの入っているロッカーを茜ちゃんは開けたがらなかったのでもし直花ちゃんが言わなきゃ助けられなかった事。 基本は一緒に探索をするようにしていたので最初から食べる気ならその必要がないのは、悪魔に豹変してからの力を見ればわかります。 塩見さんがロッカーから出られないよう鍵をかけたのも、直花ちゃんとしての理性が働いているうちに安全面を確保する為にした可能性も否定できない。 (死なすだけなら、それこそ1-3の暗闇トラップ部屋で済む) 悪魔が人間の世界にいる場合も、基本は狙った相手以外には見えていないなら塩見さんの同じ部活であった話も彼女が最初のターゲットだったからそういった事もあったのでしょう。 標的を異界に連れて行くために接近したとしても、基本は直花ちゃんの面が出ていたならその間の思い出だって一概に偽物とは言い難い。 だけど、じゃあせっかく生還したのにまた死にに行くような思いができるのか?と聞かれれば…。 集合時間、いざ先生と二人で校舎へ…と思いきや心配だからと来てくれた塩見さん。 何となく態度にツンデレ感が見えるのは気のせいですかね。 とはいえ、何だかんだ義理難いという辺り塩見さんは良い子だなぁ(先生は青春の1ページと言ってる場合じゃないですが) 悪魔を直花ちゃんから引き剥がし解決する方法。 それは、召喚した悪魔を元の場所に帰す事。 召喚の魔法陣?が描かれた紙に悪魔の体液をつけてから真ん中に針を通すとの事ですが、体液といっても正体判明モードでも血が出なかったら? となればわざと捕まって喰われそうになったところで唾液を採取するか? それだけでいいというには具体的に入手法を考えるとリスキーな感じはします。 もう一個の方法は当時悪魔を呼び出す際に使った紙が必要みたいですが、どこにやったのかがわからない。 元より、15年も前なら現物が残っている可能性は低いでしょうしできるならとっくに行われていたでしょう。 そしていざ、異界にあった1-3の鍵を使って…となったら 何となくそんな予感はしていたけど、先生不在になったーーーー!? しかも先生が事前に用意していたあの紙も先生が持ったまま。 聖水を事前に持たされただけマシではあったも命にかえても守るとは何だったのか…という事態へ。 一応打開策として、15年前に使った紙がもしかしたら異界にあるかもしれないと言われますがこれは大丈夫なのか…? 仮定の上に仮定を積み重ねてきっといける!的な事を言われても不安しかありませんが…どのみち向こうから呼び戻す準備をしてもらうにも時間はかかるようなので頑張るしかない。 そして、開いたとしてもトラップが…となっていた1-3の扉を開こうとすれば塩見さんが持参していたアイテム、塩を使ってくれる事に。 確かに鈴とか魔除け的な概念の物が前回効いていたと思えば何もしないよりは期待もできそうです。 協力を決めてからスーパーでわざわざ一番適していそうな物を選んで買ってきていた…塩見さん、かなり優秀で頼れる子ですね。 結果、ドア下の隙間から黒い煙が出て行きあの暗闇空間を作っていた悪い物はお祓いに成功したようです。 塩って凄い!! (塩撒かずに開けていたら、という茜ちゃんの台詞に対しては…すでにエンド回収してるから知ってるんだよなぁと目をそらしながら) 教室に入り、どうやらあちらで奈々子先生がお札を使い教室を安全にしてくれたらしく一旦難を逃れ探索を開始。 しかし、悪魔を呼び出す紙が2枚できてた…?と思ったら3枚に!? うっかり違う紙を破いたら…等嫌な予感がしたのでこれは一旦保留し。 さらに塩見さんの疑問が的中し、もし今のまま悪魔を帰すと憑依されている直花ちゃんも一緒に封印されてしまうという、先生!何でそれ忘れてるんですか!? という事も確定。 今回のメンバー、塩見さんがいないと駄目だったのではないだろうか…という事を実感しつつ。 方法としては先に結界の中に悪魔をおびき寄せ浄化する事で引き剝がす事はできるらしい。 電話でその為の魔法陣を描いてみるも二人とも別の物ができあがり…。 ついでに電話が切れてからまた描いてみるとまた違う物が計4つまで増えてしまい…。 円の中に円を2つ、重なった場所を線で繋げて…外に門を4方向…と順番に、冷静に情報を整理。 結界におびき寄せられた悪魔が弱り出すと、その右肩に明らかに今までの物とは違い血痕のついた呼び出しの紙が! やはり弱点は自分で持っておくというのか、普段は見えないよう体内に取り込んでいたようですね。 それをカッターナイフで切り裂いてやれば帰還の為の準備も完了したようで、生還成功。 直花ちゃんは悪魔に憑依されてから自分が悪魔に協力していた事を謝罪していましたが、明らかに人間よりも強力な存在に憑依された時点で逆らうのは難しく。 何はともあれ、直花ちゃんが無事に戻れたならそれが一番です。 @ネタバレ終了 物語として、後に繋がる部分への伏線もしっかり用意されており恐ろしい目に遭いながらも最後はちゃんと大団円で終われてよかったです。 選択肢を失敗すると即死になる場面もありますが、やり直しが簡単な仕様なのでストレスなく進める事もできました。 面白い作品をありがとうございました。
-
ウイルス劇場昔懐かしいPC98のような雰囲気のグラフィックと、見た目もキャラも抜群なウイルスと主人公のやりとりがとても面白かったです。 ゲームの進め方はシンプルなコマンド選択式なのですが、部屋の中の光景を示すグラフィックが構図を含めてかなり変化があって臨場感を味わえました。全4つのEDに展開するマルチエンドのゲームですが、隠し扱いのEDで見られる演出はこれまたとても熱かったです。クリア後のおまけコンテンツも豪華で、最後まで非常に楽しめました!ヒントのおかげで攻略もサクサクでした!