恋愛
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Vergunty ヴァーガンティープレイしての感動と衝撃を、どう表現したらいいかが分からない。 読んでいて涙が止まりませんでした。涙を誘う物語ではないと思うのですが、ままならない胸の痛みをじっくりと描き出しているので、ことごとく心が掻き乱されて大変でした。 タイトル画面で音楽が流れて「ヴァーガンティー」の時点でワクワクします。そして始まるオープニングが期待感を煽ってくれます。 読み始めて、とても丁寧に書かれた作品であると感じました。美月と綿貫の作家と編集者という関係は、こうして作品をプレイして感想を書く自分とも重なって見えて共感もしやすいですが、一方で社会人と未成年の恋愛や同性間の恋愛描写などは、少なくとも自分は割と抵抗のある題材でした。それをすんなりと受け入れられたのは、心理描写がとても丁寧になされていたからだと思います。そうして登場人物の好感度が高く設定されているので、序盤の小さな変化を積み重ねる流れも退屈しませんでしたし、ラストも皆が幸せになってほしいと願っていました。 中盤以降、各人の思いがぐちゃっと集まって入り乱れた恋模様になりますが、一口にドロドロと称するにはみんな根っこが純粋なんですよね。なんでこんなになっちゃったのかな、と苦しくなり、結論が出てほしい一心で読み進めていきました。この話がよく書けたな、と心底感じ入ります。 @ネタバレ開始 前半の途中から、美月くんが恋にのめり込んでいく様子(そして綿貫の甘やかし方)を見て、これは破綻するパターンだなと直感しました。でも高校生の時分に大人のお姉さんって、むちゃくちゃ色っぽいですからね。初恋だし、作品を認めてくれた人だし、仕方ない。ここでの剣磨くんは、綿貫に対して本当に的確に刺す言葉を投げたと思います。この歳であそこまで明確な答えを導けていることに、一体どれだけ美月くんとその作品に対して真剣に向き合ってきたのだろうと考え込んでしまいました。普段のクールさの内側に秘められた激情が溢れるこの場面がすごく好きです。部屋に綿貫の匂いが残るのが嫌、という心情も分かりすぎる。そして、こうして傷ついた綿貫が、辛いながらもそれを零さず、きちんと決断を下した姿は立派でした。 後半に入ると、それまで見守る立場にいた大人組の二人が同じステージに降ってきて混沌としますが、この展開には少しシナリオ上の危うさを感じました。前半で全てに恋を優先する美月くんを「幼い」と評していたのに、後半ではジュンさんがこれまでの積み重ねを投げ打って恋を選んでしまう。ジュンさんと榎本さんの、丁寧に描かれた二人の過去を見ている分、ジュンさんの幸せに榎本さんの替えは利かないと思うんです。8年も一緒にいれば気持ちも落ち着いているでしょうし……とはいえ、ジュンさんは非常に入り組んだ感情を抱えた繊細な人物でしょうから、他人の杓子で推し量るのは無粋なのかもしれません。 このジュンさんの秘密による舞台の転換は本当に見事だと思いました。傍観者だった二人が当事者に変わり、あらゆる矢印に同性愛的な要素が含まれてくる、それによって、やや浮いていた剣磨くんのBL要素が特別なものではなくなり、榎本さんが先達かつ飛び抜けた人格者に昇華されます。要素を一つ切り替えるだけでこんなに綺麗に嵌まるのか、と驚嘆しました。 その榎本さんが、ジュンさんが出ていった途端に泣き崩れるシーンは、強く胸に刺さって言葉が出ませんでした。そりゃそうか、と、自分は何を勘違いしていたんだろう、と恥ずかしくなりました。いくら強い人に見えても、大切な人が自分の許から離れて平気でいられるわけがない。むしろ、榎本さんが強い人でいられたのは、隣にジュンさんがいたからなんだ、と。そして、その瞬間までよく耐えたな、と胸を打たれました。その後、嫉妬に駆られて黒い行動を起こしてしまう様は、とても人間的で好ましく感じられました。 終盤で、美月くんの成長(まだ危うさは残りますが)が見られる一方で、主人公である綿貫が流されるままに決着している点は気に掛かりました。相手二人はこれだけ覚悟を決めているのに! けれども、あらゆるものを受け入れる懐の広さは主人公(というか視点キャラ)に相応しい美点ですので、恐らくここは、全ての人物に焦点を当ててドラマチックな変化を描いているがために、相対的に変化の薄い主人公が目立ってしまっただけのようにも思います。 終わり方としては、美月くんと結ばれるのが一番収まりがいいかなと思いました。ジュンさんと榎本さんは一緒にいてほしいですし、剣磨くんは耐えてくれ。叶わない恋を秘める君が好きだ。 @ネタバレ終了 番外編もあるようなので、これから読んできます。内容に大きな質量があり、満足度の高い物語でした。読ませて頂けて、ありがとうございます。
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死んだ僕の葬式に来た君は綺麗だ。僕の葬式に来た君と彼女の話。 人称代名詞の嵐です。文字が滝のように流れてきます。ちゃんと読めたか分かりませんが、僕と君と彼女の歪な関係が窺えるお話でした。 @ネタバレ開始 厭世的な僕は親友だった君との関係を壊してしまい後に解放した?君はかつて僕を愛していたが、捨てられたと思い今はとても恨んでいる?でも君は葬式に来て泣いてくれた。 彼女は君から僕を奪ったと己を恥じていて。僕に愛されたかったけど、僕はまだ君の方に親しみを感じていたようで?でも君はそのことを知らない…? @ネタバレ終了
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倒錯する愛とその行方タイトルの通り、倒錯した愛を貫いた作品でした。 @ネタバレ開始 短いながらに伏線も見事に回収して綺麗に終わらせてくれました。 いや、万人にお勧めできるかというと、考えてしまいますが、後半の衝撃とどんでん返しは鮮やかでした。 @ネタバレ終了 制作ありがとうございました!
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うめかをる和風でとても美しい作品でした! 短時間で見れる3エンド。それぞれの良さがあるので全部好きです。が、どれか選ぶなら、えんど参ですかね~。切ない! 余韻がっつりで、数回見ちゃいました。春が近くなったらまた見ようと思います! 素敵な作品をありがとうございました(*´ω`*)
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椿の主主人公の家に家事代行で派遣されてきた少女。先に道を踏み外したのがどちらかは明らかなのに。選択肢1つで視界ががらりと変わるのがおもしろいです。賢いヤンデレ強い。 真っ白な状態からここまで教育できる主人公にも闇を感じてしまいますね…
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メイドさんと繋がりたいデュフデュフしながら可愛い、いちごちゃんと 会話をしていき、無事全エンド制覇いたしました。 @ネタバレ開始 しょっぱかなから、金づるエンドに行ったときは 流石に冷静さを取り戻し、「お金使い過ぎだわ・・・」と 反省いたしました。これがリアルのメイドカフェじゃ なくてよかった・・・・。 @ネタバレ終了 面白い作品を有難うございました!!
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白き部屋にて君と飛ぶ明日いなくなる「彼女」の話。彼女と話していると楽しくてすっかりそのことを忘れてしまいます。 2周目に入ると展開の変化に驚きます。どのルートも彼女と誰かの優しくてちょっと寂しいお話で、5枚目のサムネイルの台詞が特に好きです。 何度巡っても彼女の迎える結末だけが変わらない。不思議な雰囲気の作品でした。
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ヤンデレバレンタイン 欠損少年編すごく綺麗な少年だなー、と読み進めている最中 タイトル画面に一度戻って確認。 手もあるし、足もあるのに、欠損・・・?ん? となっていたのですが、最後までしっかり読むと なるほど!!と、なりました。 面白かったです!
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ちょびっとLOVEリサちゃんも可愛いけど、 私は断然、ちひろちゃん派!でした。 @ネタバレ開始 公園での告白だなんて、素敵! 主人公とちひろちゃんの告白をにやにやしながら 見守っていました。 @ネタバレ終了 丁度いい長さでとてもプレイしやすかったです! 素敵な作品を有難うございました!!
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Mermaid princess ~人魚姫と2人の王子様~フォローさせて頂いてる方の感想を拝見して、気になっていた作品。 遊ばせて頂きました! @ネタバレ開始 少し読み始めると、私の知ってる人魚姫ではないことが分かりました。 前向きでかわいいアデルちゃん! 喋り方が面白くて、お供するです!のところは爆笑しました。 侍従さんが新婚なのもいい。 侍従さんとアデルちゃんのやり取りが大好きです。 兄弟が和解するシーンは感動でした。 王妃様に訴えるアデルちゃん、かっこ良かったな… 王子様の二人は一緒にいた方がいいって考え方も好きです( *´艸`) ウィルバート王子とエヴァン王子はどちらも魅力的でした。 ウィルバート王子の『ふられたらどうしようかと思ってた』のときの台詞と笑顔は素敵過ぎる…これぞ王子様でした。 エヴァン王子とアデルちゃんのやりとりはとても可愛くて、微笑ましかったです。ウニもタコもかわいいあだ名だよ… エヴァン王子への告白シーンが可愛くて好きです! 困った顔もかわいいよ、アデルちゃん… 立ち絵もスチルも綺麗で、エンディングは歌までついていて凄かったです! 世界観を大切にする言葉選びやエピソードは、より物語の世界に浸れて素敵だなと思いました( *´艸`) @ネタバレ終了 そこまで長編ではないのに、これだけ詰め込んで、分かりやすくて、面白くて…お話に説得力があって、感動しました。 面白かったです、素敵な作品をありがとうございます!
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倒錯する愛とその行方タイトル画面からガチガチのホラーかと思ったら、違いました(笑) ギャグ成分大盛りで、ものすごい作品でした。素晴らしい作品をありがとうございました!
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アルルベルの異邦人攻略サイトの力を借りて無事にフルコンプしました。 やっぱりこのゲーム凄く好きです!! 作品内の世界観がしっかり確立されていて、 かつルート毎に異なる様相を見せてくれるのが良いです。 登場人物たちの口調ひとつとっても凄く特徴的ですし。 複数のエンディングにアフターストーリーが用意されているのも良いし、 クリア後反省会も「ザ・フルコンプのおまけ」という感じで良かったです。 ボリュームたっぷりな本作をありがとうございました。
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私の執事ジェラルド愛ゆえに愛を隠す漢ジェラルドのお話(半分くらいは合ってますよね!?) 全エンド見て、「これが正当ルート!」というものがなく、何を選んで何を捨てるのか一貫しているのが良かったです。 個人的にはエンド2と3が同列くらいに好きです! エンド1でも、ジェラルド颯爽と現れてお嬢様さらっていきそう……w おまけマンガを見て、ジェラルドの用意周到さや有能さがより感じられました!
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~いいからチョコを投げろ話はそれからだ~爆発耐性!?が付いたバレンタインチョコを5人のうち誰に渡すか。それぞれ違う方向性の魅力があっておもしろ可愛カッコよかったです。 和服の彼が謎多き不思議さんで可愛いなと思ったら、さらに想定以上の要素が降ってきて…!彼らが1人でもやもやぐるぐる考えているところを覗くのも楽しい。 バッジのミニキャラも全部可愛かったです!
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白き部屋にて君と飛ぶ切ないけど、どこか温かいお話でした。 少年のような話し方のお姉さん、とても素敵。 @ネタバレ開始 エンドCが一番好きでした。 「一緒に行けません」と書き残した、お姉さん。 それを書いている時の事を考えたら・・・胸を締め付けられます。 @ネタバレ終了 音楽も相まって、とても素敵な作品でした。 有難うございました。
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倒錯する愛とその行方主人公のキザな語りから入る始まり方がすごく好きです。 ホラーチックなタイトル画面とは裏腹に 可愛らしい女の子(性格にやや難あり)だし、ギャグも多めで 明るい話だよなぁ・・・と思いながら読んでいたのですが・・・ 後半が・・・!!!!! @ネタバレ開始 最初に、ノーマルエンドを見てしまい、 謎が謎を呼んで、前エンド回収致しました。 サイレンの中の自室が、リアルに感じて すごく怖くなりました。 @ネタバレ終了 面白い作品を有難うございました!!!
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Vergunty ヴァーガンティー僕は4時間30分ほどで3つのエンドを回収することが出来ました。主人公達の想いの行方に目が離せなくなる、素晴らしい作品だったと思います。 @ネタバレ開始 すごいシナリオでした……。美月君との関係をめぐる葛藤だけでも十分読みごたえがありましたが、そこにジュンさんまでからんでくるとは……! 終盤は「これ、どうなっちゃうんだ?」とハラハラしながら読ませて頂きました。 本作品の大きな魅力のひとつとして、丁寧な心理描写があげられると思います。視点を変える、過去のエピソードも時折はさむといった工夫のおかげで、主要メンバー全員に感情移入できる作りになっていたと思います。それだけに、終盤の展開は心揺さぶられました。「こちらの気持ちもわかる。でも、あちらの気持ちもわかる……!」と何度も頭を抱えました(笑) 彼女らが単なるわがままな人間でなかったことも大きなポイントだと思います。正直な思いを相手に伝えたり、自分が犯した過ちを隠さず謝罪するシーンは、どれも強く印象に残りました。「自分が同じ状況だったら、ここまで誠実に言えないかも……」なんて感心してしまうこともありました(笑) しかし、そんな彼女らですら振り回されてしまうのが、恋心だということですよね……。「恋は理屈じゃない」ことを痛いほどに思い知らされるストーリーだったと思います。 キャラクターで言えば、特に美月君が好きです。彼が苦悩を経て人間的な成長をみせてくれるところは、本作品の大きな救いになっているように感じました。また、前作「Lechenaultia -レケナウルティア-」の登場人物である春市と直が出てきた時はなんだかほっとしました。 結末については、2つの結ばれるエンドが好きです。美月君推しの僕ですが、ジュンさんとの生活も穏やかな幸せが得られそうだな、と思いました。なお、どちらともと結ばれないエンドを見ることが出来たのも良かったです。「選ばれなかったとしても、彼らはまた前を向いて歩いていけそうだな」と思えて、少しホッとしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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モブだけど、主人公くんを好きになってもいいですか?僕は2時間ほどで全エンドを見ることが出来ました。シナリオやグラフィック、ムービーなど全ての要素が丁寧に作られており、完成度の高さを感じました。とにかくプレイヤーに余計なストレスを感じさせない作品で、終始物語に没頭することが出来ました。 @ネタバレ開始 僕が特に良いと感じたのはシナリオです。本作品は正統な恋愛青春ものですが、「読者が望むものをきっちりおさえてくれている」という安心感が終始ありました。 例えば、「ヒロインの小声は主人公に聞こえない」、「年上のお姉さんにからかわれながらもアドバイスをもらう」、「ちょっとバカっぽい友人が、終盤で格好良い一面を見せてくれる」なんてのは、身も蓋もない言い方をすれば、ギャルゲの「お約束」にあたると思うのですが。そのどれもが素晴らしくて、僕はニヤニヤするのをおさえられませんでした(笑) 「お約束」ってつまり、頻回に使われるくらい良い手法なんだと再認識……。プレイ中は、こちらがギャルゲに期待しているものを十分に味わえているという満足感がありました。 一方で、本作品ならではのオリジナリティを感じるところも多々あり、「よくあるギャルゲ」とは一線を画すシナリオに仕上がっていたと思います。「固定観念と、自分の本当の思い」が本作品のテーマかなと僕は思ったのですが、登場人物たちのそうした葛藤を丁寧に描いているところに個性を感じました。 僕は特に未空ルートの展開が好きです。クライマックス直前の栞の言動には、ちょっとウルっときてしまいました。また、その後の展開も大変良かったです。それまで自分のことをモブだと認識していた未空だからこそ映える、素晴らしい演出だったと思います。大変楽しく読めた作品でしたので、ラストは物語が終わることに寂しさも覚えました。 キャラクターはみな良いやつばかりで、嫌いな人物は1人もいませんでした。メインヒロインの2人は正直甲乙つけがたいですね……! どちらも良い子過ぎて、選択肢を選ぶのは毎回つらかったです。彼女ら2人に好かれる遙真が羨ましすぎる(笑) なお、ヒロイン2人についてはボイスも素晴らしかったです。照れた時の声のかわいらしさは反則だと思います。 少しだけ制作者目線の感想も述べさせて頂きますと……。「特殊な設定に頼らなくても、こんなに感動できるシナリオが描けるのだ」という点にも感銘を受けました。それは自分が制作者として目指しているものでもあるため、本作品に学ばせて頂くところは大変多かったです。登場人物らの長い間大切にしてきた思いを丁寧に描いているからこそ、ここまで感動できるものに仕上がったのかなあ、なんて思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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みちそう!初めて道端でミーティングをしている宇宙人と遭遇しました。 驚きよりも先に笑いが出てしまうのですね。 @ネタバレ開始 部活やめるってよ、ぐらいの軽いノリで宇宙人の部長に 軽くあしらわれるジンさん・・・。 無事、思いを届けてハッピーエンド! ゲームプレイ後に気がついたのですが、 名前を見返すと「ドセイジン」だったのですね・・・。 @ネタバレ終了 面白い作品を有難うございました!
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ボクの街ああ・・・なるほど!! 最後までしっかり読んでおまけも見ると 物語の辻褄があっていき、 もう一度読んでも面白い作品ですね。 @ネタバレ開始 序盤から出てくる名前たちで、もしや・・・?とは 思っていたのですがおまけを見て確信しました。 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!