ティラノゲームフェス2021参加作品
8620 のレビュー-
ヌコの特等席雰囲気の良い喫茶店で、マスター&朱里さんと過ごす、ゆったりとした心地よい小さな非日常のひととき。 @ネタバレ開始 眼鏡を頭に乗せて眼鏡を探していたような猫探しでした……あの帽子の大きさ的に疑問を感じずにはいられませんでしたが……気にしたら負けな気がする……。 @ネタバレ終了 看板猫共々長く主人公の憩いの場であって欲しいものです。
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トキゴエ列車からの脱出探索ホラーノベルという珍しいジャンルと美麗なグラフィックに惹かれプレイしました。 ゲームオーバー時の復活機能など、親切に丁寧に作られた印象を受けました。おかげさまで全ENDを読了出来ました! プレイヤーの疑問点を登場人物が解説してくれる、舞台となる世界の矛盾が全て消されている事から、物語の整合性を大切にする作者様なのだなぁと思いながらTRUEまで読み進めました。 @ネタバレ開始 聡志くんと大介さんの笑顔が素敵だなと思っていたら、ラストのスチルで満開の笑顔が見られて、切なくも良かったです。 NORMAL ENDが名の通りHORRORな結末でしたので、どうTRUEに転換するのかな…?と思っていた所、伏線回収で全員を救う展開に成程ー!と思いました。 聡志くんと大介さんも無事救われて良かったです。 @ネタバレ終了 本作で作者様が伝えたかったと思われるメッセージが電車で例えられている点も良いなぁと思いました。 制作お疲れさまでした!
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FestivalDress着せ替えゲーム大好きなので気になってプレイさせていただきました! 材料集めてお菓子作って服に変えてイケメンさん達と会話ができて、とても楽しかったです。 使った衣装とお菓子はどれもすごく可愛くて、眺めているだけで幸せな気持ちになります。!お菓子は食べてみたい) 衣装をフルコンプリートするのに夢中でイケメンさん達を攻略するのをうっかり忘れてしまったので、また今度リベンジしようと思います。 素敵なゲームをありがとうございました!
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8番目のアリス【完全版】プレイさせて頂きました。 メルヘンな背景と可愛い女の子でとても面白かったです。 バッドエンドが多くて選択肢で迷いましたが、クリアすることができました。 素敵な作品をありがとうございます。
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ずっと朝でいいのにこの絶望の夜は、一体いつまで続くのだろうか…… まるでゲームの中と同じような、恐怖の時間を過ごしました。 いつか朝(グッドエンド)になることを信じて、ただひたすら生きる日々! そして迎えるグッドエンド……達成感がハンパなかったです。 黒いでかいやつが来た時の絶望感がヤバかったです。 シナリオA:75835 お姉さんの存在が大きく、お話を聞く為に頑張れました。 シナリオB:191020 でクリアできました。 説明などがいっさいなく始まるのも、ゲームのように「日常は説明もなく過ぎていき、変化する」かのようで合っていたので、良かったです。
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止水 -しすい-笑いや切なさ、ときめきと魅力がいっぱい詰まった作品でした。 UIのデザインといい、時々読み込みが入るものの、スマホでも快適にプレイできました。 画面をぼかして主人公の心情を表したり、背景が動いたり、集中線が動いたりと、演出が細かいところまで行き届いていて、感情移入しやすかったです。 @ネタバレ開始 特に、大吉エンドのエンディングはゾクッとしました……! @ネタバレ終了 序盤は、コミカルなやりとりが楽しかったです。特に、巌くんとまひらちゃんの関係性が好きでした。パーティーのシーン、面白かったです!二人とも素直になっちゃえ!と思いながらプレイしました。 @ネタバレ開始 神楽のシーンは、美しくて切なくて……、うるっと来ました。 止水ちゃんの告白シーンは……、今まで感情をずっと抑えてきていたからこそ、心を揺さぶられました。 止水ちゃんに会えない間のリョウくんの描写には、胸をえぐられました。だからこそ、止水ちゃんが来てくれた時には舞い上がりました。だけど、これだけで終わるはずがない!と思っていたらやっぱり……という展開で、再び胸が苦しくなりました。 初見は中吉エンドでしたが、徐々に透けていく止水ちゃんが切なかったです。泣きそうになりました。 大吉エンドの最後は、良かったなあ……!となりました。そして、止水ちゃんがこうなったのは、リョウくんが願ったからというのがなんとも……、切ないですね。でも、形はどうあれ、二人が最後まで一緒にいられて本当に良かったな……!と思いました。変化後タイトルには、胸が締め付けられました。 @ネタバレ終了 余談ですが、主人公が「了」でヒロインが「止」水なんて、名前が似てるな、なんて思いながらプレイしました。 とても心揺さぶられる作品でした。ありがとうございました!
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椿堂ノ火入りから、没入感がとても高く、一気に物語の虜になりました。 音楽、花火が上がる音、訛りのある父との会話、全てが溶け合って世界観を作り上げていました。 自慢の息子、という父の言葉にーー。 文体は自然と頭に入る、丁寧に書かれてなおかつ読みやすい書き方で小説を読んでいるように感じるのですが、画面や音楽と合わせるとドラマや映画を観ている気分になる、すごく立体的な作品でした。 過去と今、その移り変わりの描写に強く胸を打たれると共に、散らばったいくつもの言葉がどんどん繋がり形を作る、シナリオの作り方に魅了されました。 @ネタバレ開始 物語のあちこちに、親子の姿が描かれているのがとても印象的で、主人公がどんな気持ちで彼らを見ているのか…と思わず考えてしまいました。 病院に、11年も会わずにいた父を訪ねる理由、なんとなく想像がつくだけに、主人公と一緒で、病室に入るまで緊張していました。 余命幾許か、という想像をしていましたが、認知症を患ってしまっている様子。長く会わなかった父に対する描写に、その光景がありありと浮かんでくるようです。 父になんとも言い難い感情を持ちつつも、相手はすでに自分のことを覚えていない。その目は自分を映さない。やるせない気持ちでいっぱいになります。 花火の音とともに蘇る、父との祭りの記憶。 ひとつひとつの小さなやりとりに、二人のささやかな幸せがあり、今との対比で感情が掻き乱されました。 いつかははぐれて父に探してもらったのが、今度ははぐれた父を探す。 そして、一度は死んでほしい、消えてほしいと願った父の非常時に、それでも必死に走る。 本当は許したくて、けどそれができなくて、嫌いになりたくてなりきれなくて、どうにもならないけど、このままでいいと思えない。そんな気持ちが痛烈に伝わってきました。 息子と呼ばれることが辛かった、この人たちなら、大好きな父ならわかってくれるだろうと思ったのに裏切られた。主人公の悲しい過去も見ると、どちらが悪いとは言えないです。 けど、きっとあの女の子のお面は…。 お父さんは、主人公を深く愛して、もういいんだと、自分らしくあっていいと思ったから、それをほしがったのだと思うと辛くてたまりません。 お父さんは、もうとっくに認めていたんですね。 自慢の娘、ゆとりをもって生きてほしい、周りがこの子を許すように。その意味を知る頃、もう愛してくれたその人はいない。 それでも、そうだとしても、最後に二人が向き合えたこと、伝えたかったことが届いたこと、それだけは本当に救いだと思えました。 これからの主人公はきっと、自分のことも、自分が父を大好きだったことも、その名前もすべて認めて生きていける。そうであってほしいです。 @ネタバレ終了
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Re:Bus画面デザインがすごく美しくてついプレイしてしまいました。内容も惹き込まれる展開ですごくよかったです。あのダイアログが出るところでものすごく考えさせられました。 あの湖のシーンがとても好きです。
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転生したら記憶喪失でカレー屋だった件冒頭から周到な伏線が貼ってあり、意外な展開に驚きました。カレーに関する蘊蓄クイズも楽しめ、キャラも可愛く、かなり満足度の高い作品でした。幸智ちゃん可愛い。異世界転生や記憶喪失といった題材の調理の仕方が上手く、魅せ方がユニークで、とても印象に残る作品でした。素敵な作品をありがとうございました。
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ハッピードリームシンドローム絵が好きだったのでやってみましたがシナリオも凄く良かったです。 始まりからどんな謎があるんだろうと興味を持って読むことができ、中だるみもなく最後まで楽しむことができました。 キャラクターも変わったところはありつつ、ただ変わってるだけではない感じが凄く良かったです。だからこそテンポを犠牲にするので難しいかもですがそれぞれのキャラの日常を読みたかったです。 全部の内容が分かった後にもう一度やってみるとあそこはああいうシーンだったんだなーと分かると同時に初見ではいいシーンだと思ったのに……という怖さもありました。 いろいろなところが凄く作り込まれているノベルゲーム。凄くおすすめです。
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片付けられない女アルパカが、アルパカがこっちを見てる……! ダークな画面の中ひときわ目立つ存在でした。 ホラーは苦手なのですが、アルパカに強い関心を抱きまして 今回プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 怖いエンドもありましたが、 トゥルーエンドまでクリアして 思春期の女の子がもつ悩みや苦しみを描いた、 悲しくて切ないお話でもあるのだなあと感銘を受けました。 最後、主人公が前を向くことができてよかったです。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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瓶の中の声耳が聞こえない主人公の設定に合わせて、無音で進む物語。 @ネタバレ開始 一馬くん、本当にイケボだったんですねw ずっと暗い感じの晴喜君が、物語中に少しづつ表情に変化が出て、END4でみんなと楽しく過ごしている様子で良かったです。 @ネタバレ終了 静寂の中だからこそ、より人との関りが濃く印象付く作品でした。 最後、そしてこの後も心暖かく過ごしていくのだろうなと優しくなれる内容でした。
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止水 -しすい-まずは、タイトル画面のこちらを覗いてる止水ちゃんにヤラれてしまいました(>_<) もうそのあとは、何かする度に可愛らしくてそれだけでも大ご馳走でした♪ そして、背景画が動く演出が映画のワンシーンの様で見入ってしまいました。 プレイ後は、おまけや画像観覧を見ながら余韻に浸っていました! たくさん心を温かくしてくれたシーンがありました。 @ネタバレ開始 止水ちゃんの了君を愛する気持ちと了君が止水ちゃんを愛する気持ちがとても心地よくて...。 王様ゲームの時の止水ちゃんのつい『ダメー!』と言ってしまうところとか、 奇跡の章では、こちらが恥ずかしくなってしまうような、2人のやり取り(*^_^*) このままずっとこの奇跡が続いて欲しいと思う反面、最初に見てしまった、止水ちゃんの永遠に眠る姿がずっと頭にあり、 いつかは・・・(/ω\)と続きを読むのが怖くなったりもしました。 一時は、幼い頃の了君が犯してしまった出来事で、止水ちゃんを苦しめていた事を知ってしまって、了君も苦しかったことと思います。 しかし、トゥルーエンドでは嬉しくて泣いてしまいました。 とても奇麗な2人の終わり方。 感動しました。 それから、ずっとプレイ中『珍しい名前だなぁ』って思っていたので、十章のタイトルを見たときに何故か鳥肌が立ちました。 @ネタバレ終了 時にはワクワクする気持ちになったり、時には真相が知りたくて読むスピードがメチャクチャ早くなってたり(*'▽') とても楽しい時間をありがとうございました。
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椿堂ノ火雰囲気が素敵でずっと気になっていた作品です。 私は30分ほどで読了いたしました。 まるで映画を一本観終わったような充足感がありました。 一人称でつづられたお話で文章の美しさ、 構成力や表現力の高さを感じました。 グラフィックも物語を過不足なくひきたてていて とてもよかったです。 @ネタバレ開始 幼い頃、大好きだった父親との、縁日での思い出。 11年振りの帰省。 まるで別人のように変わり果ててしまった父親。 悲しさと愛しさと後ろめたさ。 そして父親に対するやるせなさ。 読んでいて大変身につまされました。 疎遠になった理由が語られて、腑に落ちるものがありました。 父と子、どちらの気持ちもわかるかもしれません。 誰も悪くないのに……。 和解のためには距離や時間が必要だったのかもしれないと思いました。 そして終盤では涙がとまらなくなりました。 仮面の真実、そして娘に捧げる名前。 いまも余韻が強く残っています。 @ネタバレ終了 主人公のこれまでの人生を追体験するかのような、 濃密なひとときを過ごすことができました。 ありがとうございました。
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負け犬の癖に吠えるな以前から気になっていたこちらの作品をやらせていただきました。 注意書きにある通り、暴言、暴力、いじめ、犯罪…あらゆるものが詰め込まれているメンヘラ美咲兄さんに優太くんが立ち向かう物語になっています。 @ネタバレ開始 美咲兄さんに終始イライラしながら早く報いを受けてほしいと思ってました。スカッと展開を見たくて優太くんがしぬエンドを先に見ました。優太くんは多分この先も美咲兄さんに囚われ続けるのでしょうか…。優太くんが幸せになるエンドを見たいです。
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「あなたへ会いに」宣伝でお見かけして気になり、まずは一番好みの後輩ちゃんルートをプレイしました! イラストからは想像できないほど、なかなかにハードな百合でしたが、すごく良かったです。 @ネタバレ開始 動画で拝見した時から、詩乃ちゃんがとっても可愛い…! しかも天才肌の後輩なんて、もう美味しいとしか言いようがないですね。 そんな彼女と秘密のお茶会、この2人だけの秘密というシチュエーションがたまらなく好き。 ぼっちな主人公とみんなに愛される女の子、誰も2人に接点があるなんて思わない。 個人的に、男装詩乃ちゃんめちゃくちゃ好み! これは違う意味で襲われてしまう…。 出会いからかなり衝撃的で、優等生な詩乃ちゃんが隠す『愛されない』部分を少しずつ知っていく、段々と仄暗くなっていく展開に違うドキドキも止まりませんでした。 みんなが好きでいてくれるのは、良い子の私だけ、誰も本当の私を好きになってくれない。 詩乃ちゃんの根底にあるこの感情が、苦しくなるくらい伝わってきて、それを受け入れよう、愛してあげようとしても、そうすればするほどいつかはその相手が離れてしまう不安に襲われる。 詩乃ちゃんの心の描写がとても上手く、ただのヤンデレにおさまらないところがまた良かったです! 作者さんの百合と病みへの理解と愛が伝わってきました。 ラストは心中を受け入れる方から見ました(正直、受け入れたらバッドエンドと思っていたのですが…まだまだ私は理解が足りてなかった)どんな彼女でも受け入れる、否定しない、その気持ちにグッときました。 これが今の2人の最高の幸せとわかっていても、もう少し早く出会えていたら、何か変わったのではないかと思わずにいられませんでした。 ラストのスチルは本当に印象的です! 受けきれなかったエンドは、これはこれで本当にヤバい。安易に主人公が突き飛ばされて死ぬとかではなく、詩乃ちゃんを突き飛ばして、ずっと彼女の幻影と共にあり続ける。ある意味一番辛い展開ですね。 @ネタバレ終了 可愛い後輩が大好きなのですが、彼女の心や幸せのあり方を覗き見て、かなり心にきました。 ホラー耐性が低めの私でも大丈夫でしたので、ホラーな百合が見たい方にオススメ! 安直な百合、病み、ホラー、ヤンデレという言葉で表現しきれない、リアルな女の子がそこにいます。 1ルートのみクリアですが、他2人とオマケも気になるのでいずれフルコンプしたいです…! 素敵な作品ありがとうございます!
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混同仮面いろんな方の感想を拝見して、ニチアサ特撮大好きな身としてぜひプレイしたい…! と思っていました。 タイトル画面からワクワクが止まりません、やはりいくつになっても少年の心はなくなりませんね! 提供で使用素材などを出すのも、遊び心があってたまらないです。 セーブ画面もはちゃめちゃ、この世界観、クセになります。 以外、ほとんどツッコミです。 @ネタバレ開始 唐突に始まった青空の下のすっぽんすっぽん!! いやん、悪に堕ちちゃう!! これで笑わないヤツおるん? きゃー!! 正義の味方よー! って近藤さんの家から出てきとる、身バレ! 身バレ! 性戯は…あっ! これ、朝に放送して、お母さんが赤面しちゃう流れだ!! 混同仮面、なかなかバイオレンスなんですが、ヤバいよヤバいよ、今時の若い子はすぐキレるから! 半裸の少年まで犠牲に…って、混同仮面、ドーテー拗らせすぎの男子なんですけど!? いや、美しいショタは国の宝なので、ダメですね、それはダメです。イエスショタ、ノータッチ。 え、ショタじゃない!? 私のショタストライクゾーンに入ったので、いいんです。 画面いっぱいのお気持ち表明、混同仮面…そんなにやさぐれるなよ、だからモテないんだぞ。 すっぽん男のせいで、ショタが!! アーッ!! もう淫語飛び交いすぎて、ナニから突っ込んでいいか全く分からない。 一つ言えるのが、混同仮面はまったく正義の味方ではないということだけです! 唐突に画面の前のお友達に解説始まったー! 文字だけで混同仮面、呼ばれたと錯覚しちゃうとか、拗らせすぎの極み。 ゲーム性もあり、これがなかなか面白かったです! 最後の一回はなかなかハードでした。 そして、バッドエンドがバッドエンドなんだかなんなんだか、よく分からない(笑) って、まさかのまたすっぽん!! おかわり!! なんと、保健室の美女がっ! そして青年がどんどんヤバくなっていく、みんな大好き黒船!! 最後いい感じになるのかと思いきや、面白バレリーナの刑!! @ネタバレ終了 ギリギリを攻めすぎて、もはや何がアウトで何がセーフかも分かりませんが、面白ければ問題ないのだ…! クリア後には、なぜか混同仮面が恋しく思え…るような思ないような、ですが独特の世界観はクセになること間違いなしです。 ミニゲームも凝っていて、ついムキになってしまいました! 素敵な作品ありがとうございます!
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ヤ〇〇ン民族の大移動と史家タキトゥスプレイ当初は◯◯に入る言葉が分からなかったのですが、なるほど…!! これは斬新! 歴史のお勉強が大の苦手だった私、元ネタについてはほとんど知識ゼロの状態でしたが、とても楽しめました…! オープニングはわぁ〜ぉな表現はありませんが、今風の言葉を使いつつ、歴史に沿った内容で書かれているのだなというのが伝わり、すごく分かりやすかったです。 タキトゥスはオローマを愛する人だったのですね(決意に燃える彼が、後にドキドキ体験をすることになるとは…)イラストヤトス、いい奴。 ここからはタキトゥス君の妄想かな!? と思うほどの、わぁ〜ぉな展開の連続で、青少年がドキドキしながら手で顔を覆い隠しつつ、指の隙間からチラチラ見ちゃうような美女との非常交流がスタートします。 @ネタバレ開始 バリバリのわぁ〜ぉ表現というより、なんとなく察する感じのシナリオなのですが、ルビの振り方などがとにかく秀逸です。 見聞深まっちゃうし、うさぎさんが純粋なお目目で見ちゃうし、一句読んじゃうし。 ママミーヌさんは絶対その手の人に好かれる…。女神さまもにっこり。 ちゃんと選択肢でストーリー変わるのがすごいですし、手がこんでます! シルデリクさんの直球ストレートな感じが好きですね…! @ネタバレ終了 クリア後はおまけ要素もたっぷりあって、歴史が好きな方なら二度と楽しめる内容になっています! パロディ表現がとにかく面白いし、これだけ考えつく作者さんのセンスに脱帽です。 現代と歴史の奏でるハーモニー、とてもむふふでわぁ〜ぉな感じで良かったです…!
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夢限のヤミ突如届いた一通の手紙、それを破ってしまったら…気付けばそこは真っ暗な世界、ヤミと名乗る少年と二人ぼっちの始まりでした。 @ネタバレ開始 知らない場所に知らない人と、というとホラーなのですが、ヤミ君がその見た目に反して明るく、こちらに気を遣ってくれる優しい子なのでまったく怖いとは思わず、むしろ居心地の良さを感じます。 闇は怖いイメージが先行してしまいますが、優しい暗さは落ち着くんですよね。それが見事にハマっていて、彼と会話をしていると不覚にもずっとここにいたいなーという気持ちになりました。 ヤミ君の表情がまたコロコロ変わるのですが、寂しそうだったり、嬉しそうだったり、悪戯っぽかったり、色合いが短調でも、とても表情豊かで親近感がわきます。 部屋にあるものを色々見せてくれるのですが、時折見せる寂しそうな顔が、とにかく印象的です。 ついに外に出られる、ヤミ君と別れてしまったけれど、彼にもお迎えがやってきました。 本当の名前と両親…彼は一体何者だったのか、謎が深まる終わりでした。 二周目の途中から、太陽という人物が(人ではないけど)現れます。 ずっと黒の世界にいたので、その明るい髪が強く残るとても綺麗な人です。ヤミ君のことを気にかけている様子、また謎が増えました。 今度は出て行かない選択をしましたが、まだまだ分からないことだらけ、しかしタイトルに変化が。 今度は間違えるな、太陽に言われてもう一度ヤミ君の元へと向かいます。 最後に、今度は一緒にここを出て行くことを選べるように。 ヤミ君はーー光り輝くような、綺麗な少年でした。その笑顔が本当に眩しくて堪らなくて、ああ良かったと、約束を破ってくれたことを嬉しく思いました。 悪魔に魂を狙われてしまった少年と、彼を守るためにこの世界に連れてきた太陽、二度目の闇の中でも思いましたが、太陽はヤミ君が本当に大好きなんですね。 けど『やくそく』を破ってしまったことで、契約はおしまい、もう太陽の役目は終わり、大切な彼は本当の光の元へ出て行ってしまった。ずっと見守っていたかった、その言葉が胸にただただ残ります。 プレイヤーはヤミ君にとっての何者なのか…ヤミ君を連れ出したそれは善なのか、それとも。 ヤミ君がプレイヤーに対し、悔しいと言ったことも気にかかるし、考察が捗る作品ですね。 @ネタバレ終了 進行状況で変化するストーリーやイラストがよく、白と黒の対比がとても印象的でした。 バッジ取得後、アルバムに空白があるので気になって選択肢まで行きましたが、その仕掛けといいますか、そこでもとても良いものを見せてもらったなと思いました!
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ブラックコーヒー一度読了後、ショートケーキを読んで戻ってまいりました。 チャプターを読むごとに出てくるアイコンもオシャレですし、コーヒーをいれる音が印象的です。 それぞれの作品で視点が別になりますが、それがとても良かったですね。ショートケーキの『君』の視点から、あの時のことが語られるのがまたよいです。 @ネタバレ開始 誕生日のこと、運命と感じたあとの再会。 二度の偶然は運命、そして運ばれてきたケーキへの思いが重なって必然だなぁと感じました。 二人にとって、あの出来事は忘れられないものだったのだと思い、変わってしまう中に変わらないものがあってよかったです。 それでも、初恋は実らないーーというジンクスに、一歩を踏み出せずに終わる。これもまた、ある意味リアルでしんみりしました。 二人揃って二次会を断り、思い出のあの店へ。 彼の目線の新郎新婦の話を聞き、新郎が新婦にずっと思いを寄せていたと知り、例のジンクスに対する考えが変わっていくのがいいですね。 大人になった二人はコーヒーを注文。 飲み慣れていないコーヒーを前に緊張する私に、ブラックコーヒーはショートケーキと合うのだと教えてくれる彼。 最後の一文が、とても素敵ーーきっとこの恋は甘い身をつけるでしょう。 @ネタバレ終了 二人の微妙な距離感と会話、変わるものと変わらないもの、それらが繊細な文章になって綴られている作品でした。 ショートケーキとのマリアージュを楽しんでほしいと思える素敵な作品です!