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ティラノゲームフェス2019参加作品

3302 のレビュー
  • 私と兄
    私と兄
    閉じられた安寧の世界から外に出ていこうとする妹の話。 兄を説得する為に交わされる会話の節々から、お互いがお互いを想う気持ちが感じられて良かったです。 作中で出てきた「何を言っても、お前は出て行くんだろう」という言葉における本来で最初の主語はお兄さんですが、どの選択肢を選んでも結末は変わらないというゲームとしての性質を先に知っていたので、「私」が何を言っても、という意味でも繋がりそうだなあ、という広がりを感じられて印象に残りました。 そして、そう言われるほどの彼女の強い心に至らせたのは、何よりお兄さんの存在があったからこそなのでしょうね。 始まりは暗いけれど、明るい予感を思わせる終わりに結ぶ、短くも素敵なお話でした。
  • 魔法使いとかわいそうな女の子。
    魔法使いとかわいそうな女の子。
    魔法使いが迷子の少女をひろうお話。10分ほどで読了できました。短編ながら、心に響く物語でした。こんなことになると魔法使いが全く思っていなかっただけに、悲しいですね。力を持つ者は、その使い方に注意が必要なんだと再認識しました。少女は一途に魔法使いを信じていたんでしょうね。
  • 草を育てて
    草を育てて
    草を育てていくゲーム。10分ほどで3年のキャラクターを攻略できました。イラスト含めて、緩めの雰囲気が良いですね。また、最後の台詞で、それぞれのキャラクター性がよく分かるところもよかったです。
  • アリバイの精度 ~天利探偵助手の事件簿~
    アリバイの精度 ~天利探偵助手の事件簿~
    天利さん、すごく優秀な助手でした! 探偵じゃなくて助手なのかぁ、というのと、その「助手」に色が付いているのに惹かれてプレイさせて頂きました。 なんとなく予測しながら進めておりましたけれども、結果的にはちょっと意外でしたね…! 冒頭のシーンで何か含みがあるようには思いましたが、こういうことだったのかと…クリアするとすっきり…(*⁰▿⁰*) 物語としては、大水さんのキャラクターがとても興味深かったです。 非常に優秀な助手が捜査を手伝ってくれます…。三箇所くらいから情報を集めて、最終的に推理を当て嵌めていくゲーム。よくよく見たら天利さんの反応で推理が合っているのかどうかも判断出来ますね。非常に親切な設計でした。
  • 不思議の国のアリスとありす
    不思議の国のアリスとありす
    キャラクターの掛け合いがとっても可愛いゲームです。画面の前でものすごいニヤついている自分が居た…! 女王さまがタルトがない、と言った場面でもうお口の周りを見て笑ってました。そして恋する姉弟が可愛いが過ぎますね…私にもっとアリスちゃんと白うさぎをくれ…(渇望) 個人的に女王さまがめちゃくちゃ好みです! Extraも拝見しましたが、このお話の世界が普段どんな感じなのか想像したくなるような設定が多いですね。 謎解き要素はありますがそこまで難しくはないので、誰でも気軽に出来ると思います。
  • 憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない。
    憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない。
    全体的に甘酸っぱい、青春の香りがする作品でした。 クイズは難しくなく、かと言って簡単すぎでもなかったですし、どのEDの展開もいろいろな意味でおもしろかったので楽しく全EDを回収することができました。 個人的にはED3が好きです。トウヤちゃんかわいい。気弱な女の子にあんなことさせるなんてシキ先輩はS…! シキ先輩もショウくんも魅力的でしたが、ツンデレが好きなのでショウくんを応援したいです。 トウヤちゃんが気づくことはあるのでしょうか…! 素敵なゲームをありがとうございました!
  • サリエンシー
    サリエンシー
    7年前に「サリエンシー」となった大学生の私が、中学生の少女・かなたと再会することから始まる物語。エンドは1つで30分程度で読了しました。 サリエンシーは「突出して目立つこと」を意味する用語です。夜の月が昼の月と比べて目立つように見えるのは周りが暗いから、という特性もサリエンシーと呼ぶそうです。しかし、この作品の「サリエンシー」は、人間に対して何らかの影響を及ぼす用語として使われており、その定義は最後まで明言されることはありません。 とはいえ、このあやふやな雰囲気を最後まで貫いたからこそ、私とかなたの繊細で儚い部分を引き出していると個人的に感じました。途中から出てくるLive2Dの立ち絵も可愛かったです。 作中に出てくる「月ステーション」や、月の設定など、サリエンシーの本来の意味を含めて、いろいろ考察したくなる部分も多かったです。未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
  • 改元
    改元
    最初は、作業的なゲームかな?と思っていたのですが、いざ進めてみるとさくさく進んで、しかもたくさん結果があって大変面白かったです!ゲーマー魂(?)に火がついて、一気にコンプリートしました! ネタ的なものから、ちょっと怖!と思うものまで、改元の瞬間に立ち会えて楽しかったです!何より発想が面白いな、と!あと、ジッキ―くんかわいい(*´ω`)
  • 隣人と和解せよ
    隣人と和解せよ
    プレイさせて頂きました。 最初の選択肢で、別々の物語が楽しめる所に魅力を感じました。 素敵なゲームありがとうございました!
  • 幽霊の君は
    幽霊の君は
    プレイさせて頂きました。 面白かったです
  • 人間標本
    人間標本
    プレイさせて頂きました。 小説を読んでいる雰囲気で怖かった
  • ナナツモリ
    ナナツモリ
    「ナナツモリ」読後感爽やかな青春ホラー。 学校の七不思議をモチーフにした怪異アドベンチャーゲーム。しっかりと怖い描写もありますが読み終えた後は爽やかな気分になる素晴らしい作品でした。 天南さんと露草くんの過去や未来が気になる、続きが読みたくなりました。
  • もしかして私の王子クズ男!?
    もしかして私の王子クズ男!?
    「もしクズ」モラハラVSストーカー!イケメンだけどクズな王子たちとの乙女ゲーム。 一見コメディなお話かなと、油断していたら、王子たちの執拗で行き過ぎたアプローチにゾッとさせられました。特に、現実パートが挟まれることで、寓話でもなんでもなく現実にこういう奴いるよねってリアル感が増しました。 現実だったらと思うと愉快ではないお話ですが、テンポよく軽快に書かれているので読みやすく楽しむことができました。
  • 改元
    改元
    平成の結晶に魔法をかけて新たな結晶を作っていくゲーム。改元を使うというアイデアが面白い。魔法によってどうなってしまうのか予想がつきそうでつかない。そのバランスが本作品の魅力のように感じました。個人的には「ねーわ」に笑ってしまいました。
  • その恋、保留につき、
    その恋、保留につき、
    保留し続けることを願いながら高校生活を送っている主人公の物語。全エンド見るのに自分は3時間ほどかかりました。シナリオ、システム面、イラスト、演出、どれもハイクオリティです。サブキャラクター含め、全てにボイスが入っているのもすごい。フリーとしては短くないゲームでしたが、マップ画面システムのおかげもあってそこまで長いとは感じませんでした。小分けにして読むことができるのは大変ありがたかったです。 シナリオについてですが、ほどよくぶっ飛んだところもあって、面白かったです。しかし、大野城さんは一体何者なんでしょう……。最初は「底知れない人だ」と思っていましたが、途中からは「果たしてヒトなのか……?」なんて思っていました(笑) また、どのエンドにも「保留」というテーマが絡んでいるのは上手い作りですし、特に、保留を色々な側面で描いていたのが素晴らしいと感じます。保留って、ネガティブなイメージがある言葉ですよね。確かに保留が望ましくない時はあるし、小澄さんエンドでもそのように描かれている。しかし一方、天神さんエンド、姪浜さんエンドでは、主人公が保留にすることを特技として使ってヒロインたちを支えます。この辺りが、本作品の大きな個性だなと思いました。保留は俺の特技だ、なんて台詞がキマるのは、他の作品ではお目にかかれない気がしますね(笑) 更にいうと、他のエンドだからといって、主人公が小澄さん以外のヒロインに簡単になびかなかった点も大変良かったと感じました。柳川くんの一途な思いが良く伝わってきて、彼のことが好きになりました。天神さんの言うとおり、保留にしておきたくなるくらい、本気の気持ちなんですよね。 キャラクターの中では、柳川くん以外でいうと、特に小澄さんが好きです。彼女は魅力的過ぎますね! 華奢だけど強い女の子、大好きです(笑) 余談ですが、作者さんは「小澄」という名前に特別な思いがあるのかな、なんて思いました。他のキャラクターは、僕もすんでいる「日本一平和な県」の都市と関係している名字でしたので……(笑) 美しいビジュアルが目を引く作品ですが、「保留」を色々な形で描いたシナリオも大変魅力的でした。素敵な作品をありがとうございました!
  • ペンフレンド ~国境を越えた色仕掛けの罠~
    ペンフレンド ~国境を越えた色仕掛けの罠~
    ク、クズ~! 主人公が予想以上にクズで嘘を吐くシーンでやめろやめろやめろと胃を痛めかけました。お前が嘘を吐くのは勝手だが俺に吐く嘘を選ばせるな。あまりにあれなので、そりゃそうなるよ、とエンディングには納得するしかありません。予測可能回避不能エンド。 どこかほのぼの感あるエンディングムービーは逆に皮肉的にも感じられて良いなあ、と思いました。 だいぶ雪菜ちゃんが可哀想なので彼女には何とか幸せになってもらいたいですね。健気さは美徳だけど盲目すぎた箇所はよろしくなかったかな……。磨こう、男を見る目(今月の標語)。 魔性の女なロゼさんも素敵でした。悪い顔が好き。どういう立場の人なんだろう? と初見時は思っていましたが、なるほどなあ。
  • 神隠姿
    神隠姿
    作中ムービーは実際に撮影されてきたものなんですね。いかにも何かありそうな予感を思わせる良い雰囲気の動画演出で、おお、となりました。 総数としての選択肢は多めですが、前のシーンに戻ってくるようなものも結構あるので、マッピングするような心持ちで楽しく選択肢とエンディングを回収させていただきました。 最初、バッドエンドは基本そのルートでのみ発生する即死トラップ系とばかり思っていたので、ラスト二種のエンディングで例のバッドエンドでの要素が回収されたのにも「おお」となりました。そういうことだったのか……! 不気味な山を彷徨って、少しずつ真実に近付いていくのが楽しかったです。
  • 可惜夜奇譚
    可惜夜奇譚
    雨音ちゃんが可愛かったです。時折見える狂気も素敵ですね.....!こんな妹キャラもいいなぁと思いました。 あと、ちょっとした史実を混ぜ込んでいるのも、現実感が高まって非常に良いと思いました。
  • わん~そうだ、温泉へ行こう!!~
    わん~そうだ、温泉へ行こう!!~
    主人公が選べるゲーム、とても面白い発想で素敵だなと思いました。キャラクターの立ち絵の種類が豊富で表情がクルクル変わるので見ていてとても楽しかったです。スチルが多いと、プレイヤー的には嬉しい気持ちになりますが作業量を思うと……本当にお疲れ様です。ひとまず大谷ちゃん主人公で愛を貫いてみました(笑)18歳で人妻の言葉の威力が凄い。先生と大谷ちゃんのエピソード見てみたくなりました。他のルートもゆっくり遊んでみます!
  • 肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~
    肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~
    桃太郎をベースにした、お下品系触手乙女パロディゲームです。未プレイの方は「なんのこっちゃ」と思うかもしれませんが、本当にそういう表現しかできないんです(笑)。選択肢はなく、約20分程度で読了しました。なお、絶対神CEROの加護によってアレの部分は伏せられていますので、心がピュアな方でも安心して読めると思います(笑)。 物語も楽しく読みましたが、個人的には映像表現が非常に洗練されていると感じました。背景・登場キャラクターが結構な頻度で動きますので、文字を読みながらアニメーションも観ているような感覚がありました。ドリアードさんの花が落ちる部分など、細かい演出も凝ってて良かったです。未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。