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ティラノゲームフェス2017参加作品

1336 のレビュー
  • あいどるみっしょん!
    あいどるみっしょん!
    女の子がみんな可愛かった! でもそれだけの作品ではないのですね。探偵ものではありますが、選択肢の結果が分かりやすいので、プレイ自体の難易度は高くなく、ハッピーエンドにつながる過程でそれぞれのキャラの思いがそのキャラらしく描かれていて、全体を楽しめました。理緒ちゃんの行動によってキャラの受け取り方が結構変わるのが、みんなのネックになっている部分と魅力がしっかり出ていていいなあと。メッセージウィンドウなどもデザインが統一されていて可愛くて、立ち絵も表情と仕草が出ていて魅力的でした。キャラも衣装もそれぞれ綺麗で可愛かったです。ハッピーエンドのムービーもよかった! 最初はちょっとこわごわな感じでプレイして、ラスト付近でもドキドキだったのですが、ハッピーエンド後にはもうまだまだ色々あるだろうけどもうよかったなー! という思いがこみあげました。
  • マイトナイト
    マイトナイト
    ちょいちょい遊んでいたのですがステータスカンスト状態で討伐を終えたので中断。 最初の頃は安心して戦える敵がゴブリンしかいなくて帰りたい帰りたいと言い続けながら討伐に出掛けてました。笑 だんだん軌道に乗ってくるとサクサクと色んな敵が倒せるようになるのですがステータスを上げても厄介な強敵ばかりで少し気を抜くと危うくなってしまったり。ステータス減少キライ! あと攻撃力や体力が足りてない中盤では、倒しても旨味が少ないのに絶妙に体力も攻撃力もあるミミックに出くわすたびに宝箱の姿に騙される冒険者の気持ちを味わいました。進めば進むほど宝箱が美味しいだけに……。 少しずつ強くなり深く潜っていけるようになる進行感が楽しかったです。
  • Ghost Order
    Ghost Order
    空手に生きる少年達と殺された親友の話。 親友が死んで今日で四十九日。言葉を交わすことも出来ないのに傍に居続ける親友の幽霊と共に、彼の死の真相に迫ったりもします。 いくつか途中で選択肢がありますが正規ルート以外は全てバッドエンドだったので回収しやすかったです。それにしても死の可能性が近過ぎる……。 現代の感覚で考えると最初の事件で止めなかった時点でどこか精神が逸脱しているような、とんでもないような気もしますが。けれど例えば剣が当たり前の時代だったなら、そういった突き進んでしまいすぎる精神もまた身近に感じられたのかなって。 それでも前に進んで行くのだろう少年達の輝きある物語でした。
  • やんでれラヴァーズ
    やんでれラヴァーズ
    選択肢によって異なるヤンデレ彼女の姿を見ることが出来るゲーム。 合わせて主人公の設定等も変化するので一作で何味も楽しめる作品となってます。 ルートにも依りますが主人公自身もヤンデレ彼女に浸食されてか或いは最初から素質があったのか、と思うような場面がちらほら。いずれは破滅に至るとしても根本的に相性の良い二人なんだな、などプレイ中には思ったり。 全エンディングを見ると追加シナリオが解放されます。なるほど色んなヤンデレが楽しめる訳ですね。やーいお前んち末永く爆発しろー!
  • 小山内家の掟~引っ越し編
    小山内家の掟~引っ越し編
    やたら家庭内の掟がある家族の話。 何となくタイトルから古い掟に縛られる感じの重苦しい話なのかと勝手に想像していたのですが、きっと多くの家庭にある「掟」がそうであるように、家族を守り物事を円滑に進める為に作られた掟でほっとしました。 色々と熾烈で癖のある登場人物が目立ちますが、特に母親が凄まじく。どういう経緯でこのような人になったのだろう……。ひええ。 選択肢に引っ掛かって辿り着くのに大分時間が掛かりましたが、ミチルエンドで描かれる「家族」の絆が好きでした。ほんの少しだけしんみり。
  • 君の心臓は誰のもの
    君の心臓は誰のもの
    似ていない姉弟の呪いで刻み付けられた心臓の話。 わあ性格がわる~い!(直球) と表面をなぞって一言で表すのは簡単ですが、環境、性格、そういった自分達の構成要素の全てを一種の自業自得と共に拗れに拗れさせた感情の末路の物語でした。 最初の告白の時に「理解」されなかった所で、これはそういうものなのだと、ひとつの諦めと共に拗らせちゃったんですかね……。 そういえば宗教の中では自殺者は地獄に堕ちるとも言うので、彼が言う所の「地獄」とは正しく自分の死そのものを指してもいるのかな、とぼんやり。君の為に地獄に行く俺を覚えていてね。
  • 彼の止まった時間と過ぎ行く彼の季節
    彼の止まった時間と過ぎ行く彼の季節
    もうどこにもいない幼馴染との夏の思い出を懐古する話。 小中学生時代の友人と高校大学と進むに従って自然と距離が離れてしまうのは割とよくあることで。 止まることもなく過ぎて行った時間の流れは時に非情なれど、そこにノスタルジイを感じられるのは良き思い出であったからこそなのでしょう。 二番目のルートでは予想していなかった展開に驚きました。どちらを先にプレイしても問題ないとは思いますが、確かに選択肢は上から回収した方が後味が良いかもしれませんね。 肌を焼く夏の日に当てられ汗で滲んだ視界の中で変わり移る世界に物悲しさを抱きながら、一握りの後悔と共に過ぎ去った日々と、きっとこれからを愛おしく思わせるような物語でした。 (すみませんコメント箇所を間違えたので再投稿失礼します)
  • 順路の女神
    順路の女神
    幼い頃から『女神』の人形に恋し続けてきた少年の物語。10分ほどで遊べるノベルゲーム、15歳以上推奨なので注意。 まず「手」の絵がとても好きでした。その人が触れてきた月日や温かみが感じられて、素敵だなぁと思いました。 彼は全てが造りものみたいに思えてしまったのかなぁと考えましたが、どう推測したところで彼の気持ちは彼にしか分からないんだろうなぁ、とも思ったり。 時計を前にしてガラスケースのなかの人形を見つける部分の演出が、時が止まったかのような彼の衝撃が伝わってきて鮮やかでした。 最後の職人さんの言葉に、彼にも彼で何か物語があるのかなぁと想像しました。 あと明るくて優しい感じの案内役のアルバイトの少女がすごくかわいかったです。
  • ねこ探偵 最初の事件
    ねこ探偵 最初の事件
    猫姿の探偵と人間の助手ちゃんが織りなす、気軽に遊べる推理ノベルゲーム。ちなみに助手ちゃんは女の子です。可愛い。 登場人物がみんなとっても可愛い。ネコだったりカバだったりクマだったり…。さらにただ外見が可愛い動物、というだけじゃないんです!それがまた嬉しい。この辺は是非遊んで確認してほしい…! エンディングは二つ!見た後の「おまけ」まで遊んでやっと全てが綺麗に収まった感じ。最初の違和感に戻ってくる構成が鮮やかでした。 最初で最後の事件ですが、まだ続きがあることと、また彼らの推理が見られることを期待しています。
  • 僕の隣の天使
    僕の隣の天使
    なんで女の子の立ち絵が→に寄ってるんだろうとか、ここのセリフなんか変だな…とか、そういう疑問を真相編でぐるりと解決してくれるギミックが凄い。真相を知った後もう一度プレイしたくなる作品でした。
  • 夏の夜の夢
    夏の夜の夢
    虐められっ子の周囲で立て続けに起こる殺人事件の真意に迫る話。 あらすじを読んで「これは……つまり……」と思いましたが、さて真相は自身の目で。 ヒロインと虐めっ子の台詞はボイス付きです。ただデフォルトのバランス設定だとBGMによっては少し声が掻き消えがちなシーンもあるかな、という印象でした。 二人が心を通わせるグッドエンドは確かにグッドエンドなのですが、そこはかとなくメリバみも感じて……。これが泡沫の夢なら、いつか終わる日が来るのかなあ、などと戻ってきたタイトル画面で思ったりしました。
  • 記憶の丘01
    記憶の丘01
    記憶を失った少年が殺し屋として育てられる話。 物語としては序章的な意味合いを持ちそうな、シンの過去や依頼の理由など、いくつか気になる要素が散りばめられた前日談という感じかな。 なおテーマがテーマなだけに容赦のない暴力表現が結構多いですが、いずれ殺し屋になる、ただの少年と呼ぶには空虚すぎた少年を、まずは「人間」に戻す為には必要なことだったのかなあ、などと。 タガヤの行動に関しても、それが無慈悲故なのか慈悲故なのか、いずれにせよ行き付く最後の結末が気になる物語でした。
  • 博士の子 -eternal recurrence-
    博士の子 -eternal recurrence-
    水彩画のような透明感のあるイラストと、空想を広げる柔らかな言葉の物語。ストーリーの構造については中盤辺りで察しがついてしまう部分もあるが、虚ろな優しさの先にある結末を見届けたくて最後まで読んでしまう作品でした
  • 黒鴉と桃色魔術
    黒鴉と桃色魔術
    いつか死後に心臓を貰い受けることを条件に契約している式鬼神の一人である「黒鴉」が恋の感情に悩む話。 スピンオフ作品ということで詳しい登場人物説明などはなく最初は戸惑うかもしれませんが、ぼんやりと基本設定さえ頭に入ってくれば後は大体雰囲気で掴めそうな印象でした。 エンディングは5種かな。最初に選んだのが追加選択肢の出ない方のルートだったので、うっかりメインだろうエンドを見逃す所でした。笑 人間じゃないが為に知りもしなかった恋という感情に戸惑う黒鴉の姿が可愛かったです。 ところで黒セーラーにニーソに狐面に拳銃って属性めちゃ盛りじゃないですか好き!
  • Rabbit Ferver ~兎は笑って手を振った~
    Rabbit Ferver ~兎は笑って手を振った~
    ある実験施設の被験者である少年少女が生死を掛けたゲームの中で恋をする話。 あまりにも思い切りの良い少年の選択には驚きました。最後のデスゲームが一瞬にして一世一代の告白舞台に切り替わる瞬間。 選択肢が連続で出る箇所があって途中相手の反応が変わることもないので、ノーヒントで全て当てるのは難しそうに感じましたが、この選択肢には実は規則があるということで分かる人には分かるのかも。 私は早々に諦めて小説の方を拝読させていただいたのですが、こちらがそのまま攻略ヒントになっているのが何だかありがたかったです。まるで道中では気付けなかったので、なるほどなあ。 なお遭遇した現象に関しては先のコメントにある通りなので割愛で。 あくまで学者以上でも以下でもない人だけれど女学者さんが美人でよき。
  • 夏の夜の夢
    夏の夜の夢
    短いながらも良くまとまっている作品でした。
  • 僕の隣の天使
    僕の隣の天使
    大学生の青年と高校生の少女が映画を観に行く話。 あまり大きな出来事などはなく、あくまで日常の中の少しだけ特別な日として進んでいく物語です。 ただし説明文にある「捻って描いた」箇所については各プレイヤー自身で確認していただきたいところ。 おやっと思いながら読み進めていましたが上手い具合にあれがあれで面白かったです。いやあ平和で微笑ましいデートだったな!
  • 怪談小噺・蒐
    怪談小噺・蒐
    さくっと読める小話の詰め合わせ。 ふわっとした語感差かもしれませんが「ホラー」というより正しく「怪談」というようなお話だったな、と。 淡々とした語り手ながらも演出が良くて、不気味な緊張感を張り詰めながら最後にはぞくりとくる、緩やかな恐怖がありながらも面白さを感じる作品でした。 自分の中では「願望」における「意味」が現在いくつか候補がありながらも実際どうだったのだろうと考える所で、また読み返したりなどしていました。 (コメント箇所を間違えていたので再投稿失礼します)
  • J しかばねジャックと氷の心臓 R-15制限版
    J しかばねジャックと氷の心臓 R-15制限版
    文学でした。ものすごく文学。文章のクオリティがもう高いです。美しくも読みやすく、やはり美しい。すごい。それを引き立てる通常のノベルゲームとは異なるテキストの表示方法と演出が、静かにじわじわと迫ってくるものがあり、更にUI・イラスト等グラフィックもサウンドもクオリティが高く、小説の世界をノベルゲームという形に広げて見せてくれるというか、すごかったです。複数の謎、疑問が出てくるのですが、物語を追っているうちに解けていくので、この辺の構成もすごいなあと。謎のための物語ではなく、物語のための謎でもなく、この登場人物たちのこの物語だからこそこの謎があったのか、という感覚をプレイ中に得られ、クリア後はおおよその筋道が見えて、二週目からはそこにあった登場人物たちの心理を追える形でまた楽しめました。ものすごい小説を読んだような読後感がありつつも、やはりゲームとしての全体の演出が脳裏に焼きつきます。非現実的な要素が現実として描かれてるのもすごい。合間合間に小気味の良い会話も挟まれるので、緊迫一辺倒ではないのも面白かったです。確かにマルチバッドエンドなサスペンスゲームなのですが、文学性が高く、登場人物の内面や傾向、結末に至る必然性が丹念に描かれているため、バッドエンドという括りとは別の次元で、とにかく圧倒されました。 ゲームとしては序盤はイラスト多めで、終盤は要所に入ってくる感じでしょうか。おそらくシェア版でなければ入れられないものが多くあるのではないかなと。こちらはR15制限版ということで、視覚的なグロ表現も抑えられている印象です。ただ質量的な物足りなさを感じることはありませんでした。完成度高かったです。
  • 白雪舞う夏の日々
    白雪舞う夏の日々
    兄妹の日常物。兄はとても真面目らしく、ADVらしい(?)ふざけた選択肢はなかったが、その分家族としての兄妹の絆は強く感じられたように思う。なかなか気難しい妹ちゃんとのほのぼの会話を楽しむ作品でした