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63087 のレビュー
  • G目線上のエリア
    G目線上のエリア
    まずタイトルが秀逸な本作。ゲーム中も元ネタの美しいクラシックが流れます。 が、主人公は皆の嫌われ者の、例の「奴」です。虫がどうしても苦手で心配な方は、サムネ二枚目の左端に主人公君がいるので、事前に見てみましょう。私はその他キッズの集合体で「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」となりましたw 攻略はスムーズにいけば30分ほど。PCではカーソルを合わせるとヒントが文字で表示されるので、探索が苦手な方にはPCからがオススメです。ちなみに、スマホからでも動作はサクサクでした。 ティラノの技術がふんだんに盛り込まれた探索ゲームとしても、とても面白かったです。 Gあるある(?)から始まり、最後に行き着く壮大で衝撃的なラストは必見ですw @ネタバレ開始 人類よ、それでいいのか。 @ネタバレ終了 ファンアートは最初「かわいい……のか……?」と思えたG子さんで!(しかし、後にキッズショックが待ち受けていることをその時は知らないのであった)
  • 少女の神の粒子
    少女の神の粒子
    YouTubeにて実況配信をさせていただきました! 短時間でサクッと終わりますが、中身はギュッと詰まっており楽しめました! 王女ネモフィラ、そしてショウ君の心情の変化が嬉しくも切なくもなりました。 配信中はend2でしたが、他のエンドも出したいと思います! 素敵なゲームをありがとうございました!!
  • リードマインド
    リードマインド
    未来を変える為に、心を読める力を持った青年がゲームに挑む作品。 タイムマシンや能力の事など、気になる点が多くあって物語に惹き込まれました。 段々と全貌が明らかになっていく展開や、勝負の内容と勝つための思考、そして最後の結末にED動画、どれもクオリティが高くて楽しませて頂きました! @ネタバレ開始 ミハエルさんが、過去に戻って未来を変える事で『ミラ』がなくなってしまう事を悩むところで、「過去があるから今があるんだな」と思えました。 過去からみたら「今」も「未来」なわけだし、本当に変えたいのはなんなのか……感情移入して考えられました。 ノーマルとトゥルー、両エンドを読ませて頂き、どちらも違う未来が待っていることを想像できて良かったです! 各キャラ名に付いている記号がトランプになぞられているのかなって思ったのですが、R……Rがわからない……w そして各キャラの個性が際立っていて良かったです。 ミハエルさんはかっこいいし根が優しい(人の死を防ごうとしていますし)。 ラミアさんはどこか憎めないけれど、ミハエルさんにした事を考えたら「悪女だ!」て思いましたw そして悪口のセンスが……w シトリーさんは個人的に苦手なタイプですが、周囲からの冷遇を考えたら、この人を責めないであげてって思えました。 ティエラさんは、終盤以降ずっと「ふへはへへ」っていつ笑ってくれるのか楽しみにしていましたw リリスさんは癒し! また、ED動画もスタイリッシュでカッコ良かったです! @ネタバレ終了 思考や展開の楽しめる作品、ありがとうございます!
  • 糖分アイスフロート
    糖分アイスフロート
    女の子がとてもかわいい…!そして不穏…! と気になってプレイさせていただきました。 お洋服やカフェや日常の描写ひとつひとつもおしゃれで、 きっとこの後受けるであろう報いのことも忘れて引き込まれてしまいました。 そしてどうにも分からなかった兎衣ちゃんの行動原理が明かされていく中で これは恋愛をしていていいのか…!?と思うようになりました。 @ネタバレ開始 とは思いつつ、1周目はすっかりソーダちゃんにすっかり現を抜かしていて 3→2→1→5→4の順でクリアしました。(刺されても文句が言えない…) 自分の中の「特別」にこだわっていた兎衣ちゃんの世界が広がっていく エンド1は冒頭の「I Love You~」を見事に回収していて素晴らしかったです。 3人でいた時期は、ソーダちゃんの人生ではどんなイベントだったんだろうなと考えたりしました。 @ネタバレ終了 冒頭で香深ちゃんが注文していましたが、全体を通して 甘くて苦くてでも後味はさわやかなコーヒーフロートのよう…と思いました(?) 素敵な時間をありがとうございました!
  • キミに心臓をあげたい
    キミに心臓をあげたい
    「キミに心臓をあげたい」 Uのファンアートを描いてもらったので 再投稿させていただきました 爽やかな感動を味わいたい方におすすめの作品です! どこか泣いてるようにも見える彼女の隠された願いに ぜひ触れてみてください
  • 名探偵(じゃないから何の役にも)タタン
    名探偵(じゃないから何の役にも)タタン
    なんでこれ審査通ったんですか????? タイトル画面の吸引力が強すぎる。 出オチとわかってはいても、思わず遊んでしまいました。 @ネタバレ開始 自発的にバイトを探して応募するあたり、無能くんは良心のある屑でした。 彼はまだ更生可能です。 そしてまさかの容疑者たち。お前を地下アイドルにしてやろうかといわんばかりのエンドが好きです。 見た目が面白いだけの人はお気の毒すぎます。 @ネタバレ終了 あまりにもクレイジーな怪作。 楽しませていただきました!
  • 穴の中
    穴の中
    陥没穴の中に一体何が? 何もなくとも覗いてみたくなるのが穴というもので、私もつい覗きに行ってしまいました。 いやー、とんでもないもの見ちゃったなあ……! @ネタバレ開始 穴に近づきすぎたからか、はたまた恐怖心を抱いたからか。 身の回りで起こる怪現象、そして様子がおかしくなっていく先輩と社長………呪いがじわじわと日常に侵食していく様子が恐ろしかったです。 犬(?)のケンと、チヨちゃんの笑顔が癒しでした。 やはりグッドエンドですっきり終わりにしたいところではあるのですが、トゥルーエンドのやり切れなさもホラーならではですね。 あの逼迫した状況で、お面の不完全さの正体に気付けたか? 当事者の心理を思えば見落とす方が自然で、バッドエンドの分岐にも生々しさを感じました。 社長の提案に乗らないのは人間としての意地ですね……。 @ネタバレ終了 攻略情報も活用させて頂きました。 楽しい作品をありがとうございました!!
  • はこにわのみこ
    はこにわのみこ
    かわいいイラストに惹かれてプレイさせていただきました。 「今日もすてきな一日でした」と締められる毎日の日記はアニーの純粋さを表しているようでとても好きです。 @ネタバレ開始 かわいい世界観の中にある、アニーに対して「御子」を期待する村の人たち。 それはアニーにとって残酷な思いだと感じました。 「はこにわのみこ」と言うタイトルも、物語を読み進めていくうちにその意味がわかってくるのが素敵でした。 最後の報告書を読んで、アニーの居る世界の作りが解るところも物語の演出が凝っていて素晴らしいと感じました。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • クトゥルフ神話ADV 異常生物研究所
    クトゥルフ神話ADV 異常生物研究所
    面白かった!
  • 迷子のアレスくん
    迷子のアレスくん
    美少年によるお姉さん殺害(無自覚)事件。 美少年万歳!な作品でしたw 本編のテンションで楽しませて頂いた後、「遠く愛しい記憶」「幕間」と読ませて頂き…… アレス君の境遇や世界観、この物語がどうなるのかとても気になる内容でした。 背景もキャラ達も、描き込みのクオリティと枚数がとてもレベル高いです(尊敬)。 どうか、2クリックで終わらない事を願います……!
  • タマキハル~零章 プロト~
    タマキハル~零章 プロト~
    ずっと読みたいと思っていたタマキハルシリーズ! 零章完走しました! 一周は記載通り一時間半~でしたが、面白くて結構読み返してました。雰囲気は全体的に高校生の日常って感じですが、じわじわとミステリーが近づいてくるような……。 キャラクターたちの会話も、独特のノリとテンポが癖になるくらい楽しいです! 序盤からみんなそれぞれ個性が光っていて、改めて物語の構成やデザインの良さを感じています。 @ネタバレ開始 っぱ香月さんなんだよなあ! めちゃくちゃ可愛い。わかっていたことですがこうして作品に触れて新たな魅力を発見できて嬉しい。 お料理上手で巫女さんでボケが達者で四天王!! こんな子が近くに居たら自分も陽介くんみたいになりますね。間違いない。 男子も女子もみんなそれぞれいいところがあって、ちょっとドジだったり思い込みが激しかったり暴走しちゃうところもあるけれど、それがまたいい具合に魅力的に描かれていたなあと思います。 学校の外で会った人たちについては、まだまだわからないことも多いので続編の方でまた会えたらいいなあ。 ここからは完全に想像なんですけど、通り魔は誰なんだろうってずっと考えてました。 最初は鮎川くん、次に先生、そして香月さん……。 メタ的なことを言うと正体は大抵作中の誰かだと思うので、ずっと陽介くんに突っかかっていたあの子なのかなあと。 鮎川くんは体育委員になっちゃうし、先生は適当に図書委員に任命しちゃうし、香月さんは……。 でもまだ理由付けとしては弱いような気もします。まだ序盤だから当たり前なのですが。 いろいろ想像しながら読むのが本当に楽しかったです。 そして、一日遅れではありますが陽介くんと巧くん、お誕生日おめでとうございます! 今のところおふたりのビジュアルがなかったので、こちらにて失礼します。これからも仲睦まじいおふたりが見られますように! @ネタバレ終了 ここからどんな風に物語が広がっていくのか楽しみです。続編ものんびり読ませていただきます。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 【脱出×乙女】あいしてプリズン【完全豪華版】
    【脱出×乙女】あいしてプリズン【完全豪華版】
    やっと…やっと全EDコンプリート、完全クリアとなりましたーーー!! というわけで、楽しかったです! 最初、突然閉じ込められて「え、どうして!?どうすればいいの!?」とあたふたしてましたが、各パートナーと探索しているうちに収集魂に火が着き「何としてもコンプリートしてやる!!」と夢中になってしまいました!! 謎解きではありますが、思考というよりは記憶力が必要かもしれません。 ポンコツな自分は、結局ヒントをいただき何とかクリアとなりました。(その節はありがとうございました!!) ちなみに最推しはミノルくんです!が、結局何やかやでみんな好きです!! でも一番は、一人で脱出しちゃったり、色々と度胸のあるチハルちゃんかもしれませんね(笑)。 オープニング曲が流れるタイミングなど、演出面も好きです。曲が流れてきたときは「うおお!ミスってたまるかーーー!!」と燃えました!! 最後の最後で、完全自力では無理でしたが…(涙)、でも、それでもクリアできた時はうれしかったです!! 収集好きな方にはたまらない作品だと思います!! ボリューム満点な作品をありがとうございましたーーー!!!
  • カンナ 可惜夜の星廻り
    カンナ 可惜夜の星廻り
     壮大なスケールに圧倒される物語でした。一つ一つの星の抱える問題、そこで交流する人々の信念がカンナの視線を通じてしっかりと伝わってきて、少女の一つ成長譚として魅力的でした。特に星廻りが始まってからの展開が印象的で、どんどん続きが気になり読み進めてしまいました。病を題材に据えていることも昨今の世の中の情勢を見るにつけ考えさせられるもので、深い倫理観や人生や命に関わる深い洞察もうかがえました。素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 夏色のコントラスト【リメイク版】
    夏色のコントラスト【リメイク版】
    作品を開くと、暑い日差しが照りつける夏へ戻ってきたーーそう錯覚するほどの心地よい情景描写が目の前にありました。 中学卒業とともに離れ、会わないままでいた同級生と、彼女が住む海がきれいな街での再会。 もう、これだけでご飯三杯いけるーー眩しい太陽、輝く波間、夏が私を呼んでいる。 @ネタバレ開始 主人公と佐倉さんは一緒に絵を描き、互いになんでもない話ができる仲。 変わったこともあるけど、佐倉さんの突き抜けるような笑顔はそのまま、でも昔と変わって大人っぽくなった彼女との海のシーンはドキッとしたり。 弟君とのやり取りも、微笑ましかったです。 でも、なんとなく佐倉さんも主人公も、影が見え隠れしていて、弟君の口ぶりからも、何かがあるんだろうなという予感があり、それがとても気になりました。 絵画教室で、久しぶりに鉛筆を手にした主人公、そして彼が描いた自分の表情にハッとする佐倉さん。 彼女から語られた言葉は、明るく笑う姿からは察することができないものでした。 でも、主人公が思うように、人はだいたい辛かったり苦しいことがその表にまでは出ないので、表面を見ると楽しそうに見えてしまうことはよくありますよね。 それでも、主人公の昔の言葉を噛み締め、前に進んで行こうとする佐倉さんの姿を見て、きっと彼女は大丈夫と思えました。 並んでこうして話すと、言えない言葉がするっと出てきたり…そこがまた良かったです。 明るいものは、暗いものがあるからこそ際立ち、より美しく見えるーータイトルが光る、夏らしい爽やかな読了感の良いお話でした。 @ネタバレ終了 二人の関係性が等身大の少年少女らしく書かれていて、細かい夏の表現と合わせて、とても綺麗な色を作っていました。 目を閉じればその景色が浮かぶようなストーリーに癒されます。 素敵な作品ありがとうございます!
  • トキゴエ列車からの脱出
    トキゴエ列車からの脱出
    僕は2時間30分ほどでクリアすることができました。脱出ものとしてのゲーム性と、徐々に真実が明らかになっていくシナリオ。それぞれの面白さが見事に融合した素晴らしい作品でした。「まずはちょっとだけプレイしてみるかな」という軽い気持ちで始めた結果、夜更かしをして最後までプレイしてしまいました(笑) @ネタバレ開始 プレイ前は「脱出もの」、「ホラー」としての側面が強い作品と思っておりましたが、蓋を開けてみるとそのシナリオも素晴らしい作品でした。作中には各キャラクターの生前のエピソードが描かれているのですが、まずこれが面白かったです。なお、エピソードがたくさん並ぶと混乱したり飽きたりしそうなものですが、本作品は情報が分かりやすく整理され過不足なく語られていたため、最後まで興味深く読むことができました。 また、登場人物たちが思わぬ形でつながっており、プレイを進めるごとに「主人公である時子は何者なのか」という謎がいっそう気になってしまう構造になっていたため、どんどん面白くなっていったように感じました。第4車両からの展開は特に素晴らしかったです。そこにいた意外な人物をみて「これは夜更かし決定だ……!」と思いました(笑) 満を持して登場した5両目の人物は「ラスボス」にふさわしい威圧感を持っていたと思います。時子側にも非があることを知っているからこそ、彼女をいっそう怖く感じたのだと思います。 絵を描く人の生々しい心理描写も、興味深く読ませて頂きました。特に、他者への嫉妬については自分もかなり身に覚えがあるので、時子やエリカには少し嫌になってしまうくらいに共感できました(笑) ネガティブな感情にとらわれてしまうと、どんどん視野狭窄に陥ってしまいますよね……。ここらへんはすごくリアルに感じました。また、時子とカナエの関係がいきつくところまでいってしまったのは、彼女らが学生であり、狭い世界で生きていたせいでもあったのかなと思いました。2人が迎えた壮絶な結末もなんだか他人事には思えず、このあたりは本作品で1番怖かったです。リアリティを感じる「絵描きあるある」は、作者さんが絵も描かれるからこそ書けるものだろうなと思いました。 終盤、一転して熱い展開になるところは本作品の大きな個性の1つだと思います。それまでの鬱々とした雰囲気を払拭する熱い展開で、プレイヤーをぐいぐいとひっぱっていく力強さを感じました。この時の主要キャラクターはみんな見せ場があって素晴らしかったです。某おじさまは、確かに格好良すぎますね(笑) その末にたどり着いたイベントスチルは、本作品で1番印象に残りました。ここは聡志と大介の台詞がまた良かったです……! 「脱出もの」のゴールにふさわしい、素晴らしいシーンだったと思います。 また、時子とカナエの最後のエピソードも、本作品の締めくくりにふさわしいものであったと思います。「今度こそ、2人には良い関係を続けてほしい」と願わずにはいられませんでした。 序盤、中盤を読んでいる時は、まさかこんなに清々しい気持ちでエンディングを迎えられるとは思っていませんでした。あの流れから「再乗車」を書くのは相当大変だったのでは、なんて想像するのですが、あの終盤の展開のおかげでいっそう好きな作品になりました。 魅力的なキャラクターが多い本作品ですが、僕は聡志が1番好きです。自分にも「電車の運転手になりたい」と夢を語る8歳の息子がいるのですが、そのためか、聡志の生前のエピソードには心を動かされっぱなしでした。聡志にはこれからも大介と共に仲良く運転手を続けてほしい……! 探索パートはプレイヤーへの配慮を感じる親切設計となっており、「脱出もの」に不慣れな自分もストレスなくプレイすることができました。 ビジュアル面もハイクオリティでした。各場面にあった背景画像は物語への没入感を高めていたと思います。また、各キャラクターのイラストも大変良かったです。特に終盤はキャラクターの動きも多くなりましたが、この表情豊かな立ち絵があったから、より臨場感のあるシーンとなっていたように思いました。 @ネタバレ終了 プレイ時間は2時間30分ほどでしたが、始めてしまうと最後までプレイせずにはいられなくなる素晴らしい作品でした。とても楽しい時間をありがとうございました。
  • わたしの素敵なおうじさま
    わたしの素敵なおうじさま
    サスペンス×ヤンデレ? この誰もが羨む夫婦に一体何がーー? と思いきや……。 出だしからすごい展開になりました。 @ネタバレ開始 なんとですね、私、初回からトイレエンドにいきましてですね。 これはこれで、ええ、恐ろしい展開!! ですけども、まさかウォシュレに愛されるとは思わないじゃないですか!? いやー、これは一本取られたなぁ、まぁ、ウォシュレがユメイさんを好きになる気持ちもね、わかるけども! 通い妻て!! 便座温めておいたよって!! え!? これが第一幕…!? と脳内が疑問符で満たされた瞬間、エンドになりました。 クリア後に思い返すと、ある意味最高のエンディング! クズなんかいなかった! 気を取り直して、普通に第一幕を読み終えました。旦那様が大好きなユメイさんと、彼とのエピソード、やりとりを見ていて…どこも不穏な感じがしない、と思いきや…。 彼の部屋に入ってからの空気が、明らかに違うのです。二人はどこで知り合い、交際、結婚したのかーーそして最後のメッセージは。 どこからが虚構で、どこまでが現実なのか、このユラユラする感じがたまりません。 二幕からは、かなり危うい空気が漂ってきます。 ユメイさんはやはり過去の患者なのですね、もう具合はいいのでしょうか…。 部屋を見ている時も、まるで誰かに語りかけて、自慢しているようで…ここは特に怖く感じました。 妹がいたというユメイさん、彼女はメマイさんを嫌いながらも庇い続け、そして…。 精神を病んだ人、というのは関わる人まで時として害してしまう、どうしても同調すると影響されてしまうんですよね。先生、それを知っていてなぜユメイさんと…。 そうした疑問はあっという間に明かされて、まさにサスペンス×ヤンデレ一色になっていきます。 ……キスの後の描写はない。この言葉、すごい。 かと思えばーーメマイ!?  この子メマイなの?? しかもお母さん??? この辺から翻弄されっぱなしでした。 幕間も読み、ようやくなんとなくの真相が見えてきました。 と思いきや、先生もまた、怪物に成り果ててしまっていたのか…。 むしろ先生は、どうやら最初から少し人とズレていたよう。こう繋がってくるのか、と不謹慎ながらドキドキしてしまいました。 先生と坂下君の視点から話を読んで、歪な物語が本性を現します。 まるでドラマを見ているようで、もうすっかり目が離せない。 『もしも』の世界の二人が、歪ながらに幸せそのもので、これが正しくないと分かりながらも、否定できない気持ちになりました。 おうじさまのキスで、おひめさまはおとぎの国で目を覚まし二人は末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。 ちなみに没エンド、私好みでした! 正直ユメイさん、戻ってこないのかな…と思っていたので、おおおお!!! と、坂下君可哀想だけど、姉妹が幸せになってほしかった気持ちもあります。 ユメイちゃん(仮)は読者の言いたいこと全て言ってくれて、よしもっとやれ!! と言いたくなりました。占い師のくだりは、そんなのありぃ!? と、なりました。そいつもまとめてキルユー! @ネタバレ終了 最後まで先が読めないストーリー展開、キャラクターたち、作り込まれた世界観と構成力に、終始興奮しっぱなしでした…! 素晴らしい作品をありがとうございます!
  • 故郷からの便り
    故郷からの便り
    主人公の誕生日会へと向け「家族から送られてきた手紙」に込められた思いを読み解くお話でした。 地の文章がなく本当に手紙の文章だけで構成されたゲームで、それでもしっかりお話として成立しているところがすごいと思いました。 @ネタバレ開始 特に3通目の実父からの手紙は、マキシくんの「置かれている状況や目的」などが短い文章の中で端的かつ的確に明示され、見事でした! なるほど、異界探査か…!とても面白い設定だと思います。 友継さんとイグヤさんが15年前に出合ったのも、異界探査でイグヤさんがこちら側に来たことがきっかけだったのかな?なんて想像したりしました。 本当の家族とは離れていても、温かな手紙で繋がっている。 そして血の繋がりこそないものの、心で繋がっているもう一つの家族もいる。 そんなマキシくんは(大変な使命を背負ってはいるけれど)幸せ者だなと思いました。 きっと素敵な誕生日会になったことと想像します! @ネタバレ終了 近年は手紙文化も廃れつつありますが、改めて手紙を認め送る素晴らしさに触れることができた気がします。いずれも思いのこもった素敵な手紙でした。 また今作はシリーズものの1作品ということで、ストーリーにはまだ謎めいた部分もあったので、今後シリーズの他作品もぜひ読んでみたいと思います。 心温まる作品でした。ありがとうございました!
  • 黒い獣と契約の夜
    黒い獣と契約の夜
    大量の即BADが至るところに散りばめられたBAD回収ゲーです! なにせ初回プレイなんて選択肢を選ぶ前から自動的に即BADですから! なんて思いきやしっかり壮大なストーリーが魅力の作品でした。 BADエンドが21個、HAPPYにTRUEとたくさんの展開を堪能できます。 即BADの嵐なのは主人公は生存すること自体かなり危うい状況にあるからで、 ノーヒントでプレイしていると生き続けるだけでもかなり大変かと思われます。 (私は親切な作者さんの攻略サイトをはじめから拝見しつつプレイでした) 文字での演出もとても印象的でしたし、動画が途中でいくつも差し込まれるなど演出面は豪華です。また、グラフィックは作者さんのテイストと今作の題材がまさにピッタリな感じで、クロもシロもどちらも凄く魅力的に描かれていたと感じました。おまけでCGモードを見るとホント幻想的だなぁ、と。 @ネタバレ開始 ストーリーはクロEDがまさにイメージしていた感じのエンディングでしたが、 シロEDで思わぬ真実に意表を突かれ、TRUEエンドに至っては完全に想像の範疇外でした。 TRUEを見た後に本作全体を思い返すと随分違う景色が見えてくるのも良かったです。 @ネタバレ終了 クリア後にCGモードからおまけを見ると、 没グラフィックやあとがきが読めますので、未確認の場合は是非どうぞ!
  • 祈る星夜の灯緋光
    祈る星夜の灯緋光
    かなりファンタジー要素の強い作品ですが、独自の世界観がバッチリと確立されているのがとても魅力的でした。説明的になっていないのにすっと入ってくるのはテキスト力の成せる業と感じました。 ゲーム序盤では想像もしなかった点が伏線になっていたり、思いもよらない展開が繰り広げられたりとプレイ中の驚きが大きな作品でした。 特に @ネタバレ開始 ようやくルクトと再会した後の某シーンはショッキングなCGと相まってとても衝撃的でした。 @ネタバレ終了 ここでまた一気に驚きとこの後どうなるんだろう?とストーリーに惹きつけられました! ED2種は最後の最後での分岐となりますがこの趣向も良かったです。 グラフィックもとても綺麗ですし立ち絵も登場キャラ分豊富に用意されていました。 中盤以降の特に盛り上がっているシーンのBGM選択も素晴らしかったと思います。 @ネタバレ開始 最後に作者さん向けのコメントを1点。 私自身普段からサブモニターで画面サイズ最大でプレイしているので、 ウインドウサイズを広げると画面サイズも広がってくれるとより嬉しかったです。 (解像度などの影響で今のサイズ固定にしているのかもしれませんが) とはいえ、普段見られない立ち絵の下半身が見られるのもなんとなく得した気分でした。 @ネタバレ終了
  • ユーフォルビアの人間観察
    ユーフォルビアの人間観察
    大正時代のカフェーの雰囲気漂う乙女ゲ―でした。 グラフィックがとても綺麗なのも魅力的です。 全部で5つのEDを拝見しましたが、途中で個別ルートに突入するかどうか選択肢で決まるタイプなので、手戻りなく全EDの回収ができるのはとても親切だと感じました。個別ルート入りの選択肢が一目で分かるようになっているのも有難いです。 個別ルートに入ると燃えるような展開が待ち受けており、 場合によっては結構アダルチーな胸キュン展開が繰り広げられるのも魅力です。 @ネタバレ開始 好きなキャラは海光でしたが、EDとしては九段EDが最も印象に残っています。 九段さん!階級大したことないけど家柄良すぎ! @ネタバレ終了 毎日の給仕のシーンで色んなお客さんと話せるのも楽しいですし、 ナレーションのような柔らかい語り口のモノローグも素敵でした。