ボーイズラブ
1361 のレビュー-
君が死んだ夏、銀色の猫。大人になった主人公が、友人と過ごしたあの夏を思い出す物語。 「過去」の物語なのでもはや変えられない記憶だけど、残酷で美しい思い出でした。 主人公には幸せになって欲しい。これは絶対に。 でも夏生にも幸せになって欲しかったなあ… 不幸の真っ只中で死んでしまった… しかしこれも因果応報なのでしょうか… 悪いことばかりしていた記憶も、少しずつ薄れていくけれど… 動物好きなのでちょっと心が痛みました…
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lovers' suicide印象的な作品でした。内容は作品のあらすじの通りです。 全く異なるカップル2組の話が存在していた、 どちらもかなりストーリーの異なる2ルートが存在します。 登場人物の心情に共感できないからこそ、 そういう考え方もあるのかもなぁ、と考えさせられました。 興味深い作品をありがとうございます。
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Birthday薄暗い雰囲気ながらも一筋の光明が刺すようなBL掌編ノベルでした。 パートナーの誕生日を耽美に祝うシーンが描かれます。 でも作中の雰囲気がシリアスだっただけに、 Tシャツの文字をどう受け取ったら良いのか混乱しました。
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薬を作ろう!画の力が非常に強く、プロローグのコミック演出からプレーヤーを引き込む見せ方の妙を感じました。短くすぐに遊べる点が良いです。薬草のネーミングも面白く、キャラクターの表情も細かく用意されており、どのような薬ができるか想像する楽しみがありました。例えば移動の際にはい、いいえが出る点も含め、プレーヤーに対して親切であると感じる点が多かったです。
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薬を作ろう!絵がとても好みでプレイしてみました!にこにこして遊べるゲームでした。 エンディングが二種類しか見つけれなかったのですが、どちらも可愛くてニコニコしました。 楽しく遊ばせていただきました!ありがとうございました!
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シリアルキラーの名前社会に迎合することの違和感、それによって周りから受ける影響や押し付けられる価値観。それら日常にありふれた苦痛を通して、溢れ出た嫌悪と憎悪を汲み取ったようなお話でした。 @ネタバレ開始 恵まれない家庭環境がゆえに歪んでしまうのだ。犯罪心理とはそういうものだ、と結論づけるのは簡単であり、しかし簡単な結論であるからといってそれが間違っているとも思えない。その論自体は、おそらく当て嵌まる部分もあると思います。これに対し物語を読んだ私が、別の側面を見出したくなっているのは、その歪みに主観を通して触れられたからだと思います。 主観を排し大枠に押し込めることはできると思いますが、それはやはりあくまで主観を排した視点であって、主観からとらえた世界とは遠くかけ離れているように思います。当人たちにとっての世界は、良くも悪くも周りから強く影響を及ぼされるものであったため、その大枠を押し付けられる苦痛というものは、グロテスクなのでしょう。 だからこそ、その枠は自己を守ることにも使われていたのだと思います。グロテスクが社会の形態であり、そこに迎合せず自陣に踏み入らせないための壁が、あの枠なのだと思いました。個人であるという認識をしてしまうと、個人にすらなれない自分が消えてしまう。あるいは、自分の実態に目を向けないための記号という解釈もできるかなと思いました。 ただ、共感できるからといって、正当化できる行為ではないのは事実です。人間社会において、殺人は等しく罪でしょうから。しかし、その行為に至った過程を見ると、どうしても情が芽生えてしまう。そういう恵まれなかった人に対して、一般社会のルールを押し付けるというのは、やはり酷でもあるのだと思います。そういう社会のルールは、知る機会がなければどうしようもないのも事実なので。作中ジョンはその行為が罪であるという認識はできていましたが、その行為の実態というか、罪である理由などの根幹の部分が、明確には分かっていなかったのではと思いました。罪が罪であると自覚するのに、想像ではなく体験が必要になってしまったのではないのかなと。後悔しているという明確なものが出てきたのも、終盤でしたから。許しを乞えたのは、それが罪であるという実態を知ることができたからなのかなと。 名前というものに固執する姿勢には、甘えたりして縋っていたかったという感情が潜んでいるようにも思いました。なので竹内に対する感情は、この部分も含まれているかなと思いました。もちろん存在の肯定という部分も大きいとは思いますが、回想での描写もあったので、こういう解釈もできるかなと思いました。 「純粋さを失ってはいない、ただの少年だった」 この一文に込められているものが、切なさを思わせます。 純粋であったがゆえの歪み、純粋であるがゆえの美しさ、それらに密やかな幸福を感じられる主人公もやはり、純粋であると思います。 かけがえのない記憶となった彼は、いつまでも純粋であり続けることでしょう。 @ネタバレ終了 熱量を感じる作品でした。 ありがとうございました。
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シリアルキラーの名前読んでいくうちに、心の芯をぎゅっと掴まれるような深い深い物語でした。フシギな存在であるはずのジョンくんが、「こういうひとがいるのかも」と思えるようなリアリティをもって眼前にいるような気分にさせられます。そのくらい、ふたりの関係性が積み上がっていく描写が丁寧で、キャラクターを物語の中で書き尽しているような説得力を感じました… 視覚的にも意欲的な演出が多々あり、この不思議な物語にどんどん飲み込まれます。 終盤に向かうにつれて、ゆっくりと流れていた時間が加速していくようでした。魅力的な人間との関係って、いつも追い掛ける側になってしまいますよね。そんな心地でした。 この物語は一・二章に分かれていますが、ふたりの視点で見られるという二部構成です。物語がとても良いところで折り返します。もしかすると一章だけでも作品足り得るのかもしれませんが、二章が存在することで二倍にも三倍にも深みを感じます。 どの文章も一度立ち止まって飲み下したくなるような、非常に素敵な作品でした。 以下内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 ジョンくん、なんて素敵な人なんでしょうね…ストリートで歌を聴くのに隣へ座ってくれたとき、この人は絶対良い人! と思ってしまいました。結果的にはなんというか、良い人とはまったく言い難いのですけれど、それでも環樹くんにとってはこれ以上ない人ですから… もしかしたら、第二章が始まったらちんぷんかんぷんな突拍子もないモノローグになっちゃうんじゃないか!? なんて心配してましたが、案外人間的な感じで安心しました…やっぱりそういう性質の、そういう性格の子なんでしょうね。彼の空想が画面が埋まり、そしてその苦しみや愉快さに私は面白味を感じてしまったり。彼の心の中というのはいつも劇場で、そして何処かに続いている扉であるような気がします。 絶対ジョンくんの気紛れだと思っていたのに、葛藤があって週一通いになっていたところなんて、「そうなんだ!」とびっくりしていました。彼がいったい何を考えていたか、そういうのが明るみになってとてつもなく前のめりになりながら二章を読みました。 シリアルキラーというものは、やっぱりこういうふとしたキッカケであったり、なんとなく日常に溶けているものなのだと思ったりもしました。トリガーがあって、それが何かと繋がって、自分なりのモチーフを持って… ここの辺りのリアリティは、あとがきを見るにやっぱりリサーチ力のなせる技なのでしょうか…! 読み終わってみると、やっぱりふたりのどちらにも、惹かれるところがあるなと感じます。それはやっぱりお互いから見た印象だからであって、もっと幸せな関係だったらと思わずに居られないのですが、このお話がこういう展開だからこそというのも… 音楽面では、エンディングテーマが個人的にとてつもなく好きです。 色々頑張って書いていますけれども、もう言いたいことは「どうしようもなくとっても好き」です…。なんと書いたら伝わるのかまったく判りませんが、ああもうこれすごいなあすごいなあと呟きながらプレイしていました…環樹くんは泣かないのに私は泣いている… 始めに名前を聞かれたのも、名前が重要なモチーフだったからなのですね。 この熱量の作品がまた見たいと思います…。 @ネタバレ終了
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薬を作ろう!サクッと短時間で遊べますし、綺麗なイラストや漫画も良かったです! 私はBLが苦手な分野ですが、こちらは気持ちよく楽しむことができました。ありがとうございました(*´ω`*)
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薬を作ろう!コミックテイストでかわいかったです。 おっさんと少年の年の差カップル大好物です…じゅるり。 初回は、ついついいかにも怪しい薬を作ってしまいました。みんなやるよね!? 私だけじゃないよね!? なんとかトゥルーエンドっぽいものも見られてほっこり。 でもバッドエンド?がいちばんグッときた私なのでした…
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lovers' suicide心中をテーマにしたBLノベル。文章もとても読みやすく、展開が気になってすぐに全ルート読みました!どちらのお話も良いな……まさにメリバですね。素敵な作品、ありがとうございました。
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薬を作ろう!スタンダードな感じの素材を集めてみたり、ヤバそうな素材を集めてみたり…薬を作るほのぼのゲームです。 BLタグに気付かずプレイしたので会話の内容でちょっとびっくりしました。(※本作は健全なゲームです)新しい扉が開きそうになりました。ツカサくんかわいい。 色々な組み合わせを試したのですがエンディングが2種類しか見られず…!(3種類あるんですよね??)バッドエンドが好きです(´▽`)!
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lovers' suicide二つのお話が入ったゲームです。 荒れていた時期のある男子高校生・康介と、彼を心配している幼馴染の夏希のお話。 もう一つは文芸部員・祐馬と後輩の望のお話。 男の子たちのそれぞれの感情に、あわわわ…とあわあわしながらプレイしました。とても良かったです。良かったです!(大事なことなので二回言いました)望くんが好きです。 @ネタバレ開始 どっちにしても〇ぬのか~、とデカすぎる感情に震えました。 @ネタバレ終了 英語力がないのでタイトルの意味をクリア後に調べましたが、そのままの意味でした。なるほど~
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薬を作ろう!オリジナル小説をベースとした短編作です。 自作宣伝の方法としてはかなり効果的な気がしました! イラストがとてもお上手でマンガも面白かったです。 それにしてもBLも色々あるんですね。これで自作の方はえちぃとは。ゴクリ。 と、つい見に行ってしまいましたが、そこにはとてつもない世界が広がっていました! ※本作は全年齢対象です!!
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花嫁を殺す夢とても一途な気持ちを生涯抱えていくだろう主人公を思うと胸が苦しくなりつつもそこまで思うことができる相手に出逢えたことはある種の幸福であるのかもしれないと感じました。 これからも苦しさとともに彼を思い続ける日々に時折で良いので安らぎがありますようと願わずにいられません。
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花嫁を殺す夢掌編ADVです。決してタイトルのように物騒なストーリーではありません。 短いながらもとても心に残る物語です。色々と考えてしまいました。 自分と共通点は多くない主人公でしたが、 かなり感情移入してあっという間に読み終えました。 恐らくこのお話は自分が思うよりも特殊な設定じゃなく、 普遍的なものなのだろうと感じたので余計切なく感じたのだと思います。 ゲームであまりそういう感情にはならないのですが、 主人公にはしっかり幸せになってほしいな、と思いました。 素敵な作品をありがとうございます。
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いつかその手を取るために優しい魔王と死んだ目の勇者のお話。 ドット絵にフォントにBGMとRPG感を感じられてとても良いです。 魔王と勇者。ふたりとも真逆にいるようで立場というか本質は同じなのかなぁと思いました。だから惹かれ合うのかもしれない。 @ネタバレ開始 勇者くんの穏やかな笑顔かわ…!とか思ってたら次の瞬間魔王様が「その顔びっくりする程似合わないな」って言って笑いましたw 攻めは魔王かと思うのですが、魔王が勇者くんを「余の夫」と呼んだところで個人的にテンションが上がりました。(妻ムーブをする攻めが好きなため) 勇者くんが自分の名前を名乗れて良かったなぁと心から思います。 @ネタバレ終了 ハピエン後のタイトル画面の変化、BGMと合わさって清涼感に満ち溢れてました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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桜影に揺蕩う和風の世界観で繰り広げられる主人公総受けの甘々BLコメディです。 抱腹絶倒のギャグ・小ネタから格調高く情緒溢れる情景描写まで、多彩な文章が素晴らしく、時間が経つのを忘れました。 立ち絵は美しく、読み進めるほどにキャラのイメージにピッタリでした! どのキャラも第一印象からは想像も付かないような素顔を覗かせてくれるのがとても魅力的です! あまりに純真で、初心で、世間知らずで、ちょろい、けれど芯のある主人公にイケメンたちが翻弄されるのが楽しくて楽しくて。 本当にありがとうございました! 下ネタは多めですが、過激な表現や肌色はないので、間口広く色々な方が楽しめる作品だと思います。 @ネタバレ開始 個人的には東雲が一番好きですね。 威風堂々(テーマ曲大好き!)でおっふさせられるのも、両目に眼帯で爆笑させられるのも、ほのぼのと壺を鑑賞するのも、全部好きです。 かつて取れなかった手と手を取り合って進んでゆく。 突っ込み不在の二人はとってもお似合いだと思います。 千早の口が悪いのに性格が凄く優しいのも大好きです。 死ぬまで耐久お友達ごっこのパターンもこの二人らしくていいなあ。 紺の本心がどこにあるか分からない、掴みどころのない感じ、好きです。 その本心を駄々洩れさせちゃう主人公は恐ろしい子・・・! ゆかりは純真で可愛い、でも多分肉食なんだろうと思うとそれも良き。 東雲エンドで彼の才能の片鱗が伺えて震えました。 瀬尾は有能過ぎる。その有能さで主人公をおちょくりに来るので、彼との会話シーンはずっと笑っていました。 お母さまは懐が深くて素敵です。 深すぎて深淵を覗いてしまいそうですが。 @ネタバレ終了
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こんなモテ期は聞いてない!!面白くて、胸キュンするBLでした。 主人公の笑顔や照れてる姿が、めちゃ可愛い・・・・!!!!
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petタイトルと、メインのサムネに釣られてきました。 そっちの、意味か!と思いながらも読みすすめると複雑な恋愛に。 クリックする手が止まらなくなりました。
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こんなモテ期は聞いてない!!勇気を出してプレイさせて頂きました。 結構な破壊力があり、とても印象の強い作品でした。 BLとひとまとめにしても、本当に奥が深い世界が広がっているんですね。 工藤先輩が特にキャラが立っていたように思いました。 刺激的な作品をありがとうございます。