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SF・ファンタジー

8773 のレビュー
  • 拝啓アリア・ユグドリオン様
    拝啓アリア・ユグドリオン様
    『拝啓アリア・ユグドリオン様』。 もうゲームを始める前からその言葉を何度も口にして噛みしめたい…と、そう思ってしまいました。 音の響きが良いのはもちろん、この先に展開される想像のつかない物語に思いを馳せずにはいられない、そんなタイトルだと感じます。 一度目にしたら、忘れられはしないでしょう…。 かくいう私がそうでした。 そして、手紙を読み進めていきます。 他の多くの方もおっしゃていますが、静まり返った中、聞こえるのはページをめくる音だけ。挿絵も一切なし。 それなのにどうして、こんなにも魅せられてしまうのでしょうか…? 答えはやはり文そのもの、文の構成両方が本当にお上手であるからだと思います。 冒頭で「真実を知ってほしい」「罪を告白しなければなりません」なんていう言葉を持ってくるなんて、そんな、気にならないわけないじゃないですかっ!!! 探究心を悔しいぐらい見事にくすぐられました。 その後もこの手紙の世界と人物の光景が目の前に広がるような巧みな文章で真実にだんだんと近づいていくのです。 やばい。(語彙力の欠如) 物語の結末について明言は避けますが、私はどちらかといえば希望をもてたお話のように感じます。 加えて、手紙を受け取った側の物語も気になる…!! と思ったら「お見通しだぜ!」と言わんばかりに、公式サイトに用意されていました。 読むよそりゃあ。 もう作者さんの操り人形でいいよ…。 目を輝かせて読みました。 読み終わると目は虚ろになっていました。 なんてこった…。 でも…好き…へへ…。 これもぜひ未読の方はご自身の目で確かめてほしいです。 資料と称されている後日談小説もサクッと読める短さです。 なのにどうしてこんな心えぐるの…しんどい(褒め言葉) プレイヤーとして、たった五分であるのにも関わらず大変楽しませて頂いたのはもちろんのこと、ゲームを作る側としても大変参考になりました。 挿絵がなくてもいいんだよと。BGMだってなくてもこんなに魅了できるんだと。 心揺るがす文さえあれば。 制作お疲れ様でした…! 長文になりましたが目を通していただけたら本望です。 最近公開された『イヴの迷宮』も大変興味深いので、期待を胸にプレイさせて頂きます!
  • 超朝が弱い僕を起こしてください
    超朝が弱い僕を起こしてください
    ゲーム概要からは全く予想していなかった序章に、もしかして別のゲームのシナリオとでも混ざったかな? とうっかり思い掛けました(そんなことはまず起こらない)。が物語を解放して行くとな~るほど。 一話一話は決して長くはなく、さくっとプレイできますが、なにせ人数が多い為とてもボリューミイに感じられました。自分は割と一気にプレイしましたが、毎日1~2話くらいのペースで少しずつ読み進めていくのが最も楽しめそうな感じがしますね。それこそ時間のある朝などに。 お知らせ画面的なデザインをメニュー画面として配置しているのが面白いなあと思いました。ソシャゲ感! それにしても、これだけの人数と同じシチュエーションでキャラごとの差異を出していくのは本当に大変だったんじゃないかなあ……。としみじみ。 個人的には咲来ちゃんが推しです。一部、実際のボイスとテキストの差異や、同じボイスが繰り返されることによるズレなどが少し気になりましたが、こちらは現在修正中の模様かな……?
  • 今夜デッドライン
    今夜デッドライン
    スタートボタンは地獄行、効果音は時計の音、クレジットまでも一貫して焦燥を煽るスタイルが清々しいです。追い詰められてゆく切山くんには共感しかありません。それぞれのエンドを見て、入稿は完成本を手に取るまでが入稿なんだなぁとしみじみ思いました。
  • おおかみ少年のやり直し
    おおかみ少年のやり直し
    オオカミ少年の寓話を題材にした、教訓あり、個性的なキャラクターあり、予測不能な展開あり、な流れとしてはシンプルだけど面白いお話でした。 うっかり初手でやりなおすを選択してしまった初手ロード画面確認マンの話はさておき、オープニングスキップが可能であったり、またバッドエンド直後にも戻る選択肢があったりと親切設計が嬉しかったです。それも、まさにやり直してる感のあるテキストになるのが更に良いですね。 羊飼いの少年が嘘を吐くにあたっての境遇や心情もまた、実にらしくて唸りました。生意気な子供……叱る親の不在……。う~ん! そして全く予想していなかった内容のバッドエンドがすごかったです。この村やばくない? 寧ろやり直してやべ~奴等のことを把握していないと普通に生きてても未来がやばくない?
  • ヘブンズ・ロワイヤル
    ヘブンズ・ロワイヤル
    死後の世界で、強制労働を強いられる元悪人たちが、望まぬバトルロワイヤルさせられるというもの。いわくありの登場人物ばかりなので、みんな一癖あって面白い。主人公のたくましさが好きです。不信感をいだきつつも頼るしかないところ、経歴を知らないがゆえに人としての本質が見えてちょっとした気遣いを感じられるところ、生き残りを駆けた生存の計算だけではなく、少しずつお互いを認めていくところ・・・二人の相棒感もとても素敵です。そして・・・例の人物の愛が重い!とにかく重い!それが鮮烈に心に残りました。彼女のとった行動はすべて裏に出てしまったけど、この先の世界で、何億分の1の確率だとしても、救われる道があれば、と思いました。この先を期待したくなる読後感もよかったです。
  • あの教室で見た夢、それを見た夢。
    あの教室で見た夢、それを見た夢。
    プレイさせて頂きました 小説家志望の高校生が、2人の幼馴染と教室で会話をしていく物語。 選択肢や立ち絵はないけど、面白い作品でした。
  • 臨界天のアズラーイール
    臨界天のアズラーイール
    絡み合う物語と物語。 その複雑さが頭で感じていながら喉越しの良い飲み物を飲む様にツルリと入り込んで、非常に味わい深い作品でした。 ボリュームもあって、とにかくすごい作品だと思います!
  • あの教室で見た夢、それを見た夢。
    あの教室で見た夢、それを見た夢。
    小説を書く女子高生の様子を描いた作品。プレイ時間は10分ほどでした。オチには2度引っ掛かってしまいましたね……。「物語を書く高校生」という設定はまさに僕が作っているものと同じで、興味深く読ませて頂きました。余談ですが、読了後はトマトジュースを飲みたくなりました(笑)
  • 今夜デッドライン
    今夜デッドライン
    入稿ギリギリに迫った状況にいる主人公の切山くんが、どうにかして切り抜けようと奮闘するハイテンションコメディー。途中の選択肢によりエンドが別れますが、エンド後に最初の選択肢に戻れる優しい設計をしていますので、順番通りにやっていけば問題なく完走できると思います。全7エンド、40分程度で読了しました。 とにかく、修羅場に突入している切山くんの謎のハイテンションに笑わされた作品でした。個人的に楽しかったのは博士とのやり取りと、夜食の場面です。自分も精神と体力が追い詰められたら、切山くんと同じテンションになっちゃいそうだなぁと妙なリアリティを感じました。創作活動は計画を持ってやらないといけないですね⋯⋯。未プレイの方は、ぜひ勢いのある物語を駆け抜けてみてはいかがでしょうか。
  • 運命の選択
    運命の選択
    真っ直ぐなノアさんと素直なリドくん。しかし二人の未来を許してくれない村の掟によって苦悩するさまに、幸せになってくれ~! と願いながらプレイさせていただきました。 イラストがとても可愛かったです。ピンポイントですがサンプル画像にもあるリドくんが顔を出してるスチルの目や頬の線の書き方がすごく好きです。 エモーションボイス仕様なので、各ボイスを楽しみながらも自分のペースで読み進められて快適でした。 拘束服な悪魔さんもデザイン良~! でした。詳しくは後述で。 (以下若干ネタバレ含) バッドエンド時点、な~んか見覚えのある髪と首輪なんだけど(既プレイ)えっ君そういうこと言う子だったっけ!? 思ったより悪い声してたんだね!? とめちゃくちゃ動揺してしまいました。 がよくよく考えてみたら、どちらかは村人全員虐殺エンドだな! と信じて疑ってなかった私より圧倒的平和解決だったので良心的なんだよな……?
  • 荒野の復讐者
    荒野の復讐者
    背景全部3DCG作ってあるの凄いです。登場人物もカラッとしてていい。スタンピー爺さんラブ。
  • 拝啓アリア・ユグドリオン様
    拝啓アリア・ユグドリオン様
    たくさんのご感想、ありがとうございます! ひとつひとつ読ませていただいております。 皆さんの心の琴線に少しでも触れる事ができたなら幸いです。 プレイしていただき本当にありがとうございました!
  • ハロー、神様Worker
    ハロー、神様Worker
    ダメ男の主人公が異世界で(金のために)奮闘する物語。主人公は序盤から大きな問題に巻き込まれていくのですが、終始勢いがあって楽しく読めました。大きな陰謀が少しずつ明らかになっていく過程の描き方がとても良かったです。また、中盤の「2人」の絆の描き方も素晴らしかった。「相手のために」という考えが時間をかけて硬直化してしまうこと。でも、ちょっとしたきっかけでまた分かりあえること。こうした心理描写にリアリティーがあったためか、シリアス部分は大いに感動できました。 キャラクターはどれも魅力的ですが、佳永(さん……)が特に好きです。彼女の声優さんも良い仕事をされていて、特に「心の声」のボイスは何度も笑ってしまいました。エミルもかなり好きだったのですが、もう少し彼女の見せ場もあると個人的には嬉しかったです(笑) あとは主人公の春人ですね。シーンを選ばずボケるところは賛否両論ありそうですが、相手の本心を察し、肝心なところでは行動できる格好良さがありました。遊園地のラストシーンは、なかなか痺れましたね……。 読後感も清々しくて、読んで良かったと強く思える作品でした。
  • 雨の王、不要な勇者
    雨の王、不要な勇者
    (´∀`)ノエンディング16種類コンプです。繰り返しスタート画面を見ている内に、タイトルに隠されてる遊び心にも気づきました。 雨の王、長雨の深刻さ、これらの舞台背景がしっくりしてて良かったです。天候の演出にハッとなりました。 いろいろな感情の交錯やむき出しになって当たるところが読ませますね。 悲劇的なエンドが多かったので、未来を感じるED8と9の発見に達成感がありました。 あと、エリエス、健やかなる時も病める時もかわいかったです。
  • 雨の天秤 God and Close associate
    雨の天秤 God and Close associate
    エレジー様とリリック様ステキでした。リリエリいい( ・ω・)。ちょっとした神様の遊び心を垣間見た感じ、そういった空気がうまく表現されていたと思います。静かで透き通った雰囲気が良かったです。
  • 喰らう猫
    喰らう猫
    変な生き物について、わからない事がわかった。 UIはフォントが特徴的で見づらく感じますが、直感的に操作しやすい良いデザインだったと思います。 エンド後にそのままタイトルに戻るでなく、1つ前の選択肢に戻ることも出来るのは初めて見た機能ですが、便利でした。
  • Storm Arts
    Storm Arts
    プレイして本当に良かった! と思う程に素晴らしかったです。スクリーンショットを見て一頻り笑った後、内容が激しく気になってDLさせて頂き、全ルートとシークレットを拝見しました。 しっかりとした設定に展開の山も沢山有りつつ、飛んでくるメタ発言やコメディシーンに笑ってしまったりして、テンポ良くプレイ出来ました。真面目な場面に突入したと思ったらしてなかった! と思ったら中盤からの怒涛の熱い展開、手に汗握るストーリー…緩急が癖になりそうな程に良いです…。女の子の方が戦うのなんでかなぁと思ったのですが、理由を見てなるほど!と思いました。その辺りも練られた設定なのかなと感じます。 最初に亜衣ちゃんエンドになって読後の充実感がやばかったので、選択肢回収していると士道で腹抱えて笑いましたね…。あれ!?片桐さんエンドは何処ですか!?(???) そして亜衣ちゃんめっちゃ可愛い。黒斗もとんでもない変態かと思いきやかっこいい。ヒロインが三者三様に真実を紐解き始めると、どんどんゲームへの印象が変わっていきます。どのルートもそれぞれにストーリーが展開されるので読み応えが凄かったです。そしてシークレットが始まってから、すべての舞台装置がひとつになっていくようで…黒斗よく頑張ったな…本当に…!! 私もう感極まって涙目でプレイしてました…熱過ぎる…それなのにオチで笑わせてくる…すごい… ストーリー構成が素晴らしく、散りばめられた要素の回収も見事で、非常に良作だと思いました。自信を持ってお勧めできる一作です。是非シークレットまでやってみてください。
  • ときかけさんちのあさごはん
    ときかけさんちのあさごはん
    ほわほわと和める絵柄とお話。好きです。飯テロでもある…
  • 魔法使いとかわいそうな女の子。
    魔法使いとかわいそうな女の子。
    どちらのことも見捨てることができなくて彼らの意見を飲んでしまった魔法使いさまはとても優しくて、だけどずるいひとなのだなと思いました。 もっとコミュニケーションがとれていれば、もっと話を聞いてやれれば、女の子は「かわいそう」な結末にはならなかったのかもしれません。 「後悔先に立たず」という言葉が思い浮かびそれが身に染みた作品でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 最後に見たものは、
    最後に見たものは、
    5日後に目が見えなくなってしまうという不治の呪いを受けた主人公が、美しいと噂される宝石を見るために短い旅に出る物語。20分程度で読了しました。 架空の国を舞台にしており、少しだけファンタジー要素が入っています。穏やかな感じで進んでいくのかなと思いきや、ハラハラするような展開も多くあります。悲しい部分はあるけど、やれることをやって主人公は満足できたかなと、最後のまばゆい場面を想像しながら思いました。