ティラノゲームフェス2023参加作品
11276 のレビュー-
COVERUPさっくり遊べる短編集。 意味が分かると~は好きなので答えを知識として知ってるのもあったけれども演出やテンポの加減がよくて最後まで楽しめました。 短くぞわっとした怖さがあるいい推理ゲームでした。
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ベリースイートベリープレイさせていただきました! 甘くて酸っぱい百合ケモケモ!!! とっても心がキュン!と酸っぱくスイートになりました! @ネタバレ開始 ふうかちゃんにはそういう気持ちないけど、親友ってすんごく近い距離で呼んでもらえてうれしそうで良かった、、!! 後からこういう恋心みたいのって「あれってもしかして!?」ってなるんだけど、 きっとそういうのはオトナになってからだよね?! ホワホワモフモフする百合、最高でござんした! @ネタバレ終了
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ヤンデレくんは今日も平和ヤンデレくんが凶器を持っているので、ビクビクしながらプレイしたのですが、 そんな状況が吹っ飛んでしまうほど面白かったです! デッドエンドもあるのに、怖がりの自分がこんなに楽しめるとは。 とくに玲くんの思考とセリフが、ツボにハマりました。 @ネタバレ開始 というか、伊智くんより玲くんのほうがヤバイ人でしたね(誉め言葉)。 伊智くんを愛でてるのは間違いないんだけど、いろいろ独特といいますか。 もしハグされたら伊智くんの心臓はもつのかな……。 でも、いろんな意味でお似合いの二人だと思います。 伊智くんかわいかった……(∗ˊᵕ`∗) どうぞお幸せに! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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キツネバナプレイ中なのですが、現在進まないバグが発生しております…… ダウンロードでもこちらでプレイしても同じところでバグります @ネタバレ開始 チケットをもらって家に帰り、奥さんとお話ししたところの暗転から真っ暗なまま進行不可になります @ネタバレ終了 私のプレイ環境が悪いのかもしれませんが、途中からプレイできず悲しいです(´;ω;`)
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【新番組】あかちゃんとあそぼ!【放送開始】あかちゃんとあそぼ! って、めちゃくちゃコワイ………! イラストは可愛らしいのに、内容はものすごくリアル怖いやつです! @ネタバレ開始 執拗にお兄さんを追い詰める共演者。 放送しちゃダメなやつなのに、何度も放送されている不気味さ。 お兄さんもなんで毎度番組に出ているのか。 最後、わかった後でもお兄さんの悪夢は一生終わらない。 @ネタバレ終了 短い中にも色々な趣向が凝らされている作品でした!
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七不思議の七番目 幸色の厄災ちゃん@ネタバレ終了 え!?このクオリティでフリーゲーム!?いい時代になったものだなあ……。 第一印象はそんな感じでした。 イラスト、テキスト、シナリオ、UIその他……全てが高クオリティでまとまっており、安心して物語に没頭することができました。 セリフの電子音についても、ドラ〇エで慣れ親しんでいたおかげか、私は全く気になりませんでした。 @ネタバレ開始 学校の七不思議というオカルトを題材としていながらも、作中のそれ自体は極めて論理的な理屈の上に成り立っており、それは思考のカケラというシステムに如実に表れていると思います。 普段推理小説などに触れておらず、自ら思案を並行させて物語を読み進める経験に乏しい私などは顕著だと思いますが、登場人物による論理的な思考を元に進行するシナリオは、下手をすると読者を置いてけぼりにしてしまう危険性を孕んでいる、と思っています。 しかし、このシステムによって読者自らが能動的に論理的思考に参加できるため、物語の理解の助けになると同時に没入感もマシマシで大変良い要素だと感じました。私自身も初めのほうはサクサク進みましたが、終盤はなかなか正解のカケラに思い至らずちょうどよい悪戦苦闘が楽しめました。 突飛な論理破綻もないように感じられますし、良く練られたシナリオでとても面白かったです。 個人的には幽実のエピソードで不穏なカットインが入った時が一番テンション上がりました。 一つだけ気になったとすれば、幽実さん自分で言うほど重くて面倒な性格か?ってことくらいでしょうか。 イラストも大変美麗ですので、もう少しくらい元の性格に難があってもむしろいいアクセントになったような気もします。 というかちょっと重めの彼女も見てみたかったなという個人的な欲望……あ、いえなんでもないです。 その後の矛盾を指摘していく部分は、探しに行くまで全然気が付いてなかったのでいつの間に……と感動してました。 七不思議の7番目である厄災ちゃん自身から、七不思議を終わらせるようにお願いされるという導入部分から、終盤の展開はなんとなく予想がつきましたが、我らが霊斗君が男をみせてくれたおかげで素晴らしいハッピーエンドを迎えることができ、本当にほっとしました。 終わった後に改めてタイトルをみると、グッとくるものがありますね。これで私も、彼女が幸色でいられる一助になれたでしょうか。 @ネタバレ終了 長文大変失礼いたしました。 とっても面白かったです!
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彼の恋愛は治療できない素晴らしい作品でした!!!!! @ネタバレ開始 最初は実況動画から入ったのですが、選ばれなかった選択肢がどのような反応になるのか気になってしまい、いつの間にか全ての選択肢回ってました! どの選択肢もモジ君とショドウさんの思い出が色鮮やかでとても綺麗でコミカルでありながらも切なくもあり、とにかく全てにおいて目を奪われてしまいました!! 続編の方もプレイしましたが、最初から最後までとても切なかったです... モジ君もショドウさんも大好きです!! どちらの作品もボロボロと涙しながらプレイさせて頂きました!! @ネタバレ終了 ほんとに良い作品に出会えました!!ありがとうございます!!!!!これからも応援しています!!
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変な意味怖ショートケーキのイチゴ理論で積みに積んでいた本作、ようやくプレイできました! 相変わらずのセンスとキレ!雨宿りんさんの唯一無二の武器だと思います。是非これからも研ぎに研いで斬鉄剣を目指してほしいです。 @ネタバレ開始 とりあえずタイトル画面でビビり散らかしました。 過去作の傾向から推測するに、これはホラーの皮を被ったドタバタ不条理ギャグコメディ(ちょっとのお色気要素アリ)に違いない!俺は詳しいんだ!とか思ってたところにあの演出。ピピーッ!反則です!(???) もちろん効果音はしっかり下げました。ホラーノベル制作者の風上にも置けない野郎だぜ。 ママ美人!ねね子ちゃんも可愛い!、日本人形も良く見ると可愛い!と煩悩まみれのプレイを進めていきながら、各エンドで意味怖の文字列がどんどん変わっていくのを見て、なるほどそういうコンセプトね……おk把握、完全に理解した、と思っていたんです。 そこへきて終ノ話のシリアス展開!温度差で風邪をひくところでした。はっくしょい! 警察と幻ママの顔怖すぎる……。 ちなみに私は意味が分かると怖い話の意味を初見で理解できたことがないアホなのですが、例にもれず今回も、おお、おお……!!とプレイしていたものの意味はよくわかっておらず、解説を読んででようやく理解できた雑魚でした。 本作に解説が実装されてなかったらママとねね子ちゃんと日本人形しか覚えていなかった可能性が高いです。本当に申し訳ない限りです。 もしも私を見越しての実装だったとしたら先見の明がありすぎるので我が国の行政に深く関わることをお勧めします。 プレイ後のおまけ、丁寧な誘導、凝ったUIの数々はさすがとしか言いようがなく、多すぎて拾えていない箇所も多々あるような気がしますが、 個人的にはバックログ画面のゆるキャラみたいな顔がすごいツボでした。 @ネタバレ終了 最高に怖くて面白かったです。 次回作も期待してお待ちしてます!
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教室に巣食う悪魔たち悪魔のような人間たちが集う学校で巻き起こる、この世の終わりみたいな事件の数々。 事件の真相は?犯人は?動機は? 最後まで展開の読めないシナリオでドキドキしながらプレイすることができました。 @ネタバレ開始 まず、工夫を凝らされた画面構成が素晴らしかったです。 ゲームをプレイするのではなく、キャストの一員としてストーリーに関わっているような感覚で物語を進められました。 クラシックを採用したのも斬新かつオシャレで、本作の独特な雰囲気を作り出すのに一役買っていたと思います。 そして問題のシナリオ。ここまで終わってる人間しか出てこないお話もなかなか無いと思います。 一部の登場人物に同情こそできますが、結局すべてが善良な人間というのはほぼ出てこなかったように思います。 人物の顔が映らないようになっているのも、不信感を与える良い工夫だと思います。(加えて、ラストのインパクトが最高に引き立つのも素晴らしかったです) 最初に提示される情報量の多さに初めは圧倒されますが、そこから徐々にピースがはまっていく感覚はたまらないですね。 強いて言えば、情報自体は何回も見れる工夫はされているので、はじめだけ多少の導線があってもいいかもしれません。 (最初から全部の情報を確認しないといけないのかと思ってしまったので) 本作のEDから、多数の参考文献を元に制作されているとお見受けしました。 私はこういった業界に明るくはないですが、この物語があながちフィクションと言い切れない部分もあるのかなと(物語自体は間違いなくフィクションだと思いますが)、もしそうならそれが一番のホラーだな、などと考えてしまいました。 @ネタバレ終了 他の方もおっしゃっている通り、人は選ぶかもしれませんが、間違いなく面白い作品だと思います。 ありがとうございました。
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Dry it!! 〜俺の元手はシャケしかない〜主人公の俺さんが、酷いw よくわからないけれど、勢いでシャケを飛ばしまくる私w @ネタバレ開始 最初は8000円台、次は3000円台。 頑張って最後には1万円台まで行ってバッジをゲットしました。 30万取り戻せる日はくるのか!? @ネタバレ終了 何度も挑戦したくなるゲームでした!
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Gabriel優しいガブリエルさんとお話する5日間。以下、親しみを込めてガブさんと呼ばせていただきますね。 @ネタバレ開始 終始優しい物言いで接してくれるガブさん。修道院を出てみたい、理解してくれる人がきっといるはずだと夢を話してくれた時はめちゃくちゃ応援してるぅ!となりました。 しかし、所々で挟まる不穏な会話…そして3日目。突然のBGMストップからの豹変。こわいよぉ! だけど4日目にすべてを話し主人公を逃がそうと必死なガブさん。やはり根は優しく、だからこそ"神"に利用されてしまった部分もあるのかなと、笑顔で別れを告げるガブさんに切なくなりました。 バッドエンドを見終え、END1に辿り着き手を伸ばした時の泣き顔、その後教会で穏やかな笑顔を見せるガブさんを見て幸せになってね…!と思わざるを得ませんでした。事件の背景がわかるおまけもありがたい! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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INNOCENT優しいけれど切なくて悲しい物語・・・ 少女の成長をただ見守るストーリーではありますが所々に不穏さを感じさせる演出が成されており物語の先が気になるのに読み進めるのを躊躇う自分が居ました。 私自身も年齢と共に少女と同じ様な行動をとっていた気がします。 圧巻な作品でした!
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自称お助けキャラの末路最高青春計画...やり遂げた!! 「親友とヒロインをくっつけて、永眠しよう!」という刺激的なコピーに違わず、主人公のゲンキくんは明後日の方向に一途。それが可愛いと思えたら勝ち。男女問わず沢山のキャラクタの激重感情が摂取できました。ポップで平和な表層から隠しきれずに漏れ出す執着が味わい深かったです。イラストが豊富でキャラクタの表情や動きが伝わってきたのもとても良かったです! @ネタバレ開始 どうして、どうしてこうなってしまうんだ。と思いながらも、その可哀そうさをエンタメとして消費してしまう自分の罪深さを噛みしめました。観劇の悪魔とはまさにそう。すべての展開を見つくすまで止まらない...! すごく設定が凝っていて情報量がすごいのですが、どのエピソードも面白く、断片的な情報が徐々に組みあがっていくので終始楽しかったです。特におまけの情報量が...すごい!お父さんのエピソードはもう本編なのでは。ゲンキくんはお父さんの背中を見て育ってしまったんだなあと。これを見ていると末路Cの闇が一段深く感じられました。 一瞬救いを見せておいてから突き落とすことでより深い地獄を見せるという展開に何度もやられてしまいました。ユウジくんにとってシイナちゃんが希望の光だと思っていたら実は人工悪魔だった、とか、タタルとミズは良い相棒なんだろうなあと思っていたらオンネさんの死の真相が隠されていたり、挙げればキリがないくらい! 穏便にくっつきそうなカップルがいない気がして、それぞれの今後が気になりますが、ひとまずゲンキくんがリョウくんに絡めとられたのでハッピーエンド!? @ネタバレ終了 悪魔的な魅力溢れる作品をありがとうございました!
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Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -とても心に残る作品でした。 グラフィック、演出、文体、楽曲、声優様の演技等全てが素晴らしかったです。 気怠げで暴力的な、媚びとあざけりを綯い交ぜにしたような声で聞く一言一言のセリフが堪りませんでした。人魚姫の話など幻想的な世界観に惹き込んでから、リアルな声音の一言でスッと正気に落とされる感覚にクラクラします。目を引く演出もさることながら、途中で主人公が瞬きしていることに気が付き、没入感の一翼を担う繊細な演出にも感嘆しました。お洒落なBGMを聽きながら烟った煙を眺めていると、本当にトリップするような感覚です…。 @ネタバレ開始 冒頭こそ激しめですが、その行為にも意味があり、歪な共依存と切り捨てられないもどかしくも切ない関係の二人でした。フィクションという線引があってこそで、もちろん肯定するものではないですが、上澄みだけで人間関係の良し悪しを判断したくはないなと改めて感じます。何とも言葉にできないのですが、とても心に残る作品で貴重なゲーム体験をさせていただきました。 さらにCastCommentを拝聴したらRe:nくんの雰囲気そのものでテンションが上がったのと、シークレットの社長さんと巡さんの掛け合いも面白くて後を引き、何もかも最後まで贅沢でした。 (感想を送るのが恐縮なほど圧倒的センスの作品で、バッチを抱え回れ右しようかとも思ったのですが、フェスに後押しされコメント欄お邪魔しました。そして皆さんが仰っている『泡沫神社』が物凄く気になります…!) @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!
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あなたに咲く真実を知った後に必ず読み返したくなる、そんな作品です。 @ネタバレ開始 所々で気になる言い回しが出てきてどういうことかな?と思うのですが、絵本のような文体で読みやすく、ある程度進めると質問で確認してくれるのでまだ知らない情報があることがわかり、詰まることはなかったです。むしろ「知りたい」と思わせる素敵な仕掛けでした。 end1は急なホラー展開でびっくりしました。でも彼らの目線で考えたら確かにあんな感じかも… 「嵐で大怪我」「晴れてるから帰れないかも」「腕を広げ」「守る」「咲く」など読み返してみるとそういうことだったのかぁ!という言い回しの数々、とても面白かったです。彼らには末永く一緒にいてもらいたいですね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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正しい感情についてサムネのイラストから、シュールでコメディなお話なのかと思ったのですが……… @ネタバレ開始 内容はとても奥が深いものでした。 正しい感情。悲しみだって大事だよ。 無視しちゃダメよ。ちゃんと向き合おう。 その結果が、悲しみバグ焼き屋さん………! @ネタバレ終了 アニメーションがなんとも言えない感じで印象に残りました!
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放課後、図書室で君を見る青春ですねぇ 私はユキノさんとミズアキ君のどちらの趣味も持っていましたので近しい物を感じました。 ドキドキしました!有難う御座います!
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sighVRきもだめし! 今時で面白そう!とドキドキしながらプレイしました! @ネタバレ開始 某マップみたいな矢印で進んでいくのが、なんだかすごくリアルで面白かったです! 途中からホラー展開満載で、イヤホンをして正解でした! 耳元で………ハァハァ聞こえるうう! 無事3つのエンディングを見て脱出できた!?と思ってからのおまけ。 えっ、そっちの方が色々と想像できてもっと怖い!! ハァハァしてるの、もしかして………ゆりさん、逃げてぇ!ってなりました。 気になってアセビの花言葉も調べてしまいました。 @ネタバレ終了 色々な意味で怖いお話でした!
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ティラノフェス2023オープニング初ティラノフェス! 楽しみたい!!
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「はい」か「YES」で答えられる質問だけ今年のつらいノベルゲーム部門でダントツで表現のセンスがイイなあと思いました。放っといたらいくらでもいらん深読みしてしまいそうなので有り余るラブをファンアートにぶつけます。デンファレくん可愛い。 @ネタバレ開始 全編にわたって“人の役に立つ(=働く意味がある)仕事がしたいデンファレくん”と”人の役に立つ仕事(=給料がもらえること)だと思っている主人公”の噛み合わない会話が面白かったです。最後まで全く噛み合ってなくてすごい。ずっと価値観のすれ違いコントをしている。新卒が初日に上司とこんなコントをしたら精神を病みます。 しかもそのズレた認識を主人公は社会人として先輩として理解しようと優しく歩み寄っているにも関わらず”わからない”という救いのなさ。主人公から本当にわからない時の「わからない…」が出たあたりでデンファレくんの精神の死は確定しているのにその後も2人で仕事をしていかなければならないのしんどすぎて泣いてしまう。でもデンファレくんが主人公にイライラしているとプレイヤーはニコニコになってしまう。笑顔の絶えない良い会社です。笑顔の絶えたデンファレくんも可愛いかったです…………カタツムリの世話すらできないなんて…って落ち込むデンファレくんが可愛いすぎてカタツムリにいっぱい塩を撒いてしまいました(盛り塩も兼ねて) デンファレくんの主張はややピュアすぎるきらいがあるものの人の役に立ちたい=誰かに必要とされたいという気持ちは人間の社会的欲求ですし、この異常な世界観でそういう綺麗な気持ちを持ち続けてきた人の絶望って正直人が死んだり暴力を振るわれたりするソレよりめちゃくちゃ心にキます。私は短めの作品でキャラクターに感情移入することはあまりないのですがデンファレくんにはかなり感情を持っていかれました(見た目が好みなのもあり) 主人公視点のあっさりした描写でも十二分に理解できるデンファレくんの絶望、END3で全て諦めた瞬間の沈黙が本当に痛ましくてすごい…イイなあ…となりました。変な意味ではなく……表現がとても上手いと思いました。変な意味ではなく… 働くことに関して純粋すぎるデンファレくんを若いな〜とか可愛いな〜と思える感性を残したままあの社会に順応しきっている主人公の異様さも堪らなく良かったです。特に食堂で”カタツムリと自分は似てる”って切り出す一連の会話が丸ごとヤバい。使えなくなったら食用に回される実験動物に自己投影すな……!そしてそれをカタツムリ食いながら言うな…………! その直後の主人公が昔読んだ本(『がまくんとかえるくん』シリーズでしょうか?)の話もなんか良いこと言ってる風なんですが前述のせいで雲行きが怪しすぎます。それで”効率より気持ちが大事”みたいなことを言うのかな?と思ったらカタツムリ進むの遅いけどまぁいっか〜!って話で非効率的な作業を肯定する意図もカタツムリへのフォローも何もありませんでした。デンファレくんこれどんな顔して聞いてるの。 そして最後にTワークとEワークの正式名称が明かされるという鬱くしい流れ完璧すぎて笑ってしまう。Eだけならギリ……ギリ…でセーフなところに”True”が来て人権終わっちゃった……!それTにしたらEはFになるやろがい…!こんなひっでぇ扱いを受けているのに主人公がデンファレくんの主張に一定の理解を示しているのが本当に面白くて怖くて面白かったです。 Eワークのラインナップもすごくセンスを感じました。見た目ファンシーなのにどれも苦行すぎる。現実にもE寄りの仕事というか効率を度外視した作業はままありますが、作中のEワークは本当に無意味だし働いた瞬間労働者が狂人になるだけという狂気の見本市。人間に無意味な作業をさせ続けると精神を病みます。 デンファレくんは速攻で投げてしまいましたが木馬の餌やりみたいなEワークがスタンダードならカタツムリの世話はカタツムリが生きていて反応を示してくれるぶんまだマシな方だと思いました。しかし根本的に人間を馬鹿にしてる感じがすごい…すごい未来だ…本当はEワークって社会の上層にいる悪い権力者とかが見て楽しむための仕事なのでは…? 働かなくても生活できるほど豊かなのになぜ仕事を作ってまで働きたがるのかは謎ですが、デンファレくんの地元にはまだ人力の飲食店が残っているとのことなので、この作品で描かれている世界はまだ1つの時代が終わって始まる転換期なのかなと思いました。ルートによっては会社を辞めてハッピーエンドなデンファレくんですが辞めても彼の求める仕事は地元に戻らないと無いだろうしその仕事もいずれは無くなるしでどうあがいてもハニワになってしまうデンファレくんつらいかわいい。サムネのハニワ顔がキュートだったのでプレイさせていただいたのですが本編でこの顔が出てくるシーンの悲愴感ったらないです。本当に怖いし本当に悲しい。最後の最後に隠れハニワが発覚する主人公もやはりデンファレくんと同じように最初は高い志を持って入社した真面目な人だったのではないかとか色々考えてエンディングの後もまだまだ辛くなれます。 私は現実でどれだけAI技術が発展しても完全に人の仕事がなくなることはないと思っておりますが、それでもこの世界で生きる人達の感情はとてもリアルに感じられて良いノベル体験ができました。ぜひ色んな人に遊んでほしいです。カタツムリ育成ゲームが始まった時の絶望感は全人類に体験していただきたいですし、最初の無意味メール仕分けは制作者さんにも死ぬほど虚無作業が発生していることを想像しながらやるとさらに味わい深いです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。