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63700 のレビュー-
教室に巣食う悪魔たち出だしの注意書きと不穏な効果音、そしてタイトル画面の演出がとにかくカッコよくて……! これ絶対面白いやつだ……!とドキドキしながらプレイさせていただきました。 期待以上の面白さでした……そして注意書きに偽りのない、凄まじい作品でした……!面白かった……!! 手帳を見返しながら過去を振り返るシステムが新鮮で、一つ話を読み終えて名簿や資料を読み返して推理する時間がとても楽しく、独特の没入感を味わえました。 選択肢のないノベルゲームをプレイするときって「ゲームで遊ぶ」よりは「小説を読む」「映画を見る」感覚に近くなりがちな印象があるのですが、システム面でそこを補っているのも上手いなあと……! また、注意書きにある通りかなりキツめの描写が多いものの、過去にあったこととしてサラッと出てくることが多く直接的な描写もないので、人によるとは思うのですが私は意外とダメージが少なかったです。 ですがやはりかなり胸糞の悪い話ではあるので、心身ともに健康な時にプレイすることをおススメします……! @ネタバレ開始 そしてストーリーですが……完全に騙されました!! 篠岡さんの目に適いそうな男性教諭が石山先生以外にいなさそう・おまわりさんとの会話から主人公≠石山先生であること、部屋や深水さんとのシーンの画像・周囲の反応から主人公は女性であることには気付けたのですが、それ以外は全くでした……!悔しい~~!!(あと主人公が女性だとわかったうえで見返すと、道添先生や用務員さんの距離の詰め方がかなり最悪~~!) 久住さんへの下心が凄すぎることと8日のハートマーク、事あるごとに「久住さんは良い子だよ」と口にすること、篠岡さんの「人は信じたいものを信じる」という発言から「主人公と久住さんは肉体関係があり、久住さんの虜になった主人公が復讐に加担させられている」と推理していましたが……まさか主人公も逢沢さんを追い詰めた悪魔の一人だったとは…………深水さんとのアレも篠岡さんの動向を探るためにやってることと思ったら、純粋な欲望故のものだった………… 推理は全く当たりませんでしたが、手帳の♡マークがエッチな日ということだけはかなり序盤で気付けたので、これからはエッチ探偵として生きていこうと思います。(ハートマークの意味が全然違っていたらすみません!エッチ探偵やめます!) エンドロール後の展開はもう……圧巻でした! 顔が映らない独特の画角は、ワイドショー等の事件加害者の知人へのインタビュー的なものをイメージしてるのかな?色々な人の話を聞いて事件を紐解いていくストーリーだし……ゲームの雰囲気にあっててええなあ……と思っていたら、まさかそういう理由だったとは……! 久住さんからキーホルダーを貰ったタイミングでバッジの取得があったのも、プレイヤーにそのシーンを印象付けさせるためか~~!!か、考えられてる~~~~!!!!と唸りっぱなしでした……!! 映画やアニメ、漫画のようなアングルがコロコロ変わる媒体だと、画角が固定されていることに意味が生まれて序盤で察される可能性が高いと思うので、ゲームという媒体だからこそできる表現だ……!と大興奮でした。 制裁を受けた人たちについては同情の余地はないですが、だからと言って復讐成功おめでとう!とは言い難く…… 呼び出しこそなかったものの、久住さんもまた逢沢さんを追い詰めた張本人で、この復讐劇は逢沢さんの「そっとしておいてほしい」という願いを無視したもので…… 歪んだ正義感と「自分には人を裁く権利がある」と信じるその傲慢さ……彼女もまた、教室に巣食う悪魔の一人なのかもしれません。最後の顔も怖かったし…… @ネタバレ終了 かなり人を選ぶ作品ではありますが、注意書きが大丈夫な人には是非プレイしていただきたい傑作でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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エフェメラは軌跡を描くキツすぎないSFの世界観で物語られる、人と人の繋がりのお話。 @ネタバレ開始 シェイドがカッコ良すぎです。一人称おれの敬語キャラ…萌えすぎる。 チガヤがシェイドに想いを寄せるその葛藤と、その先に生まれたシェイドエンドでの二人の今後の生活に想いを馳せ、幸せな気持ちになります。 ですが、先にレイスエンドを見てしまうと、AIなのだけれど、レイスにも人格が芽生えているようで物悲しい気持ちにもなります。 ずっと、ずっと一人で人類を守ってきたレイス。誰かと一緒に居たいと思うけれど、その希望は決して叶えられず、逆に危険だと言われてしまう。 こちらのエンドも、深く考えさせられました。 登場人物、みんな好きだ…! @ネタバレ終了 素敵な物語をありがとうございました!!
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古傷を抉る乙女ゲームわかるひとにはわかる懐かしあるあるネタ満載な掌編ゲームです。作者様と握手がしたくなりました。 @ネタバレ開始 で、出〜〜〜!!たまに名前変換タイピング設定ミスってNAMEと表示されちゃうやつ!!唐突の天使!!作者乱入!!そしてキャラクターに殴られるやつ!! あとは包丁orカッター所持ライバルポジションヒステリック女子とか、「ジャンル:嫌われ」とか、ヒロインが微笑んだら登場人物みんな惚れちゃうやつとかですかね。 現在進行形かつ永年万年夢人(ゆめんちゅ)ですが大好きです、こういうの♡ @ネタバレ終了 来るとこまで来ると、むしろこの文化は語り継いでいこうぜ!!という気持ちになりますね。そういう意味でも素敵な作品をありがとうございました。
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完全犯罪プレイさせていただきました……! 圧倒的に深くて暗いテーマ、じっとりと味わわせていただきました! タイトル回収が美しすぎました…… @ネタバレ開始 一応病院に通院していて罪を忘れないと言っていたから、 兄は「マトモ」に見えるように、そしてなれるように頑張っていたんじゃないかな、とは思いました。 でも、やっぱり最後辺りで朗らかに医者との話等してて、 犯した罪の内容を武勇伝とかそういう方で忘れないのかな……とも後から思いました…… この医者もマトモではない……もちろん弟も…… @ネタバレ終了 プレイ後もしばらく感慨と考察に耽っておりました、 とても楽しいゲームでございました!
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I kill you他の方の感想で「乙女ゲーだった」という記述を見かけたので、気になってプレイさせていただきました! VRMMORPG(フルダイブ型のネットゲーム)で憧れの人に近づくために日々奮闘する、気弱な女の子とチャラ目の先輩の恋愛ストーリーです。 @ネタバレ開始 ノーマル→バッド→トゥルーの順番で遊ばせてもらいました! 順当に行けばバッドが一番よろしくないエンディングな気がしますが、個人的にはノーマルが一番心にクる結末でした…。 友達も出来て、リアルもゲームも充実して、普通なら幸せなんでしょうけど…いつまでも先輩との接点がなくなった事に苦しむのは辛すぎませんか…? 先輩側も、結局今まで通り心の中に闇を抱えた状態なので臭い物に蓋状態なのを想像するとなかなかきついですね…。 一方バッドの方は、先輩の所在は分りませんが少なくともトーカちゃんの中では神使さまへの信仰のおかげで(盲目的とは言え)まだ精神的に穏やかな面が目立ってるのでまだ救いが…いや、すみません。ないですね。 救いはないけど、苦しんでないだけマシかなって個人的には思います…w トゥルーエンドも、最初はバッドエンドと同じような進み方なのでミスった!?と心配になりましたが、トーカちゃんが何故神使さまに憧れるようになったか?戦闘技術を磨くキッカケ等が知れた上でバッドエンドと似た道筋を辿りつつ、先輩との絆が強固になっている事が再確認出来てとっても良かったです…! 天才扱いで片づけられ続けた先輩には、直向きに自分に追いつこうとする「普通の女の子」である灯花ちゃんが必要だったんですね…。 クリア後のアナザーサイドは思った以上に辛い過去があって、凄くどんよりした気分になってしまったんですが…アフターストーリー、ナイスゥ! 無自覚に初恋を自白する先輩がとても愛おしいですね!! 何でもそつなくこなす人が、しどろもどろで質問するシーンとかたまりません! その中でも特に「君のせいだよ」の破壊力が凄かったです…ごちそう様です。 自分も昔、ネトゲをやってた時期があるので素材集めだるいよねーとか、装備の合成も+値とか考えるのあったあったwとか、とても懐かしい気分に浸らせてもらいました…! また新作やトーカちゃん達の続編?的な作品を出される機会がありましたら、プレイさせていただきますー! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
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やがて君も虎になる。家庭に問題を抱えた思春期の少女たち。 大人になってしまった今であれば、些細なことだけれど、思春期を迎えたばかりの少女たちには重くのしかかる。 @ネタバレ開始 親から見放されたリンコ。養子であり、家に居場所がないエンリ。自分を表に出しすぎるリンコ、出さなすぎるエンリ。二人が対極的に描かれていて秀逸でした。 リンコが他人を虎として認識しているのは、相手が牙を向いているわけではなく、リンコが「あの人は牙を向いているのだ」と思っているからそう見えるのだろうと思いました。 相変わらず、人間の不安定な部分の描かれ方が本当に好きです…! @ネタバレ終了 アングラさんのキャラクターはいつもセンスがいいな! って思うのですが、今回も虎のデザインが歪で本当に素敵でした…! 素敵な物語をありがとうございます!
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おやすみしまのかんさつ「おやすみしま」という、そこにいる人たちは全員不満なんかなさそうに存在しているのに、それが何か歪んでいるような、不思議なしま。 一見優しいようで、どこか悲しい。だからこその「おやすみしま」なのかもしれません。 キャラクターも個性的で、個人的にはエンが好きです!厨二病感ある東も、笑顔が張り付いたたいちも…。 最初、るなちゃんが主人公かと思ったら、おきたくんが主人公ポジションで意外でした… 素敵な物語をありがとうございました!!
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板前名探偵すしおかプレイさせていただきました! 面白すぎる!!!!!! ずっと突っ込み続けてました!!!! @ネタバレ開始 最初八郎が某ヤスに見えて犯人かと疑いました笑 なんか最初から!ちゃんと穴とか!∞とか!ギミックちゃんとしてる!(?)と驚きました!! 緩いギャグな感じかなと始めたら、めっちゃくちゃしっかり面白くて、ストーリーも選択肢もしっかりしていて最高に楽しませていただきました! ところで本当にワンちゃんは、 時間通りに嚙んでくる体内時間アナウンサー並みワンちゃんだったんだろうか……!? @ネタバレ終了 コンビニ鮭おにぎりでちょっと高い版のやつ、激ウマイ。
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キミまで700km恋愛&広島愛にあふれる作品でした! 左上のゲームタイトルが変化するのも、作りこまれていて良かったです!(気付いた時、すごいってなりました) 広島、行ったことないのですが、様々な魅力があるのだとわかり、旅行に行きたくなる内容でした♪ 二人の関係性も良くて、これからも不安になったり幸せを感じたりを繰り返しながら、良い関係を続けていってほしいと思いました! 素敵な作品をありがとうございます!
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チャットSMD 2前作に続き、プレイさせていただきました! 怖い話のクオリティはもちろん、解説までつけていただいてて、 とても楽しく、そして悍ましくプレイさせていただきました……! 前作はやったほうがさらに楽しめるかと思いますが、やらなくても楽しめます! @ネタバレ開始 メリーさんのお話だけ、どこからつながっているかがわからず……! 障害のある男の子だったのでしょうか……? だとしたら世界線が違う……!?それもそれで彼は死から逃れられない悲しい性……! ちゃんと理解できなくてめっちゃくちゃ悔しいです、アプデまでに頭を柔らかくせねば! @ネタバレ終了 アップデート予定とのことで、とてつもなく楽しみです! 前作が面白すぎて、アプデ待ちきれずプレイさせていただきました! ありがとうございました!
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ヤンデレくんは今日も平和めちゃめちゃ可愛くて癒やされました!!(≧▽≦) @ネタバレ開始 ヒントが表示されていたりして分かりやすく、二人ともヤンデレでいいですね〜(#^.^#) 主人公は流されやすそうな性格でもないですし、ほんとになにかあったら説得するひまもなくザシュッとやっちゃいそうです@ネタバレ終了
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〇マルみえ!やきにくおーこく!2 -トリあえずご賞味あれ♬-隣(和歌山)県民がプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 三重県は、残念ながら名古屋に行くときに通過したことしかないのですが、松阪に行ってみたくなりました。(身内は行ったことあって焼肉が異常に美味しかったらしいです笑) 本編プレイ中に「まさかココちゃんは本当は鶏なのでは……」と思っていたら、その通りで笑いました。おまけがあまりにも秀逸すぎるし、「めがねを外す」ってそういうことー!?w 確かケ◯ミ◯ショーで「松阪は牛焼肉だけじゃない!!鳥もおいしい!!」という特集を見たことがあったので、より一層興味がわきました。 松阪ではないですが、実家にいたころよく買っていた卵の産地が紀伊長島だったことを思い出します。多気も行ったことはありませんが地名は知ってる!!ってなりました。 そしてジッキーくんかわいい……! 出身地がまあまあ近いからか、ココちゃんのボイスに懐かしさを感じましたw @ネタバレ終了 松阪愛がめちゃくちゃ伝わりました!!いつかリアル松阪で鶏焼肉食べたいと思っています(美味しそうすぎて家で一度やりました)
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妄想狂ザナトリウム感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 妄想や幻覚を引き起こすウィルス、精神病院を舞台にしたホラーという時点で面白そうだなと思いつつサンプルとして出ているサムネを見る限り可愛い女の子のスチルも多めで割と軽いノリなホラー作品かな?と思いましたが一番右のスチルを確認し、これは期待できると改めて確信を持った上でプレイさせていただきました。 キャラクターの魅力やストーリー構成、とある分岐点から立ち上がる事になる主人公や結末等、スピリアの流行している状況やその中で生きる人々という世界観の作り込みに関して言えば間違いなくかなりの良作です。 1箇所、人によっては厳しいグロ描写があるとは思ったのでそれさえ大丈夫そうなら色んな方にプレイしていただきたいと思いました。 @ネタバレ開始 ゲーム開始時点で、不穏な夢のような景色とそこから目覚めると妹と共にバスに乗ってこれから入院する精神病院へ移動中という導入。 主人公の病状に関する説明もあり、窓の外に化物を見つけた際は思わずドキリとしましたが主人公は幻覚を見るという前提に妹からは見えていない様子である事からこれがスピリアの症状なのか…とわかりやすい描写だったと思います。 後はぶっとんだ格好をした院長等いきなり個性的な登場人物が出たり等ありましたが、基本は幼馴染であるリザと触れ合いながら「リザを死なせない為に毎日面白い事をする」というノルマをこなす病院が舞台である事を除けばある種の日常物かな?と微笑ましく見守っておりました。 「前半の3つの選択肢ではルート分岐は発生しません」とあったので、心理テストのような質問に関しては直感的に答えつつ不穏な夢の描写等気になる部分はありましたが、あくまで主人公が病にかかっているという点を考慮すれば無関係とは言えずともまだ…平穏なパートが続いて欲しいしそうであって欲しい、とは。 しかし、明確に就寝前の時点から不穏な要素を思わせ入院何日目の表記で赤文字が使用された4日目、序盤に妄想と現実の見極め方法は明言されていましたが確かにその通り主人公はリザに触れた事がないという認めたくない事実を突きつけられ。 回想シーンに入る事で今までリザの取っていた行動が現実で再会していたリザの動きをなぞった物であると明確にわかる場面に直面した際には思わず声にならない悲鳴があがりました。 それに、スピリアが本当はどんな症状を引き起こすウィルスなのか。 ただの妄想や幻覚症状等を引き起こしやがて自然治癒するのを待つしかない物ならどれだけ良かった事か…。 今までたまに目撃していた化物はスピリア末期患者の姿であり、主人公は進行こそ遅いもののいつかはあのようになってしまう事。 モネちゃんと二人で怯えながら暮らしていたけれど、これ以上負担をかけたくないと家を出た結果リザと再会しやっと想いが通じたと思ったのにその幸せは長く続かなかった事。 何度もフラッシュバックするリザちゃんの死の間際のシーン。 ゲーム開始時点の夢はこれを指していたのか…と、他の夢で見ていた場面がそのまま過去の記憶と合致する事から余程のトラウマになっていたんだろうな…と悲しくなった事。 モネちゃんからしてみれば、残された家族である兄を失いたくない気持ちから催眠術を使用し強引に主人公の記憶を操作したというのも仕方がなかったでしょう。 恋人を失った事はショックでも、まだ妹がいるのだから主人公ももう少しだけ生きる方向に舵を切って欲しかったとも思えます。 そして、全てを思い出した上で迫られる選択肢。 エンドとしては全回収したのですが、長文になる関係上正規ルートを選択した場合について書かせていただきます。 現状、スピリアを治療する事はできずとも実は途中までワクチンの研究が進んでいた事や危険ではあれど必要な材料や機材があれば研究は可能である事。 リザの意思を汲むのなら、生きる為にここは立ち向かわなければならない場面だろうと気合を入れて都心部へ乗り込み。 極力的に見つからないように行きたくとも、立地上それが難しい状況やその中でも目的の部屋へ到達し入口を封鎖するならサバイバルホラーとしての描写が楽しめました。 そして、これだけ建物内に化物がいれば…何故、目的の部屋には化物が全くいないと思い込んでいたのか? と言わんばかりの展開や窓からの脱出に化物に襲われ選択を迫られる場面とハラハラしっぱなしで全く退屈させず、私は某漫画の台詞から「敵に許しを請う位なら右肩をくれてやれとな!」ならぬ、自分の腕を諦める選択で無事に生還しました。 一応、バッドから先に回収予定だったので本能的に正解を選んだという理由で後程バッドも見ましたが…これはなかなかえげつない終わりでしたね…。 結果的に主人公は右肩の付け根位まで腕を失う事になりましたが、生きるという事は何かしら代償を払わなければならない事。 今の状態だからこそ求められる代償が異常とも言えますが、結果的にリザの願いは叶い廃病院にいた不完全抗体の患者が助かった事を思えば安くはないけれど主人公がようやく現実に立ち向かい成果を得た結果なのだとも言えると思いました。 小さい頃、ヒーローに憧れ剣道を始め、やがて現実を知り惰性になりつつも続けていた事が誰かの助けになったのなら。 少年の患者にとって、間違いなく主人公は紛れもなくヒーローになれたんだ…と感慨深いものがあります。 最後はみんなでお祝いのパーティーをしつつ、これで事態も好転をすると安堵した中… 唐突に出てきた、違和感に対する選択肢。 今は選ぼうとしても駄目なようなので、無視する一択の結果無事にBESTエンドへ。 ラストで聞こえたリザの声は幻聴等ではなく、死後もずっとそばで見守っていた彼女の声が届いた奇跡と思いたい…そう思いました。 そしてスタッフロールが終われば、主人公のスピリアが治った事で消滅したはずのゲルニが突然現れ『別ルートを見る為のスイッチを切り替える』 そんな選択肢を迫られるまさかの展開へ…。 これを切り替える事で先程の違和感に対する選択肢で選べなかった方が選択可能になるとはわかりましたが、何でしょう…何となく、嫌な予感がするのは。 @ネタバレ終了 ここからはCRAZYとTRUTHのエンドについて、となりますが クリア後のおまけと言いつつ本番はここからだと思いましたね…。 @ネタバレ開始 違和感の正体はこのパーティーの前にあったラッキースケベと言えるモネちゃんのお着換えスチルだったなんて誰が予想できたでしょうか? 所謂、激闘を乗り越えたプレイヤーへのご褒美を含めた何か程度だろうと思っていたら確かにあるはずのあれがない…。 そして、ここからいけるどちらのエンドでも結局のところもはや伏線が高度というか哲学というべきか確定情報が存在していないに等しいという事実を再認識する。 この点がとても大きかったです。 プレイヤーが見ているのはスピリア患者である主人公の見た世界でしかなく、主人公がスピリア患者である以上そこにある物がどこまで現実であり『妄想・幻覚・記憶障害』といった要素を抜いた事実として扱えるのか? 主人公はスピリア患者である、その前提で進行していた為それでもその中でこれは恐らく現実だろうと思える情報を取捨選択していましたが『まず、主人公の持つ妄想や幻覚を見極める方法が合っている保証すらない』と判明した際、もう何も信用できる前提がないという絶望感。 ゲーム開始時の怪我をした少女が実はリザでなくモネちゃんだったという事。 …これは、確かに服装をちゃんと確認すれば気づけたという点で言われてみれば…となりました。 リザの最期が何度もフラッシュバックするという部分含め勝手にリザの最期に対する記憶と勘違いをしていました。 だったら、今隣にいる妹は誰だ…? 今まで、そこにいる人物に幻覚のテクスチャを被せた場合はリザと別の患者を間違えたように触れればわかるでしょう。 貫通するのなら、法則が適応されるなら存在しないという事になり。 触れても変わる様子がないならそれは本当に妹であるはず。 だけど、モネちゃんは触れれば実体があり姿も変わる様子がない。 それでも記憶が正しければすでに死んでいるはずで…? 時系列を整理するなら ・スピリアの感染爆発、主人公とモネは二人で生きる事に ・主人公を庇ってモネは死亡 ・主人公はその事実を受け入れられず『書置きを残して家出をした』と記憶を改竄した ・リザとのやりとりはそのままの事実 ・後に助けてくれた「お兄ちゃん」と呼んでくれた誰かを妹と思い込み今に至る といったところかと思いますが、この場合も妹を名乗る誰かの正体はわからず。 今までのように触れても姿がそのままで、他の人とも会話をしている辺り存在そのものは恐らくしているはず。 ここから推測するに、主人公は一見するとリザが死んだ事実を受け入れたくない為に妄想の中に生きていた。 一番受け入れたくないのはリザの死だった。 と今までずっと思っていたのですが、モネちゃんも亡くなっていた場合解釈がまた変わりそうで。 モネちゃんの姿をした誰かの幻覚が解除されず、おまけでしか明かされない真相である以上主人公にとって本当に忘れてしまいたかったのは妹の死だった。 それを、同じく忘れてしまいたい程辛い記憶であってもより隠したい本当の真実(妹の死)を隠す様に、二重底にしてリザの死を忘れたいという事で隠していた。 これなら、リザを失った主人公が自殺をしようとした際に何故妹を残して?という部分も説明はつきました。 記憶としては忘れた事にしていても、どこかでもう本物の妹もいない自分は一人である事を理解していたから…と。 隠しにおいて、より平和なのは全てを知る必要はないとある種の思考放棄をするTRUTHなのでしょうが、ここでこの真実が誰にとっての真実なのか? 全ての情報をあるべき姿とし、全てを知ってこその真実ではないのか? だけど、このエンドで言われる真実は『主人公にとっての都合の良い』真実であろう事。 一般的にTRUTHと言われるエンドはどんなに過酷な事だとしてもその世界の真相を全て明るみにし、主人公やその関係者も無事と言い難い結末である物が多い中で『誰かにとっての真実』という意味合いでエンド名にする。 この発想はあまり見ないという点でなかなか興味深いといえる物でした。 何が本物かわからない世界における真実とは何か? そして、一番の伏線というか大仕掛けと言えるのはおまけルートを見た後のタイトル画面でしょう。 当初、タイトル画面にはモネちゃんとリザがナース服を着て座っておりその後ろでゲルニが爆笑をしている構図でした。 しかし、おまけルートの後にタイトル画面を見るとさっきまで二人のいた場所には二体の化物がおりゲルニの姿はない。 正直、これはやられた!!と思いました。 特に疑いもなく初期のタイトル画面を受け入れておりましたが本編を考えれば二人がナース服を着ている事そのものがまずありえない。 そして、妄想…スピリアの象徴であるゲルニが存在しているという事は『このタイトル画面はプレイヤーが見ている妄想である』という意味を持ち。 おまけルートを見た事で、妄想を通さずに見た結果元々タイトル画面はこのような状態だったと知る。 思えばBESTの時点で主人公はスピリアが治っているので、スタッフロールの後に話しかけてきたゲルニは主人公でなくプレイヤーが見ているスピリアの象徴であり主人公の見たい妄想へ導く役割をしていたにすぎなかった。 スピリア患者の主人公の視界を通してプレイしていると思えば、実はプレイヤーもまたスピリア患者だったという盛大なオチ。 これには完敗です。ゲームの世界観や何が真相か?を考えるだけでなく実はプレイヤーすら…という仕掛けまで最初から仕込まれている、これは間違いなくホラーゲームです。 遊んでしまった時点でプレイヤーもスピリアに感染してしまう。 作中では空気感染という事でしたが、こういったゲームをプレイする事で感染者を増やすという一種の遊びを入れるのは個人的にとても好きです。 なので、その意味も込め「色んな方にプレイしていただきたいと思いました」という一文を誰にでも見える所に明記させていただきました。 余談ながら、まだ真相が判明する前に登場人物の名前に法則性があると予想をし リザ→絵画の描写含め「モナリザ」から ゲルニ→ゲルニカ モネ→クロード・モネ ルイ→ジャック=ルイ・ダヴィッド アンリ→アンリ・ルソー 妄想の象徴であるゲルニや生前の描写はあっても主な出番が主人公の妄想であるリザはある意味創造の産物といえる絵画の名前から。 主人公や妹、アンリ院長は画家の名前であり創造・生み出す側である事。つまり人間サイドである。 といった予想をしていたのですが、ラストの妹とは……で全てが崩壊しました。 @ネタバレ終了 ただグロテスクな表現があるとか、妄想や幻覚症状を持つ主人公が精神的に追い詰める描写があるといった安易なホラーでなく最後までカラクリの読めない世界観の構成と全てのエンドを回収した時の衝撃までたっぷり楽しめる名作でした。 ホラーという言葉にも多種多様なテーマがある事、という本来の定義を満たしておりあえて何系ホラーと表現すべきか?は難しいのですが遊んで絶対に損はないと言える作品です。 素敵な作品をありがとうございました。
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脱出サスペンスゲーム エリア33選択できることや、行動があれこれ分岐してすごい脱出ゲーム! イラストも動きがあって満足度高かったです! @ネタバレ開始 ネタ選択肢だと思っていた「踊る」があんな打開策になるだなんて…! @ネタバレ終了
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黒い子操作がシンプルで分かりやすく謎解きなどが苦手な私からしたらとてもやりやすく楽しまさせて貰いました(*^^*) イラストが可愛く、私の癖に刺さりました笑笑 @ネタバレ開始 個人的にはEND:犠牲が一番好きでした。あの後黒い子がどうなったのかも気になります!@ネタバレ終了
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BLACK HOLE DINERミステリアスな女の子とお話ししたくてプレイさせていただきました! 美味しいご飯を食べながらブラックホールこと、ブラホちゃんと楽しくお話するゲームです。 @ネタバレ開始 提供されるメニューがみんな映えそう&美味しそうなものばかりで、実際に食べてみたくなりました! 特にスパゲティのパスタがのび~っとしてる感じが最高です…お話の内容がちょっとブラックで一瞬ドキッとしちゃいましたが…w 癖になるBGMと、話の引き出しが多いブラホちゃんのおかげで楽しい時間を過ごすことが出来ました!ありがとうございます♪ 彼女がいつか、誰かの帰るべき場所になれる事を願ってます。 @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!
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キミまで700km広島にいる彼の元を訪れる一日を描いた恋物語。 安心して遊べる雰囲気のシナリオを目指したと作者様のコメントにある通り、本当に安心して暖かい気分で楽しめる貴重な作品です。 @ネタバレ開始 広島のご当地ネタが満載で、それがtipでしっかり丁寧に解説されていて、ありがたいです。 イントネーションまで解説があり、これを読むだけでも楽しかったです。選択肢を全部回って、tip全回収しました。 夜はお好み焼きで、というのも、とても広島感があり、行き帰りの新幹線のシーンから、本当に旅行している気分が味わえました。 舞台は201X年だったので、どうして過去なのだろうかと思っていましたが、ラストで時間の流れを感じることができ、とても感動的でした。良いことも悪いことも含めて、色んな事があった時間を改めて感じました。 宮島で二人で撮った写真の構図で、再び二人が結ばれた写真を撮ったりなどとても印象的です。『ふたりだけのPARADISO』もそうですが、作者様は二人が過ごした時間を感じさせる描写がうまいと感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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5秒でイジメは避けられる!!!最近バカゲーにはまったので始めました。もう串刺元気太郎くんの自己紹介から爆笑。この「ノリと勢いがすべて!」感が最高で、最初から最後まで笑いっぱなしでした! @ネタバレ開始 とにかく登場人物がみんな濃くて魅力的ですし、どのEDも面白かったけども、リスちゃんが……可愛い……!!ほっこりしました。あと鳥さんも好きです! Tipsがすごく面白くてぜんぶ回収したくなるのですが、クリックし忘れて進んでしまい「うわー!またやった!!」と叫ぶことが多々ありました。でもTipsってログからでも見られるんですよね……(自分もゲームに導入したのに忘れている) あとがきも興味深かったです、私も昔ど○ぶつの森の主人公にいろいろ設定つけて遊んでいたのと、妹と創作していたのですごくわかりみが深いです。 でもうちの妹は当時のことをよく覚えていないらしく……いまも弟さんと創作の話ができてうらやましいなと思いましたw @ネタバレ終了 色使いもポップで明るく、楽しい気分になれました!
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彼らの秘密のたからばこ「選ばれなかったキャラ」にも焦点を当てたヤンデレ乙女ゲームと聞いて、ワクワクしながらプレイしました。 問題ありキャラや凝った演出、暴力沙汰からメタ要素まで、たっぷり楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 不法侵入に窃盗、暴力、殺害。学園もの乙女ゲームでこんな物騒な単語が並ぶことありますか?最高でした。 一颯くんは罪悪感も倫理観もない無敵の人、蒼生くんは善良だが箍が外れると暴走する。 二人とも性質もやらかしたこともやばいのに、かわいく見えるのは何故なんでしょうか。 ・一颯くん つ、強すぎる!人の常識がそもそも通用しない! 誇張でもなんでもなく、本当に主人公にしか興味なし。恋のライバルである蒼生くんのことも警戒していない。 これで世渡り上手で友達もいる(本人はどちらも意識していないだろうけど)という事実が、善良=人に恵まれるなんてものは幻想なのだなと痛感させてきます。彼のことはキャラとしてちゃんと好きです。 こんなサイコパス思考の持ち主が、人外ではなく人間であるのがいい味を出しているなと感じました。人間社会で生きていくことがストレスなのは、それはそうでしょうね…。 主人公と出会えたことは彼にとっての救いだと思うし、主人公に手綱を握られながら頑張ってくれよ…!人類の未来のために! と思っていたら、暴力三昧のエンドたちが私を待っていました。 蒼生くんと主人公が結ばれたり、お兄さんをホームラン()したりした時のド真っ黒な目には背筋が凍りました。ハートマークどこいったの…。 興味のなさが仇となり、いつの間にか蒼生くんに主人公を搔っ攫われるのがたまりませんでした。たまには足元も見ないと、その辺の石ころに足を取られますね。 それでも、ほとんどのエンドで彼を負かすことはできないのが怖い。無敵の人。 主人公も兄も容赦なく殺す彼の姿に、攻略キャラなのをちょっぴり疑いもしました。 それでも圧倒的「メインキャラ」感がひしひしと伝わってきました。このキャラで…すごい…。 よく考えてみたら、主人公のことを好きな気持ちは純粋かつ本物だし、なんだかんだ献身的で、主人公が辛い時に甘えられる幼馴染枠。 しかも「みんな問題あり」を売り文句にしているゲームなら、メインキャラにもなりますね。 最後のプレイヤーに向かっての言葉には、ついにやけてしまいました。君みたいなキャラ、私は好きなんだよね。 ・蒼生くん 不憫かわいいの概念。本当にかわいかったです。 主人公に盲目的なようでいてわりと彼女のことを見ている。でも被害妄想が強くて不器用で怖がりで、一颯くんとは別ベクトルの生きづらさを抱えた子だなと思いました。 主人公のために尽くそうと頑張ってはいるけど、最終的には献身的でいることができないのが好きです。一颯くんのような、主人公にとってのメインキャラではないという感じがして。 一颯くんのことも恋のライバルとして滅茶苦茶意識しているけど、相手には興味すら持たれていない。周囲を気にして、味方がいないと動くこともままならない。一度救われた故に全面に出た弱さが、とてもとてもかわいく思えてしまいました。 主人公と出会えてよかったと言いたいけど、ある意味彼女が蒼生くんの人生を狂わせたといっても過言ではなく、彼女の気質も人をだめにしてしまうタイプっぽいので、将来が不安になる二人でもありました。 そんな杞憂を吹っ飛ばして幸せになって! と思いつつ、主人公が安心して寄りかかれるのは一颯くんだろうな…とも考えてしまいます。 普段は善良で理性的でいようと(本人なりに)頑張っている分、爆発した結果が悲惨すぎました。顔をおもっきし歪ませてくれるの嬉しかったです。 故意的に真鳥くんを殺害したのは本当にびっくりしました。 真鳥くん…蒼生くんと主人公を刺激してしまったから…。君のことも知りたかったな。 驚き担当は一颯くんのような気がしていましたが、髪ゴムの件でその考えは見事に覆りました。やってることとしては普通に一颯くんとタメを張れるんじゃないかな。 一颯くんと対比になっている部分が多くあり、「この場面ではお互いこうするんだな~」と見比べたりしました。蒼生くんそういうの本気で嫌そう。かわいいね。 最後のプレイヤーに向けた言葉にはあぁ…となりました。私には逆にこういう言葉の方が効くのかも。安易に謝れないけど、それでも。 主人公の部屋に貼られたポスターや波留くんにとんでもなく興奮しました。 最後まで読むと、このゲームにとって前作が一種の呪いとなってしまっていたのかなと感じて切ないです。 @ネタバレ終了 最後まで濃い内容がぎゅっと詰まったゲームをありがとうございました!
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落とし屋・麒麟 ~薫酒~続編とのことでプレイしてみました!!!! @ネタバレ開始 約1年ぶりの再会でしたが亥角はやはりカッコいい!!! イケオジだぁあああ!!!!!ステキ!!!!! 呪いもサラっと祓っててカッコよかったです!!! オマケも楽しませていただきました!!!! 7か所すべて触りました!!!!よっしゃ!!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!!!!