ドラマ
8426 のレビュー-
時絆ぎの境界女の子同士の、少し切ない友情の物語です。 観光から始まり、神と人との関わり方について考えさせられる神話にまで踏み入っていき、オリジナルの神話(ですよね?)でありながら、改めてこの国の人と神の関係について考えさせられたゲームでした。 機会があるのなら、外国の人にも遊んでもらいたい内容だと思います。
-
ある母子の亡命ゲームを終えたあと、映画を一本観たような心地になりました。人々の描写、特に心の動きがとても丁寧で、リアルで、まるで現実世界の一場面を覗いているかのような気分で文章を読んでいました。 あの「TOUCH」の文字が出ているときの絵が可愛らしくて好きです。この静けさのなか、自分のクリック一つで一体何が始まるのだろう…とドキドキしてしまいました。 なにより、ノルブリンカの大地に降り立ったあとの母と子の物語の迫力に胸打たれました。これまでの彼ら家族の物語を追ってきたからこそ一層、二人の姿に心打たれたのだと思います。 遠駆けの約束が明るい未来や自由を象徴しているようで、それが彼らの置かれた背景を考えると非常に切ない…。 設定的にまた別の話もあるのかなぁと思っていたら、どうやら同じ設定で別のゲームを作成中ということらしく、非常に楽しみにしています。
-
サマー・ロビン・ガール最初は夏の青春とともに、やがて入り込んだ違和感が、明確な主題とラストへと導き呑み込んでいく物語。とにかく文章力がすごい。自分がそこにいなくとも、自分がそこの誰でもなくとも、そこの誰かであるように、そこの誰かの傍にいるように、感情を揺さぶられる。終盤はかなり泣いてしまいました。構成もすごかった。最初のプレイでは展開に圧倒され、二回目のプレイではすべての結びつきに納得と、変わらぬ選択に忘れがたい心をもたらされました。
-
Last Moonお伽噺だと思われてきた「月の民」だとして狙われる主人公と匿われた先で出会った人達との話。 何も知らぬまま数多の思惑に囲まれてきた主人公が過去の真実や相手の実情を知っていく中で選択をする、もしくは知らないままでいる物語です。 きちんと確認できてはいないのですが最初に名前を登録しておかないと特にデフォルト名はないまま進行する模様です……? 何も設定しないまま読み始めたら店主が一人会話を始めて困惑しました。笑 各キャラごとエンディングが二種類で、三度の選択肢を経てルート確定後にエンディング分岐かな。プレイ中はランダム要素かと思うほど何故かサードだけ妙にルート入りしにくい印象でした。 シナリオに関してはグッドの方でも大凡事情を知った後に主人公が相手と一緒にいることを選んだらエンディングという流れだったので、個人的には長引き過ぎないという点でプレイしやすく良かったのですが、その一方であるキャラとの過去や主人公という月の民が抱える能力など、まだシナリオ内では触れられきれていなかった箇所について、もっと知りたいなあとも感じました。 お気に入り、というと少し違うかもしれませんが過去が思い切り直撃地雷だったので逆に幸せにしてやらないと、という気持ちになったのはユーレックです。あと何より美人だよね。
-
「願いの果てのその先で」日々をやり過ごすようになっていた主人公と、どこかでコンプレックスを持つかわいい女の子たち、普通の優等生のようでノリが少し違った級友との青春物語を、終盤まではとても楽しめたのですが、ラストで「???」となってしまいました。体験版なのでしょうか。完結するものと思っていたので、何時間も遊んだ末にあのラストはかなりショックでした。
-
十二月のパスカ曲の上からノイズのような効果音が細かく入っていて、それらが登場人物の心理とよくあっていた作品でした。 サブキャラクターのカウンセラーの先生もいい味を出しています。 XXX君の立ち絵が笑ったシーンやオムライスのシーンの嬉しさは何とも言えない嬉しさがあります。そこからあの結末は沢山の感情をプレイヤーに抱かせます。タイトルのイラストは最後そうなっちゃうのかなあ・・・と。 欲を言えば耳のシーン・・・あれイラストが欲しかったです・・・!とっても甘美でお気に入りのシーンです!
-
積層のAestivumとても、いい作品でした。プレイを終えた直後、衝動のままに書いているため、まとまりに欠ける感想となっていると思います。 でも、一息も入れることなく、プレイし続けられる。そうしなければならないという強い気持ちのままにプレイし続けた作品でした。 悲しい物語でした。あまりの切なさに、何度も胸が痛みました。どうなるんだ、どうなれば救われるんだ。どう、この物語は終わりを迎えるのだろう―― それがあまりにも気になり過ぎて、この物語を追いかけ続けたくて、終わりまで一気に駆け抜けていました。 辛い物語です。読むのがあまりにも辛く、投げ出したくなるかもしれません。微妙に探索パートでどうすればわからなくなって、ひたすら小屋をクリックし続ける作業に興じることになるかもしれません。keyをクリックしたいのに、上手くクリックできなくて、「えっ、ちょっ、詰んだ!?」となるかもしれません。 でも、どうか、どうか最後までプレイしてみてください。 きっと、このゲームをプレイする時間は有意義な数時間になると思います。最後の画面を見て、泣いていいのか、どうすればいいのか、わからないほど胸が詰まるかもしれませんが、ぜひ、最後まで読み続けてみてください。 いい、物語でした。もう何を書いてもネタバレになりかねないと思うので、とにかく遊んでみてください。その価値は、間違いなくあります。
-
断罪オペラ始まりが始まって終わりでしたが、その始まりへの道筋が濃かったです。いやーなるほどなーそうなるのかーと。二人の視点を両方とも見られて良かったです。末永くお幸せに、とはとても言えないのですが、何とか満足のいく人生を送ってもらえればいいなあと思います。
-
断罪オペラ酷い二人のひどい生活の始まりを描くゲームです。 流れるように読み終わってしまいますが、この短さ、テンポだからこその(いい意味での)気持ち悪さ、不気味さがあっていいのだと思います。 揃って破滅してくんないかなー
-
紅乙女とてもとても美しい作品。和風な世界観でありながら、音楽やUIの一部がどこか異国めいていて、それが逆に作品に合っていると感じました。
-
博士の子 -eternal recurrence-twitterにてイラストを見かけ、その可愛らしさに惹かれてプレイしました。 とてもいい意味で、裏切られました。 「ぼく」の一人称視点で語られる物語であり、情景や感情がとても瑞々しく描かれ、博士に憧れる様子や不器用にも関係を探している姿につい感情移入してしまいました。 可愛らしい「ぼく」の姿が淡く彩られ、すんなりとなじむBGMと相まって物語の世界に柔らかい印象を与えています。これがAIによるものであることも味わいの一つと感じました。 物語が進むにつれ、その雰囲気も変わっていきます。結末はある意味恐ろしく、しかし甘美で退廃的な許しに満ちていると感じました。 また、結末を知ることで物語の様々な違和感が一つに帰結する快感もありました。 三週目までプレイして感じたことは、自分は最初から物語の内側で観測者だったのではないか、ということでした。 素敵なゲームに巡り合えた偶然と作者様に感謝します。ありがとうございました。
-
紅乙女綺麗。美しい。言葉で表現できないほどの美しさを魅せてくれました。けれどそれを生み出す物語の存在感もすごかった。現実に響いてくる文章でした。PCでは短いながらもCPUを結構使うので、そこだけ注意かもしれません。
-
向日葵に添えるアイリス過ぎ行く季節とともに進まざるを得ない、切ない、でもあたたかい物語でした。心にじわりと染み入りました。
-
「ステッチ・ガール」最初は痛々しくて切ないのですが、それらすべてを優しく包んでくれる物語でした。イラスト・テキスト・ボイス・フォント・どれもマッチしていて素敵です。救いがあって本当によかった、全部軽々と乗り越えるのは難しいかもしれないけれど、二人で幸せになってほしい、そう強く思いました。
-
白雪舞う夏の日々兄も妹も可愛くいい子なので安心して読めました。 選択肢毎に色々な会話が楽しめて面白かったです~(*'ω'*) ついつい兄側になって同じツッコミ入れてましたww パスワードで見られるストーリーの後半に [p] が p] となってると思われる部分がありましたので報告しておきます。
-
紅乙女読んでいる間、丸ごと別世界に吸い込まれた気分になれる和風ノベルゲーム。 画面がとてもとても美しく、「紅姫」に魅入られた男性(耀光)の気持ちが非常によく理解出来てしまいました。これはしかたない……。 人ならざる者に魅入られた男の話なので、ホラー要素もあるのですが、それすらも綺麗に見えてきます。 流麗な文章で童話のような物語が読みたい方に、特におすすめです。
-
くじらの公式序盤に出てくる鯨神さまの昔話、くじらの素性等の要素が徐々に解き明かされていくのが良かったです。シナリオだけでなく、キャラ達も生き生きとしており、一枚絵もキャラボイスの質も高くトップクラスの出来だと感じました。 2点だけ誤字が気になりましたので報告を ・釣り勝負の時の一海の台詞、紗素恵さんの”特性”スープ→特製 ・紗素恵が髪をほどいて真子を追及するCG後の真子の台詞のお”応”えします→お答え~
-
白雪舞う夏の日々妹=萌えキャラのイメージが強い中で等身大の年頃の兄妹を描いた作品というのが印象的でした。
-
くじらの公式一見、お気楽な感じでプレイできる楽しいだけの作品かと思っていたら、大変深い内容になってきたので、のめり込んでしまいました。 登場人物の諦めない心が胸を打ちました。 クオリティは、フリーゲームでいいの?と思うぐらい高かったです! 壮大で懐かしい物語をありがとうございました!
-
向日葵に添えるアイリス人ではないアイリスは、私達のように大声で笑ったり、涙を流して悲しむ ような事はありません。 ただ季節に寄り添い、大好きな人を想う姿に・・・じんわりと胸に残ります。