ドラマ
8438 のレビュー-
藹々鬼譚美麗な作画と神聖な文章で紡がれた世界観に圧倒される、極上のビジュアルノベルでした。 川のせせらぎの速度で展開されていく物語で、柔らかな日差しを浴びているように穏やかなのに、足元はいつ底なしに落ちるとも知れぬ水辺のような、そんな危うく切ない心地を味わえるストーリー。正直、泣きました。 (以下、キャラの簡素なネタバレを含みます) @ネタバレ開始 まず、キャラクター設定と、シナリオに準じたその設定の展開の仕方が素晴らしかったです! 主人公の少女「六」が出会った「縁」という鬼。彼は初登場のときから気さくで朗らかな性格で、一見とてつもなく善良なキャラクターに見えるのですが、なんとなく相手の心を考えないような、人とは相容れない不穏も垣間見えます。物語が進んでいくごとにそれは致命的なまでに浮き彫りとなりますが、けれど決して憎めない。彼にはどこまでも純粋な「人ならざる」心があるだけで、悪意は欠片もないことに気づきました。 さらに物語が進んでくると、彼や鬼の世界にまつわる秘密が明かされていきます。底の見えない主人公と一緒に、彼を愛おしく感じてくるのです。物語が後半部を迎えると、そうしたキャラクター展開と共に、話の流れが変わってゆくのが印象的でした。画面越しに見惚れていた彼や彼女が、切なく儚い二人に思えてきました。 最後、彼や彼女はどうすればよかったのだろうと思いを馳せずにはいられません。 @ネタバレ終了 分岐の2パターンのうち、わたしはED1から回収させていただきましたが、縁の独白を含めて胸を抉られるようなお話でした。 世界観の美しさにかまけていると、気づいたころには硝子片を飲みこんだような切ない痛みを覚えますが、その痛みは心地好く、わたしの胸に残りました。 他にプレイされる方へのネタバレを控えるために抽象的なコメントになってしまいましたが……本当に大好きなお話です! この物語を最後まで紡ぎ、世に生みだしてくださって、ありがとうございます!
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老と白色数の絞られた画面のデザインと、作品の雰囲気を反映したウィンドウなどが印象的でした!イラストもやさしい線の雰囲気がすてきで、ゆしろちゃんがいじらしくてずっとかわいかったです(;_;) シナリオの伏線回収もとても鮮やかで、和風の物語体験が好きな方にはぜひプレイしていただきたい作品です♪ 素敵な作品をありがとうございました!
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ナニシテモイイコ@ネタバレ開始 END2からが本編
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最近の日常的不可思議 Monday Loop前作主人公の片割れが引き続き語り手。過去作同様怒涛の情景描写とマシンガン的会話の応酬が続く。 仕事から帰って疲れた頭で、寝る前に読むのにピッタリです。LoFiに乗って流れる文章が心地よく頭をぶち抜いて、気がつくと意識がなくなるというのを四夜繰り返しました。 @ネタバレ開始 ループの理由は直前まで見当つきませんでしたが、ああ、なるほどと納得。最後にマエさんが出てきたのもよかったなあ(途中でもちょっと出たけど)。 @ネタバレ終了 今回もとてもよかったです。次の作品も楽しみにしています。
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足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話少年とオジサンの偶然とも呼べる出会い! @ネタバレ開始 1度だけではなく、繰り返される。 そして、おじさんにも変化が。 @ネタバレ終了 すごく心が現れる、すてきな作品でした♪
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ナニシテモイイコ@ネタバレ開始 イチコといっしょに生きていたかったです;;
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ナニシテモイイコまさかこんなに感動するとは思いませんでした。 @ネタバレ開始 ただのお色気を楽しむゲームかと思いましたが、このゲームの本当の魅力はお色気以外の要素がある。哀愁のあるイラストとBGM、ボイスがストーリーにぴったりで涙腺が刺激されました。 良いゲームをプレイさせていただきました。
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デッドエンド シェアハウス楽しくプレイさせていただきました!不穏な世界観がすごく好きです……!
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ナニシテモイイコ
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-素晴らしい作品でした…。 この気持ちを何と表現すればいいのか…。 @ネタバレ開始 死生観、夢、人生といったテーマがあり、シナリオはとても心に響きました。 残された短い時間の中、自分が本当にしたかったことは何なのか、すべてのエンドを回収しましたが…どれも結末に鳥肌が立ちました。 特にEnd1において叶った夢…空しさと切なさが残る終わり方で、好きです…。 綺麗に感想をまとめることはできませんでしたが、 @ネタバレ終了 私にとって大切な作品になりました。 このゲームに出会えてよかったです!ありがとうございました!
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-引き込まれるストーリーで、全エンド回収せずにはいられませんでした。 短編ながらも、魅力あるシナリオ、色の使い方、素晴らしかったです。 切なさが残る、とても素敵な作品でした♪
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最近の日常的不可思議 Monday Loop明日仕事ダルいなーと思いながら、月曜の夜中にプレイしました。 何となくループが始まって大きな出来事もなく終わる、タイトルそのままに日常的不可思議を描いた作品です。 LoFiヒップホップが流れる中で交わされる気怠さや疲れを含んだやり取りは、疲れた脳に心地よく響きました。画面構成やアートスタイルも工夫されていて、作品全体からLoFi感が漂っています。作風とコンセプトがマッチしていると作品だと感じました。
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The Box謎の箱……一瞬ヒヤッとしますが、音楽が物語は裏切らないことを教えてくれましたので、安心して最後までプレイできました。しっかり感動させていただきました。Next Challengeがとてもよい演出でした……。
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右と 、左。全てのエンディングを見ました! 面白かったです! 登場キャラクターは魅力的で、お話も練られていました。 上の説明文にあるとおり、綺麗なだけじゃない青春や それでも前に進もうとする若いエネルギーが とても眩しく映りました。 みんな不完全で完璧な人なんていない。 それは体のこともそうですが、性格のことも 表しているように思いました。 背景CGも自作だと思うので、すごいと思いました。 惜しいのはバグがあることですね。 途中で止まる、選択肢が出ない という方は一旦ゲームを右上の×などで 終了して、再度起動して初めからプレイすると バグを回避できます。 私がプレイしたのはDL版です。 参考文献から、作者さんが勉強されて 制作に臨まれたことがわかりました。 お疲れ様でした。
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バルバニー家の3きょうだいリズたんのエンドが衝撃的でした、◯◯の怨みは怖いと聞きますが、その通りでしたね…狂ってしまったリズたんは性癖に刺さりました(;´Д`)ハァハァ 素敵な子達を作ってくださりありがとうございますm(_ _)m
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A-line「今日、僕は初恋を殺す。」 その一言に惹かれて、ゲーム実況にてやらせていただきました! おしゃれな雰囲気でとてもやってて楽しかったです! @ネタバレ開始 エンディングで「おわったー!楽しかった!」って思ったところでBe with me!のストーリーとカモノハシさんのところのストーリーまでついてきてボリューミーでワクワクしました…! 「初恋を殺す」って言いながら、「僕」は心を昇華しきれてなかったのも素敵でした! Be with me!では「私」がミナちゃんだと思ってたから、「私」がヒナちゃんなのにびっくりしました……!! @ネタバレ終了 情緒揺さぶられながら遊ばせいただきました!素敵な作品をありがとうございました!!
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ひとつだけ願いが叶うなら。全エンド回収しました。 イジメという重いテーマですが、トゥルーエンドの展開がとても良かったです(*ノωノ) 自分次第で人生が変わっていく、相手も変わるというメッセージ性がある素敵な物語でした! @ネタバレ開始 メイちゃん!mochimiyuさん~! ボイスの演出、よかったです。声のイメージがピッタリ! @ネタバレ終了 ありがとうございました。
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マキの命の火悲しいお話でした。でも、素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 最後にマキさんが亡くなった場所へ人を連れてくるために、ずっと待機していたロボットのことを考えると、胸が締め付けられます。 @ネタバレ終了
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IF・・・事故に遭い死んでしまった親友を助けるため、時間を戻ってやり直すというタイムリープものです。今作は演出に力が入っているのが見どころ(そのせいか一部動作が不安定なところもありますが)。 この手のライトSFが私は好きで、今作も楽しく読むことができました。タイムリープものは、どうやって問題を解決するか、その過程が面白いところで、今作も今作ならではの工夫が凝らされています。 とはいえ真相は意外と薄味で、凄く意外という訳ではないのですが、むしろ私はノーマルエンドの方が心に響きました。ノーマルエンドですからちょっと寂しい終わり方なのですが、あのラストシーンは印象的です(あの状態であれば助けられたのではないか、という気がしなくもありませんが)。 なお今作は選択肢にくるとセーブできませんので、セーブはまめにすることをお勧めします。気軽に楽しめる一作です。
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右と 、左。陸上競技の大会の最中に倒れてしまい、半身不随になった高校生の物語。しかも恋人にも振られて踏んだり蹴ったり。そんな訳で、主人公の向陽はのっけから重いものを背負っているのですが、淡々とした語り口がそれを感じさせません。 この語り方はとても好印象でした。向陽がことあるごとに自分の不運や、元恋人に対する恨み言ばかりを口にしていたら、読み手は付き合いきれなくなりますからね。序盤の彼はいまいち無気力ではあるものの、そんな訳で素直に応援したくなる主人公でした。 ヒロインは元恋人の碧と、クラスメイトの水月の2人。それぞれに大変魅力的で、特に最初は印象が良くなかった碧の、物語における位置付けがだんだん変わっていく様子が、物語として見事でした(本人は何も変わっていないのですが)。よく練られた構成です。 もちろん水月もいいキャラクター(彼女の病気というか症状については、もう少し突っ込んだ説明があっても良かった気はします。私は理学療法士なので、「あ、これはあれだな」と分かりましたが)。 変わったタイトルなのですが、最後にその意味が分かった時は唸りました。物語といいキャラクターといい、短いのに非常に練られた作品です。もちろん全てが丸く収まるハッピーエンドとは言い難いのですが、とても美しい希望と感じさせてくれます。30分で希望を感じてみたい方は、この物語を読みましょう。