ティラノゲームフェス2019参加作品
3291 のレビュー-
緑の目の従者手書き感あるグラフィックが非常に魅力的で、ただ背景を見ているだけでもハッピ~な気持ちになれました。 探索モード……みたいな……でそこはかとなく感じた不穏さにドキドキして、明日花ちゃんとの関係の不穏さにドキドキして、そして……エンディング……分岐……! どちらを先に見ようか大分悩んでしまいました。そして、どちらのエンディングも衝撃的ながら納得感があって面白かったです。う~ん女子だなあ!
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お師匠さまは弟子くんとキャラデザとイラストが、か~わいい! お師匠さまと弟子くんの押して押されてな関係がとにかく可愛かったです。 ほのぼのドタバタ日常感ある雰囲気なので、終始ライトな気分で楽しめました。 どうしても可愛いという言葉しか出てこないのですが、や~によによしてしまいますね。ました。へへ。
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たまゆらの夜自分以外に誰もいなくなってしまった夜の世界。そこで漫然と生きていた主人公の青年・響は、散歩でやってきた神社で少女の姿をした神様・タマと出会う。そこから始まる物語。選択肢はなく1時間程度で読了しました。また、この作品はサウンドノベルの形式です。 主人公の響は孤独を愛し、人を嫌い、そしてそんな思考に陥ってしまう自分自身も嫌っています(でも、完全に人を突き放すことはできません)。物語の前半はその思考をベースにした心理描写が多く、個人的には共感しかありませんでした。 そんな性格の響ですが、夜の世界で出会ったタマとの交流によって、徐々に考え方に変化が起こります。一緒に楽しんだり(Tシャツの場面は笑ってしまいました)、時には衝突を起こしたりしますが、その部分を丁寧に描写したことによって、終盤のシーンは心が揺さぶられるものがありました。 バックで流れる静かで幻想的な音楽もマッチしており、夜の世界をさらに引き立たせていると感じました。また、オープニング演出も凝っていて素晴らしかったです。未プレイの方は、ぜひ夜の物語を味わってみてはいかがでしょうか。
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無人島無人島にひとつだけ持っていけるなら何がいいだろうか。そんな問いについて考えてみる物語。全部で30分ほどで読了できました。単純に、ゲームとして面白いです。また、公衆電話もそうでしたが、人間を多面的に描いているところも好きです。
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サリエンシー穏やかで優しい空気感だけれど何か強い引力で頭がぼうっとなるような、ちくちくと心を刺すような雰囲気で“moonstruck”という言葉がぴったり当てはまる作品だと思いました。 淡々としていながらも心情の機微がよく描かれている文体が、読んでいてとても心にすとんと落ちてくる感じがしました。 「サリエンシー」をはじめとする物語のバックグラウンドの描写はほのめかす程度ですが、むしろこのくらいぼんやりしている方がこの作品には合っているのではないかと思います。 月を眺めながらあれこれ考察したいと思える作品でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
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隣人と和解せよ無言の少女とのやり取りをE-moteによる表情豊かな動く立ち絵で魅せる掌編。選択肢で変わる関係性はほのぼのからインモラルまで、どれも素敵でした。
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Rabbit Roomうさぎのケビンとの会話に和まされる。お友達もかわいい。
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都道府県を覚えたいから-北海道・東北地方編-独特のBGMやキャラクターでした。凶器もまさかのあれで、面白かったです。
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もしかして私の王子クズ男!?王子ふたりとも地雷過ぎ。
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そうだね、その夏の日の話をそっと君にしようじゃないかビジュアル(画像)部分が小さめなので、メチャクチャ怖いとかそういうのはないのですが(ちょっとびっくりするとか怖い画像もないわけじゃないですが)、じめっとしてこわい話がたくさん入った作品集です。 一見、全7話のようですが、実際は途中の選択肢でその後の展開が変わるのと、解説シーンなどもあったりするため、全10話と言ったところ。 鳥肌の立つ嫌な話もあれば、ギクっとなるような話も、ほっこりホラーもあったりして、実にバラエティ豊かでした。 面白かったです。
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赤から青へ恋人から電話で突然別れを告げられるお話。5分程度で読了できました。 短いお話ですが、だからこそ、多くのことを想像させてくれます。恋人は、主人公には最後まで打ち明けられなかった訳ですが、だからといって、主人公を信頼していなかったとも言えないと思います。実際、こういう方々は、家族に打ち明けるのが一番大変だと聞きますし。双方が幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。BGMは作品の雰囲気に良くあっていたと思います。
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海の彼方で消えた空序盤の展開から幻想文学か、ということは主人公は実は○○だったとか、舞台が△△の世界だったみたいなアタリをつけながら楽しんで読ませていただきました。 鯨の選択肢は考えさせられました。こういう神話的発想に基づく逸話は個人的にとても好きですし、どちらを選ぶかについて、それを自分の想像力に委ねるのか、この後の展開も考えながら選ぶのか色々考えを巡らせることができました。こういう、人間の神話的発想に基づく、正解のない問いかけを設けて考えさせるという選択肢は興味がひかれます。 ロード画面のアナログ風の暖かみのあるタッチの絵(かつノスタルジックなアニメーション!)もとても素敵でした!
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これにて、一件落着?デフォルメの絵柄が個人的にかなり好みで、アナログ式立ち絵も逆に新鮮でよかったです!
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私と兄学校に行こうと考えた私が、兄と話をする物語。全部で10分ほどでした。選択肢も出ましたが、どれを押しても……。私が外に出てみようと思えるのは、兄という安全基地があるからだと思います。いざという時の居場所があると、人は強くなれるのかもな、なんて考えました。選択肢を作ったことは、読み手を物語に引き込む上で大変有効だったと思います。苦しみを見つめつつ、その上で希望を提示してくれる素晴らしい作品でした。
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ペレテモイレア非ペレテモイ。とにかくコイツが難敵だった。ラストステージ・ラストペレテモイを敢えてペレテモイせずに俺は探索を続けたよ。 その探索の中で俺のPWRが残り1にまで減ったことは一度や二度じゃなかった。だが、その度に薬をくれる方の緑の薬剤師が現れて俺を助けてくれた。アイツは非ペレテモイだが大した奴だよ。要らない時は時短の為に通報しちまうような俺の為に薬を分け与えてくれるんだからな。 そして俺は遂にラスト非ペレテモイに出会った。非ペレテモイを全てペレテモイしても何も起こらないことは知っていたさ。それでも俺達はペレテモイせずにはいられないんだ。そういうものだろう? そして、その時には俺ももう気付いていた。この探索の中には数多のペレテモイとのペレテモイがあった。けれど俺のベスト・ペレテモイは緑の薬剤師だったってことにさ。 ペレテモイ――これは俺の運命のペレテモイとペレテモイするペレテモイだったんだ。 (以下蛇足) めちゃくちゃ個性的で癖になるBGMやSEやグラフィックやワードのインパクトが強くて面白かったです。 何となく意味のある物にも見えたり見えなかったりするペレテモイのデザインもすごく好きで第一印象で浮かんだ言葉を脳に刻み込みながらペレテモイするのが楽しかったです。
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ほぼみっかプラス清瀬くんが推しです(挨拶)。これ絶対に清瀬くんが好きじゃん? と初日時点で圧倒的確信を得て清瀬くんベストエンドを最後に回したのですが好きじゃん……! そしてクッキーをめちゃくちゃ食べたくなる……! 本編開始前から盛りに盛られたコンフィグ機能でテンションが上がってました。えっメニューの位置を変更できる機能パンピープレイヤーにはどうでもよすぎて(失礼)めちゃくちゃ好き……。大して痒くもない所にまで届く手、ものすごく好きになっちゃうな……。 そして、いつでも使えるシーン選択機能が本気か? というレベルで便利すぎて好きです。更には保持フラグの可視化まで、あまりにプレイヤーフレンドリーすぎてUIに惚れるかと思いました。いや恐らく既に惚れてます。UIちゃん俺の為に一生ご飯と味噌汁を作ってくれないか? ひたすらUIの話だけでも後三十行くらい書きたい心情なのですが一旦端に置いておいて、本編。もはや言うまでもないのでは? という気すらしますが面白かったです。 テンポよく進む物語と個性的なキャラクターが非常に魅力的で、そこに快適なUIが加わるものだから無敵感がすごい。 また顔グラが非常に豊富で、中でも如何にもモブらしい顔立ちのネームレスモブ達のキャラデザがすご~く好きです。 エンディングも盛り沢山なので、たっぷり遊ぶことが出来ました。ベストエンドは勿論のことノーマルエンドのスピード感が非常に好きで、特に、とにかく呆気に取られて振り回される篠本くんや新たな着想を得まくる永河くんなど、唐突に加速するギャグシナリオが面白かったです。初日フラグとの組み合わせ方も、よく思い付くなあ! と感心しきりでした。 そして主人公天馬ちゃんの反応が可愛くて面白くて。プレイ時、頭が痛かったのにニヤニヤゲラゲラしてしまって頭痛が悪化したのでプレイ後は寝込みました。この報告いる? それで清瀬くんの話をしていいですか? いいよ(自問自答)。め~ちゃくちゃ清瀬くん可愛くないですか……。そして清瀬くんエンドの主人公ちゃんがマジで面白くて最高なので一緒になって爆笑してしまいました。あまり普段は人に対して天使や神という言葉を使いたくない人間なのですがウ~ン清瀬神様~! あくまで普通の男子高校生として可愛いと感じているのに、思わず拝み倒したくなるような魅力もあって、あの、あれ、ま、眩しい……! という感じで好きでした。特にパフォーマーコンビエンドが好きです。楽しそうで良かったね~! とても面白かったです! ありがとうございました。
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BRADLEY(ブラッドリー)プロローグのおしゃれっぷりに度肝抜かれました。立ち絵をなくしたことで映画のような効果があがってすばらしいです。明快な解答が示唆されず想像力に委ねられるゲームでもあるので、某セリフはこういう解釈もアリかな?とFAさせていただきました。
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再会はエレベーターの中で主人公の裕二は高3の時、電車の中で出会った女子高生に恋をする。結局、彼女にその気持ちを伝えられないまま卒業してしまったが、1年後にエレベータの中で彼女と再会してしまう。そこから始まる短い恋の物語。約10分程度で読了しました。 ほろ苦いけど、どこかすっきりとするような読後感を残す、素晴らしい短編でした。最初はギスギスした感じで裕二と彼女の会話が始まりますが、その内容もなかなか痛快で面白かったです。そこから自然な流れで本題へと入っていき、最後のシーンを迎えます。「待ってるだけじゃ何も始まらない」という言葉は、じんわりと響くものがありました。短い時間ですが大きな余韻を残す物語でしたので、未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
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先輩、私の背中を押してください自殺理由が現代社会にありえるリアルなものでなんとも言えない気持ちになりました。死んだらダメとは私も言えないですが逃げられるなら逃げてほしい。妹&後輩から主人公に向けた言葉も酷に感じましたが、生きてれば好転することもあるし…色々考えちゃいますね。
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NETHER WORLDほの暗い絵本の世界を歩いているような体験ができるゲームです。 1週目は主人公の置かれている状況や出会う人々などすべてがよくわからないままだったのですが、何度か繰り返してハッピーエンドにたどり着くまでの過程を見たとき「すべてには意味があったのだ」と思い至りました。 あのような状況に置かれてもなお妹との約束を果たしたかったルーカスはきっと妹のことがとても大事だったのでしょうね。 素敵なゲームをありがとうございました!