ティラノゲームフェス2019参加作品
3291 のレビュー-
泣けない兎美麗なグラフィックにキャラクターに対する誠実さを感じられるシナリオなど、とにかく全体的に丁寧に作られた印象を思わせる作品でした。 恐らくエンディングには関係しないのだろう選択肢も沢山ありましたが、こちらを見ていくことで初めて知れるような情報もあって選択肢回収が楽しかったです。笛クン(相手は人じゃないけど)人タラシだあ……。あとトイレで笑いました。 バッドエンドだけどBADEND3は色々と優しさが感じられて好きになっちゃいますね。 シーラ様はいわゆる民間信仰の方の神様だったのだろうけど、時系列上、そちらを人間が捨てた後に、恐らく院長先生達が信仰しているだろう創唱宗教の方の神様などが台頭してきたのでしょうか。それとも創唱宗教の台頭による唯一神信仰化の中で、まるで悪魔のように扱われるようになったとかだったりするのでしょうか……。そもそも神様を信じていないという笛くんでは踏み込まなそうな話題ですが、この場にいたのが院長先生など別宗教の人間だった場合どうなっていたのか少し気になったりなどしてしまいました。 閑話休題。最初はどことなくスレているような印象を覚えてしまった笛クンですが、物語を進めていく中で、その優しさや誠実さに触れられて好感を持てる流れになっているのが、きっと多くの神様や精霊達もプレイヤーと同じような流れで笛クンの印象を変えていったんだろうなあ、と思えてニコニコします。 でもやっぱりセツカちゃんとの問答がいちばん人たらし~! 主人公! という感じで好きです。メンタルがイケメン。
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箱同じ(繰り返すごとに少しづつ異なる)やりとりを何度も繰り返して結末を見ていくゲームです。 びっくり系のホラーが苦手なので身構えていましたが軽度なもので、お話の内容もじんわりと怖くなっていくものだったので気軽に不気味な世界を楽しめました。 序盤は「友達(?)は主人公に何の恨みがあるんだ…ひどい…」と思っていましたが、最後までプレイした後ではなるほど恨まれても仕方ないな、と思ってしまいました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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ペレテモイ非ペレテモイとの戦闘時の、ペレテモーイ♪が耳から離れません。 もうなんだったんだこのゲーム??? と謎がいっぱい残りました。まじなんだったんだ…目的もわからないし。いや目的はペレテモイなのか。ペレテモーイ♪ 味噌谷さんのゲームは毎回意味が分からなくて大好きなんですが、これはミニゲーム的でとても楽しめました。 ただ後半に行くに従い、ペレテモイじゃないものが出現する確率が多いので、若干ダレてしまったのが残念です。 少しペレテモイじゃないものの登場確率は下げたりしてくれた方が好みだったかもしれません。 あとペレテモイ・プラチナ・コールド・バスターは超便利なのですが、非ペレテモイにも合いたかったので、あえて使えない状態にしたりもしてました。 そういう遊び方も出来て、実にペレテモイでした。
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彼が彼女で彼女が彼で。R今回の「彼が彼女で彼女が彼で」ってそういうことだったのか…(驚愕 しょっぱなからアレなお兄さんに頼ったのが間違いやったんや… しかし今回もぐいぐい読ませるテキスト、そして主人公がメチャクチャいい奴で、人の心を肯定する気持ちを持つキャラなので、好感を持って読むことが出来ました。 今回はハッピーエンドでよかったです。 …ん? ハッピーエンドなのかなこれ。とりあえず主人公よお尻は守れ…
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毎日地獄の底にいる>グレうさぎさん、ありがとうございます! 何だかんだ言って、青春時代って素晴らしいよね! 若いっていいよね! みたいな主張にストレートパンチしたくて作りました。そうじゃねぇ奴も居るんだよ!!!! とはいえ、人を選びまくる内容だよな~大丈夫かな~とビビッていたので、印象に残る、丁寧に作られていると言って貰えて嬉しいです…! 作って良かった! 此れからも陰の方向に舵とって行きたいと思います!
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↑平等と不平等が一度に訪れた物語。 こんなに視点によって感じることが変わるのだなぁと新鮮に感じました。 あるものの利益はある者にとって不利益なのだと。 キャプションの「万馬券が当たった」も併せて味わい深いです。 最終的に等しく訪れた結末によって 人が生きるということはある意味で等しく平等なのかなと私は感じました【セチル】
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はるのうみにしずむ凪の可愛さと男っぽい口調のギャップ、春海のチャラさと誠実さのギャップに惹かれつつ、物語を読み始めました。 そこに病気の設定や哲学、春海の過去の話が絡み合っていき、最後まで夢中になって読ませていただきました。 個人的な趣向としては、ラストに向けて哲学的な話をもっと深掘りしてほしかったなと思いつつも、自分の感情に素直になってストレートに愛し合う展開は、病気や過去に負けず二人にとっての"愛"を貫いた結果なのかなと思いました。 BLは初体験だったのですが、これを機に他の作品もプレイしてみようと思えたので、この作品に出会えてよかったです。
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にゅんとにょんそれでも私は「トムは鉛筆を食べています」という訳を支持します。 チップチューンの曲と、キャラクターの細かなアニメーションが魅力的な作品でした。 あと無限ループこわいです。【セチル】
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超朝が弱い僕を起こしてくださいシンプルにプレイがしやすいという印象でした。 キャラの多さゆえにルート分岐大変そうだなぁと感じていたのですが、選択できるシステムなので非常にやりやすかったです。 個人的にはまゆちゃんが好き。 毎朝一人を選ぶという遊び方もあるかも、とても楽しめました。
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異常体管理記録報告連絡9件SCPについては「ねこです」くらいしか知らないのですが、不可思議で面白い話ばかりで、短編ですが読みごたえがありました。 やっぱり水車の話が一番怖かったですねー。 金色の彼女はちょっとエッチだなって思いました(特殊性癖 ねこです、よろしくおねがいします。
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ANIMALPIA画面構成がお洒落でキャラクターも可愛く、独自の世界観に魅かれました。 各エンドを迎えた時は「ゲームを終えた」というよりも「最後の頁を開いた」という感覚で、 ダークな絵本や童話を読んでいるような気分になりました。 END2のルノの笑顔は勿論、 END3の変化していくハロの表情がとても良かったです!! 彼らの生きてきた背景や世界観や人間模様をもっと見てみたいなあと思いました。 ありがとうございました!
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致死量の**グラフィックが大変素晴らしい作品。全部で10分たらずでプレイできました。青をはじめとした色使いが素晴らしいです。僕はテロップ無し→ありの順でプレイしましたが、結果的にそれでよかったと思います。終わり方が異なるのは良い演出だと思いました。 加えて僕が興味抱いたのは、タイトルですね。「致死量の**」とは何を意味するのか。作中でははっきり明言されておりません。ここからは完全に僕の考えですが、「**」とは、作中にも出てきた言語化しがたい感情を指すのかもな、と思いました。そうなるとこのタイトルは、テロップ無し版のラストがどうしてああいう終わり方だったのかを示すヒントになっているのかな、なんて思ったり……。 いずれにせよ、さまざまな考察も可能な素敵な作品だったとおもいます。ありがとうございました。
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からっぽちゃんとアンインストール不思議なアプリを使って、人間関係をアンインストールするというアプリ。 アンインストール対象は理不尽に生産に死んでいきます。 バッドエンドを迎えたときのタイトル画面にヒイイってなりました… 皮肉的なおまけも含めて楽しめました。 本編のバッドエンドも、なんか、ああ彼女にとってはこれが正解なんだ、と思えるところも好きです。
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瑠王一族 真説プレイありがとうございますー! 双方にどうにもならない理由があって結果があるというのは 全編通じてのテーマだったりします。 リアルと言っていただけると作者としてはうれしい限りです。
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ラウの王冠人の負の感情に憑依する存在「悪心者」。それを退治するための人間「悪心者祓い」を養成する学校を舞台にした物語。選択肢はなく、3時間半程度で読了しました。 ストーリーはまさに王道の少年漫画のような感じで、主人公のラウを中心に多くの個性的な少年少女たちが登場します。基本的には悪心者とのバトル、登場人物たちの学園生活で物語は動いていきます。また、現実世界でも議論されているジェンダー的な問題を取り上げており、ラウはそれが原因で度々苦悩してしまいます。特に病院の場面は辛いものがありました。 しかし、友人たちとの交流を持ったことにより、ラウの心境にもどんどん変化が訪れます。特に後半の場面でラウが周りの人間のために力を使うと断言したときは、確かな成長を感じ取れて痺れました。個人的に好きなのは真希です。自分の容姿を自覚しつつ、信念を貫いている部分には好感が持てました。 また、立ち絵が豊富に揃えられており、私服・制服・戦闘服などキャラクターがバリエーション豊かに衣装チェンジしていきます(サブキャラまでしっかりと用意されている徹底ぶりです)。さらに、重要な場面では漫画的なスチルが挿入され、効果的に登場人物たちの感情を引き立てており、この演出は本当にすごいと思いました。未プレイの方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
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臨界天のアズラーイール読了させていただきました、ネタバレしてしまうのであまり言えませんがシナリオ面や演出ビジュアル共に本当に合っていてハイクオリティな作品だと思いました。 とても感動的で泣けましたし面白かったです、ありがとうございました!
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毎日地獄の底にいる面白かったです! 言葉の一つ一つがキレッキレで、熱量があって、「言いたいこと」「書きたいこと」を明確に持った作品なのだと思いました。 ブレない思いがストレートに伝わってきて、とても印象に残る作品でした。作品全体にまとまりがあって、丁寧に作られているなあと思いながら、プレイさせて頂きました。 背景画像も、幻想的で狂気的で素敵でした! 素敵な作品を生んで下さってありがとうございます!
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隣人と和解せよ「数エンドだけプレイしてみよう」と始めてみたら、あっという間に引き込まれて全エンドコンプしてしまいました! E-moteを使って声が出ない設定を際立たせたり、選択肢によって設定自体が変わるなど、複数のギミックを組み合わせて作品全体を形作る手法は同じ作り手としてとても参考になりました。 またエンディングごとに演出のタイプが異なっていたことも、飽きずにコンプできた大きな要因だと感じました。 そしてニアが可愛い(*^_^*)
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さよセン(さようならセンター試験)完結編あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! 「おれはノベルゲームをやっていたと思ったら いつの間にか人生についての深いセミナーを受けていた」 …… 熱い…熱い意思のこもったゲームでした…。 いや、ゲームっていうより人生ですね。 『CLA○NADは人生』なんて言葉がありますが、それを借りるなら『さよセンは人生』です。 現在進行形の。 タグに[泣きゲー]があるのを今さら見つけましたが、まさしくそれです。 おそらく皆さんこのゲームをプレイしたきっかけは『センター試験公認ゲーム』というキャッチコピーが気になったからだと思い、私もそうなのですが、内容をプレイ前は全然想像できませんでした。 だから余計終盤までの道のりが辛くてしんどくて…(泣) でも、逆を言えばその辛い道のりがあったからこそ、このゲームのエンディングがとってもとっても希望を持てる物に感じられたのだとも思います。 あの!特に冬川さんが好きなんですケド! (顔文字再現しようとしてできなかった跡) とは言え、みさきちゃんを始め、他のみんなも個性が光ってたし、そのみんなが今に繋がってくるのも泣けてきますね…。 嘘でしょ…っていう急な展開もいくつかありましたが、現実の人生も結構唐突に出来事が訪れるものですので、その辺がよく表現されていると思います。 ちょくちょく入るセンター試験暴走ネタも面白かったです笑 最初私は「センター試験公認ゲーム?試験とゲームなんて真逆の存在やんけ」なんて思っていましたが、このゲームを通して本当にたくさんのことを学べました。 受験について、勉強について、人生について…。 センター試験経験者も、そうじゃない人も、ぜひぜひ触れてみてほしい作品ですね。 制作に多大なる労力を要したと思います…。 大変お疲れ様でした! どうやら次回作もあるようですので、陰ながら応援しております。 長文になりましたが読んで頂ければ幸いです。
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夢もすがら花嵐ノーマルエンド、及びトゥルーエンドまでプレイさせて頂きました!私、このゲームがリリースされた日のことよく覚えております。シケモクMKさんが「UIがかなりすごい」とコメントしてらしたので、どんなゲームなんだろうと一目散に覗きに行ったのです。 そしたら、スクリーンショットだけですごい作品だということが犇々と伝わってきました。今となっては教授のお部屋だと判るのですが、たくさんの本と不思議な雰囲気の可愛らしい女の子、そしてセンスのあるUIが用いられた会話パート……ゲームを作るってこういうことなんだなあと衝撃を受けたのです。世界を構築するというのはこういうことなんだなあと。だからあの日のことは、昨日のことのようによく覚えているのです。 どの方のゲームをプレイしても思うのですけど、プレイして自分が自信なくして筆折ったらどうしよう…と長い間DLしたファイルとにらめっこしてたのですが、満を持して遊ばせて頂きました! 脱出ゲームの難易度としては個人的には「ちょうどいい」と思います。私、脱出ゲームは一面で「判らん!」と放り出してしまうことが多発していたので、正直最後まで出来るか不安もありました…。けれどこの作品はヒントもありつつ、考えても判らないような知識を要する部分があまりなく、初心者でも楽しんで出来ると感じました。 またその素晴らしくバランスの良いゲーム性と並び立てて凄い!と思うのが勿論、この素敵な世界観です…。何処を見ても、何処を押しても没入感があって。個人的に好きなのはやはり最初に衝撃を受けた教授のお部屋でしたね…。桜や雨の舞うのが本当に綺麗です。そして獏ちゃんとの雑談!彼女の話し言葉は癖になりそうなほど可愛いです。一回聴いた台詞もエンドレスで見てしまう… 最初に受けた印象をさらに上回って来るような、どの面も長居したくなる素敵な作品でした。私のような脱出ゲーム初心者の方、個性的で可愛く不思議な世界にどっぷり浸かりたい方、本当にお勧めです。是非一度やってみてください。