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15300 のレビュー
  • ジュブナイル・イクリプス/フリーゲームエディション
    ジュブナイル・イクリプス/フリーゲームエディション
    実は結構テーマ主導で、内省色が強めでもあるという珍しいタイプの作品でした。 初回は固定のルートですが、物語的にはそこまでが実質的に導入部みたいな構成です。 特に気に入っているシーンは雫ルートの公園のシーンです。 以下割と独自解釈の考察に近い感想になります。 @ネタバレ開始 最初の秀樹ルートを読んでいる時は、性に縛られた関係性否定の文脈なのかと思って読み進めていました。 同時に、「この姿なのに」とか「この姿だから」といった性規範が登場人物に垣間見えることに、違和感を覚えてもいました。 雫ルートを読み始めると、秀樹ルートの逆の議論を提示していることに気が付きます。我々の関係性や理性・感情というものは、外見的な性など肉体的な要素から逃れられない。 これは、美由美ルートを経てグランドルートに至るにつれ、より一般化された話題になっていきます。 面白いのが、征木にとって「別の姿」が、他人が求める役割としての自己の擬人化(?)となっている点です。征木は内なる自分との非一貫性を自覚することでアイデンティティの危機に陥るのですが、そのきっかけとして征木の特殊性がフォーカスされます。 マイノリティ属性を多く持つからこそ、「別の姿」に埋め込まれた他者の物差しが、内なる声として絶えず自己を否定し、自己の分裂が顕在化する。この内面描写が結構生々しいなあと思って読んでいました。 この視点を持って再度作品を眺めてみると、我々の性質や属性は無数にあるにも関わらず、他者認識のフィルターの中で外見的な性が特権的な属性の1つになっていることに気づきます。愼治なんかも典型ですが、他者のプライバシーの侵害を無邪気に正当化してしまうケースすらある。 @ネタバレ終了 この作品の大きなテーマは現実の社会でも問われてきたし、これからも問われていくのだろうなということを思いました。
  • 生きるその先に -回生編-
    生きるその先に -回生編-
    岐尾森編、覚醒編に続いてこちらも読了いたしました。 近年のフリーゲームとしては本編だけでもかなりのボリュームですが、冗長さは一切感じません。 魅力的なキャラクターたちと掛け合い、起伏に富んだストーリーで夢中になって一気にプレイしました。 これまでに散りばめられていた伏線や気になっていた描写を鮮やかに回収しつつ、 更に新たな謎を提示しながら先の読めない展開で引き込んでいく様は見事という他ありません。 こう書くと色々と同時進行し過ぎて散漫になってしまうのでは……と思われそうですが、 物語の主軸は一貫していてぶれることがないため、決してそんな印象はなくのめり込むことが出来ます。 @ネタバレ開始 不穏さを残しつつも表向きは順調に進んでいく展開 ――からの叩き落とし、そして更にそこからの再起……っ! 王道にして最上級のカタルシスを覚える逸品に感服いたしました。 覚醒編があまりに良すぎたので、正直プレイ前は「あれを超えられるか?」と思っていました。 ある種の消化試合になってしまうのでは……とさえ懸念していたのですが、まったくの杞憂でしたね。 夏生の行く末を知った沙姫が涙ながらに彼を抱きしめるシーンで、まずそれを確信しました。 沙姫の無念への感情移入もさることながら、辛いはずの夏生が却って彼女を思いやるのがもう……。 しかしまさかこの時は沙姫こそ実は――ということには気付けませんでした。 後の衝撃的な展開を迎えてから再びこのシーンを思い出した時には、情緒が大変なことに……。 そして夏生が八つ当たりと分かりながらも感情を爆発せずにはいられなくなる場面。 自身の消滅さえもう受け入れて穏やかにすらなっていた夏生が、 自分以外の犠牲はどうしても許せなくて取り乱しているのが辛かったですね……。 あそこは夏生の未熟さの発露という以上に、彼の優しさを再認識することになりました。 しかしそんな彼だからこそ皆が命を懸けてまで力になろうとし、 されどそんな彼だからこそ皆が犠牲になることには耐えられないという悲痛。 溜めに溜められたフラストレーションからの光明と再起、そして始まる真のクライマックス。 最終決戦前、生晶(鬼晶)が夏生の中にいる空へと語りかけるシーンも良かったですね。 言葉を交わすことはなくとも決して心は一方通行になっていない対話だったと思います。 回生編では本人の状況的に、却って影が薄くなってしまっていた生晶ですが、 過去回想とこのシーンの印象だけでも一気に存在感を取り戻したように感じました。 迎えた最終決戦の最終盤、ここに至っても心が空を斬ることを拒んで膝をつく夏生。 夏生の人柄を、そしてここまでの彼らを見てきた者としてそれを優柔不断と言えるはずもなく……。 そこから「空」とともに「妖の空」を打ち倒す――この一瞬は紛れもなく、二人が一緒に戦った瞬間でした。 そして闇の中で沙姫、水輝、詩衣、結、生晶が夏生を救い出しにくる場面。 紛れもない奇跡ですが決してご都合主義ではなく、全員の想いが結実させた必然だったと思います。 最後に、忘れてはならないまさかのエピローグ。 空という名前にもかかっていて、切なくもあまりに綺麗に終わった本編でしたから、 (いち作り手としての勝手な想像ですが)これを加えることには迷いもあったんじゃないでしょうか? ですが、自分にとっては間違いなく最高のサプライズでしたよ。 これは空がただ主人公(夏生)の傍にいた相棒だったからというだけでなく、 一人の登場人物としても十分過ぎるほどに魅力的だったからこそだと思います。 OP曲のピアノアレンジという伝家の宝刀が彼のために使われたのも納得です。 あまりに切ない「約束」を回想するバックにこの曲が流れるシーンは胸にグッときました。 にしても最終編にて突然の登場、ヒロインたちを差し置いて出ずっぱり、 更にはメインヒロインのかつての想い人(しかも両想い)という立ち位置。 クライマックスに至ってはむしろもうお前がメインヒロインだろという活躍っぷり。 にもかかわらず一切の悪印象を持てないというのは、ちょっと尋常じゃありません。 すべての責任を当然のように負い、あらゆる悪感情の受け皿にさえなろうという器量。 そんな人間では計り知れないほどの善性を示しながらも、 ただ超然としているわけじゃない感情を持ち合わせている絶妙な塩梅あってのことでしょうか。 みゃあすけさんの並大抵ではない技量と、キャラクターへの想いが為せる業だったと思います。 またクリア後、実績回収のためにと軽い気持ちで読んだ7日目の赤字選択肢が……。 そういえば生晶以外のヒロインでは唯一、彼女も夏生より年上のお姉さんだったなと。 もちろん後の展開を考えるとやはり白字の選択肢の方が構成としても整っているので、 そちらがいわゆる正規ルートという扱いになっているであろうことには納得出来ますが。 しかしその上でも、ここは全プレイヤーにぜひ読んでおいてもらいたい場面だなと思いました。 順当にプレイした場合、あの場面を読んでいない人も多そうなのは勿体ない……っ! @ネタバレ終了 今後、商業も同人も含めて自分がプレイしたノベルゲーム歴を思い出す時、 本シリーズと夏生たちも必ず浮かぶだろうなというほど深く心に刻まれました。 本当に素晴らしい作品をありがとうございました!
  • 欠損少年と月夜の闇の海辺~浪川仁とはらわたゲーム~
    欠損少年と月夜の闇の海辺~浪川仁とはらわたゲーム~
    惹かれる要素が多く、プレイさせていただきました。 三種のエンド、どれも素敵で心にふわりと残るような印象が余韻のように残っています。 タイミングでの反応の違いも魅力的でした。
  • 闇崎アズリは取り扱い注意!?
    闇崎アズリは取り扱い注意!?
    プレイさせていただきましたー! アズリちゃんかわいい。最初普通にトゥルー1に進んでしまってまだアズリちゃんのこと何も分かってないじゃないか!と思いトゥルー2・3を見ました。 @ネタバレ開始 個人的にはトゥルー2が好きですね。一緒に逃げようぜ……! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • あなたと東武動物公園で
    あなたと東武動物公園で
    東武動物公園は良いところですよね。当方も来訪経験があり、懐かしくなってプレイさせていただきました。 グラフィックの多くにアスキーアートが使われており、今の時代にむしろ新鮮で目を引きます。 園内の風景まで再現されているのに、思わず感心してしまいました。 テキストの淡々としていてちょっとエスプリの効いた雰囲気が、アスキーアートにマッチしていて全体の空気感がとてもいいなと思いました。 合間に挿入される実際の動物たちの写真にも、「こんな子いたな! 懐かしい!」と和ませていただきました。 @ネタバレ開始 プレイ前は「ほのぼのデートものかな?」と想像していたのですが、実際はふたりが終始すれ違っていて、グラフィックが楽しげな分、余計にメランコリーを感じました。 「あなた」が「そのとき」ではなくて「そのときの写真や経験を誰かに共有しているとき」のほうが楽しそうだ、という描写が本当に切ない気持ちになります。 ラストシーンは、「わたし」はこのデートで「あなた」がもし一緒に楽しんでくれたら、という最後の期待が結局叶わなかったがゆえの別れの決断なのかなと思いました。 10分程度でプレイできる短編ではありますが、「付き合ってはみたものの最初から最後まで嗜好が合わなかったカップル」のような、見えないところまで想像を掻き立てられる作品でした。 余談ですが、「コブがぷよんぷよんするラクダ」の様子が実際に動画で観られて個人的に嬉しかったです……! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • 月不見月の彼女
    月不見月の彼女
    ある日突然赤髪の美少女が家にやってきてメイドになってくれる短編ノベル! メイちゃんがストレートに可愛くて、こんな子に「ご主人様」なんて呼ばれたらもう嬉しいですね。メイド服も個性的で可愛くて、肩出しがポイント高いです。 ボイスも真面目かつ少女らしさがあってとても可愛かったです。 「女性が料理してる後ろ姿っていいよね」に全力で頷いてしまいました。 @ネタバレ開始 希望と絶望の物語……!?というワードに魅かれ、ぐんと物語に引き寄せられました。 選択肢が面白すぎて最初全部下を選びました笑 キモイ選択肢ばっか選んでる男とよく一緒のベッドで寝るな……!!と思ってしまいました笑 しかも可愛い彼(?)パーカー!! ダメ絶対。 全部下を選んだ時は絶対ダメなエンドになると思ったのですが意外にも主人公が頑張ってこれはこれで良いんじゃないか?という感じだったので、ダメエンドを期待してしまっていた私にとってはちょっとびっくりでした!メイちゃんが良い子すぎるからだな、うん。 と思ったら掃除をしてもらっただけで主人公がまたキモくなった!!えちち本を見つけた時のメイちゃんが可愛かったです、フヒヒ。 その後もキモキモ選択肢が度々出るのでつい全部の選択肢を選んで反応を見てしまいました。 そして江の島デート。現実にある地名が出てくるの没入感があって良いですね。 生シラス、私は食べたことないので動くの…!?と勉強になりました。私でも食べるのためらっちゃいそうですがメイちゃんのお口に合ってよかった。 この辺りから私もメイちゃんの年齢や、何故メイドになったのか?など色々気になってきました。 そして順調に物語が進み……主人公の進路に関する話は、「別にアルバイト生活でもひとつの人生じゃないの?」と少し思ってしまいましたが、メイちゃんの言葉とサクヤさんの思い出を糧に目標を定める主人公の姿に心が温かくなりました。 鹿児島デート!この辺りの描写も実際の現地の名物とかだったりするんですかね。 ヒロインに過去好きな人がいたというお話はなかなか珍しい気がします。 メイちゃんの葛藤にリアルさを感じられてより物語に没入しました。 その後受験勉強頑張ってたのに、ちょっとしたことですれ違ってしまうふたり……。ケイタそんなに怒るなよ~と思いましたが頑張ってたからこそなんでしょうね。 それからメイちゃんが死んでしまうエンド。とても悲しかったですが、メイちゃんの手紙に心がこもっていて、自分の人生をしっかりと取り戻す主人公の姿に励まされました。 そして、メイちゃんと結婚して結ばれるエンド。 このエンドでもメイちゃんは亡くなってしまいとても悲しかったですが、 彼女の愛情深さと優しさをしっかりと感じることができました。 ウエディングドレス姿のメイちゃん、本当に綺麗でした……。 主人公もメイちゃんの影響を受けて、しっかりと前に進んでいく様に感動しました。 @ネタバレ終了 全体的に描写がとても丁寧で、それだけにしっかりと物語に没入することができました。 心優しいメイちゃんが主人公に寄り添って生きてくれたこと、忘れません。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 私はループを繰り返したい
    私はループを繰り返したい
    ループ物好きだから楽しかった(´∀`)
  • みっつの約束
    みっつの約束
    まずは、作品を見届けられてよかったとおもいました。 「あの日のひとこと」「ふたりの足あと」「みっつの約束」 ……どれも非常に言葉や演出の吟味に優れた だからこそ心を揺さぶられ、印象に残る作品でした。 スチルも差分もいっぱいでとてもよかった。 丁寧で、繊細で、だからこそ読んでいて惹き込まれました。 ヤンデレ作品は、私にとってどれほど痛みが伝わってくるか 共感性が比較的高い(自己判断)私はそこを基準としているのですが 縁くんシリーズは、いろんな形で痛みが伝わってきました。 @ネタバレ開始 最初は「この子大丈夫かな、どれだけやばい子なのかな」 からはじめった、「あの日のひとこと」 それが次第に庇護欲に変わり、彼のことを知りたくなる「ふたりの足あと」 でも、その庇護欲は果たして本当にそれだけなのか? その結果がこの「みっつの約束」にありました。 3つのEDはどれも衝撃的でした。 どれも誰かの痛みがわかる。誰かの気持ちになれるお話でした どんどん縁くんが好きになる。 幸せになっていく……そんなお話でした まるで人生みたいな作品だな。なんておもいながら お話を3作品、ゆっくり咀嚼させていただけました それがとても幸せだなっておもいました この作品だけは、最後に最良の、私が望んだ結末にしたくて HAPPY ENDにしました。 だからこそよかったなって ほかのエンドのヤンデレ具合が引き立ったなって思いました めあちゃんには本当に申し訳ないけれども 私のほうが多分縁くんのこと詳しいぞ! ってマウントとりそうになりました そのくらい、縁くんのことが本当に好きになった作品でした。 ネタバレありきでキャッチコピーをつくるなら 最幸と最恐が相対する、ヤンデレの成長物語 そんな感じだなって思いました @ネタバレ終了 ヤンデレな男の子の成長を見守りたいあなたにおすすめの作品です
  • 星降る草原で
    星降る草原で
    甘寧一番乗り!ロゴや星空の絵作り…最初からとっても綺麗で、本編BGMも虫の囁きからはじまり、自然の美しさに引き込まれます…!タイトルの音楽も透明感があって素敵です…! @ネタバレ開始 水晶あっしが届けます!って気持ちに最後なりました。この想い、急ぎ届けたい! @ネタバレ終了 ミズナツ先生の初作品!短編のためボリュームが少ないと思う人も居るかもしれないけれど、この品質と情緒感で本腰入れた作品ができたら、ものすごく美しい作品が出来る予感…!やってみたいっす!楽しみが増えました!
  • クリムゾンレッドの死神 -Sweet Diner-
    クリムゾンレッドの死神 -Sweet Diner-
    ついに死神シリーズ三作目となる本作も引き続きプレイさせて頂きました!!!! @ネタバレ開始 進捗等で本当になんとなく概要は知りつつも、一体どういう経緯でレオさんが店員をやることになるのかな?とわくわくしながら始めたのも束の間、初手ハーヴィーさんぎっくり腰で驚きつつも笑ってしまいました。 でも事件に巻き込まれての怪我とかじゃなくてよかった気もする……お大事に……! ダイナーの制服でてれてれするレオさんほんとかわいい~~。挿絵のミニキャラもかわいい。世界一愛らしい死神では? 自分も終わるまでに店が無事で済むのかハラハラしていたので、コップとお皿の破損だけで済んで「レオさん成長したね!?」と謎の達成感と嬉しさを感じました。 ハーヴィーさんもお店も、色々な意味で大事には至らなかったようで何よりです!!!!!!!!! すっかり憑き物が落ちたヴィンスさんとの軽快なやり取りや、ロキさんらしき人のその後にも触れられていて、過去作からずっとプレイして来た自分としてはとても嬉しかったです。 どうしてここにマルセルさんがいないのか(それ以上いけない) トラブルに見舞われた際のキャロルちゃんの冷静さに驚かされる場面は今までも多々あったのですが、本来の彼女はそこまで精神的に強いわけでもないごく普通の女の子で、それでもああいう状況で冷静でいられるのはいつでも傍に居てくれる、必ず助けてくれると信じているレオさんへの信頼の現れ(と若干の慣れ)なんですよね~~~とふと思いました。 ほとんどの人類がレオさんにとって「敵」にならないので忘れがちですが。あまりにも尊い。 死神シリーズプレイする度に「このカップルがすごい!2024」みたいな気分になります(?) 傷付いた過去も傷付けた過去も否定せず、なかったことにもせず全部自分にぶつけて欲しいと言えるキャロルちゃんは本当に懐が深くて素敵な女性だなあと思いました。 幸せな今だけでなく血塗れの過去を含めて自身を愛してもらえたから、本当の意味でレオさんは救われることが出来たと思うので……。 イチャイチャシーンは身体よりも心の触れ合いとして重要な行為のように思えて、ニヤついたらいいのか泣いたらいいのか分かりませんでした(折衷案でニヤつきながら泣きました) エンディング前の不敵な笑み、もはやお馴染みの表情で「これだよこれ~~~!!!!」と大興奮でした!!!! 赤い死神のおかげで最初の頃よりは少しだけ平和になりましたが、やっぱりこの危なっかしさを含めて彼らの愛したマグゼラの街であり、日常なんですよね!!!!それがよく分かる、とても良い回だったと思います。 短編なのにEDにまでイラストがたっぷりで、毎度のことながら凝り過ぎててテンション上がりました。 ウェディングドレスの白って「これからあなたの色に染まる」的な意味合いがあると思うんですが、最初から自分が染まりたい色が決まってるのってとても幸せなことですよね。 真っ赤なドレスでレオさんに抱き上げられるキャロルちゃんのスチル見たかったな~~~~~!!!!!!!(オタクの妄言なので真に受けなくて大丈夫です) 普通に白いドレスとタキシードだったとしても、式の途中でなんらかのトラブルが舞い込んで来て結局血で汚して笑い合ってそうなところが本当に好きなんですよね、この二人……。 永遠に幸せでいてください……あと式には呼んでください……。 @ネタバレ終了 色々と一区切りがついたSDの世界を見ていたら、久々に一番最初の無印をやり直したくなりました。 本当に素敵な作品をありがとうございました! どうか作者様の気が済むまで、この作品を擦り続けてくださいませ……!!!!
  • ただ君に逢いたかった
    ただ君に逢いたかった
    リメイクが出る予定とのことで、先にオリジナル版をやっておかねば!と思い、プレイさせていただきました! 作者さんの他の作品をやって、気になっていてずっとプレイしたかった作品! タイトルの時点でもう雰囲気が好き!となったのですが、全体のお話を見ても本当に深くて、感動的で大好きな物語でした。 @ネタバレ開始 以下ルート毎の感想です! 緋影くんルート まずは緋影くんルートから 緋影くん、まさかのかっちり姫様お守り系ディフェンダーでびっくり&キュンキュンでした。 普通に生きてたら姫なんて呼ばれないので「もっと呼んでくれ!」でした笑 緋影くん、最初はお父さんに利用されたとはいえ、かなり激重の気持ちで主人公ちゃんを愛しているのがThe ヤンデレ!って感じで好きでした。 特に緋影くんのお名前が「お父さんから最初で最後の最悪のプレゼントだった」というシーンと緋影くんが主人公に近づいた男を除去しようと暗躍してるところが好きでした。 前者はとっても可哀想で辛かったですし、後者は闇の男感が出ていて本当に主人公ちゃんを守りたい気持ちと命じられてやっている気持ちとが合わさって、この人を最強たらしめてるんだなと思いました。 緋影くんのハッピーエンドでは2人が無事にヤンデレ戦隊を見にいけて幸せに終わってホッとしました。この人を最強たらしめてるんだなと思うと…グッと来ました。 そして、このルートといえば紫苑くんと葵さん! どちらも憎めないキャラで好きです。 (ただ穂乃果ちゃんを利用したことは何とも…という感じでしたが…) この2人の関係性が特に好きで、特に紫苑くんがファッションブランドをやっていて、それの一点物を葵さんにプレゼントしていたという裏情報がとても好きでした!逆境でもめげない存在って不思議と惹かれますよね。 達馬くんルート 達馬くんルートでは緋影くんが操られてしまうという急展開で、ドキドキしました…! 冒頭1人水族館を暴露してしまって焦る達馬くんがとても可愛かったです。 エンドは「短刀を持って行ったら誤って誰かを殺してしまうのでは…」と深読みしたらまさかの当たってしまい、悲しい結末に…。 模造刀で魔だけ切ったから名雲の2人は助かったんですもんね…よくできてるなあ… ただ私、この達馬くんバッドエンドが作中で一番好きでした。 「緋影くんの代わりにされる達馬くん」が非常に可哀想で、本当に癖に刺さりまくりました(号泣) 主人公ちゃんが彼岸花をつけてるのも可愛かったです♡ そしてなんといっても雷くんエンド!! この子、嫌われるためにチャラチャラしたおバカを演じているだけで本当はクローンの研究までわかってしまうような天才的な子だったなんて…!! もう好きが止まりません…!! 穂乃果ちゃんの「葵さんに好かれるために若返りたい」の気持ちと雷くんの「家庭教師に嫌われるために大人ぶる」が対比されていて本当に素晴らしいシナリオでした。 司郎ちゃんルート そしてラスト、司郎ちゃんルートは、全ての真実を知って「深いなあ」ばかり思っていました。 ただ君の物語の核となる部分がたくさん書かれていて、本当に惹き込まれました。 まず、「あなたは誰も知らなかった真実を知りたいですか?」から始まる演出が好きでした。 緋影くんルートから気になっていた「モヤの正体」がしっかりとわかり、スッキリでした。 先生、狐系男子だなあと思っていたらまさかの本当に狐で、しかも妖の類だったとは…! シロが妖も人も憎んでしまった理由が流れに沿ってわかっていって、とても面白かったです。 真白さん。素性が気の毒すぎて、それでもあんなに清く優しい心を持っていたなんて涙が出そうです。 酷い親の元にさえ生まれなければもっと幸せになれたのに…と思ってしまった私はもはや司郎ちゃんセンセーと同じ思考かもしれませんね。 真白さんを救うために輪廻の輪から外して、何度も何度も彼女に新しい人生を歩ませて、ずっと失敗して……。バッドエンドで見たシロの涙が美しくも悲しかったです。 ラストの「悪夢は終わった」の演出が素晴らしくて、これだけでただ君の物語の深さを感じられました。 キャラがみんな個性的で、それぞれが誰かに対して複雑で重く深い感情を抱えているのが素敵でしたし、一人一人にきちんと役割があり、みんなが実は関わり合っているというのもすごかったです。 私はみんな良くて悩んでしまいましたが、雷くん推しです♡やはりあの衝撃のギャップには耐えられませんでしたし、そしてあの「ぎゃー!」のときのお顔がとっても可愛くて作中でずっと癒しでしたので…! @ネタバレ終了 深い世界観と物語が魅力の素晴らしい作品をありがとうございました。 これが初作品とは思えません(拍手喝采) リメイクも楽しみにお待ちしてます!
  • ふたりだけのPARADISO
    ふたりだけのPARADISO
    夏も本格的になり、リゾートな気分を味わいたくなりプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 波の音や風景の描写が素敵で、海外旅行に行っているかのような気分に浸りました! 葵さんと航さんの優しくてあたたかな関係に、読みながら心が癒されて元気をもらえました!! 人魚の物語の切なさや、そこからの「ハッピーエンド」が本当に胸にグッときました…! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 月明のノキエラ
    月明のノキエラ
    美しい片翼の天使様に惹かれプレイさせて頂きました~~!!! 黒翼さんは度々Ci-enで進捗を拝見し、その度にどんな方なのか気になっていたお方なのですが、彼こそが天使かと見紛うような美しい容姿と涼やかなお声がとっってもマッチしていて、大変魅力的なキャラクターに仕上がっておりました!!夏緒さんのキャラデザ本当に大好き!! @ネタバレ開始 結果的に本当に彼は天使様だったわけですが、黒翼と呼ばれるに至るまでの過去が何もかもつらすぎる!!!!!!!! こんなの闇落ちした前作主人公じゃん!!!!!!我そういうの大好き!!!!!!!!!!!(この作品においては実際そういう立ち位置なんだと思いますが) 本来真面目で健気であった人間性が反転してしまったがゆえの残酷さ、悲しいけれど私はとても好きです。とてもね!! 彼が主人公を助けたのは敵としての執着だけではなく、同じ被害者としての同情や、世界でたった一人の同胞を失いたくないという寂しさなど、様々な感情がない交ぜになった末の行動なのが言動から見て取れてめちゃくちゃよかったです。 本人は穏やかに努めてはいるものの、内側に激情を秘めているような声色のお芝居が本当~~~に良くてほれぼれ……。 短編ながら世界観、挿絵、スチルなどがたっぷり詰め込まれており、めちゃくちゃ贅沢で作り込まれた作品でした!!!! 長編RPGとかでも全然通用するストーリーの練り方だと思います。本当におそろしい。 逃避行エンド後、身体が回復した主人公と黒翼さんが再び命を賭けて戦うようになるというのも彼ららしくはありますが、一緒に暮らすことに馴染んでしまったせいでいつの間にか「存在意義」の意味が変わってしまえばいいのになあともほんのり願ってしまいました。 同じ出生で、ある種家族・理解者たり得る彼らには、どうか戦渦から遠く離れて二人幸せに生きて欲しいです。 勿論、教会関係の施設や人間は全て根絶やしにしてからな!!!!!!!!!!!!!(過激派) でも一緒に沈みゆく心中(?)エンドの方も、それはそれで最後に“生物兵器”ではなく“ただの人”として生きて死ぬことを選べたようで、儚くて美しい結末だと思いました。 こちらは月夜に似たお二人のキャラデザが、とても映えるエンディングですよね……。 全部終わってから改めて見ると、親愛にも愛憎にもなれる黒翼さんの「月が綺麗ですね」ってかなりエモいですよね……!!! 今まで戦場で主人公と会う度に言って来たのかな~と、在りし日の光景が脳裏に浮かぶようでした。天才なのか????? @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!
  • 夢見鳥の神楽
    夢見鳥の神楽
    と~~っても好みの絵柄と世界観だったので、プレイさせて頂きました!!! 登場人物が主人公のファリーちゃん含めてみ~んな魅力的&神デザインで、あちこち歩き周ってお話しするのがとっても楽しかったです!!! @ネタバレ開始 一人プレイする度に毎回「この人が一番好きかもな……」と思い続けて、最終的に全員好きになってました(雀兄貴含む) その中でも特に、明らかにヤバそうで(褒めてます)最初から気になっていたモミジさんとオリベさんが、予想通りめちゃめちゃ闇深くて好きでした。 この二人はね、バッドエンドも最高過ぎるんですよ……乱暴な執着愛、大好き……。 オリベさんは絶対に重要キャラだろうなと思い一番最後に攻略させて頂いたのですが、本編始まる前からもう既に多々ヤバいことをして来たファリーちゃん過激派で、何度も満面の笑みになりました。 一人だけ結婚イラストあるなんてずるいよ~~!!!!でもふつくしい……!!!!! 新妻(?)と未亡人(??)属性を併せ持つ男はいくらなんでも欲張り過ぎでは……? ナンバーワンギャップにやられたキャラで賞はヤマブキちゃんです!!!!!! 彼は本当にかっこ可愛すぎて何度も「それはずるい!それはずるいって!!」と思いながらプレイしてました! 双子ルートはそれぞれ相方がお見送りに来てくれるの、いいですよね……二人一緒に連れていけたらよかったのに……。 攻略対象の方々がお花で、主人公のファリーちゃんが蝶モチーフのお名前なのがそれぞれの関係性や彼らの物語を表していて非常にエモかったです。 気まぐれで歯に衣着せない言動のファリーちゃんはまるで猫ちゃんのようだな……と思いながら微笑ましく眺めていたのですが、物語が進んで行くにつれ彼女のモチーフが蝶・正体が神様だったと知って色々と納得が行きました。 ふよふよと彼らの間を渡り歩いては軽率に惚れさせたり地雷に触れたり……でも本人は興味を失くしたら知らんぷりしてさっさと去って行くの、あまりにも非情でおもしれー女が過ぎる。 タイトルや世界観まで全てが一つにまとまって完成されている作品で、本当に圧倒されてしまいました。 なんとなーくですが、この作品には、「人にはそれぞれ生きるに相応しい場所があるんだよ」というちょっぴり寂しくて優しい想いが籠められているように感じて、勇気付けられました。 一人でも多くの人が、孤独を分かち合える人と共にそれぞれの「世界」を見つけられたらいいですよね……。 攻略順:リンドウ→レモン→ヤマブキ→共通→モミジ→オリベ 攻略対象5人×各4エンド+共通ノーマルエンド=全21エンド 自分はこんな感じでプレイしてフルコンプ出来たかな?と判断したのですが、お間違いなかったですかね……?(不安) 本作はエンディング数が比較的多めなので、攻略情報やエンドリスト等があるとプレイヤーとしては助かるかな~と思いました!あ、あと出来ればCG鑑賞モードも……ほしいッ!!!(わがまま) 隅々まで作品を楽しみたいオタクゆえ、欲張りなことを申してしまいすみません……!!!!!!最高に楽しかったです!!!! @ネタバレ終了 不思議な世界にどっぷりと浸れる、素敵な作品をありがとうございました~! 機会があれば作者様の他の作品もプレイさせて頂こうと思います!!
  • ハーレムなんてあるわけないじゃないですか
    ハーレムなんてあるわけないじゃないですか
    (おそらく)全エンド攻略させていただきました! はじめは何となくで選択肢を選んでいき、当たり前のようにノーマルバッドエンドに直撃して衝撃を受ける開幕でした笑。 導入こそコメディ風ですが、その実内容はしっかりとしたシリアスファンタジー作品で、 プレイをしながら疑問に思った点、伏線めいた描写はすべてのルートをクリアすることできっちりと回収され、物語として構成力が高く感動しました。 読んでいて大変気持ちがよかったです。 攻略難易度は、普段私がプレイしているアドベンチャーゲームの中では高く、セーブロードを駆使して周回しました。 選択肢もよく考えて選択すると、その後の展開に納得がいくものが多く、選んでいて楽しかったです。 おまけ内にあるスチル一覧やプロフィールのコーナーから推察し、きっと○○ルートがあるはず……! とかなりうろうろと試行錯誤した結果、なんとか自力で大体のエンドを発見することができました。 これで全部回収できたかな? という段階で攻略情報を見に行ったところ、おまけエンドがあるというのを拝見し、 まだEDがあるというボリューム感に驚きつつそちらも回収させていただきました。 @ネタバレ開始 【ジル】 どのキャラクターも魅力的で非常に迷いますが、一番好きなのはジルベールくんです。 うっすらと漂う幸の薄さと、周回を重ね物語の深淵を覗くたびに彼の心根の美しさが染みました。かわいい。 後日談を見ていると非常にモニカと相性がいいというか、ご両親のような夫妻になるのかな…? と。 クリスにとって仕え甲斐がある二人になりそうだなと思いました。幸あれ。 【クリス】 口が回らないタイプではなく、皮肉屋というわけでもなく、極端に厳しすぎる人というわけでもなく、 ただただ言葉がストレートゆえにきつめになってしまうというありそうでなかなかない造形のキャラクターが新鮮で面白かったです。 本当に、よく逝ってしまう……。 また、スチルイラストに好きなものがとても多いです。 外で話しているスチルなど光の使い方が美しいものが多く、見惚れました。 それとミニスチルですが、弟君がモニカに抱き着いているものも、お顔もアングルも可愛いくてお気に入りです。 またこのルート、リオネルが結構噛みついてくるのが楽しかったです。 エンドによっては殺されるところまで行くのがまた……。 【エメ】 賢く、愛嬌があり、判断力があるのに情も捨てきれない。 テーマ的に造形として非常にバランスが難しいキャラクターだと思うのですが、加減が絶妙でした。 ひっかかる箇所が一切なく、純粋に彼のキャラクターを追っていくことができたことにクリア後に感動しました。 エンディングの結婚式で二人ともがドレスを着ているイラストなのがとてもよかったです! 余談ですが選択肢を選ぶのは彼が一番迷いました。難しい! 【アシム】 ルート全体の構成と彼の見た目の造形がド好みでした。 地下物置でこっそりと出会い、会話を交わしながら少しずつ相手を知っていく……? というのも良く、正体が明かされたところでは、あ、あ~! なるほど! と素直に膝を打ちました。 選択肢の内容や、その結果にシビアなものが多いこと、トゥルーエンドの結末など納得感が強く、物語として大変面白かったです。 スチルも物騒で美しくて雰囲気が良いものが多くそこも素晴らしかったです。 ねっとりとした重さも大変味わい深く、バッドエンドはどれも回収するのが非常に楽しかったです。 シャルルとの関係というか、シャルルが作品の暗部を深めているというか、 いい部分も確かにあるの人なのにやばいなこの人、という印象が深まったのもアシムルートでした。 シャルルのキャラもまた絶妙です。 【リオネル】 各キャラと仲良くなる過程で必ず絡みがあり、姫様への感情が漏れていたので、ずーっとプレイしながら彼のルートはないのかと気になっていたキャラクターでした。 無事にご用意されていて、大感謝です。 花屋なら~というクリスのセリフの回収まであり本当に構成がお上手……。 ハッピーエンドも、まだ、完全に心配事がなくなったというわけではなく希望がありつつ未来に進んでいくような結末で、すっきりまるくおさまるよりもむしろ良いと感じました。 スチルの顔がよすぎて「か、顔がいい~~」とプレイしながら思わず漏らしてしまいました。 大変顔がいいです。好きです。 @ネタバレ終了 エンディング数の豊富さやその試行錯誤も含めて、ストーリー以外の攻略的な部分も楽しめて非常に満足度の高いすばらしい作品でした。 素敵な作品を遊ばせていただきありがとうございました。
  • 永遠の夏  I'll redo it over and over until I save you
    永遠の夏 I'll redo it over and over until I save you
    @ネタバレ開始 水戦争(夕暮れ)のところで先に進めなくなってしまうようです。私だけだったら申し訳ありません。
  • 生きるその先に -覚醒編-
    生きるその先に -覚醒編-
    第一部に続いて、こちらも読了いたしました。 シナリオ、設定、キャラクターとあらゆる要素がドストライクでした。 内容的にも精神的にも間違いなく第一部の続編なんですが、 いい意味で別次元の作品にまで仕上がっていたように思います。 もちろん前作も素晴らしい作品だったのですが、 一年で更にここまでレベルを上げて来るのかと度肝を抜かれました。 第一部は懐かしいADVを思い出すという感想が主になってしまいましたが、 今作は純粋に「生きるその先に」という作品そのものが持つ力を見せつけられた印象です。 システム面も一見して前作と全く同じように見えますが、 より親切かつ没入感を増す細やかな改善が為されていて、制作に対する真摯さが窺えました。 (選択肢の場面でオプションが表示される、好感度が上昇した演出の挿入タイミングなど) まだプレイしていない方はその理由が「長さ」だけなら、絶対にプレイすべきでしょう。 紹介ページを見て「面白そうだけど……」と感じたなら、その予感は間違いなく超えてくるはずです。 以下、ネタバレ感想部分は第一部のネタバレも含みますので未プレイの方はご注意ください。 (なお同時収録されている第三部の体験版部分に関してもがっつり触れています) @ネタバレ開始 ◇詩衣とそのルートについて 年下で辛い境遇にあって、という属性だけでも庇護欲はくすぐられますが、 やはり詩衣がそれをただ嘆いているだけじゃないところが印象的でしたね。 葵紅との微笑ましい交流があったからこそ、 クライマックスでの葛藤がより悲痛に感じられて心を動かされました。 髪飾りについて「稽古中に壊れちゃった」とだけ告げるのも、 さり気なく父のことをまだ庇う彼女らしさが現れていたように感じます。 また葵紅が夏生を庇ってくれるシーンが象徴的だったように、 このルートでは特に夏生の優しさが素直な形で強調されていたと感じましたね。 詩衣もまた自己犠牲的な優しさが強い故に苦しむヒロインだったので、 この二人が一緒にいればきっといいバランスになっていくのではという希望が見えました。 ◇沙姫とそのルートについて 登場時から謎めいていて、つかみどころのないヒロインでしたね。 そして彼女自身の口から過去や素性が明かされてからもずっと、 まだ何かあると思わせる伏線が常に敷かれ、目が離せなくなるシナリオでした。 明確には語られていない過去の境遇も随所の含みで察せられるようになっていて、 一見して唐突に感じられるクライマックスも決して単なる超展開ではないという……。 ネガティブな理由から人魚姫に憧れていた沙姫が、 幸せな人魚姫になれたようなエピローグは感慨深いものがありました。 裏切られたと感じても沙姫の秘密は口外しようとしない、主人公も良かったですね。 個人的な好みの話にもなりますが、自分は誠実な主人公が好きで、 特に男の場合は口が堅いというのがその第一条件だと思っているところもあるので。 ◇鬼晶とそのルートについて 前作では鬼晶の正体と過去が終盤になってようやく明かされ、 それもどこか俯瞰的な描写だったので感情移入し切れないまま終わった印象がありました。 しかし本作ではその真相が美麗なイラストを伴って早々に、 しかもより叙情的な形で明かされるので、彼女への思い入れが俄然一層に強くなりましたね。 またそれによって鬼晶の態度もかなり柔らかくなり、 主人公も主体的に行動するようになったりとすべてが良い方向に作用していたように感じます。 唯一の弊害といえば、心情的に他ヒロインルートに進みづらくなってしまったことでしょうか。 詩衣ルートの導入で夏生が迷いを見せるところでは完全にシンクロした気分になりました(笑)。 メインヒロインだけあって前作同様に本人のルート以外でも満遍なく活躍を見せてくれますが、 沙姫ルートの終盤は本人のルートに負けず劣らずの「おねえちゃん」感で切なさが募りましたね……。 ともあれ二人の絆が明確に描写されている分、 お互いを想い合う気持ちに強い説得感があって終盤が最高潮に盛り上がりました。 ここで流れるBGM(「覚醒した夏生」)が、「夏生のテーマ」のアレンジ(?)なのもいいですね。 この総合芸術感こそ、数ある創作形式の中でも自分がノベルゲームを好きな最たる理由かもしれません。 ◇天城家メンバーについて 「REACT」については未プレイながら気になってはいて、 本作にもそのキャラクターたちが登場するという情報は知っていました しかしゲスト出演程度かと思いきや、まさかここまでがっつり絡んでくるとは。 実は既に「REACT」もダウンロードはしていたのですが、 いずれはプレイしなければ……という思いがより強まりました。 葵紅に関してはもはやサブキャラクターの域を超えた活躍で、 特に詩衣ルートについては彼女なくしてはあり得ないシナリオでしたね。 斗也は一度思いあまって直情的なことをしてしまうものの、 それも彼なりの思いやりからくることでしたし反省もしっかり見せるので 悪印象を抱くということはありませんでした。むしろその誠実さに好感が増したぐらいです。 立ち位置的にシナリオ上ではあまり目立たない実智瑠も、 バランサーとしての役割の他、ナイフというキーアイテムを通しての存在感がありましたね。 すべてのキャラクターを大切にされているのがよく伝わってきました。 ◇第三部の体験版について 既に第三部も本編が公開されていますが、 リリース時の気持ちを味わうべく同時収録の第三部体験版もプレイしました。 しかしここで一旦お預けを食らった方たちには同情をせざるを得ない。 世界がループしていること自体は本編中で夏生が 第一部の場面を回想した時点であっ(察し)だったのですが、更にこんな仕掛けが打たれているとは。 鬼晶グッドエンドがあまりに真っ当なグッドエンドだったので、 ループするにしてもここからの第三部って何をどうするんだろう? 確かに「鬼切」の下りでの陰陽師の件など、気になる謎はまだ残っているけど。 と思っていましたが、なるほどそう来るか……と。 @ネタバレ終了 改めて本当に素晴らしい作品をありがとうございました! 終わってしまうのが惜しい気持ちをぐっと抑えつつ、第三部に向かいます! P.S 第一部での感想コメントに返信を頂きありがとうございます! 作中で語られていなかった補足情報まで教えてもらえて理解が深まりました。
  • クリムゾンレッドの死神 -Sweet Diner-
    クリムゾンレッドの死神 -Sweet Diner-
    また彼らに会えてうれしいです! 皆が相変わらず元気にやってて安心しました。 幸せな未来が感じられる素敵なストーリーで、とても楽しませていただきました!
  • 叶えて! マジカル・スター
    叶えて! マジカル・スター
    出てくるキャラがみんな魅力的! とってもかわいくて面白かったです! 特にこのつよつよのビジュアルは一目で好きになってしまいますね……恐ろしい吸引力です…… @ネタバレ開始 ジャスティス・スターさんがあまりにも変人すぎて、生徒会長だと聞いた上で中学生だと認識できませんでしたw なんか自らを縄で縛ってます……?? 一目見たときからツッコミどころ満載で、本当に笑わせていただきましたw 彼のペットになるルートはとっても屈辱的でしたが、素顔が見れた時の感動たるや……! ハチャメチャにイケメンで一瞬で手のひらを返してしまいましたw イケメンは正義! 続いて出会ったステラ君のおかげで、私はこのゲームが乙女向けADVだと思い出すことができましたw ヤンデレだけど良質なラブを感じましたv ぜひぜひ女装した姿もお目にかかりたかったなあ〜! 比較的には常識人ですし、異なる世界でも味方になってくれる存在って素敵だよなあと噛み締めました! 乙女的にはステラ君がイチオシですv 最後がポラリス様…… まさかご本人に会えるとは思っておらず最初は女性かと思っておりましたw が、圧倒的上位存在オーラを纏いながらのドS発言…… ジャスティス・スターのときは笑えたのですがポラリス様の場合はシャレにならない……w このお方と渡り合えるベガちゃん、とってもたくましいなあw そして大トリのお父様! まさかのカフェが増えるなんて! でも確かに冒頭で示唆されてましたね忘れてた! 見た目もかわいいし雰囲気もほわほわしててとってもかわいい! (> <)なお顔が特に好きですv けれどかわいさとは裏腹にとんでもないことをしてたお父様w 食べたいけど食べられないこの葛藤……! とっても愛を感じて素敵……と言っていいのかな……w ちょっと邪悪だけど仲良しな親子、とってもかわいかったです!! おまけのお話で見られるミニキャラもとってもかわいかったです! こんな感じで、みんなは平和に、人間的には物騒に暮らしているのですね……w これだけ麗しかったら犠牲になるのもやむ無しですね……踏みにじられるモブになりたい…… @ネタバレ終了 遊んでいてとっても元気が出ました! ニチアサ……はちょっとやめておいた方がいい気がしますが、ぜひぜひ深夜帯でアニメ進出お願いしますm(*_ _)m 素敵な作品をありがとうございました!
  • オリオンは海に溶け
    オリオンは海に溶け
    洒落乙な雰囲気が漂っていて&Xで度々お見掛けしていて気になったのでプレイしました。 文章の言い回しが詩的(だし演劇的?)で「はぇーずっと綺麗な文章だ…」と放心してました、以下ネタバレ含む感想です。 @ネタバレ開始 個人的な解釈強く含みますが、 Noteでのお言葉をお借りすると「誰かを照らしたい=救いたい」と願ってはいるものの、「月」を照らしているのはあくまで「太陽」になってしまう(狩野星くんの想いの強さはともかくとして) なので、本質的に「月」にヒロインを準えるのならその願い叶わないんじゃないのかなと思いつつも、爆発においての一瞬の輝きでなら己の輝きのみで照らす事もまた可能で、その一瞬でしか「照らせない=救えない」のなら「救世主を演じる男」であるのも致し方なしだな……と思いました。 超新星爆発間際だと星は減光してしまうらしいので、彼の輝きが朽ちかけていた状態で物語本編が始まったのかなと思うと彼の足掻きがそこにあるのかな癖だなと思うなり…… 太陽になり切れない男だと思うとより(星座神話的な)アポロンとの関係でひょひょひょとなるなり…… @ネタバレ終了 特に星座神話が好きな方や、そもそも星座が好きな方は色んな方面から楽しく解釈しつつ、美しい世界観に浸れるかと思いました! 素敵な作品を有難うございました!