ティラノゲームフェス2022参加作品
8818 のレビュー-
路地裏の喫茶店路地裏にある喫茶店と路地裏をするすると庭のように歩いていく猫とが掛け合わされた、ちょっとした魔法のような素敵な物語でした。 猫・喫茶店・裏路地・ちょっとした魔法のようなという単語にピンと来た方には、是非プレイしていただきたいです。 @ネタバレ開始 路地裏が猫の王国と呼ばれているのを、初めて知りました。 そして、路地裏に閉じ込められるという件はちょっぴり怖かったです。 最後にテレホンカードを使用して繋がった、あの懐かしい声に喜びを噛み締めつつ―――この物語が幕を閉じた後も、また別の誰かが猫に導かれて今日も喫茶店を訪れているのでしょうか。 猫の王国のあの素敵な喫茶店に。 @ネタバレ終了 もしかして、そのうち私も―――と、街中で見かける黒猫に期待してしまうような、素敵な余韻を残してくれました。 ありがとうございました!
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みそっかすファンタジア5分程度で読み終えられる短編という紹介があったので、サクッと終わるかなと思ったらキャラクターたちのセリフ回しや設定などが面白く「もう終わってしまった!」と思い、もう少しグミさんたちの物語を見ていたかったです。 会話のテンポがよく、ところどころスパイスの聞いた言い方などがお上手で思わずクスッとなってしまうところが多々ありました。 魔王サイドも今はお受験戦争とかあるんだ…と、グミさんの事情には涙がハラハラと…(さめざめ) それはまた別のお話…というこの部分も読んでみたかったです! ありがとうございました!
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Legend of...「俺は世界の王になってやる!」―――あの男を放っておいたら世界が危ない!ということで、男を止めるために仲間を集めながら旅をする二人は無事に男を止められるのか!? ……途中、即ゲームオーバーになる選択肢もあって、私は一度ゲームオーバーしました。 世界よ、すまない……。 @ネタバレ開始 一度チャンシンケンをモロにくらってゲームオーバーしてしまいましたが、それ以外はスルスルと最後まで進むことができました。 最後は全員リュージェさんに倒されて終わり…ということで、また一つ伝説の礎になったということなのですね。 仲間を集めてアランさんを倒す!という展開だとばかり思っていたので、最後の展開には驚きました。 リュージェさんがとにかく強いので、誰も勝てない…万全だったとしてもザーギンさんでもきっと勝てないのですよね…リュージェさん、伝説の通り最強ですね…!! @ネタバレ終了 原作小説をゲームにしたということで、面白い試みだなと思いました。 あの人の伝説はどこまで続くのか、いつか伝説が終わる日が来るのか、気になります。 ありがとうございました!
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オルタナティブ・マスカレード ~花飛の章~エイプリルフール合同作品。先に登録された花飛の章からプレイしました。 @ネタバレ開始 どちらがメインキャラになるか混同してしまったので再プレイしましたが、 こっちはハッピーエンドにならなかった!とそうだった…と脱力。 初回は普通に亡き者ENDになりました。 色んなものに手をかけすぎた愁兄ちゃん…やりすぎです。 最後は道連れを選ぶ気満々だったから、辛抱たまらん親友ちゃんまで 勢いでやっちゃったんだね…としんみりしてしまいました。 @ネタバレ終了 こちらのメインキャラの愁兄ちゃんのFAを描かせていただきました。 ヤンデレ担当お疲れさまでした!
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スイーツデートかわいい女の子とアイスクリームを食べられるなんて最高! そしてエンド数やエンドへの到達方法もタイトルにヒントボタンがあって確認できて親切!な、かわいいレモアさんとのスイーツデートをお手軽に心行くまで楽しめる素敵なゲームでした。 レモアさんがとてもかわいいオシャレな女の子で、一緒に歩くだけでもドキドキしちゃいますね。 ノーヒントでベストエンドへ行けたので、レモアさんにはこっちの味が合いそう!と直感で選んで良かったです。 (その後、他のエンド見たさでバッドエンドを見たときの冷たい目には「ご、ごめん…!」となりました…涙) スイーツデートが終わる頃には、また今度スイーツデート行きたいな!と思いました。 ありがとうございました!
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アズブルは今も井戸の底人々のために井戸を―――人に尽くし続けた男の魂は、報われなかったときにどうなるのか。 人間って簡単に手の平を返すよね、本当に忘れっぽいよね…と思わずにはいられない物語でした。 @ネタバレ開始 画面が真っ赤になって停止したところで終わり…ということでよろしかったでしょうか? 一応そこまでで停止したので、その部分までで感想を書かせていただきます。 アズブルさん…無念だっただろうな…と思いました。 小悪党のほうは気紛れに施した善意のようなもので死んだ後も感謝され、人々に心を砕いて尽くしてきたほうが報われない。 死後も呪いたくなるってもんですね! ところで主人公(?)に何があったのか、とても気になります。 最後、ナイフのようなものを取り出しドアノブが回るのを愉快と楽しみにしていた彼が、本懐を遂げたのか……とても気になる終わり方でした。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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たんぽぽちゃんどんでん返しが面白い、ワクワクする物語でした(私の心の闇が躍り出す的な意味で) ほんわかふわりとしたタイトルとは180度真逆なとてもシリアスなお話ですので、軽い気持ちで「おやつにスイートふわふわタイム♪」とプレイしてはなりませぬ…私はダウンロードして少し日にちを置いてからプレイしたので、解凍したフォルダタイトルとタイトル画面を見てとってもほのぼのしたお話を想像して「あー!」となりました(苦笑) @ネタバレ開始 初めの伏字ニュースの意味が最後の最後で流れてきた時は戦慄しました。 すっかり忘れていたのですが、そう言えば……最初に流れていたわ!と。 皆さんの反応とモノトーンな部分から既にお亡くなりになっているのは容易に理解できましたが、ゆったんだけがそれを知っても尚普通に接していたので、愛のパワーだと思いました。 これぞ愛が起こす奇跡!(まだピュアい目で二人を見てるチキンプレイヤー) 「棒人間に顔をのっけたように見える」byゆったん のイラスト、かわいかったです! あとゆったんさん、授業出なくても頭はいいし、やさしいし、絵はお上手だしでパーフェクト男子すぎではないですか? 惚れてしまいます…。 と、思っていたら、とんでもない闇を抱えていた!!!!!(チキンの目玉がポーンと飛び出す) 前言撤回します!!! 安易に触れてはいけない男だった!!! いや、これはこれでハッピーエンド!!なのでしょうけれど……おおおおお、怖い!! でも、「どんな姿でも依存してくれればよし!」それほど好きなのならば応援…します!! だってあの写真にエンドレス「好き」+「好きだッ」「結婚したい」と描くくらい好きなら、これはもう応援するしかっ! 最後はそんな感じにまとまり、二人を応援しながら読了しました。 @ネタバレ終了 最後まで辿り着くと、とあるジャンルが好きな方はこれはもう悶えるしかないほど面白い物語ではないでしょうか。 是非、ゆったんとぽぽちゃんの物語を多くの方が最後まで見てくださればと思います。 素敵な作品をありがとうございました!
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リターンオブぽんすけかわいい犬や動物と束の間、拳や鋭いツッコミを用いて触れ合う(?)ほのぼのとした物語に癒されました。 動物たちへのツッコミに切れ味がありました。 @ネタバレ開始 途中の戦闘風画面でいきなりおもちくんが轢き飛ばされてしまい「ええー!?」となりました。 北野さんの驚きに重なるプレイヤーの驚き…私も「今のはなに!?」とハモりました。 まさかの遺影っぽいものからの召喚…!? すごく斬新な登場の仕方でした。 マスターhope様の存在が気になりつつの終わりでした。 タイトル画面からのテレパスなども「これはなんだろう…」と気になります。 @ネタバレ終了 個人的におもちくんの登場の仕方が大変ツボでした。 ありがとうございました!
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あの頃の思い出夏祭りの屋台に売られているチョコバナナが食べたい、あのゲーム機がほしい…目をキラキラ輝かせる我が子たちのために、パパは今宵戦士となる…!(主にジャンケンとくじを引く手が) @ネタバレ開始 一周目は散々なことになりました(子どもたちよ、すまない…!) が、一周目で得た経験からきちんとクリアする順番があることに気づき、二周目は一つずつ進めていきました。 当てずっぽうでやってもお金が無くなってしまうだけなので、出逢いに助けられながら無事に子どもたち二人と楽しいお祭りを過ごせました。 あの時、帽子を見つけて本当に良かった!と思いました。 入ってなかったのかーい! @ネタバレ終了 一度目でパパ最高!な結末はやや難しいかもしれませんが私は二度目でクリアできたので、難易度が難しくないのもお祭りの雰囲気を楽しめてとても良かったです。 これからプレイされる方にも、是非子どもたちを笑顔にしていただきたいです! ありがとうございました!
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僕とおばあちゃんの部屋僕とおばあちゃんの一年の記録、ほのぼのとしつつもおばあちゃんのやさしさに癒されました。 最後はちょっとしんみりするシーンもあって、歳の差からくる覆せない運命にもちょっとほろりとしました。 @ネタバレ開始 最後の日記はおやつの最初の一文字を縦読みするとタイトルの通りになるのですね…! なんとなく最初の一列目のときに「ん?」と思っていたら、二列目で「タイトルだ!」と思ったので、おまけのあとがきを拝読する前に気付けて「やった!」という気分でした。 おばあちゃん、きっともっと長生きして社会に出て活き活きと生きる太郎くんを見たかっただろうな…と最後はちょっとしんみりしました。 @ネタバレ終了 おばあちゃんのやさしさに触れられるやさしい一年、自分がお孫さんになった気持ちで遊ばせていただきました。 ありがとうございました!
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今日のご飯は何だろなこのゲームをプレイした後だと、今まで食器棚の奥にいた最近使っていない子たちを使ってあげたくなります。 それから、できるだけ長く大切に使ってあげようという気になります。 物、特にお皿など食器に対してやさしくなれる魔法の物語でした。 @ネタバレ開始 食器がまさかあんなに主思いとは思わず、新入り皿に「俺たちのご主人をお前の前のご主人と一緒するな!」と主様への親愛の気持ちをたくさん語っているところにジーンときました…この白いお皿、大切に大切に使ってあげなきゃ!と思います。 我が家にも白いお皿があるので、もしかしたら…この子も、盛りつけられるのを待っていて、今日もおいしそうだなご主人!とか本当は話しかけてくれているのかも…なんて考えたら、プレイ後も楽しくなりました。 @ネタバレ終了 あなたの家に長らく使われていない食器があったら、このゲームがあなたの心を動かすかも。 私は、お気に入りはもちろん、普段から使っているものも大切にしようと改めて思いました。 素敵な作品をありがとうございました!
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◻︎◻︎マ◻︎数日間考えましたが、「うーん、なんだろう…分からない!」と申し訳ないですが答えを見ました。 答えを見た後は納得!でしたが、できることなら自分で解きたかったー!な気持ちも…! とてもシンプルなのに、うんうん悩みながらずっと考えていられる作品でした。 ありがとうございました!
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Bar Florサムネの印象からほのぼの系だと思っていたのですが、遊んでみるとストーリーがとても深い!! 気付いたら時間を忘れてカクテルを全部集めていました。 全てが明かされない所も想像がふくらみます。 お洒落な演出もとても作品に合っていて雰囲気抜群な素敵な作品でした。
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LOST AT SEA作者様の持つカラーが今回もいかんなく発揮されつつ、『サンクチュアリで朝食を』などで見た若干の怖さは今回は影を潜めていて情感豊かな物語でした。 哀切漂う音楽に合わせて進む物語は、細やかな表現から苦悩や葛藤が伝わってきました。 @ネタバレ開始 一番初めに出てきたハエに始まり、蝶が蜘蛛の巣に捕らえられたところなどメッセージ性が高い表現が秀逸でした。 映画を観ているような感覚で、文章が少ない分、一つ一つのシーンの余白を自分の中でどう感じて解釈するかが面白く、奥の深さを感じます。 @ネタバレ終了 とてもコンパクトな物語ですが、没入感がとてもありました。 ありがとうございました!
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エッグノックてんし族をお迎えできたら生涯ずっと安全で幸せに暮らせるという…ことで、悪魔族を選ばないようにしつつ、てんし族をお迎えしたいといざ卵チョイスしました。 初チョイスの結果は…! @ネタバレ開始 うん、あくま族!!! 目が合ったから死んでしまったよ!!でした…その後もキシャアア!と襲われたり脳の中にニュルルンと入られたり、アニマル族の子をお迎えしたりしながら、ついにラスト1でてんし族の子をお迎え出来ました!(人生何周目なのかは気にしない) どの卵も気になっていて総当たりする予定ではいたので、てんし族が最後になったのはある意味で運命でした。 最後の子は「こ、これが…てんし族?」と思いましたが、説明を読んでなるほど~と思いました。 エンドクレジットの幸せそうにする店員さんがてんし族の子に囲まれていて、よかったーと思いました。 店員さん、本当に半身がほとんどないので…お誕生日にもらったと思しきあのキシャアア!!なあくま族の子の卵の後でも生き残った…のかな?と背景を想像しつつ、せめて幸せでいてほしいと思いました。 @ネタバレ終了 今回も作者様の唯一無二の作風が素敵なゲームでした。 ありがとうございました!
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ウーバーエクスタシー配達員のお仕事はしたことがないので、ドキドキしながら配達開始です! よーし、待っててくださいね、1秒でも早くお届けしますよー! ちなみに善良な市民代表みたいな顔をして、堂々とした結果―――。 「なん…で……」(分岐へ戻る) そんな感じで、配達員は大変だと理解! しました!(涙) @ネタバレ開始 お客様が分からないよーーーー!!!というところで、地面のラリったうさぎさんをタップ・タップして心を落ち着け…いざ、お野菜をそっとパス!! 1回目はNormalEnd、2回目もあてずっぽうにいったら、いわゆるトゥルーエンドでした。 お仕事も無事に終了、そして半分は合法…え、半分? な、何も見なかった!聞かなかった! お家に帰って寝よ! そんな感じに最後は思わずキョトンとしましたが、無事に配達も終えられました。 配達完了までに色々ありましたが、とても楽しかったです! @ネタバレ終了 作者様の唯一無二のカラーが今回も存分に出た楽しい作品でした。 バッドエンドでも分岐から再度開始できるノーセーブ・ノーロードなストレスフリーさも快適です。 素敵な作品をありがとうございました!
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大根ぬきしようぜニセコの雪は? 「さらさら」とか答えている私…パウダースノーでした!!(北海道の方はこの一行だけで「それも知らないの!?」と思われることでしょう…) 北海道に対する知識がすべての北海道ゲーム、今まで見たこともなかった地名なども読めるようになりました。 最初に選んだエリア札幌一つをクリアするのにもたぶん10回近くゲームオーバーしていました…地名はほぼ全滅、食べ物などもまったく分からなかったです。 クリアすると土地の名物文化などの解説があり「へー!」となりました。 北海道だとその時期にHalloweenみたいなのがあるのね!などなど…どんどん北海道に対する知識が深まりました。 札幌をクリアした後も、同じように「これをどう読んだらこう読むの!?」みたいなことが続きました。 「おこっぺって!? こうぶとかきょうぶとかきょうべじゃなくて!?」みたいなことが多々…。 久々に頭をフル回転させてテスト勉強をしたような気分にもなりました(笑) 北海道愛に溢れた面白いゲームをありがとうございました!
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アズブルは今も井戸の底悪夢から現実に戻ってきて、すぱっと切り取られたような終わりの直後を想像させられました。現実でも悲惨なことが起こりそうでした。面白かったです。
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猫の館猫が真に好きな方なら、とても喜ばれる作品だと思いました♪ 自分も猫は好きですが、知識は無い為、クイズで何度もグワーッ……いや、ギニャーとなってしまいましたっ。 楽しみながら猫について知れる作品、ありがとうございます。
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キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話春根さんの新作、堪能させていただきました。 春根さんの文章はスッと頭に入ってきて、かつ引き込まれますね。そして、表示されるテキストも洗練されていて、メッセージフレームに二行だけでテンポよく表現できるのは素晴らしい才能だと思います。 イラストもすべてご自身で作成されたお力、本当に素晴らしいです。稲荷様も耳と尻尾がモフモフで可愛いかったです。豊富な一枚絵もとても魅力的でゲームに引き込まれました。 @ネタバレ開始 ストーリーは、…さすがでした。記憶喪失の少年だと思っていたので、まさかの年齢にしてやられました。 ギミックも面白かったですが、花鳥と風月の二人の関係性も良かったです。 花鳥の神の愛し方(存在を守ろうとした方法)、風月の一生をともにする健気さが心を打たれました。 前日譚以外は会話文だけで表現されていたのも、素晴らしい文章力でしたが、前日譚は二人の背景がより分かってホロリとしました。 @ネタバレ終了 めっちゃいいゲームでした、ありがとうございました。これからも応援しております!