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ティラノゲームフェス2018参加作品

3188 のレビュー
  • おじいちゃん、お見舞いに来たよ
    おじいちゃん、お見舞いに来たよ
    記憶力が悪いので、どの選択肢だと時間稼げるのか毎度忘れて何回も…(看護師さーん!早く来てー!)と思いながら、(孫よ…すまんのう…)という気持ちにもなったり…きっと、元々いい爺さんではなかったんだろうなアと反省しました。怖かったです。
  • 探しものは、夏ですか。
    探しものは、夏ですか。
    ああ、夏だあ……。田舎町のじりじりとした暑さと、逃れられない気怠さと、縛りつけるような人間関係と、それらが終わりながらもその時にしか味わえない爽やかさを、最後にもたらしてくれる、素敵な作品でした。最初はこの毒舌少女は一体、という状態ですが、でもその時からすべては始まっていたのだなあと。途中からちょっともうたまらなくなり、最後には両手をわきわきさせていました。ああ、よかった。水彩調のグラフィックで統一されている世界が、没入感を高めてくれました。
  • 檻のビブリオ
    檻のビブリオ
    立ち絵もイラストも、キャラの魅力と世界観が詰まっていて、読みながら見ているだけで楽しかったです。徐々に明かされていく皆の事情、物語に引き込まれ、没頭してプレイしました!皆失っているものがあれども、その上で優しい心を失うことなくそこで生きている登場人物たちが、心を癒してくれました。ラスト、よかったです。よかったなあ。素敵な作品です!
  • さよなら初恋
    さよなら初恋
    初恋の名残りを終わらせる一瞬の話。 内面がわかってるにもかかわらず、主人公が口火を切った瞬間、何でか驚きと切ない気持ちを感じました。 優れているポイントはいくつもあって、特に見事なのは文章力。 ただ読みやすく内面を描く、というだけでなく、人柄のわかる言い回しで流れるように話が進みます。たぶんわりと素直じゃない主人公の感じと、色々ため込んでいたのだろうたっちゃんへの思いが、書かれずともイメージできました。 また情景の切り取り方も素晴らしいです。 カットインで描かれる表情はどれもそのシーンの中核にあたるところで、非常に見やすく、スタイリッシュです。話の大枠自体、重要な一瞬を絶妙に切り取ったものなので、この演出は最高に合っていると思います。 短いですが、非常に完成度が高く、大きく感情を揺り動かされる作品でした。
  • 探偵とジョーカーのパソドブレ【 GAME 】
    探偵とジョーカーのパソドブレ【 GAME 】
    「ふたりの恋」終わってから気になってプレイ。当たり前ですが、こちらを先にやっておけば良かったでござるね。 おそらくは善良で、多少底知れないところのある主人公が、それぞれ個性的な他の探偵と協力して事件を解決する、「異形の者」退治のお話。ストーリーの展開はどのルートも概ね同じですが、キャラごとに個性が出てるのは素敵。ただこの内容なら分岐しなくても良い気もする。 一番魅力的に感じたのは、事件背景と、三者三様のキャラクター。 依頼者には埋めがたい心の隙間・情念が残る、決して晴れ晴れしくはない結末。非常にこの世界観に合っていて、一筋縄ではいかないなと感じます。 キャラクターはみな魅力の方向が違っており、善知鳥さんの胡散臭さとくたびれたおっさん感、火之くんの優しさ、夜子ちゃんの意外と行動的なところなど、みな一面的ではない魅力を持っています。 個人的なイチオシは火之くんルート。異形の者の感情面にも触れられており、彼の優しさの大きさがわかるのと同時、「ふたりの恋」のほうを思い出してちょっとしんみりしました。
  • ふたりの恋 - 探偵とジョーカーのパソドブレ -
    ふたりの恋 - 探偵とジョーカーのパソドブレ -
    よくできたワールド設定で、それを前提とした構成・展開が非常に巧みでした。 ジャンル的には青春+怪奇のジュブナイル系。古くは「学校の怪談」最近なら「物語シリーズ」など色々な作品で題材にされており、ノスタルジックな気分に浸れるので、個人的にはジャンルそのものが好きな感じです。 中でもこの作品、「異形の者」の設定が秀逸です。七不思議みたいな「オカルト」を引き起こし、「人に擬態する」という二つの要素を持っており、これが謎解き・対話の面白さを作り出しています。 本作品のシナリオもそれを活かしたもの。早い段階で予想はつきますし、そもそもそれほど伏せている感じでもないのですが、キャラの心情まで含め、滞りなくエンディングに行き着いてくれるので、綺麗に終わったなと感じられました。 異形の者の「擬態」がどういう代物(同じ人間になる? 別人がそう振る舞う? 記憶は継続? 感情面は?)が不明だったので、種明かしの際、ちょっとですが理解に躓いたところはありました。わりと人間的なんですね。夜子ちゃんに執着を示すきっかけとなったエピソードなども読んでみたいなと思いました。
  • 積もるは白き息と日と
    積もるは白き息と日と
    肌身で感じることのできる生きた言葉の数々を、時にシリアスに時にコミカルに変幻自在に楽しませてくれる作品。ちょっぴり百合な二人の関係性の中に、どうしようもない日常の気怠い温かさが感じられます。色んな秘密を抱えたまま、これからもこんな日々が続くんだろうなあと、それが面倒に感じることもあれば愛おしく感じることも出来る、そんな表現の数々が素敵です。面白かったです!
  • 季節は、未来に恋をしている。僕は、君に恋をしている。
    季節は、未来に恋をしている。僕は、君に恋をしている。
    淡い表現が持ち味の、少女漫画の第1話という風な作品。 5分ほどで読み終わり、「妙に短いな?」とあとがきを見て、1000文字縛りの作品だったことを知りました。納得。いずれも1シーンのみの描写で、そう思うと切り取り方に整合性がありますね。 複数人の片思いというと、真っ先に「ハチミツとクローバー」が頭に浮かぶのですが、本作品の印象もまさにその一話に近いものがありました。お話が始まって間もないシーンを切り取っており、先々のことをちょっと予感させて終わる。オチという感じの終わり方ではないです。
  • そこほれ!チャコフさん
    そこほれ!チャコフさん
    チャコフさんが想像以上にプルプル動いて、とても可愛いです。どこにアイテムやお金があるのか見てわかる親切設計が嬉しかったですし、アイテムの名前のセンスもすごく好きです。なんだか分からないけど、手に入れて嬉しいし、さらに武器にするか防具にするか選択できるのもよかったです。パネルをめくるダンジョンゲーム、延々とやってしまいますね…
  • 彼女は時のねじを逆向きに回した
    彼女は時のねじを逆向きに回した
    ありそうでなかったワンアイディアもの。 「さよなら、うつつ。」に手を染めた方は逆に警戒する可能性あると思いますが、大丈夫、この作品のキャラはちゃんと会話できます。 終わり方にはわりとびっくりしました。なるほど、考えてみれば一番あり得る展開。終わった後、7歳のときのプールの話を思い返し、何とも切ない気分になりました。 個人的には、エピローグで25歳になった後の話を読んでみたかったです。 ちゃんと頑張るって簡単なことではないと思うので、上手くいったのかなと。
  • おシャ☆るな
    おシャ☆るな
    選択肢から危険な香りがしたのですが、好奇心に負けて選択したら、シルエットからヤバくて笑いました。色々なエンドがあって楽しかったです。何来ても似合うよ!るな子ちゃん!
  • 常磐のマ・リース工房 1.2
    常磐のマ・リース工房 1.2
    サニタちゃんがとても可愛い! 物語性や世界観まで、柔らかな痛みと優しさの中、ひたむきに頑張る彼女を自然と応援したくなります。前作も技術的にすごいなと思っていましたが、今作もどうやって表現しているのだろう。物語性もキャラクター性も技術力も、どれを取っても優れた作品でした、面白かったです!
  • 巡るランドリー
    巡るランドリー
    シュール!そして面白い。イラストサウンドビジュアルUIすべてで脳を麻痺させるような世界が作られていて、現実的でありながら明らかにどうかしてる、でも現実性が担保されている、独特のすんごいやばくて興奮しつつもやっぱりやべえ感をすごく味わえます。すみません何を書いてるんでしょうかね。でも何かもう言葉がおかしくなるくらい、すんごい世界です。何でそうなるんだ!?という展開も、進めているとそうなるからそうなるんだよ!と思えてくる、どうかしている感で頭を満たしてくれる作品でした。好きです。隅々まで一貫した世界が築かれているのが、本当にすごいなあと思います。浸れます。
  • おシャ☆るな
    おシャ☆るな
    選択肢によってさまざまな立ち絵とシュールな展開が繰り広げられるのがたのしいです
  • 積もるは白き息と日と
    積もるは白き息と日と
    単刀直入に言えば、文章が心地よく感じる作品です。 風景・現象・心情をすべてもらさず文章で表現し、それが写実や情報のレベルにとどまらず、脳に何の違和感もなく入ってきて「ああ、こういう世界、いいなぁ」と感じながらプレイさせてくれる良作だと思います! 二人の関係は宇宙の真理、…積功累徳せねば理解できたとは言えないでしょう。その不完全な捉え方ができるのも、人間を描けていればこそです。 心地よいひと時をありがとうございます!
  • 隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。
    隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。
    二人とも可愛いしストーリーも可愛い…。スタンプも可愛いし、ラインのメッセージに合わせて表情が動くのも可愛いし、END1も2も可愛い!癒やされました!! ラインがリアルタイム感があってとても面白かったです。見守るようにプレイしたので、プレイ後は気になる年上の奴がどんな奴なのかチェックせねば……という気持ちになってしまいました笑 面白かったです!
  • そこほれ!チャコフさん
    そこほれ!チャコフさん
    コミカルな音楽とキャラ、そしてテキストが絶妙にマッチした気の抜ける、シンプルなルールながら遣り込み要素がありゲームバランスも良いという、隙しかないようで全く隙のない作品でした。 この「遣り込み要素」というのも図鑑コンプという観点で見ると実にバランスがよくて、ゲーム内でも図鑑内でも面白いテキストが一種のご褒美として待ち受けているので苦にならない……しかも多過ぎず少な過ぎずなステージ数やアイテムの総種類……あと初回以降オープニングを任意でスキップ出来るのもありがたい! ゲームシステムから何まで一見シンプルに見えてその実とても作り込まれているのを感じるゲームで楽しかったです。ポケット太陽を信仰せよ。
  • なつひび外伝 小雪と花蓮に褒めてもらおう!
    なつひび外伝 小雪と花蓮に褒めてもらおう!
    花蓮ちゃんに怒ってもらった際のダウンロードしたきり等のくだりであー! その通りです! ごめんなさい! などとなってました。でも……だって……わかるよ主人公くん……。 可愛い女の子にほのぼの褒めてもらえたり貶してもらえたり、シンプルなタイトルだからこそ欲求に対して直球で返球をしてもらえるゲームでした。ありがとうございます!
  • 妖精組曲 -炎のじゃんけんバトル-
    妖精組曲 -炎のじゃんけんバトル-
    妖精の体力も考え、かつ、お供のお洋服の事も考えつつのじゃんけんバトル、熱かったです!! めちゃくちゃボッコボコにされましたがなんとか勝てました… もしかして必殺技を使わずに勝たないとバッジはもらえないのかな? 難易度高いなあ。
  • 最終電車
    最終電車
    最終電車に乗った無気力な少年とある彼女のお話。 BGM,効果音,文章の使い方が非常に秀逸だと思います。まるで自分が主人公となり電車の中に乗っているような錯覚すら覚えるようでした。 本当に雰囲気の良い作品であり非常に楽しむことが出来ました。 二種類のENDがありますがどちらも好きです!