ゲーム実況OKの作品(実況前に必ず作品の概要や規約を熟読してください)
49716 のレビュー-
点鬼簿行路
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姫騎士くっころちゃんNVプレイしました。くっ……殺せ!
システムその他、とにかく凝っていました。それについて語り出すと長くなるので、個人的に気に入った点だけ述べると、「くっころちゃん」というネーミングが何より印象に残りました。何かとネタにされる言葉ですが、それを上手くゲームに組み込んだな、と。一見真面目そうなシナリオの中に平然とくっころちゃんの文字が入るのは何ともシュールです。キャラクターのその後を描く文章も素敵で、簡潔で要点を得たシナリオは、もっと読んでいたいと思える素晴らしいものでした。 -
僕らのノベルゲーム文化祭のためにノベルゲームを作ることになった、文芸部に所属する高校生5人の青春物語です。選択肢はなく、約3時間半で読了しました。『創作』というテーマに真摯に向き合った内容になっており、後半からの劇的に下げて上げていくジェットコースター的な展開と、テーマに対する凄まじい熱量を感じて、読み終わった後はしばらく呆然となりました。
もう少し物語の概要に触れていきます。文芸部に所属するタツ君の提案で、主人公の樋口くんを含め、5人の文芸部員が合作でノベルゲームを作ることから始まります。文芸部の5人はみんな個性的な性格をしており、前半は1人1人のキャラクターを丁寧に描いていく展開になっています。序盤で結構ガツガツと言ってきた印象の谷口さんが、意外と気さくで創作に対してストイックな部分を見せてくれたのが特に印象的でした。普段とは違う大胆な格好で登場した美央ちゃんなど、前半の展開で文芸部のみんなに愛着を持つことができました。
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個人的な話になりますが、昔から創作活動をしている自分に対して「なんでこんなことをしてるんだろう?」と思う瞬間が結構あります。そして、その答えは未だに自信を持って言えない部分があります⋯⋯。ただ、一つだけ断言できるのは、他人の創作に救われたから今の自分は創作活動を行っているという部分です。エレナのイラストの場面で一番感動してしまったのは、樋口くんと同じような気持ちを自分も経験したからなのかなぁと冷静になって思いました。
総括に入りますが、この作品は「合作」という構造で、創作活動が抱えている清濁をしっかりと表現し、メリハリのあるシナリオで青春を描き切った、大変クオリティの高い物語です。創作をやっている人であれば、共感できる部分はたくさんあると思います。
⋯⋯最後に今作の推しですが、自分は遙先輩と鬼瓦くんです。遙先輩のマイペースだけど、いざと言う時はビシッと締めてくれるところが好きです。あと、鬼瓦くんのちょっと偏屈な部分があるけど、同じ志を持っている人には優しいところが好きです(立ち絵はありませんか?そうですか⋯⋯)。「ハラハラドキドキ・創作!青春!」の楽しい3時間半でした!素敵な作品をありがとうございました! -
黒い森のリドルメア病を抱えながらも前向きな兄妹が病を治すために進む森の中で出会う個性豊かなリドルたち、会話にシュールな場面もありながらも語られている根っこは深いものを感じました。
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エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~ワンマップの、限られた状況ながら進展が二転三転して面白かったです。最初、性格不安定ってどういうこと・・・!?って思ったけど遊んでみて、なるほど確かにこいつは定まらない!何よりドット絵が可愛くて、選択肢を選んで色んな表情をみたくなりました。無事結婚エンドを迎えました。ラストもいい!
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キョウナリmini親しみやすいキャラクターの解説と物語で、楽しく対戦しました。物語を一度遊んでから解説を読むと、ルールが良く理解できました。将棋には全くなじみがない自分も理解できる難易度でありがたかったです。もっといろんな対戦をしたくなりました。バージョンアップされるようなので、今後も楽しみです。
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嘘の手紙10年前に書かれた手紙が主人公の元に届いたことから始まる物語。モノクロの世界、顔の見えない人々という主人公の不安の表れのようなイメージに飲み込まれこちらも不安な気持ちになりながら探し続け真エンドにたどり着いたときは「良かった……」と息を吐きました。物語もゲームとしてもとても素晴らしいものをありがとうございます。
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お前のスパチャで世界を救え
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きみとたわいもないおしゃべりをシルク君のほんわかしていて誠実なところに和みました。
声もとても合っていて可愛いかったです。
システム面も丁寧に作られているように感じました。
この後どんな物語が待っているのかとても気になります! -
いろさがし最初始まったときには「!?」となりましたが、なるほど、タイトル通りでした(笑)
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主人公二人とも、ある意味似た者同士な感じもするので、お互いにツッコミを入れながら仲良く(?)過ごしていきそうな気がしました。めでたしめでたし? -
申刻〜サルコク〜不気味な実写画像と文章が良くて、めっちゃ怖かったー!
だけど怖いだけじゃないのがまた良くて、コメントしながら余韻に浸ってます。
集中してストーリーを楽しめる難易度と楽々周回、短時間で濃厚な素晴らしい作品をありがとうございました。
ストーリー追加を楽しみにしています。 -
落下心中「犯人当てではなく犯人決めのゲーム」という意味でとても斬新でした。
選択肢次第で真相がコロコロと変わります。
1つの設定からいろんなストーリーが作れる作者様の想像力!
それぞれの衝撃的なストーリーを楽しめました。
あとがきフェチなので今作もあとがきも堪能させて頂きました。
ゲーム作りの息抜きが別のゲーム作り。
作者様はゲーム制作者の鑑のような方だと思いました。
これからもおこぼれをお待ちしてますのでよろしくお願いします!
オリジナリティの溢れる作品をありがとうございます。 -
Sea glass(シーグラス)不思議な浮遊感と、印象的な青色と白の物語でした。涼しいような、それでいて海の暗澹とした深みを感じるような。
リンゴも文章には赤、画面は青で、形容しがたい不安や神秘を感じます。
トゥルーエンド二回見てからまた一周目に戻って、噛み締めるように文章を読んでいました。
以下内容込みの感想。
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Pygmalionタイトル画面の可愛い少女に惹かれてプレイさせて頂きました。
人形のように生きる少女と、少女を人形と見間違えてその人形を売ってくれと言い出した少年…
どうなるんだろうと身構えていたのですが、積極的なリデルちゃんと初々しいフリート様のやりとりが可愛らしく、最後までほっこりとした気分で楽しませて頂きました。
ほっこり…とはいかない展開もあるのですが、二人が納得した形ならそれもハッピーエンドなのかなと、納得できます。
セピア色の画面やアンティーク調のUIも、物語に馴染んでいてとても良い雰囲気だと思いました。 -
そして僕らは世界を壊す二人の少年のお話で、文章やグラフィックやUIなど、どれも完璧な仕上がりで故にストーリーに集中して読みすすめることができる作品です!とにかく、深いです。考察大好きな人、おすすめです私も待ってます!笑
キャラの心情が、それぞれ深くって、ですが、こうだったんですよ~こうすればよかったんですよ~という正解は明言されておらず、こちらが想像することしかできなくて・・・、クリア後めっちゃ悩み続け頭を抱えていました笑 まじか~いやまじか~・・・
以下感想と勝手な考察を書かせてもらっています(が勝手な想像で間違っている可能性有り有りなのであしからず)
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なんだか感想や考察というよりただの叫びですみませんでした…(しかも長)
とっても面白かったです!!!素晴らしい作品をありがとうございました!! -
メモリ - 学校の怪談 -『迷い犬』読了しこちらもプレイさせていただきました。前回は日常ミステリの色合いが濃く感じられましたが今回は学園ミステリと個人的に感じました。事の発端から予想外の展開に発展し何処に導かれるのだろうかと一気に読み進めました。ミチヲ先生がとかくツボを押されてお気に入りです。
次回も楽しみにしています。 -
空の果てからこんにちは主人公のヒロサキくんとヒロインたちの軽妙なやり取りが楽しい、カラフルなおもちゃ箱のような作品でした。
基本的には明るくコミカルな雰囲気でストーリーが進行しますが、きちん練られた壮大な世界設定がシナリオの端々から垣間見えて感心いたしました。
元気でヒロサキくんのことが大好きアピールを欠かさないリコちゃんも可愛くて魅力的だったのですが、個人的には純粋で健気なメイラちゃんがお気に入りです。まさに白銀の天使……!
世界の真相を悟ってしまったヒロサキくんがそのあとにメイラちゃんと語り合う場面は彼らにしかできないラブシーンという感じで大変印象に残りました。
全てのシナリオを拝読しましたがEDを3つ拝見してからが本番ですね……!
シナリオも胸が熱くなりましたが最後のスチルがとても素敵でした!
「当たり前」は見方を変えれば当たり前ではなく奇跡と言っていい巡り合わせで、今の「当たり前」を大事にしよう、気軽に「こんにちは」と言える関係を大切に生きよう、そう思える読後感でした。
素敵なゲームをありがとうございました! -
最終電車早朝。始発なのに最終電車。
読み始めると、その意味がすぐにわかります。
15分ほどで読み終わる短編で、内容的にはやや暗めなものですが、
最終的に主人公が前向きになっていくので、
読後感は意外にもスッキリと、気持ちいい感覚でした。
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一人で色々と妄想して、勝手に盛り上がった部分もありますが、
それができたのも、ポジティブな方向で作品が完結したことが大きいのかなと、気付きがありました。
たぶんネガティブなまま終わっていたら、こういった将来の妄想も展望もできなかったと思います。
遊び終わってそう感じさせてくれたことが、とても印象的で、良い作品だなと思いました。 -
さらば劇薬舞台が魅せる魔法にすっかり囚われてしまっていました…。
劇場に足を踏み入れた瞬間、すでに飲まれていたのかもしれないです。
ラスト手前のシーンからのエンディングはどちらに行こうと、この瞬間目にしたものがこの演目であるのだとスッキリした読後感を得られます。
どちらのエンドも好きなのですが私は1を見た後つい拍手をしてしまいました。
演出の言葉ももう、すごくて!舞台に向ける情熱とはここまで熱いのか!と一人感動していました。
素敵な舞台をありがとうございました! -
メモリ - 迷い犬 -忘れることを失ってしまった世界を舞台にした上質な日常ミステリを堪能させていただきました。続きが気になり最後まで止まらず読み進め終え、エピローグに目を通したことで続きがとても気になりました。
先生のサバサバした口調がとても似合っていて素敵だと感じました。続きも読ませていただきます。
舞台ものという意味では『舞台の世界に救いを求めた悲劇』と表すのが正しいかわかりませんが、そんな悲しさを感じました。
素晴らしい作品をありがとうございます。