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ゲーム実況OKの作品(実況前に必ず作品の概要や規約を熟読してください)

49658 のレビュー
  • 初蘭町へようこそ!
    初蘭町へようこそ!
    ゲーム公開当初から気になっていた作品、ようやくプレイできました! ほのぼの系クセのある住人との、まったり温泉郷ゲームとして、ほっこりした気持ちと共に一度エンディングを迎えーーその後からが本番なのです。 あらすじやUIが不穏なので、この楽しいやり取りも終わってしまうのかな、というのは思ってはいましたが。 @ネタバレ開始 このままみんなとワイワイして、主人公が移住するルートも見たかった!! という、欲まみれの叫び、失礼します。 キャラクターに関して、みんな一癖も二癖もあって色んな顔が見れて楽しかったです。 第一印象では飛鳥さんがギャップ萌えの王子な感じで大好き!となりました。全ルートクリア後も推しは飛鳥さんですね。 なんだかんだ亜門君と仲良しなのも、ブタさん可愛がってるところも、怖い話にビビっちゃう姿もみんな愛おしいです! どう分岐するのか分からないので、選択肢をなんとなく選んでいたら初回は『まぼろしの町』エンドに到達しました。 翼ちゃんが亡くなって、ここから彼女のことが大好きなときちゃんが壊れるのかと思いきや、おかしいのは主人公だったオチ!! まさかのですよ、これにはびっくりでした。 ひとり惨劇を生き延びた理凛ちゃん、彼女はいつまでも大好きな人たちがいるこの町にやってくるんでしょうね。切ないエンドで、コンプした後もこのエンドが一番好きだなと感じました。 そのあとは、こちらもまさかのチカイナ様!? ときちゃん豹変するとは思ってたけど、まさかのそっちだとは。 うっかり夜読んでしまって、まさかここまで怖いとは思わず、最後のCGは直視できませんでした。久しぶりにノベルゲームでガッツリホラーを見た気がします。 背中を何かにピッタリくっつけていないと不安になる怖さでした。対象が近づいて来る、逃げられないって恐怖ですね。 殺人鬼の町を見終わって、分岐が他にもあることに気付き、性別を変えたら別な流れになりました。 とても芸が細かいなと思ったのが、エンディングの写真が男性と女性に分けられていることですね。 どっちだろうと行く先は地獄なのですが、笑顔の翼ちゃんに胸が痛くなります。 祭りからのエンドは主人公が殺人鬼なパターンを除き、因習にちなんだものでした。 こういう閉鎖的な空間ならではの展開いいですね、ゾクゾクしました。 主人公男性側は翼ちゃんの色んな姿を見ることができて、そこも良かったです。 因習の町のスチルの彼女、何がとは言いませんがたまらないです。 人が怖い、怪異が怖い、因習が怖い、忘れることが怖いーーどれも後味が悪いゾクリとする恐怖を感じさせてくれる良質なバッドエンドの数々堪能しました! エンドをコンプしたあとのおまけ要素も盛りだくさんで、キャラクターの表と裏の顔を見ることができるのがありがたかったです。 こう見ると多利男ちゃんが一番の良識人なんだなぁというのが伝わってきます。 ヒロインとして翼ちゃんが主体なところがありましたが、もっとこのキャラクターたちと過ごしてみたかったなぁと感じました。 @ネタバレ終了 怖さの種類がエンドごとに違い、ホラーと言っても多種多様あるのだなと思いながら、色んな形の恐怖を味わい尽くしました。 ホラー好きには堪らない作品だと思います!
  • 文化棟の魔女
    文化棟の魔女
    面白かったです! 先輩の女子高生が探偵役、一緒に事件を追う物語。選択肢の無い一本道ノベルなので、推理が苦手でも楽しめると思います。 まずイラストが好みなんですが、キャラが良い! @ネタバレ開始 クセのある月岡先輩と意外と大活躍で熱い主人公、シルエット立ち絵でありながら予想外にしっかり描かれていた生徒会長が特に好きです! 最後の真相に至る前に誰が怪しいか分かりやすく、その答え合わせとどう追い詰めるのかという楽しさもありました。 @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました(*´ω`*)
  • ザゴーストペインター
    ザゴーストペインター
    さすがの演出力~!! 触る前からこんなに期待値を上げられる作品はなかなかないのではないでしょうか… 絵画の自由度が高いところも好きなポイントで、まだ攻略の進んでないうちからどんなのが描けるのかなぁと色々試してしまいました。 攻略に関しては早々に詰まっていたのですが、ある一点に気付くと「なるほど」と「このゲームすごい」が同時に浮かびました。特に好きなパーツは時計です。どっちのデザインも可愛い! 同じ要領でこの後の二面三面もあったら楽しいだろうなあという想像に掻き立てられます。(すでにクリアした過去作をもう一回やりたくなりました…) 謎解きゲームをお探しの方には是非おすすめです!
  • 海辺のかたらい
    海辺のかたらい
    全エンド回収しました! 紹介文にもある通り、メッセージウィンドウの波の表現が素晴らしいです……! 冬の海の冷たさと美しさ、ふたりのやりとりの空気感がとても好きです。 立ち絵とスチルも素敵で、肉まんスチルの温かさが特に好きです!!(ピースもかわいい) 文章のひとつひとつの書き方が丁寧で、会話文のテンポも……良い……!!! となりました。 それぞれのエンドも思うところがいろいろとあり、すべてぐっときました。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 部屋の外の世界
    部屋の外の世界
    まるで演者が舞台の上からこちらに話しかけてくるような演出&画面でちょっとドキドキしました。ビデオチャットぽさもあってスマホ縦持ち時の没入感が良かったです! 本当にたくさんの世界線が出てきて、彼女が出演している作品を順に鑑賞しているような気分になります。 @ネタバレ開始 でも部屋の外には幸せそうな彼女を見つけられなかったかも。選択肢を選ぶたび設定や世界観が決まっていくので、不幸な彼女を無数に生み出しているのはプレイヤーなのでは… @ネタバレ終了 となんとも言えない気持ちになりました。ごめんね大庭さん…!
  • 天界からの御達しです。
    天界からの御達しです。
    気まぐれに巻き込まれてちょっといじわる?なクイズゲーム。天使様のこちらを見下ろすような視線が刺さります。 @ネタバレ開始 分岐を左→右の順番で見たら、右は何もかも伏せられまくったハードモードになっていて吹き出しました。こちらを先に見たらお手上げですね。 むしろ通常の対応が右で、左では親しみを感じてくれたからちょっとだけイージーモードに寄せてくれたのかなあと思いました。 @ネタバレ終了
  • あの時、君の先生でした
    あの時、君の先生でした
    子供相手なのにアダルトな恋愛で、 甘いし、苦いし、酸っぱい・・・ すべての恋愛要素を詰め込んだ様な作品でした。 一部昼ドラの様にどろどろです。 (ドロドロな恋愛も大好物!) @ネタバレ開始 ・遼くん 一度手に入れたら絶対離さない・・・ 強い執念の様な物を感じました。 とことん悪い方に行ってしまう遼くんですが、 その暗く深い愛が堪りませんでした。ご馳走様でした。 ・凛ちゃん いやあああ・・・なんて壮絶な飛び降り・・・ いくら思い出を探しても、妹を怒らせても 救える道が無くて「もう駄目だ・・・」と思ってからの TRUEEND!! 遼くんを見てからだったので、かなりHAPPYに感じました。 @ネタバレ終了 ENDも多種多様で面白かったです! 素敵な作品を有難うございました!
  • 車座怪談
    車座怪談
    車座怪談、読ませていただきましたー まず短編が10個もあってスゴイです、ホラー短編大好きなんです ぬらりひょんと看板の店はおもわずゾクッときましたね 映像も各短編ごとに凝っていて想像力がわきました ファンアートは奥田くんの2番目の怪談を描いてみました @ネタバレ開始 小林くんの話は中学生の頃のカオスな状況を思い出して男ひとりだけじゃなくて5人くらい書いてついでに女の名前も書いたらよかったのに!と思ってしまった @ネタバレ終了
  • A-line
    A-line
    ゲーム実況させていただきました。 ビジュアルや音楽など、ゲーム全体が終始とてもお洒落な雰囲気でありながら、主人公の描写(特に身体の反応)にふと現実を感じる瞬間があって、非現実と現実がない交ぜになったような、不思議な没入感がとても新鮮でした。 お話そのものは切ないですが、不器用だけどひたむきに恋をする主人公の姿には、どこかうらやましさも感じてしまいました。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 籠城勇者
    籠城勇者
    心を閉ざしてお城に引きこもってしまった 勇者ウィロくん。 イレイユくんの優しい対応に 本当に少しずつ、ほんのちょっぴり前向きに なりますが時折訪れる騎士様にまた心を閉ざしてしまいます。 @ネタバレ開始 最初「従う」にしましたが・・・ ソウルチャンズ化してしまったウィロくんを見ると 何だか切なくて、胸が苦しくなってしまいました。 個人的には、イレイユからチューを頂ける 「従わない」ENDが好きです。笑 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!
  • 倒叙推論
    倒叙推論
    プレイ時間が短く難しい推理をする必要も無いので、多くの人が楽しめるミステリー作品だと思います。 殺人事件を扱っていますが、会話内容や仕込まれたネタなどでマイルドに。キャライラストやBGMのいくつかは、他では味わえない依頼制作という贅沢さ! めちゃくちゃいい仕事してます! キャラも立っていて、ぜひシリーズ化してほしい! 素晴らしい作品をありがとうございました(*´ω`*)
  • イロハニホヘト
    イロハニホヘト
    美男子ばかりで悶えてしまいました。 ゲームとしての完成度が大変高い作品です。 この作りこみ方で、フリーゲームはすごい。 OP、ED、キャラクターデザイン、UIデザイン、CG、 声優さんの演技(フルボイス)。 全てにおいてレベルが高いのですが、 特にシナリオのまとめ方が秀逸だと感じました。 @ネタバレ開始 攻略対象の男性は6人。 プレイ時間的にも、さくっとプレイできます。 ですが、恋愛ゲームで、程よい時間でお話をまとめるというのは、 長編ものを作るよりも難しい(と個人的には思っております)です。 どうしても、恋愛系のノベルゲームは、 恋愛の過程を通過していく必要があるので、 イベントの積み重ねがあるため、尺が長くなりがち。 短いお話の中で、プレイヤーの心にヒットする恋愛過程を作るというのは、 プロットをきちんと練り、キャラに必要なセリフをしゃべってもらい、 破綻なくストーリーを進めるという計画性が 必要とされます(あくまで個人の意見です)。 本作は、それを難なくこなしています。 そして、エンディングまでお話は大変綺麗にまとめられています。 クリア後のオマケの中で、後日談の補完もきちんと行われており、 ED後の二人の関係性を知ることができます。 時代背景の考証もきちんとこだわられています。 おかげで、大正時代を背景とした恋愛物語に浸ることができました。 ゲーム全体のデザイン、フォント、背景、UI、BGMのチョイス。 全体の総合プロデュースが大変にお上手で、 画面のどこを見ても美しく、眼福でした。 攻略キャラも、麗しい男性ばかりです。 男性キャラクターそれぞれの個性の特徴と、心の裏側を描きつつ、 キャラを主人公との会話の中で魅力的に見せていらっしゃいます。 攻略順は、中原さん>尾崎さん>芥川さん>平塚さん>谷崎さん>森さん の順番で攻略しました。 箱推しですが、最推しは中原さんです。 根はやさしいのに、ぶっきらぼうな中原さん。 厳しいことを言いながら、なんだかんだ主人公のことを、 気にかけてくれます。堅物なのに、時々可愛い(私には可愛く見えます)。 キャラのお話が、二人一組で対のような形式をとっているのも とても良いなぁと思いました。 対になってるキャラ同士のそれぞれの話の中で 特に芥川さんと平塚さんの話が印象的でした。 「あ、二人とも、お互いに、逆のことを思っていたのね」と。 芥川さんは、家を継ぐことなく俳優という夢を追いかけた平塚さんに憧れ、 逆に平塚さんは、家を継ぎ、当主となった芥川さんを尊敬している。 片方のお話を読むことで、 対になっているキャラの側面と心の内を知ることができるという、 二倍美味しい構成となっております。 両方、好きになっちゃいますね。両手に美男子……。 成金倉田さんの気持ちが、わかっちゃいました……。 @ネタバレ終了 是非本編をプレイして、イロハニホヘトの世界を堪能してください。 見目麗しい美男子ばかりです。おすすめです。
  • 泣きべそ*花散る空
    泣きべそ*花散る空
    アニメ映画1本見たような満足度。 めちゃくちゃ面白かったです。 顔も見えない相手とお話するだけなのに 切なくなったり、ドキドキしたり、 悲しくなったり嬉しくなったり。 とっても素敵な居場所だなと思いました。 主人公のコトリちゃんの心情が丁寧かつ、 リアルに描写されていて 「分かる・・・頑張れ・・・」の嵐でした。 @ネタバレ開始 個人的には凛ちゃん、カラスくんの踏み込み過ぎない 立ち位置がとっても好きでした。 正直、微妙だったあーや、RYO、百果くん3人も 次の日の居酒屋での暴露で大好きになりました。 ラストも「え・・・続きは!?」 と慌てるぐらいのHAPPYじゃないですか!! 明るい未来に進んでいる千恵ちゃんが、 最高にカッコよかったです。 @ネタバレ終了 読み応え満点で面白かったです! 素敵な作品を有難うございました!
  • パストーン
    パストーン
    ある朝、突然同居することになった黒髪の美少女は家出娘。 声を失った主人公は、再び声を取り戻すのか否か…真実が明かされたときは、結末までどうなるのか予測できず一気読みでした。 @ネタバレ開始 主人公が無事に一番大事な時に声を取り戻し、美寿花さんと結ばれて大団円ハッピーエンドになったのが本当にホッとしました。 記憶を何度でも消してでもやり直し続けるという父親の喪失感からくる愛情の暴走には「そこまでしますか」という気持ちになりつつも、そこまでしてでも娘を取り戻さんする親心は察することができました。 そして、娘を取り戻さんとする反面、そんなことをしても絶対に生まれてから亡くなるまでともにあった美寿花さんではありえないという現実とに、お父様も現実との折り合いなどつけられるわけがなかったのだろうとも感じました。 冒頭の事故シーンで「これお母さんじゃない別人のような気がする……むしろ美寿花さん…」と思っていた謎がすべて紐解けていく後半は、その後の展開が気になって一気読み待ったなしでした。 別れを告げる美寿花さんのシーンは、胸にグッときました。 主人公を見守り続けたかわいいAI、話の折々にちょいちょい入ってくるラズさんとロズさんがかわいかったです。 二人とも仲が良くて、主人公のことを大切に思っていて、癒されました。 画面を割って頭突き合い?している姿は見ていて特に癒されました。 @ネタバレ終了 一つの出会いから始まる成長の物語、最後まで楽しく読ませていただきました。 ありがとうございました!
  • キミのニセモノに恋をする
    キミのニセモノに恋をする
    これは前情報などなしで見てほしい、いつかは覚める夢のような恋物語でした。 もう一度君に逢いたい、主人公はそんなことを願ったのではないかと感じました。 書きたいことはたくさんあるのですが、ネタバレ部分ですらネタバレを書くことを躊躇ってしまう、まさにゲームをプレイして彼女について知った人だけが触れられる世界と感情がある切ない物語でした。 できることなら、最期の君の涙を拭ってあげたかった。 眠りにつくその瞬間まで、抱きしめていてあげたかった。 そんな気持ちになりました。 素敵な作品をありがとうございました!
  • さびしがりゴースト
    さびしがりゴースト
    ある日出会った男の子の霊の力を借りて、霊感少女としてスターダムを駆け上がる主人公のうららさん。 借り物の力で有名になっていく彼女は、本当にそれでいいのだろうか…と心配になりつつ、最後まで読了しました。 @ネタバレ開始 最初は陰エンドへ辿り着きました。 恋さんは黒猫さんだったんだねーと新事実に驚きつつ、最後に腕をつっているうららさんは少し痛々しかったです。 こちらのルートだとことほぎさんが転落死した(ことになっていた)り、うららさんしか生き残らずクラスメイト全員が死んだりと多くの人が犠牲になっていて、陰の言葉通りの終わりになっていて「本当に陰だ…!」と感じました。 ことほぎさんが来るまではなんとなく「霊感少女として扱われるうららさんが恋くんの力を借りて解決する、ついでにうららさんの承認欲求も満たされる」という感じで収まっていたものが、最後は文字通り生者を死に引きずり込むことになっていて、それに疑問を抱かないうららさんも行きつくところまで行きついたんだなと思いました。 恋さんが「もっとトモダチがほしい」との言葉に、これからも多くの人が死んでいくことを予感させていて、どことなく陰のある少し怖いエンドだと感じました。 二人の少し病んだ関係がとてもイイエンドでした。 ことほぎさんとのエンドは、見ていてホッとしました。 恋さんの正体が判明しきちんと弔ってもらって悪霊にならずに済んだこと、うららさんとことほぎさんに友情の芽が生まれて、これからは友人として生者同士で歩めそうなところがとても良かったです。 やっぱり死者には穏やかに眠っていてほしい、恋さんもさびしいと誰かにとり憑いたりせずに眠ってほしいと思ったので、こちらのエンドのほうが私は個人的に好みでした。 ぼっち感の強いうららさんが、ことほぎさんとの京都の時間を心からたくさん楽しめますように。 主題歌のさびしがりゴースト、御声と曲調がとてもかわいい素敵な曲でした。 @ネタバレ終了 とてもかわいい絵柄はタイトルから立ち絵、スチル、エンドクレジットまですべてが見所です! また、かわいい主題歌は最後まで必聴です。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 自殺同盟R
    自殺同盟R
    他者が死ぬことにとても敏感で、時に暴力的になってしまう主人公に「君も少し落ち着け…」というモヤモヤした気持ちで読んでいた本編ですが、過去の出来事を読むとそれも納得。 人の死は良い意味でも悪い意味でも生者に大きな影響を与えるのだと感じた作品です。 @ネタバレ開始 他者が自死を選ぼうとしているとき、それを他者が止める権利はあるのか? 止めなければと思うのは生きることが正しいことだからなのか、それとも生物的に死を恐れる本能からくるものなのか? と様々なことを人生で感じてきましたが、自殺を扱った本作も非常にデリケートな部分で人によってバッドエンドと感じるものは異なるだろうなと思う物語でした。 自殺される側を丁寧に自殺する側の事情などに関しては比較的あっさりと書いている本作は、まさに多くの自殺される側に寄った作品で、今まで見てきた作品の中でも珍しいタイプでした。 主人公は「止めてみせる」と奮闘するわけですが、自殺することを止めることは「死んでほしくない」と無理にでも止めようとする側のエゴの押し付けでもあり、とても難しい問題だと思いました。 少なくともプレイヤーである私は「うん、本人が死にたいのならそれはそれだね」と思う部分もあり、何が何でもとにかく自殺を止めなければならないという気持ちにはついぞなりませんでした。 死にたいほど苦しんでいるのなら、死んだほうがよいと思うのなら、それはその人の人生だから…というのは私が冷たいだけかもしれませんが、人間の死亡率が100%である以上、必ずいつかは死ぬものであり、それが自死であることは本当にいけないことなのか…と、久しぶりに死について考えさせられました。 自殺からは少し離れますが、延命措置なども本人の意思確認ができないときに「お願いします、延命してください」と人の命を自分たちの意思で延ばすのもこれは誰のためなんだ?と考えたとき、人の生き死にというのは本当に複雑で難しいものなのだと感じます。 @ネタバレ終了 人の生死に関するある意味で普遍的なテーマでもある本作は、プレイした人の数だけ価値観があり、そのすべてが間違ってもおらず必ずしも絶対的な正しさを持つものでもないものだと思います。 ありがとうございました!
  • カツあげファイター
    カツあげファイター
    カツあげ…そう、カツを少しでも高く売って自販機でジュースを大人買い! 今日もカツどんを背負って、皆さんに売りさばきます! 連打力が試されるゲームで、コツが掴めると楽しくなってきました。 @ネタバレ開始 超連打式のカツあげでいかに高く高く売りつけられるかが楽しいゲームでしたが、お客様からすると「どれだけ高いカツなんだよ!」と思うこと間違いなし(笑) こんなに高いカツ買ってくれてありがとう!と思いながら「次回はもっと高くしますので、またよろしくお願いします!」とも思っていました(悪魔か) 2022/10/2にDL・プレイさせていただいたバージョンだと、無限ループバグ?があるような気がします。 かつ丼が画面にランダム表示されるカツ丼押しですが、カツあげ2周目以降だとほぼすべてのカツどんが「これはもう押されている」と判定されており、数分粘り続けてもクリアできませんでした(一定のタイミング?で背後にクリアの文字自体は出ていたと思います)。 このため、一度強制終了するしかないのですが、つづきから開始するとまたミニゲームから始まるため再度無限ループに陥り…と、私のプレイではそうなりました。 ちょうどコツを掴めていた頃だっただけに残念でした。 バグではなく私のプレイの仕方が悪いだけでしたら本当に申し訳ありません…!! @ネタバレ終了 連打して高く売れるとちょっぴり嬉しく、もっと連打しようと思うゲームでした。 ありがとうございました!
  • 終末吸血鬼。
    終末吸血鬼。
    夜の王たる吸血鬼ヴィエリィさんが目覚めたら、一面に広がる瓦礫の荒野。 「ここはどこだーー!!??」と叫ぶ彼女とともにこの荒廃した不思議な世界を堪能させていただきました。 @ネタバレ開始 アールオーさんのコロコロ変わるお顔と小さな手、二人のやり取りがとてもかわいかったです。 特にロボットさんたちがみっちり道を塞いでいるシーンで、アールオーさんが「いざとなったら突撃して引っ張って逃げる」と手を構えてくれた時と言ったら、アールオーさんがかわいくてたまりませんでした。 「心配しおるわぁ~ッ」と、いつでも尊大な口調のヴィエリィさんも見た目のかわいさも最高なのに、強さも最高でこのシーンは大好きです。 アールオーさんの視覚から見たヴィエリィさんがとても格好良かったです! ロボットでありながらとてもやさしいアールオーさんとのお別れはとても辛かったです…ついてきてほしかったです! 唯我独尊なヴィエリィさんですが、私の選択がダメで一度耳かきからの暗黒エンドに行ってしまいました…。 やったー膝枕だー!なんて言っていてはいけませんでした…。 ゾンビ都市を後にして辿り着いた荒廃した街でいよいよ人間と会えるとなった後の「Oh脳ぉおお!!!」との邂逅や暴力のオーバーキルタイムなどを経て、ようやく最後の目的地へと辿り着き人間の赤ちゃんへと至ったときは「この死に逝く世界でもなお、新しい生命が生まれたんだ…」としみじみと感じ入るものがありました。 生まれ方は本来の人とは異なりますが、ヴィエリィさんが抱いた命が荒廃した世界で希望の芽となりますようにと願いながら、穏やかな気持ちで読了となりました。 @ネタバレ終了 物語の結末はとても穏やかで、ここから先まだ空白の期間を経たとしても、再び人の歴史と文明の火が灯るといいなぁ…と、あたたかな気持ちになりました。 最初から最後までヴィエリィさんのブレない芯の強さが、見ていてとても気持ち良かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
  • 初蘭町へようこそ!
    初蘭町へようこそ!
    あれ? ホラータグがついているのにホラー要素はないまま終わってしまった…ぞ?と思ってからが本番の本作、世の中には知らなくていいことがありました。 男性陣も女性陣もとても個性的かつ魅力的で……だからこそ、ああ、本当に「滞在は短めに」でした。 全エンド見たくなる、ルートによってすべてがガラリと変わる素晴らしい物語でした! @ネタバレ開始 まずは性別を女性にして、殺人鬼のすむ町でシリアルキラーにザクッと綺麗に殺された後で「千腕様」と目が合っちゃう☆を辿りました…。 生存ルート…生存ルートはないのか!?と思っていたら、実はグルグル彷徨う形で生存していました…私が!!(まさかの展開でした) 10年越しに真実を思い出すなんて! 本当に観光客で終わっていたらどれほど幸せだったでしょうか。 変わって男性になったら…食 べ ら れ た (涙) ロードして壇さんなら大丈夫だろうと思ったら…因 習 プ レ イ (涙) こうなったら…!と選んだ最後の選択肢で、ついに主人公が狂 っ て し ま っ た (涙) いやもう本当にどれを選んでも「滞在は短いのが一番!!」なエンドでした。 あのキラキラした観光から一転、触らぬ神に祟りなしでした。 同じ町、同じ登場人物たちなのに、すべてがガラリと変わる物語、とても面白かったです! おまけのみんなの秘密を見ると、また「やっぱり見てはいけなかった…」でした。 @ネタバレ終了 すべてのエンドが気になって「じゃあ、そろそろ帰ります」なんて言えなくなってしまい、どっぷりと町に滞在させていただきました! 素敵な作品をありがとうございました!