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ゲーム実況OKの作品(実況前に必ず作品の概要や規約を熟読してください)

49157 のレビュー
  • ル・ソレイユの殺人
    ル・ソレイユの殺人
    物語の展開や登場人物たちの描写がとても丁寧で、最後まで適度な緊張感を持って楽しむことができました。 タイトル通り殺人事件を扱った作品ですが、絵としての凄惨な描写は皆無と言ってよく、そういった表現が苦手だけどミステリー物を遊んでみたいという人に安心してオススメできる一作だと思います。 素敵な作品をありがとうございました。 @ネタバレ開始 最後に三嶋さんの名誉が回復されたのが嬉しかったです。 彼を想うあまり殺人犯となってしまった辻井さんですが少しは報われたでしょうか… あと、スタッフルームの業務用電話回線が不通だった明確な理由が提示されていなかったと思うのですが辻井さんが細工していたのでしょうか? @ネタバレ終了
  • Comme des Macarons
    Comme des Macarons
    Comme des Macarons、プレイ致しました。 可愛らしい優しい絵柄、そして内容が思った以上に深くて「この展開はなかなか発想出来ない、凄いなぁ」と驚かされました。 @ネタバレ開始 マカロンちゃんがどんどん痛々しくなっていく姿がちょっと心が痛かったです……! 笑顔の彼女を見ると、なおさら……! @ネタバレ終了 とても面白いゲームでした! 素敵なゲームを有難うございました!
  • 夕焼けと部室
    夕焼けと部室
    プレイしました。やっぱりこういう系に自分は弱いなぁと感じます。良い作品をありがとうございます。 @ネタバレ開始 せつない恋。結ばれたらと思うけど、やっぱり生きて前を歩く道が良いなと自分は思います。せつなさと涙はその人が与えてくれたから。与えてくれた温かいものを次の子たちに伝えていけたら、と。 先輩よ、どうか主人公を遠くからでも見守っていてくれ…。 @ネタバレ終了 作者様、この作品を投稿していただきありがとうございます。
  • #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    妄想乙女ゲー攻略対象化企画が本当にゲームになっちゃうなんて……! @ネタバレ開始 こちらの企画をずっと見守っていたこともありじわじわ押し寄せる感動を味わいつつ、綺麗なイベントCGや、王道ながらも切ない(ときにハラハラな)展開に、最後まで目が離せませんでした。システム回りも快適で、「あの、本当にご制作は初めてなんですか……???」と思わざるを得ない(笑) ヒロインのイオンちゃんにモデルはいませんが、恋斗くん(作者さん)や、すがりくん、生徒会長(ちょっと!突然の虹色の夢はズルいですよ!!w 爆笑の渦に飲み込まれました)のモデルの方も知っているので、あの不穏シーンはいろんな意味で胸が痛みました…… あ、私ですか? 料理部でがんすを作っていた月野瀬七緒でございます。どうぞお見知りおきを……(出演させていただき、ありがとうございます!!恋斗くんあやとくんとの楽しいシーンは微笑ましかったです) でもやっぱり恋斗くんの想いが叶う結末もほしいぜ……!! あとあと、まだお会いしてない攻略対象たちがいらっしゃるので、続編があってほしいです!w @ネタバレ終了 本当に他にはないコンセプトのゲームで面白かったです!! とても楽しくプレイしました。ありがとうございました。
  • アイジョウモラトリアム
    アイジョウモラトリアム
    ずっと気になっていた作品!プレイさせていただきました。 キャラデザがみんな個性的でそれだけで十分、惹き込まれました。 みんなが抱えている闇もこれまた深くて、先がどんどん気になる展開が続いて、気づけば一気読みでした。 @ネタバレ開始 このゲーム、素晴らしい部分がたくさんあったのですが、まずはシナリオがとてもお上手で、「よくわからないところで目覚める→調ちゃんと出会う→調ちゃんの死に直面する→生きてここから出たいと決心する」の流れがスムーズで、頭に入って来やすいシナリオの広げ方だと感じました。 その後も徐々に明かされる謎や、こことここは実は繋がってたのか〜!となる展開が好きでした。特に、帝人くんのお母さんを十万くんが殺してしまっていたことが判明したシーンは鳥肌ものでした。 武器の金属バッドはそう繋がるのね…と驚きと悲しみで胸がギュッとなりました。 オチも素晴らしかったです。ずっと敵に見えていた管理人が救済者だったなんて…「また戻って辛い現実を生きるか来世に期待するか」。難しい選択ですね。でも、平々凡々生きて来た私のような人間には彼らの辛さわかりかねるのかも… 演出も素晴らしかったです。クライマックスで帝人くんと十万くんがわかりあうシーンが印象的だったのですが、十万くんがしてくれたことの数々を一つずつ回想するのが本当にうるっと来ました。また、倉骨くんと彩海くんの屋上で共闘シーンも胸熱でしたし、2人揃って逝ってくれたのも泣けるやら安心やらでオタク心はめちゃくちゃでした(褒め言葉) イラストも、とても可愛らしくてキャラがいろんな表情をするたびにキュンキュンしてました。 あと、本当にすごいなと思ったのが、鍵の色とキャラの色の関係性です。普通だとわかりやすくなってしまいそうなのに、結構みんないろんな色を使ってキャラデザされているので、ぱっと見では誰の鍵がどの色かわかりにくくなっていて面白かったです、特に青の鍵のところとか、あの時点ではあの場にいたみんなが該当する見た目をしていたのがすごい。 最後にシステムですが、一本道の物語で読み物系なのかと思いきや、しっかり自分でクリックし、選択して進んでいくシステムでプレイヤーを飽きさせない仕組みが素晴らしかったです。 推しは迷いに迷ったのですが、マリ姉かな〜と言う感じです。みんな良すぎて決めきれませんね…(号泣) みつちゃんと言う大切な友達を守るためにあそこまで漢気を見せられるお姉さん、惚れちゃいます。周りに気も使えるし、本当に優しくて素敵な子だと思いました。マリ姉とショッピングしたいですね♡ ということで、FAはマリ姉✖️みつちゃんです!2人にはずっと笑っていてほしかった…。 もう二度と会えない2人に惹かれてしまうんですよね〜(号泣)(マリ姉の魂が蘇ればまた会えるのかも…???) マリみつでしょうか?みつマリでしょうか…?大好きなコンビです♡ @ネタバレ終了 シリアスで心に残る物語、神演出、可愛いイラストと辛い展開が光る名作でした。 素敵な作品をありがとうございました。
  • #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    さっそく遊んでみました。面白かったです! サポートキャラ目線のお話って見たことないので新鮮でした。 @ネタバレ開始 虹の夢が出てきたところで草生えました…! しかも、女体化してるし…! ラスト、けっこう爽やかに終わって、読後感が良かったです。 ゲーム制作、お疲れさまでした! @ネタバレ終了
  • #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    ずっと公開楽しみにしておりました!!! あぁぁ!!すがり君!素敵なメカクレ様がいらっしゃるではありませんかっ!!! @ネタバレ開始 過去や関係の描写で、サポートキャラ視点のビターさが…!! 展開にドキドキしながら2人の関係や恋斗君を見守っておりました! そして、やはりすがりくん、メカクレスキーなマイハートにぶっ刺さりましたっ!! 場面が変わるシーンのちびキャラがとっても可愛らしいですっ! そして、おまけでなんとメガネ版のサービスもっ!!! さらに、たくさんのキャラとの交流も見れて、ワクワクでした!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 今日の晩ごはんは■■です(完全版)
    今日の晩ごはんは■■です(完全版)
    本当に本当に良いゲームだった。 知ったきっかけは、あるゲーム実況者さんの動画。その動画を見ているうちに、私もやりたいと思って始めた。始めて良かったと思えるくらい素敵な内容。勿論、ホラゲだし悲しいエンディングでしかない。怖かったし夜に寝れない……って事もありました。でも、隠しエンドで救われました。そもそもゲーム実況者さんの動画では三個のエンディングしかなかったです。つまり、隠しエンドの存在が無かった時のものを見たんですけど。やってみた時にエンディングが増えててやってたら、秘密のワードってのが出てきて。それを集めて実行してみたら素敵すぎる隠しエンドが出てきて本当に泣きそうになりました。 @ネタバレ開始 人の肉を食わされる、妹の代わりにされる、知らない男に犯される、など数々の悲しく苦しいエンディングを越えた先に何があるのか。と期待しながら見た先は、まさに天国でした。最高でした。 @ネタバレ終了 長々と語ってしまいましたが、要約すると「怖いが最後に必ず救われるホラーゲーム」です。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
  • 空と白雪 空色少女と雪女神
    空と白雪 空色少女と雪女神
    最初にシエルルートとキリカルートだけやり込めました。 特にキリカさんが大押しで、 顔と胸が魅力的ですね。 ヤンデレなのは仕方がないけど、 昔は髪が長かっただって?。 その姿が最も見てみたいです。
  • 星降る草原で
    星降る草原で
    星は綺麗に輝いているのに、僕らの住む世界は残酷だ。 短いけど、この作品は「愛情」とは何なのかを自分は考えさせられました。 @ネタバレ開始 最後の問いかけに深みがあった。 この水晶を渡された人は、一体どんな選択をとったのだろうか? 人の想いというのは、無償の愛で紡がれていくのか。 それとも何かしらの対価や代償がないと愛は紡がれていかないのか。 子ども時代に育んだ無償の愛が、戦争という大人のエゴに巻き込まれた世界で 変わろうとしていく。 どうか、二人の愛は変わらないものでいて欲しい。 タイトル画面のイラストはそんな願いが込められているのかもしれない。 @ネタバレ終了 とても丁寧に作られて好印象な作品でした! もっともっと、苦しみながらも自分が創りたいものを創って人を感動させて欲しいです。 これからも応援しております!
  • 彼の恋愛は治療できない
    彼の恋愛は治療できない
    ショドウさんがめっちゃ良い。それしか言えない…。
  • 海鳥野ガクの精神鑑定録
    海鳥野ガクの精神鑑定録
    プレイさせていただきましたー! もうめちゃくちゃ超絶面白かったです。クトゥルフ神話まったくわからなかったのですがとても楽しめました! @ネタバレ開始 最初はだんだんガク君のことや周りの不思議な出来事の謎が明かされている感じが楽しく、後半は死ぬか生きるか!で(何度も死んだので復帰ありがたい)ヘリウムからの和解(?)もなんだか微笑ましくて好きです。微笑ましいと言えばはーくんのダーリン呼びや、恍惚顔もめちゃくちゃ好きです。 ラストの明らかに喧嘩売ってるな~な行動で「もう大丈夫そうだな」と思える演出が素敵でした。 @ネタバレ終了 ノンストップで楽しめるゲームをありがとうございました!
  • 怨呪館
    怨呪館
    トゥルーエンドを2つ見ました! 内容が変化していて面白かったです。 @ネタバレ開始 これはご報告なのですが、2周目を開始したさい、冒頭で女の人が出てくることがあるのですが、エラーになります。その後の選択肢もエラーになり、もうひとつの選択肢を選び、2人のうちどちらかを選択するのですが、楽を選んださい、内容がおかしくなりました。 面白いゲームなので、修正が入ったら嬉しいなと思い、ご連絡だけ…。 ブロマンス風な内容で主人公と二人の関係のその後が気になりました! 推理パートもちょうどいい難易度で楽しめました! @ネタバレ終了
  • マジで桐生はイケメンだから!
    マジで桐生はイケメンだから!
    ほんとにてぇてぇ!!!!!! 面白さも含めつつキュンキュンが止まらない作品でした! @ネタバレ開始 ギャグ系だけかと思ったら桐生くんがイジメにあっているなど、意外とシリアスな雰囲気があったんですけど、そこを直接的に表現しないのがまた良かったです! そして最後に戻った時のタイトル画面最高でしたぁ!! @ネタバレ終了 ほんと桐生くんイケメンやし、 主人公くんとかまじで友達に欲しい! ほんと、最高の作品をありがとうございます!!!
  • 回顧、来ぬ
    回顧、来ぬ
    楽しくプレイさせていただきました! 選択肢が本当に国語みがあって新鮮でした。 キャラクターの個性がそれぞれいろんな方向にあるのにそれがすべてまとまっていて、軽快な会話がとても好きでした。 終わったあと言葉には表せない感動と達成感を得られました。ほんとにどうやって言葉に落とし込もうか悩んでいます。 推しはもうみんな好きですが宗方3姉妹でしたね。アキもくにおも力も先生方も紗羅紗ちゃんも賢治郎も黒田もマリガンさんもお母さんもアキラさんも好きです。やっぱりみんな好きです。 特にきりえさんが好きでした。 @ネタバレ開始 彼女は最後の最後で好感度爆上がりになりましたね。 最後まで引っ掻き回されました。好きです。 彼女は本当に大女優でした。 @ネタバレ終了 楽しく切なく、まさに夏にぴったりな作品をどうもありがとうございたした! この時期にこの作品に出会えて、プレイすることができてとても良かったです。 素敵な作品を本当にありがとうございました!!
  • PUPA
    PUPA
    不思議な、だけど暖かく心地よいお話でした。 @ネタバレ開始 最初のカリカリという音は穴を掘っているみたいだと思っていました。 絵を描いている音だと知った今も、自分を深堀するために掘ってた穴もあったりして、と思ってしまっています。 自分自身と、殻に閉じこもっていたあの子を重ねたりしながら遊んでいたのですが……。 殻に閉じこもりたくなるほどの何かがあったんだろうかといったことを、寝入ってしまいそうなほど心地よい音楽を聴きながら考えていました。 また、pupaの意味も調べて見ました。幼虫から成虫へとなる間の過程なんですね。あの子がちゃんと羽化して、飛べていたらいいなと思います。 @ネタバレ終了 穏やかな気持ちになれるお話をありがとうございました!
  • IZ EP:CORNEA
    IZ EP:CORNEA
    今社会人ですが,高校生の頃からイラストが好きで拝見していました. 昔からイラストのような世界観のゲームを作ってみたい or やってみたいと仰っていた気がします. イラスト見させていただいて,私も同じように感じていましたので,とても良い経験ができました,ありがとうございます. エインはユーモアがあって非常にいいキャラでした,お気に入りです.
  • ジュブナイル・イクリプス/フリーゲームエディション
    ジュブナイル・イクリプス/フリーゲームエディション
    実は結構テーマ主導で、内省色が強めでもあるという珍しいタイプの作品でした。 初回は固定のルートですが、物語的にはそこまでが実質的に導入部みたいな構成です。 特に気に入っているシーンは雫ルートの公園のシーンです。 以下割と独自解釈の考察に近い感想になります。 @ネタバレ開始 最初の秀樹ルートを読んでいる時は、性に縛られた関係性否定の文脈なのかと思って読み進めていました。 同時に、「この姿なのに」とか「この姿だから」といった性規範が登場人物に垣間見えることに、違和感を覚えてもいました。 雫ルートを読み始めると、秀樹ルートの逆の議論を提示していることに気が付きます。我々の関係性や理性・感情というものは、外見的な性など肉体的な要素から逃れられない。 これは、美由美ルートを経てグランドルートに至るにつれ、より一般化された話題になっていきます。 面白いのが、征木にとって「別の姿」が、他人が求める役割としての自己の擬人化(?)となっている点です。征木は内なる自分との非一貫性を自覚することでアイデンティティの危機に陥るのですが、そのきっかけとして征木の特殊性がフォーカスされます。 マイノリティ属性を多く持つからこそ、「別の姿」に埋め込まれた他者の物差しが、内なる声として絶えず自己を否定し、自己の分裂が顕在化する。この内面描写が結構生々しいなあと思って読んでいました。 この視点を持って再度作品を眺めてみると、我々の性質や属性は無数にあるにも関わらず、他者認識のフィルターの中で外見的な性が特権的な属性の1つになっていることに気づきます。愼治なんかも典型ですが、他者のプライバシーの侵害を無邪気に正当化してしまうケースすらある。 @ネタバレ終了 この作品の大きなテーマは現実の社会でも問われてきたし、これからも問われていくのだろうなということを思いました。
  • 『STELLA System Down~星見台の憂鬱~』
    『STELLA System Down~星見台の憂鬱~』
    はじめまして、ねりちゃわと申します。ゲーム実況させていただきました。 ちょっと感情をこめて読み上げています。気分を害されてしまったら申し訳ありません……。 思考実験的な話はあまり読んだことがなかったので問題について深いところまで考えて自分自身の答えを出す、ということがあまりできなかったのですが、考え方の違う二人の掛け合いが楽しく、読んでいるだけでも面白かったです! 浅はかな感想ですみません……。素敵なゲームをありがとうございました!
  • 生きるその先に -回生編-
    生きるその先に -回生編-
    岐尾森編、覚醒編に続いてこちらも読了いたしました。 近年のフリーゲームとしては本編だけでもかなりのボリュームですが、冗長さは一切感じません。 魅力的なキャラクターたちと掛け合い、起伏に富んだストーリーで夢中になって一気にプレイしました。 これまでに散りばめられていた伏線や気になっていた描写を鮮やかに回収しつつ、 更に新たな謎を提示しながら先の読めない展開で引き込んでいく様は見事という他ありません。 こう書くと色々と同時進行し過ぎて散漫になってしまうのでは……と思われそうですが、 物語の主軸は一貫していてぶれることがないため、決してそんな印象はなくのめり込むことが出来ます。 @ネタバレ開始 不穏さを残しつつも表向きは順調に進んでいく展開 ――からの叩き落とし、そして更にそこからの再起……っ! 王道にして最上級のカタルシスを覚える逸品に感服いたしました。 覚醒編があまりに良すぎたので、正直プレイ前は「あれを超えられるか?」と思っていました。 ある種の消化試合になってしまうのでは……とさえ懸念していたのですが、まったくの杞憂でしたね。 夏生の行く末を知った沙姫が涙ながらに彼を抱きしめるシーンで、まずそれを確信しました。 沙姫の無念への感情移入もさることながら、辛いはずの夏生が却って彼女を思いやるのがもう……。 しかしまさかこの時は沙姫こそ実は――ということには気付けませんでした。 後の衝撃的な展開を迎えてから再びこのシーンを思い出した時には、情緒が大変なことに……。 そして夏生が八つ当たりと分かりながらも感情を爆発せずにはいられなくなる場面。 自身の消滅さえもう受け入れて穏やかにすらなっていた夏生が、 自分以外の犠牲はどうしても許せなくて取り乱しているのが辛かったですね……。 あそこは夏生の未熟さの発露という以上に、彼の優しさを再認識することになりました。 しかしそんな彼だからこそ皆が命を懸けてまで力になろうとし、 されどそんな彼だからこそ皆が犠牲になることには耐えられないという悲痛。 溜めに溜められたフラストレーションからの光明と再起、そして始まる真のクライマックス。 最終決戦前、生晶(鬼晶)が夏生の中にいる空へと語りかけるシーンも良かったですね。 言葉を交わすことはなくとも決して心は一方通行になっていない対話だったと思います。 回生編では本人の状況的に、却って影が薄くなってしまっていた生晶ですが、 過去回想とこのシーンの印象だけでも一気に存在感を取り戻したように感じました。 迎えた最終決戦の最終盤、ここに至っても心が空を斬ることを拒んで膝をつく夏生。 夏生の人柄を、そしてここまでの彼らを見てきた者としてそれを優柔不断と言えるはずもなく……。 そこから「空」とともに「妖の空」を打ち倒す――この一瞬は紛れもなく、二人が一緒に戦った瞬間でした。 そして闇の中で沙姫、水輝、詩衣、結、生晶が夏生を救い出しにくる場面。 紛れもない奇跡ですが決してご都合主義ではなく、全員の想いが結実させた必然だったと思います。 最後に、忘れてはならないまさかのエピローグ。 空という名前にもかかっていて、切なくもあまりに綺麗に終わった本編でしたから、 (いち作り手としての勝手な想像ですが)これを加えることには迷いもあったんじゃないでしょうか? ですが、自分にとっては間違いなく最高のサプライズでしたよ。 これは空がただ主人公(夏生)の傍にいた相棒だったからというだけでなく、 一人の登場人物としても十分過ぎるほどに魅力的だったからこそだと思います。 OP曲のピアノアレンジという伝家の宝刀が彼のために使われたのも納得です。 あまりに切ない「約束」を回想するバックにこの曲が流れるシーンは胸にグッときました。 にしても最終編にて突然の登場、ヒロインたちを差し置いて出ずっぱり、 更にはメインヒロインのかつての想い人(しかも両想い)という立ち位置。 クライマックスに至ってはむしろもうお前がメインヒロインだろという活躍っぷり。 にもかかわらず一切の悪印象を持てないというのは、ちょっと尋常じゃありません。 すべての責任を当然のように負い、あらゆる悪感情の受け皿にさえなろうという器量。 そんな人間では計り知れないほどの善性を示しながらも、 ただ超然としているわけじゃない感情を持ち合わせている絶妙な塩梅あってのことでしょうか。 みゃあすけさんの並大抵ではない技量と、キャラクターへの想いが為せる業だったと思います。 またクリア後、実績回収のためにと軽い気持ちで読んだ7日目の赤字選択肢が……。 そういえば生晶以外のヒロインでは唯一、彼女も夏生より年上のお姉さんだったなと。 もちろん後の展開を考えるとやはり白字の選択肢の方が構成としても整っているので、 そちらがいわゆる正規ルートという扱いになっているであろうことには納得出来ますが。 しかしその上でも、ここは全プレイヤーにぜひ読んでおいてもらいたい場面だなと思いました。 順当にプレイした場合、あの場面を読んでいない人も多そうなのは勿体ない……っ! @ネタバレ終了 今後、商業も同人も含めて自分がプレイしたノベルゲーム歴を思い出す時、 本シリーズと夏生たちも必ず浮かぶだろうなというほど深く心に刻まれました。 本当に素晴らしい作品をありがとうございました!