鈴乃屋のレビューコレクション
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つくもと空の屋台今回は章仕立てなのですね。 また、つくもさんの屋台を見つけることができて嬉しかったです。 バッジの位置だったり、毎回、ちょっとした遊び心がありますよね。好きだなあ。 @ネタバレ開始 付喪神が出て来たあと、「あれ?」と思って、また一番最初の屋台まで戻ってきました。 傘さま……またどこかで誰かに持ち去られてしまったんでしょうか笑 アニメも目パチが追加されたことで、もっともっとキャラクターの魅力が増した気がします。お箸ちゃんズ、片方ずつデザインの違うおしゃれなやつだー、きっと……と思いながらニコニコでした。 持ち主様に戻っていたあとのエンディングもあって、あったかい気持ちで楽しく遊ばせていただきました。 @ネタバレ終了 このシリーズの続きを楽しみにしていたので、また彼らに会うことができて嬉しかったです。素敵な物語をありがとうございます。
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むこうがわの礼節柳田国男の名がちらっと見えたので、とても興味をひかれ、読みに参りました。 テンポ良い会話にお話、そしてなぜ、この題なのか。一筋に繋がって行き、ほんのりちょっぴり怖くて、仄かにやんわりとさみしさが残る、そんな心地良い読了感です。 イベントイラストが特に素敵で、その間、颯と吹き過ぎる稲穂のにおいがするようでした。 文太郎先生のフィールドワークの昔話など、生徒としてたくさんもっと聞いてみたいなと思えました。 素敵な体験をありがとうございます。
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嘘の手紙タイトルに惹かれてプレイいたしました。 一度、真までたどり着いたあと、開発後記も拝読し、またもう一度世界を見て参りました。 @ネタバレ開始 最後は青空。ハッピーエンドで良かったと感じます。 私が涙脆いせいなのかもしれませんが、開発後記の「まさかの涙」につられました。 赤い空の下、山中くんがひっそりと笑みを殺したシーンで「そうだろうな」と思えてしまった、切なさ、苦さが心に刺さっています。ハッピーエンドの空の下、一抹、どこかで苦い夢をぐるぐると彷徨った苦さが残っているような。 ゲームシステムがスタイリッシュ且つスムーズで、そのぶん間隙がなく、没入感がとても高いのだと感じます。 そして、山中くんを思い出すことで、もしかしたら忘れたようで残っていた罪悪感を原田くんも払拭できたのかもしれませんね。 再会後はどんな嘘を吐くのだろう。 たぶん、「きみのことを忘れていたよ」と笑い合ったりするのかもしれません。 @ネタバレ終了 泥土の夢から嘘の真偽を掬いあげる、物語とゲームシステムとマッチした素晴らしい作品を体験できたことに感謝をこめまして。ありがとうございます。
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やはりこいつはヤンバルクイナ真相にたどり着きました卍 情報量とツッコミどころにあふれ、頭の中での漫才が止まらなかったです。 中でも新(種)の妖怪(?)さんに、いまでも思い出し笑いが……笑(Tシャツ、ピッチピチやん!) @ネタバレ開始 家のものが寝静まったあとに、この作品をはじめとして、他のお話もいくつか遊びましたが、笑い声をこらえるのに必死でしたよ! 謎解きはヒントをいただきました。 あとから考えてみると、ひっくりカエル? という意味だったのかな、と。 ここへたどり着くことが難しかったです。でも、ヒントをもらう動線も提示してくださっているので、安心して楽しくプレイいたしました。 それと……懸賞金のヒトは、左上(アイコン)で良くお見かけするので、つかまえたら何かありますか?(冗談です) @ネタバレ終了 この記念モヒカンはいただいておきますね!(^_-)-☆ 楽しいゲームをありがとうございます。
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私の執事ジェラルド恋愛モノ……が、何だか一番緊張するのは私だけでしょうか。 何と言いますか、主人公より、ジェラルドのほうに共感と感情移入をしました。 選択肢があったとしても、「もしかしたら」のチャンス権はないのですよね、身分の低いほうには。切ない……。 @ネタバレ開始 最初からEND2まっしぐらでした。 月夜のシーンのとき、ジェラルドもお嬢さまのことをずっと考えていたような気がして。本当は素直なのに表現できない切なさがぐるぐると。 キスシーンは思わず照れてしまいました。そりゃ、「……へたくそ」とか誤魔化したくなるわ……とか何とか、思いました、はい。 こうしたトキメキから遠ざかると、恋愛免疫が低下してくるものなのですね。 あと、リゲルの顔が好きです。なんとなくジェラルドと似たような表情をしてそう。 @ネタバレ終了 つたないFAやら感想で恐縮です。とても、この物語を楽しませていただいたと思います。ありがとうございます。 (おまけ漫画読ませていただこうと思います!)
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瓶の中の声手話の所作を調べてファンアートを描かせていただきました。 能動的に人の声を聞きたいと願うまで、どれほどの時間と心を使うのでしょうね。音のない世界は想像してもなお、計りかねます。 @ネタバレ開始 END4でスチルを見たとき、心底良かったなぁ……と感じました。 他のENDも、あり得ないこととは思えませんし、最良と呼べる人生を送れる人もいる、そうでない人もいる。音のない世界で手探りで進んでいく主人公もいたかもしれない。そんなふうに考えたりしたので、主人公くんの名前のとおり、晴れた喜びに満ちたイラストを描きたくなりました。 声を聞きたいと望む彼がどこかに居りますように。 @ネタバレ終了 蓋をした瓶が届いて、声を聞いた気がしました。 素敵な物語をありがとうございます。
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Billyとても惹き込まれました。 だいたい一時間くらいで真エンドまでたどり着きましたが、まだ見ていないパターンが気になります。 @ネタバレ開始 認知の相違を人格のひとつととらえ、彼女を救うという目的へひとつにまとめあげる方法はお美事です。唸りました。 クイズを手に、三人いずれかの扉を開くとき、必ず、彼女らが感謝のことばを発してくれるのが最初は不思議でした。 乖離と融合があり、探索は救うことにも繋がっている。そんなことをゆっくり考えながら遊ばせていただきました。 @ネタバレ終了 非常に面白かったです。彼女の笑顔と感謝のことばに癒されました。 内的体験を楽しませていただき、ありがとうございます。
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selectFA、描かせていただきました。 登場キャラクターお二人のにかっとした笑顔が本当に可愛い! ニュアンスが伝われば良いのですが。 それと……ユズちゃんの既視感がすごいなと思っていたら、アイコンでした。笑 そのせいもあるかもしれませんが、キャラクターがより身近に感じられる気がしました。 @ネタバレ開始 ノベコレさんの『登録が古い順』『長編』で検索していて見つけたのですが……2017年ですか。5年前? そう考えると、ノベコレさんの歴史と共に作品を作り続けていらっしゃるのだなあ、と。 この作品を通して考えるのは、ひとつの問題に対して、じっくり取り組んだり、思考し、それから先への展望をひろげていく誠実さが出ているような気がしています。 問題の解決をうやむやにして後悔し続けるのも辛いし、『機会』さえあれば……と考えることも中にはありますよね。 チャンスをどう生かすかはその人次第だとは思いますが、目に見えるかたちで『機会』があったとしたら。(それも可愛い猫耳の) 『おまけ』でマリちゃんがどうしてユズの許にいたのかがわかって、ほっこりしました。 @ネタバレ終了 読了想定時間より、だいぶ早く読み終わった気がします。それだけ没入感があったのでしょうね。 ユズちゃんもマリ神も可愛い! 笑顔になれる素敵なお話をありがとうございます。イラストも感想もつたないながら、伝わるものがありましたら幸いです。
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smileはじめてこの作品を遊ばせていただいたのは、夏頃だった気がするのですが、そのときには扉をどうしても開けることができず……!笑 バッジの文言『take your time!』だけ視界に入るので、「(yeah,I'm taking my time ……)」と考えつつ、数か月そのままにして、本日ようやくお部屋から脱出できました。数か月経ってからだと、途中の謎解きも忘れかけていて、また新鮮な気持ちで楽しむことができました。 @ネタバレ開始 謎解きはもちろんのこと、緊急時、極限状態の人の心理は日常では、なかなか想像が難しいことでしょうし、テキストで描かれた心理描写のおかげで認知的に体験しやすくなっていて、そのあたりもお見事だと感じました。 たのしかったですよ! おそらくは、いろんな映画や本や物語へのオマージュがある気もしますし、知っているほど楽しめる作品でもあるのかな、と思います。 『嘘でもいいから笑って? 私のために。ねぇ、私の役に立って』 咄嗟のときに人はどんな言動を取るのか、とても興味深いことですよね。 @ネタバレ終了 『Take your time. There's no rush.』 ゆっくりしてね、急ぐことはないよ。 次にこのお部屋をたずねる方が、のんびりと過ごしてくださるといいですね。 とても楽しい脱出劇をありがとうございました。(『笑って』退出)
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ウソからはじまる物語4月1日、ウソの花ほころぶ物語(フィクション) そんなイメージでファンアートを描かせていただきました。どこかお目に留まるような箇所がありましたら幸いです。 @ネタバレ開始 先にこちらのゲームへ感想をいただいたとき、物書きさんかな? と感じる文章でしたが、本当に作家さんでしたね。納得です。 あとがきもふくめて、概要欄に描いていらっしゃったとおり、ちょうど1.5時間くらいで読み終わりました。 「read me」もひらがなで書いていらっしゃいましたし、明朝体も音楽も、とても馴染みのある落ち着いた場所に来たみたいで、ゆったりとした心地良い読了感でした。 どの物語から読む? と訊ねられると、最初から、上からを選びがちなのは、性格が出るのでしょうか。最初から、はじめから、順を追って少しずつ、ひとつずつ。 かなり感覚的で伝わるかどうかわかりませんが、空間(奥行き)を感じる物語でした。一人称ではあるけれども、語る人物の少し右後ろに視点のあるような。そのせいもあって、爽やかで落ち着いた読了感を覚えるのかもしれません。 私はこういった視点での書き口が好きなので、他の作品も読みたいと感じました。 @ネタバレ終了 わたしたちはウソを吐くなと教えられるけれども、物語(フィクション、虚構)は人の心を安らげ、ときには距離と距離を大切なものへ変換し、真実に気づかせる役割がある。そういったことを想起します。 素敵なおはなしをありがとうございます。またいつか、あなたの物語にお会いできることを楽しみにしています。