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鈴乃屋のレビューコレクション

  • 堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    TLでお見かけした感想で興味を持ちまして、拝読しに参りました。 文語的な言い回しを整えたり崩したり、選曲もユニークですね。物語だけではなく、文章を読む面白味を感じます。 どちらの選択肢の先も気になりまして、どちらとも読ませていただきました。 @ネタバレ開始 悲劇or喜劇のやりとりは、個人的には、チェーホフの『かもめ』を思い出しました。エンタメか文芸か。現代版、文壇のイメージかもしれません。 主人公の過去の追体験から、「エンタメ論者め」と罵倒されるシーン。心の機微が流れるようにまとまっていて、「さもありなん」と文面で把握できるところが凄いなあと読んでいて思いました。笑えるようでもあり、痛々しくもあり。 @ネタバレ終了 作中に登場する鈴鹿さんではありませんが、これは確かに、悲劇か喜劇か、どちらを選んで、どちらにより深く共感するのか、他の方の選択を見てみたいような気もします。 語彙の豊かな文章を楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

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  • 黒い獣と契約の夜
    黒い獣と契約の夜
    不器用×不器用×不器用の織りなす、BADENDの心尽くし、すべて堪能させていただきました。 儚く切ない世界観にピアノの減衰音は良く似合っている気がします。あと、水を飲むときのゴクゴク音が……聞いていると喉が渇く不思議ですね。笑 エンド回収がてら、何度も水分補給したくなりました。 @ネタバレ開始 最初、ブラウザ版で遊ばせていただいたとき、これは難解だぞ……と思い、DLしました、が、それが全エンド回収の妨げになってしまうという。 繰り返し、BADな世界線を彷徨っているうちに、今日も明日もわからなくなり、記憶していたはずの選択肢を忘れてしまったりと、妙にリアルな体験をしました。普段なら、セーブを2,3個で済ませてしまうのですが、はじめて上から下までセーブで埋まりました。たくさん保存場所があるのがありがたかったです。 クロちゃんが断然好きです。笑ったときに下瞼がクッとあがって、猫みたいな笑顔になるのが可愛い。3人とも不器用さんだとは思いますが、クロちゃんの不器用さ、愛着の表現の仕方が下手な感じは、愛すべきキャラクター(性格)のような気がします。 おまけ部分も拝見しましたが、どこかでこの3人のイラストが見られるのでしたら嬉しいですね。ここまで丁寧に綴った物語ですから、製作者様の愛着もひとしおでしょう。 物語について。 trueを見てからと、その前とでは、少しだけ抱く感想が異なりました。 前は、主人公リアちゃんの命の儚さを帰納的に結んだもののような気がしました。生くるには多々困難があり、そこから生を見出すことが課題であって、だからこそ命を儚くする必要性があった……のだと考えていました。 後は、少女の夢の結晶のような気がします。純粋なものがたくさん詰まっていて、“本当は自分の物語ではない”からこそ、上手くいくはずもないんだと主人公自身の考えが無意識的に邪魔をしているのかな、と。 @ネタバレ終了 たくさんこの物語と向き合ったぶん、いろいろと考えました。感想で帰納的と書く日が来るとは思いもよらなかった。美麗なグラフィックはもちろん、あえて整えなかっただろうBADEND集も、たっぷりと楽しませていただきました。 ほぼ5日くらいでしょうか。長く楽しませていただき、ありがとうございます。

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  • 終わりから
    終わりから
    故も知らぬ誰かの終わりから。読み進めていくごとに第三者だった誰かに心を寄せて行き、少しだけ思い出を知ったぶん、慕わしく感じられる気がします。 @ネタバレ開始 終わりも始まりもちゃんとあるけれど、「ありがとう」と伝えてくれる誰かがいてくれたら幸せだった、そう噛みしめたくなるようなお話ですね。 @ネタバレ終了 構成もそうですが、内容もまた素敵なお話でした。読ませていただき、ありがとうございます。

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  • お前のスパチャで世界を救え
    お前のスパチャで世界を救え
    あまりVtuberさんに詳しくはなかったのですが、推そうかと思っていたとたん、いろいろあって引退となった方を思い出しながらプレイさせていただきました。 最初の登録者人数がリアル。箱なら箱、個人なら個人で活動されている方それぞれの悩みがあると伺っています。活動とはまた別の、個人の悩みは目に見えないことが多いですものね。後から「こんなことがあった。でも、今は平気! 元気だよ」と笑って報告される方も多い気がします。 エンディングを見てから、改めてタイトルを考えると、にあちゃんだけというわけではなく、『世界を救え』なんだなあ……と感慨深いです。同じくスパチャというフレーズもタイトルとゲーム性を考えて、そう冠したのかなと感じました。 にあちゃんのアクキー可愛いですね。ただ、推しが笑ったり動いたりしているだけで嬉しいという気持ちも、今となってはすごく良くわかります。 それと、ゲーム動画のサムネもリアルでちょっと笑ってしまいました。皿おじ! 簡単に割れちゃいそう。どんなことを語ってくれるのか想像してしまいました。  様々考えたり、笑ったり、とても楽しませていただきました。本当に素敵なゲームをありがとうございます。 おつにあ~です!

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  • 教育番組作ろうぜ!
    教育番組作ろうぜ!
    おうたを全部聴きたかったので、図鑑埋めましたー! どの歌も可愛いかったのですが、こねこの尻尾ふりふりに参りましたので、一票投じていきます。笑 シュールさと愛らしさが混じり合って、無邪気な雰囲気がとても好きです。 ワルっと団のみなさんのちょっとした台詞も聞けてよかったです。(だいまおうさまはやっぱりパパさんだった。ほのぼの~) 鳥類と魚類の会話から真のコミュニケーションを学び、質問コーナーでだいまおう氏の知識が増える。こうしてワルっと団に詳しくなるのであった。 めちゃ笑いました。楽しい時間をありがとうございます!

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  • 魔法少女にうってつけの日
    魔法少女にうってつけの日
    ナントカを持て余したナントカの遊び的な文言を思い浮かべています。 何とはなし癖になる世界観と、あんこ……じゃなかった、とりと豆腐先生と友情と魔法少女という愉快なキャラクターたち。大胆に端折ってはいるけれど、物語の形式と流れを周知のものとして扱いつつ、シュールなソースで煮込み、技術というふりかけを塗してこうなった!(たぶん)のが面白いなあと感じます。 ところで、動体視力を駆使して、みつあしちゃんがみつあしなのか確かめようとしたのは私だけでしょうか。(がんばった)と書いてらっしゃったので、がんばって作文しました。楽しませていただき、ありがとうございました。とっても面白かったです!

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  • 常夜の品さがし
    常夜の品さがし
    無事に常世から戻って来れました。けれど、少しだけさみしい感じがしますね。 うれんさんをはじめとして、すねこすり(名前が決められる!飼いたい!)などの愛らしいキャラクターや、着物がとても良く似合う姉弟、ビジュアルも含め、世界観がとても好みです。 @ネタバレ開始 すねこすりさんは、恰好良い名前ではないかもしれませんが「八千代」にしました。変化したとき、やっぱり連れて帰りたくなりました。(脛をふわふわ擦っておくれ) イラストは妹さんとのことで、共同作業だったのですね。紙芝居もとても素敵で見入っておりました。 設定等も読ませていただき、この父にして娘ありなのか……と考えたり。夜行&朝陽さんの姉弟も、お互いにお互いのことを「またか」と思っていそうですね。 すべてのエンドを回りました。なので、離れがたいです。 @ネタバレ終了 いつかはどうにか納得して離れなければいけないことも、探した品と共に受け継いでいくのかな、と感じました。 少しだけ怖くて、あったかい優しいお話をありがとうございます。

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  • シュレディンガーは悪魔がお好き
    シュレディンガーは悪魔がお好き
    「にゃー、大正解!」 少し前にDLさせていただいたときには、頭の中に「?」がたくさん浮かんでいたのですが、今日ようやく解けました。 案内人であるLとRのお二人や、仕分けされる猫の顔がカワイイ。情けない顔の猫ちゃんは申し訳ないのですが、なんだかちょっと微笑ましい感じがしますね。 @ネタバレ開始 LとRが本当は鏡写しなのかな?とか、いろいろ悩みまして。 3周目あたりで、後ろに入口が見えたのですが、肝心の入力方法を間違えてぐるぐる周回しました。解けて嬉しいです。 @ネタバレ終了 あとがきを見て、「一日で制作!?」と驚いています。 猛者が制作した猛者募集ゲームでしょうか。楽しませていただき、ありがとうございます!

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  • コーヒーのくに
    コーヒーのくに
    ノベコレニュースでお見かけしてから、気になっていたお話でしたので、遊びに参りました。 まるで本棚の隅にそっとしまわれていて、だけど、背表紙が少しだけくたびれていて繰り返し誰かに読まれていた大事な絵本に出会ったみたいです。 @ネタバレ開始 そう強く主張したいわけでもなく、否定したいわけでもなく、ただ自分はちょっとだけ苦手なんだよな……ということは、なかなか汲んでもらえないこともあるなと思います。 白と黒の答えばっかりじゃないよ、だけど、でも、否定ばかりが積み重なっていくと自分の気持ちを呟くことすら憚られる。「うん」と頷くか、黙り込むかで、段々と自分の意思がなくなっていくような、ずっと下り坂ばかり歩いているような。 表現が自由だというのなら、好きと言うことも嫌いを表明する自由もある、と言っていた先生がいました。牛乳さんみたいな人に出会えたら、また少しだけ居場所ができたような気がしますね。 @ネタバレ終了 ここで、このお話にお会いできて良かった。読ませていただき、ありがとうございます。

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  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
    楽しい修学旅行に行っていたはずが、気がついたら雪山で遭難していました。 先にこちらが気になって仕方がなかったので、コンプリートまで遊ばせていただきました。楽しいゲームをありがとうございます。 @ネタバレ開始 アンケートも拝見しましたが、私が書きたいことはどこでも変わらないかなと思いましたので、こちらに感想を寄せさせてください。 何とはなしですが……お気になされている箇所もわかるような気がしましたもので。(気のせいかもしれません) 本編につきまして。 データの栞は14周したピンク色になりました。ピンクの栞、なつかしいですね。 一周目に犯人はこの人だろうなと思い、その一人は当たっていました(主人公除く)。 なんとなく怪しいと感じたのは、『かみかくし』の怪談を語るとき、導入部分を意識した語り口でしたので。語り慣れている感が、いわゆる「話の巧い人」特有のうさん臭さを感じます。 ところが5週目あたりで分岐がわからず、エンディングのヒントを見ました。ふむふむ、なるほど……と、ありがたく何個か回収しまして、でも、最後の『冗談』が何かがピンと来ず、実況されている方のネタバラシの手前、ヒントくらいまでは見させていただいて何とか本編はクリアできました。 最初こそ、犯人は誰だろうと考えてメモを取っていましたが、途中から、誰を犯人に仕立て上げるかの選択肢なのかな? と考えていたり。それで部長を最後まで残していたんだろうなと考えてもみたり。 幾度となくテキストをさらう中でのストレスはまったく感じませんでした。 部長!(下手なメタ読みかもしれませんので、違っていたらごめんなさい) おそらく、舞台の役者の役割としてぶれない明らかな「敵役」を作りたいほうなのかなと感じています。修学旅行でいったら、田中先生のような。 一途に想う女性が亡くなったときの部長に同調し、好きになりかけたのですが、おまけ部分で「(やっぱり、現実で近くにいたら「ごめんなさい」の対象かな)」と、心中感じました。 そういった意味では、愛嬌のある敵役に思えます。 サイコをネタに描くのは、かなり難しい気はします。けれど、オマージュ元を思わせながらも、富井様ご自身のオリジナルであると、私個人は感じます。 蛇足ながら。 あとがきを読ませていただきました。私の視界の範囲に入るくらいの認識での物言いで、失礼をお許しくださいませ。富井様の言動は一致しており、情熱と清々しさ、あと素直な方なのだろうなあ……と感じます。 (おまけ部分をご覧になったお子さまがどう感じるのかは多少、若干、割と気にはなりました。はい) @ネタバレ終了 すっかり長くなってしまいました。『長文乙』(誰かの声が聞こえる……) フェスの最中ですので、お気が向かれたときにお目が留まるといいなと願いつつ。存分に楽しませていただきました。ありがとうございます!

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