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鈴乃屋のレビューコレクション

  • 瓶の中の声
    瓶の中の声
    手話の所作を調べてファンアートを描かせていただきました。 能動的に人の声を聞きたいと願うまで、どれほどの時間と心を使うのでしょうね。音のない世界は想像してもなお、計りかねます。 @ネタバレ開始 END4でスチルを見たとき、心底良かったなぁ……と感じました。 他のENDも、あり得ないこととは思えませんし、最良と呼べる人生を送れる人もいる、そうでない人もいる。音のない世界で手探りで進んでいく主人公もいたかもしれない。そんなふうに考えたりしたので、主人公くんの名前のとおり、晴れた喜びに満ちたイラストを描きたくなりました。 声を聞きたいと望む彼がどこかに居りますように。 @ネタバレ終了 蓋をした瓶が届いて、声を聞いた気がしました。 素敵な物語をありがとうございます。

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  • Billy
    Billy
    とても惹き込まれました。 だいたい一時間くらいで真エンドまでたどり着きましたが、まだ見ていないパターンが気になります。 @ネタバレ開始 認知の相違を人格のひとつととらえ、彼女を救うという目的へひとつにまとめあげる方法はお美事です。唸りました。 クイズを手に、三人いずれかの扉を開くとき、必ず、彼女らが感謝のことばを発してくれるのが最初は不思議でした。 乖離と融合があり、探索は救うことにも繋がっている。そんなことをゆっくり考えながら遊ばせていただきました。 @ネタバレ終了 非常に面白かったです。彼女の笑顔と感謝のことばに癒されました。 内的体験を楽しませていただき、ありがとうございます。

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  • select
    select
    FA、描かせていただきました。 登場キャラクターお二人のにかっとした笑顔が本当に可愛い! ニュアンスが伝われば良いのですが。 それと……ユズちゃんの既視感がすごいなと思っていたら、アイコンでした。笑 そのせいもあるかもしれませんが、キャラクターがより身近に感じられる気がしました。 @ネタバレ開始 ノベコレさんの『登録が古い順』『長編』で検索していて見つけたのですが……2017年ですか。5年前? そう考えると、ノベコレさんの歴史と共に作品を作り続けていらっしゃるのだなあ、と。 この作品を通して考えるのは、ひとつの問題に対して、じっくり取り組んだり、思考し、それから先への展望をひろげていく誠実さが出ているような気がしています。 問題の解決をうやむやにして後悔し続けるのも辛いし、『機会』さえあれば……と考えることも中にはありますよね。 チャンスをどう生かすかはその人次第だとは思いますが、目に見えるかたちで『機会』があったとしたら。(それも可愛い猫耳の) 『おまけ』でマリちゃんがどうしてユズの許にいたのかがわかって、ほっこりしました。 @ネタバレ終了 読了想定時間より、だいぶ早く読み終わった気がします。それだけ没入感があったのでしょうね。 ユズちゃんもマリ神も可愛い! 笑顔になれる素敵なお話をありがとうございます。イラストも感想もつたないながら、伝わるものがありましたら幸いです。

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  • smile
    smile
    はじめてこの作品を遊ばせていただいたのは、夏頃だった気がするのですが、そのときには扉をどうしても開けることができず……!笑 バッジの文言『take your time!』だけ視界に入るので、「(yeah,I'm taking my time ……)」と考えつつ、数か月そのままにして、本日ようやくお部屋から脱出できました。数か月経ってからだと、途中の謎解きも忘れかけていて、また新鮮な気持ちで楽しむことができました。 @ネタバレ開始 謎解きはもちろんのこと、緊急時、極限状態の人の心理は日常では、なかなか想像が難しいことでしょうし、テキストで描かれた心理描写のおかげで認知的に体験しやすくなっていて、そのあたりもお見事だと感じました。 たのしかったですよ! おそらくは、いろんな映画や本や物語へのオマージュがある気もしますし、知っているほど楽しめる作品でもあるのかな、と思います。 『嘘でもいいから笑って? 私のために。ねぇ、私の役に立って』 咄嗟のときに人はどんな言動を取るのか、とても興味深いことですよね。 @ネタバレ終了 『Take your time. There's no rush.』 ゆっくりしてね、急ぐことはないよ。 次にこのお部屋をたずねる方が、のんびりと過ごしてくださるといいですね。 とても楽しい脱出劇をありがとうございました。(『笑って』退出)

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  • ウソからはじまる物語
    ウソからはじまる物語
    4月1日、ウソの花ほころぶ物語(フィクション) そんなイメージでファンアートを描かせていただきました。どこかお目に留まるような箇所がありましたら幸いです。 @ネタバレ開始 先にこちらのゲームへ感想をいただいたとき、物書きさんかな? と感じる文章でしたが、本当に作家さんでしたね。納得です。 あとがきもふくめて、概要欄に描いていらっしゃったとおり、ちょうど1.5時間くらいで読み終わりました。 「read me」もひらがなで書いていらっしゃいましたし、明朝体も音楽も、とても馴染みのある落ち着いた場所に来たみたいで、ゆったりとした心地良い読了感でした。 どの物語から読む? と訊ねられると、最初から、上からを選びがちなのは、性格が出るのでしょうか。最初から、はじめから、順を追って少しずつ、ひとつずつ。 かなり感覚的で伝わるかどうかわかりませんが、空間(奥行き)を感じる物語でした。一人称ではあるけれども、語る人物の少し右後ろに視点のあるような。そのせいもあって、爽やかで落ち着いた読了感を覚えるのかもしれません。 私はこういった視点での書き口が好きなので、他の作品も読みたいと感じました。 @ネタバレ終了 わたしたちはウソを吐くなと教えられるけれども、物語(フィクション、虚構)は人の心を安らげ、ときには距離と距離を大切なものへ変換し、真実に気づかせる役割がある。そういったことを想起します。 素敵なおはなしをありがとうございます。またいつか、あなたの物語にお会いできることを楽しみにしています。

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  • 修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    ゆきやまの そうなんから ようやく あかるいしゅうがくりょこうへ FA描かせていただきました。何かお目に留まるような箇所がありましたら嬉しいです。 周回する際、キャラクターを作り直してしまったあとに、このモブが出てくる可能性がすごく低いことに気づきまして……(メモもらう前でしたので) @ネタバレ開始 システム関連等々、おそらくたくさんの方が感想を書いていらっしゃるような気もしますし、ほぼ、同じ文言をお聞かせすることになりそうですね。 ただ、本当にすごい。 実はテストプレイを募集していた時期のタイムラインを拝見しておりまして、立候補しようか迷っていました。そのときはまだフェスがどんな状況だとか知らない新参者でしたので遠慮しましたが、いま思うと惜しかったなあと思います。 作り込みもさることながら、この選択肢を選べばどうなる? という好奇心に応えてくれることが、特にゲーム制作への熱意を感じます。そうした想いが感じ取れたような気がするプレイ側は、やはり幸福なことだと思うのですよね。 初心者DTMerがあれこれ言えないのですが…… ファミコン系のBGMいいですね。キック音がどうなっているのか気にしながら聴かせていただいています。邪魔にならず、役割を心得ているような心地良さ。演出したい部分ではかっこよいメロディになりますし、システム面もそうですが、まさに『かゆいところに手が届くパッケージ』だと感じました。 ところで、……ハクいスケが……とか、もう、すみません、爆笑してしまって。ひらがなテキストだからというのもあるのかもしれませんが、頭の中で軽快なリズムになって読んでしまいます。 @ネタバレ終了 手強いまみちゃんの本気のデレを見るまで諦めません。というわけで、引き続きEND回収して参ります。 感想もFAもつたないながら、楽しいゲームを遊ばせていただいたことへ感謝をこめまして。ありがとうございます。 新年早々、長い感想を失礼いたしました。お時間のあるときにお目に留まれば幸いです。

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  • 可惜夜の愛州中学校
    可惜夜の愛州中学校
    ファンアート描かせていただきました(ドキドキ…) シリーズの中でも屈指の怖さだと思います、この作品。謎解きやホラーはもちろんのこと、毎回、新しい試みを発見できる楽しみもある気がします。継続しているキャラクターだけではなく、シリーズを知っている人にも「これ!」とわかるシステム的な楽しみもあり、工夫とアイディアは言うまでもなく、製作者様が本当にゲームが好きなんだなぁ……と感じます。 夢中になって没頭しながら遊ばせていただきました。ありがとうございます。FA、つたないながらもどこかお目に留まる箇所があれば幸いです。 南風原さんや助手子ちゃんと、また謎解きができる日を、のんびりとお待ちしております!

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  • 可惜夜のあかすぐり
    可惜夜のあかすぐり
    週末には可惜夜シリーズで遊ぶんだと決めておりましたので、ほぼ一気に駆け抜けて参ました。いやー、面白かったです! ホラー耐性300%くらい持っている(はずの)私でも、途中、何度かビクッと反射反応が出てしまいました。ホラーとしても怖かったですし、謎解きも解けたときの「ドヤ!」感を味わわせていただきました。 シリーズ通して、何度か南風原さんを消息不明にしたり、タスケテー助手子ちゃんとヒントをもらったり。今は特に南風原さんが他人に思えません!笑 @ネタバレ開始 このストーリーの畳み方、とても好きです。 「エンジェル様、仲間にしても大丈夫だろうか」……「どこの魔法書出身なの、コワイ」と思う反面、南風原さんの優しさに和んでもいます。 だから、彼には謎が寄ってくるのでしょうね。きっとまた何か事件に巻き込まれそうです。 @ネタバレ終了 感想まとめて……にしてしまいましたが、どの作品も南風原さんのSanity葬送しながら楽しませていただきました。ありがとうございます!

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  • 堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    TLでお見かけした感想で興味を持ちまして、拝読しに参りました。 文語的な言い回しを整えたり崩したり、選曲もユニークですね。物語だけではなく、文章を読む面白味を感じます。 どちらの選択肢の先も気になりまして、どちらとも読ませていただきました。 @ネタバレ開始 悲劇or喜劇のやりとりは、個人的には、チェーホフの『かもめ』を思い出しました。エンタメか文芸か。現代版、文壇のイメージかもしれません。 主人公の過去の追体験から、「エンタメ論者め」と罵倒されるシーン。心の機微が流れるようにまとまっていて、「さもありなん」と文面で把握できるところが凄いなあと読んでいて思いました。笑えるようでもあり、痛々しくもあり。 @ネタバレ終了 作中に登場する鈴鹿さんではありませんが、これは確かに、悲劇か喜劇か、どちらを選んで、どちらにより深く共感するのか、他の方の選択を見てみたいような気もします。 語彙の豊かな文章を楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

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  • 黒い獣と契約の夜
    黒い獣と契約の夜
    不器用×不器用×不器用の織りなす、BADENDの心尽くし、すべて堪能させていただきました。 儚く切ない世界観にピアノの減衰音は良く似合っている気がします。あと、水を飲むときのゴクゴク音が……聞いていると喉が渇く不思議ですね。笑 エンド回収がてら、何度も水分補給したくなりました。 @ネタバレ開始 最初、ブラウザ版で遊ばせていただいたとき、これは難解だぞ……と思い、DLしました、が、それが全エンド回収の妨げになってしまうという。 繰り返し、BADな世界線を彷徨っているうちに、今日も明日もわからなくなり、記憶していたはずの選択肢を忘れてしまったりと、妙にリアルな体験をしました。普段なら、セーブを2,3個で済ませてしまうのですが、はじめて上から下までセーブで埋まりました。たくさん保存場所があるのがありがたかったです。 クロちゃんが断然好きです。笑ったときに下瞼がクッとあがって、猫みたいな笑顔になるのが可愛い。3人とも不器用さんだとは思いますが、クロちゃんの不器用さ、愛着の表現の仕方が下手な感じは、愛すべきキャラクター(性格)のような気がします。 おまけ部分も拝見しましたが、どこかでこの3人のイラストが見られるのでしたら嬉しいですね。ここまで丁寧に綴った物語ですから、製作者様の愛着もひとしおでしょう。 物語について。 trueを見てからと、その前とでは、少しだけ抱く感想が異なりました。 前は、主人公リアちゃんの命の儚さを帰納的に結んだもののような気がしました。生くるには多々困難があり、そこから生を見出すことが課題であって、だからこそ命を儚くする必要性があった……のだと考えていました。 後は、少女の夢の結晶のような気がします。純粋なものがたくさん詰まっていて、“本当は自分の物語ではない”からこそ、上手くいくはずもないんだと主人公自身の考えが無意識的に邪魔をしているのかな、と。 @ネタバレ終了 たくさんこの物語と向き合ったぶん、いろいろと考えました。感想で帰納的と書く日が来るとは思いもよらなかった。美麗なグラフィックはもちろん、あえて整えなかっただろうBADEND集も、たっぷりと楽しませていただきました。 ほぼ5日くらいでしょうか。長く楽しませていただき、ありがとうございます。

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