鈴乃屋のレビューコレクション
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ID27「歯磨きを忘れずに」 近未来チックなタイトルと日常を思わせるフレーズに惹かれまして。フェスまで楽しみを取っておくことができず……笑 27ちゃんとの楽しい時間を過ごしました。 何が可愛いって、ちょっとむくれたお顔が可愛い。会話もそうですが、表情の愛らしさも楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 最初に気になったことなど。 バグはおそらくですが、アップデート前のお話だと思います。 発表された当初にDLしたほうは、机の下を調べるとループしてしまうことがありました。(正確には、同じテキストが繰り返されてしまい、次の新たな情報が出て来ない) DLし直した後、アップデート修正後は直っていました。 (私の環境はPC、windows10、chromeです) ニナちゃんは放っておくとお菓子ばっかり食べちゃいそう。そう考えると、「歯磨きを忘れずに」と出てくるのが、とても自然な気がするのですよね。 真相を知らないまま、延々、この空間で過ごすのも幸せかもしれない。でも、なんとなく寂しげな表情を見つけると、憂いを晴らすには? と考えをめぐらせてしまう。 別の作品のお話で恐縮ですが、どうにもヤミくんを思い出してしまって。 さみしがっているように見えたら、また会いに来てくださいねって、そんなお返事をくださったことも思い出します。(ヤミくんにも会いに行きました) また会いたくなる人がいる。そんなフレーズがさむいさんの作品には織り込まれているような気すらします。 @ネタバレ終了 みなさまの見える場所にも一応。私の確認したところ、進行不可は修正されていましたとご報告も兼ねて。 次のアップデートも楽しみにお待ちしております。また会いに来ますね。
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運と推理と幼なじみと。記録をつぶやくのを忘れていました。いまタイトルを見て思い出して後悔中……! 途中とあることに気づくまで、ちぃちゃんみたいに「ぴえん」な状態でした笑 @ネタバレ開始 何気にまつぼさん制作のゲーム、全部遊ばせていただいてます。自分の能力のせいで、どうしてもクリアできなかった思い出も「また楽し」です。 過去作品のモチーフが出て来て、あれかな?これかな?と、当て推量ながらも絵合わせするのが楽しかったです。 何回目くらいでしょうか。 10周目以内だとは思いますが、途中でコツをつかむことができたので、なんとかギリギリ5回以内を達成できました。うれしかったなあ。 まつぼさん印の『ぎりぎりシビア』路線が、クリアするまで終われない気持ちを沸き立たせてくれます笑 幼なじみのふたりの関係性もいいですね。なんだかんだで、ふたりの好きなことをそれぞれ交互に遊んでいそうです。 あとがきを拝見して、ファンアートを描かせていただきたくなりました。 まつぼさんのクールかわいいお洒落デザイン系イラスト、とても好きなのですが、雰囲気を真似るのが精一杯、難しい! 各エンドのイラストもめちゃかわいかったです。にこにこしました。 またいつか、このふたりを見られると嬉しいです。 (こっそり追記) ご返信を読ませていただいて、自分で言葉足らずだったなと思いましたので、補足しに参りました。 「あとがき」から受け取ったと思ったのは、ちぃちゃんとめぐちゃんのキャラクターへの好ましさを読み取った気がしたからです。「FA描いてもいいよ!」と表示していただけるのは、勇気をもらえてありがたいです。(いつも大丈夫かな?と迷いますので) やっぱり自分のつくった作品に対して愛情を感じる何かを読み取った気がするのが、特に読み手受け手としても嬉しいことのように感じます。 長くなってすみません! またいつか、まつぼさん印のゲームを遊べる機会を楽しみにしております。 @ネタバレ終了 とっても楽しく遊ばせていただきました。素敵な作品をありがとうございます。
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私の声が聞こえますかオープニングで夏アニメがはじまったのかと思いました。 爽やかな曲調と高峰先輩の美しさが、物語の期待感を高めてくれますね。 最初の注意書きに『可能な限り調査を……』とあったので、何を取材したのだろうと疑問符をうかべつつ読ませていただきました。 @ネタバレ開始 高峰先輩の差分、どのくらい描かれたのか気になりました。 見る側としては色んな高峰先輩を目で楽しむことができ、スチルも含めて眼福です。美しい! テーマの取材はHSPでしたか。 声の小ささは、まず自分で出す声すら大きく感じるので、自然と声が小さくなってしまうのかなぁ、と考えたことがあります。 作中にも描かれていましたが、「もっと大きい声を出せ」や「気にしすぎじゃない?」と、言った本人も何気ないだろう一言が刺さることもありますね。大概は些細なことで気にしない人が多いのだ、と気づくまでに時間がかかるのも、わかる気がします。 選択肢! この試みと言うのでしょうか、アイディアはとても素敵なことのように感じました。(びっくりしました) じっと好きな人を観察して、ことばを紡がなくても、何を考えているのか、感じているのかを知ろうとする間。どれだけ時間をかけても自分がそれをしたいのだという意志を伝えられた気がします。エンディングに結びつく流れまで。 いつかHSPが話題になった際、あまりにも大きくひろがったせいで、小さな声はまたより小さくなった気はしています。 あなたの声を聞いたよ。声を届けてくれてありがとう、高峰先輩。 @ネタバレ終了 うっすらと忘れかけていたささやかな幸福を思い出させてくれる素敵なお話でした。ありがとうございます。
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アドヴェント・カレンダーノベコレニュースでお見かけして興味を惹かれたので遊びに参りました。 作品集を拝見した際、「(出雲そばの人か!)」とはじめに思ってしまいました。(不躾で申し訳なく。『出雲そば』のほうも楽しく読ませていただきました) カレンダーが半ばに来たころ、この物語がどう傾くのか心配になり、一気に読みました。ヒントのおかげで全部回収することができ、ゲームのプレイヤーとしてもありがたかったです。 @ネタバレ開始 そして…… なんとも咄嗟に言葉が出てこない読了感です。 ただ、また季節が来たら思い出すでしょうし、あっという間に読んでしまったにもかかわらず、長い長い旅をした気持ちでいます。 一途で恰好いい女性主人公が大好きなので、その点でも深く没入できたと思います。 教義的なおはなしも勉強になりましたし、クリスマスまで毎夜のごと、夢の中での物語もひとつひとつとても面白かったです。黄色の夢が好きです。 誠慈くんが一番気になっていまして、ひととおり読み終わったあとも、やっぱり心に一番のこったのは彼への赦しでした。彼についても、しっかり背景を語ってくれていて、しかも救いの未来が描かれていたので、よかった、と。 次の未来はどうかわからないけれど、赦し、赦された、その事実はあたたかく心に降り積もるのでしょうね。忘れ得ぬ魂の記憶として。 @ネタバレ終了 『Las lágrimas de san Pedro』Public Domain のものを参考に。笑顔の望さんと絵画を並べた構図にしたかったので、そう描きました。イメージが伝わりましたら嬉しいです。 思わず誰かにすすめたくなる、素敵なクリスマスの物語をありがとうございます。また読みます。
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Doll's冒頭部分から、つい惹き込まれてしまいました。 この作品は2017年ですが、もう最近だとBPM300の時代ですもんね。どこまで速度があがることやら。 はじめて瀬名ちゃんに出会ったとき、この子の笑顔が見られるのかな? と淡い期待を抱きつつ、読み進めました。 @ネタバレ開始 ひとたび、ふたたび、みたび、何度も物語の展開に驚きました。 文章と言いますか、描写が美しいですよね。音楽も相俟って、物語の“転”に驚きながらも不思議な居心地の良さです。 何度も繰り返しつつ、新たな展開のある物語は、ある程度予想しながら読み進めてしまうこともありますが…… それでも、明るい黄色の表紙から『真相』を紐解いたとき、やっぱりびっくりしました。そして、瀬名ちゃんのあたたかな言葉と笑顔が結びついたような気がします。まさに明けない夜はないのだな、と。 ふたりが幸せならそれでいいと思えます。 静謐に浸された言の綾を楽しませていただき、ありがとうございます。 @ネタバレ終了 ファンアートもお納めくださったら幸いです。 タイトルの歯車にイベントシーンの印象から羽をかぶせました。シルエットはもう一人の主人公くんの名前のイメージで、見辛いかもしれませんが、星のシルエットにしました。 素敵な物語を見届けることができて幸せです。ありがとうございます。 (※編集しました。うっかり者で失礼を! 重複しましてもご容赦くださいませ)
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睦眼さん - hizumi2 -前作から物語を読みに参りました。 最初はバッジのデザインが素敵だなと思い、この前作を開いたのですが、「あら、見知ったお名前!」でした。 線と点、虚数と並んで、とても腑に落ちていたところです。 どうにもブラウザとの相性が悪く、バッジ取得まで難儀しましたが、別のもので開いたら何とかなりました。よかった。 ゲーム内の睦眼さんのデザインも素敵でしたし、形状だけではなく、色もまたデザインの一部なんだなあ、と感じ入っています。 @ネタバレ開始 本当にびっくりしたのですが、昔飼っていた黒猫の名前が、『φ』でした。 もう涙が止まらなくて…… だからよけい、“さち”と共に在りたかった。 この作品は2019年でしたね。置いておいてくださってありがとう。 @ネタバレ終了 黒猫だから渡り歩いているのかと、妙に納得しつつ。 擬人化睦目さんと“さち”のお話も読ませていただき、微笑ましさに幸せ心地です。素敵なお話をありがとうございます。
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混同仮面ファンアート失礼します。とても面白かったです! 何度か幸せな結末に流れてしまいましたが笑、仮面氏も(たぶん)幸せな結末を迎えさせてあげたくなりまして……! OPアニメもすごかったのですが、非常に細やかで、隅々まで拝見しました(バックログも) かと思うと撃ちっぱなしモードがあったりして。笑いどころも、すごいなと感じる繊細な部分も盛りだくさんでした。 楽しい作品をありがとうございます。めちゃ笑いました。
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つくもと空の屋台今回は章仕立てなのですね。 また、つくもさんの屋台を見つけることができて嬉しかったです。 バッジの位置だったり、毎回、ちょっとした遊び心がありますよね。好きだなあ。 @ネタバレ開始 付喪神が出て来たあと、「あれ?」と思って、また一番最初の屋台まで戻ってきました。 傘さま……またどこかで誰かに持ち去られてしまったんでしょうか笑 アニメも目パチが追加されたことで、もっともっとキャラクターの魅力が増した気がします。お箸ちゃんズ、片方ずつデザインの違うおしゃれなやつだー、きっと……と思いながらニコニコでした。 持ち主様に戻っていたあとのエンディングもあって、あったかい気持ちで楽しく遊ばせていただきました。 @ネタバレ終了 このシリーズの続きを楽しみにしていたので、また彼らに会うことができて嬉しかったです。素敵な物語をありがとうございます。
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むこうがわの礼節柳田国男の名がちらっと見えたので、とても興味をひかれ、読みに参りました。 テンポ良い会話にお話、そしてなぜ、この題なのか。一筋に繋がって行き、ほんのりちょっぴり怖くて、仄かにやんわりとさみしさが残る、そんな心地良い読了感です。 イベントイラストが特に素敵で、その間、颯と吹き過ぎる稲穂のにおいがするようでした。 文太郎先生のフィールドワークの昔話など、生徒としてたくさんもっと聞いてみたいなと思えました。 素敵な体験をありがとうございます。
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嘘の手紙タイトルに惹かれてプレイいたしました。 一度、真までたどり着いたあと、開発後記も拝読し、またもう一度世界を見て参りました。 @ネタバレ開始 最後は青空。ハッピーエンドで良かったと感じます。 私が涙脆いせいなのかもしれませんが、開発後記の「まさかの涙」につられました。 赤い空の下、山中くんがひっそりと笑みを殺したシーンで「そうだろうな」と思えてしまった、切なさ、苦さが心に刺さっています。ハッピーエンドの空の下、一抹、どこかで苦い夢をぐるぐると彷徨った苦さが残っているような。 ゲームシステムがスタイリッシュ且つスムーズで、そのぶん間隙がなく、没入感がとても高いのだと感じます。 そして、山中くんを思い出すことで、もしかしたら忘れたようで残っていた罪悪感を原田くんも払拭できたのかもしれませんね。 再会後はどんな嘘を吐くのだろう。 たぶん、「きみのことを忘れていたよ」と笑い合ったりするのかもしれません。 @ネタバレ終了 泥土の夢から嘘の真偽を掬いあげる、物語とゲームシステムとマッチした素晴らしい作品を体験できたことに感謝をこめまして。ありがとうございます。