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浦田一香のレビューコレクション

  • 生きるその先に -回生編-
    生きるその先に -回生編-
    岐尾森編から、いえREACTから紡がれてきた感動巨編 ここに完結です! @ネタバレ開始 覚醒編の次回予告で現れた謎の男が、まさか このようなバックボーンを持つキャラクターだとは 思いもしませんでした。 鬼晶の過去の想い人、いわば元彼! 純愛過激派からは賛否両論ありそうなシナリオですが 空なら許せる!! 空はいい男だ!! あと、黒髪の鬼晶も可愛い!! 今作では何を犠牲にするかといった選択を迫られる機会が 多かったように思います。 大切な一人を助けるために、他のみんなを犠牲にするか? 誰かを失って誰かを助けるか? しかし、生きるその先にというタイトルが示す通り、 誰かを失ったり不幸にして得た人生を生きていくのは、 どこか間違っている。 そのようにシナリオから感じました。 だからこそ、最終的に全てを救えるエンディングになり 本当に良かったと思います。 生きるだけではない、生きる先に大切な誰かの 犠牲はあってはならないと思いました。 また、信じるということも今作において大切な要素だと感じました。 最初こそ信頼関係のなかった空と夏生ですが、 様々な困難を乗り越えるうちに、唯一無二の相棒になり 信じあえる仲になりました。 鬼は人々の信仰心に支えられているといった描写がありましたが、 それは人間も同じで、大切な人と信じあえるからこそ 強く、より良く生きられるのだと感じました。 @ネタバレ終了 音楽はいろんなアレンジなども聴けて良かったです。 イラストは美麗でした。 本当に良い作品でした! 制作お疲れさまでした!

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  • Operation‡Nova
    Operation‡Nova
    EDMフェスが開催される島を舞台にしたノベルゲームです。 物語はそんな島に、主人公が訪れるところから始まります。 グラフィックや音楽はこのサークルさんの歴代作品同様クオリティが高いです。 また、フルボイスで声優さんの演技も上手いです。 それと今作ではネットで流行したパロディネタなどもあり コメディ・ギャグ色も強めです。 @ネタバレ開始 シナリオですが、何かあるだろう、 このまま普通に終わらないだろう、という疑念を上手くかき立てながら 進んでいきます。 一週目では謎はほとんど解明されません。 シナリオの至る所に伏線やヒントがちりばめられているのは 上手いなあと思いました。 AIの進化は時事ネタでもあり、 上手く取り込んでいるなあと思いました。 @ネタバレ終了

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  • その恋、終焉につき。
    その恋、終焉につき。
    フルコンプリートしました! @ネタバレ開始 長く続いたこのシリーズも いよいよ完結かと思うと、なんだか寂しいですね。 初めて公式サイトを見たとき、クオリティの高さに驚いたのを覚えています。 本編だけではなく外伝、それにリアルイベントなど 沢山楽しませてくれましたね。 作品に影響されて九州に住んでみたいなあ、なんて思うこともありました。 制作メンバーの皆様の雰囲気も良さそうで、 良い作品なんだなあと外部から思っていました。 終焉につき。では、いよいよ大野城会長の秘密が明かされました。 おおよそ見当がついていた方もいるのではないでしょうか。 みんな街や学校が大好きなんだなあ、というのが伝わってきて 温かい気持ちになりました。 街にある施設や観光名所などが良いというのもありますが、 やはり住んでいる人、仲間がいるからこそ、街というものは 愛着が湧くのだと作品から強く伝わったように思います。 そして、この世界は続いていくのです。 気になった点として、ちょっとテンポが良すぎるような感じがしましたね。 なんだか全体的に急いでいるような……。 @ネタバレ終了 楽しかったです! ありがとうございました!

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  • 生きるその先に -外伝-
    生きるその先に -外伝-
    メインストーリーを全て読み終えました。 サブストーリーは2話以降の解放条件がわからなかったので、 読めていませんが、感想を書きます。 まず、タイトル画面や待機画面でまばたきするなど、 細かい点が良いと思いました。 また、今作は戦闘中にボイスがあります。 迫力という点で良かったと思います。 その戦闘なのですが、REACTのときから大幅に 戦略性や面白さがパワーアップしています。 ターンが進むごとに敵も味方も使える技が増えていく、 自分で好きにスキルを装備できるというあたり、 カードゲームのような面白さを感じました。 次にグラフィックですが 過去作と同じキャラが登場しますので、比較ができます。 僕は塗りや線が柔らかくなったように感じました。 次に音楽ですが、主題歌のアレンジインストverがあったと思うのですが、 それが一番耳に残りました。 最後にシナリオです。 今作は外伝ということで、あらすじにもあるとおり REACTの麗音が生きるその先に-岐尾森編-の舞台である、 岐尾森を訪れるところから物語は始まります。 @ネタバレ開始 生きるその先にやREACTでは、一貫して種族を超えた恋愛模様が 取り入れられていますが、今作では友情がメインですね。 麗音は自分の進退に関して、迷いながらも自分なりの道を見つけました。 種族が違っても、助けたい。 恩や義理などではなく、友達だから。 退治屋として何が正しいか間違っているかより、どう生きるか。 麗音の葛藤と成長が見られて嬉しかったです。 @ネタバレ終了

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  • 兄を振り向かせたい妹ちゃん
    兄を振り向かせたい妹ちゃん
    タイトルが全てを表しています。 妹好き、兄妹愛好きはプレイしましょう。 兄に上手く好意を伝えられなくて、 右往左往してしまう舞香が、段々愛おしく思えました。 二人の間には、兄妹という壁がありますが これからも仲良しでいてほしいと思いました。 @ネタバレ開始 兄の方は「兄妹だから好意に応えられない」という 常識的な返答をするかと思っていたので、 結構意外な返答でした。 大人っぽい感じに描写されてい兄ですが、 好きという気持ちがまだわからない子どもということですね。 舞香のことを女性、異性としては見ていないようですが、 最後のキスで意識しだしたのかもしれませんね。 これからに期待します。 @ネタバレ終了

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  • 空の果てからこんにちは
    空の果てからこんにちは
    別のヒロインに嫉妬するヒロインは好物なので、リコが好きです。 物理や理科は苦手だったので、整合性が取れているかはわかりませんが、 面白かったです。 バッジ取得時のコメントやreadme.txtも面白かったです。

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  • 不香の花 - Snow Flower
    不香の花 - Snow Flower
    あまりこういう言葉は使いませんが、 今回はあえて使います。 作品を構成する要素の全てが商業レベルだと思いました。 心太さんのノベコレ作品は全てプレイ済みですが 登場人物が生き生きしているんですよね。 生き生きというと、前向きと捉えられてしまうかもしれませんが、 そうではなく、現実に存在しているかのような感じがします。 思想や考え方、行動など人間らしいんですよね。 発言一つ一つに背景が存在していて、 読んでいてとても納得感というか、地に足のついた感じがします。 この感じは作品を重ねるごとに、着実に成長しているように思いました。 今作では閉鎖的な山社会での衰退する鉄道事業再建が 主な要素となっています。 前作、前々作と比べるとスケール感がアップしているように 思いますが、不安定な感じはせず 作者の力量の高さがうかがえました。 グラフィックに関しては言わずもがなで、 今作も非常に魅力的でした。 雪の感じが好きですね。 膨大な量のイラストは見事でした。 音楽はピアノをメインにした静かな曲が多く、 作品の雰囲気に非常に合っていたように思います。 シナリオにおいて、都会と田舎の対比が多く描かれていたように思います。 それは環境的なものだけでなく、人の考え方など多岐にわたります。 竹崎タケルの成長を通して、田舎にも都会にも 入り込まなければ見えないものがあるということを メッセージとして受け取ることができました。 田舎も都会も、どちらも人が住んでいて人が作り出した社会がある。 そして、そこを故郷とする人たちにとって大事な場所であると 伝えられたような気がしました。 制作お疲れさまでした。 次回作も期待しています。

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  • 私の声が聞こえますか
    私の声が聞こえますか
    世界にはいろいろな人がいる。 一人一人にその人の世界がある。 そんなことを改めて気づかせてくれる作品でした。 当事者でないとわからない苦悩は確かにあると思います。 わかり合える人とそうでない人というのは、いると思います。 ときにはそんな事実に心が折れそうになるかもしれません。 しかし、この作品が与えてくれる優しい光が 苦しんでいる人たちを暖かく照らしてくれるように思いました。

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  • 日陰の日葵 - sun in the shade
    日陰の日葵 - sun in the shade
    物語の役割の一つは、読み手を変化させることだと思います。 それは考え方だったり、気分の変化です。 主人公の那須川の成長を通して、 読み手はきっと清々しい気持ちになれますし、明日への希望を 得ることができる。 そのように思いました。 登場人物たちは、どこか喪失感や傷を抱えています。 それらをあいまいなままにせず、きちんと癒し 乗り越えていけるように一人一人が前を向いて進んでいく。 読後感は素晴らしいもので、勇気をもらえるものでした。 今後の作品にも期待します。

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  • きみはもうほかの誰かのもの
    きみはもうほかの誰かのもの
    魅力的なビジュアルとタイトルに惹かれてプレイしました。 田舎、伝奇、風習。 私が好きな要素があって、とても楽しめました。 グラフィックやUI、フォントにBGM、そして文章など 全ての要素が綺麗に構成されていて とてもよかったですね。 @ネタバレ開始 シナリオは主人公の淡い届かない初恋だと感じました。 東くんはそっけない感じですが、 随所にやさしさを垣間見ることができて 他の人(クラスメイトや村の人など)からはわかりづらいですが、 いい子だなあと私の目には映りました。 @ネタバレ終了

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