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浦田一香のレビューコレクション

  • 白無垢の決意
    白無垢の決意
    おまけ(あとがき)も含めて読みました。 明治時代ということで、今より家や家系の力が強い時代です。 当然、様々な自由もなく、生きていくのが難しい時代です。 そんな時代でありながら、このお話に 登場する人物は皆、優しさや強さに溢れていて とても魅力的に思えました。 親しい人や家族を想う心に、時代は関係ありませんね。 足音などはありますが、BGMはありません。 きっとあえてなくしたのでしょう。 文章や登場人物の心情により集中できました。 手紙を出すシーンがあるのですが、 そのときにどんな想いや決意で出したのか、 そういったことを深く考えると より味わい深い作品になると思います。 そして、三人の考え方の違いや生い立ちから 彼らの人生に思いを馳せるのも この作品の楽しみ方の一つではないでしょうか。 タイトルも良かったです。

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  • 二人乗り
    二人乗り
    蝉の鳴き声、海、女子高生と二人乗り! 夏を感じられました! 葵ちゃんにここまで好かれている佐々木が羨ましいです! きっと、普段から善行を積んでいるのでしょう。 直接的なアプローチはありませんが、 割と積極的にぐいぐい来る葵ちゃんがかわいいです。 それに対してつれない態度をとる佐々木。 そんな佐々木にむくれる葵ちゃんがかわいいです。 @ネタバレ開始 この物語の後、あとがきにあったように 過去の思い出の女の子と何かあるのかなー と想像が膨らむようないい作品でした。 @ネタバレ終了

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  • さよならキャットボックス
    さよならキャットボックス
    私が読みたいなと思っていたような話、題材だったので 読めて良かったです。 @ネタバレ開始 この作品を読む以前に 「ディンクス ずるい」で検索したことがあります。 灯子と同じような感想を抱きました。 また、「子ども ほしくない」というような単語で検索したら とあるネット記事で 「子どもがほしくないというのは、子育てや出産という未知のことに  怖がっているだけ、あるいは責任を取りたくない無責任な人です」 というようなことが書かれていてぐさりとショックを受けました。 少子高齢化の影響か、国のためにも産むべきなんて言う人もいます。 (国のため云々言ってる人は、戦時中にタイムスリップしてほしいですね) 多様性やSDGsなどが盛んに叫ばれていますが、 全ての人が生きやすいというのは、無理なんじゃないかと 誰もがわかっているのではないかと思います。 光があれば陰があるように、子育てや出産を神聖化すればするほど、 それを出来ない人やしたくない人の陰は濃くなるように感じました。 かといって、逆を行けば子育てや出産が陰になります。 灯子は家や家族の影響で、苦しんでいました。 苦しむだけの家族関係なら、全てかなぐり捨てて、 生きて行ければ良いのですが、なかなかそうも行きません。 誰かに相談できればいいのですが、相談というのは勇気がいる行為です。 自分を全て出せる拠り所があれば、良かったのかなあと思いました。 @ネタバレ終了 この題材で作ってくれて、ありがとうございました。

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  • 生きるその先に -覚醒編-
    生きるその先に -覚醒編-
    ファンアートです!

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  • キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話
    キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話
    雨の日に神社で倒れていたところを、化狐に助けられ 看病されるという内容です。 主人公は記憶があいまいで、思い出したいのに 上手く思い出せないという状態です。 時折回想で出てくる流行病とは? 狐は本当に味方なのか、それとも主人公にとって悪役なのか? そして、自分の記憶と向き合っていく……。 というような先が気になる一種のミステリー仕立ての内容です。 @ネタバレ開始 ミステリー仕立てですが、 正解を暴く、ということではなく その本質は風月の長い長い看病を想像し、 彼女の献身と愛に思いを馳せることにあるのではないでしょうか。 寿命の違い、種族の違いなどありますが、 二人は魂で共鳴し合って、 愛し合っていたんだなあ、というのが伝わってきました。 前3作と比べ、プレイ時間こそ短いですが 前日譚まで読むと、ぎゅっと凝縮されているように思いました。 @ネタバレ終了 トキゴエでも作者さんの絵が少し登場しましたが、 今作ではとても上達されていて、今後もとても楽しみです。

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  • 右と   、左。
    右と   、左。
    全てのエンディングを見ました! 面白かったです! 登場キャラクターは魅力的で、お話も練られていました。 上の説明文にあるとおり、綺麗なだけじゃない青春や それでも前に進もうとする若いエネルギーが とても眩しく映りました。 みんな不完全で完璧な人なんていない。 それは体のこともそうですが、性格のことも 表しているように思いました。 背景CGも自作だと思うので、すごいと思いました。 惜しいのはバグがあることですね。 途中で止まる、選択肢が出ない という方は一旦ゲームを右上の×などで 終了して、再度起動して初めからプレイすると バグを回避できます。 私がプレイしたのはDL版です。 参考文献から、作者さんが勉強されて 制作に臨まれたことがわかりました。 お疲れ様でした。

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  • 白い日傘とアンデッド
    白い日傘とアンデッド
    全てのエンディングを見ました。 向さんの作品は何作かプレイしているのですが、 今作では緩急という面が秀でていたように思います。 面白くて笑える部分と、感動できる部分の バランスとも言えます。 長すぎず、短すぎず丁度いい感じがしました。 @ネタバレ開始 ホネ子を思い出した本名で呼ぶことや 結婚式ごっこ、二人の思い出の場所、遠い約束。 綺麗なものが沢山詰まっていたように思います。 バッドエンドにも力が入っていたように思います。 @ネタバレ終了 グラフィックやUIなども良かったです。 夏にプレイするのがおすすめです!

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  • 親愛なる彼女の痕跡
    親愛なる彼女の痕跡
    全てのシナリオを読みました。 2時間くらいで読めました。 キャラクターのグラフィックは綺麗でした。 @ネタバレ開始 キツかったです。 事前に少しだけ評判を聞いていたので 一筋縄では行かないシナリオだろうなあ、と 構えていましたが、それでも苦しかったです。 キャラクターは誰も好きになれそうもないです。 そういうキャラ萌えを狙ったシナリオではないので しょうがないですが。 恋は盲目なんて言葉がありますが、 特にメインの3人は暴走していたように思います。 人を好きになるって、愛することって 綺麗なことばかりじゃない。 そんなことは頭ではわかっていても、 いざ好きになると、どうしても自分や相手の 醜い部分に向き合うことになる。 それをまざまざと見せつけられたような気がします。 及川は内面が好きと言っておきながら 結局、自分の理想の女の子像を 押しつけていただけなのかな……? 来未は信じるということで、人を疑うことを放棄して 相手に依存していたのかな……? それとも、人を全面的に信じられる自分が好きだったのかもしれません。 いろいろネガティブな単語を並べましたが、 こういう人の内面を抉るようなシナリオ、大好きです。 @ネタバレ終了 面白かったです! 声優の皆様の演技も良かったです! バックログのボイス再生など、スクリプト・システム面も 充実してました。 ぱすてぃぶソフトさんの今後の作品にも期待します!

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  • 生きるその先に -覚醒編-
    生きるその先に -覚醒編-
    生きるその先に -岐尾森編-(以下第一部) REACT の二作をプレイ済みの状態で開始しました。 第一部とは違った舞台、ヒロインが登場し お話を盛り上げます。 まず、グラフィックについて書いていきます。 スチルが豊富で、フリゲでは珍しく 立ち絵にポーズ差分があるのが嬉しいですね。 さらに、包帯や髪飾りの差分もあります。 次にBGMについて。 今作では、第一部やREACTのBGMを織り交ぜつつ オリジナルのBGMが多数使用されていて 良かったです。 シナリオやキャラクターに関して書きます。 @ネタバレ開始 鬼晶が好きなので、第一部より イチャイチャ描写が増えていて、嬉しかったです。 REACT勢も物語にがっつり関わってくれて 楽しかったです。 気になった点としては 詩衣の父親の説得が大変そうだなあ と構えていたら、割とあっさりだったので 拍子抜けしました。 今作では、夏生の鬼としての覚醒をどうするか?  が大きなテーマというか問題になっています。 すなわち、人として生きるか、鬼として生きるか そして、どう生きていくか……。 「生きるその先に」というタイトルにより密接に なっていたように思います。 個人的にはシナリオ中で自己犠牲 という要素が大きかったように思います。 愛する人のため、自分より大切な存在のために 自分を犠牲にする。 そんな展開が印象的でした。 ですが、お互いが幸せになるためには 自分が犠牲になっても、相手に我慢を強いても 幸福な未来は訪れない。 一緒に楽しいことも苦しいことも分かち合って生きていく。 そういったことが一貫して描かれていたように 感じました。 @ネタバレ終了 第三部も楽しみにしています!

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  • 【Road of Lord】 —Chapter1 冬の訪れ—
    【Road of Lord】 —Chapter1 冬の訪れ—
    様々な点において、高クオリティでした。 グラフィックは美麗、ムービーも良く 戦闘においては効果音や炎の演出が特に良かったです。 ボイスも声優の皆様、全員上手でした。 @ネタバレ開始 シナリオに関して書いていきます。 わかりやすさを重視したのかな、という感じでした。 王様を暗殺した真犯人まで、チャプター1で 明かしています。 もしかしたら、さらに背後に悪役がいるかもしれませんが 作品に引き込むためのチャプター1で ここまで明かす必要はあっただろうか? と少し気になりました。 キャラクターは全員個性があり、魅力的に映りました。 @ネタバレ終了 今後にも期待しています!

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