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ティラノゲームフェス10 (2025) 開催決定!close

浦田一香のレビューコレクション

  • 白夜想
    白夜想
    シナリオのトリックも見事でしたが、
    それ以上に残った二人、脱落した二人の話をもっと読みたいと思いました。
    会話というのは、人間らしさでもあります。
    人間らしさを奪われた悲しみや苦しみ、
    それに立ち向かう彼女たちの姿をもっと見て見たいと思いました。
    そして、こんな世界でなお、相手を愛している二人。
    抗うことができないルールの中で、懸命に
    生きて、愛するという人間らしさを忘れない二人こそ
    この作品を象徴しているのではないかと思いました。

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  • ピーピングプール
    ピーピングプール
    人間らしい感情、独占欲を描いた作品です。
    一見すると、いじめ、からかい、いやらしい感情の作品ですが、
    むっちゃんの成長を描いた作品とも言えます。
    守られて、誰かに頼らないと生きていけないような
    弱い少女が、成長して幸せを掴む話でもあります。
    むっちゃんは意志が弱い女の子に見えて、
    たい焼きや魚の食べ方に対して、強いこだわりがあります。
    それは、むっちゃんのという人間を形成する個性に
    他なりません。
    きっと、むっちゃんにも自分の個性をわかってもらいたい、
    このままの自分ではいけないという思いが
    学生時代にあったのだと思います。
    分岐点となったのが、「私」にたい焼きの好みを
    話し、笑ったことだと思います。
    むっちゃんが自分らしさを全面に押し出せた瞬間でもあります。
    周りに流されるだけではない、自分というものが
    むっちゃんもちゃんとあるのです。
    この経験があったかからこそ、誰よりも先に
    幸せを掴むことができたのでしょう。
    学校という空間で(たい焼きの場面は商店街でしたが)個性や
    自分を出すのは、とても勇気のいることです。
    わかってもらえないことが、たくさんあります。
    ですが、1人でも理解してくれる人、否定しない人がいれば
    その人は成長できると思いました。
    素敵な青春ストーリーでした。

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  • 向日葵に添えるアイリス
    向日葵に添えるアイリス
    花に関する素敵なお話です。
    人は花に比べ必ずしも、長生きとは限りません。
    早くして亡くなってしまう人もいます。
    ですが、最期の時まで寄り添ってくれる存在が居れば
    不幸とは言い切れないと思いました。
    人が必ず死ぬように、花も必ず枯れます。
    しかし、花はまた季節が来れば咲きます。
    人間も同じで、死ぬ人もいれば生まれてくる人もいます。
    そんな、季節の移り変わり、生命の移ろいを
    綺麗に表現した作品だと思いました。

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  • いつも仲よしボクの家
    いつも仲よしボクの家
    一週目でパパを選び、二週目でママを選びました。
    ホラータグ通り、恐怖を感じました。
    しかし、それと同時に悲しみも感じました。
    子供は無力で親に養われることでしか
    生きていくことができません、
    だというのに、子供は親を選べません。
    この作品はどちらを選んでも、幸せな結末とは言えませんね。
    きっと、子供が生まれた当初は幸せな家庭だったのでしょう、
    ですが、仕事に忙殺されていくうちに、離婚という
    手段を取らざるを得なくなった。
    そして、一番大切だったはずの子供に
    悲しみや苦しみを背負わせることになった。
    さらに悲しいのが、子供の前で両親ががお互いを
    罵り合うことです。
    人は変わっていく生き物です。
    それは、決して良い方向ばかりではありません。
    愛も不変のものではありません。
    恐怖以上に、様々な悲しみを表現した作品だと思いました。

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  • サマー・ロビン・ガール
    サマー・ロビン・ガール
    とても良い作品でした。
    引き込まれました。
    子供は無邪気で、何も悩みがないように見えて
    誰でも悩みを抱えている。
    そんなことを気付かせてくれる作品です。
    自分が子供だと思う。
    あるいは、大人になりきれていないと思う方は
    ぜひプレイしてみてください。

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