heart

search

タカスガタイキのレビューコレクション

  • マイハハ
    マイハハ
    プレイさせていただきました。 なかなかトゥルーエンドにいく方法がわからず苦戦しましたが、なんとかクリアできました。母と息子の車の中での攻防、なんて鬼気迫るサスペンスでしょう笑。でも、子どもにとっては大ごとですから、これがホラーになるかんじもわかりますね。 @ネタバレ開始 なんとかランドセルを忘れない方法を捜していたのですが、見当はずれでした。ヒントは随所に散りばめられていて、青と赤、バッグを忘れた理由、日付だけが聞き取れるカーステレオ…そして、赤字台詞。某逆転する裁判風演出が入ってきた時は、笑いました。 どうやっても4点の答案は見つかってしまうのですね。でも、それも含めて在りし日の親子の一幕というかんじがして好きです。いつか主人公も、この想い出を懐かしむ日が来るんだろうなぁと、遠い目をいたしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • A-line
    A-line
    プレイさせていただきました。 オシャレな失恋ノベルで、ずきりと痛む初恋が死ぬ疼痛に耐えながらも、おめでとうを言う――そんなお話を想像していたのですが、思った以上に主人公がヤベーヤツで、よい意味で予想を裏切られました。 @ネタバレ開始 主人公が好きなのは、あくまで自分の中の「年上のおねえさんとしてのミナちゃん」で、本当のミナちゃんがそこから少しでもはみ出したり、自分の恋愛をしたり、趣味が変わったりすることを許容できない狭量さと偏執さを感じました。変わってほしくなかった、こんなのミナちゃんじゃない、僕のことを覚えていなかった、赤本の中に十年前のミナちゃんがいる~とか、とにかく言動がスレスレで、ゴミ箱をクリックできるのが本当に怖かったです。そして、ゴミ箱の中が空であることを知り、そこに彼女の拒絶を感じて勝手にがっかりする。深い!病みが深すぎるよ、主人公! そんな主人公が、今度はヒナちゃんの目線から見ると、その深すぎる病み要素も含めて、めちゃめちゃ魅力的に見えるのが本当に不思議です。ヒナちゃんの年齢も考えると、この当時で環くんは多分30歳越えくらいでしょうか。少しくたびれて、しゃがれて、影のある、病みの深い、イケメンの30歳…尊さの塊か?正直、大変おいしゅうございました。ヒナちゃんの「今、私は恋をしている!」っていう清々しさもよいですね。圧倒的病み環くんに対する光ヒナちゃん、いい組み合わせです。 結局、ヒナちゃんの初恋も実らず、他の人と結婚するラストになる展開もすごくよかったです。環くんとヒナちゃんが歩く1メートルのバージンロード。初恋に失恋した者同士、ある種年の離れた戦友同士でもある二人が腕を組んで歩くバージンロードは不思議なシンクロニシティを感じました。 そして、30年越しにやっと言えた「結婚おめでとう」という言葉。もうこの時には完全に「環くん見守るの会」モードになっていたので、「よく言った環ー!」「あの環がこんなことを言うとは…(泣」みたいな謎の後方保護者面の変なテンションで読んでました。「2021年10月24日。今日、僕は初恋を殺す」といいつつ、時が経てばこの初恋も想い出になるだろうといいつつ、結局初恋をずっと抱えてきた環。もしかして、30年続いた彼の2021年10月24日は、この日やっと終わったのかな、この日本当の意味で、彼は初恋を殺すことができたのかな、そんなことを思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • 魔法少女試験に落ちたら家業を継ぎます。
    魔法少女試験に落ちたら家業を継ぎます。
    プレイさせていただきました。 とにかく細部までの作り込みがはんぱなく、商業作品でもおかしくないんじゃないかなというクオリティを感じました。 @ネタバレ開始 最初、魔法少女試験の通過パターンがあると思って、プレイしていたので、レッドと戦隊を組む話になった時に、何故こちら側にスチルがあるのだろう?と思いつつプレイしていたのですが、まさかこのルートで正解だったとは!たしかに、甘々堪能させていただきました。 結局、主人公の家業は何なのだろうと思いながら進めていると、最後でその全貌が明らかに。なるほど~!だから、伏せられてたし、あれがあれで、これがこれだったのか~!と納得の嵐でした。 そして、なによりサイドストーリーのボリューム感!どんどんと回収されていく伏線!お見事でした。乙女系小説まるまる一冊読んだような充足感がありました。どのキャラも立っていて、人物ひとりひとりにその後の人生があって、作品世界を感じることができました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • 樹海の怪
    樹海の怪
    プレイさせていただきました。 モノクロを基調とした世界が美しく、その世界観にのめりこみました。特に、最初の文字演出にはやられました。まさか、背景をあのように使うとは…! @ネタバレ開始 樹の何者でもない感覚は、モラトリアムのようにも思えるし、もっと根源的なものにも思えます。自分という容器に名前を付けられないまま、水を注がれるのは確かに苦しいだろうなとも思いました。 結局、少年は何者なのか。なんだか、森の意志というか、そういう抽象存在そのものにも思えるし、森に囚われた哀れな子どもの一人のような気も。 白黒を基調としているからこそ、いざ画面に色がついた時の効果が劇的で、樹がたしかに生還したのだという深い実感がありました。これだけの素材を、個のクオリティでつくるには、途方もない時間が必要だったかと思います。まるでひとつの映像作品を見ているようです。堪能させていただきました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • テスト返し
    テスト返し
    プレイさせていただきました。 この作者様は、本当に導入をつくるのがお上手だなぁとほれぼれいたしました。どういう順番で思いつくのでしょう。見事に心を掴まれました。そして、想像していたのとは全く違うお話でした。 @ネタバレ開始 バッドエンドが点数で統一されているのが新鮮でした。また、だからこそ、このバッドエンドはそのまま物語の進行度と読み替えることができ、選択肢に迷わずに済みました。 正解じゃない選択肢を選ぶと、先生からお小言をいただくので、ノベルゲーのお約束ぢからを試されているようでした。 いわば、RPGダンジョンの行き止まりの道をコンプしようとすると、そのたび叱られるという構図なわけで、ともすればルートが強制されて、プレイヤーの自由度が制限されてしまう気もするのですが、今回はこれ自体がテーマ性と深くリンクしているためか、特に気になることもなく、すごいなと思いました。 この世界の佐倉さんも結局すべて主人公の××なわけで、当初、100点ルートに入った時、この主人公は、大して関りも他人の人生の選択に対して、何を10年間も独善的な自慰行為をしているのだろうと思いながら見ていたのですが、最後に主人公の××を肯定してくれたのは彼女だけだったという情報が明かされ、腑に落ちました。いわば、主人公は既に彼女に一度救われていたんだなーと。それなのに、主人公は彼女を救えなかった。主人公の10年は、いわばこの不均衡さの補完作業だったのかもしれないなと。 最後には、カエル男の謎も明かされ、散らばっていた伏線を綺麗に回収して終わるという。お話づくりの構成力を見せつけられましたし、これをこの文章量で表現してしまうのもすごいなと思いました。よけいなものは何もなく、重要なところは漏れなく載っている、まさに過不足ないとはこのことだなと思いました。圧巻です。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • Death Mail ~デスメール ~
    Death Mail ~デスメール ~
    プレイさせていただきました。 6日以内に転送しないと死んでしまうデスメール。この題材は、縦長画面でのプレイにぴったりですね。他のかたもおっしゃっていますが、だんだん開示されていくメールアドレスを入力して話が展開していくのが面白かったです。 @ネタバレ開始 文字が小さく、視力の弱い自分にはPCでのプレイがちょっとしんどかったのですが、家で一番大きいタブレットを持ってきて縦持ち画面表示することで、無事プレイできました。メールアドレスは、ヘボン式で統一されていてわかりやすかったです。 徐々にアドレスを知って、流れが変わっていく展開は、物語自体はループものではないのに、ループもののような面白さを作品に加えており、すごく楽しめました。最初は、九条さんを助けるモチベーションで始まって、実は…という展開もお見事です。 クリア後(「完」表示閲覧後)、「じゃあ、九条さん宛てに偽装メールを送れば、迷惑フォルダに入って気付かない→誰も死なない→九条さんもしかして?」という隠しENDが見れたりしないかなと思ったのですが、入力間違いといわれてしまい。うーん、穿ちすぎました。 全ての真相が明らかになると、作中××くんが亡くなった時に九条さんが流した涙は…?と思い、それが九条さんが九条さんたるゆえんなのかなぁと思ったりもしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • かんたん宇宙人クイズ
    かんたん宇宙人クイズ
    プレイさせていただきました。 たしかに、かんたん。かんたんなのに、理不尽ですごく難しい。このふたつって共存できるんだ…!そんなことを思った作品でした。 @ネタバレ開始 ところどころ間違ってしまったのですが、最終問題は、事前に少しヒントが出ていたので正解でき、それでもって無事HAPPY ENDを見ることができました。 宇宙人、めっちゃ気さくだ…。そのうち、主人公も連れていって、隣の星破壊しようぜとか言いそう。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • マキの命の火
    マキの命の火
    プレイさせていただきました。 終末の世界、最後の人類かもしれないマキとロボが、命の火が尽きるまでを過ごしていく短編。人体欠損とあるものの、肝心な点は見せずにいてくれるので、トルソ的な欠損は好きだけどリョナは苦手という自分でも、読み進めることができました。 死がそこまで迫っているのに、二人(?)のやりとりは軽妙で、それがかえって自分たちのおかれている状況を、一定の距離から淡々と見つめているようで、でも到底割り切れるわけではなく、マキの叫びや嗚咽は、そのまま命の叫びと嗚咽でした。尽きていく命との向き合い方、想いのゆくえ、じんわりと染み入る作品でした。 @ネタバレ開始 テンポよく軽妙にお話が進むので、不謹慎かもしれませんが、「至極真当。因果応報。絶体絶命。焼肉定食。」のリズムには、ちょっとやられてしまいました。 雪の中で力尽きるマキのFA描かせていただいたのですが、ネタバレになっちゃうので、こちらのコメントでは添付を控えることにいたしました。もしご許可いただけるなら、フェスとは関係なく、後日貼りにこようと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • アズブルは今も井戸の底
    アズブルは今も井戸の底
    プレイさせていただきました。 砂漠が舞台の話で、とても好みでした。一時期、千夜一夜物語に傾倒していて、バートン版のハードカバーを全部持っていたほどだったのですが、当時の夢中で読んでた頃の感覚を思い出しました。 @ネタバレ開始 千夜一夜物語は、たとえば、「男が旅人と出会う→旅人が自分の物語を話す→その旅人の物語に登場する人物が、また自分の物語を話す」みたいに、作中作がどんどん入れ子になっていくのが特徴なのですが、本作も「井戸の中に男がいる→男が自分の身の上を話す→それは主人公の見た夢だった」という入れ子になっているので、特にそこに類似点を感じたのかもしれません。 登場人物の名前もアラビア風で、まるで版画のような力強く描かれたイラスト、挿し込む光などの演出の力もあいまって、雰囲気満点です。 作中はアズブル側の主張ですが、シャプール側から見たら、また違った物語があるのかななどと、勝手に想像したりしていました。はるかな時をこえて、復讐を果たしたアズブル。今度は、また時を超えてシャプール側の復讐が始まるのか、あるいはアズブルは実は何度も何度も、その時代ごとのシュプールに復讐していて、彼の復讐はこの後もずっと続くのか。色々な物語の果てを、最後の赤い画面の向こうに見ました。 @ネタバレ終了 短いながら、アラビアの風を感じられた気がしました。 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示

  • スイーツデート
    スイーツデート
    プレイさせていただきました。 夜中に食べるアイスクリームというだけで、なんだか大人っぽい香りがします。お酒などを交えず、若々しさやかわいらしさもありつつ、大人のデートというかんじをこんな形で表現できるのかと感服しました。 @ネタバレ開始 ベストエンドが自分で選んだ場合じゃなく、彼氏に選んでもらった場合というのが、心憎い演出ですね。すっかりナイトコーデを着こなしているレモアちゃんがかわいいです。 @ネタバレ終了 短編でテンポよくプレイできました。ENDのヒントもあり、親切です。 素敵な作品をありがとうございます。

    レビューページを表示