m某のレビューコレクション
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かみさま の きもち「絵本を意識した」と書かれていたように、 電子コミックでありそうなシステムで、 なるほど、こういうつくりもありだなと思いました。 主に、左右に文章と画像を割り振った事で、 視線の移動も少なく、文字の大きさも相まって、 横長なレイアウトを上手く使ったように感じます。 ストーリーの中で田舎と都会の優劣には触れず、 読み手に考えさせる点においても、なるほど児童向けの絵本だなと。 子供たちが読んだらどういう反応を示すか、どちらに住みたいと答えるか。 そういった想像をも、もたらしてくれるおはなしでした。
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ろりこんなんと裏山……、いえ危険な世界なのでしょう。 絶叫コースターに乗っているような、激しい展開のお話でした。 女児の攻め言葉を聞くと、「男子中学生の情欲」以外の不純物も 多分に混ざっている気がしますw
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バスルーム
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還る無音の暗闇、わずかに見えるのはぼんやり光る道筋のみ。 何度歩けば終わるのだろうか、それとも終わりなど存在しえないのか。 身から出た錆ゆえの「当然だ」という声もあろうが、気づき、誘われる道を外して、 ループを抜け出す「他の道」はあるのだろうか。 もしかしたら、我々が暮らしている世界とは別の階層で、今も還ろうとしている人が いるのではないか?それこそ、なぜ歩き続けるのかを気づけずに。 これは、いつ誰の身に降りかかるかもしれない、一つの寓話。 それこそがホラーではないかと思った。
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最後の列車作品のタイトル、遅れて出てきた主人公の名前、そしておばあさん。 なんとなく大まかな枠組みを予想できました。 最後の選択肢、果たしてどちらが正解だったのか。 主人公ならずとも苦悩するかと。 それでも、クライアントの希望に沿うのがベターなのかもしれません。 2エンド見ましたが、片方にはクエスチョンマーク。 もしや第三のエンドが?!
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アンドロイドは小説家になる夢を見るか?まず、3Ⅾで表されたアンドロイドのシャーリーの「造られた美」に目が行きました。 そんな、造られたアンドロイドが、 こんどは作り出す側に回る。 そう、創り出すというより作り出すという表現がしっくりくる、 そんなアンドロイド小説家に対する3つのエンドが用意されていました。 脅威の存在と捉えるか、それとも…… 希望があるエンドがあってよかったです。
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実話系怪談 深海からの足音白黒の実写画像が合う、潮の香りが漂ってきそうなジットリとした怪談話。 不自然にこちら側に向いたテレビが、なんとも不気味な存在でした。 不意に鳴る効果音が、これまた雰囲気を盛り上げること。 「深海からの足音」、いいタイトルです。
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あいちゃんピキング!3エンドあるなら、まずバッドエンドから終わらせよう。 結果、3→2→1となりました。 背景画が情緒あふれる手書きで、あいちゃんもかわいく、 とても和める作品でした。 となればよかったんですけどね(´・ω・`) いろいろ考察しがいのある、3種のエンドでした。
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なんでも代行いたします以前から気になっていた作品です。 全エンドを10分ほどで読み終えました。 お話とは直接関係はないのですが、BGMがアップテンポな明るい曲調なのが意外でした。 ほかの方も書かれているように、エンド2がこのお話の本質ではないかなと考えてます。 短時間でうまくまとめられた作品でした。
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片面的幸覆憧話かわいい絵柄、セピア色の色調。 「めでたしめでたし」でおわる童話。 そこに、ノベルゲームゆえに作りえた「しあわせの片面」をも書ききったお話でした。 @ネタバレ開始 光が強いほど、影は輪郭をはっきりと際立たせ、黒く浮かび上がる。 めでたしめでたしのコインの裏側を、手を変え品を変え、 これでもかと繰り出してくる。 人が一番怖い、そう思います。 @ネタバレ終了